JP2654487B2 - 摺動絞り弁型気化器における絞り弁開閉制御装置 - Google Patents

摺動絞り弁型気化器における絞り弁開閉制御装置

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JP2654487B2
JP2654487B2 JP22918092A JP22918092A JP2654487B2 JP 2654487 B2 JP2654487 B2 JP 2654487B2 JP 22918092 A JP22918092 A JP 22918092A JP 22918092 A JP22918092 A JP 22918092A JP 2654487 B2 JP2654487 B2 JP 2654487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関へ供給する混合気
の量及び濃度を制御する気化器に関し、そのうち特に気
化器本体を貫通する吸気路に連設して絞り弁案内筒を設
け、該絞り弁案内筒内に吸気路を開閉制御する摺動絞り
弁を移動自在に配置し、該摺動絞り弁に穿設せる操作溝
内に、絞り弁軸と同期的に回転するリンクアームに設け
た円筒状部材を挿入配置し、絞り弁軸の回転をリンクア
ーム、円筒状部材を介して摺動絞り弁の操作溝に伝達し
て摺動絞り弁を機械的に動作し、摺動絞り弁にて吸気路
を開閉制御する摺動絞り弁型気化器における絞り弁開閉
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の摺動絞り弁型気化器における絞り
弁開閉制御装置は実開昭61−145859号公報に示
される。これは、摺動絞り弁に摺動案内溝(操作溝)を
穿設するとともに絞り弁レバーに連結杆を取着し、この
連結杆を摺動案内溝内に挿入配置したものであって、絞
り弁レバーの回転が連結杆を介して摺動案内溝に伝達さ
れ、もって摺動絞り弁を移動させて吸気路を開閉制御し
たもので、リンク式開閉制御装置といわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の摺動絞り
弁型気化器の絞り弁開閉制御装置によると、摺動案内溝
の溝幅と連結杆の外径との関係は、溝幅は外径より大で
あって且つそれらは極めて高精度に形成される必要があ
る。一例を上げて説明するなら摺動案内溝の溝幅は7m
m+0.060mmから+0.030mmの範囲で形成
され、連結杆の外径は7mm+0から−0.04mmの
範囲で形成される。このように摺動案内溝の溝幅と連結
杆の外径とを極めて高精度に維持することは絞り弁レバ
ーの回転角に対する摺動絞り弁の開度を常に安定した一
定の開度に保持するうえから必要となる。すなわち特に
回転数の変動が問題とされる絞り弁レバーをアイドリン
グ操作位置に保持したアイドリング状態にあって、連結
杆は絞り弁レバーと機械的に接続されている事から一定
位置にあったとしても、摺動案内溝の溝幅と連結杆の外
径との間隙分に相当して摺動絞り弁は開放側あるいは閉
塞側へ移動する恐れがある。これによると機関のアイド
リング回転は、摺動絞り弁の開放側移動時にあっては上
昇傾向を示し、一方摺動絞り弁の閉塞側移動時にあって
は下降傾向を示す。以上の理由によって摺動案内溝の溝
幅及び連結杆の外径は高精度に形成される必要あり、摺
動案内溝の溝幅及び連結杆の外径を切削加工、成形、あ
るいは鋳造、プレス等によって前記したような微少な寸
法範囲に形成することは困難を極める。又、形成後にお
いても高精度なるがゆえに溝幅及び外径を全数に渡って
計測する必要があり、多大なる検査時間を必要とし、生
産性を悪化させるのみならず製品コストの大幅なる上昇
をきたし好ましいものでない。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み成されたもの
で、摺動案内溝の溝幅及び連結杆の外径の精度を高精度
に上げることなく摺動絞り弁の低開度領域における開度
制御性が良好で、しかも耐久性が優れ、製品コストの低
減を図ることのできる摺動絞り弁型気化器における絞り
弁開閉制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、前記目
的達成の為に、気化器本体を貫通する吸気路に連設して
絞り弁案内筒を設け、該絞り弁案内筒内に吸気路を開閉
制御する摺動絞り弁を移動自在に配置し、該摺動絞り弁
に穿設せる操作溝内に、絞り弁軸と同期的に回転するリ
ンクアームに設けた円筒状部材を挿入配置し、絞り弁軸
の回転をリンクアーム、円筒状部材を介して摺動絞り弁
の操作溝に伝達して摺動絞り弁を機械的に動作し、摺動
絞り弁にて吸気路を開閉制御する摺動絞り弁型気化器に
おいて、一端が絞り弁軸又はリンクアームに係止され、
他端が摺動絞り弁に係止され、摺動絞り弁に対して閉方
向の弾性力を付与する弾性部材を有し、摺動絞り弁の開
度が一定開度以下の低開度域において、弾性部材によっ
て摺動絞り弁に対し閉方向の弾性力を付与し、一方、摺
動絞り弁の開度が一定開度以上の中、高開度域におい
て、弾性部材による摺動絞り弁に対する閉方向の弾性力
の押圧を解除させてたものである。
【0006】
【作用】摺動絞り弁の操作溝内に挿入配置されたリンク
アームに設けた円筒状部材は、摺動絞り弁の開度が一定
開度以下の低開度域において摺動絞り弁が弾性部材によ
って閉方向に付勢されていることから、円筒状部材の一
側が操作溝の一側に押圧されて保持されることになる。
而して、操作溝の溝幅と円筒状部材の外径との精度が高
精度に維持されなくとも操作溝内に円筒状部材が一度挿
入された後にあってはそれらは常に同一状態に保持され
ることになり、リンクアームの回転角と摺動絞り弁の開
度は一義的に決定される。一方、摺動絞り弁の開度が一
定開度以上の中、高開度域において、弾性部材による摺
動絞り弁に対する閉方向の弾性力の押圧が解除されるの
で、弾性部材の他端と摺動絞り弁との摩擦は無くなり、
該当接部における摩耗が生じることがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。図1は摺動絞り弁のアイドリング状態における縦断
面図を示し、図2は図1においてトップカバーを取り外
した状態における上部平面図である。尚、上、下、左、
右は図においていうものでこれに限定されない。1は内
部を水平方向に吸気路2が貫通した気化器本体であり、
吸気路2の中間部より絞り弁案内筒3が上方に向かって
開口し、その開口端は拡大される。これは後述するリン
クアーム等を収納することによるもので、この開口はト
ップカバーTにて閉塞される。又、気化器本体1の下方
には浮子室本体4が配置され、気化器本体1と浮子室本
体4とによって浮子室5が形成され、浮子室5内には公
知のフロート等によって一定なる液面が形成される。6
は絞り弁案内筒3内に移動自在に配置されて吸気路2を
開閉制御する摺動絞り弁であって、本例にあっては短形
をなす。(摺動絞り弁6は矩形に限定されることなく円
筒形状、板状でもよい)そして摺動絞り弁6の吸気路2
に直接的に開口しない側壁6A、6Bには溝幅Aなる第
1の操作溝6C、第2の操作溝6Dが穿設される。(側
壁6A、6Bは図2によく示される。)尚、7は摺動絞
り弁6に取着されてニードルジェット8内に挿入される
ジェットニードルである。摺動絞り弁6より機関側(図
1において右側)の気化器本体1には、摺動絞り弁6の
開閉移動方向X−Xに対して直交する横断面における吸
気路2の長手方向軸心線Y−Y(図2に示される)に直
交して絞り弁軸9が回転自在に支承され、気化器本体1
外へ突出する端部には運転者によって操作される操作レ
バー10が取着される前述した絞り弁軸9の長手方向に
おける中心部分には、締めつけボルト11によって取り
つけホルダー12が取着される。13はリンクアームで
あって詳細は図3によって説明する。リンクアーム13
は上平面部13Aと、上平面部13Aの両端よりそれぞ
れ下方に向かって直角に折れ曲がった第1外側部13
B、第2外側部13Cと、第1外側部13B、第2外側
部13Cと同一平面上にあってそれぞれ右方に向かって
延びる第1支持部13D、第2支持部13Eとよりな
り、上平面部13Aの中間部に取りつけ孔13Fが穿設
され、第1外側部13B、第2外側部13Cの下方端に
は軸14、14によって回転自在に第1円筒状部材15
A、第2円筒状部材15Bが支承され、さらに第1支持
部13D、第2支持部13Eには絞り弁軸9を挿入しう
る第1絞り弁軸挿入孔13G、第2絞り弁軸挿入孔13
Hが穿設される。かかるリンクアーム13は、以下の如
く取着される。リンクアーム13の第1、第2絞り弁軸
挿入孔13G、13H内に絞り弁軸9が挿通されるとと
もに上平面部13Aの下面を取りつけホルダー12の平
面部12A上に配置したる後にリンクアーム13の取り
つけ孔13F内に締めつけビス16を捜通するとともに
取りつけホルダー12の平面部12Aに開口せるネジ孔
12C内に前記締めつけビス16を螺着する。以上によ
れば、絞り弁軸9に対して取りつけホルダー12が締め
つけボルト11によって螺着されて固定され、第1、第
2絞り弁軸挿入孔13G、13H内に絞り弁軸9が挿入
されたリンクアーム13は取りつけ孔13Fを介して締
めつけビス16によって取りつけホルダー12に螺着さ
れて固定され、もって絞り弁軸9とリンクアーム13と
が一体的に固着された。一方、リンクアーム13の第
1、第2外側部13B、13Cに軸14を介して取着さ
れた第1、第2円筒状部材15A、15Bは、摺動絞り
弁6の第1、第2操作溝6C、6D内にそれぞれ挿入配
置される。以上は従来公知の摺動絞り弁型気化器であっ
て、運転者によって操作レバー10が時計方向に回転さ
れると、リンクアーム13もまた同期的に時計方向へ回
転し、この回転は、第1、第2円筒状部材15A、15
Bを介して摺動絞り弁6の第1、第2操作溝6C、6D
に伝達され、もって摺動絞り弁6は上方向へ移動して吸
気路2を開放する。一方、運転者によって操作レバー1
0が反時計方向に回転すると、リンクアーム13もまた
同期的に反時計方向へ回転し、この回転は、第1、第2
円筒状部材15A、15Bを介して摺動絞り弁6の第
1、第2操作溝6C、6Dに伝達され、もって摺動絞り
弁6は下方向へ移動して吸気路2を閉塞する。
【0008】そして、本発明においては、前記目的達成
の為に、弾性部材20が用意される。弾性部材20につ
いて図4によって詳細に説明する。弾性部材20は、円
筒状のコイル20Aと、該コイル20Aの一側端(右
側)より外側に向かってのび係止の為のフックが形成さ
れた一端20Bと、コイル20Aの他側端(左側)より
外側に向かってのびた曲部が形成された他端20Cとよ
りなり、本例にあってはバネ線材によって形成された。
そして、この弾性部材20の円筒状のコイル20Aは絞
り弁軸9の外周に配置され、その一端20Bはリンクア
ーム13に係止されて固定され、他端20Cは摺動絞り
弁6の上面6Eに係止されて当接する。(尚、この他端
20Cは摺動絞り弁6の全開度範囲に渡って摺動絞り弁
6の上面6Eに係止して当接されるものでなく、このこ
とは後述する。)21はリンクアーム13より突起して
設けられた制御杆であり、具体的には制御杆21の両端
はリンクアーム13の第1外側部13Bと第2外側部1
3Cに支持されて固定される。そして、弾性部材20の
円筒状のコイル20Aの他側端(左側)より他端20C
に向かう腕部20Dは制御杆21に対向して配置され
る。そして、弾性部材20の他端20Cと摺動絞り弁6
の上面6Eとは摺動絞り弁6の開度に応じて当接し、あ
るいは離反する。すなわち、弾性部材20の他端20C
と摺動絞り弁6の上面6Eとは摺動絞り弁6の開度が一
定開度以下の低開度において当接して摺動絞り弁6に対
して閉方向の弾性力を付与し、一方摺動絞り弁6の開度
が一定開度以上の中,高開度時において離反して摺動絞
り弁6に対して閉方向の弾性力を付与することがない。
上記作用の成されることを以下により明らかにする。図
5には絞り弁軸9の中心を基準とした円筒状部材15
A、弾性部材20の位置関係を模式的に示すものであ
る。X−X線は垂直線であり、水平線Y−YとB点にて
交差し、このB点を絞り弁軸9の中心とする。又、X−
X線は摺動絞り弁6の開閉移動方向X−Xと合致する。
C点は、B点よりL1だけ離れた位置にあり、摺動絞り
弁6の第1操作溝6C内に配置される第1円筒状部材1
5Aの中心を示すものでX−X線に対しθ0傾斜する。
E点は、弾性部材20の他端20Cと摺動絞り弁6の上
面6Eとが当接するであろう予測される接点を示し、B
点よりL2だけ離れた位置に有り、X−X線に対しα0
傾斜する。D点は、C点がX−X線よりB点を基準にθ
1だけ傾斜(回転)した状態を示し、、ΔHは、C点が
D点へ移動した際におけるX−X線方向における変位量
を示す。F点はE点がB点を基準にしてX−X線よりα
0+(θ1−θ0)だけ傾斜した状態を示し、ΔJはE
点がF点へ移動した際におけるX−X線方向における変
位量を示す。このΔHは摺動絞り弁6のX−X方向にお
ける移動量に相当し、ΔJは弾性部材20の他端20C
と摺動絞り弁6の上面6Eとが当接するであろう予測さ
れる接点のX−X方向における移動量に相当する。以上
によると、一定条件の元において、摺動絞り弁6のX−
X方向における変位量は、第1円筒状部材15Aの中心
C点のX−X方向における移動に相当するものでΔHに
当る。ΔHは次式で求められる。 ΔH=L1(cosθ0−cosθ1)・・・(1) 又、一定条件の元において弾性部材20の他端20Cと
摺動絞り弁6との接点EのX−X方向における変位量Δ
Jは次式で求められる。 ΔJ=L2{cosα0−cos(α0+θ1−θ0)}・・・(2) 以上の(1)式、(2)式に実寸を代入し、一定条件の
元における摺動絞り弁6及び弾性部材20の他端20C
と摺動絞り弁6との接点EとのX−X方向における変位
を求める。前提としてL1=L2=24.8mm、θ0
=48.8°・・・(このθ0は説明を容易とする為の
第1円筒状部材15Aの中心における傾斜である)α0
=70°・・・(θ0時におけるE点の傾斜である)に
設定した。以上を(1)式に代入すると、 ΔH=24.8×(cos48.8°=cosθ1)=−24.8×cosθ1 +16.335・・・・(3)、 ΔJ=24.8×{cos70°−cos(70°+θ1−48.8°)}=− 24.8×cos(θ1+21.2°)+8.482・・・(4)、 以上の(3)式、(4)式にθ1を種々変化させたもの
が図6に示される。横軸にはθ0を含む第1円筒状部材
15Aの中心のX−X線に対する傾斜θ1と、θ1時に
おける摺動絞り弁6の開度がとられ、縦軸には、摺動絞
り弁6のX−X方向における変位量と、弾性部材20の
他端20Cにおける摺動絞り弁6の上面6Eに対する接
点EのX−X方向における変位量がとられ、その二点鎖
線は摺動絞り弁6の変位量ΔHを示し、実線は接点Eの
変位量ΔJを示す。
【0009】図6に基づいて、具体的に各絞り弁開度時
における状態について更に説明を加える。(1)絞り弁
開度12°についてみる。かかる状態において△J(接
点EのX−X方向変位量)は3mmであって、制御杆2
1に弾性部材20の腕部20Dが当接する。このとき説
明を容易とする為、摺動絞り弁6の存在を無くした。こ
のように弾性部材20の他端20Cの位置を制御できる
ことは弾性部材20の腕部20Dを制御杆21に対応し
て配置したことによる。この状態は、図7(A)に示さ
れる。一方△H(第1円筒状部材15Aの中心、いいか
えると第1円筒状部材15Aにて制御される摺動絞り弁
6の位置)は3mmであって、この状態が摺動絞り弁6
の12°開放位置となり、この状態は図7(B)に示さ
れる。従って第1円筒状部材15Aによって制御される
摺動絞り弁6に弾性部材20の他端20Cが組まれた状
態にあっては、前述の如く△H=△Jなるがゆえに摺動
絞り弁6の上面6Eに弾性部材20の他端20C(いい
かえると接点E)が弾性力を与えることなく単に載置し
たものでこの状態が図7(C)に示される。説明を容易
とする為にこの弾性部材20を含む摺動絞り弁6の12
°開放状態を変位に対する基準状態0点として説明を進
める。(2)アイドリング開度5°についてみる。かか
るアイドリング開度5°は基準状態12°から5°迄摺
動絞り弁6を閉方向(反時計方向)へ移動したもので、
基準状態3mmを0点とすると△H=−1.8mm、△
J=−2.2mmとなり、その変位量は−△J>−△H
となり、従って△J−△H=0.4mm相当分(Kで表
示)弾性部材20は摺動絞り弁6の上面6Eを押圧し、
もって摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性力を付与する
ことになる。かかる状態における弾性部材20の状態は
図8(A)に示され、第1円筒状部材15Aによる摺動
絞り弁6の状態は図8(B)に示され、摺動絞り弁6に
弾性部材20が組まれた状態は図8(C)に示され、そ
の押圧代は(K)にて示される。(3)1/4開度の1
7°についてみる。基準状態12°から17°迄摺動絞
り弁6を開方向(時計方向)へ移動するもので弾性部材
20は制御杆21によって開放側へ操作され、基準状態
に比較して△H=1.2mm、△J=1.45mmと変
位し、基準に比較してその変位量は△J>△Hとなり、
従って1.45−1.2=0.25mm相当分(Lで表
示)、弾性部材20の他端20Cと摺動絞り弁6の上面
6Eとの間に間隙(L)が形成される。而して弾性部材
20は摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性力を付与しな
い。かかる状態における弾性部材20の状態は図9
(A)に示され、第1円筒状部材15Aによる摺動絞り
弁6の状態は図9(B)に示され、摺動絞り弁6に弾性
部材20が組まれた状態は図9(C)に示され、その間
隙は(L)にて示される。(4)2/4開度の34°に
ついてみる。基準状態12°から34°迄摺動絞り弁6
を開方向(時計方向)へ移動するもので弾性部材20は
制御杆21によって開放側へ操作され、基準状態に比較
して△H=7.2mm、△J=8.2mmと変位し、基
準に比較してその変位量は△J>△Hとなり、従って
8.2−7.2=1mm相当分(Mで表示)、弾性部材
20の他端20Cと摺動絞り弁6の上面6Eとの間に間
隙が形成される。而して弾性部材20は摺動絞り弁6に
対して閉方向の弾性力を付与しない。かかる状態におけ
る弾性部材20の状態は図10(A)に示され、第1円
筒状部材15Aによる摺動絞り弁6の状態は図10
(B)に示され、摺動絞り弁6に弾性部材20が組まれ
た状態は図10(C)に示されその間隙は(M)にて示
される。(5)3/4開度の52°についてみる。基準
状態12°から52°迄摺動絞り弁6を開方向(時計方
向)へ移動するもので弾性部材20は制御杆21によっ
て開放側へ操作され、基準状態に比較して△H=13.
7mm、△J=14.7mmと変位し、基準に比較して
その変位量は△J>△Hとなり、従って14.7−1
3.7=1mm相当分、弾性部材20の他端20Cと摺
動絞り弁6の上面6Eとの間に間隙(Nで指示)が形成
される。而して弾性部材20は摺動絞り弁6に対して閉
方向の弾性力を付与しない。かかる状態における弾性部
材20の状態は図11(A)に示され、第1円筒状部材
15Aによる摺動絞り弁6の状態は図11(B)に示さ
れ、摺動絞り弁6に弾性部材20が組まれた状態は図1
1(C)に示されその間隙は(N)にて示される。
(6)全開度の69°についてみる。基準状態12°か
ら69°迄摺動絞り弁6を開方向(時計方向)へ移動す
るもので弾性部材20は制御杆21によって開放側へ操
作され、基準状態に比較して△H=20.2mm、△J
=20.5mmと変位し、基準に比較してその変位量は
△J>△Hとなり、従って20.5−20.2=0.3
mm相当分、弾性部材20の他端20Cと摺動絞り弁6
の上面6Eとの間に間隙(Pで指示)が形成される。而
して弾性部材20は摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性
力を付与しない。かかる状態における弾性部材20の状
態は図12(A)に示され、第1円筒状部材15Aによ
る摺動絞り弁6の状態は図12(B)に示され、摺動絞
り弁6に弾性部材20が組まれた状態は図12(C)に
示されその間隙は(P)で示される。以上に述れば、絞
り弁開度12°において弾性部材20の他端20Cは1
2°開放状態にある摺動絞り弁6の上面6Eに載置さ
れ、それ以下の低開度にあっては弾性部材20を介して
摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性力が付与され、一
方、それ以上の中、高開度にあっては、弾性部材20の
他端20Cと摺動絞り弁6の上面6Eとの間に間隙が形
成され、弾性部材20による弾性力が摺動絞り弁6に付
与されないものである。
【0010】次にその作用について説明する。まず、摺
動絞り弁6の開度が12゜未満における低開度域範囲に
ついて説明する。かかる摺動絞り弁6の開度の低開度域
内にあって回転数を増加させるには、操作レバー10を
回転操作することによって絞り弁軸9を図1において時
計方向に回転させる。これによると、絞り弁軸9に取着
されたリンクアーム13もまた同期的に時計方向へ回転
するものであり、リンクアーム13に軸14を介して取
着された第1円筒状部材15Aは第1の操作溝6C内を
少なくとも絞り弁軸9を中心として時計方向へ回転して
移動するとともにリンクアーム13に軸14を介して取
着された第2円筒状部材15Bは第2の操作溝6D内を
少なくとも絞り弁軸9を中心とし時計方向へ回転して移
動する。従って、絞り弁案内筒3に案内された摺動絞り
弁6は上方向に移動しもって吸気路2を開放して機関の
回転数を増加しうるものである。そして、本発明による
と、前述した如く、摺動絞り弁6の開度が12゜以下の
低開度域において、弾性部材20の他端20Cは摺動絞
り弁6の上面6Eを常に閉方向に弾性的に付勢している
ので、かかる摺動絞り弁6の開放操作時において時計方
向に移動せんとする第1及び第2円筒状部材15A、1
5Bの外径部分に対して摺動絞り弁6の第1及び第2の
操作溝6C、6Dの溝上面Gは押圧状態にあり、第1及
び第2円筒状部材15A、15Bの外径部分と第1及び
第2の操作溝6C、6Dの図1における溝上面Gとが常
に当接状態に保持される。而して、第1及び第2の操作
溝6C、6Dと第1及び第2円筒状部材15A、15B
との間に間隙があったとしてもその間隙は弾性部材20
によって消失し、間隙に影響されることなく操作レバー
10の時計方向の回転に対して摺動絞り弁6の開度を正
確に追従して決定できたものである。
【0011】次にかかる摺動絞り弁6の低開度域内にあ
って摺動絞り弁6が開放された状態より回転数を減少さ
せるには、操作レバー10を逆回転させることによって
絞り弁軸9を図1において反時計方向に回転させる。こ
れによると、絞り弁軸9に取着されたリンクアーム13
もまた同期的に反時計方向へ回転するものであり、リン
クアーム13に取着された第1円筒状部材15Aは第1
の操作溝6C内を少なくとも絞り弁軸9を中心として反
時計方向へ回転して移動するとともに第2円筒状部材1
5Bは第2の操作溝6D内を少なくとも絞り弁軸9を中
心とし反時計方向へ回転して移動する。従って、絞り弁
案内筒3に案内された摺動絞り弁6は閉方向に移動し、
もって吸気路2を閉塞して機関の回転数を減少しうるも
のである。そして、本発明によると、前述した如く、弾
性部材20によって摺動絞り弁6は常に閉方向に弾性的
に付勢されているので、かかる摺動絞り弁6の閉塞操作
時において、第1、第2の操作溝6C、6Dの溝上面G
は反時計方向へ回転せんとする第1、第2の円筒状部材
15A、15Bの外径部分に追従せんとして下方向へ移
動するものであり、第1及び第2円筒状部材15A、1
5Bの外径部分と第1及び第2の操作溝6C、6Dの図
1における溝上面Gとが常に当接状態に保持される。而
して、第1及び第2の操作溝6C、6Dと第1及び第2
円筒状部材15A、15Bとの間に間隙があったとして
もその間隙は弾性部材20によって消失し、間隙に影響
されることなく操作レバー10の反時計方向の回転に対
して摺動絞り弁6の開度を正確に追従して決定できたも
のである。
【0012】次に摺動絞り弁6の開度が12°以上にお
ける中、高開度域範囲について説明する。かかる中、高
開度域にあっては、前述した通り弾性部材20は摺動絞
り弁6に対して閉方向の弾性力を付与し得ない。従って
第1、第2の操作溝6C、6Dと第1、第2の円筒状部
材15A、15Bとの間隙に相当して回転数が増減す
る。然しながらこの回転数の変動は問題とならない。例
えば4000RPM時において±100RPMの回転変
動が生じたとしてもその変化率は±2.5%と微少なも
のである。然しながら低開度域、例えば1500RPM
時において±100RPMの回転変動が生じた際、その
変化率は±6%となりその変動を無視し得ない。本発明
にあっては低開度域において前述の如く操作溝と円筒状
部材との間隙を弾性部材によって消失したので正確な摺
動絞り弁の開度を保持できた。そして、このように摺動
絞り弁の中、高開度時において弾性部材20を摺動絞り
弁6の上面に当接させないようにしたことによると、そ
れらは無接触状態となり当該接触部の摩耗を大きく減少
できたものである。
【0013】次に他の実施例について説明する。前述し
た第1の実施例とは弾性部材が異なり、弾性部材は第1
の弾性部材30と第2の弾性部材40とよりなり、第1
の弾性部材30には、円筒状のコイル30Aの一側端よ
り一端30Bがのび、他側端より腕部30Dを介して他
端30Cがのび、第2の弾性部材40には円筒状のコイ
ル40Aの一側端より一端40Bがのび、他側端より腕
部40Dを介して他端40Cがのびる。この第1及び第
2の弾性部材30、40は図13に示される。そして、
円筒状のコイル30A、40Aは絞り弁軸9の外周に配
置され、一端30B、40Bはリンクアーム13に係止
され、他端30C、40Cは摺動絞り弁6の上面6Eに
係止され、さらに腕部30D、40Dは制御杆21に対
応して配置される。そして第1の弾性部材30の他端3
0Cにおける摺動絞り弁6に対する第1接点Eと、第2
の弾性部材40の他端40Cにおける摺動絞り弁6に対
する第2接点Fとを、摺動絞り弁6の開閉移動方向X−
Xに対して略直交する横断面において、吸気路2の長手
方向軸心線Y−Yの一側方Sに前記第1接点Eを配置
し、他側方Tに前記第2接点Fを配置する。以上による
と、第1及び第2の弾性部材30、40より摺動絞り弁
6に対する弾性力の付与は前第1の実施例と同様に一定
開度以下の低開度にあって摺動絞り弁に対して閉方向の
弾性力を付与し、一定開度以上の中、高開度において摺
動絞り弁に対する閉方向の弾性力を与えるものでなく、
同様の作用、効果を成すものであるが、本例にあっては
摺動絞り弁6の開閉移動方向X−Xに対して略直交する
横断面において摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性力を
第1の弾性部材30と第2の弾性部材40によって均等
に付与できたもので、かかる弾性部材30、40によっ
て弾性的に押圧される摺動絞り弁6の倒れが生じるもの
でなく摺動絞り弁6の開閉移動が良好にして且つ円滑に
行なわれる。又、前記横断面において、摺動絞り弁6の
上面6Eの中心部分にはジェットニードル7を挿入する
為のジェットニードル挿入孔等が穿設されるが(本実施
例にあっては下方より穿設した)上記の如く第1接点E
及び第2接点Fを吸気路2の長手方向軸心線Y−Yの両
側方S及びTに配置したことによると、第1の弾性部材
30、第2の弾性部材40の配置の自由度が高い。更に
弾性部材による摺動絞り弁6に対する閉方向の弾性力W
(g)は実験等によって決定されるが、(本発明者等は
Wを250gに設定した)本発明の如く、第1の弾性部
材30及び第2の弾性部材40と2個の弾性部材によっ
て摺動絞り弁6に対して弾性力を付与したことによる
と、それぞれの弾性部材30、40における閉方向の弾
性力は略W/2gでよいものであり、(本例にあっては
125g)これによると、それぞれの弾性部材30、4
0の他端30C、40Cと摺動絞り弁6の上面6Eとの
第1接点E、第2接点Fにおける押圧荷重を下げること
が可能になり、当該接点における摩耗を抑止できたもの
である。更に、弾性部材30、40の応力に対する安全
率を高めることができ弾性部材の設計的自由度を高める
ことができた。尚、本実施例における弾性部材30、4
0はバネ線材を使用したが、板バネを用いても良く、又
その形状も一端が絞り弁軸9と同期的に回転する部材
(例えば取りつけホルダー12、リンクアーム13等)
に係止され、他端が摺動絞り弁6に係止されるものであ
れば良い。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、摺動絞り弁の一定開度
以下の低開度域にあっては、弾性部材によって摺動絞り
弁を閉方向に付勢したので、操作溝と円筒状部材との間
隙に全く影響されることなく摺動絞り弁の開度を制御で
きたもので、特にその開度の精度維持が問題とされる摺
動絞り弁の低開度域においてヒステリシスなく正確に制
御することが可能となり絞り弁開度制御性を大きく向上
させることができたもので有る。一方、操作溝の溝幅と
円筒状部材の外径との寸法精度を極めて高精度に維持す
る必要がなくなったもので操作溝及び円筒状部材の形成
手段が広範囲に渡って選択できるとともにその寸法検査
工数を大幅に減少させることができたもので、それら部
品コストの低減によって製品のコストを低減できたもの
である。又、摺動絞り弁の中、高開度域にあっては、弾
性部材による摺動絞り弁に対する弾性力の付与を中止す
るよう弾性部材と摺動絞り弁とを無接触状態としたので
当該接触部の摩耗を激減できたもので有る。又、弾性部
材を第1の弾性部材と第2の弾性部材とによって形成
し、第1及び第2の弾性部材の摺動絞り弁に対する第1
接点及び第2接点を吸気路の長手方向軸心線の一側方及
び他側方にそれぞれ配置したことによると、摺動絞り弁
に対して均等なる閉方向弾性力を付与できたもので摺動
絞り弁の開閉移動を良好で円滑に行なうことができる。
又、各弾性部材の他端と摺動絞り弁とのそれぞれの接点
に加わる押圧荷重を下げることができたもので、このこ
とは当接部における摩耗を抑止できるとともに弾性部材
の応力設計の自由度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動絞り弁型気化器における絞り弁開
閉制御装置の第一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1においてトップカバーを取り外した状態に
おける上部平面図である。
【図3】図1に使用されるリンクアームの斜視図であ
る。
【図4】図1に使用される弾性部材の斜視図である。
【図5】絞り弁軸を中心とした円筒状部材、弾性部材の
他端との位置関係を示す線図である。
【図6】変位量と絞り弁開度の関係を示す線図である。
【図7】摺動絞り弁開度12°における弾性部材、摺動
絞り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた状態をそ
れぞれ示す状態説明図である。
【図8】摺動絞り弁開度5°における弾性部材、摺動絞
り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた状態をそれ
ぞれ示す状態説明図である。
【図9】摺動絞り弁開度17°における弾性部材、摺動
絞り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた状態をそ
れぞれ示す状態説明図である。
【図10】摺動絞り弁開度34.5°における弾性部
材、摺動絞り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた
状態をそれぞれ示す状態説明図である。
【図11】摺動絞り弁開度52°における弾性部材、摺
動絞り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた状態を
それぞれ示す状態説明図である。
【図12】摺動絞り弁開度69°における弾性部材、摺
動絞り弁及び弾性部材を摺動絞り弁に組みつけた状態を
それぞれ示す状態説明図である。
【図13】弾性部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図14】摺動絞り弁型気化器における絞り弁開閉制御
装置の第二実施例を示す縦断面図である。
【図15】図14のトップカバーを取り外した状態にお
ける上部平面図である。
【符号の説明】
2 吸気路 6 摺動絞り弁 6F 第1の弾性部材案内溝 6G 第2の弾性部材案内溝 13 リンクアーム 20 弾性部材 20B 一端 20C 他端 20D 腕部 21 制御杆

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を貫通する吸気路に連設して
    絞り弁案内筒を設け、該絞り弁案内筒内に吸気路を開閉
    制御する摺動絞り弁を移動自在に配置し、該摺動絞り弁
    に穿設せる操作溝内に、絞り弁軸と同期的に回転するリ
    ンクアームに設けた円筒状部材を挿入配置し、絞り弁軸
    の回転をリンクアーム、円筒状部材を介して摺動絞り弁
    の操作溝に伝達して摺動絞り弁を機械的に動作し、摺動
    絞り弁にて吸気路を開閉制御する摺動絞り弁型気化器に
    おいて、一端20Bが絞り弁軸9又はリンクアーム13
    に係止され、他端20Cが摺動絞り弁6に係止され、摺
    動絞り弁6に対して閉方向の弾性力を付与する弾性部材
    20を有し、摺動絞り弁の開度が一定開度以下の低開度
    域において、弾性部材によって摺動絞り弁に対し閉方向
    の弾性力を付与し、一方、摺動絞り弁の開度が一定開度
    以上の中、高開度域において、弾性部材による摺動絞り
    弁に対する閉方向の弾性力の押圧を解除させてなる摺動
    絞り弁型気化器における絞り弁開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 気化器本体を貫通する吸気路に連設して
    絞り弁案内筒を設け、該絞り弁案内筒内に吸気路を開閉
    制御する摺動絞り弁を移動自在に配置し、該摺動絞り弁
    に穿設せる操作溝内に、絞り弁軸と同期的に回転するリ
    ンクアームに設けた円筒状部材を挿入配置し、絞り弁軸
    の回転をリンクアーム、円筒状部材を介して摺動絞り弁
    の操作溝に伝達して摺動絞り弁を機械的に動作し、摺動
    絞り弁にて吸気路を開閉制御する摺動絞り弁型気化器に
    おいて、一端30Bが絞り弁軸9又はリンクアーム13
    に係止され、他端30Cが摺動絞り弁6の開閉移動方向
    X−Xに対して略直交する横断面において、吸気路2の
    長手方向軸心線Y−Yの一側方Sの摺動絞り弁6に係止
    され、摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性力を付与する
    第1の弾性部材30と、一端40Bが絞り弁軸9又はリ
    ンクアーム13に係止され、他端40Cが摺動絞り弁の
    開閉移動方向X−Xに対して略直交する横断面におい
    て、吸気路の長手方向軸心線Y−Yの他側方Tの摺動絞
    り弁6に係止され、摺動絞り弁6に対して閉方向の弾性
    力を付与する第2の弾性部材40とを有し、摺動絞り弁
    6の開度が一定開度以下の低開度域において、第1及び
    第2の弾性部材30、40によって摺動絞り弁6に対
    し、閉方向の弾性力を付与し、一方摺動絞り弁6の開度
    が一定開度以上の中、高開度域において、第1及び第2
    の弾性部材30、40による摺動絞り弁6に対する閉方
    向の弾性力の押圧を解除させてなる摺動絞り弁型気化器
    における絞り弁開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記、弾性部材20の腕部20Dを、リ
    ンクアーム13に設けた制御杆21に対向して配置し、
    摺動絞り弁6の開度が一定開度以下の低開度域におい
    て、弾性部材20の腕部20Dと制御杆21とを非接触
    状態に保持することによって弾性部材20より摺動絞り
    弁6に対し閉方向の弾性力を付与し、一方、摺動絞り弁
    6の開度が一定開度以上の中、高開度域において、弾性
    部材20の腕部20Dを制御杆21に当接させることに
    よって弾性部材20による摺動絞り弁6に対する閉方向
    の弾性力の押圧を解除させてなる請求項1記載の摺動絞
    り弁型気化器における絞り弁開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の弾性部材30の腕部30D
    と、第2の弾性部材40の腕部40Dとを、リンクアー
    ム13に設けた制御杆21に対向して配置し、摺動絞り
    弁6の開度が一定開度以下の低開度域において、第1の
    弾性部材30の腕部30D及び第2の弾性部材40の腕
    部40Dと制御杆21とを非接触状態に保持することに
    よって第1の弾性部材30及び第2の弾性部材40より
    摺動絞り弁6に対し閉方向の弾性力を付与し、一方、摺
    動絞り弁6の開度が一定開度以上の中、高開度域におい
    て、第1の弾性部材30の腕部30D及び第2の弾性部
    材40の腕部40Dを制御杆21に当接させることによ
    って第1の弾性部材30及び第2の弾性部材40による
    摺動絞り弁6に対する閉方向の弾性力の押圧を解除させ
    てなる請求項2記載の摺動絞り弁型気化器における絞り
    弁開閉制御装置。
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