JP2646708B2 - 電子制御式ジグザグミシンにおけるステッピングモータの原点位置設定装置 - Google Patents

電子制御式ジグザグミシンにおけるステッピングモータの原点位置設定装置

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JP2646708B2 JP63263280A JP26328088A JP2646708B2 JP 2646708 B2 JP2646708 B2 JP 2646708B2 JP 63263280 A JP63263280 A JP 63263280A JP 26328088 A JP26328088 A JP 26328088A JP 2646708 B2 JP2646708 B2 JP 2646708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子制御式ジグザグミシンにおけるステッピ
ングモータの原点位置設定装置に関するものである。
〔従来技術〕
一般に、直線縫いやジグザグ縫いに加えて文字や記号
などの縫製が可能な電子制御式ジグザグミシンでは、針
棒揺動機構及び送り機構等の駆動機構を揺動させるため
にステッピングモータを備えており、制御装置でこのス
テッピングモータを制御することにより駆動機構を揺動
させて各種のジグザグ縫いなどが可能になっている。
前記ステッピングモータは、制御系を簡略化できるよ
うにオープン・ループ制御するのが通常である。従っ
て、ミシンに電源を投入した際、縫製を開始するのに先
だって、針棒(縫針)及び送り歯を所定位置に移動させ
るためのステッピングモータを原点位置に設定する必要
がある。
従来、例えば特開昭55−73289号公報には、5個の励
磁相を有する針棒揺動用ステッピングモータの回動可能
範囲を31ステップとし、その回動範囲の左端位置つまり
針棒の揺動範囲の左端位置Y1を原点位置とするととも
に、このステッピングモータを1−2相で励磁するとき
の左端位置Y1の励磁相を設定励磁相とし、電源を投入し
たときに、ステッピングモータを1ステップずつ時計方
向に駆動して針棒が左端位置Y1に到達し、この左端位置
Y1に設けたホールICから原点信号を受けたときにステッ
ピングモータの原点位置を設定するようにした縫目形成
機構の原点復帰装置が記載されている。
また、特開昭55−70278号公報には、前記公報と同様
の構成において、電源を投入したときに、先づステッピ
ングモータを設定励磁相に励磁し、その後10ステップず
つ励磁してホールICから原点信号を受けたときにステッ
ピングモータの原点位置を設定するようにした縫目形成
機構の原点復帰装置が記載されている。
しかし、上記両公報(特開昭55−73289号公報及び特
開昭55−70278号公報)において、針棒がその揺動範囲
の右端近傍位置にあるときに原点位置設定する場合に
は、針棒を揺動範囲の全幅分移動させることになるの
で、原点位置設定に要する時間が長くなるという問題が
ある。
そこで、その原点位置設定に要する時間を短縮できる
ように、原点設定位置を針棒の揺動範囲の略中央に設け
たものもある。
即ち、実施例に係る第2図に示すように、4個の固定
子励磁相を備えた針棒揺動用ステッピングモータ4の出
力軸9のシャッタ部材11を固定するとともに駆動ギヤ10
を固着し、この駆動ギヤ10に噛み合うセクタギヤ17の後
端部が連杆6を介して針棒5を揺動する針棒揺動部材23
に連結されている。前記シャッタ部材11は出力軸9の軸
心に対して所定開角を有する作動部12が設けられ、位置
検出器14はこの作動部12の移動領域の中央付近に臨んで
配設されている。そして、実施例に係る第8図(a)に
示すように作動部12の右端Eが位置検出器14より左方の
ときには、針棒揺動用ステッピングモータ4を時計方向
(図においてA方向)へ2相励磁で駆動し、第8図
(b)に示すように位置検出器14からのセンサ信号が反
転する信号反転位置P3に右端Eが回動したとき、針棒揺
動用ステッピングモータ4の駆動を停止し、セットリン
グタイム経過後(このセットリングタイムを設けていな
い場合もある)針棒揺動用ステッピングモータ4をB方
向(A方向と反対方向)へ駆動し、第8図(d)に示す
ように最初の設定励磁相のときに針棒揺動用ステッピン
グモータ4の駆動を停止し、この位置を原点設定位置P2
とする。また、実施例に係る第9図(a)に示すように
右端Eが位置検出器14より右方のときには、針棒揺動用
ステッピングモータ4をB方向へ駆動し、第9図(b)
に示すように右端Eが信号反転位置P3を経路後第9図
(c)に示す最初の設定励磁相のときに針棒揺動用ステ
ッピングモータ4の駆動を停止し、この位置を原点設定
位置P2としている。
前記針棒揺動用ステッピングモータ4を例えば2相励
磁で駆動する場合、原点設定位置P2は信号反転位置P3よ
り約1〜2ステップ角分左方となるようにしている。
この原点位置設定を実行するときには、原点設定位置
でシャッタ部材11を確実に停止させるために、針棒揺動
用ステッピングモータ4をスルーアップ制御或いはスル
ーダウン制御しないで低速で駆動するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したように、原点位置を針棒の揺動範囲の略中央
に設定する場合、針棒5の停止位置に応じて位置検出器
14からのセンサ信号に基いて、針棒揺動用ステッピング
モータ4をA方向に駆動するとともに信号反転位置P3で
反転駆動して原点設定位置P2までB方向に駆動するA方
向原点位置設定制御を実行するか、或いは針棒揺動用ス
テッピングモータ4をB方向に駆動して信号反転位置P3
を経て原点設定位置P2で停止させるB方向原点位置設定
制御をする。
このとき、針棒揺動用ステッピングモータ4には駆動
パルス信号に対して動作遅れが生じ、この動作遅れは一
般に2相励磁方式より1相励磁方式の方が顕著になる。
従って、シャッタ部材11と位置検出器14とを取り付ける
ときの取付誤差により、原点設定位置P2と信号反転位置
P3との開角が約1ステップ角分以下にまで小さくなった
場合、針棒揺動用ステッピングモータ4の反転駆動時に
セットリングタイムを設けないA方向原点位置設定制御
をするときに、針棒揺動用ステッピングモータ4を動作
遅れの状態で反転駆動するので、駆動パルス信号は反転
後の最初の設定励磁相を指令しているにも拘わらず、針
棒揺動用ステッピングモータ4は最初の設定励磁相では
なく、更に4相分離れた次の設定励磁相で停止すること
になり、原点設定位置がズレるという問題がある。この
原点設定位置の位置ズレの可能性は高分解能のステッピ
ングモータ程高くなる。
更に、この縫製の開始を遅らせないように針棒揺動用
ステッピングモータ4を比較的高速(高周波数)で駆動
させようとすると、低速域及び高速域で大きなトルクを
生じる高価なステッピングモータを必要とするという問
題がある。
本発明の目的は、ステッピングモータの原点位置を正
確に且つ短時間で設定し得るような電子制御式ジグザグ
ミシンにおけるステッピングモータの原点位置設定装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置は、縫目模様を
形成する為に設けられた揺動機構と、その揺動機構を所
定揺動角以内で揺動駆動するステッピングモータと、こ
のステッピングモータを制御する制御手段とを備えた電
子制御式ジグザグミシンにおいて、ステッピングモータ
の出力軸に固着され、この出力軸の軸心に対して所定開
角の作動部を有するシャッタ部材と、シャッタ部材の作
動部の移動領域の中央付近に臨むように配設され作動部
を検知して作動するセンサと、センサからのセンサ信号
を受けて、ステッピングモータが所定方向へ回転開始し
たときにセンサ信号の作動から不作動への変換後最初の
所定励磁相にステッピングモータを励磁させる所定方向
原点位置設定制御をするとともに、ステッピングモータ
が所定方向と反対方向へ回転開始したときにセンサ信号
の不作動から作動への変換後所定複数ステップだけステ
ッピングモータを回転させてから回転させ且つセンサ信
号の作動から不作動への変換後最初の所定励磁相にステ
ッピングモータを励磁させる反対方向原点位置設定制御
をする原点位置設定制御手段とを設けたものである。
第2請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置は、前記第1請
求項と同様の構成にされるとともに、所定方向原点位置
設定制御の制御時間と反対方向原点位置設定制御の制御
時間とが略等しくなるようにセンサを配設したものであ
る。
〔作用〕
第1請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置においては、原
点位置設定制御手段は、電源投入時のシャッタ部材の作
動部の位置に応じて出力されるセンサ信号に基いて、所
定方向原点位置設定制御或いは反対方向原点位置設定制
御を実行する。
即ち、センサ信号を受けたときにそのセンサ信号が作
動のときには所定方向原点位置設定制御が実行され、揺
動機構を揺動駆動するステッピングモータを所定方向へ
駆動し、センサ信号が作動から不作動へ変換された後の
最初の所定励磁相にステッピングモータが励磁される。
また、センサ信号が不作動のときには反対方向原点位置
設定制御が実行され、ステッピングモータを所定方向と
反対方向に駆動し、センサ信号が不作動から作動へ変換
後も更に所定複数ステップだけ駆動し、その後ステッピ
ングモータを反転駆動つまり所定方向へ駆動し、センサ
信号の作動から不作動へ変換された後の最初の所定励磁
相にステッピングモータが励磁される。
これにより、反対方向原点位置設定制御において、ス
テッピングモータを駆動する駆動パルス信号に対してス
テッピングモータの動作遅れが大きい場合でも、ステッ
ピングモータは反対方向へ駆動開始後、センサ信号の変
換後も複数ステップ分同方向に駆動されるので、確実に
原点位置を通過することになり、ステッピングモータを
反転駆動後確実に原点位置に停止させることができる。
第2請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置においては、第
1請求項で説明したのと同様の作用が得られるのに加え
て、原点位置設定制御手段で所定方向原点位置設定制御
を開始してからステッピングモータが原点位置に設定さ
れるまでの制御時間と反対方向原点位置設定制御を開始
してからステッピングモータが原点位置に設定されるま
での制御時間とを略等しくすることができる。
〔発明の効果〕
第1請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置によれば、以上
説明したように、反対方向原点位置設定制御において、
センサ信号の変換後も複数ステップ分所定方向と反対方
向に駆動されるので、センサやシャッタ部材の取付誤差
により原点位置とセンサ信号の変換位置との開角が小さ
く、しかもステッピングモータの動作遅れが大きい場合
でも、ステッピングモータは反対駆動されるときには確
実に原点位置を通過している。従って、その後ステッピ
ングモータを所定方向に反転駆動することにより、セン
サ信号の変換後の最初の所定励磁相つまり原点位置で確
実に停止させて原点位置設定の精度を高めることができ
る。
第2請求項に係る電子制御式ジグザグミシンにおける
ステッピングモータの原点位置設定装置によれば、第1
請求項で説明したのと同様の効果が得られるのに加え
て、次の効果が得られる。
ステッピングモータを反転駆動するときに反対方向原
点位置設定制御を実行するときの制御時間と所定方向原
点位置設定制御を実行するときの制御時間とが略等しく
なるので、反対方向原点位置設定制御に要する時間は、
従来のA方向原点位置設定制御で単に複数ステップ分多
くA方向に駆動するときの制御時間と比べて大幅に短縮
することができ、針棒が針下位置にあって縫製開始直後
にこの反対方向原点位置設定制御をするときでも縫製開
始が遅れることがない。
しかも、ステッピングモータの駆動周波数を低くで
き、高価なステッピングモータを必要とすることもな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。本実
施例は電子制御式ジグザグミシンの針棒揺動駆動装置に
本発明を適用したものである。
針棒揺動駆動装置1は針棒揺動用ステッピングモータ
4を備えた針棒駆動機構2と針棒5を揺動させる針棒揺
動機構3とからなり、針棒駆動機構2と針棒揺動機構3
とは連杆6で連結されている。先づ針棒駆動機構2につ
いて説明する。
第1図〜第3図に示すようにA〜D相からなる4個の
固定子励磁相を備えたステッピングモータからなる針棒
揺動用ステッピングモータ4は、機枠にボルト7で固定
した取付部材8に上向きに固着され、この針棒揺動用ス
テッピングモータ4の出力軸9は取付部材8を挿通して
上方に延びており、この出力軸9には駆動ギヤ10及びシ
ャッタ部材11の基端部が夫々固着されている。シャッタ
部材11の先端部には出力軸9の軸心に対して開角を約75
度の扇状に拡大した作動部12が形成されている。
取付部材8の後端部分が下方に曲げられ、この下方に
曲げられた部分に上下方向に延びる取付板13がビス止め
され、この取付板13の略上半部分にフォトインタラプタ
からなる位置検出器14が取付けられている。この位置検
出器14は作動部12の移動領域の中央付近に臨んでおり、
シャッタ部材11の作動部12が位置検出器14の凹部を左右
方向に通過し得るようになっている。この位置検出器14
には発光素子15と受光素子16とが上下方向に対向して設
けられており、受光素子16は発光素子15から放射される
光を受光したときには「H」レベルのセンサ信号を出力
し、また発光素子15から放射する光を作動部12で遮断し
たときには「L」レベルのセンサ信号を出力する。
前記駆動ギヤ10に噛み合うギヤを外周縁に形成したセ
クタギヤ17は取付部材8の前端部分に固着されたピン18
に回動自在に枢支されている。尚、符号19はピン18を挿
通したスペーサである。セクタギヤ17と一体形成された
連結部20にはピン21が固着され、このピン21に連結部材
22の右端部が回動自在に枢支されており、この連結部材
22の左端部分には連杆6の右端部がビスなどで固定され
ている。
従って、針棒揺動用ステッピングモータ4が制御され
て出力軸9が回動するのに伴いシャッタ部材11及び駆動
ギヤ10が回動し、駆動ギヤ10に噛み合うセクタギヤ17が
回動するので、連結部20及び連結部材22を介して連杆6
が左右方向に揺動する。
次に、針棒5を揺動させる針棒揺動機構3について説
明する。
第1図〜第2図・第4図に示すように、上下方向に延
びる針棒揺動部材23は、針棒5を上下動自在に支持する
一対の支持部24及び上下方向に延びる固定軸25に回動自
在に支持される一対の支持部26とを備えており、固定軸
25は、機枠にボルト27・28で夫々固定された一対の固定
部材29・30にビス止めされている。下方の支持部26には
上方へ延びる揺動駆動部31が一体形成されており、この
揺動駆動部31の上端部には連杆6の左端部がピン32によ
り回動自在に連結されている。
前記針棒揺動用ステッピングモータ4が制御されるこ
とにより連杆6が左右方向に揺動されて揺動駆動部31を
介して針棒揺動部材23が固定軸25を回動中心として回動
するので、針棒5が左右方向に所定揺動角以内で揺動す
る。この針棒5の下端には縫針33が固着されており、縫
針33は針棒5と共に左右方向に揺動する。
針棒揺動用ステッピングモータ4の回動可能範囲は56
パルス分に相当する約103度であり、この回動可能範囲
に対する縫針33の揺動距離(振り幅)は約7mmである。
尚、針棒上下駆動装置及び天秤駆動装置は通常のものと
同様であり、その説明を省略する。
次に、針棒揺動用ステッピングモータ4をAB相、BC
相、CD相及びDA相の2相励磁で順次駆動するときに、各
2相励磁位置とシャッタ部材11の作動部12の右端Eとの
位置関係を第5図に基いて説明する。
作動部12の右端Eが針棒揺動用ステッピングモータ4
の回動可能範囲の左端位置P1のときには励磁相がBC相で
あり、針棒揺動用ステッピングモータ4が16ステップA
方向(第2図において時計方向)に駆動されたBC励磁相
のときには右端Eは原点設定位置P2となり、更に2ステ
ップA方向に駆動されたDA励磁相のときには右端Eはセ
ンサ信号反転位置P3となり、更に8ステップA方向に駆
動されたDA相のときには右端Eは駆動反転位置P4とな
る。
尚、作動部12の開角約75度は針棒揺動用ステッピング
モータ4の約41ステップに相当し、右端Eが回動範囲の
右端位置P6に回動したとき、その左端は原点設定位置P2
より更に1ステップ分左方寄りに位置している。
次に、ミシンの制御系の全体構成について、第6図の
ブロック図に基いて説明する。
針棒揺動用ステッピングモータ4にはパルスモータド
ライバ40が接続され、送り歯の前後送り駆動装置の送り
用パルスモータ41にはパルスモータドライバ42が接続さ
れている。
針棒5を上下駆動し且つ送り歯を上下送り駆動するミ
シンモータ43にはミシンモータドライバ44が接続されて
いる。
フォトインタラプタ等からなる布送りタイミング信号
発生器45は、ミシン主軸の回転に調時して所定のタイミ
ング毎に布送りタイミング信号(パルス信号)をCPU51
に出力し、またフォトインタラプタ等からなる針揺動タ
イミング信号発生器46は、ミシン主軸の回転に調時して
所定のタイミング毎に針揺動タイミング信号(パルス信
号)をCPU51に出力する。
ポテンショメータなどからなるスピードボリューム47
から出力される設定速度信号はA/D変換器48を介してCPU
51に出力される。
模様選択スイッチ49、スタート/ストップスイッチ5
0、布送りタイミング信号発生器45、針揺動タイミング
信号発生器46、A/D変換器48、パルスモータドライバ40
・42、ミシンモータドライバ44、位置検出器14の受光素
子16は夫々CPU51に接続されている。
制御装置CはCPU(中央演算装置)51と、そのCPU51に
データバスなどを介して接続されたROM(リード・オン
リ・メモリ)52、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)5
4及び模様データメモリ53とから構成されている。
ROM52には、選択された模様データと布送りタイミン
グ信号発生器45及び針揺動タイミング信号発生器46から
のタイミング信号とに基いて針棒揺動用ステッピングモ
ータ4と送り用パルスモータ41とを夫々制御するための
制御プログラム、スピードボリューム47から出力される
設定速度信号に従い、またスタート/ストップスイッチ
50の操作に応じてミシンモータ43の駆動を制御する制御
プログラム、後述の原点設定制御の制御プログラムなど
を記憶している。
ROMからなる模様データメモリ53には、多数の文字や
記号マークなどの模様の夫々について各縫動作毎の針位
置(加工布に刺挿する縫針33の位置)を決定する針位置
データつまり針棒5の揺動方向と揺動位置(針の振り位
置)を指定する振り位置データと送り歯の送り量と送り
方向を指定する送り量データとが模様番号と対応させて
予め入力格納されている。
RAM54には、CPU51で演算処理した結果を一時的に記憶
する各種メモリが設けられている。
次に、ジグザグミシンの制御装置Cで行われる原点設
定制御のルーチンについて、第5図・第8図〜第9図を
参照しながら第7図のフローチャートに基いて説明す
る。この制御において、S20〜S30をA方向原点位置設定
制御とし、またS20・S28〜S30をB方向原点位置設定制
御とし、針棒揺動用ステッピングモータ4は原点設定位
置P2で確実に停止し得るようにスルーアップ及びスルー
ダウン制御しない低速で駆動される。
尚、針棒揺動用ステッピングモータ4は、出力軸9を
A方向(第2図において時計方向)へ回動するときにAB
相、BC相、CD相、DA相の順に順次2相励磁で駆動され、
A方向と反対方向のB方向へ回動するときには上記の逆
順に順次2相励磁で駆動される。更に、制御装置CはBC
励磁相を検出するように設定されている。
電源スイッチ(図示略)を操作して電源が投入される
とCPU51がリセット信号を出力し、このリセット信号を
受けて初期設定が実行されて原点設定制御が開始され、
S20へ移行して受光素子16から出力されるセンサ信号に
基いてセンサ信号は「H」レベルか否かが判定される。
このときのシャッタ部材11の作動部12の右端Eが、第8
図(a)を示す針棒揺動用ステッピングモータ4の回動
可能範囲の左端位置P1から第8図(b)に示すセンサ信
号反転位置P3までの範囲内のときには、S20でYesと判定
されて針棒揺動用ステッピングモータ4がA方向に1ス
テップ駆動され(S21)、センサ信号は「H」レベルか
否かが判定される(S22)。右端Eがまだセンサ信号反
転位置P3に到達していないときにはYesと判定されて、S
21〜S22が繰り返される。そして、右端Eが第8図
(b)のセンサ信号反転位置P3に到達したときにS22でN
oと判定されて、カウンタIに「8」がセットされる(S
23)。そして、A方向に1ステップ駆動し(S24)、カ
ウンタIから「1」が減算され(S25)、カウンタIの
計数値は「0」か否かが判定される(S26)。計数値が
「0」でないときにはS24〜S26が繰り返され、このとき
のセンサ信号は「L」レベルになっている。第8図
(c)に示すように右端Eがセンサ信号反転位置P3から
A方向に8ステップ駆動されたときにS26でYesと判定さ
れる。
そして、設定されたセットリングタイムの間針棒揺動
用ステッピングモータ4の駆動を停止させる(S27)。
尚、このセットリングタイムが例えば約10msに設定され
ているときには、約4ステップ分の移動時間に対応して
いる。
次に、針棒揺動用ステッピングモータ4を原点設定す
るために、A方向と反対方向のB方向に針棒揺動用ステ
ッピングモータ4が1ステップ駆動され(S28)、セン
サ信号は「H」レベルか否かが判定される(S29)。右
端Eがまだセンサ信号反転位置P3に到達していないとき
にはNoと判定されて、S28〜S29が繰り返される。
そして、右端Eが再度センサ信号反転位置P3に到達し
たときにS29でYesと判定され、更に所定のBC相が励磁さ
れるまでS28〜S30が繰り返され、BC相が励磁されて右端
Eが第8図(d)に示す原点設定位置P2に到達したとき
にこの制御を終了してメインルーチンに戻る。
S20でNoと判定されたときつまり右端Eが、第9図
(a)に示す回動可能範囲の右端位置P6から第9図
(b)に示すセンサ信号反転位置P3までの範囲内のとき
には、S28〜S29が繰り返して実行され、右端Eが第9図
(b)に示すセンサ信号反転位置P3に到達したときにS2
9でYesと判定され、針棒揺動用ステッピングモータ4が
BC相に励磁されるまでS28〜S30が繰り返され、BC相が励
磁されて右端Eが第9図(c)に示す原点設定位置P2に
到達したときにこの制御を終了してメインルーチンに戻
る。
以上説明したように、位置検出器14やシャッタ部材11
の取付誤差により、原点設定位置P2と信号反転位置P3と
の開角が小さく、しかも針棒揺動用ステッピングモータ
4の動作遅れが大きい場合でも、センサ信号が「H」レ
ベルから「L」レベルに反転したとき(S22)から更に
8ステップだけ針棒揺動用ステッピングモータ4は同方
向に駆動される(S23〜S26)ので、このときに針棒揺動
用ステッピングモータ4は確実に原点設定位置P2を通過
しており、針棒揺動用ステッピングモータ4をB方向へ
駆動後信号反転位置P3を経た後の最初の所定励磁相つま
り原点設定位置P2で確実に停止させることができ、更に
その原点位置設定の精度を高めることができる。
更に、第10図に示すように、シャッタ部材11の作動部
12の右端Eが回動範囲の左端位置P1にあるときにS20〜S
30を経てA方向原点位置設定制御に要する時間と、右端
Eが回動範囲の右端位置P6にあるときにS20・S28〜S30
を経てB方向原点位置設定制御に要する時間とが略等し
くなる。従って、従来の原点設定位置を針棒揺動用ステ
ッピングモータ4の回動範囲の略中央に設定する原点設
定制御に、単にS23〜S26を追加するのと比べてA方向原
点位置設定制御において駆動ステップ数が減少するの
で、駆動パルスの周波数を低くすることができ、針棒揺
動用ステッピングモータ4を1ランク安価なステッピン
グモータで構成することができる。
尚、S23〜S26において、8ステップ分に限られること
はなく、原点設定位置にズレを生じないステップ数にす
ることも可能である。
尚、本発明は送り機構に設けたステッピングモータの
原点位置設定装置にも同様に適用し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は針棒揺動
駆動装置の正面図、第2図は針棒揺動駆動装置の平面
図、第3図は針棒駆動機構の側面図、第4図は針棒揺動
機構の側面図、第5図は針棒揺動用パルスモータの原点
位置を設定するときの作動説明図、第6図はミシンの制
御系のブロック図、第7図は原点設定制御のルーチンの
フローチャート、第8図は(a)〜(d)及び第9図
(a)〜(c)は夫々原点設定制御を説明する説明図、
第10図は原点設定制御におけるA方向原点位置設定制御
の制御時間とB方向原点位置設定制御の制御時間とを説
明する説明図である。 1……針棒揺動駆動装置、2……針棒駆動機構、3……
針棒揺動機構、4……針棒揺動用ステッピングモータ、
5……針棒、6……連杆、9……出力軸、11……シャッ
タ部材、12……作動部、14……位置検出器、16……受光
素子、17……セクタギヤ、23……針棒揺動部材、25……
固定軸、33……縫針、51……CPU、52……ROM、54……RA
M、C……制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−15986(JP,A) 特開 昭60−210287(JP,A) 特開 平2−91707(JP,A) 特開 平1−280207(JP,A) 特開 昭64−92804(JP,A) 特開 昭63−228308(JP,A) 特開 昭61−37190(JP,A) 特開 昭61−29912(JP,A) 特開 昭55−73289(JP,A) 特公 平5−58355(JP,B2) 特公 昭64−1154(JP,B2) 特公 平3−50558(JP,B2) 特公 平3−79039(JP,B2) 特公 平1−46158(JP,B2) 実公 平1−12707(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫目模様を形成する為に設けられた揺動機
    構と、その揺動機構を所定揺動角以内で揺動駆動するス
    テッピングモータと、このステッピングモータを制御す
    る制御手段とを備えた電子制御式ジグザグミシンにおい
    て、 前記ステッピングモータの出力軸に固着され、この出力
    軸の軸心に対して所定開角の作動部を有するシャッタ部
    材と、 前記シャッタ部材の作動部の移動領域の中央付近に臨む
    ように配設され作動部を検知して作動するセンサと、 前記センサからのセンサ信号を受けて、ステッピングモ
    ータが所定方向へ回転開始したときにセンサ信号の作動
    から不作動への変換後最初の所定励磁相にステッピング
    モータを励磁させる所定方向原点位置設定制御をすると
    ともに、ステッピングモータが所定方向と反対方向へ回
    転開始したときにセンサ信号の不作動から作動への変換
    後所定複数ステップだけステッピングモータを回転させ
    てから反転させ且つセンサ信号の作動から不作動への変
    換後最初の所定励磁相にステッピングモータを励磁させ
    る反対方向原点位置設定制御をする原審位置設定手段
    と、 を設けたことを特徴とする電子制御式ジグザグミシンに
    おけるステッピングモータの原点位置設定装置。
  2. 【請求項2】前記所定方向原点位置設定制御の制御時間
    と、反対方向原点位置設定制御の制御時間とが略等しく
    なるように前記センサを配設したことを特徴とする第1
    請求項に記載の電子制御式ジグザグミシンにおけるステ
    ッピングモータの原点位置設定装置。
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