JP3002375B2 - 電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置Info
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Description
電子写真感光体を備えた電子写真装置に関する。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性物質が
広く用いられていた。
は成膜性がよく、塗工によって生産できるため、極めて
生産性が高く安価な電子写真感光体を提供できる利点を
有している。また使用する染料や顔料等の選択により、
感色性を自在にコントロ−ルできる等の利点を有し、こ
れまで幅広い検討がなされてきた。特に最近では、有機
光導電性染料や顔料を含有した電荷発生層と、光導電性
ポリマ−や低分子の有機光導電性物質を含有した電荷輸
送層を積層した機能分離型感光体の開発により、従来の
有機電子写真感光体の欠点とされていた感度や耐久性に
著しい改善がなされてきた。
も、アゾ成分とカプラ−成分の組み合わせ方で様々な特
性を持った顔料が容易に得られることから、これまで数
多くのアゾ顔料が提案されており、例えば特開昭61−
259257号公報や特開昭63−151958号公報
等が挙げられる。
た電子写真感光体は、感度や繰り返し使用時の電位安定
性の面で必ずしも十分なものとは言えず、実用化されて
いるのはごく僅かな材料のみである。
光導電性材料の提供、実用的な高感度特性と繰り返し使
用における安定な電位特性を有する電子写真感光体を提
供すること、該電子写真感光体を備えた電子写真装置を
提供することである。
上に感光層を有する電子写真感光体において、感光層が
一般式(1)で示されるジスアゾ顔料を含有することを
特徴とする電子写真感光体から構成される。一般式
(1)
酸基を有するカプラ−殘基を表わす。
殘基の好ましい例としては下記一般式(2)〜(6)で
示されるカプラ−殘基が挙げられる。一般式(2)
中のXはベンゼン環と縮合して置換基を有してもよいナ
フタレン環、アントラセン環、カルバゾ−ル環、ベンズ
カルバゾ−ル環、ジベンゾカルバゾ−ル環等の多環芳香
環または複素環を形成するのに必要な殘基を表わし、一
般式(2)及び(4)中のZは酸素原子または硫黄原子
を表わし、一般式(2)中のnは0または1の整数を表
わし、一般式(2)及び(3)中のR1 及びR2 は水素
原子、置換基を有してもよいアルキル基、アリ−ル基、
アラルキル基または複素環基を表わし、またR1 とR2
は共に窒素原子を結合して窒素原子を環内に含む環状ア
ミノ基を形成してもよく、一般式(4)及び(5)中の
R3 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、ア
リ−ル基、アラルキル基または複素環基を表わし、一般
式(6)中のR4 は置換基を有してもよいアルキル基、
アリ−ル基、アラルキル基または複素環基を表わし、一
般式(7)中のYは置換基を有してもよい2価の芳香族
炭化水素または窒素原子を環内に含む2価の複素環基を
表わし、例えばo−フェニレン、o−ナフチレン、ペリ
ナフチレン、1,2−アンスリレン、3,4−ピラゾ−
ルジイル、2,3−ピリジンジイル、4,5−ピリジン
ジイル、6,7−インダゾ−ルジイル、6,7−キノリ
ンジイル等の2価の基が挙げられる。
いて表現するアルキル基としてはメチル、エチル、プロ
ピル等の基、アリ−ル基としてはフェニル、ナフチル、
アンスリル等の基、アラルキル基としてはベンジル、フ
ェネチル等の基、複素環基としてはピリジル、チオニ
ル、チアゾイル、カルバゾイル、ベンゾイミダゾリル、
ベンゾチアゾリル等の基が挙げられ、窒素原子を環内に
含む環状アミノ基としてはピロ−ル、ピロリン、ピリジ
ン、インド−ル、インドリン、カルバゾ−ル、イミダゾ
−ル、ピラゾ−ル、ピラゾリン、オキサジン、フェノキ
サジン等の基が挙げられる。
はメチル、エチル、プロピル等のアルキル基、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、アセチル、ベン
ジル等のアシル基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等
のアルキルアミノ基、フェニルカルバモイル基、ニトロ
基、シアノ基、トリフルオロメチル等のハロメチル基等
が挙げられる。
ン環と縮合してベンズカルバゾ−ル環を形成するカプラ
−殘基である場合の一般式(1)で示されるジスアゾ顔
料は、その吸収域が近赤外領域まで広がるため、半導体
用レ−ザ−用の電荷発生物質としても好適である。
ゾ顔料の好ましい具体例を列挙するが、本発明に用いる
ジスアゾ顔料はこれらに限定されるものではない。
(1)で示されるジスアゾ顔料の基本型において、変化
する部分のみを掲げて顔料の全体構造を記載したものと
する。
相当するジアミンを常法によりテトラゾ化し、アルカリ
の存在下にカプラ−と水系でカップリングするか、テト
ラゾニウム塩をホウフッ化塩や塩化亜鉛複塩等に変換し
た後、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の有機溶剤中で酢酸ソ−ダ、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン等の塩基の存在下、カプラ−
とカップリングすることによって容易に合成できる。前
記ジスアゾ顔料において、異なるカプラ−殘基であるジ
スアゾ顔料を合成するには、前述のテトラゾニウム塩1
モルに対して、初めに一方のカプラ−1モルをカップリ
ングさせ、次いで、他方のカプラ−1モルをカップリン
グして合成するか、あるいは、ジアミンの一方のアミノ
基をアセチル基などで保護しておき、これをジアゾ化し
一方のカプラ−をカップリングさせた後、保護基を塩酸
等で加水分解し、これを再びジアゾ化し一方のカプラ−
をカップリングさせて合成するか、あるいは2種類のカ
プラ−を各1モルずつ混合し、テトラゾニウム塩とカッ
プリングして合成することができる。
(0.23モル)と2,8−ジアミノベンゾ[c]シン
ノリン−5,6−ジオキサイド7.5g(0.032モ
ル)を入れ、0℃まで冷却し、亜硝酸ソ−ダ4.6g
(0.067モル)を水10mlに溶解した液を液温を
5℃に保ちながら10分間で滴下した。15分間撹拌し
た後、カ−ボンろ過し、この溶液の中へホウフッ化ソ−
ダ10.5g(0.096モル)を水90mlに溶かし
た液を撹拌下滴下し、析出したホウフッ化塩をろ取し、
冷水で洗浄した後、アセトニトリルで洗浄し、室温で減
圧乾燥した。収量12.60g、収率89.5%。
チルホルムアミド(DMF)500mlを入れ、ナフト
−ルAS10.93g(0.042モル)を溶解し、液
温を5℃に冷却した後、先に得たホウフッ化塩8.80
g(0.020モル)を溶解し、次いでトリエチルアミ
ン5.1g(0.050モル)を5分間で滴下した。2
時間撹拌後、析出した顔料をろ取し、DMFで4回、水
で3回洗浄した後、凍結乾燥した。収量14.20g、
収率90.5%。
上に前記一般式(1)で示されるジスアゾ顔料を含有す
る感光層を有する。感光層の形態は公知のいかなる形態
であってもよいが、該ジスアゾ顔料を含有する層を電荷
発生層とし、これに電荷輸送物質を含有する電荷輸送層
を積層した機能分離型の感光層が特に好ましい。
な溶剤中でバインダ−樹脂と共に分散した塗布液を、導
電性支持体上に公知の方法によって塗布することによっ
て形成することができ、その膜厚は5μm以下、好まし
くは0.1〜1μmの薄膜層とすることが望ましい。
脂あるいは有機光導電性ポリマ−から選択されるが、ポ
リビニルブチラ−ル、ポリビニルベンザ−ル、ポリアリ
レ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステル、フェノキシ
樹脂、セルロ−ス樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン等
が好ましく、また、バインダ−樹脂の使用量は電荷発生
層中の含有率で80重量%以下、好ましくは40重量%
以下である。
後述の電荷輸送層や下引き層を溶解しないものから選択
することが好ましく、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン等のエ−テル類、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン等の芳香
族炭化水素化合物、メタノ−ル、エタノ−ル、2−プロ
パノ−ル等のアルコ−ル類、クロロホルム、塩化メチレ
ン等の脂肪族炭化水素化合物等が挙げられる。
層され、電界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受
け取り、これを輸送する機能を有している。電荷輸送層
は、電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダ−樹脂
と共に溶剤中に溶解し、塗布することによって形成さ
れ、その膜厚は一般的には5〜40μm、好ましくは1
5〜30μmである。
質があり、電子輸送物質としては、例えば2,4,7ー
トリニトロフルオレノン、2,4,5,7ーテトラニト
ロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキノジメタ
ンなどの電子吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分
子化したもの等が挙げられ、正孔輸送性物質としてはピ
レン、アントラセン等の多環芳香族化合物、カルバゾー
ル、インド−ル、イミダゾ−ル、オキサゾ−ル、チアゾ
−ル、オキサジアゾ−ル、ピラゾ−ル、ピラゾリン、チ
アジアゾ−ル、トリアゾ−ル系化合物等の複素環化合
物、pージエチルアミノベンズアルデヒドーN,Nージ
フェニルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−
3−メチリデン−9−エチルカルバゾ−ル等のヒドラゾ
ン系化合物、α−フェニル−4’−N,N−ジフェニル
アミノスチルベン、5−[4−(ジ−p−トリルアミ
ノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロ
ヘプテン等のスチリル系化合物、ベンジジン系化合物、
トリアリ−ルメタン系化合物、トリフェニルアミン、ト
リトリルアミンあるいは、これらの化合物から成る基を
主鎖または側鎖に有するポリマ−(例えばポリ−N−ビ
ニルカルバゾ−ル、ポリビニルアントラセン等)が挙げ
られる。これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、セレ
ンーテルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウム等
の無機材料も用いることができる。また、これらの電荷
輸送物質は1種または2種以上組合せて用いることがで
きる。
当なバインダー樹脂を用いることができ、例えばアクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリルースチレンコポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム
等の絶縁性樹脂あるいはポリーNービニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン等の有機光導電性ポリマー
などが挙げられる。
しては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、
亜鉛、ステンレス、チタン、ニッケル、インジウム、金
や白金等が用いられる。またこうした金属あるいは合金
を、真空蒸着法によって被膜形成したプラスチック(例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂等)や導電
性粒子(例えばカーボンブラック、銀粒子等)を適当な
バインダー樹脂と共にプラスチックまたは金属基板上に
被覆した支持体あるいは導電性粒子をプラスチックや紙
に含浸した支持体等を用いることができる。
能と接着機能を有する下引き層を設けることもできる。
下引き層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜3μ
mが適当である。下引き層はカゼイン、ポリビニルアル
コール、ニトロセルロース、ポリアミド(ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、N−
アルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリイミド、ポリ
ウレタン、酸化アルミニウム等によって形成することが
できる。
で示されるジスアゾ顔料と電荷輸送物質を同一層に含有
させた電子写真感光体を挙げることができる。この例の
電子写真感光体は、前記ジスアゾ顔料と電荷輸送物質を
適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾燥して作成す
ることができる。
る一般式(1)で示されるジスアゾ顔料の結晶形は非晶
質であっても結晶質であってもよく、また必要に応じて
前記ジスアゾ顔料を2種類以上組み合せたり、公知の電
荷発生物質と組み合せて使用することも可能である。
に利用するのみならず、レーザービ−ムプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版、ファクシミリ等の電子写真応用分野にも
広く用いることができる。
体を備えた電子写真装置から構成される。
般的な転写式電子写真装置の概略構成を示した。図にお
いて、1は像担持体としてのドラム型感光体であり軸1
aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
該感光体1はその回転過程で帯電手段2によりその周面
に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露光
部3にて不図示の像露光手段により光像露光L(スリッ
ト露光・レ−ザ−ビ−ム走査露光など)を受ける。これ
により感光体周面に露光像に対応した静電潜像が順次形
成されていく。その静電潜像は、次いで現像手段4でト
ナ−現像され、そのトナ−現像像が転写手段5により不
図示の給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材Pの面に順
次転写されていく。像転写を受けた転写材Pは感光体面
から分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受け
て複写物(コピ−)として機外へプリントアウトされ
る。像転写後の感光体1の表面はクリ−ニング手段6に
て転写残りトナ−の除去を受けて清浄面化され、前露光
手段7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用
される。感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ帯電
装置が一般に広く使用されている。また、転写装置5も
コロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写真
装置として、上述の感光体や現像手段、クリ−ニング手
段等の構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとし
て一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対
して着脱自在に構成してもよい。例えば、感光体1とク
リ−ニング手段6とを一体化して一つの装置ユニットと
し、装置本体のレ−ル等の案内手段を用いて着脱自在の
構成にしてもよい。このとき、上記の装置ユニットのほ
うに帯電手段および/または現像手段を伴って構成して
もよい。また、光像露光Lは、電子写真装置を複写機や
プリンタ−として使用する場合には、原稿からの反射光
や透過光を用いる、あるいは、原稿を読み取り信号化に
従って、この信号によりレ−ザ−ビ−ムの走査、発光ダ
イオ−ドアレイの駆動、または液晶シャッタ−アレイの
駆動などを行うことにより行われる。
子量32000)5gとアルコ−ル可溶性共重合ナイロ
ン(数平均分子量29000)10gをメタノ−ル95
gに溶解した液をマイヤ−バ−で塗布し、乾燥後の膜厚
が1μmの下引き層を形成した。
ヘキサノン95gにブチラ−ル樹脂(ブチラ−ル化度6
3モル%)2gを溶かした液に加え、サンドミルで20
時間分散した。この分散液を下引き層の上に乾燥後の膜
厚が0.2μmとなるようにマイヤ−バ−で塗布し電荷
発生層を形成した。
合物5g
0)5gをクロロベンゼン40gに溶解した液を電荷発
生層の上に乾燥後の膜厚が20μmとなるようにマイヤ
−バ−で塗布し電荷輸送層を形成して、電子写真感光体
を作成した。
3、16及び23の顔料を用いた他は実施例1と全く同
様にして実施例2〜6に対応する電子写真感光体を作成
した。
川口電機(株)製静電複写紙試験装置(SP−428)
を用いて−5KVのコロナ放電で負に帯電し、1秒間暗
所放置した後、ハロゲンランプを用いて照度10ルック
スの光で露光し、帯電特性を評価した。帯電特性として
は表面電位V0 と暗所放置後の表面電位が1/2に減衰
するのに必要な露光量E1/2 を測定した。 実施例 1:顔料例 2、V0 :−708V、E1/2 :
0.98ルックス・秒 実施例 2:顔料例 5、V0 :−689V、E1/2 :
1.23ルックス・秒 実施例 3:顔料例11、V0 :−721V、E1/2 :
1.34ルックス・秒 実施例 4:顔料例13、V0 :−732V、E1/2 :
1.25ルックス・秒 実施例 5:顔料例16、V0 :−712V、E1/2 :
1.32ルックス・秒 実施例 6:顔料例23、V0 :−709V、E1/2 :
1.62ルックス・秒
比較顔料例1及び2の顔料を用いた他は、実施例1と全
く同様にして比較例1及び2に対応する電子写真感光体
を作成し、実施例1と同じ方法で帯電特性を評価した。
比較顔料例1
ス・秒 比較例2:V0 :−780V、E1/2 :13.2ルック
ス・秒
体はいずれも十分な帯電能と優れた感度を有しているこ
とが知られる。
ロナ帯電器、露光光学系、現像器、転写帯電器、除電露
光光学系及びクリ−ナ−を備えた電子写真複写機のシリ
ンダ−に貼り付けた。初期の暗部電位VD と明部電位V
L をそれぞれ−700V、−200V付近に設定し、
5,000回繰り返し使用した際の暗部電位の変動量△
VD と明部電位の変動量△VL を測定した。実施例2及
び3で作成した電子写真感光体についても同様に評価し
た。なお電位の変動量における負記号は、電位の絶対値
の低下を表わし、正記号は電位の絶対値の増加を表わ
す。 実施例7 ΔVD :−5V、ΔVL : 0V 実施例8 ΔVD :−5V、ΔVL :+5V 実施例9 ΔVD :−5V、ΔVL :+5V
と同様の方法により繰り返し使用時の電位変動量を測定
した。 比較例3 ΔVD :−80V、ΔVL :+25V
発明の電子写真感光体は、繰り返し使用時の電位変動が
少ないことが知られる。
ミ面上に0.5μmの膜厚を有するポリビニルアルコ−
ルの下引き層を形成した。この上に、実施例1で用いた
ジスアゾ顔料の分散液と同様の分散液をマイヤ−バ−で
塗布乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成し
た。
合物5g
をテトラヒドロフラン40gに溶かした液を電荷発生層
の上に塗布乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を作成した。この電子写真感光体に
ついて、実施例1及び7と同じ方法によって帯電特性と
耐久特性を評価した。 V0 :−702V、E1/2 :1.23ルックス・秒 ΔVD :+5V、ΔVL :0V
と電荷輸送層を逆の順番で塗布した他は、それぞれ実施
例1と同様にして電子写真感光体を作成し、実施例1と
同じ方法で帯電特性を評価した。ただし帯電は正帯電と
した。V0 :−685V、E1/2 :1.35ルックス・
秒
その上に2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン5
gとポリ−4,4’−ジオキシジフェニル−2,2−プ
ロパンカ−ボネ−ト(分子量300000)5gをテト
ラヒドロフラン50gに溶解した液をマイヤ−バ−で塗
布乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成して、電
子写真感光体を作成した。実施例1と同じ方法で帯電特
性を評価した。ただし帯電は正帯電とした。 V0 :+688V、E1/2 :2.52ルックス・秒
共にペイントシェイカ−で5時間分散した。ここへ実施
例1で用いた電荷輸送物質5gとポリカ−ボネ−ト5g
をテトラヒドロフラン40gに溶解した液を加え、更に
1時間振とうし、調製した塗布液をアルミ支持体上にマ
イヤ−バ−で塗布乾燥して膜厚20μmの感光層を形成
して電子写真感光体を作成した。実施例1と同じ方法で
帯電特性を評価した。ただし帯電は正帯電とした。 V0 :+652V、E1/2 :3.50ルックス・秒
定構造のジスアゾ顔料を用いたことにより、感光層内部
における電荷キャリアの発生効率ないしは注入効率のい
ずれか一方あるいは双方が改善され、感度や繰り返し使
用時の電位安定性に優れた特性が得られるという顕著な
効果を奏する。この効果は該電子写真感光体を電子写真
装置に適用した場合も同様である。
る。
写真感光体) 1a 軸 2 コロナ帯電装置 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリ−ニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 L 光像露光 P 像転写を受けた転写材
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、感光層が一般式(1)で示されるジ
スアゾ顔料を含有することを特徴とする電子写真感光
体。一般式(1) 【化1】 式中、A1 及びA2 は同一または異なるフェノ−ル性水
酸基を有するカプラ−殘基を表わす。 - 【請求項2】 感光層が、一般式(1)で示されるジス
アゾ顔料を含有する電荷発生層と、電荷輸送層の少なく
とも二層からなる請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 請求項1記載の電子写真感光体を備えた
電子写真装置。 【0001】
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