JP2652062B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JP2652062B2 JP2652062B2 JP1172996A JP17299689A JP2652062B2 JP 2652062 B2 JP2652062 B2 JP 2652062B2 JP 1172996 A JP1172996 A JP 1172996A JP 17299689 A JP17299689 A JP 17299689A JP 2652062 B2 JP2652062 B2 JP 2652062B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真感光体に関し、更に詳しくは特定の
構造を有するテトラキスアゾ顔料を含有する電子写真感
光体に関する。
構造を有するテトラキスアゾ顔料を含有する電子写真感
光体に関する。
(従来の技術) 従来、電子写真感光体としては、セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛等の無機光導電性物質が広く用いられて
いた。
ウム、酸化亜鉛等の無機光導電性物質が広く用いられて
いた。
一方、特定の有機光導電性物質からなる電子写真感光
体としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールに代表され
る光導電性ポリマーや、2,5−ビス(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールの様な低分子
の有機光導電性物質を用いたもの、更にはこの様な有機
光導電性物質と各種の染料や顔料を組み合わせたもの等
が知られている。
体としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールに代表され
る光導電性ポリマーや、2,5−ビス(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールの様な低分子
の有機光導電性物質を用いたもの、更にはこの様な有機
光導電性物質と各種の染料や顔料を組み合わせたもの等
が知られている。
有機光導電性物質を用いた電子写真感光体は成膜性が
良く、塗工によって生産出来る為、極めて生産性が高く
安価な感光体を提供出来る利点を有している。又、使用
する染料や顔料等の選択により、感色性を自在にコント
ロール出来る等の利点を有し、これ迄幅広い検討が成さ
れてきた。
良く、塗工によって生産出来る為、極めて生産性が高く
安価な感光体を提供出来る利点を有している。又、使用
する染料や顔料等の選択により、感色性を自在にコント
ロール出来る等の利点を有し、これ迄幅広い検討が成さ
れてきた。
特に最近では、有機光導電性染料や顔料を含有した電
荷発生層と、前述の光導電性ポリマーや低分子の有機光
導電性物質を含有した電荷輸送層とを積層した機能分離
型感光体の開発により、従来の有機電子写真感光体の欠
点とされていた感度や耐久性に著しい改善がなされてき
た。
荷発生層と、前述の光導電性ポリマーや低分子の有機光
導電性物質を含有した電荷輸送層とを積層した機能分離
型感光体の開発により、従来の有機電子写真感光体の欠
点とされていた感度や耐久性に著しい改善がなされてき
た。
アゾ顔料は優れた光導電性を示し、しかもアミン成分
とカプラー成分の組み合わせ方で様々な特性を持った化
合物が容易に得られる事から、これ迄に数多くの化合物
が提案されており、例えば、特開昭54−22834号公報、
同56−143437号公報、同57−202349号公報、同63−4466
3号公報、同63−69844号公報等は既に公知である。
とカプラー成分の組み合わせ方で様々な特性を持った化
合物が容易に得られる事から、これ迄に数多くの化合物
が提案されており、例えば、特開昭54−22834号公報、
同56−143437号公報、同57−202349号公報、同63−4466
3号公報、同63−69844号公報等は既に公知である。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、従来のアゾ顔料を用いた電子写真感光
体は、感度や繰り返し使用時の電位安定性の面で必ずし
も十分のものとは言えず、実用化されているのは極僅か
な材料のみである。
体は、感度や繰り返し使用時の電位安定性の面で必ずし
も十分のものとは言えず、実用化されているのは極僅か
な材料のみである。
従って本発明の目的は、新規な光導電性材料を提供す
る事にある。
る事にある。
本発明のもう一つの目的は、実用的な高感度特性と繰
り返し使用時の安定した電位特性を有する電子写真感光
体を提供する事にある。
り返し使用時の安定した電位特性を有する電子写真感光
体を提供する事にある。
(問題を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、導電性支持体上に一般式(1)で示
されるテトラキスアゾ顔料を含有する感光層を有する事
を特徴とする電子写真感光体である。
されるテトラキスアゾ顔料を含有する感光層を有する事
を特徴とする電子写真感光体である。
(上記式中、A1及びA2は、同一又は異なる下記一般式
(2)で示されるカプラー残基を表す。) (一般式(2)中のXは、多環芳香環又は複素環を形成
するのに必要な残基を表す。R1及びR2は、水素原子、置
換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、複素環基を表し、又、R1とR2とは共に窒素原子と
結合して窒素原子を環内に含む環状アミノ基を形成して
いてもよい。) (作 用) 特定の構造のテトラキスアゾ顔料を採用することによ
って、実用的な高感度特性と繰り返し使用時の安定した
電位特性を有する電子写真感光体が提供される。又、特
に、半導体レーザー用の電荷発生材料としても好適な電
子写真感光体が提供される。
(2)で示されるカプラー残基を表す。) (一般式(2)中のXは、多環芳香環又は複素環を形成
するのに必要な残基を表す。R1及びR2は、水素原子、置
換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、複素環基を表し、又、R1とR2とは共に窒素原子と
結合して窒素原子を環内に含む環状アミノ基を形成して
いてもよい。) (作 用) 特定の構造のテトラキスアゾ顔料を採用することによ
って、実用的な高感度特性と繰り返し使用時の安定した
電位特性を有する電子写真感光体が提供される。又、特
に、半導体レーザー用の電荷発生材料としても好適な電
子写真感光体が提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
明する。
先ず、本発明で使用する上記一般式(1)のテトラキ
スアゾ顔料について説明する。一般式(1)中、A1及び
A2は、同一又は異なる下記一般式(2)で示されるカプ
ラー残基を表す。
スアゾ顔料について説明する。一般式(1)中、A1及び
A2は、同一又は異なる下記一般式(2)で示されるカプ
ラー残基を表す。
一般式(2)中のXは、ベンゼン環と縮合して置換基
を有してもよいナフタレン環、アントラセン環、カルバ
ゾール環、ベンゾカルバゾール環、ジベンゾフラン環等
の多環芳香環又は複素環を形成するのに必要な残基を表
す。
を有してもよいナフタレン環、アントラセン環、カルバ
ゾール環、ベンゾカルバゾール環、ジベンゾフラン環等
の多環芳香環又は複素環を形成するのに必要な残基を表
す。
一般式(2)中のR1及びR2は、水素原子、置換基を有
してもよいアルキル基、アニール基、アラルキル基、複
素環基を表し、又、R1とR2とは共に窒素原子と結合して
窒素原子を環内に含む環状アミノ基を形成していてもよ
い。
してもよいアルキル基、アニール基、アラルキル基、複
素環基を表し、又、R1とR2とは共に窒素原子と結合して
窒素原子を環内に含む環状アミノ基を形成していてもよ
い。
上記表現のアルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル等の基、アラルキル基としては、ベンジル、フェ
ネチル等の基、アリール基としては、フェニル、ナフチ
ル、アンスリル等の基、複素環基としては、ピリジル、
チエニル、チアゾリル、カルバゾリル、ベンゾイリダゾ
リル、ベンゾチアゾリル等の基が挙げられ、窒素原子を
環内に含むアミノ基としては、ピロール、ピロリン、ピ
ロリジン、ピロリドン、インドール、インドリン、カル
バゾール、イミダゾール、ピラゾール、ピラゾリン、オ
キサジン、フェノキサジン等が挙げられる。
ロピル等の基、アラルキル基としては、ベンジル、フェ
ネチル等の基、アリール基としては、フェニル、ナフチ
ル、アンスリル等の基、複素環基としては、ピリジル、
チエニル、チアゾリル、カルバゾリル、ベンゾイリダゾ
リル、ベンゾチアゾリル等の基が挙げられ、窒素原子を
環内に含むアミノ基としては、ピロール、ピロリン、ピ
ロリジン、ピロリドン、インドール、インドリン、カル
バゾール、イミダゾール、ピラゾール、ピラゾリン、オ
キサジン、フェノキサジン等が挙げられる。
又、置換基としては、メチル、エチル、プロピル等の
アルキル基、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、弗
素、臭素等のハロゲン原子、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ等のアルキルアミノ基、フェニルカルバモイル
基、ニトロ基、シアノ基、トリフロロメチル等のハロメ
チル基等が挙げられる。
アルキル基、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、弗
素、臭素等のハロゲン原子、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ等のアルキルアミノ基、フェニルカルバモイル
基、ニトロ基、シアノ基、トリフロロメチル等のハロメ
チル基等が挙げられる。
特に、本発明において使用するテトラキスアゾ顔料
が、一般式(1)中のA1又はA2が一般式(2)で、且つ
一般式(2)中のXがベンゼン環と縮合してベンゾカル
バゾール環を形成しているカプラーを用いた顔料である
場合には、その吸収域が近赤外領域付近迄広がる為、半
導体レーザー用の電荷発生材料としても好適である。
が、一般式(1)中のA1又はA2が一般式(2)で、且つ
一般式(2)中のXがベンゼン環と縮合してベンゾカル
バゾール環を形成しているカプラーを用いた顔料である
場合には、その吸収域が近赤外領域付近迄広がる為、半
導体レーザー用の電荷発生材料としても好適である。
以下に、本発明に用いる一般式(1)で示されるテト
ラキスアゾ顔料の代表例を列挙する。例えば、本発明に
おいては、下記一般式で示される有機残基が下記のもの
であるアゾ顔料が好適に用いられる。尚、本発明に用い
るアゾ顔料はこれらに限定されるものではない。
ラキスアゾ顔料の代表例を列挙する。例えば、本発明に
おいては、下記一般式で示される有機残基が下記のもの
であるアゾ顔料が好適に用いられる。尚、本発明に用い
るアゾ顔料はこれらに限定されるものではない。
1−18 R1=H、R2=Ph 1−19 R1=H、R2=o−ClPh 1−20 R1=H、R2=o−C2H5Ph 1−21 R1=H、R2=m−NO2Ph 本発明に用いる上記したような構造を有するテトラキ
スアゾ顔料は、相当するテトラアミンを常法によりアゾ
化し、アルカリの存在下カプラーと水系でカップリング
するか、ジアゾニウム塩を硼弗化塩や塩化亜鉛複塩等に
変換した後、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の有機溶剤中で、酢酸ソーダ、トリエチル
アミン、N−メチルモルホリン等の塩基の存在下、カプ
ラーとカップリングすることによって容易に合成出来
る。
スアゾ顔料は、相当するテトラアミンを常法によりアゾ
化し、アルカリの存在下カプラーと水系でカップリング
するか、ジアゾニウム塩を硼弗化塩や塩化亜鉛複塩等に
変換した後、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の有機溶剤中で、酢酸ソーダ、トリエチル
アミン、N−メチルモルホリン等の塩基の存在下、カプ
ラーとカップリングすることによって容易に合成出来
る。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に前記一
般式(1)で示されるアゾ顔料を含有する感光層を有す
る。感光層の形態は公知のいかなる形態を取ってもかま
わないが、一般式(1)で示されるアゾ顔料を含有する
感光層を電荷発生層とし、これに電荷輸送物質を含有す
る電荷輸送層を積層した機能分離型の感光層が特に好ま
しい。
般式(1)で示されるアゾ顔料を含有する感光層を有す
る。感光層の形態は公知のいかなる形態を取ってもかま
わないが、一般式(1)で示されるアゾ顔料を含有する
感光層を電荷発生層とし、これに電荷輸送物質を含有す
る電荷輸送層を積層した機能分離型の感光層が特に好ま
しい。
電荷発生層は、前記のアゾ顔料を適当な溶剤中でバイ
ンダー樹脂と共に分散した塗布液を、導電性支持体上に
公知の方法によって塗布する事によって形成する事が出
来、その膜厚は、例えば、5μm、好ましくは0.1乃至
1μmの薄膜層とする事が望ましい。
ンダー樹脂と共に分散した塗布液を、導電性支持体上に
公知の方法によって塗布する事によって形成する事が出
来、その膜厚は、例えば、5μm、好ましくは0.1乃至
1μmの薄膜層とする事が望ましい。
この際用いられるバインダー樹脂は、広範な絶縁性樹
脂或いは有機光導電性ポリマーから選択されるが、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリレ
ート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹
脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が
好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率で80重量
%以下、好ましくは40重量%以下である。
脂或いは有機光導電性ポリマーから選択されるが、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリレ
ート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹
脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が
好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率で80重量
%以下、好ましくは40重量%以下である。
又、使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、後述の電荷
輸送層や下引層を溶解しないものから選択する事が好ま
しい。具体的には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン等のエーテル類;シクロヘキサノン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド等の
アミド類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;ト
ルエン、キシレン、モノクロルベンゼン等の芳香族類;
メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコ
ール類;クロロホルム、塩化メチレン等の脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類等が挙げられる。
輸送層や下引層を溶解しないものから選択する事が好ま
しい。具体的には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン等のエーテル類;シクロヘキサノン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド等の
アミド類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;ト
ルエン、キシレン、モノクロルベンゼン等の芳香族類;
メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコ
ール類;クロロホルム、塩化メチレン等の脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類等が挙げられる。
電荷輸送層は電荷発生層の上又は下に積層され、電解
の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受取り、これを
表面或いは基板まで輸送する機能を有している。電荷輸
送層は電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダー樹
脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによって形成さ
れ、その膜厚は一般的には5乃至40μmであるが15乃至
30μmが好ましい。
の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受取り、これを
表面或いは基板まで輸送する機能を有している。電荷輸
送層は電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダー樹
脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによって形成さ
れ、その膜厚は一般的には5乃至40μmであるが15乃至
30μmが好ましい。
電荷輸送物質は電子輸送物質と正孔輸送物質があり、
電子輸送物質としては、例えば、2,4,7−トリニトロフ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、ク
ロラニル、テトラシアノキノジメタン等の電子吸引性物
質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの等が挙げ
られる。
電子輸送物質としては、例えば、2,4,7−トリニトロフ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、ク
ロラニル、テトラシアノキノジメタン等の電子吸引性物
質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの等が挙げ
られる。
正孔輸送物質としては、ピレン、アントラセン等の多
環芳香族化合物;カルバゾール、オキサゾール、チアゾ
ール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリン、チ
アジアゾール、トリアゾール等の複素環化合物;p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド、N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−
9−エチルカルバゾール等のヒドラゾン系化合物;α−
フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、
5−(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン)−
5H−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等のスチリル系化
合物;ベンジジン系化合物;トリアリールメタン系化合
物;トリフェニルアミン或いは、これらの化合物からな
る基を主鎖又は側鎖に有するポリマー(例えば、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン等)
が挙げられる。
環芳香族化合物;カルバゾール、オキサゾール、チアゾ
ール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリン、チ
アジアゾール、トリアゾール等の複素環化合物;p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド、N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−
9−エチルカルバゾール等のヒドラゾン系化合物;α−
フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、
5−(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン)−
5H−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等のスチリル系化
合物;ベンジジン系化合物;トリアリールメタン系化合
物;トリフェニルアミン或いは、これらの化合物からな
る基を主鎖又は側鎖に有するポリマー(例えば、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン等)
が挙げられる。
これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、セレン−テ
ルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウム等の無機
材料も用いることが出来る。
ルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウム等の無機
材料も用いることが出来る。
又、これらの電荷輸送物質は、1種又は2種以上組み
合わせて用いることが出来る。
合わせて用いることが出来る。
電荷輸送物質が成膜性を有していない時には適当なバ
インダー樹脂を用いることが出来、具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー、ポリスルホン、ポリアクリルアミド、ポリアミ
ド、塩素化ゴム等の絶縁性樹脂或いはポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルアントラセン等の有機光導電
性ポリマー等が挙げられる。
インダー樹脂を用いることが出来、具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー、ポリスルホン、ポリアクリルアミド、ポリアミ
ド、塩素化ゴム等の絶縁性樹脂或いはポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルアントラセン等の有機光導電
性ポリマー等が挙げられる。
感光層が形成される導電性支持体としては、例えば、
アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、チタン、ニッケル、インジウム、金、白金等を用い
ることが出来る。又、こうした金属或いは合金を、真空
蒸着法により被膜形成したプラスチック(例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レンテレフタレート、アクリル樹脂等)や、導電性粒子
(例えば、カーボンブラック、銀粒子等)を適当なバイ
ンダーと共にプラスチック又は金属基板上に被覆したも
の、或いは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸したも
の等を用いることが出来る。
アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、チタン、ニッケル、インジウム、金、白金等を用い
ることが出来る。又、こうした金属或いは合金を、真空
蒸着法により被膜形成したプラスチック(例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レンテレフタレート、アクリル樹脂等)や、導電性粒子
(例えば、カーボンブラック、銀粒子等)を適当なバイ
ンダーと共にプラスチック又は金属基板上に被覆したも
の、或いは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸したも
の等を用いることが出来る。
導電性支持体と感光層の中間にバリヤー機能と接着機
能を有する下引層を設けることも出来る。下引層の膜厚
は5μm以下、好ましくは0.1乃至3μmが適当であ
る。下引層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロ
セルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化
ナイロン等)、ポリウレタン、酸化アルミニウム等によ
って形成することが出来る。
能を有する下引層を設けることも出来る。下引層の膜厚
は5μm以下、好ましくは0.1乃至3μmが適当であ
る。下引層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロ
セルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化
ナイロン等)、ポリウレタン、酸化アルミニウム等によ
って形成することが出来る。
本発明の別の具体例として、前述のジスアゾ顔料と電
荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げ
ることが出来る。この際、前述の電荷輸送物質としてポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
からなる電荷移動錯体を用いることも出来る。
荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げ
ることが出来る。この際、前述の電荷輸送物質としてポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
からなる電荷移動錯体を用いることも出来る。
この例の電子写真感光体は前述のジスアゾ顔料と電荷
輸送物質を、適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾
燥して形成することが出来る。
輸送物質を、適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾
燥して形成することが出来る。
いずれの電子写真感光体においても、使用される一般
式(1)で示されるアゾ顔料の結晶形は結晶質であって
も非晶質であってもよく、又、必要に応じて一般式
(1)で示されるアゾ顔料を2種類以上組み合わせた
り、公知の電荷発生物質と組み合わせて使用することも
可能である。
式(1)で示されるアゾ顔料の結晶形は結晶質であって
も非晶質であってもよく、又、必要に応じて一般式
(1)で示されるアゾ顔料を2種類以上組み合わせた
り、公知の電荷発生物質と組み合わせて使用することも
可能である。
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用する
のみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版
等、電子写真応用分野にも広く用いることが出来る。
のみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版
等、電子写真応用分野にも広く用いることが出来る。
実施例1 アルミ基板上にメトキシメチル化ナイロン樹脂(平均
分子量32,000)5gとアルコール可溶性共重合ナイロン樹
脂(平均分子量29,000)10gとをメタノール95gに溶解し
た液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚が1μmの
下引層を設けた。
分子量32,000)5gとアルコール可溶性共重合ナイロン樹
脂(平均分子量29,000)10gとをメタノール95gに溶解し
た液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚が1μmの
下引層を設けた。
次に前記例示のアゾ顔料No.1−19(5g)をシクロヘキ
サノン95gにブチラール樹脂(ブチラール化度63モル
%)2gを溶かした液に加え、サンドミルで20時間分散し
た。この分散液を先に形成した下引層の上に乾燥後の膜
厚が0.2μmとなる様にマイヤーバーで塗布し電荷発生
層を形成した。
サノン95gにブチラール樹脂(ブチラール化度63モル
%)2gを溶かした液に加え、サンドミルで20時間分散し
た。この分散液を先に形成した下引層の上に乾燥後の膜
厚が0.2μmとなる様にマイヤーバーで塗布し電荷発生
層を形成した。
次いで、下記構造式で示されるヒドラゾン化合物5g とポリメチルメタクリレート樹脂(数平均分子量100,00
0)5gをモノクロルベンゼン40gに溶解し、これを電荷発
生層の上にマイヤーバーで塗布乾燥して、20μmの電荷
輸送層を形成し、実施例1の感光体を作成した。
0)5gをモノクロルベンゼン40gに溶解し、これを電荷発
生層の上にマイヤーバーで塗布乾燥して、20μmの電荷
輸送層を形成し、実施例1の感光体を作成した。
アゾ顔料No.1−19に代えてNo.1−20の例示顔料を用い
て実施例2に対応する感光体を同様に作製した。
て実施例2に対応する感光体を同様に作製した。
この様に作成した電子写真感光体を川口電気(株)製
静電複写紙試験装置(Model SP−428)を用いて−5Kvの
コロナ放電で負に帯電し、1秒間暗所放置した後ハロゲ
ンランプを用いて照度10ルックスの光で露光し帯電特性
を評価した。
静電複写紙試験装置(Model SP−428)を用いて−5Kvの
コロナ放電で負に帯電し、1秒間暗所放置した後ハロゲ
ンランプを用いて照度10ルックスの光で露光し帯電特性
を評価した。
帯電特性としては表面電位V0と、暗所放置後の表面電
位が1/2に減衰するのに必要な露光量E1/2を測定した。
この結果を第1表に示す。
位が1/2に減衰するのに必要な露光量E1/2を測定した。
この結果を第1表に示す。
比較例1及び2 実施例1に用いたアゾ顔料を下記構造式で示されるア
ゾ顔料に変えた他は、全く同様な電子写真感光体を作成
し同様に帯電特性を評価した。その結果を下記第2表に
示す。
ゾ顔料に変えた他は、全く同様な電子写真感光体を作成
し同様に帯電特性を評価した。その結果を下記第2表に
示す。
比較顔料1 比較顔料2 これらの結果から、本発明の電子写真感光体はいずれ
も十分な帯電能と優れた感度を有していることがわか
る。
も十分な帯電能と優れた感度を有していることがわか
る。
実施例3 前記例示のアゾ顔料No.1−19(0.5g)をシクロヘキサ
ノン9.5gと共にペイントシェイカーで5時間分散した。
ここへ実施例1で用いた電荷輸送材料5gとポリカーボネ
ート樹脂5gをテトラヒドロフラン40gに溶かした液を加
え、更に1時間振とうした。こうして調製した塗布液を
アルミ基板上にマイヤーバーで塗布乾燥して膜厚が20μ
mの感光層を形成した。
ノン9.5gと共にペイントシェイカーで5時間分散した。
ここへ実施例1で用いた電荷輸送材料5gとポリカーボネ
ート樹脂5gをテトラヒドロフラン40gに溶かした液を加
え、更に1時間振とうした。こうして調製した塗布液を
アルミ基板上にマイヤーバーで塗布乾燥して膜厚が20μ
mの感光層を形成した。
こうして作成したジスアゾ顔料と電荷輸送物質を同一
層に含有させた電子写真感光体を、実施例1と同じ方法
で帯電特性を評価した。但し、帯電は正帯電とした。
層に含有させた電子写真感光体を、実施例1と同じ方法
で帯電特性を評価した。但し、帯電は正帯電とした。
V0:670(+V) E1/2:2.08(lux・sec) (発明の効果) 以上の様に本発明の電子写真感光体は、感光層に特定
の構造を有するアゾ顔料を用いることにより、感光層内
部における電荷キャリアの発生効率或いは注入効率のい
ずれか一方或いは双方が改善され、感度や繰り返し使用
時の電位安定性に優れた特性が得られる。又、本発明の
電子写真感光体は、使用するアゾ顔料の吸収域が近赤外
領域付近迄広がる為、半導体レーザー用の電荷発生材料
としても好適である。
の構造を有するアゾ顔料を用いることにより、感光層内
部における電荷キャリアの発生効率或いは注入効率のい
ずれか一方或いは双方が改善され、感度や繰り返し使用
時の電位安定性に優れた特性が得られる。又、本発明の
電子写真感光体は、使用するアゾ顔料の吸収域が近赤外
領域付近迄広がる為、半導体レーザー用の電荷発生材料
としても好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】導電性支持体上に一般式(1)で表される
テトラキスアゾ顔料を含有する感光層を有する事を特徴
とする電子写真感光体。 (上記式中、A1及びA2は、同一又は異なる下記一般式
(2)で示されるカプラー残基を表す。) (一般式(2)中のXは、多環芳香環又は複素環を形成
するのに必要な残基を表す。R1及びR2は、水素原子、置
換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、複素環基を表し、又、R1とR2とは共に窒素原子と
結合して窒素原子を環内に含む環状アミノ基を形成して
いてもよい。) - 【請求項2】感光層が、一般式(1)で示されるテトラ
キスアゾ顔料を含有する電荷発生層と、電荷輸送層との
少なくとも二層からなる請求項1に記載の電子写真感光
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1172996A JP2652062B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1172996A JP2652062B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0339750A JPH0339750A (ja) | 1991-02-20 |
JP2652062B2 true JP2652062B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=15952253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1172996A Expired - Fee Related JP2652062B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652062B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6218566A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-27 | Canon Inc | 電子写真感光体 |
-
1989
- 1989-07-06 JP JP1172996A patent/JP2652062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339750A (ja) | 1991-02-20 |
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Legal Events
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