JP2652210B2 - 水生生物の付着防止材料 - Google Patents
水生生物の付着防止材料Info
- Publication number
- JP2652210B2 JP2652210B2 JP63204422A JP20442288A JP2652210B2 JP 2652210 B2 JP2652210 B2 JP 2652210B2 JP 63204422 A JP63204422 A JP 63204422A JP 20442288 A JP20442288 A JP 20442288A JP 2652210 B2 JP2652210 B2 JP 2652210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- zinc oxide
- titanium dioxide
- zno
- tio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 〈産業上の利用分野〉 本発明は船底、港湾施設、生簀等へのフジツボ、イガ
イ等の水生生物の付着を防止する材料に関するものであ
る。
イ等の水生生物の付着を防止する材料に関するものであ
る。
〈発明の背景〉 船舶や各種港湾施設、あるいは漁網、生簀等の漁獲施
設等、海水に曝されているものにはフジツボ、イガイ等
が付着生棲し、これら施設等の機能低下や耐久性の劣化
をもたらしている。このため従来から船底に塗布してこ
れら水生生物の付着を防止する塗料が開発されている。
しかしながらそれらによる水生生物の防除効果は必ずし
も満足ゆくまでのものが得られておらず、加えてこれら
の塗料の多くは錫化合物を含有していることから、これ
らが溶出拡散することによる周辺の海洋並びに海棲生物
の汚染も指摘されつつある。
設等、海水に曝されているものにはフジツボ、イガイ等
が付着生棲し、これら施設等の機能低下や耐久性の劣化
をもたらしている。このため従来から船底に塗布してこ
れら水生生物の付着を防止する塗料が開発されている。
しかしながらそれらによる水生生物の防除効果は必ずし
も満足ゆくまでのものが得られておらず、加えてこれら
の塗料の多くは錫化合物を含有していることから、これ
らが溶出拡散することによる周辺の海洋並びに海棲生物
の汚染も指摘されつつある。
〈開発を試みた技術的事項〉 本発明者はこのような背景から、いわゆる無公害で且
つ充分に優れた水生生物の付着防止効果が得られる物質
の開発を試みたものである。即ちこの種の水生生物の付
着を防止する原理的究明をまず試みた結果、おそらくそ
の対策としては、水生生物が接近を試みないような物質
による抗菌性を利用し、ないしは無機化合物による電気
化学的性質を利用した忌避作用を得ること、更には付着
しようとする表面の性状改善により付着し難いものとす
ること、これらの点に解決の糸口があろうとの知見に基
づき、具体的手法の開発を試みたものである。そしてそ
の結果、特に金属として水生生物等に対する殺菌作用を
具えた酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水
(H2O)の緊密結合粒子に着眼し、これを実質的な防御
成分とする水生生物の付着防止材料の開発を試みたもの
である。
つ充分に優れた水生生物の付着防止効果が得られる物質
の開発を試みたものである。即ちこの種の水生生物の付
着を防止する原理的究明をまず試みた結果、おそらくそ
の対策としては、水生生物が接近を試みないような物質
による抗菌性を利用し、ないしは無機化合物による電気
化学的性質を利用した忌避作用を得ること、更には付着
しようとする表面の性状改善により付着し難いものとす
ること、これらの点に解決の糸口があろうとの知見に基
づき、具体的手法の開発を試みたものである。そしてそ
の結果、特に金属として水生生物等に対する殺菌作用を
具えた酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水
(H2O)の緊密結合粒子に着眼し、これを実質的な防御
成分とする水生生物の付着防止材料の開発を試みたもの
である。
《発明の構成》 〈目的達成の手段〉 即ち本発明たる水生生物の付着防止材料は、酸化亜鉛
(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結
合粒子を乾燥させて成る微粉末を塗料内に含有させたこ
とを特徴として成るものであり、もって前記目的を達成
するものである。
(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結
合粒子を乾燥させて成る微粉末を塗料内に含有させたこ
とを特徴として成るものであり、もって前記目的を達成
するものである。
本発明に使用する酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(T
iO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微
粉末について説明すると、このものはZnOとTiO2との割
合がモル比で1対9から9対1の範囲にあるときは良好
な吸着特性を有し、硫化水素、アンモニア、メルカプタ
ン、アミン及びアルデヒド等の各種悪臭ガスの脱臭剤と
しての利用が開発されつつある。このものの構成要素で
ある酸化亜鉛(ZnO)は両性を有し、常温白色である
が、熱すると黄色になる。二酸化チタン(TiO2)は両性
を有するが塩基性より酸性が強く、またこのものは金属
の炭酸塩や水酸化物と融解して無水のチタン酸塩を作る
ことができる。また二酸化チタン(TiO2)はペイント工
業において白色顔料として利用され、酸化亜鉛(Zn
O)、はペイント及び顔料に利用されている。更に酸化
亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊
密結合粒子を乾燥させて成る微粉末は水溶性チタン化合
物、及び水溶性酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(Ti
O2)及び水(H2O)の結合粒子化合物を含む混成水溶液
を、PH6〜11の範囲の値を維持しながら沈澱物を生成さ
せ、その沈澱物を乾燥粉砕することによって得られる。
尚、粉砕を容易にするため乾燥過程で適宜シリコーン系
の分散剤を混入してもよい。因みに叙上の製造手法に関
しては特開昭63−54935号に開示されている技術を一例
として用いることができる。このようにして得られた酸
化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の
緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末を塗料に分散させ
て本発明の水生生物の付着防止材料として使用する。こ
の微粉末を分散させる塗料としては従来から一般に使用
されているものを用いる。例えばバインダーとして乾性
油、天然樹脂、合成樹脂、セルロース誘導体などを用
い、溶剤成分としてトルエン、キシレン、シンナーなど
の有機溶剤を使用することが一例として挙げられる。勿
論、溶剤を含まない塗料であってもよいし、顔料、分散
剤、増粘剤、消泡剤、などの補助添加剤を含むものであ
ってもよい。このような塗料90部に対して酸化亜鉛(Zn
O)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒
子を乾燥させて成る微粉末を好ましくは10部前後、可能
な範囲としては1ないし数10部の割合で従来公知の方法
により調整し、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(Ti
O2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微
粉末を成分として好ましくは分散状態に含有する塗料を
製造する。このような酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン
(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成
る微粉末を分散させた塗料は、直接対象物に塗料等公知
の被覆処理方法を施すほか、対象物に含浸させて使用す
ることもできる。また他の用例としては予め酸化亜鉛
(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結
合粒子を乾燥させて成る微粉末を分散させた塗料を板状
ないしシート状のものに塗っておいたものを対象物に取
り付けてもよい。更には酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタ
ン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて
成る微粉末を分散させた塗料を繊維に含浸させ、その繊
維を用いて漁網等を作ってもよい。要は酸化亜鉛(Zn
O)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒
子を乾燥させて成る微粉末を塗料の成分の一部として含
有するものが防御対象物の表面に形成されるようにして
使用する。
iO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微
粉末について説明すると、このものはZnOとTiO2との割
合がモル比で1対9から9対1の範囲にあるときは良好
な吸着特性を有し、硫化水素、アンモニア、メルカプタ
ン、アミン及びアルデヒド等の各種悪臭ガスの脱臭剤と
しての利用が開発されつつある。このものの構成要素で
ある酸化亜鉛(ZnO)は両性を有し、常温白色である
が、熱すると黄色になる。二酸化チタン(TiO2)は両性
を有するが塩基性より酸性が強く、またこのものは金属
の炭酸塩や水酸化物と融解して無水のチタン酸塩を作る
ことができる。また二酸化チタン(TiO2)はペイント工
業において白色顔料として利用され、酸化亜鉛(Zn
O)、はペイント及び顔料に利用されている。更に酸化
亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊
密結合粒子を乾燥させて成る微粉末は水溶性チタン化合
物、及び水溶性酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(Ti
O2)及び水(H2O)の結合粒子化合物を含む混成水溶液
を、PH6〜11の範囲の値を維持しながら沈澱物を生成さ
せ、その沈澱物を乾燥粉砕することによって得られる。
尚、粉砕を容易にするため乾燥過程で適宜シリコーン系
の分散剤を混入してもよい。因みに叙上の製造手法に関
しては特開昭63−54935号に開示されている技術を一例
として用いることができる。このようにして得られた酸
化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の
緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末を塗料に分散させ
て本発明の水生生物の付着防止材料として使用する。こ
の微粉末を分散させる塗料としては従来から一般に使用
されているものを用いる。例えばバインダーとして乾性
油、天然樹脂、合成樹脂、セルロース誘導体などを用
い、溶剤成分としてトルエン、キシレン、シンナーなど
の有機溶剤を使用することが一例として挙げられる。勿
論、溶剤を含まない塗料であってもよいし、顔料、分散
剤、増粘剤、消泡剤、などの補助添加剤を含むものであ
ってもよい。このような塗料90部に対して酸化亜鉛(Zn
O)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒
子を乾燥させて成る微粉末を好ましくは10部前後、可能
な範囲としては1ないし数10部の割合で従来公知の方法
により調整し、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(Ti
O2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微
粉末を成分として好ましくは分散状態に含有する塗料を
製造する。このような酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン
(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成
る微粉末を分散させた塗料は、直接対象物に塗料等公知
の被覆処理方法を施すほか、対象物に含浸させて使用す
ることもできる。また他の用例としては予め酸化亜鉛
(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結
合粒子を乾燥させて成る微粉末を分散させた塗料を板状
ないしシート状のものに塗っておいたものを対象物に取
り付けてもよい。更には酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタ
ン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて
成る微粉末を分散させた塗料を繊維に含浸させ、その繊
維を用いて漁網等を作ってもよい。要は酸化亜鉛(Zn
O)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒
子を乾燥させて成る微粉末を塗料の成分の一部として含
有するものが防御対象物の表面に形成されるようにして
使用する。
〈発明の作用〉 原理的には必ずしも解明されていないが、前述した水
生生物の防止材料を塗布した状態では後述の効果の項で
も述べるように、この塗布部分を避けて水生生物が付着
することが確認されており、結果的には金属の殺菌作用
がなされているか、あるいはこのものが有する吸着作用
によって海水中の一部物質が吸着され、周辺の環境変化
が生じ、その結果忌避作用がされているものと推察され
る。
生生物の防止材料を塗布した状態では後述の効果の項で
も述べるように、この塗布部分を避けて水生生物が付着
することが確認されており、結果的には金属の殺菌作用
がなされているか、あるいはこのものが有する吸着作用
によって海水中の一部物質が吸着され、周辺の環境変化
が生じ、その結果忌避作用がされているものと推察され
る。
〈実施例〉 酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び水(H
2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末はチタン工
業株式会社製のTZ−100Sを使用した。塗料はバインダー
として大日本インキ化学工業株式会社製のアクリル樹脂
であるアクリディックA−198−XBを使用した。このも
のは溶剤としてキシレンを含むから、後から更に溶剤を
添加する必要はない。アクリディックA−198−XB90部
に対し、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び
水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末を10
部混合し、よく撹拌して酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタ
ン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて
成る微粉末を分散させた塗料を作成した。
2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末はチタン工
業株式会社製のTZ−100Sを使用した。塗料はバインダー
として大日本インキ化学工業株式会社製のアクリル樹脂
であるアクリディックA−198−XBを使用した。このも
のは溶剤としてキシレンを含むから、後から更に溶剤を
添加する必要はない。アクリディックA−198−XB90部
に対し、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)及び
水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末を10
部混合し、よく撹拌して酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタ
ン(TiO2)及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて
成る微粉末を分散させた塗料を作成した。
《発明の効果》 本発明は以上述べたような構成を有するものであり、
次のような効果が確認された。
次のような効果が確認された。
まず効果確認のためのテスト手法について説明する
と、このテスト手法は図面に示すように適宜寸法のアク
リル系F.R.P.基板1上に本発明たる水生生物の付着防止
材料Mを直径5cmの円状に塗布し、そのほぼ中央に殻長3
cmのムラサキイガイを水平に固定し、このムラサキイガ
イからの足糸aの付着(着床)位置がどこにくるかを試
験するものである。尚ムラサキイガイはフジツボと並ん
で付着試験して使用される代表的水生生物であり、海洋
構築物に付着し易いこ と、及びテーブルテストにおいては足糸の本数を数える
ことで客観的データを得易い等の理由でこの生物を実験
に採用した。そしてムラサキイガイAを固定する具体的
手法は、付着防止材料Mが塗布された中央部に例えば直
接、あるいは本実験のように1、2mm程度の厚さのゴム
片を介在させてムラサキイガイを瞬間接着剤等で固着し
たものであって、一週間ほど海水槽中に置いてその足糸
の着床状況を観察したものである。これによって判明す
ることは足糸が付着防止材料Mを越えて更に外側のアク
リル系F.R.P.基板1上に伸びるような状態であれば明か
にムラサキイガイの足糸が付着防止材料Mを忌避してい
ることであって、成長した足糸の数に対し付着防止材料
の外部に出た足糸の割合(%)が大きいほど付着防止効
果が得られていることが推察される。
と、このテスト手法は図面に示すように適宜寸法のアク
リル系F.R.P.基板1上に本発明たる水生生物の付着防止
材料Mを直径5cmの円状に塗布し、そのほぼ中央に殻長3
cmのムラサキイガイを水平に固定し、このムラサキイガ
イからの足糸aの付着(着床)位置がどこにくるかを試
験するものである。尚ムラサキイガイはフジツボと並ん
で付着試験して使用される代表的水生生物であり、海洋
構築物に付着し易いこ と、及びテーブルテストにおいては足糸の本数を数える
ことで客観的データを得易い等の理由でこの生物を実験
に採用した。そしてムラサキイガイAを固定する具体的
手法は、付着防止材料Mが塗布された中央部に例えば直
接、あるいは本実験のように1、2mm程度の厚さのゴム
片を介在させてムラサキイガイを瞬間接着剤等で固着し
たものであって、一週間ほど海水槽中に置いてその足糸
の着床状況を観察したものである。これによって判明す
ることは足糸が付着防止材料Mを越えて更に外側のアク
リル系F.R.P.基板1上に伸びるような状態であれば明か
にムラサキイガイの足糸が付着防止材料Mを忌避してい
ることであって、成長した足糸の数に対し付着防止材料
の外部に出た足糸の割合(%)が大きいほど付着防止効
果が得られていることが推察される。
このようなテストはサンプル数を3として行ったもの
であり、その結果は上表のとおりである。これによれば
本発明にあってはサンプル1は総足糸数27本中27本が、
サンプル2は総足糸数9本中7本が、サンプル3は総足
糸数52本中40本がそれぞれ直径5cmの塗装面の外側に足
糸を伸ばしており、その割合は平均84%の忌避率であっ
た。これは他の比較サンプルがイハラケミカル工業株式
会社製の船底汚染塗料カイモタック・300においては平
均34%、特開昭53−102340号に開示されるカキの殻を粉
体状にしたものを塗料中に混合したものにおいては平均
28%、トウガラシを塗料中に混合したものにおいては平
均31%、汚染成分を含有しない塗料(実際には大日本イ
ンキ化学工業株式会社製のアクリディックA−198−XB
を使用した)においては平均28%という状況に比べて著
しい効果が確認されたものである。因みに比較サンプル
として挙げた四つの試薬はすでに他の文献等において防
除効果があるものとして指摘されているものであった
が、それらと比較しても本発明は顕著な効果を示してい
るものである。
であり、その結果は上表のとおりである。これによれば
本発明にあってはサンプル1は総足糸数27本中27本が、
サンプル2は総足糸数9本中7本が、サンプル3は総足
糸数52本中40本がそれぞれ直径5cmの塗装面の外側に足
糸を伸ばしており、その割合は平均84%の忌避率であっ
た。これは他の比較サンプルがイハラケミカル工業株式
会社製の船底汚染塗料カイモタック・300においては平
均34%、特開昭53−102340号に開示されるカキの殻を粉
体状にしたものを塗料中に混合したものにおいては平均
28%、トウガラシを塗料中に混合したものにおいては平
均31%、汚染成分を含有しない塗料(実際には大日本イ
ンキ化学工業株式会社製のアクリディックA−198−XB
を使用した)においては平均28%という状況に比べて著
しい効果が確認されたものである。因みに比較サンプル
として挙げた四つの試薬はすでに他の文献等において防
除効果があるものとして指摘されているものであった
が、それらと比較しても本発明は顕著な効果を示してい
るものである。
図面は本発明たる水生生物の付着防止材料の試験方法を
示す斜視図である。 1;アクリル系F.R.P.基板 A;ムラサキイガイ a;足糸 M;付着防止材料
示す斜視図である。 1;アクリル系F.R.P.基板 A;ムラサキイガイ a;足糸 M;付着防止材料
Claims (1)
- 【請求項1】酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)
及び水(H2O)の緊密結合粒子を乾燥させて成る微粉末
を塗料内に含有させたことを特徴とする水生生物の付着
防止材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63204422A JP2652210B2 (ja) | 1988-08-17 | 1988-08-17 | 水生生物の付着防止材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63204422A JP2652210B2 (ja) | 1988-08-17 | 1988-08-17 | 水生生物の付着防止材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0253879A JPH0253879A (ja) | 1990-02-22 |
JP2652210B2 true JP2652210B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=16490277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63204422A Expired - Lifetime JP2652210B2 (ja) | 1988-08-17 | 1988-08-17 | 水生生物の付着防止材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652210B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5916947A (en) * | 1994-12-02 | 1999-06-29 | Cape Cod Research, Inc. | Zinc oxide photoactive antifoulant material |
WO2002044287A1 (en) * | 2000-11-28 | 2002-06-06 | Lotrec Ab | Multilayer coating |
CN104446311B (zh) * | 2014-12-11 | 2016-06-08 | 山东瑞国环保科技有限公司 | 一种耐候高强度彩钢板用水性涂料及制备方法 |
-
1988
- 1988-08-17 JP JP63204422A patent/JP2652210B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0253879A (ja) | 1990-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4805453B2 (ja) | 複合体殺生物粒子 | |
US4253877A (en) | Anti-fouling marine paints containing microencapsulated anti-fouling agents and the process of microencapsulation | |
KR100751005B1 (ko) | 방출이 조절되는 조성물 | |
US5695552A (en) | Aquatic antifouling compositions and methods | |
JP2652210B2 (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
JP2926447B2 (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
US5008146A (en) | Zinc-carbon antifouling coating | |
JP2829650B2 (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
JPH04337369A (ja) | 水生生物の付着防止材料並びにその製造方法 | |
US5853463A (en) | Marine antifouling agent | |
JPH09176577A (ja) | 水中防汚剤組成物、ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構造物の防汚処理方法 | |
JPH04198107A (ja) | 水中防汚剤組成物 | |
JPH0253877A (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
JPH0253878A (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
WO1992007037A1 (en) | Anti-fouling composition | |
Dasan | History of antifouling coating and future prospects for nanometal/polymer coatings in antifouling technology | |
JPH06320106A (ja) | 船底塗料 | |
JPH08151305A (ja) | 水中防汚剤 | |
JPH01221305A (ja) | 漁網防汚剤 | |
JPH0253876A (ja) | 水生生物の付着防止材料 | |
JPS6231750B2 (ja) | ||
JP2502819B2 (ja) | 排水トラップ | |
Frydenberg | Characterisation and Release Mechanisms of Aerogel-encapsulated Biocides for Antifouling Coatings | |
JPH0220573A (ja) | 防汚剤 | |
JPH06179603A (ja) | 船体および漁網用防汚剤 |