JP2649875B2

JP2649875B2 - 作業所の集中管理システム

Info

Publication number: JP2649875B2
Application number: JP8331891A
Authority: JP
Inventors: 茂樹前田
Original assignee: Fujita Kk
Current assignee: Fujita Kk
Priority date: 1991-03-20
Filing date: 1991-03-20
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JPH04292085A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遠隔地にある建築現場
などの複数の作業所の施工状況を監視センタで集中して
管理できるようにした作業所の集中管理システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、建築現場のような作業所の施工状
況を監視し、管理する方法としては、作業所内を複数に
区分して、それぞれの区域に専門の監督員等を配置し、
これら監督員等により施工状況を監視するとともに、現
場作業員に対する施工の指示などを与え、さらに監督員
等が見聞きして得た工事の進行状況、工事の出来高、作
業現場の安全性などの施工状況は書類、口頭などにより
報告し、これにより、作業所の施工状況を管理するよう
にしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管理システムでは、作業所の施工状況を全て
人手により監視し、かつ管理するようにしているため、
多くの人員を要するとともに、作業所数が増加すると、
これに比例して人員を増加しなければならず、人的コス
トが上昇し、その管理が面倒になり、施工管理に支障を
来す問題があった。本発明は、このような点に鑑み案出
されたものであって、各作業所の監視および施工管理を
省力化、無人化することができる作業所の集中管理シス
テムを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に発明は、作業所内の施工状況を撮影する複数台のビデ
オカメラと、前記作業所内に設置された打ち合せ用の視
聴覚手段と、前記作業所内に移動可能に配置され、前記
各ビデオカメラからの画像情報を受信するとともに、前
記視聴覚手段との間で管理センタから送られてくる視聴
覚情報を送受し、かつ管理センタ側と送受信する管理車
と、前記管理車と管理センタ間でデータの伝送を行う通
信手段と、前記管理センタに設置され、前記通信手段を
介して前記管理車と送受されるデータを処理する処理手
段と、前記処理手段で処理された前記ビデオカメラの撮
影画像および前記打ち合せ用の視聴覚情報を表示する表
示手段と、前記管理センタに設置され前記作業所の視聴
覚情報に対応する打ち合せ用の視聴覚情報を生成する手
段とを備えたことを特徴とする。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２に
基づいて説明する。図１は、本発明の集中管理システム
を使用した作業所および管理センタの概略図である。図
１において、作業所１内には、建設中の建造物２の出来
高および施工状況などを任意に撮影する複数台のビデオ
カメラ３Ａ，３Ｂ，・・・、現場作業者等と管理センタ
間で施工上の打ち合せ，施工の指示などを行う打ち合せ
会議室４、作業所１と管理センタ間で各種情報を中継し
管理する管理車５が設けられている。管理センタ６は本
店または支店の建物７内に設置され、管理センタ６と作
業所１間の通信は上空に打ち上げられている通信衛星８
を介しておこなわれる。なお図１では、作業所１と管理
センタ６とが１：１の場合を示しているが、実際には、
図１に示す作業所１が複数あり、これら作業所を管理セ
ンタ６で集中して管理できるようになっている。

【０００６】図２は、本発明による作業所中集管理シス
テムの詳細を示す全体の構成図である。図２において、
建設中の建造物２および地上等に設置された各ビデオカ
メラ３Ａ，３Ｂ・・・には、その撮影画像を管理車５へ
送信する送信器９Ａ，９Ｂ・・・がそれぞれ接続されて
いる。これら送信器９Ａ，９Ｂ・・・は、それぞれ異な
る周波数で送信する。

【０００７】打ち合せ用会議室４には、作業所１内に建
てた仮小屋などが使用され、この打ち合せ会議室４内に
は、スピーカ１０を内蔵した打ち合せ会議用のテレビ受
像機１１、現場作業者等の打ち合せ状況を撮影するビデ
オカメラ１２および現場作業所等の音声をピックアップ
するマイク１３が設置されている。テレビ受像機１１に
は、管理車５から送信される管理センタ６からの打ち合
せ会議情報を受信するアンテナ１４が接続され、また、
ビデオカメラ１２およびマイク１３は、作業所側の打ち
合せ情報を管理車５へ送信する送信器１５に接続されて
いる。

【０００８】管理車５は、運転員の操作によって作業所
１内および一般道路等を自由に移動できるものであっ
て、この管理車５には、送信器９Ａ，９Ｂ・・・にそれ
ぞれ対応する各別の受信器１６Ａ，１６Ｂ・・・、管理
センタ６からの打ち合せ会議情報を打ち合せ会議室４へ
送信する送信器１７、打ち合せ会議室４の送信器１５か
ら送信される打ち合せ会議情報を受信する受信器１８が
それぞれ搭載されている。受信器１６Ａ，１６Ｂ・・
・、および受信器１８はセレクタ２０に接続される。セ
レクタ２０は、これら受信器の１つを選択して、その受
信出力を符号化／復号化回路（以下ＣＯＤＥＣという）
２１に出力する。ＣＯＤＥＣ２１には、復号化された打
ち合せ会議情報を受ける送信器１７および復号化された
管理センタ６からの信号を受ける制御回路２２が接続さ
れ、制御回路２２で受けたセレクト信号はセレクト２０
に供給される。

【０００９】２３はＣＯＤＥＣ２１に接続された送受信
装置であって、ＣＯＤＥＣ２１で符号化された監視デー
タ及び打ち合せ会議用の画像および音声データをＧＨ_Z
帯の周波数で通信衛星８に向け送信するとともに、通信
衛星８を介して管理センタ６から送られてくる打ち合せ
会議用の画像および音声データとセレクトデータなどを
受信するものであり、この送受信装置２３には、衛星通
信用のパラボラアンテナ２４が接続されている。なお、
送受信装置２３送信受周波数は各作業所ごとに異なる。

【００１０】管理センタ６は、通信衛星８に向けて設置
されたパラボラアンテナ２５、パラボラアンテナ２５に
接続され、各作業所の送受信装置２３の送受信周波数に
応じて送受信周波数が変化する送受信装置２６、送受信
装置２６の送受信周波数を制御回路２７、送受信装置２
６に接続された符号化／復号化回路（以下ＣＯＤＥＣと
いう）２８、および全体を制御する中央制御回路２９を
備える。ＣＯＤＥＣ２８には、作業所１内の各ビデオカ
メラ３Ａ，３Ｂ・・・により撮影された施工状況および
打ち合せ会議の状況を表示するスピーカ３０内蔵のモニ
タ表示装置３１、および管理センタ６側の打ち合せ会議
の状況を撮影するビデオカメラ３２とその音声ピックア
ップ用のマイク３３がそれぞれ接続されている。・ま
た、制御回路２７、ＣＯＤＥＣ２８７およびモニタ表示
装置３１に制御指令を与える中央制御回路２９には、イ
ンターフェース３４を介してキーボード３５が接続さ
れ、キーボード３５からはセレクト信号、作業所選択信
号およびその他の指令信号が入力されるようになってい
る。

【００１１】次に動作について説明する。まず、各作業
所１内の建造物２の施工状況および出来高などを管理セ
ンタ６で把握する場合について述べる。この場合は、キ
ーボード３５を操作して作業所選択信号を入力する。こ
の選択信号は中央制御回路２９を通して制御回路２７に
供給され、この制御回路２７によって送受信装置２６の
送受信周波数を選択された作業所の送受信装置２３の送
受信周波数に設定する。そして、中央制御回路２９から
の制御信号によってＣＯＤＥＣ２８およびモニタ表示装
置３１を作動状態にセットする。

【００１２】かかる状態において、キーボード３５を操
作することにより、ビデオカメラセレクト信号を入力す
る。このセレクト信号は中央制御回路２９を通してＣＯ
ＤＥＣ２８に取り込まれることにより、冗長度を除去し
たデジタル信号に変換され、さらに送受信装置２６によ
り変調された後、ＧＨ_Z 帯の周波数でパラボラアンテナ
２５から上空の通信衛星８に向け送信される。通信衛星
８では、受信したセレクト信号を選択された作業所のパ
ラボラアンテナ２４に向け送信する。

【００１３】一方、作業所側では、送られてくるセレク
ト信号をパラボラアンテナ２４を介して送受信装置２３
により受信し、復調した後、ＣＯＤＥＣ２１に出力す
る。ＣＯＤＥＣ２１ではセレクト信号を復号化して制御
回路２２に送り、セレクタ２０を動作させることによ
り、指定されたビデオカメラに対応する受信器を選択し
て、その出力がＣＯＤＥＣ２１に出力されるようにす
る。例えばビデオカメラ３Ａに対応する受信器１６Ａが
選択されたとすると、送信器９Ａを介して送信されるビ
デオカメラ３Ａの撮影画像信号は受信器１６Ａにより受
信された後、セレクタ２０を通してＣＯＤＥＣ２１に出
力される。このＣＯＤＥＣ２１では、画像信号をその冗
長度を除去したデジタル信号に変換して送受信装置２３
に出力する。送受信装置２３では、符号化された画像デ
ータをＡＭ変調などして所定の周波数でパラボラアンテ
ナ２４から通信衛星８に向け送信する。

【００１４】通信衛星８では、内蔵のトランスポンダに
より増幅した後、管理センタ６のパラボラアンテナ２５
に向け送信する。パラボラアンテナ２５を介して送受信
装置２６で受信された画像データはＣＯＤＥＣ２８に出
力され、この画像データを元の画像信号に復号してモニ
タ表示装置３１に出力し表示する。

【００１５】また、キーボード３５を操作してビデオカ
メラ３Ｂが選択されるようにセレクタ２０を動作させれ
ば、ビデオカメラ３Ｂで撮影された画像が管理センタ６
のモニタ表示装置３１に表示される。

【００１６】したがって、モニタ表示装置３１に表示さ
れる画像を見ることにより、建造物２の施工状況あるい
は工事の出来高、作業現場の安全状態などを管理センタ
６に居ながら作業所の状況を正確に把握することができ
る。

【００１７】次に作業所と管理センタ間で打ち合せ会議
を行う場合について述べる。この場合は、上記と同様に
キーボード３５を操作して送受信装置２６の送受信周波
数を打ち合せ会議を行う作業所の送受信装置２３の送受
信周波数に設定し、さらに、制御回路２２によりセレク
タ２０を動作させて受信器１８を選択する。そして、作
業所の打ち合せ会議室４に設置したテレビ受像機１１、
ビデオカメラ１２、マイク１３および送信器１５を作動
状態に保持し、かつ管理センタ６側のモニタ表示装置３
１、ビデオカメラ３２およびマイク３３をも作動状態に
保持する。

【００１８】かかる状態で、打ち合せ会議室４に集合し
た現場の作業者と管理センタ６に集合した管理者間で、
テレビ会議方式で互いの意見交換、管理者側からの工事
に対する指示、あるいは安全上の注意等を行う。この
時、作業所の画像情報および音声は送信器１５、受信器
１８およびセレクタ２０を通してＣＯＤＥＣ２１に取り
込まれ、符号化された後、送受信装置２３からパラボラ
アンテナ２４を通して通信衛星８に向け送信される。そ
して、通信衛星８およびパラボラアンテナ２４を通して
送受信装置２３で受信された作業所の画像および音声デ
ータは、ＣＯＤＥＣ２８により元の画像信号及び音声信
号に復調され、モニタ表示装置３１およびスピーカ３０
に出力する。また、管理センタ６側の画像情報および音
声は、ビデオカメラ３２及びマイク３３によりピックア
ップされ、ＣＯＤＥＣ２８により符号化された後、送受
信装置２６、パラボラアンテナ２５により通信衛星８を
通して作業所の管理車５へ送信する。管理車５では、パ
ラボラアンテナ２４および送受信装置２３により受信
し、ＣＯＤＥＣ２１により復号化した後、送信器１７に
より打ち合せ会議室４へ送信する。打ち合せ会議室４で
は、アンテナ１４を通して送信信号を受信することによ
り、管理センタ６側の影像をテレビ受像機１１に表示
し、かつ音声をスピーカ１０から出力する。

【００１９】したがって、作業所１と管理センタ６間の
打ち合せを影像と音声により双方向で行うことができ、
また、現場作業者は管理センタ６からの指示された情報
だけで現場の各作業を遂行し得る。

【００２０】また、このような本実施例にあったては、
以下に述べる利点がある。（ａ）基本的に作業所事務所をなくす事ができる。（ｂ）カメラ監視により無人化に伴う安衛法上の問題を
クリアーできる。（ｃ）作業管理車の導入により通信のセットアップが簡
素化できる。（ｄ）集中管理センタは本社のある場所を中心に設置す
る必要がなく、施工管理部門をある程度地方に設置でき
る。（ｅ）集中管理センタと自宅を結べば通勤をなくす事が
できる。

【００２１】なお、上記実施例では、各ビデオカメラ３
Ａ，３Ｂ・・・およびビデオカメラ１２、マイク１３と
管理車５間の通信を無線により行う場合について述べた
が、有線により行うようにしても良い。また、上記実施
例では、作業所の管理車５と管理センタ６間を通信衛星
を利用した場合について述べたが、これに限らず、ＮＴ
ＴのＩＳＤＮ回線、電話回線等を利用できる。さらにま
た、本発明は上記実施例に示す構成のものに限定され
ず、請求項に記載した範囲を逸脱しない限り種々変形し
得る。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
理センタで管理される複数の作業所に作業所内の施工状
況を撮影する複数台のビデオカメラを設置し、かつ打ち
合せ用の視聴覚手段を設置し、これらビデオカメラおよ
び視聴覚手段から得られる情報をＩＳＤＮなどの通信手
段を介して管理センタに伝送し、各作業所を一個所の管
理センタで集中して管理できるようにしたいので、各作
業所の監視および施工状況の管理を無人化できるととも
に、作業所の施工状況、出来高の把握を低コストにで
き、さらに打ち合せをテレビ会議方向にすることによ
り、作業者への指示や安全管理、トラブルに容易に対応
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の集中管理システムを使用した作業所お
よび管理センタの概略図である。

【図２】本発明の一実施例を示す全体の構成図である。

【符号の説明】

１作業所２建造物３Ａ，３Ｂビデオカメラ４打ち合せ会議室５管理車６管理センタ８通信衛星９Ａ，９Ｂ送信器１０スピーカ１１テレビ受像機１２ビデオカメラ１３マイク１５送信器１６Ａ，１６Ｂ受信器１７送信器１８受信器２０セレクタ２１ＣＯＤＥＣ２３送受信装置２４，２５パラボラアンテナ２６送受信装置２８ＣＯＤＥＣ２９中央制御回路３１モニタ表示装置３２ビデオカメラ３３マイク３５キーボード

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】作業所内の施工状況を撮影する複数台の
ビデオカメラと、前記作業所内に設置された打ち合せ用
の視聴覚手段と、前記作業所内に移動可能に配置され、
前記各ビデオカメラからの画像情報を受信するととも
に、前記視聴覚手段との間で管理センタから送られてく
る視聴覚情報を送受し、かつ管理センタ側と送受信する
管理車と、前記管理車と管理センタ間でデータの伝送を
行う通信手段と、前記管理センタに設置され、前記通信
手段を介して前記管理車と送受されるデータを処理する
処理手段と、前記処理手段で処理された前記ビデオカメ
ラの撮影画像および前記打ち合せ用の視聴覚情報を表示
する表示手段と、前記管理センタに設置され前記作業所
の視聴覚情報に対応する打ち合せ用の視聴覚情報を生成
する手段と、を備えたことを特徴とする作業所の集中管
理システム。