JP2649824B2 - 架橋性樹脂組成物 - Google Patents

架橋性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シラン変性オレフィン系重合体をベースと
する新規な架橋性組成物に関する。さらに詳しくは、加
熱によって容易に架橋ができ、耐熱性に優れた接着強度
の大きい接着剤となりうる架橋性組成物に関する。
〔従来の技術〕
ホットメルト接着剤は、無溶剤で、瞬間接着,高速接
着が可能であるという工程上、経済上の利点を有してい
るため、製本、包装、木工等の分野を主体として大量に
使用されている。しかしホットメルト接着剤は、その構
成成分が熱可塑性樹脂であるので、接着部分がその接着
剤の融点以上に加熱されると接着部位が破壊されるとい
う本質的に耐熱性に劣るという欠点を有していた。した
がって耐熱性が要求される用途では、脱溶剤化、工程合
理化を目的としたホットメルト化は遅れていた。
ところで従来からホットメルト接着剤の耐熱性を改良
するために、種々の試みがなされている。例えばベース
ポリマー、ワックス、粘着付与樹脂などの各成分に融点
の高いものを用いて接着剤の融点を高くする方法あるい
はシラン変性オレフィン系重合体をベースポリマーとし
て用い、水分によって架橋する方法などが提案されてい
る。しかしながら前者の方法においては、接着温度を高
くしなければならず、作業性に劣るという欠点がある。
また後者の方法において水分として大気中の湿気を用い
る場合には架橋速度が遅く、また環境湿度や被着体の透
湿性に大きく影響を受けるという難点がある。また後者
の方法で接着剤に積極的に水分を添加する方法を採用す
ると、架橋速度を早めることができるが、接着部位で発
泡を起こすという不具合が生じるので、充分な量を添加
することは難かしかった。
〔発明の目的〕
本発明者らは、ホットメルト接着が可能であり、環境
湿度によりあまり影響を受けず、接着時における発泡な
どのトラブルもない架橋タイプの樹脂組成物について検
討を進めた結果、新規な処方を見出すに至った。従って
本発明の目的は、新規な架橋物を製造することができる
新規な硬化性組成物を提供することにある。本発明の他
の目的は、架橋の調節が容易な硬化性組成物を提供する
にある。本発明のさらに他の目的は、接着時の熱あるい
は接着後の再加熱によって迅速に架橋することができ、
従って接着部位の耐熱性が高められたホットメルト接着
剤になりうる新規な架橋性樹脂組成物を提供することに
ある。本発明の他の目的は、以下の記載から一層明らか
になるであろう。
〔発明の概要〕
本発明によれば、シラン変性オレフィン系重合体
(A)100重量部に対し、錫化合物(B)0.01〜10重量
部及び多価アルコール(C)0.01〜10重量部を混合して
なる架橋性樹脂組成物が提供される。本発明によればま
た、前記(A)、(B)、(C)からなる成分に加え、
さらに粘着付与樹脂及び/又はワックス(D)200重量
部以下を混合してなる架橋性樹脂組成物が提供される。
本発明で用いられるシラン変性オレフィン系重合体
(A)は、α−オレフィンを主体とする重合体であっ
て、珪素と有機基が酸素を介して結合している珪素化合
物が重合体中に結合含有しているものをいう。該有機基
は、例えばアルコキシル基やアシロキシル基などであ
る。シラン変性オレフィン系重合体(A)は具体的に
は、オレフィンと不飽和珪素化合物、場合によってはさ
らに他の不飽和単量体を共重合する方法、オレフィン系
重合体に不飽和珪素化合物をグラフト共重合する方法、
官能基を有するオレフィン系重合体の官能基の反応性を
利用して珪素化合物を反応させる方法などによって製造
することができる。
シラン変性オレフィン系重合体(A)を構成するα−
オレフィンとしては、具体的にはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デ
セン、4−メチル−1−ペンテンなどを例示することが
できる。シラン変性オレフィン系重合体(A)の構成成
分となりうる不飽和珪素化合物としては、具体的には、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニ
ルトリアセトキシシランなどのビニルシラン類、アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシランなどのアクリル系シラン類な
どを例示することができる。シラン変性オレフィン系重
合体(A)の構成成分となりうる他の不飽和単量体とし
ては、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5
−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノ
ルボルネン、ジビニルベンゼンのようなポリエン、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチルの
ような不飽和酸エステル、アクリル酸、無水マレイン
酸、メタクリル酸、マレイン酸モノメチルのような不飽
和カルボン酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、メ
タクリロニトリル、メタクリルアミドのようなその他の
不飽和カルボン酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルフェニルエーテルのようなビニルエーテル、一酸化炭
素などを挙げることができる。
より具体的には、エチレン−不飽和珪素化合物ランダ
ム共重合体、エチレン−不飽和珪素化合物−酢酸ビニル
ランダム共重合体、エチレン−不飽和珪素化合物−アク
リル酸メチルランダム共重合体などのランダム共重合
体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテ
ン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチ
レン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−4−メチル−
1−ペンテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブ
テン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−不飽
和酸エステル共重合体のような幹ポリマーに不飽和珪素
化合物をグラフト重合したもの;などを例示することが
できる。
これらシラン変性オレフィン系重合体(A)中におけ
るオレフィン成分の含有量は通常30〜99.9重量%、好ま
しくは、50〜99.5重量%、珪素化合物成分の含有量は、
通常0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜3重量%、その
他不飽和単量体成分の含有量が、通常0〜69.99重量
%、好ましくは0〜49.99重量%である。珪素化合物成
分が少なすぎると架橋が不充分となる。また同成分の量
は上記範囲を超えても差支えないが、シラン変性オレフ
ィン系重合体の熱安定性を考慮すると上記のような範囲
で含有させるのがよい。
架橋前におけるシラン変性オレフィン系重合体のメル
トフローレート(190℃,2160g、但しプロピレン主体の
重合体にあっては230℃,2160g、4−メチル−1−ペン
テン主体の重合体にあっては260℃,5000gで測定)が0.1
〜3000g/10分、とくに0.3〜1000g/10分の範囲にあるも
のがとくに好適である。またホットメルト接着剤用途に
用いる場合は、示差走査熱量計に基づく融点が120℃以
下、とくに100℃以下のものが好ましい。
本発明に用いられ錫化合物(B)は、多価アルコール
(C)による架橋を促進する触媒作用を有するものであ
り、具体的には、シブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
ジアセテート、ジブチル錫ジオクテート、酢酸第一錫、
オクタン酸第一錫などの錫カルボキシレートが好適であ
り、中でもジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオク
テートがとくに好ましい。錫化合物(B)の使用量は、
架橋反応を促進させるために、シラン変性オレフィン系
重合体100重量部当り、少くとも0.01重量部用いるが、
接着用途においては使用量が多過ぎると接着を阻害する
ので、10重量部以下、好ましくは1重量部以下とする。
本発明において使用される多価アルコール(C)は、
複数個のアルコール性水酸基を有しているものであり、
この要件を満足する限り、他の置換基を有していてもよ
い。これらの代表例として、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール、ポリビニルアルコールなど
を挙げることができる。多価アルコール(C)の配合量
は(A)に含有される珪素化合物単位の量によっても異
なるが、(A)100重量部に対し、通常0.01〜10重量
部、好ましくは0.05〜3重量部の範囲である。配合割合
が少なすぎると、架橋反応が充分に進行せず、また配合
割合が多すぎると、接着用途において接着低下のような
欠点が現れるようになる。
本発明に係る架橋反応は多価アルコール(C)による
架橋である。この際、系内に水が多量に存在すると前述
したような発泡等のトラブルが生ずるのみならず水によ
る反応に起因すると考えられる副反応が、多価アルコー
ル(C)による架橋を阻害するようになるので、できれ
ば水は共存させない方がよい。しかしながら少量の存在
であれば大きな悪影響は認められないので、例えば多価
アルコール(C)1モル当り、1モル以下、好ましくは
0.5モル以下程度の水分量であれば許容することができ
る。従って多価アルコール(C)として少量の含有量で
あれば、含水物を用いることができる。
本発明の架橋性組成物には、接着剤、溶融流動性など
の改善のために、粘着付与樹脂及び/又はワックス
(D)を配合することができる。このような(D)成分
の配合は、とくにホットメルト接着剤用途に有用であ
る。
この目的に使用される粘着付与樹脂としては、脂肪族
系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化
水素樹脂、ポリテルペン系樹脂、ロジン類、スチレン系
樹脂などが挙げられる。
脂肪族系炭化水素樹脂の例としては、1−ブテン、イ
ソブチレン、ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどのC4
〜C5モノまたはジオレフィンを主成分とする重合体など
が挙げられる。脂環状系炭化水素の例としては、スペン
トC4〜C5留分中のジエン成分を環化二量体化後重合させ
た樹脂、シクロペンタジエンなどの環状モノマーを重合
させた樹脂、芳香族系炭化水素樹脂を核内水添した樹脂
などが挙げられる。芳香族系炭化水素樹脂の例として
は、ビニルトルエン、インデン、α−メチルスチレンな
どのC9ビニル芳香族炭化水素を主成分とした樹脂などが
挙げられる。ポリテルペン系樹脂の例としては、α−ピ
ネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合体、テ
ルペン−フェノール共重合体、α−ピネン−フェノール
共重合体などが挙げられる。ロジン類の例としては、ロ
ジン、重合ロジン、水添ロジン、ロジングリセリンエス
テルおよびその水添物または重合物、ロジンペンタエリ
スリトールエステルおよびその水添物または重合物など
が挙げられる。また、スチレン系樹脂の例としては、ス
チレン系単量体の重合体、スチレン−オレフィン共重合
体、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体など
が挙げられる。これらの各種粘着付与剤の中では、色
調、臭気などの点から、特に脂肪族系炭化水素樹脂、脂
環状系炭化水素樹脂が好ましい。
本発明において用いることのできるワックスとして、
具体的には、パラフィンワックス、マイクロワックス等
の石油ワックス、木ロウ、カルナバロウ、ミツロウのよ
うな天然ワックス、結晶性ポリエチレンワックス、結晶
性ポリプロピレンワックス、アタクチックポリプロピレ
ンなどの合成ワックスが挙げられるが、これらの中で
は、軟化点40〜100℃のパラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス及びポリエチレンワックスが好ま
しい。これら(D)成分の効果的は配合量は、(A)成
分100重量部に対し、200重量部以下、とくに150重量部
以下である。
本発明の(A),(B),(C)又は(A),
(B),(C),(D)からなる架橋性組成物には、使
用目的に応じ酸化防止剤、耐候安定剤、染料、顔料、各
種充填剤、可塑剤、オイル、発泡剤などを添加すること
ができる。
本発明の架橋性組成物は、各成分を任意の順序で混合
し、あるいは各成分を同時に混合することによって得ら
れる。混合方法は任意であり、押出機、オープンロール
ミル、バンバリーミキサー、ニーダー、ニーダールーダ
ー、溶融混合槽などを用い、機械的混合条件下に混合す
る方法、押出機やホットメルトアプリケーターのような
複数の押出手段を用い押出時に混合する方法などを採用
することができる。
(A),(B),(C)の使用割合やその種類によっ
ても異なるが、(A),(B),(C)の3成分が混合
される段階で架橋反応の進行を抑制したい場合には、混
合可能な温度範囲内でできるだけ低い温度が好ましく、
(A),(B),(C)の種類によっても異なるが、例
えば120℃以下で混合することが望ましく、また架橋型
ホットメルト接着剤の用途の如く、混合と同時に架橋反
応を進行させたい場合には、例えば130℃以上の如き温
度で混合するのがよい。
架橋反応は、(A),(B),(C)が混合された段
階から低温度でも徐々に進行するが、架橋を促進させた
い場合には、130℃以上、とくに150℃以上に加熱するこ
とが望ましい。耐熱性ある架橋物を得るためには、ゲル
化率(溶剤不溶分)が30%以上となるように架橋させる
ことが望ましい。
次に混合及び架橋の一例を示すが、本発明はこのよう
な態様に限定されるものではない。
(1) (A),(B),(C)又は(A),(B),
(C),(D)から120℃以下の温度でフィルム成形
し、被着体にはさみ130℃以上の温度でプレス接着する
とともに架橋反応を進行させる。
(2) (A),(B),(C)又は(A),(B),
(C),(D)を120℃以下の温度で射出成形した後、
金型内で130℃以上に加熱する。
(3) (A),(B),(C)又は(A),(B),
(C),(D)を120℃以下の温度で被着体の一方にコ
ートし、他方の被着体を重ね、130℃以上の温度でプレ
ス接着を行う。
(4) (A),(D)成分を混合しておき、ホットメ
ルトアプリケーター中で130℃以上で加熱しておき、塗
布直前に(B),(C)成分を混合する。あるいは、こ
の方法で、(B)又は(C)のいずれかの成分を、
(A),(D)成分中に混合する方法もとりうる。
尚、このような混合において、混合を容易に行うため
に、(B),(C)の如き成分を、予めオレフィン系樹
脂のような樹脂成分に含有させておくマスターバッチ方
式を採用することができる。
〔発明の効果〕
架橋反応の事実は、溶融流動性の低下や架橋物の引張
強度の上昇などによって知ることができる。反応機構と
しては、Si−O−有機基の有機基と多価アルコールが交
換して起こるものと推定している。
本発明の硬化性樹脂組成物は種々の用途に使用するこ
とができる。例えば押出成形、射出成形、圧縮成形など
による各種成形品、溶剤型接着剤、ホットメルト接着剤
のような接着剤、塗工剤、シーリング剤など各種用途に
供することができる。例えばホットメルト接着剤に用い
た場合には、接着性及び耐熱性に優れた接着層を形成さ
せることができる。
このようなホットメルト接着剤は、アルミニウム、
鉄、ステンレスのような金属、紙、木材、セラミック
ス、コンクリート、岩石、ポリオルフィン、ポリ塩化ビ
ニル、ABS、各種エンジニアリングプラスチックスのよ
うなプラスチックス、合成皮革などの被着体に適用する
ことができる。
〔実施例〕
実施例1 酢酸ビニル含有量19重量%、メルトフローレート800g
/10分のエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)に、ビニ
ルトリメトキシシランを2重量%の割合でグラフト重合
して得たシラン変性EVA50gに、ジブチル錫ラウレート
(DBTDL)0.05g及びグリセリン0.1gをブラベンダープラ
ストグラフ中で混練した。溶融トルクの経時変化の様子
を表1に示した。
比較例1 グリセリンを使用しない外は実施例1と同様の実験を
行った。
実施例2 グリセリン0.1gを用いる代りにエチレングリコール0.
1gを用いた以外は実施例1と同様に行った。
実施例3 シラン変性EVA50gを用いる代りに、アクリル酸エチル
含有量35重量%、メルトフローレート25g/10分のエチレ
ン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)に、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランを2重量%の割合
でグラフトしたシラン変性EEA50gを用いた以外は実施例
1と同様に行った。
実施例4〜5 グリセリンの使用量を0.2g又は0.3gに変えた以外は、
実施例1と同様に行った。
実施例6 シラン変性EVA50gを用いる代りに、シラン変性EVA30
g、脂環族系炭化水素樹脂(アルコンP100、荒川化学
製)10g、パラフィンワックス(軟化点57℃)5gの混合
物を用いた以外は実施例1と同様に行った。
実施例7 グリセリン0.1gを用いる代わりに、水分含有量10重量
%の含水グリセリン0.11gを用いた以外は実施例1と同
様に行った。
それぞれの結果を表1に併記する。
実施例8、比較例2 酢酸ビニル含有量28重量%、メルトフローレート800g
/10分のEVAにビニルトリメトキシシランを2重量%の割
合でグラフト重合して得たシラン変性EVA80g及びテルペ
ンフェノール樹脂(YSポリスターT115、安原油脂製)20
gをビーカー中で120℃において混合した。次いでDBTDL
0.07gとグリセリン0.2gを添加し、3分間混合した後、
厚さ0.2mmのシートに成形した。得られたシートを厚さ
0.2mmの半硬質アルミニウム板ではさみ、150℃で10分間
熱プレスして接着と架橋を行った。得られたシートを25
mm巾に切った試験片につき、T型剥離試験(試験温度20
℃及び80℃、クロスヘッド速度300mm/分)を行った。
比較のため、グリセリンを使用しなかった場合につい
ても同様の試験を行った。
結果を表2に示す。
実施例9 実施例1のシラン化EVA50g、ジブチルスズジラウレー
ト35mg、グリセリン150mgをブラベンダープラストグラ
フで150℃で15分間混練し、反応させた。
反応物を取り出し、プレスシートを作成した。JIS K
6301に基き引張試験を行った結果 破断点 抗張力 29.5kg/cm2 破断点 伸び 210% であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5:56) (72)発明者 宮本 禮次 千葉県市原市泉台3―10―12 審査官 杉原 進

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラン変性オレフィン系重合体(A)100
    重量部に対し、錫化合物(B)0.01〜10重量部及び多価
    アルコール(C)0.01〜10重量部を混合してなる架橋性
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】シラン変性オレフィン系重合体(A)100
    重量部に対し、錫化合物(B)0.01〜10重量部、多価ア
    ルコール(C)0.01〜10重量部及び粘着付与樹脂及び/
    又はワックス(D)200重量部以下を混合してなる架橋
    性樹脂組成物。
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