JP2649301B2 - 自動車用発電機の発電制御装置 - Google Patents

自動車用発電機の発電制御装置

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JP2649301B2 JP4083218A JP8321892A JP2649301B2 JP 2649301 B2 JP2649301 B2 JP 2649301B2 JP 4083218 A JP4083218 A JP 4083218A JP 8321892 A JP8321892 A JP 8321892A JP 2649301 B2 JP2649301 B2 JP 2649301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用発電機による
発電を制御する自動車用発電機の発電制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用オルタネータは、キース
イッチがオンになるとバッテリーから初期励磁電流が供
給され、エンジンの回転に伴って発電を開始し、オルタ
ネータの発電電圧がバッテリーの電圧以上になると、オ
ルタネータの起電力に基づいて界磁電流が継続して供給
されるような構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動車
用オルタネータにおいては、キースイッチが閉じると無
条件に界磁電流が供給されるために、エンジンを始動さ
せない状態でキースイッチをオンにしたまま車から離れ
てしまったような場合には、発電が開始されないままバ
ッテリーから界磁電流が供給され続けるために、バッテ
リー上がりを起こしてしまう。しかも、外部負荷へ電源
供給が可能なように構成した車載用発電機を搭載してい
る場合には、オルタネータへの界磁電流供給量が数倍多
いために、短時間であってもバッテリー切れを起こすこ
ととなってしまう。そこで、キースイッチが閉成されて
いる場合であっても、発電機によって適正な発電がなさ
れていない場合には、界磁電流が発電機の界磁コイルへ
継続的に流れることを規制し、バッテリー上がりを防止
することが可能な自動車用発電機の発電制御装置の開発
が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みなさ
れたもので、キースイッチ(3)が閉成され、且つエン
ジンが駆動状態である場合に、発電機(2)へ界磁電流
を供給する界磁電流供給制御手段(20)と、エンジン
の駆動開始から所定時間経過した後に、発電機(2)に
よる発電が適正に行われていない場合に、界磁電流供給
制御手段(20)による界磁電流供給を規制する界磁電
流供給条件判定制御手段(30)と、発電機(2)によ
る発電電圧が予め定めた規定値に満たない場合には、界
磁電流供給制御手段(20)による界磁電流供給を許容
し、発電機(2)による発電電圧が規定値に達すると、
界磁電流供給制御手段(20)による界磁電流供給を停
止させる発電電圧判定制御手段(10)と、を備える自
動車用発電機の発電制御装置(1)とした。
【0005】
【作用】界磁電流供給制御手段によって、キースイッチ
が閉成状態であっても、エンジンの非駆動時に発電機へ
界磁電流が供給されることを防止する。また、界磁電流
供給条件判定制御手段によって、エンジンの駆動開始に
伴う界磁電流供給から一定時間経過した後に、発電機に
よる発電が適正に行われているか否かを判定し、発電が
行われていないと判定した場合には、界磁電流供給制御
手段による界磁電流供給を規制するように制御する。さ
らに、界磁電流供給制御手段よりの界磁電流供給が継続
された発電機の発電電圧が規定値に達すると、発電電圧
判定制御手段によって界磁電流供給制御手段よりの界磁
電流供給が停止され、界磁電流の供給停止によって発電
機の発電電圧が規定値未満になると、発電電圧判定制御
手段によって界磁電流供給制御手段よりの界磁電流供給
が許容される。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る自動車用発電機の発電制
御装置の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】図1に示す発電制御装置1は、自動車のエ
ンジン(図示省略)を駆動源とする発電機2へ供給する
界磁電流を制御することで、発電機2の発電量を調整制
御するものであり、キースイッチ3が閉成され、且つイ
グニッションスイッチ5がオンすることに基づいてエン
ジンが駆動された場合に、バッテリー4を発電初期時の
電源として、適宜な界磁電流を発電機2へ供給するので
ある。そして、発電機による発電が適正に行われた後に
おいては、当該発電機2を定常時の電源として用い、発
電機2への界磁電流供給制御を継続するのである。な
お、図面に示す発電制御装置1は、発電機2へ供給する
界磁電流の供給量を制御することで、発電機2の出力を
略々一定に保つ構成としてあるが、発電制御装置1から
外部負荷(屋外において使用する電気機器等)へ電源供
給する場合には、当該外部負荷に応じた適切な発電量が
発電機2から得られるように、界磁電流の供給量を発電
制御装置1が自動制御するように構成しても良い。
【0008】上記発電制御装置1は自動車内の適所に設
置され、電源や各種信号の入出力と関連した接続線と、
コネクタ等を介して接続してある。例えば、電源供給線
L1を介して発電機2およびバッテリー4と、キースイ
ッチ開閉状態検出信号線L2を介してキースイッチ3
と、発電確認信号線L3を介して発電機2のステータコ
イル2a(図1においては、スター結線の何れか単相)
と、エンジン回転数信号線L4を介してイグニッション
スイッチ5と、チャージランプ接続線L5を介してチャ
ージランプ6と、界磁電流供給線L6を介して発電機2
の界磁コイル2bと、夫々着脱可能なコネクタによって
発電制御装置1が接続されるようにしてある。
【0009】電源供給線L1より供給される電源電圧
は、発電制御装置1内の発電電圧判定制御手段10と界
磁電流供給制御手段20へ印加され、キースイッチ開閉
状態検出信号線L2より供給されるキースイッチ開閉状
態検出信号は、界磁電流供給条件判定制御手段30とチ
ャージランプ点灯制御手段40へ供給され、発電確認信
号線L3より供給される発電確認信号は、界磁電流供給
条件判定制御手段30へ供給され、エンジン回転数信号
線L4より供給されるエンジン回転数信号は、界磁電流
供給条件判定制御手段30内のタイマ31と上記界磁電
流供給制御手段20へ供給されるものとしてある。
【0010】次に、発電制御装置1による発電機2への
界磁電流供給制御を初期状態から順を追って説明する。
【0011】先ず、キースイッチ3が閉成されること
で、該状態を検出した界磁電流供給条件判定制御手段3
0およびチャージランプ点灯制御手段40が能動化され
る。次いで、イグニッションスイッチ5がオンすること
に基づいてエンジン回転数信号が界磁電流供給制御手段
20へ入力されると、該界磁電流供給制御手段20は、
バッテリー4よりの供給電源に基づいて発電用の界磁電
流を界磁電流供給線L6へ出力する。すなわち、界磁電
流供給制御手段20は、キースイッチ3が単に閉成され
ただけでなく、エンジンが駆動状態にあることを条件と
しなければ、発電機2への界磁電流供給を行わないの
で、エンジンの非駆動時(発電機2の発電不能時)に、
発電機2の界磁コイル2bへ界磁電流が継続的に供給さ
れることを防止できる。したがって、蓄電量の限られた
バッテリー4の無駄な電力消費を避けることができ、不
注意でキースイッチ3のみをオンさせて長時間放置した
ような場合にも、バッテリー切れが生ずることを防止で
きる。
【0012】ここで、発電電圧判定制御手段10は、電
源供給線L1よりの印加電圧を常時判定しており、該電
圧が予め定めた規定値に満たない場合には、界磁電流供
給制御手段20による界磁電流供給を許容し、電源とし
て供給される電圧が規定値に達すると、界磁電流供給制
御手段20による界磁電流供給を停止させるように機能
するものである。しかし、界磁電流供給制御手段10が
判定に供する電源電圧の規定値は、バッテリー4の放電
電圧以上の所定の値に設定してあるので、発電機2の始
動直後においては、発電機2の発電電圧がバッテリー4
の放電電圧よりも低いため、発電電圧判定制御手段10
によって界磁電流供給制御手段20の界磁電流供給が停
止させられることはない。
【0013】一方、エンジン回転数信号線L4よりエン
ジン回転数信号が入力された界磁電流供給条件判定制御
手段30のタイマ31は、該エンジン回転数信号の入力
(エンジンの駆動開始を意味する)から所定時間(例え
ば5秒)を計時し、該タイマ31がタイムアップした後
に、エンジン回転数信号が界磁電流供給条件判定手段3
0内へ入力されることを許容する。そして、エンジン回
転数信号の発生から所定時間が経過(エンジンの駆動開
始から立ち上げに必要十分な所定時間が経過)した後
に、界磁電流供給条件判定制御手段30は、発電機2に
よる適正な発電が行われていることに基づく発電確認信
号が入力されているか否かを常時判定し、発電確認信号
が入力されていない場合には、界磁電流強制停止指令信
号線L7を介して界磁電流強制停止指令信号を界磁電流
供給制御手段20へ出力する。斯くして、界磁電流供給
制御手段20から発電機2の界磁コイル2bへの界磁電
流供給は強制的に停止され、発電機2による発電が強制
的に停止される。
【0014】すなわち、発電機2の駆動源たるエンジン
は正常に動作しているにも拘らず、発電確認信号が発電
制御装置1へ入力されていないことから、発電系統に何
らかの故障が生じている可能性があり、斯かる場合に
は、界磁電流供給制御手段20より発電不能状態にある
発電機2へ界磁電流が供給され続けることを防止すべ
く、界磁電流供給条件判定制御手段31が界磁電流供給
制御手段20による界磁電流供給を強制的に停止させる
のである。したがって、発電不能状態にある発電機2へ
界磁電流供給制御手段20より界磁電流が供給され続け
て、バッテリー上がりを招くような事態を未然に防止で
きる。なお、図面に示す実施例においては、発電確認信
号線L3が断線した場合にも、発電システムに生じた事
故として、発電機2は強制的に停止させられることとな
る。
【0015】また、キースイッチ開閉状態検出信号が入
力されるチャージランプ点灯制御手段40は、該入力信
号に基づいてキースイッチ3が閉成された状態であると
判定した後、発電機2の発電電圧が規定値を越えるまで
チャージランプ6を点灯させる。なお、図1に示す実施
例においては、発電確認信号を発電機2の相電圧として
取得するように構成したので、発電確認信号をチャージ
ランプ点灯制御手段40へ直接入力(図1中、破線で示
す。)させ、該発電確認信号の電位レベルに基づいて、
発電機2の発電電圧が規定値に達したか否かをチャージ
ランプ点灯制御手段40が判定できるようにしてもよ
い。
【0016】しかして、本実施例におけるチャージラン
プ点灯制御手段40は発電機異常報知手段を兼ねるもの
としてあり、キースイッチが閉成された後に、発電機2
による適正な発電が為されていない状態を検出し、発電
機2の異常状態を報知させるのである。斯かる異常状態
の検知が可能なように、図1に示す実施例においては、
タイマ31が所定時間を計時した後、界磁電流供給条件
判定制御手段30によって発電機2の適正な発電状態が
判定された場合(例えば、界磁電流供給条件判定制御手
段30へ入力されている発電電圧が規定値に達している
場合)にのみ、発電状態判定信号線L8を介して界磁電
流供給条件判定制御手段30より発電状態判定信号がチ
ャージランプ点灯制御手段40へ供給されるものとし
た。
【0017】斯くすることによって、界磁電流供給条件
判定制御手段30が界磁電流供給制御手段20へ界磁電
流強制停止指令信号を出力するような場合には、発電状
態判定信号がチャージランプ点灯制御手段40へ入力さ
れないことに基づいて、チャージランプ6は点灯状態を
保持することとなる。すなわち、発電機2の発電機異常
報知手段としてのチャージランプ点灯制御手段40は、
発電機2の異常状態をチャージランプ6の点灯によって
可視表示するのである。なお、本実施例においては、発
電機異常状態報知手段をチャージランプ点灯制御手段4
0が兼ねるものとした為に、キースイッチ3が閉成され
た後、発電機2の発電電圧が規定値に達するまでの間
は、界磁電流供給条件判定制御手段30より発電状態判
定信号が入力されているか否かに拘らず、チャージラン
プ6の点灯状態が維持されることとなる。じかしなが
ら、エンジンの立ち上げから適宜な時間が経過したにも
拘らず、発電電圧が規定値に達していない(チャージラ
ンプ6が継続して点灯している)ことから、発電機系統
の異常を十分に判断可能である。
【0018】なお、発電機2の異常報知に際しては、チ
ャージランプ6を点灯させる場合に限らず、別途に発電
機異常報知手段を設けて、発電機異常報知用の表示ラン
プを点灯させるようにしたり、スピーカ等から発電機異
常が発生した旨を可聴報知するように構成しても良い。
しかしながら、本実施例の如く、チャージランプ6を用
いて発電機異常を報知するように構成すれば、既存の自
動車用発電機の発電制御用として本発明に係る発電制御
装置1を付加する場合にも、必要最低限の改造で発電制
御装置1を組み込むことが可能になる。
【0019】上記したような発電機2の異常が検出され
なかった場合には、界磁電流供給条件判定制御手段30
から界磁電流供給制御手段20へ界磁電流強制停止指令
信号が出力されることはないので、界磁電流供給制御手
段20は、継続して界磁電流を継続して発電機2の界磁
コイル2bへ供給し、発電機2の発電電圧は順次高くな
る。そして、発電機2の発電電圧がバッテリー4の電圧
を越えると、バッテリー4の充電が開始されると共に、
発電電圧判定制御手段10および界磁電流供給制御手段
20へ発電機2より電源供給されるようになる。
【0020】しかして、発電機2の発電電圧が予め定め
た規定値に達すると、発電電圧判定制御手段10は界磁
電流供給制御手段20へ発電電圧判定信号線L9を介し
て発電電圧判定信号を出力し、該発電電圧判定信号の入
力に伴って、界磁電流供給制御手段20は発電機2への
界磁電流供給を停止する。そして、界磁電流の供給が停
止されることに伴って発電機2の発電電圧が下がり、予
め定めた規定値よりも低下すると、発電電圧判定制御手
段10は発電電圧判定信号を停止し、該発電電圧判定信
号の停止に伴って、界磁電流供給制御手段20は発電機
2への界磁電流の供給を再開する。界磁電流が再び供給
されることで発電機2の発電電圧が再び上昇し、予め定
めた規定値に達すると、上記と同様にして、発電電圧判
定制御手段10が再び発電電圧判定信号の出力を停止す
ることで、界磁電流供給制御手段20による界磁電流供
給が規制される。
【0021】すなわち、予め定めた規定値に基づいて、
発電電圧判定制御手段10が界磁電流供給制御手段20
の界磁電流供給動作の許容・停止を制御することで、発
電機2による発電電圧を略々一定に保つことが可能にな
る。なお、発電機2に異常が生じた場合、発電機2の発
電電圧が低下することに基づいて、発電電圧判定制御手
段10よりの発電電圧判定信号は入力されないが、該発
電機2の異常を検出した界磁電流供給条件判定制御手段
30よりの界磁電流強制停止指令信号によって、界磁電
流供給制御手段20による界磁電流供給が停止されるの
で、界磁電流が継続出力されることはない。
【0022】また、チャージランプ6を消灯する際の基
準となる発電機2の電圧値を、発電電圧判定制御手段1
0が判定に供する規定値と同じ値に設定する場合には、
発電電圧判定信号線L9′(図1中、破線で示す)を介
して、発電電圧判定制御手段10からチャージランプ点
灯制御手段40へ発電電圧判定信号が入力されるように
すれば良い。なお、発電電圧判定信号は短時間周期でオ
ン・オフを繰り返すこととなるので、チャージランプ点
灯制御手段40において発電機2の発電電圧が規定値に
達したか否かを判定する場合、発電電圧判定信号が一定
時間入力されない状態のときにチャージランプ6を点灯
させ、該条件が満たされていない場合にはチャージラン
プ6を消灯させる(但し、発電機2に異常の生じた場合
は、発電状態判定信号が発電電圧判定信号に優先す
る。)ように構成すれば良い。
【0023】次に、発電制御装置1を構成する各制御手
段を具体的な回路構成とした実施例につき、第2図に基
づいて説明する。なお、図1と同様な構成には、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0024】電源供給線L1を介して電源供給を受ける
発電電圧判定制御手段10は、PNP形の第1トランジ
スタTr1のエミッタを電源供給線に接続し、該第1ト
ランジスタTr1のベースに第1定電圧ダイオードZD
1のカソード側を接続し、電源供給線とアース間に直列
接続される第1抵抗R1と第2抵抗R2との接続点aに
上記第1定電圧ダイオードZD1のアノード側を接続し
て構成してある。斯くすることによって、電源供給線か
ら第1トラインジスタTr1のエミッタに印加される電
源電位と、第1抵抗R1と第2抵抗R2とで分圧された
接続点aにおける電位との差が、定電圧ダイオードZD
1のツェナー電圧を越えた場合にのみ、第1トランジス
タTr1がオンし、コレクタ電流が流れるようになる。
【0025】すなわち、電源電圧が低いときには、第1
抵抗R1による電圧降下も小さいために、定電圧ダイオ
ードZD1の両端の電位差はツェナー電圧に満たない
が、電源電圧がある程度高くなる(例えば、発電機2の
発電電圧が予め定めた規定値に達する)と、第1抵抗R
1による電圧降下が大きくなり、定電圧ダイオードZD
1の両端の電位差がツェナー電圧に達してツェナー降伏
が生じ、第1トランジスタTr1のベース電流が流れる
こととなり、第1トランジスタTr1がオン状態とな
る。また、電源電位が下がると、第1定電圧ダイオード
ZD1両端の電位差がツェナー電圧以下となり、逆方向
電流が流れることを規制されるので、第1トランジスタ
Tr1は再びオフ状態となる。
【0026】従って、電源電位が予め定めた規定値に達
した場合には発電電圧判定制御手段10より出力され、
電源電位が該規定値に満たない場合には発電電圧判定制
御手段10より出力されない第1トランジスタTr1の
コレクタ出力を、発電電圧判定信号として用いることに
より、発電電圧判定制御手段10の機能を満たすことが
できるのである。なお、第1定電圧ダイオードZD1の
カソードと第1トランジスタTr1のベースとの接続点
と電源供給線との間に接続した第3抵抗R3は、発電電
圧判定制御手段10内の回路を安定化させるために設け
たものであり、該第3抵抗R3の抵抗値は上記第1抵抗
R3の抵抗値に比して十分大きな値としてある。
【0027】上記発電電圧判定制御手段10の第1トラ
ンジスタTr1のコレクタ出力は、発電電圧判定信号線
L9を介して、界磁電流供給制御手段20内の第2トラ
ンジスタTr2(PNP形)のベースと、第3トランジ
スタTr3(NPN形)のコレクタと、第4トランジス
タTr4(PNP形)のコレクタと接続点bにおいて接
続してある。そして、第2トランジスタTr2のエミッ
タは電源供給線と、コレクタは界磁電流供線L6と夫々
接続し、第3トランジスタTr3のベースはエンジン回
転数信号線L4と、エミッタはアースと夫々接続し、第
4トランジスタTR4のエミッタは電源供給線と、ベー
スは界磁電流供給条件判定制御手段30の界磁電流強制
停止指令信号線L7と夫々接続してある。
【0028】斯く構成した界磁電流供給制御手段20に
おいて、発電電圧判定制御手段10よりの発電電圧判定
信号が入力されていない場合には、エンジンの駆動開始
に伴ってエンジン回転数信号が第3トランジスタのベー
スに入力されると、第2トランジスタTr2および第3
トランジスタTr3とがオン状態となり、第2トランジ
スタTr2のコレクタ電流が界磁電流として出力され
る。また、発電電圧判定制御手段10より発電電圧判定
信号が界磁電流供給制御手段20へ出力されると、接続
点bの電位が上昇することで、第2トランジスタTR2
のベース電流が流れなくなり、第2トランジスタTr2
がオフ状態となることで、発電機2への界磁電流供給が
停止される。
【0029】したがって、エンジンが駆動状態である
(エンジン回転数信号が入力されている)場合には発電
機2へ界磁電流を供給し、発電電圧が予め定めた規定値
に達した場合には、発電電圧判定制御手段10よりの発
電電圧判定信号が入力されることに基づいて、発電機2
への界磁電流供給を停止する界磁電流供給制御手段20
として機能させることができるのである。なお、後に詳
述する界磁電流供給条件判定制御手段30より界磁電流
強制停止指令信号が出力された(第4トランジスタTr
4のベース電流が流れた)場合には、接続点cの電位レ
ベルが上昇することによって、第2トランジスタTr2
のベース電流が流れなくなり、第2トランジスタTr2
がオフとなることで、第2トランジスタTr2のコレク
タ電流として得ていた界磁電流の供給が停止される。
【0030】界磁電流供給制御手段30のタイマ31
は、エンジン回転数信号を所定時間だけ遅らせて出力す
るものであり、該タイマ31の出力は第5トランジスタ
Tr5(NPN形)のベースに供給されるよう接続して
ある。この第5トランジスタTr5のエミッタは接地
し、コレクタは第6トランジスタTr6(PNP形)の
ベースに接続してある。この第6トランジスタTR6の
エミッタはキースイッチ開閉状態検出信号線L2と接続
し、コレクタは第7トランジスタTr7(NPN形)の
コレクタおよび第8トランジスタTr8(NPN形)の
ベースと接続線cにおいて接続してある。また、第7ト
ランジスタTr7のベースは発電確認信号線L3と、エ
ミッタはアースと夫々接続し、第8トランジスタTr8
のコレクタは界磁電流強制停止指令信号線L7と、エミ
ッタはアースと夫々接続してある。
【0031】さらに、第7トランジスタTr7のベース
と発電確認信号線L3との間には整流用のダイオードD
を順方向接続すると共に、該ダイオードDのカソードと
第7トランジスタTr7のベースとの間をコンデンサC
を介して接地してあり、発電機2のステータコイル2a
の相電圧として得られる発電確認信号(半波整流された
脈流)を整流・平滑化して、略々一定レベルの直流とし
て得られるようにしてある。また、ダイオードDおよび
コンデンサCの作用により得られた直流を、発電状態判
定信号線L8′を介してチャージランプ点灯制御手段4
0へ出力可能なように構成してある。
【0032】斯く構成した界磁電流供給条件判定制御手
段30において、キースイッチ3が閉成された直後に
は、第6トランジスタTr6のエミッタに電源電圧が印
加されるが、第5トランジスタTr5がオフであるた
め、第6トランジスタTr6もオフ状態である。そし
て、エンジンが駆動されることに基づいてエンジン回転
数信号が界磁電流供給制御手段20に入力されること
で、発電機2の界磁コイル2bに界磁電流が供給される
ようになると、発電機2より発電確認信号が出力され、
該信号の入力に伴って、発電状態判定信号線L8′を介
して発電状態判定信号がチャージランプ点灯制御手段4
0へ出力される。
【0033】また、エンジン回転数信号の入力から所定
時間が経過し、タイマ31がタイムアップすると、該タ
イマ31より第5トランジスタTr5のベースに信号出
力されることに基づいて、第5トランジスタTr5およ
び第6トランジスタTr6が同時にオン状態となる。こ
こにおいて、発電確認信号が第7トランジスタTr7の
ベースに入力されている場合には、第7トランジスタT
r7がオンとなって、接続点cの電位レベルが低下す
る。一方、発電機2による発電が適正に行われていない
ために発電確認信号が入力されていない場合には、第7
トランジスタTr7がオフとなって、接続点cの電位レ
ベルが上がるために、第8トランジスタTr8と上記界
磁電流供給制御手段20の第4トランジスタTr4とが
連動してオンし、上記の如く、界磁電流供給制御手段2
0よりの界磁電流供給が停止させられる。
【0034】したがって、エンジンの始動から所定時間
経過した後に、エンジン回転数信号が入力されていない
場合に、第8トランジスタTr8のオン・オフを制御す
ることで界磁電流強制停止指令信号(図2の回路図にお
いては、第4トランジスタTR4のベース電流)を出力
させ、界磁電流供給制御手段20による界磁電流供給を
停止させるので、界磁電流の供給条件(エンジンの始動
から所定時間経過した後に発電機2が適正な発電を行っ
ているか否か)を判定して界磁電流供給を制御する界磁
電流供給条件判定制御手段30として機能させられるの
である。
【0035】上記のように構成した界磁電流供給条件判
定制御手段30よりの発電状態判定信号線L8′は、チ
ャージランプ点灯制御手段40の第2定電圧ダイオード
ZD2のカソード側と接続し、該第2定電圧ダイオード
ZD2のアノード側は第9トランジスタTr9と接続し
てある。この第9トランジスタTR9は、キースイッチ
開閉状態検出信号線L2および第10トランジスタTr
10のベースと接続点dにおいて接続してある。また、
第10トランジスタTr10のコレクタはチャージラン
プ接続線L5に、エミッタはアースに夫々接続してあ
る。
【0036】斯く構成したチャージランプ点灯制御手段
40において、キースイッチ3が閉成された直後には、
第10トランジスタTr10がオンすることで、チャー
ジランプ6が点灯する。その後、発電機2による発電が
開始され、発電確認信号が界磁電流供給条件判定制御手
段30へ入力されると、発電状態判定信号線L8′を介
して、整流・平滑化された発電確認信号が発電状態判定
信号として、チャージランプ点灯制御手段40へ供給さ
れることとなる。そして、発電状態判定信号が所定の電
位レベルに達すると、第2定電圧ダイオードZD2の両
端に生ずる電位差がツェナー電圧を越え、第9トランジ
スタTr9がオン状態となる。これにより、接続点dの
電位が下がるために第10トランジスタTr10がオフ
となって、チャージランプ6が消灯する。
【0037】すなわち、チャージランプ点灯制御手段4
0の第9トランジスタTr9を発電確認信号の電位レベ
ルに基づいてオン・オフ制御を行うことで、発電機2が
適正な発電を行っている(規定の発電電圧が得られてい
る)場合には、チャージランプ6を消灯し、発電機2が
適正な発電を行っていない(規定の発電電圧が得られて
いない)場合には、チャージランプ6を点灯させること
で、発電機系統の異常・正常をチャージランプ6により
報知するのである。したがって、チャージランプ点灯制
御手段40を発電異常報知手段として機能させることが
可能である。
【0038】尚、図2に示す実施例におては、単に発電
確認信号を整流・平滑化することで発電状態判定信号と
したので、該発電状態判定信号の信号レベルに基づい
て、発電機2の発電電圧をも判定可能(第2定電圧ダイ
オードZD2のツェナー電圧を閾値として判定可能)と
なり、発電機2の発電電圧を検出するための信号等を別
途に必要としない。また、本実施例における界磁電流供
給条件判定制御手段30からチャージランプ点灯制御手
段40へ出力される発電状態判定信号は、チャージラン
プ6を点灯させる際に非導通状態となり、チャージラン
プ6を消灯させる際に導通状態となる点で、上記図1の
実施例における発電状態判定信号線と相違する構成とし
た。さらに、発電機2の発電電圧に応じて電位レベルが
変化する平滑な直流を発電確認信号として用いる場合に
は、界磁電流供給条件判定制御手段30より発電状態判
定信号をチャージランプ点灯制御手段40へ供給させる
ことなく、該平滑な発電確認信号を直接チャージランプ
点灯制御手段40へ供給させることで、チャージランプ
6の点灯制御を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
車用発電機の発電制御装置によれば、自動車用発電機へ
の界磁電流供給に際して、キースイッチが閉成状態であ
って、且つエンジンが駆動状態であるか否かを、界磁電
流供給制御手段が判定し、該条件が満たされていた場合
にのみ、界磁電流供給制御手段より発電機へ界磁電流が
供給される。したがって、エンジンの非駆動時に界磁電
流が継続的に供給されることがないので、蓄電量の限ら
れたバッテリーから無駄な電力供給が為されることを避
け、不注意でキースイッチのみをオンさせて長時間放置
したような場合に、バッテリー切れが生ずることを未然
に防止できる。
【0040】さらに、上記のようにして発電機への界磁
電流供給が開始されてから所定時間経過した後に、発電
機による発電が適正に行われているか否かを界磁電流供
給条件判定制御手段が判定し、発電機による発電が適正
に行われていない場合には、界磁電流供給制御手段より
の界磁電流供給を規制する。従って、エンジンは正常に
駆動しているにも拘らず発電系統に何らかの故障が生じ
た場合等に、発電不能状態にある発電機へ界磁電流供給
制御手段より界磁電流が供給され続けて、バッテリー上
がりを招くような事態を未然に防止できる。
【0041】また、界磁電流の供給が継続された発電機
の発電電圧が規定値に達すると、発電電圧判定制御手段
によって界磁電流供給制御手段よりの界磁電流供給が停
止され、界磁電流の供給停止に伴って発電機の発電電圧
が規定値未満になると、発電電圧判定制御手段によって
界磁電流供給制御手段よりの界磁電流供給が許容され
る。したがって、上記発電電圧判定制御手段が界磁電流
供給制御手段の界磁電流供給動作の許容・停止を制御す
ることで、発電機による発電電圧を略々一定に保つこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発電制御装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】発電制御装置の一具体例としての回路図であ
る。
【符号の説明】
1 発電制御装置 2 発電機 3 キースイッチ 10 発電電圧判定制御手段 20 界磁電流供給制御手段 30 界磁電流供給条件判定制御手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のエンジンを駆動源とする発電機
    へ界磁電流を供給する発電制御装置であって、 キースイッチが閉成され、且つエンジンが駆動状態であ
    る場合に、発電機へ界磁電流を供給する界磁電流供給制
    御手段と、 エンジンの駆動開始から所定時間経過した後に、発電機
    による発電が適正に行われていない場合に、界磁電流供
    給制御手段による界磁電流供給を規制する界磁電流供給
    条件判定制御手段と、 発電機による発電電圧が予め定めた規定値に満たない場
    合には、界磁電流供給制御手段による界磁電流供給を許
    容し、発電機による発電電圧が規定値に達すると、界磁
    電流供給制御手段による界磁電流供給を停止させる発電
    電圧判定制御手段と、 を備えることを特徴とする自動車用発電機の発電制御装
    置。
  2. 【請求項2】 キースイッチが閉成された後に、発電機
    による適正な発電が為されていない状態を検出し、該状
    態を報知する発電機異常報知手段を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の自動車用発電機の発電制御装置。
  3. 【請求項3】 発電機異常報知手段は、チャージランプ
    のオン・オフ制御を行うことで、発電機の異常状態を可
    視表示させるようにしたことを特徴とする請求項2に記
    載の自動車用発電機の発電制御装置。
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