JP2652586B2 - 溶接用フラックス入りワイヤのバット溶接方法 - Google Patents

溶接用フラックス入りワイヤのバット溶接方法

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JP2652586B2 JP2259727A JP25972790A JP2652586B2 JP 2652586 B2 JP2652586 B2 JP 2652586B2 JP 2259727 A JP2259727 A JP 2259727A JP 25972790 A JP25972790 A JP 25972790A JP 2652586 B2 JP2652586 B2 JP 2652586B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動、半自動溶接に使用される溶接用フラ
ックス入りワイヤのバット溶接方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に伸線加工業において線材同志を接続して連続作
業を行う場合、通電により接触抵抗及び材料の固有抵抗
に基づく発熱を利用して接触部付近を溶接温度まで高
め、加圧して圧着するバット溶接やフラッシュ溶接方法
等の突合せ抵抗溶接が用いられている。バット溶接困難
な断面積の大きい場合や薄肉の板材及び管材は、フラッ
シュ溶接が使用され、被溶接材の断面積の小さい溶接用
ワイヤでは装置が簡単で安価、さらに容易に安全確実に
作業が行えるバット溶接が利用され、ワイヤ径により、
種々の容量のバット溶接機をつかい分けている。溶接用
のワイヤのバット溶接の手順は、 (1)被溶接材の端面を研磨し、端面をそろえ強く突合
せる。
(2)通電し、溶接部付近を抵抗発熱によって加熱す
る。
(3)スプリングなどによる、アプセット圧力がかけ
る。
(4)溶接後バリを取除き、焼鈍を行う。
であり、この手順により溶接用ソリッドワイヤは問題な
く溶接される。
ところが外皮金属管例えば外皮鋼管内に溶接作業性溶
着金属のじん性等、必要な種々の特性を与えるフラック
スを充填してなる溶接用フラックス入りワイヤにおいて
は、溶接用ソリッドワイヤと同様な手順でバット溶接を
行うと、バット溶接の熱で充填されたフラックスが溶融
してスラグとなり、被溶接材の境界面に残留するため融
合不充分となり、トラブルの発生原因となる。さらに溶
接後に管の内面に除去不能なバリが発生し、該バリによ
りバット溶接以降に伸線を行なう場合、断線を頻発する
結果をもたらす。これは管内部のバリが固いため伸線工
程で引伸されず、このためダイスとバリに挟まれた管の
肉厚が局部的に薄くなることによる。
この点を解消するためには接続すべき2本のワイヤ端
部のフラックスを除去し、さらにバリの出具合に直接係
る溶接代の長さを所定長以下に制限しようとする方法が
ある(特公昭64−6877)。
〔発明が解決しようとする課題〕
この溶接代の調整は手間がかかり、簡便には行なえな
いので、バット溶接以降の伸線工程において不都合をも
たらさない程度のバリにおさえ、かつ良好な溶接接合部
を形成することは極めて困難である。さらに該方法であ
るとワイヤの溶接接合部に空隙ができるため、強度が劣
る傾向にあり、これにより、ワイヤの伸線、特に逆張力
伸線時においてはワイヤ接合部の伸び、つぶれによる異
径が発生し易く、断線につながる場合があり、製品ワイ
ヤにおいては、溶接時のワイヤ送給中、ワイヤ座屈、曲
り、偏径が発生し易く、送給不良をもたらす場合があ
る。
本発明は上記従来の問題点を解消するものである。す
なわち通常の合せ目有の溶接用フラックス入りワイヤは
もちろんのこと、外皮金属が溶接接合管であるシームド
ワイヤ、合せ目なしのシームレスワイヤの如き溶接用フ
ラックス入りワイヤの接続が良好に行え、溶接効果が以
後の工程又は使用状態に好影響を与えるバット溶接方法
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成する本発明の要旨とするところは、外
皮金属管にフラックスを充填してなる溶接用フラックス
入りワイヤのバット溶接方法であって、接続すべき2本
のワイヤ端部の外皮を圧潰して稜部を形成し、該稜部を
交差してバット溶接することにある。
〔作用〕
本発明では接続すべき2本のワイヤ端部の外皮金属を
圧潰して稜部を形成する。これは例えばペンチでワイヤ
端部を切断することにより、外皮の圧潰と稜部の形成を
同時に行なうことができる。これによりワイヤの端部は
ソリッドワイヤ状になって塞がれ、外皮金属管内のフラ
ックスは閉込められる。従ってバット溶接時の抵抗熱に
よりフラックスが加熱されてスラグ化することはなく融
合状態の良好な溶接接合部が得られる。また外皮を圧潰
して形成して稜部を交差、好ましくは十字に交差して突
き合せるので、突き合せ部分がずれることなく、かつ偏
肉することなく良好な溶接接合部が得られる。さらにワ
イヤ端部はフラックスの存在しないソリッドワイヤ状に
なっているのでバット溶接に際して管の内外面に生ずる
バリのうち内面バリは発生せず、除去が容易な外面バリ
だけになるので、従来問題であった内面バリによる弊害
はなくなる。そして溶接接合部は外皮金属管部分と同様
に良好な伸びを生じるソリッドワイヤ状であるからバッ
ト溶接後にワイヤを伸線加工を施す場合に断線を生じる
ことなく良好な伸線性を示す。しかもバット溶接時に何
らはん雑な作業を要しないから、作業が効率的に実施で
きる。
〔実施例〕
以下本発明のバット溶接方法を図面に示す具体例に従
って説明する。第1図〜第4図はバット溶接の開始から
終了までの過程を順に示した図であり、第1図は、バッ
ト溶接に供する2本のワイヤ1a,1bの圧潰した端部を、
その稜部が十字になるようにして対峙させた状態を示し
ている。ワイヤ1aまたは1bをワイヤ軸方向を中心にして
90゜回転するとワイヤ1aと1bの稜部は重なる。このよう
にバット溶接に先立ちワイヤ1a,1bの端部をペンチで切
断することにより外皮を圧潰して稜部2a,2bを形成して
いるから、フラックス3は外皮鋼管の内部に閉込めら
れ、これにより通電による抵抗熱でフラックスがスラグ
化することはない。
第2図は第1図の状態のワイヤ1a,1bの一方のワイヤ1
aを固定電極4aに、他方のワイヤ1bを移動電極4bに把持
し、ワイヤ端部の稜部2a,2bを十字に交差して突合せた
状態を示している。そして電極4a,4bを介して交流の大
電流を通じ、溶接部付近を抵抗発熱により加熱し、適当
な高温度に達したときに、ワイヤ軸方向に強圧を加えて
接合する。
第3図はこの接合状態を示したものであり、加圧接合
の結果、接合部6の鋼管外面には溶接金属の隆起部5
(バリ)が生じ、鋼管内面にはワイヤ端部がソリッドワ
イヤ状になっていることにより実質的に隆起部は生じな
い。
第4図は鋼管外面の隆起部5をグラインダーにより除
去した状態を示した図であり、これよりワイヤ1a,1bの
バット溶接を終了する。
〔発明の効果〕
本発明では、溶接接合部がワイヤ外皮金属と同一材質
の延性良好なソリッドワイヤ状態になっているから、溶
接用フラックス入りワイヤを接合し、しかる後ワイヤ伸
線加工を施こす場合、ワイヤの縮径とともに接合部が引
伸ばされ、断線等の不都合を生ずることなく、きわめて
良好に伸線される。
また製品ワイヤを接合した場合は、以後ワイヤは自動
あるいは半自動溶接に供することになるが、本発明では
接合部に空隙を設けた従来の場合に比べて接合部の強度
が優れ、溶接時におけるワイヤ供給の際コンジットチュ
ーブ内での抵抗、送給ローラ等でワイヤの座屈、曲り、
偏径等の不都合が発生することなく円滑に送給され、従
って良好な溶接を行なうことができる。
また外皮を圧潰して形成した稜部を交差、好ましくは
十字に交差して突き合せるので、突合せ部分がずれるこ
となく、かつ偏肉することなく良好な溶接接合部が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明のバット溶接の要領を示す説明
図である。 図面で1a,1bはワイヤ、2a,2bは稜部、3はフラックス、
6は接合部である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外皮金属管にフラックスを充填してなる溶
    接用フラックス入りワイヤのバット溶接方法であって、
    接続すべき2本のワイヤ端部の外皮を圧潰して稜部を形
    成し、該稜部を交差してバット溶接することを特徴とす
    る溶接用フラックス入りワイヤのバット溶接方法。
JP2259727A 1990-09-28 1990-09-28 溶接用フラックス入りワイヤのバット溶接方法 Expired - Lifetime JP2652586B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61289993A (ja) * 1985-06-14 1986-12-19 Kawasaki Steel Corp 溶接用フラツクス入りワイヤの接合方法
JPS6296972U (ja) * 1985-12-10 1987-06-20

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