JP2652572B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
- Publication number
- JP2652572B2 JP2652572B2 JP1206914A JP20691489A JP2652572B2 JP 2652572 B2 JP2652572 B2 JP 2652572B2 JP 1206914 A JP1206914 A JP 1206914A JP 20691489 A JP20691489 A JP 20691489A JP 2652572 B2 JP2652572 B2 JP 2652572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- optical information
- recording medium
- information recording
- crystallization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はレーザ光の光パルスを照射することにより情
報信号を記録する光記録媒体に関するもので、特に情報
の保持耐久性が良好な光情報記録媒体に関する。
報信号を記録する光記録媒体に関するもので、特に情報
の保持耐久性が良好な光情報記録媒体に関する。
[従来の技術] 非晶質状態と結晶質状態との相変化が可逆的に行われ
る記録材料は、その非晶質相と結晶相とのレーザ光の反
射率が異なることを利用して情報の記録を行う。すなわ
ち、初期状態として結晶状態となっている記録層にレー
ザ光を照射すると、該当する照射部は急熱急冷されるこ
とにより非晶質状態に変化し、非照射部とは反射率の異
なるドットが形成されることになる(記録)。さらに、
記録層に形成されたドットに記録時よりも弱いレーザ光
を照射すると、該当する照射部は緩やかに加熱冷却され
非晶質状態であるドット形成部は初期状態である結晶状
態に戻る(消去)。
る記録材料は、その非晶質相と結晶相とのレーザ光の反
射率が異なることを利用して情報の記録を行う。すなわ
ち、初期状態として結晶状態となっている記録層にレー
ザ光を照射すると、該当する照射部は急熱急冷されるこ
とにより非晶質状態に変化し、非照射部とは反射率の異
なるドットが形成されることになる(記録)。さらに、
記録層に形成されたドットに記録時よりも弱いレーザ光
を照射すると、該当する照射部は緩やかに加熱冷却され
非晶質状態であるドット形成部は初期状態である結晶状
態に戻る(消去)。
これらの、非晶質相と結晶相との間の相転移が可逆的
に行える、言い替えれば、記録と消去が可逆的に行える
書換え可能な記録材料としては、例えば、Ge−Sb−Te
(特開昭61−96536、特開昭63−228433号等)が報告さ
れている。これらの記録材料をプラスチック製の基板あ
るいはガラス製の基板上に所定の厚さの薄膜となるよう
に成膜し、その上にSiO2やZnS等の保護膜を成膜し光情
報記録媒体としている。ここで、記録材料の成膜方法と
しては、抵抗加熱真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパ
ッタリング法等が用いられている。
に行える、言い替えれば、記録と消去が可逆的に行える
書換え可能な記録材料としては、例えば、Ge−Sb−Te
(特開昭61−96536、特開昭63−228433号等)が報告さ
れている。これらの記録材料をプラスチック製の基板あ
るいはガラス製の基板上に所定の厚さの薄膜となるよう
に成膜し、その上にSiO2やZnS等の保護膜を成膜し光情
報記録媒体としている。ここで、記録材料の成膜方法と
しては、抵抗加熱真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパ
ッタリング法等が用いられている。
[発明が解決しようとする課題] 情報社会の進展に伴い、これまで以上に情報伝達の高
速化と共に記録情報の長い保持耐久性が要求されるよう
になってきている。この記録媒体上の情報の保持耐久性
は、記録膜層の非晶質状態相の結晶化温度が高いほど保
持耐久性は良い。ここで、上述のSb−Ge−Te系非晶質膜
の結晶化開始温度はいずれも180℃以下であり必ずしも
十分であるとは言えない。
速化と共に記録情報の長い保持耐久性が要求されるよう
になってきている。この記録媒体上の情報の保持耐久性
は、記録膜層の非晶質状態相の結晶化温度が高いほど保
持耐久性は良い。ここで、上述のSb−Ge−Te系非晶質膜
の結晶化開始温度はいずれも180℃以下であり必ずしも
十分であるとは言えない。
[課題を解決するための手段] 本発明の書換え可能な光情報記録媒体においては、S
b,Ge,Teの原子数比が第1図のB(Sb68,Ge5,Te27),C
(Sb68,Ge18,Te15),D(Sb55,Ge30,Te16),H(Sb60,Ge2
0,Te20)の点で囲まれる領域内、好ましくはSb,Ge,Teの
原子数比が第1図のF(Sb65,Ge10,Te25),G(Sb65,Ge1
5,Te20),H(Sb60,Ge20,Te20)の点で囲まれる領域内に
ある記録薄膜を有することを特徴とする。
b,Ge,Teの原子数比が第1図のB(Sb68,Ge5,Te27),C
(Sb68,Ge18,Te15),D(Sb55,Ge30,Te16),H(Sb60,Ge2
0,Te20)の点で囲まれる領域内、好ましくはSb,Ge,Teの
原子数比が第1図のF(Sb65,Ge10,Te25),G(Sb65,Ge1
5,Te20),H(Sb60,Ge20,Te20)の点で囲まれる領域内に
ある記録薄膜を有することを特徴とする。
[作 用] Sb−Ge−Teを成分とする光情報記録膜において、Sbの
原子数比が大きくなると非晶質相の結晶化温度は高くな
る。一方、Sbの原子数比が大きくなると記録消去が困難
となる。本発明の記録情報媒体では、記録ドットの結晶
化時間が400ns以下と高速消去が可能で、かつ、非晶質
相の結晶化開始温度が190℃よりも高く、情報の保持耐
久性が良好である。
原子数比が大きくなると非晶質相の結晶化温度は高くな
る。一方、Sbの原子数比が大きくなると記録消去が困難
となる。本発明の記録情報媒体では、記録ドットの結晶
化時間が400ns以下と高速消去が可能で、かつ、非晶質
相の結晶化開始温度が190℃よりも高く、情報の保持耐
久性が良好である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。記録膜の成膜は真空蒸
着および、スパッタリングによって行った。
着および、スパッタリングによって行った。
実施例1 洗浄されたガラス片に、Ge−Sb−Teの光情報記録膜を
成膜した。この記録膜はSb,Ge,Teの原子数比を3角組成
で示した第1図のB,C,D,Hの点を結ぶ線で囲まれる領域
内の組成からなり、膜厚約100nmである。この試料を真
空度約1×10-1Torrの真空中、温度240℃で1時間加熱
し初期結晶化し、その上に膜厚約200nmのSiO2保護膜を
それぞれ積層成膜した。
成膜した。この記録膜はSb,Ge,Teの原子数比を3角組成
で示した第1図のB,C,D,Hの点を結ぶ線で囲まれる領域
内の組成からなり、膜厚約100nmである。この試料を真
空度約1×10-1Torrの真空中、温度240℃で1時間加熱
し初期結晶化し、その上に膜厚約200nmのSiO2保護膜を
それぞれ積層成膜した。
各試料について、パルス幅200ns,波長830nmのレーザ
光により直径約0.7μの記録ドットを作成し、その記録
ドットをパルス幅400nsのレーザ光で消去した。その結
果を第1表に示した。この結果より明らかなように本発
明の範囲内にあるSb−Ge−Te系の記録膜は400ns以下で
消去可能である。
光により直径約0.7μの記録ドットを作成し、その記録
ドットをパルス幅400nsのレーザ光で消去した。その結
果を第1表に示した。この結果より明らかなように本発
明の範囲内にあるSb−Ge−Te系の記録膜は400ns以下で
消去可能である。
実施例2 実施例1と同様に、洗浄されたガラス片に、Sb,Ge,Te
をそれぞれ第1図のF,G,Hの点を結ぶ線で囲まれる領域
内の組成からなる膜厚約100nmの記録膜を成膜した。こ
の試料を真空度約1×10-1Torrの真空中、温度240℃で
1時間加熱し初期結晶化した。この試料上に膜厚約200n
mのSiO2保護膜を積層成膜した。各試料について、パル
ス幅200ns、波長830nmのレーザ光により直径約0.7μの
記録ドットを作成し、その記録ドットをパルス幅400ns
のレーザー光で消去した。その結果を第1表に示した。
この結果より明らかなように本発明の範囲内にあるSb−
Ge−Teの記録膜は400ns以下で消去可能であり、かつ、
記録の書き込みと消去の繰り返し回数が103回以上可能
である。
をそれぞれ第1図のF,G,Hの点を結ぶ線で囲まれる領域
内の組成からなる膜厚約100nmの記録膜を成膜した。こ
の試料を真空度約1×10-1Torrの真空中、温度240℃で
1時間加熱し初期結晶化した。この試料上に膜厚約200n
mのSiO2保護膜を積層成膜した。各試料について、パル
ス幅200ns、波長830nmのレーザ光により直径約0.7μの
記録ドットを作成し、その記録ドットをパルス幅400ns
のレーザー光で消去した。その結果を第1表に示した。
この結果より明らかなように本発明の範囲内にあるSb−
Ge−Teの記録膜は400ns以下で消去可能であり、かつ、
記録の書き込みと消去の繰り返し回数が103回以上可能
である。
実施例3 Sb−Ge−Te系の非晶質薄膜の結晶化開始温度を熱分析
によって調べた。熱分析の際の昇温速度は毎分10℃であ
る。
によって調べた。熱分析の際の昇温速度は毎分10℃であ
る。
その結果を第2表に示す。この結果より明らかなよう
に、第1図の点Kで代表されるように、B,C,D,Hの点で
囲まれた領域内の結晶化開始温度は190℃以上で情報の
保持耐久性が良好であった。さらに、第1図の点Lで代
表されるように、F,G,Hの点で囲まれた領域内の結晶化
開始温度は210℃を越えていた。
に、第1図の点Kで代表されるように、B,C,D,Hの点で
囲まれた領域内の結晶化開始温度は190℃以上で情報の
保持耐久性が良好であった。さらに、第1図の点Lで代
表されるように、F,G,Hの点で囲まれた領域内の結晶化
開始温度は210℃を越えていた。
第2表 試験 組 成 結晶化開始温度 No. (℃) I Sb22 Ge22 Te56 150 J Sb41 Ge18 Te41 185 K Sb55 Ge15 Te30 190 L Sb62 Ge17 Te21 210 M Sb100 220 比較例 結晶化温度の比較例として、Te含有量の多い第1図の
点I(Sb22Ge22Te56),点J(Sb41Ge18Te41)およびSb
のみの点M(Sb100)の結晶化開始温度を第2表に示
す。
点I(Sb22Ge22Te56),点J(Sb41Ge18Te41)およびSb
のみの点M(Sb100)の結晶化開始温度を第2表に示
す。
[発明の効果] 以上のように、本発明によるSb−Ge−Teの記録膜を有
する光情報記録膜媒体は、記録ドットの結晶化時間が40
0ns以下で高速消去が可能であり、かつ非晶質相の結晶
化開始温度がきわめて高く、情報の保持耐久性が良好で
ある。
する光情報記録膜媒体は、記録ドットの結晶化時間が40
0ns以下で高速消去が可能であり、かつ非晶質相の結晶
化開始温度がきわめて高く、情報の保持耐久性が良好で
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明による光情報記録媒体の組成範囲を示す
組成図である。
組成図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮園 泰 神奈川県小田原市曽比3220―1 サンハ イツ202号 (72)発明者 山岸 隆司 兵庫県伊丹市南野飛田1006―25 (56)参考文献 特開 平1−115685(JP,A) 特開 平1−211249(JP,A) 特開 昭64−32438(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】Sb,Ge,Teの原子数比が第1図のB(Sb68,G
e5,Te27),C(Sb67,Ge18,Te15),D(Sb54,Ge30,Te16),
H(Sb60,Ge20,Te20)の点で囲まれる領域内にある記録
薄膜を有することを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項2】Sb,Ge,Teの原子数比が第1図のF(Sb65,G
10,Te25),G(Sb65,Ge15,Te20),H(Sb60,Ge20,Te20)
の点で囲まれる領域内にある記録薄膜を有することを特
徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1206914A JP2652572B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1206914A JP2652572B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 光情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0371887A JPH0371887A (ja) | 1991-03-27 |
JP2652572B2 true JP2652572B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=16531171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1206914A Expired - Lifetime JP2652572B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652572B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW455867B (en) | 1998-09-09 | 2001-09-21 | Mitsubishi Chem Corp | Optical information recording medium and optical recording method |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6432438A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-02 | Nippon Columbia | Optical information recording medium |
JP2629746B2 (ja) * | 1987-10-29 | 1997-07-16 | 東レ株式会社 | 光記録媒体 |
JP2746896B2 (ja) * | 1988-02-17 | 1998-05-06 | 旭化成工業株式会社 | 光学記録媒体 |
-
1989
- 1989-08-11 JP JP1206914A patent/JP2652572B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0371887A (ja) | 1991-03-27 |
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