JP2645141B2 - 温度制御方式 - Google Patents

温度制御方式

Info

Publication number
JP2645141B2
JP2645141B2 JP1152945A JP15294589A JP2645141B2 JP 2645141 B2 JP2645141 B2 JP 2645141B2 JP 1152945 A JP1152945 A JP 1152945A JP 15294589 A JP15294589 A JP 15294589A JP 2645141 B2 JP2645141 B2 JP 2645141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
target
target temperature
signal
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1152945A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0318908A (ja
Inventor
光二郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1152945A priority Critical patent/JP2645141B2/ja
Publication of JPH0318908A publication Critical patent/JPH0318908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2645141B2 publication Critical patent/JP2645141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は炉内に置かれた物体の温度を2個の温度セン
サでもって温度制御する温度制御方式に係わり、特に、
天井等の物体から離れた位置に配設された主温度センサ
で炉内の温度を制御するとともに側壁等の物体に近接す
る位置に配設された補助温度センサで物体近傍温度を監
視する温度制御方式に関する。
(従来の技術) 第5図は連続焼鈍炉等の炉1内に置かれた被温度制御
物体として材料2を上下に配設された一対のバーナー3,
4で加熱する装置であり、炉1内の温度は天井に配設さ
れた主温度センサ5と材料2近傍に配設された補助温度
センサ6とで検出される。主温度センサ5の検出温度T
は温度制御部7へ入力される。温度制御部7には予め設
定された天井近傍における目標温度Sが入力されてお
り、目標温度Sと検出温度Tとの温度偏差(S−T)を
算出して、この温度偏差に基づいて制御演算を行い、燃
料流量制御部8および空気流量制御部9に対する設定値
となる操作信号を送出する。
燃料流量制御部8は、燃料流量検出器10にて検出され
た燃料流量と前記燃料量設定値とから制御演算を行い、
調節弁11へ調節信号を出力することにより、燃料の各バ
ーナー3,4への供給量を制御する。
同様に、空気流量制御部9は、空気流量検出器12にて
検出された空気流量と前記空気量設定値とから制御演算
を行い、調節弁13へ調節信号を出力することにより、空
気の各バーナー3,4への供給量を制御する。
一方、側壁に取付けられた補助温度センサ6で検出さ
れた物体近傍温度Vは異常温度検出部14へ入力される。
この異常温度検出部14には前記天井近傍の検出温度Sが
入力されており、目標温度Sと物体近傍温度Vとの温度
差D(=S−V)が予め定められた規定範囲(Dma〜Dm
i)を外れるとアラーム信号を出力して、警報表示した
り、警報音を発生したりして操作員にその異常温度発生
を告知する。
なお、一般に、炉1内の天井近傍の温度は材料近傍の
温度より高いので、前記天井近傍の設定温度Sは材料近
傍に配設された補助温度センサ6にて検出された物体近
傍温度Vより高く設定されている。逆に、補助温度セン
サ6で検出された物体近傍温度Vが最終目標とする真の
材料温度になるように、天井近傍の目標温度Sが設定さ
れている。
なお、温度制御部7で温度制御する対象温度を補助温
度センサ6の物体近傍温度Vでなく、天井に設けられた
主温度センサ5の検出温度Tとするのは、補助温度セン
サ6が材料2に近接しているために、材料2の熱反射率
の変動、材料2の上下振動等により、検出される物体近
傍温度Vが不安定であり、制御用温度としては不適当で
あるからである。また、材料2の過渡的な上下動により
補助温度センサ6が損傷を受ける確率が高い問題もあ
る。
しかしながら、第5図のように構成された温度制御方
式においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、材料2に近接した物体近傍温度Vと天井近
傍の目標温度Sとの温度差Dが前述した規定範囲(Dma
〜Dmi)を外れるとアラーム信号が出力されるのみであ
り、材料2の温度を正確に制御するためには、操作員は
アラーム警報を確認すると、温度制御部7に印加する目
標温度Sをマニアル操作で補正する必要がある。具体的
には、温度差Dが小さくなり規定範囲(Dma〜Dmi)の最
小値Dmiを下回ると、物体近傍温度Vが上昇しすぎであ
り、目標温度Sを低下させて、炉1内温度を短時間で低
下させる必要がある。逆に、温度差Dが大きくなり規定
範囲(Dma〜Dmi)の最大値Dmaを上回ると、物体近傍温
度Vが低下しすぎであり、目標温度Sを上昇させて、炉
1内温度を短時間で上昇させる必要がある。
この操作を行わずに放置すると、材料2の温度制御精
度が低下して、材料2の品質が低下する問題がある。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来の温度制御方式によれば、物体近傍
温度Vが大きく変化して、温度差Dが規定範囲(Dma〜D
mi)を外れてアラーム信号が送出されたとしても、操作
員がマニアルで対応操作を実施する必要があったので、
操作員の負担が増大すると共に、適切なタイミングで対
応操作が実施されるとは限らず、材料の温度制御精度が
低下する問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなさたものであ
り、補助温度センサにて検出される物体近傍温度と目標
温度との温度差が規定範囲を外れた場合には、自動的に
目標温度を補正する事により、物体の温度制御精度を大
幅に向上でき、かつ操作員の負担を大幅に軽減できる温
度制御方式を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解消するために本発明は、炉内に置かれた
物体に離間配置された主温度センサと物体に近接配置さ
れた補助温度センサとの2個の温度センサを設け、主温
度センサの検出温度が予め定められた目標温度となるよ
うに炉内の温度を制御するとともに、補助温度センサで
物体近傍温度を監視する温度制御方式において、 補助温度センサの検出温度と目標温度との間の温度差
を検出し、この温度差が規定範囲を外れると高温信号ま
たは低温信号を出力するとともに、温度差が規定範囲よ
り狭い微調整範囲に入ると高温復帰信号または低温復帰
信号を出力する異常温度検出手段と、高温信号の出力期
間において目標温度を低温側へ順次補正していく第1の
目標温度補正手段と、低温信号の出力期間において目標
温度を高温側へ順次補正していく第2の目標温度補正手
段と、第1の目標温度補正手段にて補正された目標温度
が補正前の目標温度より低い期間でかつ高温復帰信号の
出力期間中において、補正後の目標温度を高温側へ順次
補正していく第1の補正打消手段と、第2の目標温度補
正手段にて補正された目標温度が補正前の目標温度より
高い期間でかつ低温復帰信号の出力期間中において、補
正後の目標温度を低温側へ順次補正していく第2の補正
打消手段とを備えたものである。
(作用) このように構成された温度制御方式によれば、通常は
物体に離間配置された主温度センサにて検出される検出
温度が目標温度になるように温度制御される。そして、
物体近傍に配設された補助温度センサから出力された物
体近傍温度と前記目標温度との温度差が規定範囲を外れ
ると、外れた方向に対応して高温信号または低温信号が
異常温度検出手段から出力される。
高温信号が出力されると、目標温度が自動的に低温側
へ補正され、補正された目標温度に従って、炉内の温度
が制御されるので、炉内温度は短時間で低下する。ま
た、低温信号が出力されると、目標温度が自動的に高温
側へ補正され、補正された目標温度に従って、炉内の温
度が制御されるので、炉内温度は短時間で上昇する。
さらに、補助温度センサから出力された物体近傍温度
と目標温度との温度差が規定範囲より狭い微調整範囲に
入ると、この微調整範囲に入る方向に対応して高温復帰
信号または低温復帰信号が異常温度検出手段から出力さ
れる。
そして、高温復帰信号の出力期間中でかつ補正された
目標温度が補正前の目標温度より低い期間においては、
補正後の目標温度が高温側へ順次補正されていく。すな
わち、検出温度が高くなり、高温信号にて目標温度が低
温側へ順次補正された結果、所定期間後に温度差が規定
温度範囲内に戻り、さらに微調整範囲に入ると、先に低
温側に修正した目標温度を順次高温側へ補正して補正前
の目標温度に戻す第1の補正打消処理が自動的に実施さ
れる。したがって、目標温度を最初に低温側へ補正した
ことに起因するオーバーシュート現象が未然に防止され
る。
また、低温復帰信号の出力期間中でかつ補正された目
標温度が補正前の目標温度より高い期間においては、補
正後の目標温度が低温側へ順次補正されていく。すなわ
ち、検出温度が低くなり、低温信号にて目標温度が高温
側へ順次補正された結果、所定期間後に温度差が規定温
度範囲内に戻り、さらに微調整範囲に入ると、先に高温
側に修正した目標温度を順次低温側へ補正して補正前の
目標温度に戻す第2の補正打消処理が自動的に実施され
る。したがって、目標温度を最初に高温側へ補正したこ
とに起因するオーバーシュート現象が未然に防止され
る。その結果、温度制御精度がさらに向上する。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は実施例の温度制御方式を示す模式図である。
第5図と同一部分には同一符号を付して重複する説明を
省略する。
炉1内の天井に設置された主温度センサ5にて検出さ
れた検出温度Tは温度制御部7に入力される。温度制御
部7には加減算部21から送出された補正目標温度Snが入
力され、補正目標温度Snと検出温度Tとの温度偏差(Sn
−T)を算出して、この温度偏差に基づいて制御演算を
行い、燃料流量制御部8および空気流量制御部9に対す
る設定値となる操作信号を送出する。そして、燃料流量
制御部8および空気流量制御部9は、それぞれバーナー
3,4に対する燃料供給量および空気供給量を調節して、
主温度センサ5の検出温度Tが補正目標温度Snに近似す
るように炉内温度を制御する。
また、炉1内の側壁に取付けられた補助温度センサ6
で検出された物体近傍温度Vは異常温度検出部23へ入力
される。異常温度検出部23には天井近傍における修正前
の目標温度Sが入力されている。そして、異常温度検出
部23内においては、目標温度Sと検出された物体近傍温
度Vとの温度差D(=S−V)を検出して、その温度差
Dが、第2図に示すように、予め定められた規定範囲
(Dma〜Dmi)の最小値Dmi未満になると、物体近傍温度
Vが上限温度VHを上回ったので、ハイ(H)レベルの高
温信号aを出力する。また、予め定められた規定範囲
(Dma〜Dmi)の最大値Dmaを越えると、物体近傍温度V
が下限温度VLを下回ったので、ハイ(H)レベルの低温
信号bを出力する。よって、この温度制御方式において
は、物体近傍温度Vにて示される材料2の温度が、下限
温度VLと上限温度VHとの間に制御されることを目標とし
ている。
異常温度検出部23から出力されたHレベルの高温信号
aは接点24を閉成する。また、異常温度検出部23から出
力されたHレベルの低温信号bは切換接点25を常開端子
側へ切換接続する。
高温信号aと低温信号bとが同時に出力されることは
ないので、高温信号aが出力されている状態において
は、接点24が閉成されており、接点24および切換接点25
の常閉端子を介して前記加減算部21へ前記目標温度Sを
(−)側へ補正するための単位微小温度(−ΔS)が入
力される。一方、低温信号bが出力されている状態にお
いては、切換接点25が常開端子側に接続されているの
で、切換接点25の常開端子を介して前記加減算部21へ前
記目標温度Sを(+)側へ補正するための単位微小温度
ΔSが入力される。
加減算部21には前記天井近傍の目標温度Sが初期値と
して入力されており、この目標温度Sを前記各単位微小
温度ΔS,−ΔSで補正して、補正後の補正目標温度Sn
前記温度制御部7へ送出する。
具体的には、一定周期T毎に、現在入力されている単
位微小温度ΔS,−ΔSを一つ前の周期の補正目標温度S
n-1に加算して、今回の補正目標温度Snを算出する。し
たがって、異常温度検出部23から高温信号aおよび低温
信号bが出力されていない状態においては、各単位微小
温度ΔS,−ΔSは入力されないので、0温度を加算する
ことになり、温度制御部7へ送出する補正目標温度Sn
前回の補正目標温度Sn-1を維持する。よって、高温信号
aが長時間継続して送出されると、温度制御部7へ送出
される補正目標温度Snは時間経過と共に低下する。逆
に、低温信号bが長時間継続して送出されると、温度制
御部7へ送出される補正目標温度Snは時間経過と共に上
昇する。
次に、このように構成された温度制御方式の動作を第
2図のタイムチャートを用いて説明する。
時刻t1にて補助温度センサ6にて検出された物体近傍
温度Vが下限温度VLを下回ると、目標温度Sとの温度差
D(=S−V)が規定範囲(Dma〜Dmi)の最大値Dmaを
越えるので、異常温度検出部23が低温信号bを出力す
る。その結果、切換接点25が常開端子側に切換り、加減
算部21に単位微小温度ΔSが印加される。しかして、補
正目標温度Snは時間経過と共に上昇する。
加減算部21から温度制御部7へ出力される補正目標温
度Snが上昇すると、温度制御部7におれる目標温度Sn
検出温度Tとの温度偏差が大きくなり、早急に検出温度
Tを上昇させる方向に温度制御部7は動作する。よっ
て、各バーナー3,4の火力が強くなり、炉1内温度は急
上昇する。
そして、時刻t2にて物体近傍温度Vが下限温度VLを上
回ると、低温信号bが解除され、切換接点25は常閉端子
側に戻る。その結果、加減算部21の補正目標温度Snはそ
の値を維持する。
さらに、物体近傍温度Vが上昇して、時刻t3にて上限
温度VHを上回ると、目標温度Sとの温度差D(=S−
V)が規定範囲(Dma〜Dmi)の最小値Dmi未満になるの
で、異常温度検出部23が高温信号aを出力する。その結
果、接点24が閉成され、加減算部21に単位微小温度(−
ΔS)が印加される。しかして、補正目標温度Snは時間
経過と共に低下する。
加減算部21から温度制御部7へ出力される補正目標温
度Snが低下すると、温度制御部7における目標温度Sn
検出温度Tとの温度偏差が逆方向に大きくなり、早急に
検出温度Tを低下させる方向に温度制御部7は動作す
る。よって、各バーナー3,4の火力が弱くなり、炉1内
温度は急低下する。
そして、時刻t4にて物体近傍温度Vが上限温度VH以下
になると、高温信号aが解除され、接点24が解放され
る。その結果、加減算部21の補正目標温度Snはその値を
維持する。
このような温度制御方式であれば、通常は温度制御部
7と各流量制御部8,9および主温度センサ5とで形成さ
れる温度制御ループでもって、炉1内温度が一定値に制
御されるが、材料2の温度を示す物体近傍温度Vと目標
温度Sとの温度差D(=S−V)が規定範囲(Dma〜Dm
i)を外れると、前記温度制御ループに印加する目標温
度Sを自動的に補正して、物体近傍温度Vを短時間で元
の規定範囲に対応する温度範囲(VL〜VH)内に復帰させ
ている。
よって、たとえ材料2の温度が大幅に変化したとして
もごく短時間で元の温度範囲に復帰するので、温度制御
精度を大幅に向上できる。その結果、温度制御される材
料2の品質を大幅に向上できる。
また、温度差D(=S−V)が規定範囲を外れると、
自動的に目標温度が補正されるので、第5図に示した従
来の温度制御方式に比較して操作員の負担を大幅に向上
できる。
第3図は本発明の他の実施例に係わる温度制御方式を
示す模式図である。第1図の実施例と同一部分には同一
符号を付して重複する説明を省略する。
この実施例においては、物体近傍温度Vおよび目標温
度Sが入力される異常温度検出部31は、温度差D(=S
−V)が規定範囲(Dma〜Dmi)を外れると高温信号aお
よび低温信号bを出力すると共に、第3図に示すよう
に、前記規定範囲(Dma〜Dmi)内にこの規定範囲よりさ
らに狭い微調整範囲(Dma2〜Dmi2)を設定して、前記温
度差Dがその微調整範囲(Dma2〜Dmi2)に入ると、低温
復帰信号Maおよび高温復帰信号Mbを出力する。
すなわち、物体近傍温度Vが微調整範囲の最大値Dma2
に対応する下限温度VL2以上になると低温復帰信号Maを
出力し、物体近傍温度Vが微調整範囲の最小値Dmi2に対
応する上限温度VH2以下になると高温復帰信号Mbを出力
する。
そして、異常温度検出部31から出力された高温信号a
はオアゲート32を介して単位微小温度(−ΔS)が印加
されている接点24に送出され、低温復帰信号Maはアンド
ゲート33を介して前記オアゲート32の他方端に入力され
ている。さらに、異常温度検出部31から出力された低温
信号bはオアゲート34を介して単位微小温度(ΔS)が
印加されている切換接点25に送出され、高温復帰信号Mb
はオンドゲート35を介して前記オアゲート34の他方端に
入力されている。
また、比較部36は、目標温度Sと加減算部21から出力
される補正目標温度Snとを比較して、補正目標温度Sn
目標温度Sより大きいときにハイ(H)レベルになる出
力信号CAを前記アンドゲート33の他方の入力端子へ送出
する。逆に、比較部37は、補正目標温度Snが目標温度S
より小さいときにハイ(H)レベルになる出力信号CB
前記アンドゲート35の他方の入力端子へ送出する。
次に、このように構成された温度制御方式の動作を第
4図のタイムチャートを用いて説明する。
時刻t5にて物体近傍温度Vが規定範囲(Dma〜Dmi)の
最大値に対応する下限温度VLを下回ると、低温信号bが
出力され、オアゲート34を介して切換接点25が常開端子
側に切換り、加減算部21から出力される補正目標温度Sn
が上昇する。なお、時刻t5においては、低温復帰信号Ma
はロー(L)レベル状態を維持している。その結果、物
体近傍温度Vは一定の時間遅れをもって上昇に転じる。
また、補正目標温度Snが目標温度Sを上回るので、比較
部36からハイ(H)レベルの出力信号CAがアンドゲート
33へ送出される。
しかして、時刻t6にて物体近傍温度Vが前記下限温度
VLを上回ると、低温信号bが解除され、切換接点25が元
の常閉端子側に切換り、加減算回路21の補正目標温度Sn
の上昇は停止する。
さらに、時刻t7にて物体近傍温度Vが微調整範囲(Dm
a2〜Dmi2)の最大値Dma2に対応する下限温度VL2まで復
帰すると、ハイ(H)レベルの低温復帰信号Maが出力さ
れる。よって、先の比較部36からの出力信号CAと低温復
帰信号Maとでアンドゲート33が成立して、オアゲート32
を介して接点24が閉成される。接点24が閉成されると、
単位微小温度(−ΔS)が減算回路21へ入力される。そ
の結果、加減算部21は時刻t5〜t6間で上昇した補正目標
温度Snに対する減算演算を開始する。よって、温度制御
部7へ送出する補正目標温度Snが低下する。補正目標温
度Snが低下すれば、物体近傍温度Vの上昇速度が低下す
る。
時刻t8にて、補正目標温度Snが最初の目標温度Sまで
低下すると、比較部36から出力されていたハイ(H)レ
ベルの出力信号CAが解除されるので、アンドゲート33が
成立しなくなり、接点24が解放され、加減算部21の補正
目標温度Snは元の目標温度Sとなり、一定値を維持す
る。
さらに、時刻t9にて物体近傍温度Vが微調整範囲(Dm
a2〜Dmi2)の最小値Dmi2に対応する上限温度VH2以上に
なると、高温復帰信号Mbがロー(L)レベルへ変化し、
時刻t10にて、物体近傍温度Vが規定範囲(Dma〜Dmi)
の最小値に対応する上限温度VHを上回ると、高温信号a
が出力され、オアゲート32を介して接点24が閉成され、
加減算部21から出力される補正目標温度Snが低下する。
その結果、物体近傍温度Vは一定の時間遅れをもって下
降に転じる。また、補正目標温度Snが目標温度Sを下回
るので、比較部37からハイ(H)レベルの出力信号CB
アンドゲート35へ送出される。
しかして、時刻t11にて物体近傍温度Vが前記上限温
度VHを下回ると、高温信号aが解除され、接点24が解放
され、加減算部21の補正目標温度Snの低下は停止する。
さらに、時刻t12にて物体近傍温度Vが微調整範囲(D
ma2〜Dmi2)の最小値Dmi2に対応する上限温度VH2まで復
帰(低下)すると、ハイ(H)レベルの高温復帰信号Mb
が出力される。よって、先の比較部37からの出力信号CB
と高温復帰信号Mbとでアンドゲート35が成立して、オア
ゲート34を介して切換接点25が常開端子側へ切換り、単
位微小温度ΔSが減算回路21へ入力される。その結果、
加減算部21は時刻t10〜t11間で低下した補正目標温度Sn
に対する加算演算を開始する。よって、温度制御部7へ
送出する補正目標温度Snが上昇する。補正目標温度Sn
上昇すれば、物体近傍温度Vの下降速度が低下する。
そして、例えば補正目標温度Snが上昇しすぎて、時刻
t13にて物体近傍温度Vが再度微調整範囲(Dma2〜Dmi
2)の最小値Dmi2に対応する上限温度VH2以上に上昇する
と、高温復帰信号Mbがロー(L)レベルへ戻るので、ア
ンドゲート35の成立が解除され、切換接点25が元の常閉
端子側に戻る。その結果、加減算部21は補正目標温度Sn
に対する加減演算を停止する。
次に、このように構成された温度制御方式の特徴を説
明する。
例えば物体近傍温度Vが下限温度VLを下回り、補正目
標温度Snが上昇して、物体近傍温度Vが一定の遅れを有
して上昇して、前記下限温度VL以上に復帰した場合にお
いて、第1図の実施例においては、物体近傍温度Vが規
定範囲で定まる上限温度VHを越えた時点で初めて補正目
標温度Snが下降するが、この実施例においては、物体近
傍温度Vが規定範囲(Dma〜Dmi)のさらに内側に設定さ
れた微調整範囲(Dma2〜Dmi2)に入ると、補正目標温度
Snを逆方向に、すなわち、先に補正した補正量を打ち消
す方向に補正する。したがって、物体近傍温度Vは微調
整範囲(Dma2〜Dmi2)に入ると、温度変化が急に緩やか
になる。その結果、目標温度Sを補正したことに起因す
る物体近傍温度Vのオーバーシュート現象を未然に防止
でき、被温度制御対象物体としての材料2の温度制御精
度をさらに向上できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の温度制御方式によれば、
補助温度センサにて検出される物体近傍温度と目標温度
との温度差が規定範囲を外れた場合には、自動的に目標
温度を温度差が元の規定範囲内に戻る方向に補正するよ
うにしている。したがって、炉内に置かれた被温度制御
物体の温度制御精度を大幅に向上でき、かつ操作員の負
担を大幅に軽減できる。
さらに、規定範囲より狭い微調整範囲を設け、温度差
がこの微調整範囲に入ると、先に低温側または高温側に
補正した目標温度を補正前の元の目標温度に近ずけるよ
うにしている。
よって、高温信号または低温信号に従って目標温度を
低温側または高温側に大きく補正したことに起因する物
体近傍温度のオーバーシュート現象を未然に防止でき、
被温度制御対象物体としての材料の温度制御精度をさら
に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる温度制御方式を示す
模式図、第2図は同実施例の動作を示すタイムチャー
ト、第3図は本発明の他の実施例に係わる温度制御方式
を示す模式図、第4図は同実施例の動作を示すタイムチ
ャート、第5図は従来の温度制御方式を示す模式図であ
る。 1……炉、2……物体、3,4……バーナー、5……主温
度センサ、6……補助温度センサ、7……温度制御部、
21……加減算部、23,31……異常温度検出部、24……接
点、25……切換接点、32,34……オアゲート、33,35……
アンドゲート、36,37……比較部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内に置かれた物体に離間配置された主温
    度センサと前記物体に近接配置された補助温度センサと
    の2個の温度センサを設け、前記主温度センサの検出温
    度が予め定められた目標温度になるように前記炉内の温
    度を制御するとともに、前記補助温度センサで前記物体
    近傍温度を監視する温度制御方式において、 前記補助温度センサの検出温度と前記目標温度との間の
    温度差を検出し、この温度差が規定範囲を外れると高温
    信号または低温信号を出力するとともに、前記温度差が
    前記規定範囲より狭い微調整範囲に入ると高温復帰信号
    または低温復帰信号を出力する異常温度検出手段と、 前記高温信号の出力期間において前記目標温度を低温側
    へ順次補正していく第1の目標温度補正手段と、 前記低温信号の出力期間において前記目標温度を高温側
    へ順次補正していく第2の目標温度補正手段と、 前記第1の目標温度補正手段にて補正された目標温度が
    補正前の目標温度より低い期間でかつ前記高温復帰信号
    の出力期間中において、前記補正後の目標温度を高温側
    へ順次補正していく第1の補正打消手段と、 前記第2の目標温度補正手段にて補正された目標温度が
    補正前の目標温度より高い期間でかつ前記低温復帰信号
    の出力期間中において、前記補正後の目標温度を低温側
    へ順次補正していく第2の補正打消手段と を備えた温度制御方式。
JP1152945A 1989-06-15 1989-06-15 温度制御方式 Expired - Fee Related JP2645141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1152945A JP2645141B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 温度制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1152945A JP2645141B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 温度制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0318908A JPH0318908A (ja) 1991-01-28
JP2645141B2 true JP2645141B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=15551597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1152945A Expired - Fee Related JP2645141B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 温度制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2645141B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6102650B2 (ja) * 2013-09-17 2017-03-29 Jfeスチール株式会社 連続ラインにおける板温制御方法及び板温制御装置
CN116170667B (zh) * 2023-04-25 2023-07-04 深圳世国科技股份有限公司 智能防爆护罩摄像机的温度自动控制方法及装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5346415A (en) * 1976-10-08 1978-04-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Controlling method for temperature in continous annealing furnace

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0318908A (ja) 1991-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030102383A1 (en) Controller, temperature controller and heat processor using same
JP6409876B2 (ja) 制御装置
JP2645141B2 (ja) 温度制御方式
JP3053896B2 (ja) 保冷装置の温度制御装置
JPH0648015U (ja) 炉内温度制御システム
JP3716294B2 (ja) 三位置制御方法および三位置制御装置
JP2830640B2 (ja) 調整制御装置
JPH0212398B2 (ja)
JPH0517685Y2 (ja)
JPH071444B2 (ja) プロセス制御装置
JPH1183005A (ja) 炉温燃焼制御装置
JPH074639A (ja) 燃焼装置
JPS61141787A (ja) コ−クス炉における炉温制御方法
JPS63307223A (ja) 連続焼鈍炉の板温制御における速度変更方法
JP2000161780A (ja) 給湯装置
JPH0580864A (ja) 炉温燃焼制御方法
JPH08304438A (ja) 風速検知装置
JP4533545B2 (ja) 加熱炉の炉温制御方法
JPH05207643A (ja) 電動機運転装置
JPH0268611A (ja) 温度調節器
JPH01239601A (ja) 温度制御方法
JPS641801B2 (ja)
JPS5810627B2 (ja) 弁制御装置
JPH04153712A (ja) 温度制御装置
JPH0229420B2 (ja) Renchukiniokeruigatanaiyumenreberuseigyohoho

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees