JP2646340B2 - 内燃機関用燃料の清浄装置 - Google Patents

内燃機関用燃料の清浄装置

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JP2646340B2 JP6311313A JP31131394A JP2646340B2 JP 2646340 B2 JP2646340 B2 JP 2646340B2 JP 6311313 A JP6311313 A JP 6311313A JP 31131394 A JP31131394 A JP 31131394A JP 2646340 B2 JP2646340 B2 JP 2646340B2
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M27/00Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like
    • F02M27/04Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like by electric means, ionisation, polarisation or magnetism
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等のエンジン
に使用されるガソリン,軽油あるいは重油等の燃料を改
質し、燃焼排気の浄化を図るための内燃機関用燃料の清
浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃料供給管路中に接続される
燃料流通用合成樹脂管の外周に、導電コイルを巻回しそ
の外周を保護カバ―で覆い、バッテリ―に接続された交
流信号発生機からの低周波・低電圧の低電流を前記導電
コイルに印加してなる燃料の清浄装置は本発明の発明者
に係る特開平6ー167254号公報に開示されてい
る。 また、内燃機関の燃料供給管路中に接続される燃
料流通用合成樹脂管の外周に、該樹脂管の外周に沿い対
向する弧状導電板を配置しその外周を保護カバ―で覆
い、バッテリ―に接続された交流信号発生機からの低周
波・低電圧の低電流を前記弧状導電板に印加してなる燃
料の清浄装置も本発明の発明者に係る特願平5ー257
504号で既に出願済みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の燃料
の清浄装置では、該装置を内燃機関の燃料供給管路中の
何処に配置するかについては深く追求していなかった。
そして、該清浄装置を燃料供給ポンプと燃料フィルタ間
にのみ配置した場合には、該清浄装置に低周波・低電圧
の低電流を印加することにより燃料中の溶存酸素の増加
があるが、この溶存酸素が不純物である金属元素と反応
することによりコロイド状の核を作り、これが遂次大き
くなり燃料フィルタで捕獲されるが、結果的に燃料中の
溶存酸素はさほど増加せず、燃料の改善は充分にはでき
なかった。
【0004】また、該清浄装置を燃料フィルタと燃料噴
射ポンプ間にのみ配置した場合には、該清浄装置に低周
波・低電圧の低電流を印加することにより燃料中の溶存
酸素の増加があるが、この溶存酸素が前記フィルタで捕
獲されなかった不純物である金属元素と反応することに
よりコロイド状の核を作り、これが遂次大きくなった状
態でエンジン部に送られ、不完全燃焼の原因となって、
排気ガスを汚染させかねないばかりか、燃料中の溶存酸
素もさほど増加しなかった。
【0005】この発明は、従来の技術の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、低周波・低電圧の低電流を給油の途中で、燃
料フィルタの前後で燃料に印加することにより、不純物
の少ないしかも溶存酸素の多い燃料の清浄装置を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明における燃料の清浄装置は、内燃機関の燃
料供給管路中に接続される燃料流通用合成樹脂管の外周
に、導電コイルを巻回しその外周を保護カバ―で覆い、
または該樹脂管の外周に沿い対向する弧状導電板を配置
しその外周を保護カバ―で覆い、バッテリ―に接続され
た交流信号発生機からの低周波・低電圧の低電流を、前
記導電コイルまたは弧状導電板に印加してなる清浄装置
において、該清浄装置を燃料供給ポンプと燃料噴射ポン
プとの間の燃料フィルタを挟んでその前後にそれぞれ位
置させたことを特徴とするものである。
【0007】そして、前記導電コイルの場合には、交流
信号発生機から、30Hz〜130Hzの0.05V〜
1.5Vの250μA〜3.0mAの信号が発生させ、
弧状導電板の場合には、交流信号発生機から、30Hz
〜130Hzの1V〜3Vの800μA〜3.0mAの
信号が発生させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】燃料に導電コイルまたは弧状導電板から低周波
・低電圧の低電流による静電誘導電界を作用させること
により、燃料に分子変動を与えて燃料中の溶存酸素を増
加させることができて、しかも、燃料フィルタより前の
給油管での清浄装置では、燃料中の不純物をコロイド状
にして、該不純物を燃料フィルタで有効に捕獲し、燃料
フィルタより後の給油管での清浄装置では、不純物の少
なくなった燃料で、該燃料中の溶存酸素を増加させるこ
とにより、エンジンでの燃焼を完全なものとするととも
に、エンジンで使用後の排気に含まれるNOxあるいは
CO,HC等を著しく減少させることができる。そし
て、この処理を燃料タンクとエンジンとの間の燃料フィ
ルタの前後で行うので、供給される燃料に集中的にその
全体を均一に静電誘導電界が作用し燃料の改質を容易に
する。
【0009】
【実施例】図1と図4を参照してこの発明の実施例につ
いて説明をする。図において、1は自動車等に搭載され
ている燃料タンクであり、該燃料タンク1とエンジン
(図示せず)との間には燃料供給管2が配設され、該燃
料供給管2の途中で、燃料供給ポンプP1と燃料フィル
タFとの間及び燃料フィルタFと燃料噴射ポンプP2と
の間にはそれぞれ燃料流通用合成樹脂管3が接続されて
いる。
【0010】そして、燃料流通用合成樹脂管3の外周に
は導電コイル4が巻回され、該導電コイル4は振動等に
よるコイルのずれ防止および破損防止のため保護カバ―
5で覆われている。また、燃料流通用合成樹脂管3の両
端にはねじ6が形成されており、このねじ6,6によっ
て該燃料流通用合成樹脂管3が前記燃料供給管2に接続
される。
【0011】7は交流信号発生機であり、該交流信号発
生機7は自動車等に搭載されているバッテリ―の+・―
に接続されると共にその出力端は前記それぞれの導電コ
イル4に接続されている。
【0012】図4は交流信号発生機7と導電コイル4の
接続回路の概略説明図であり、バッテリ等の電源8から
の電流は交流信号発生機7内の電流制御回路9におい
て、250μA〜3.0mAの範囲で燃料の種類に応じ
て選択制御され、また、周波数発生回路10で30Hz
〜130Hzの低周波が発生され得るようになってい
る。また変圧回路11で、前記導電コイル4間に電圧を
0.05V〜1.5Vの範囲で燃料の種類に応じて選択
して掛けられるように変圧している。
【0013】上記数値について、燃料の種類に応じて、
例えば重油や軽油の場合は、NOxの発生量を少なくす
る目的で周波数100〜130Hz,電圧0.05〜1
V,電流250μA〜1mA程度を選定し溶存酸素の増
加量を比較的に少なくするとよく、またガソリンの場合
は、COの発生量を少なくする目的で周波数30〜60
Hz,電圧0.05〜1.5V,電流250μA〜3.
0mA程度を選定し溶存酸素の増加量を比較的に多くす
るとよいことが実験の結果判明した。
【0014】以上のような構成からなる燃料の清浄装置
において、燃料に各導電コイル4から低周波・低電圧の
低電流による静電誘導電界を作用させることにより、燃
料に分子変動を与えて燃料中の溶存酸素を増加させるこ
とができて、しかも、燃料供給ポンプP1の後で燃料フ
ィルタFより前の給油管2に配置した清浄装置では、燃
料中の不純物をコロイド状にして、該不純物を燃料フィ
ルタFで有効に捕獲し、燃料フィルタFより後で燃料噴
射ポンプP2より前の給油管2での清浄装置では、前記
不純物の少なくなった燃料で、該燃料中の溶存酸素を増
加させることにより、燃料噴射ポンプP2の後にあるエ
ンジン(図示せず)での燃焼を完全なものとするととも
に、エンジンで使用後の排気に含まれるNOxあるいは
CO,HC等を著しく減少させることができる。そし
て、この処理を燃料タンク1とエンジンとの間の燃料フ
ィルタFの前後で行うので、供給される燃料に集中的に
その全体を均一に静電誘導電界が作用し燃料の改質を容
易にする。
【0015】図2,図3はこの発明の他の実施例であ
る。この実施例では、先の実施例と低周波・低電圧の低
電流が印加される導電体が導電コイル4に代えて弧状導
電板12となったものであり、清浄装置に配置等は実質
的に同じであるので、同一符号を付してその説明を省略
する。
【0016】そして、燃料流通用合成樹脂管3の外周に
は、該樹脂管の外周に沿い対向する弧状導電板12,1
2が配置され、該弧状導電板12は振動等による導電板
のずれ防止および破損防止のため保護カバ―5で覆われ
ている。また、燃料流通用合成樹脂管3の両端にはねじ
6が形成されており、このねじ6,6によって該燃料流
通用合成樹脂管3が前記燃料供給管2に接続される。
【0017】7は交流信号発生機であり、該交流信号発
生機7は自動車等に搭載されているバッテリ―の+・―
に接続されると共にその出力端は前記それぞれの弧状導
電板12に接続されている。即ち、図4において、導電
コイル4に代えて弧状導電板12が設けられることにな
る。そして、バッテリ等の電源8からの電流は交流信号
発生機7内の電流制御回路9において、800μA〜
3.0mAの範囲で燃料の種類に応じて選択制御され、
また、周波数発生回路10で30Hz〜130Hzの低
周波が発生され得るようになっている。また変圧回路1
1で、前記弧状導電板12間に電圧を1V〜3Vの範囲
で燃料の種類に応じて選択して掛けられるように変圧し
ている。
【0018】上記数値について、燃料の種類に応じて、
例えば重油や軽油の場合は、NOxの発生量を少なくす
る目的で周波数100〜130Hz,電圧1〜2.5
V,電流800μA〜1.5mA程度を選定し溶存酸素
の増加量を比較的に少なくするとよく、またガソリンの
場合は、COの発生量を少なくする目的で周波数30〜
60Hz,電圧1〜3V,電流800μA〜3.0mA
程度を選定し溶存酸素の増加量を比較的に多くするとよ
いことが実験の結果判明した。なお、上記電流・電圧値
が導電コイルを使用した場合よりも多少高いのは導電板
が導電コイルに比して多少電流・電圧のロスが多いため
である。
【0019】そして、弧状導電板12は、電極同志で常
に相互の電極板12間に一定の静電誘導電界を形成する
ので、燃料の供給量が少なくて燃料供給管の一部のみを
流下する場合においても、流下する燃料の一部が対向す
る弧状導電板12の領域内にかかっていれば静電誘導電
界の作用により燃料は確実に清浄化される。なお、上記
実施例においては、1つの組の弧状導電板12を配置し
たものについて説明をしたが、前記燃料流通用合成樹脂
管3の外周に複数の組の弧状導電板12を配置して、上
記低周波・低電圧の低電流の範囲内で、それぞれの周波
数・電圧・電流を変えて供給してもよい。
【0020】以上のような構成からなる燃料の清浄装置
において、燃料に各弧状導電板12から低周波・低電圧
の低電流による静電誘導電界を作用させることにより、
燃料に分子変動を与えて燃料中の溶存酸素を増加させる
ことができて、しかも、燃料供給ポンプP1の後で燃料
フィルタFより前の給油管2に配置した清浄装置では、
燃料中の不純物をコロイド状にして、該不純物を燃料フ
ィルタFで有効に捕獲し、燃料フィルタFより後で燃料
噴射ポンプP2より前の給油管2での清浄装置では、前
記不純物の少なくなった燃料で、該燃料中の溶存酸素を
増加させることにより、燃料噴射ポンプP2の後にある
エンジン(不図示)での燃焼を完全なものとするととも
に、エンジンで使用後の排気に含まれるNOxあるいは
CO,HC等を著しく減少させることができる。そし
て、この処理を燃料タンク1とエンジンとの間の燃料フ
ィルタFの前後で行うので、供給される燃料に集中的に
その全体を均一に静電誘導電界が作用し燃料の改質を容
易にする。
【0021】
【発明の効果】この発明によると、燃料に導電コイルま
たは弧状導電板から低周波・低電圧の低電流による静電
誘導電界を作用させることにより、燃料に分子変動を与
えて燃料中の溶存酸素を増加させることができて、エン
ジンで使用後の排気に含まれるNOxあるいはCO,H
C等を著しく減少させることができ、公害対策上非常に
有利なものである。また、低電圧を利用するので安全で
あると共にコスト安である。
【0022】そして、この処理を燃料フィルタの前後で
行うものであって、燃料供給ポンプの後で燃料フィルタ
より前の給油管に配置した清浄装置では、燃料中の不純
物をコロイド状にして、該不純物を燃料フィルタで有効
に捕獲し、燃料フィルタより後で燃料噴射ポンプより前
の給油管での清浄装置では、前記不純物の少なくなった
燃料で、該燃料中の溶存酸素を増加させることにより、
燃料噴射ポンプの後にあるエンジンでの燃焼を完全なも
のとするとともに、エンジンで使用後の排気に含まれる
NOxあるいはCO,HC等を著しく減少させることが
でき、供給される燃料に集中的にその全体を均一に静電
誘導電界が作用し燃料の改質を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る燃料の清浄装置の配置図
である。
【図2】図2はこの発明に係る他の実施例の燃料の清浄
装置の配置図である。
【図3】図3は図2のイ―イ断面図である。
【図4】図4は交流信号発生機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料供給管 3 燃料流通用合成樹脂管 4 導電コイル 5 保護カバ― 7 交流信号発生機 12 弧状導電板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料供給管路中に接続される
    燃料流通用合成樹脂管の外周に、導電コイルを巻回しそ
    の外周を保護カバ―で覆い、バッテリ―に接続された交
    流信号発生機からの低周波・低電圧の低電流を前記導電
    コイルに印加してなる清浄装置において、該清浄装置を
    燃料供給ポンプと燃料噴射ポンプとの間の燃料フィルタ
    を挟んでその前後にそれぞれ位置させたことを特徴とす
    る内燃機関用燃料の清浄装置。
  2. 【請求項2】 交流信号発生機から、30Hz〜130
    Hzの0.05V〜1.5Vの250μA〜3.0mA
    の信号が発生させるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関用燃料の清浄装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の燃料供給管路中に接続される
    燃料流通用合成樹脂管の外周に、該樹脂管の外周に沿い
    対向する弧状導電板を配置しその外周を保護カバ―で覆
    い、バッテリ―に接続された交流信号発生機からの低周
    波・低電圧の低電流を前記弧状導電板に印加してなる清
    浄装置において、該清浄装置を燃料供給ポンプと燃料噴
    射ポンプとの間の燃料フィルタを挟んでその前後にそれ
    ぞれ位置させたことを特徴とする内燃機関用燃料の清浄
    装置。
  4. 【請求項4】 交流信号発生機から、30Hz〜130
    Hzの1V〜3Vの800μA〜3.0mAの信号が発
    生させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の内
    燃機関用燃料の清浄装置。
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