JP2649350B2 - 転写記録媒体および転写記録方法 - Google Patents

転写記録媒体および転写記録方法

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JP2649350B2
JP2649350B2 JP62147940A JP14794087A JP2649350B2 JP 2649350 B2 JP2649350 B2 JP 2649350B2 JP 62147940 A JP62147940 A JP 62147940A JP 14794087 A JP14794087 A JP 14794087A JP 2649350 B2 JP2649350 B2 JP 2649350B2
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    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/48Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用の分野> 本発明は高解像の文字或は画像を記録するに好適な転
写記録媒体、特にカラー記録に好適な転写記録媒体およ
び転写記録方法に関する。
<従来の技術> 近年オフィスオートメーションの発展により種々の端
末機が要求されており、中でも電気信号を可視像に変換
する記録装置、いわゆるプリンタの需要は大きいものが
あるが、性能的に満足のゆくものが少ない。例えば一般
的に用いられている記録方式として、インキジェット方
式、電子写真方式、熱転写方式等があるが、液体或はト
ナー等の粉体を使用することによる装置の保守、操作性
の複雑さ、或はサーマルヘッドを使用するため、ヘッド
の寿命が短く、印字速度が遅い等の問題があった。
そこで高速で比較的解像度のよい文字或は画像形成手
段のひとつとして、放電転写法が知られており、これに
関し例えば特公昭45−19819号公報に示されているサー
モグラフ複写法、特公昭57−22030号公報の転写媒体が
開示されている。
以下、従来の放電転写法を図面に従って説明する。
第1図はその方法で用いられる放電転写媒体の断面図
で光透過性基体1の上面に光反射層2、下面に光熱変換
層3、光熱変換層3の下面に熱転写性固体インキ層4が
設けられている。なお図示してないが光透過性記載1と
光反射層2との間に粗面化層を設ければ光反射層の放電
破壊を一層容易にし、かつ安定にさせることができる。
第2図〜第4図は前記記録媒体を用いた従来の記録工
程を示すもので、第1図と同一部分には同じ符号が付さ
れている。5は受像シート、6はキセノンランプ、7は
閃光を示す。記録工程は第2図のように周知の放電破壊
記録の手段により、光反射層2を情報のパターンに応じ
て除去し、第3図のように熱転写性固体陰気インキ層4
を塗布した面と受像紙5とを密着させ、光反射層2上か
らキセノンフラッシュランプ6により紫外線、可視光線
および赤外線を含む閃光を照射せしめる。
すると光反射層2が残っている部分に照射された閃光
は反射され、光反射層が除外された部分に照射された閃
光は支持体1を通過して光熱変換層3に到達する。光熱
変換層は、閃光エネルギーを吸収しこれを有効に、熱エ
ネルギーへと変換させる。このとき、光熱変換層上に積
層された熱転写性固体インキ4が、熱エネルギーによっ
て熱溶融又は熱昇華する結果、密着された受像シート5
上へ転写、定着され、第4図に示すように転写画像8を
得ることができる。
他方、1976年5月刊の“IBM Technioal Disclosure
Bulletin"(第18巻、第12号、第4142頁)には熱的レー
ザ転写印刷過程が開示されている。これは、支持体上に
熱転写性固体インキ層が設けられたインシート上に画像
情報に基づいたレーザー光を収束させ、レーザーの光エ
ネルギーをインキによって熱エネルギーへと変換させる
ことにより、放電転写法の場合と同様に密着された受像
シート上へ画像状にインキを転写、定着させて転写画像
を得るものである。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら上記のような従来の放電転写法では、表
面平滑度の高い受像紙を用いた場合には比較的鮮明で、
かつ所望の濃度を有し、放電破壊記録によるパターんを
ほぼ忠実に転写せしめることができるものの、コピー用
紙のような普通紙や欧米で業務用紙として用いられてい
るボンド紙の如き、表面平滑度の低い受像シートを用い
た場合には、インキの転写がインキ層と受像紙との接
点、およびその近傍のみに限定されるため、ベタ画像を
転写する際「白抜け」を生じ、又、細線画像を転写する
際「カケ」「ハヌケ」と呼ばれる転写されない箇所が出
現したり、さらに又、細線の「トギレ」や「カスレ」が
生じ易いという問題がある。
又、転写記録品質の向上のために、熱溶融性バインダ
ーの融点や溶融粘度を低下させたり、熱昇華性塗料の昇
華開始温度を低下させることも考えられるが、この場合
には「ブリッジ現象」と呼ばれている未解像転写が発生
したり、比較的低温に於いても転写が生じ易くなる結
果、保存性の低下および非記録部分の地汚れ(カブリ)
現象が別の問題として出現する。
又、更に放電転写方式の最大の特徴は、放電記録によ
る高解像の文字や画像を忠実にかつ鮮明に転写させるこ
とであるが、先に述べた従来の構成に於いては転写像の
エッジ部の「ニジミ」や「ボケ」による印字太りが見ら
れることが多く、従ってコントラストやシャープネスに
欠けた、いわゆる「キレ」の悪い品質になり易いという
問題があった。
さらに又、放電転写方式により、フルカラーの転写像
を得る際に要求される各原色の階調性表現に関すること
であるが、従来の構成に置いては放電破壊記録で得られ
た階調性表現が忠実に転写され難いという問題がある。
即ち、ディザー法等による面積階調表面の放電破壊記録
パターンに於いては、インキ層又は光熱変換層に吸収さ
れる閃光エネルギー照射面積を記録ドット密度に対応し
て制御することができるものの、十分な階調性を得るた
めには転写時の解像性に無理が生じ、転写記録濃度は一
定値に飽和する傾向を有し、高いドット密度での階調表
現は困難であった。
さらに又、カラー転写記録の基本原理であるイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各インキの減法混色に関するこ
とであるが、前述した従来の放電転写法では2色目、3
色目とインキを重ね合わせていく際に、固体インキ層を
受像シート面間に介在する空気および転写時に発生する
インキからのガス成分の影響、並びに転写インキ間の臨
界表面張力の差異により、相互密着性が劣化する傾向に
あった。この場合、1色目は比較的良好に転写される
が、2色目、3色目になるにしたがい、転写インキの細
かなハジキが著しくなり満足した減法混色ができないと
いう問題があった。
他方、又、レーザー光を使用した熱転写法の場合で
も、放電転写法の場合と同様に閉表面平滑度の低い受像
シートへのインキの転写性が著しく悪く、実施化にあた
っては表面平滑度の高い用紙を使用せざるを得ず、印刷
コストアップするという問題があった。この場合、低平
滑度の受像シートへのインキの転写性を向上させるため
に、レーザー光のエネルギーを高くしたり、インキシー
トと受像紙との密着圧を上げることも考えられるが、記
録装置が大がかりとなり高価になるという問題があっ
た。又、減法混色についても放電転写法の場合と同様に
相互密着性は満足できるものではなかった。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、上記の事情に鑑み、その問題点を解決すべ
く鋭意検討の結果なされたものであり、その概要は、支
持体の片面に光分解性化合物を含有する中間層、光熱変
換層および熱転写性固体インキ層を順次設けたことを特
徴とする転写記録媒体、および当該転写記録媒体の該熱
転写性固体インキ層の表面に受像シートを密着せしめ、
かつ該転写記憶媒体の背面に画像情報に基いた光エネル
ギーを照射することにより前記熱熱転写性固体インキ層
を選択的に発熱溶融せしめて、受像シートに転写させ、
然るのち転写記録媒体と受像シートとを剥離分離するこ
とにより受像シート上に転写記録画像を得ることを特徴
とする転写記録方法である。
まず、本発明による転写記録媒体の層構成および材料
について説明する。第5図は、本発明による転写記録媒
体の代表的な構成を示すものであり、光透過性支持体10
の片面に光分解性化合物を含有する中間層9が設けら
れ、該中間層9に隣接して光熱変換層3が積層され、さ
らに光熱変換層3に隣接して熱転写性固体インキ層4が
積層されている。
〔光透過性支持体〕
本発明で用いられる光透過性支持体にはポリエチレン
テフタレート、ポリイミド、ポリカーボネイト、セロフ
ァン、芳香族アミド等、透明性の各種耐熱性樹脂フィル
ムもしくは各種シート状物が用いられ、該支持体の厚さ
は1〜10μm、好ましくは4〜30μmの範囲が適当であ
る。
〔中間層〕
本発明でいう中間層はバインダー中に光分解性化合物
を溶解もしくは分散して成層されるものである。この場
合、中間層に好適なバインダーの材料系としては熱可塑
性樹脂類、ワックス類又はゴム類の中から選ばれた少な
くとも1種類をあげることができる。
熱可塑性樹脂としては、熱可塑性のエラストマーが望
まくその具体例として、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブチレン、ポリブタジエン等のオレフィン系樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、エチレン・アクリル酸エ
チル共重合対等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹
脂、BS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、塩化ビ
ニリデン・アクリルニトリル共重合体、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
体、プロピレン・塩化ビニル共重合体等のビニル系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミ
ド樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹
脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、ポリスルホン
酸、ポリウレタン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、
トリフルオロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン等の
フッ素樹脂、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニト
ロセルロース等の繊維素系樹脂、エポキシ樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ロジン誘導体樹脂、等有機溶剤可溶性樹脂
系、ゼラチン、ニカワ、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
エチルデンプン、アラビアゴム、サッカロースオクタア
セテート、アルギン酸アンモニウム、アラギン酸ソー
ダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアミン、ポリエチレン
オキシド、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、
ポリアミド、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体等
の水溶性樹脂系および前記した有機溶剤可溶性樹脂系の
エマルジョン系等をあげることができる。
ワックス類の具体例としては、キャンデリラワック
ス、カルバナワックス、ライスワックス、木ろう、ホホ
バ油等の植物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう
等の動物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライ
ト、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等
の石油ワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、
ポリエチレンワックス等の合成炭化水素、モンタンワッ
クス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリ
スタリンワックス誘導体等の変性ワックス、硬化ひまし
油、硬化ひまし油誘導体等の水素化ワックス、12−ヒド
ロキシステアリン酸、ステアリン酸アミド、高級アルコ
ールおよびこれらワックス類同志、ワックス類と有機物
もしくは無機物との配合品等をあげることができる。
ゴム類の具体例としては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴ
ム、アクリルニトリル・ブタジエンゴム、ブチルゴム、
エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリ
ルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ヒドリン
ゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フ
ッ素ゴムおよびこれらゴム類同志、ゴム類と有機物もし
くは無機物との配合品等をあげることができる。
これら中間層のバインダーは、単独又は、2種以上混
合して用いることもできるが当該バインダーはこれらに
限定されるものではない。
次に、中間層に配合する光分解性化合物とは、紫外
線、可視光線、および赤外線等を含む光により速やかに
光分解することが必須の条件であり、これに好適な材料
系としてジアゾ化合物およびアジド化合物をあげること
ができる。該ジアゾ化合物およびアジド化合物に要求さ
れる特性として以下の項目をあげることができる。
1)中間層中に均一に溶解もしくは分散が可能であるこ
と。
2)光分解速度が速く、かつ有効にチッ素ガスを発生さ
せること。
3)熱的もしくは機械的な衝撃にたいし耐性を有するこ
と。
これらの特性を有するジアゾ化合物としては、従来ジ
アゾ複写材料の分野で使用されているものをそのままあ
げることができる。即ち、この具体例としては4−ジア
ゾ−1−ジメチルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジ
エチルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジプロピルア
ミノベンゼン、4−ジアゾ−1−メチルベンジルアミノ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−ジベンジンルアミノベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−エチルヒドロキシアミノベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−ジエチルアミノ−3−メトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノ−2−メチル
ベンゼン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−
ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノベン
ゼン、4−ジアゾ−1−モノホリノ−2,5−ジメトキシ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジエト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−モノホリノ−2,5
−ジイソプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−アニリ
ノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノ−3−カ
ルボキシベンゼン、4−ジアゾ−1−トルイルメルカプ
ト−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1,4−メト
キシエンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−ピロリジノ−3−メチルベンゼン、4−
ジアノ−1−ピロリジノ−2−メチルベンゼン、4−ヂ
アゾ−1−ジメチルアミノ−2−(4′クロロフェノキ
シ)−5−クロロベンゼン等をあげることができる。
以上のジアゾ化合物は、その塩化物と、塩化亜鉛、塩
化カドミウム、塩化錫等のハロゲン化金属との複塩を形
成させて安定化させることができる。又、前記ジアゾ化
合物と、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン
酸、フルオロ硫酸等のフッ化物の酸やテトラホウ素ナト
リウム等の有機ホウ素塩との錯塩を形成させて安定させ
てもよい。
他方、アシド化合物としては特に芳香族アジド化合物
が有効である。即ち、その具体例としては、 以上の他4,4′−ジアジド−ヂフェニルスルホン、4,
4′−ジアジドブンゾスルホン、4,4′−ジアジドスチル
ベン、4,4′−ジアジドベンザルアセトン、2−6−ジ
(4−アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノ
ン、4,4′−ジアジドジフェニルサルファイド、1,2−
(4,4′−ジアジドジフェニル)エタン、4,4′−ジアジ
ドジフェニルエーテル、アジドベンゾキサゾールス、4,
4′−ジアジド−ジフェニルメタン、4,4′−ジアジドス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸ナトリウム、アジド安
息香酸、アジドベンゼンスルホン酸等をあげることがで
きる。これらアジド化合物は光学増感が可能なため、必
要に応じ増感剤を添加して実用的な光感度を向上させる
こともできる。
以上のジアゾ化合物とアシド化合物は単独又は2種類
以上を混合して用いることもできる。なお、これろ光分
解性化合物の使用量は、中間層中の全固形分100重量部
に対し、0.1〜80重量部、好ましくは5〜60重量部の範
囲が適当である。
又、中間層には前記したバインダー中の光分解性化合
物の光分解に際して、有効にチッ素ガスによる押圧およ
び圧接効果を増幅させるために必要に応じ、熱可塑性物
質を添加させてもよい。この場合の熱可塑性物質は、バ
インダーおよび光分解性化合物と相溶し、熱エネルギー
により溶融又は軟化する結果、光分解により発生したチ
ッ素ガスの熱膨張を助長させるものであればよい。
このような具体例として、ラウリル酸アミド、ステア
リン酸アミド、N−ベヘニルベンズアミド等の高級脂肪
酸アミド、芳香族カルボン酸アミド、ラウリン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸又はそのエステ
ル、ポリチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポ
リエチレンオシド・ポリプロピレンオキシドグラフト共
重合体をあげることができる。
さらにまた、中間層に塑性を付与する目的で、必要に
応じ、フタル酸エステル系、グリコールエステル系、エ
ポキシ系、ポリエステル系、ビニル重合体等の可塑剤を
添加してもよい。さらに又、分散状態、塗膜形成状態の
向上を図る目的で、必要に応じ、分散剤や顔料、界面活
性剤、硬化剤、触媒、離型剤等を添加してもよい。
以上のバインダー、光分解性化合物、および必要に応
じて各種添加剤を加え、適当な溶剤中に溶解もしくは分
散させることにより中間層塗料とすることができる。中
間層の塗料を作製する際の溶解、もしくは分散は、従来
用いられるところのプラネタリーミキサー、バタフライ
ミキサー、サンドミル、タンクミキサー、アトライタ
ー、三本ロールミル、バイブレーターミル、ジェットミ
ル等で行うことができる。該中間層塗料は、ソルベント
コーティング法により、支持体面状に形成される。コー
ティングは、エアドクターコーター、ブレードコータ
ー、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコータ
ー、含浸コーター、リバースロールコーター、トランス
ファーロールコータ、グラビアコーター、キスロールコ
ーター等を使用して実施することができる。中間層の厚
さは0.01〜20μm好ましくは、0.1〜10μmの範囲が適
当である。
〔光熱変換層〕
次に光熱変換層の形成につき説明する。該光熱変換層
に要求される特性として以下の項目をあげることができ
る。
1) 光熱変換物質が均一に溶解若しくは分散されてい
ること。
2) 光熱変換物質は紫外線、可視光線及び赤外線等を
含む光エネルギーをより広い波長域にわたり吸収し、よ
り有効に熱エネルギーへ変換させること。
3) 中間層の、ガスによる押圧・圧接効果を妨げない
程度の中間層/光熱変換層界面接着力であること。
以上の特性は主として、光熱変換層を形成するバイン
ダーの性質、光熱変換物質及び溶剤に支配される。光熱
変換層を構成するバインダーの材料系としては、基本的
に通常のコーティング用バインダーを用いることができ
るが、特に熱可塑性樹脂類、ゴム類および熱硬化性樹脂
類が好ましい。このうち、熱可塑性樹脂類及びゴム類は
中間層に用いるバインダーとしてあげた具体例の中から
選ぶことができる。熱硬化性樹脂類の具体例としては、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹
脂、ポリアミド・イミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂、オレフィン樹脂、アリル
樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、ユリヤ樹脂、フェノ
ール樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ポリエ
ステル・アミド樹脂、アルキッド樹脂等をあげることが
できる。これら光熱変換層のバインダーは単独又は2種
以上を混合して用いることもできるが、当該バインダー
はこれらに限定されるものではない。
次に光熱変換層中に同時に配合する光熱変換物質は、
紫外線、可視光線および赤外線等を含む光をより広い波
長域にたり吸収し、より有効に熱エネルギーへ変換させ
ることが必須条件であり、これに好適な材料系として、
無機および有機顔料もしくは染料、紫外線吸収剤、赤外
線吸収剤等をあげることができる。即ち、その具体例と
しては、カーボンブラック、黒鉛、鉄粉、銅粉、クロム
粉、アルミ粉等の金属粉末、金属の酸化物、硫化物、セ
レン化物、フェロシアン化物、クロム塩酸、ケイ酸塩等
の無機顔料、アゾ顔料、染料レーキ顔料、ニトロ顔料、
ニトロソ顔料、フタロシアニン顔料、金属錯塩顔料、ペ
リレン顔料、イソインドリノン顔料、キナクリドン顔
料、等の有機顔料、ニトロ染料、ニトロ染料、アゾ染
料、スチルベンアゾ染料、トリフェニルメタン染料、キ
サンテン染料、キノリン染料、チアゾール染料、アジン
染料、オキサジン染料、硫化染料、アントラキナン染
料、インジゴイド染料、フタロシアニン染料等の染料、
サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系、ニッケル−ジブチルジチオ
カルバメート、ベンゾエート系のクエンチャー、および
ヒンダードアビン等の紫外線吸収剤、市販の赤外線吸収
剤(三井東圧社製IRアゾソーバPA−1001,PA−1005,PA−
1006、富士フィルム社製IRF−905,IRF−700等)等をあ
げることができる。
これら光熱変換物質は、単独又は2種類以上を混合し
て用いることもでる。なお、光熱変換物質の使用量は、
光熱変換層中の全固形分100重量部に対し1〜50重量
部、好ましくは3〜30重量部の範囲が適当である。
該光熱変換層を形成するための塗料の溶剤は、少くと
もバインダー、及び光熱変換物質を溶解させる溶媒、若
しくは分散させる分散媒体としての特性を有しているこ
とが必要とされる。又、コーティング時に、中間層を著
しく侵食させることにより、光分解性化合物の特性を損
なうことがあってはならない。さらに又、中間層の押圧
・圧接効果を妨げない程度の中間層/光熱変換層界面接
着力を有するようにコーティングさせるため、中間層に
対しては、比較的耐性のある溶剤系が望ましい。これら
の溶剤は通常の塗料用に用いられる溶剤から選ぶことが
できるが、その具体例としては、脂肪族炭化水素、芳香
族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール類、エー
テル類、ケトン類、エステル類、ニトリル類、四塩化炭
素、二硫化炭素、水等をあげることができる。これら溶
剤は単独又は2種以上の混合溶剤とすることもできる
が、当該溶剤はこれらに限定されるものではない。
以上のバインダー、光熱変換物質、溶剤必要に応じ分
散剤や顔料、界面活性剤、硬化剤、触媒、離型剤等の添
加剤を加え、中間層の場合と同様に溶解もしくは分散さ
せることにより光熱変換層塗料とすることができる。中
間層上への光熱変換層の形成は、中間層の場合と同様に
ソルベントコーティング法により行なうことができる。
光熱変換層の厚さは、0.01〜10μm、好ましくは0.1〜
5μmの範囲が適当である。
〔熱転写性固体インキ層〕
熱転写性固体インキ層は、熱溶融性もしくは熱昇華性
の材料からなり、何れも従来、熱転写インキシートの分
野で使用されているものをそのまま適用することができ
る。即ち熱溶融性インキ層の場合であるならば、その構
成物質は主として低融点物質からなるバインダー、着色
剤、柔軟剤から構成される。低融点物質のバインダーは
その融点が、40〜120℃の範囲にある固体又は半固体状
物質であり、その具体例としてはカルナバックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタンワックス、エステ
ルワックス、酸化ワックス、モンタンワックス等のワッ
クス類、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、パル
ミチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アル
コール、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル等の
高級脂肪酸エステル、アセトアミド、ステアリン酸アミ
ド等のアミド、エステルガム、ロジンフェノール樹脂等
のロジン誘導体、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂等の高分子化合物、ステアリルアミン、パルミチンア
ミン等の高級アミン、ポリエチレングリコール、ポリエ
チレンオキシド等をあげることができる。これら低融点
物質は単独又は2種以上を混合して用いることができ
る。着色剤は従来公知の色素又は顔料の中から選ぶこと
ができる。その具体例としてシアン色色素としては、ダ
イアセリトンファストブリリアンドブルーR(三菱化成
社製、商品名),カヤロンポリエステルブルーB−SFコ
ンク(日本化薬社製、商品名)等、マゼンタ色色素とし
てはダイアセリトンファストレッドR(三菱化成社製、
商品名)、カヤロンポリエステルピンクRCL−E(日本
化薬社製、商品名)等、イエロー色色素としては、カヤ
ロンポリエステルライトイエロー5G−S(日本化薬社
製、商品名)、アイゼンスピンロンイエローGRH(保土
谷化学社製、商品名)等をあげることができる。又、シ
アン色顔料としては、セルリアンブルー、フタロシアニ
ンブルー等、マゼンタ色顔料としてはブリリアントカル
ミン、アリザリンレイク等、イエロー色顔料としてはハ
イザイエロー、ビスアゾイエロー等、黒色顔料としては
カーボンブラック、黒鉛、オイルブラック等をあげるこ
とができる。
なお、該インキ層中には、必要に応じて、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、ポリアミド樹
脂、ロジン樹脂等の熱可塑性樹脂や、オイル等を添加し
て使用することができる。
一方熱昇華性インキ層の場合であるならば、その構成
物質は主としてバインダーと着色剤から成っている。バ
インダーは転写時の溶融転写を避けるために、その融
点、又は軟化点が比較的高いものが望まいし。その具体
例としては、ポリスルフォン、ポリカーボネイト、ポリ
エステル、ポリフェニレンオキシド、セルロース誘導体
等の有機溶剤可溶樹脂系、ポリビニルアルコール、ポリ
ヒニルブチラール、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、水溶性又は水分散性ポリエス
テル、水溶性又は水分散性アクリル樹脂等の水溶性又は
水分散性樹脂系、および前記した有機溶剤可溶樹脂系の
エマルジョン系等をあげることができる。
熱昇華性又は熱気化性染料は、一般に繊維類の転写捺
染や熱転写インキ中に使用される、分散染料、油溶染
料、酸性染料、媒染染料、バット染料、塩基性染料等の
中から選ぶことができる。その具体例としては、アゾ
系、アントラキノン系、ニトロ系、スチリル系、ナフト
キノン系、キノフタロン系、アゾメチン系、クマリン
系、縮合多環系等の染料をあげることができる。
これら染料の昇華開始温度は150℃以下が望ましい。
なお、該インキ層中には、必要に応じて、界面活性
剤、ブロッキング防止剤、無機および有機顔料、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を添加して使用する
こともできる。
熱転写性固体インキ層は、ホットメルトコーティング
法又は、ソルベントコーティング法により、前記した光
熱変換層上に形成される。
インキ層の厚さは、0.1〜10μm、好ましくは1〜5
μmの範囲が適当である。
又、インキ層は、単一層構成以外に、各層の機能を分
離させた複数層構成であってもよい。
次に、上記のごとき構成を有する転写記録媒体を使用
しておこなう本発明の転写記録方法について述べる。
すなわち本発明の転写記録方法を実施するためのプロ
セスを図面により順に述べると次のとおりである。
(1) 第6図(イ)および(ロ)に示すように転写記
録媒体を構成する熱転写性固体インキ層4の表面に受像
シート5の表面を密着する。この場合の受像シートは、
最終的な画像を担持形成しうる例えば紙、フィルム等の
シート状のものが適用される。
(2) 転写記録媒体の背面(支持体を介して熱転写性
固体インキ層の反対側の面)に画像情報に基づいた光エ
ネルギーを照射する。この場合の画像情報に基づいた光
エネルギーを照射する手段としては、例えば、 第6図(イ)に示すように透明基体11上に金属蒸着
膜2を設け、該蒸着膜を放電破壊とか、フォトポリマー
を利用した剥離現象(ピールアパート)等により画像状
に除去して受光部が透明のいわゆるネガのマスクシート
12を重ね合わる場合はキセノン、ヨウ素ランプ等6によ
る閃光7を該マスクシートの上から全面に照射する。
又、第6図(ロ)に示すように、転写記録媒体の背
面からにプログラミングにより画像状に制御され、かつ
集束レンズ13により集束されたレーザー光14、すなわち
YAGレーザー、ヘリウム・カドミウムレーザー、アルゴ
ンイオンレーザー、クリプトンレーザー、エキシマレー
ザー、チッ素レーザー、金属蒸着レーザー、炭酸ガスレ
ーザー、色素レーザー、半導体レーザー等を走査しなが
ら照射する、 等がおこなわれる。
これにより中間層9の光分解性化合物が、光分解によ
り発泡する結果、熱転写性固体インキ層4が受像シート
5へ押圧、圧着され、かつ同時に光熱変換層3が光吸収
により発熱する結果熱転写性固体インキ層が熱溶融部又
は熱昇華部15となって受像シート5への浸透転写を可能
ならしめる状態にする。
(3) 第7図に示すように転写記録媒体と受像シート
を剥離分離し受像シート上に熱転写性込インキにより画
像8を転写する。
<作 用> 転写記録媒体の背面から照射された閃光7は光透過性
支持体10を透過する。該透過光は中間層9へ到達し、光
分解性化合物により吸収される結果、光分解が生じる。
光分解の結果発生したガスは、著しく体積膨張し、光熱
変換層3の面を押圧する。この際、光熱変換層は発生ガ
スにたいするガス透気性が低いため、該光熱変換層の光
照射された部分だけが膨れあがる。同時に中間層の透過
光は、光熱変換層3へ到達し、光熱変換物質により吸収
される結果、有効な熱エネルギーが発生する。その結
果、熱転写性込インキ層4は熱溶融又熱昇華を開始す
る。以上により、光照射された部分の光熱変換層面、し
たがって熱転写性固体インキ層面が受像シートの表面粗
さに沿って押圧・圧着され、かつ、この部分が発熱する
ことにより表面平滑度の低い受像シートへたいしても、
確実な転写を可能ならしめるものである。
一方、光分解の結果発生したガスは、中間層内、ある
いは、隣接した支持体または光熱変換層との界面間に存
在しており、決してインキ層面へ直線的に放出されるの
ではない。さらに、この介在するガスのため、光熱変換
層面は弾力性および柔軟性を有した状態となっている。
したがって、既に1色目が転写されなインキ面へ、2色
目以降のインキを重ねていく際、発生ガスに起因する2
色目以降のインキのハジキは避けることができ、良好な
減法混色を可能ならしめるものである。同時に、光熱変
換層を介して、間接的に押圧・圧着させるため、転写イ
ンキは、浸透することなく受像シートの表面近傍に付着
する。したがって、高い転写濃度値が得られる。
<実施例> 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
実施例は本願発明を限定するものではない。なお配合部
数は全て重量部と示すものとする。
実施例1 〔中間層の形成〕 上記混合液にガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーにて100分間分散して中間層の塗料を作製した。次に
該塗料を厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に乾燥後の塗布厚が2.0μmになるようワイヤー
バーを用いて、80℃で1分間の乾燥条件にて塗工して中
間層を形成した。
〔光熱変換層の形成〕 上記混合液にガラスビーズを加え、ペイントシェーカ
ーにて100分間分散して、光熱変換層の塗料を作製し
た。次に該塗料を中間層上に乾燥後の塗布膜が1.5μm
になるように、ワイヤーバーを用いて120℃で2分間の
乾燥条件にて塗工して光熱変換層を形成した。
〔熱転写性固体インキ層の形成〕
(A)イエローインキ(Y) (B)マゼンタインキ(M) (C)シアンインキ(C) (D)ブラックインキ(BK) 上記(A),(B),(C)および(D)からなる各
混合物を95℃で溶融混合した後、ホモキキサーで60分間
撹拌して熱溶融性インキンとした。Y,M,CおよびBKイン
キの各融点は、75,74,72および69℃,100℃における各溶
融粘度は、126,34,22および120cPであった。前記各イン
キを光熱変換層の面上にホットメルト塗工法により、そ
の各層暑が3.5μmとなるようにコーティングして、熱
転写性固体インキ層を形成し、本発明のY,M,CおよびBK
のインキ層を有する4種類の転写記録媒体を得た。
次に、厚さ12μmのポリエチレテレフタレートフィル
ムからなる透明基体上に、平均粒径5μmのシリカ(Si
O2)を含有した層厚6μmの粗面化層を設け、さらに該
粗面化層上に約500ÅのAl蒸着層を設けることにより放
電破壊記録で除去可能な光反射層を設けたマスクシート
を得た。
該マスクシートを通常の放電記録装置を用いてヘッド
印加電圧45Vにて、文字パターン、ベタパターンおよび
ディザー法による階調パターンで画像情報を記録しネガ
のマスクシートを作製した。然るのち、該マスクシート
のポリエチレンテレフタレート面と、前記転写記憶媒体
の背面とを重ね合わせるとともに、転写記録媒体の熱転
写性固体インキ面に受像シートを密着させた。つづい
て、キセノンフラッシュ装置(理想科学社製、FX−15
0)を用いて、マスクシートの光反射層側から閃光を全
面照射した。このときの熱転写性固体インキ層面と受像
シート面との密着圧は、50g/cm2、および100g/cm2、閃
光エネルギーは13mJ/mm2の一定値に調製した。さらに受
像シートは、その表面のベック平滑度が4〜6秒のボン
ド紙、50〜60秒のコピー用紙および300〜320秒の熱転写
用紙の3種類を用いた。
閃光照射後、本発明の転写記録媒体と受像シートとを
180℃剥離法により剥離分離することにより受像シート
上に転写画像を得た。
実施例2〜4 中間層中のバインダーを以下に替えた以外は、実施例
1と同様にして本発明の転写記録媒体を得た。この際、
バインダー、光分解性化合物および添加剤の各固形分組
成比率および塗布層厚は実施例1と同一になるように調
整した。
実施例2のバインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡社
製、商品名バイロン30−S)の30重量%のメチルエチル
ケトン/トルエン溶液 実施例3のバインダー:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体樹脂(電気化学工業社製、商品名テンカビニル1000A
S)の20重量%のメチルエチルケトン溶液 実施例4のバインダー:マイクロクリスタリンワックス
(日本精蝋社製、商品名ハイミック1070)の20重量%の
トルエン溶液 なお、転写記録方法も実施例1と同様にしておこなっ
た。
実施例5〜6 中間層中の光分解性化合物を以下に替えた以外は、実
施例1と同様にして本発明の転写記録媒体を得た。この
際、バインダー、光分解性化合物、および添加剤の各固
形分組成比率および塗布層厚は実施例1と同一になるよ
うに調製した。
実施例5の光分解性化合物:4−ジアゾ−1−ジエチルア
ミノ−2−(4′−クロロフェノキシ)−5−クロロベ
ンゼン・6フッ化リン塩 実施例6の光分解性化合物:1−アジドピレン なお、転写記録方法も実施例1と同様にしておこなっ
た。
実施例7 熱転写性固体インキ層の組成および調製を以下のとお
りにした以外は実施例1と同様にして本発明を実施し
た。
(A)イエローインキ(Y) (B)マゼンタインキ(M) (C)シアンインキ(C) 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペンイトシェイ
カーにて120分間、分散後、カラーの熱昇華性インキ塗
料とした。この各インキを実施例1と同様に、光熱変換
層上に、ワイヤーバーを用いて、60℃2分間乾燥後の層
厚が3μmになるようにコーティングして本発明の転写
記録媒体を得た。転写記録方法についても実施例1と同
様に行った。
比較例1 中間層を設けないこと以外は、実施例1と同様にし
て、比較用の転写記録媒体の作製および転写記録を行っ
た。
比較例2 中間層中に光分解性化合物を含有させないこと以外
は、実施例1と同様にして比較用の転写記録媒体の作製
および転写記録を行った。
比較例3 光熱変換層中に光熱変換物質を含有させないこと以外
は、実施例1と同様にして比較用の転写記憶媒体の作製
および転写記録を行った。
比較例4 中間層のバインダーを以下の熱硬化性樹脂に替えて調
合した以外は、実施例1と同様にして比較用の転写記録
媒体の作製および転写記録を行った。
前記各実施例および比較例から得られた転写記録媒体
のうちマゼンタ色の熱転写性固体インキ層を有する試料
について、所定の密着圧にて転写記録を行った各試料の
画質を評価したところ第1表に示すとおりの結果が得ら
れた。第1表における画質は何れも目視およひ拡大写真
(25倍、50倍)による視覚判定によるもので、その評価
基準は以下のとおりである。
即ち、細線転写部の「印字ガケ」、「トギレ」、「カ
スレ」、ベタ転写部の「白ヌケ」、階調性表現の程度を
観察し、「印字ガケ」、「トギレ」、「カスレ」、「白
ヌケ」および「カブリ」が全くなく、ベタ部のマクベス
反射濃度が1以上であり、階調性表現も良好な高品質の
場合を◎、「印字ガケ」、「トギレ」、「カスレ」、
「白ヌケ」および「カブリ」のうち少なくともひとつが
発生し、かつその程度が著しくない場合を○、「印字ガ
ケ」、「トギレ」、「白ヌケ」および「カブリ」のうち
少なくともひとつが比較的目立つ場合を△、「印字ガ
ケ」、「トギレ」、「カスレ」、「白ヌケ」および「カ
ブリ」が著しく目立ち、ベタ転写部が濃度不足の場合を
×とした。第1表から明らかなとおり、本発明により受
像シート上にすぐれた画像が得られることが確認され
た。なお、マゼンタ色以外のカラーインキおよび黒色イ
ンキを有する転写記録媒体についても同様の効果が得ら
れることが確認された。
他方、イエロー、マゼンタ、シアンの順で受像シート
上に色重ねを行なった結果、比較例と比べて本実施例に
おいては、2色目、3色目の転写インキの細かなハジキ
等は全くみられず、色重ね時の相互密着性は良好であっ
た。したがって良好な減法混色性が得られることが確認
された。
<発明の効果> 本発明は以上の構成からなるので、転写記録法であり
ながら受像シートの選択範囲を大幅に広げることが可能
となり、鮮明で高品位のカラー画像を高速で、かつ低コ
ストで得ることが可能となり広範な記録システムの用途
展開への見通しを得るにいたった。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の転写記録媒体の断面図、第2図〜第4
図は従来の転写記録方式を示す断面図、第5図は本発明
の転写記録媒体の断面図、第6図〜第7図は本発明の転
写記録方法を示す図である。 1……光透過性基体、2……光反射層、3……光熱変換
層、4……熱転写性固体インキ層、5……受像シート、
6……キセノンフラッシュランプ、7……閃光、8……
転写画像、9……中間層、10……光透過性支持体、11…
…透明基体、12……マスクシート、13……集束レンズ、
14……レーザー光、15……熱溶融部または熱昇華部、16
……受光部。
フロントページの続き (72)発明者 西村 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 審査官 山口 由木 (56)参考文献 特開 昭62−128787(JP,A) 特開 昭60−236791(JP,A) 特開 昭61−162392(JP,A) 特開 昭61−255893(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性支持体の片面に光分解性化合物を
    含有する中間層、光熱変換層および熱転写性固体インキ
    層を順次設けたことを特徴とする転写記録媒体。
  2. 【請求項2】光分解性化合物がジアゾ化合物又はアジド
    化合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の転写記録媒体。
  3. 【請求項3】中間層のバインダーが熱可塑性樹脂類、ワ
    ックス類、又はゴム類の中から選ばれた少なくとも1種
    類であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    転写記録媒体。
  4. 【請求項4】光透過性支持体の片面に光分解性化合物を
    含有する中間層、光熱変換層および熱転写性固体インキ
    層を順次設けてなる転写記録媒体の、該熱転写性固体イ
    ンキ層の表面に受像シートを密着せしめ、かつ該転写記
    録媒体の背面に画像情報に基いた光エネルギーを照射す
    ることにより、前記熱転写性固体インキ層を選択的に発
    熱溶融せしめて受像シートに転写させ、然るのち転写記
    録媒体と受像シートとを剥離分離することにより、受像
    シート上に転写記録画像を得ることを特徴とする転写記
    録方法。
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