JP2645048B2 - 液晶化合物、混合物及びデバイス - Google Patents

液晶化合物、混合物及びデバイス

Info

Publication number
JP2645048B2
JP2645048B2 JP50136687A JP50136687A JP2645048B2 JP 2645048 B2 JP2645048 B2 JP 2645048B2 JP 50136687 A JP50136687 A JP 50136687A JP 50136687 A JP50136687 A JP 50136687A JP 2645048 B2 JP2645048 B2 JP 2645048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compounds
liquid crystal
alkyl
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP50136687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63502435A (ja
Inventor
セイジ,イアン・チヤールズ
ジエンナ−,ジヨン・アンソニ−
クルマイア−,ハンス・アドルフ
パウルト,デトレフ
エツシヤ−,クラウス
ペ−チ,アイケ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IGIRISU
Original Assignee
IGIRISU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IGIRISU filed Critical IGIRISU
Publication of JPS63502435A publication Critical patent/JPS63502435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2645048B2 publication Critical patent/JP2645048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液晶混合物及びそれに使用される化合物に
係る。本発明は特に強誘電性スメクチック液晶混合物及
び化合物に係る。本発明はまた、これ等の混合物を封入
した電気光学デバイスにも係る。
強誘電性スメクチック液晶材料はキラル傾斜スメクチ
ック相、即ちキラルスメクチックC,F,G,H,I,F及びK相
(本明細書中Sc等の*はキラリティーを示す)の強誘
電性を利用するものである。Sc相は、最も流動性が高
いことから電気光学デバイスにおける使用について最も
多く研究されており、また該材料がSc相を示すより高
い温度においてSA相を示すことも表面配向に寄与する面
で望ましいことである。
強誘電性液晶材料は、理想的には低粘度、広いスメク
チック液晶温度範囲、安定性等を具備することが望まし
く、特に高い自発分極係数(Ps,nCcm-2で測定)を有す
ることが望ましい。単一成分材料でこれ等の性質を示す
ものもあるが、スメクチック相を示す混合物を使用する
のが通常の方法となってきている。該混合物中の少なく
とも1つの化合物が光学的に活性(キラル)であって、
該混合物が示すスメクチック相が光学活性であり、特に
Sc相である。このような光学活性化合物を“キラルド
ーパント”と指称する。
本発明は、強誘電性スメクチック液晶混合物に含有さ
せるのに好適な、式Iで表わされる新規な化合物を提供
する。
式中、R1及びR2はH,R,RO,ROOC,RCOO,RCOOCH(CH3)COO
及びCOOCH(CH3)COOR,CN及びハロゲンから個々に選択さ
れ、RはC1-12アルキルであり、 式中、 のそれぞれは から個々に選択され、これ等の環はハロゲン,CNまたはC
H3から選択された1つ以上の側方置換基を有していても
よく、 B,C及びDはCOO,OOC,CH2CH2,OCH2,CH2O,CH=N,N=CH,N=
Nまたは単結合から個々に選択され、 b,c,d,e及びzのそれぞれは個々に0または1である
が、但し(b+c+d+e)は1,2または3であり、 X,Y,Zのそれぞれは相異なり、−O−,COO,OOC,CH2
たは から選択され、ここでWはC1-5アルキル,フェニル,シ
クロヘキシル、ハロゲンまたはCNを示し、WがCNのとき
はdまたはeが1であり、また が存在する場合は同じ側方置換パターンを有する。
式Iの化合物は強誘電性スメクチック液晶混合物の有
用な成分である。本発明のもう1つの形態によれば、少
なくとも2種の化合物を含み、その少なくとも1種が式
Iの化合物である強誘電性スメクチック液晶混合物が提
供される。
このような混合物における有用性は以下に記載するよ
うな構造上及びその他の面からの好適物を選択する要因
の1つである。
式Iの化合物は光学的に活性であってもよく、ラセミ
体であってもよく、また光学的に不活性であってもよい
が、好ましくは混合物は少なくとも1種の光学的に活性
な式Iの化合物を含む。
アルキル基Rは、直鎖(−n)であってもよく、分枝
であってもよく、RCOOCH(CH3)COOまたはCOOCH(CH3)COOR
以外に存在するときはキラルであってもよい。好ましく
はR1及びR2は個々にアルキル、アルコキシ、アルカノイ
ルオキシまたはアルコキシカルボニルである。
存在する場合の の好ましい置換基はFである。これらの環の1つが である化合物が特に有用である。
好ましくは式IのWはn−アルキル、特にメチルであ
る。
式Iの単位−X−Y−(Z)の好ましい構造を下記
表1に挙げる。
式Iの単位 の好ましい構造を下記表2に挙げる。
表2に示した構造中でフェニル環は1つのハロゲン側方
置換基を有してもよい。
式Iの化合物の好ましい全体的構造を下記表3に挙げ
る。
表3においてR1はC3-10の直鎖または分枝アルキルま
たはアルコキシであり、R2はC1-12アルキルまたはアル
コキシであるか、あるいはR2がフェニルまたはシクロヘ
キシル環に直接結合している場合はR2はアルカノイルオ
キシ、アルコキシカルボニル、COOCH(CH3)C3H7またはCO
OCH(CH3)COOC2H5であってもよい。表3のフェニル環は
1つの側方ハロゲン置換基を有してもよい。
表3に示したものの中で特に好ましい化合物は、構造
3.1,3.2,3.3,3.4,3.5,3.6,3.7,3.8,3.9及び3.10でR2
2−オクチルオキシ(2−メチルヘプチルオキシ)のも
の、及び3.16のものである。
構造3.16においてはR2は好ましくは2−メチルヘプチ
ルである。
式IにおいてRは好ましくはC3−C12n−アルキルであ
る。
日本国特許出願56925/1984(公開No.199856/1985)は
式Iの化合物に関して一連のラセミ化合物のみを開示し
ている。またその記載においてはネマチック液晶混合物
中でのその使用についてのみ言及している。強誘電性ス
メクチック液晶混合物の物理及び化学はネマチック混合
物のそれと非常に異なっており、特に相溶性と光学的純
度の必要性において異なっていることはよく知られてい
る。従ってネマチック系についての知見は非常に特異的
なスメクチック混合物の形成について殆ど何の示唆も提
供し得ない。
本発明の強誘電性スメクチック液晶混合物は通常多く
の化合物から構成され、1種以上の光学的に活性な化合
物を含み、好ましくはそのうち少なくとも1種が式Iの
化合物である。混合物中のその他の化合物は通常、単独
でまたはその他の化合物の一部もしくは全部と混合され
てスメクチック相、好ましくはScを示す化合物を少なく
とも1種含み、それ等の化合物の少なくとも1種はラセ
ミ体である式Iの化合物であってもよい。これ等のその
他の化合物は「スメクチックホスト」と指称されること
が多い。
スメクチックホストの例としては以下のようなものが
挙げられる。
(a)例えば式 で示される、PCT/GB86/0040に開示された化合物及びそ
の混合物。ここでRA及びRBはアルキル(好ましくはn−
アルキル)、アルコキシ(好ましくはn−アルコキ
シ),アルカノイルオキシまたはアルコキシカルボニノ
ル(好ましくはn−アルコキシカルボニル)から個々に
選択され1-12個、好ましくは3-10個の炭素原子を含む。
好ましい化合物は構造 のタイプのものであり、Rcはアルキルである。
(b)式 の化合物及びそれ等の混合物。RA及びRBはアルキル(好
ましくはn−アルキル)またはアルコキシ(好ましくは
n−アルコキシ)から個々に選択され、12個までの炭素
原子を含むものである。
(c)公知のスメクチックホストのその他の例として下
記一般式 の化合物が挙げられる。RA及びRBはn−アルキル及びn
−アルコキシから個々に選択され、RCはn−アルキル、
好ましくはエチルである。
(d)r−1−シアノ−シス−4−(4′−アルキルま
たはアルコキシ−ビフェニル−4−イル)−1−アルキ
ルまたはアルコキシシクロヘキサン。
r−1−シアノ−シス−4−(トランス−4−アルキ
ルまたはアルコキシシクロヘキシル)−1−(トランス
−4−アルキルまたはアルコキシシクロヘキシル)−シ
クロヘキサン。
前記混合物はまた、スメクチック材料と相溶性のその
他の光学活性化合物を含有してもよく、その例としては
PCT GB/85/00512に開示された乳酸誘導体、例えば またはEPA 0110299に開示された化合物、例えば またはPCT/GB86/0046に開示されたテルペノイド誘導体
がある。
混合物が1種より多い光学活性化合物、例えば式Iの
化合物と上述のその他の光学活性化合物の1種を含むよ
うな場合、これ等の化合物によって誘起されるS相の
ヘリカルツイストの向きは同じでも逆でもよく、即ち
(+)及び(−)の光学活性化合物の両方を使用し得
る。ヘリカルピッチの長さを増加させるために逆の方向
のS相のツイストを起す化合物を含有させることが望
ましいことが多い。混合物中の光学活性化合物のそれぞ
れが混合物中で同じ符号のPsを示すことが望ましい。
混合物はまた、例えばPs,Sc相の範囲、粘度等の性質
を改善するために、あるいはScより高い温度でSA相を
出現させて配向に寄与させるためにその他の公知の添加
剤を含んでもよい。Sc相の範囲を拡げるために使用し得
る化合物の種類の例としては が挙げらける。RA及びRBは個々にC1-12n−アルキルま
たはn−アルコキシである。
混合物はまた多色性染料を含んでもよい。
限定されるものではないが、典型的な本発明の強誘電
性スメクチック液晶混合物は下記の組成を有する。
1種以上のスメクチックホスト化合物 30-99重量% 1種以上の式Iの光学活性化合物 1-50重量% 1種以上のその他の光学活性化合物 0-20重量% 任意の添加剤及び多色性染料 0-20重量% 1種以上のラセミ体の式Iの化合物 0-20重量% 合計で100重量%とする。本発明の液晶材料の種々の成
分の性質及び相対量は、該材料に意図される用途に依存
し、特定の要求に適合させるためにはいくらかの試行錯
誤が必要であるが、このような材料の混合及び評価の基
本的原則は当分野においてよく知られている。
式Iの化合物は一般的に使用され得る径路により調製
することができる。エステルであるもの、即ち、−COO
−または−OOC−基を含むものは公知のエステル合成方
法のいずれをも使用して調製することができ、新規な化
合物を形成することができる。一般的経路のいくつかの
列を後記する実験例に示す。
または を含む化合物のための一般的径路Aを第1図に示した。
図中、(i)K2CO3,ブタノン (ii)KOH,IMS,H2O (iii)SOCl2 であり、R,R2はアルキルまたはアルコキシである。
ステップA(i)で使用するスルホネートは市販のエ
チルラクテートのスルホネートである。
光学的に活性な式Iの化合物が要求される場合には、
径路Aの各段階について生成物の光学活性をチェックす
べきである。
その他の式Iの化合物の調製方法は実験実施例より当
業者には明らかであろう。
本発明の液晶材料は、例えばAppl.Phys.Lett(198
0),36,899及びRecent Developments in Condensed Ma
tter Physics(1981),,309に記載された“クラーク
−ラガーウォールデバイス等の公知の強誘電性スメクチ
ック液晶表示デバイスのいずれのタイプのものにも使用
し得る。このタイプのデバイスの物理及び製造方法はよ
く知られており、例えばPCT/GB85/00512及びPCT/GB86/0
040等に記載されている。実際のこのようなデバイス
は、通常少なくとも1つが光学的に透明な2つの基板
と、基板内表面上に配置され電圧を印加し得る電極と、
基板の間にサンドイッチされた液晶材料層から構成され
る。Sc相のヘリカルピッチ長は材料の厚さに匹敵する
ことが望ましく、これが長いピッチの混合物が有用であ
ることの理由である。本発明の材料はクラーク−ラガー
ウォールデバイスの複屈折型ディスプレイモード及びゲ
ストホスト型ディスプレイモードのいずれにおいても使
用し得る。デバイスは例えば時計、計算機、ビデオスク
リーンディスプレイ等の形態にすることができ、このよ
うな形態のデバイスの製造方法は当業者によく知られて
いる。
以下に例示としてのみの意味において、第1図及び第
2図を参照しながら本発明を説明する。第1図は製造径
路Aを示す。第2図は液晶デバイスの断面図を示す。
注:本記載及び以下の実施例において はトランスシクロヘキシルを表わす。
参考例1 (4−n−ペンチル−4′−ビフェニリル)−2−
(4″−オクトキシフェニルオキシ)−(S)−プロピ
オネートの調製(手順A) 第一段階:エチル−2(4′−トルエンスルホニルオキ
シ)(S)−プロピオネート エチルL−(+)−ラクテート(25g、0.2119モル)
をトルエン−4−スルホニルクロリド(50.5g、0.2648
モル)及びピリジン(75ml)と共に室温で攪拌した。3
時間後、水(3ml、0.1667モル)を添加し更に1時間攪
拌を維持した。有機層を分離し、水相をジクロロメタン
(2×150ml)で抽出した。合わせた有機物質を水(200
ml)で洗浄し、蒸気浴で溶媒を蒸留除去した。第一段階
生成物50.9gが収率88%で得られた。これをプロパン−
2−オール(150ml)から再結晶化によって精製し、融
点32〜33℃でHPLCで純度99.9%の白色固体30.9gを得
た。
第二段階:エチル−2−(4′−n−オクトキシフェニ
ルオキシ)(S)−プロピオネート(段階A(i)) 第一段階の生成物(10g、0.03676モル)を、4−n−
オクトキシフェノール(8.16g、0.03676モル)及び無水
炭酸カリウム(10g)と共にブタノン(100ml)中で攪拌
し還流下で24時間沸騰した。冷却した反応混合物を水
(200ml)に添加し、水相をジクロロメタン(2×150m
l)で分離抽出して生成物を単離した。合わせた有機物
質を水(200ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
蒸発乾涸して粗生成物を収量18.25gで得た。これを塩基
性アルミナ(72g)カラムクロマトグラフィーで精製
し、石油アルコール(沸点60〜80℃)で溶出した。生成
物10.0g、収率85%が得られた。
第三段階:2−(4′−オクトキシフェニルオキシ)
(S)−プロピオン酸(ステップA(ii)) 第二段階の生成物(11.9g、0.03696モル)を水酸化カ
リウム(6g)、工業用メチルアルコール(75ml)及び水
(15ml)と共に還流下で3時間15分間沸騰した。冷却し
た反応混合物を10%塩酸(250ml)に添加して生成物を
単離した。生成物を別し、水洗し40℃で真空乾燥し
た。生成物8.9g、収率82%が得られた。
第四段階:(4−n−ペンチル4′−ビフェニリル)2
−(4″−オクトキシフェニルオキシ)(S)−プロピ
オネート(ステップA(iii)及び(iv)) この生成物を調製するために、まず第三段階の酸塩化
物を形成した。第三段階の生成物(8.5g、0.02891モ
ル)を塩化チオニル(27ml)と共に還流下で2時間沸騰
し、次に余剰の塩化チオニルを蒸気浴及び最終的に高真
空下(0.1ミリバール)で蒸発除去した。この酸塩化物
を次に、ジクロロメタン(125ml)及びトリエチルアミ
ン(12.5ml)に溶解した4′−ヒドロキシ−4−n−ペ
ンチルビフェニル(6.9g、0.02891モル)に添加した。
この混合物を還流下で1時間10分間沸騰し、放冷し、水
(150ml)に添加して分離し、塩酸(10%を150ml)と水
(150ml)とを順次用いて洗浄することによって生成物
を単離した。
溶媒を蒸発除去して、粗生成物13.6g、理論量の91.3
%の収率が得られた。これを塩基性アルミナ(50g)カ
ラムクロマトグラフィーで精製し、石油アルコール(沸
点60〜80℃)とジクロロメタンとの2:1混合物でで溶出
した。生成物9.0g、理論量の60.4%の収率が得られた。
これを工業用メチルアルコール(70ml)及びピリジン
(0.75ml)から再結晶化して更に精製した。融点K-I86
℃の(4−n−ペンチル−4′−ビフェニリル)2−
(4″−オクトキシフェニルオキシ)−(S)−プロピ
オネート(8.0g)が理論量の54%の収率で得られた。
参考例1の生成物の自発分極Psを、転移温度SC-SA90
℃、SA-Ch94℃及びCh-I133-136℃の混合物 中で濃度10重量%で測定した。
この混合物の自発分極の経温変化を以下に示す。T(℃) Ps(ηC/cm2 50 0.41 55 0.59 60 0.75 70 0.87 80 0.80 85 0.56 88 0.28 89 0.16 同様の方法で式 で示される結晶−等方性融点84℃の化合物を調製した。
参考例2 2.98g(0.01モル)の4−(5−ヘプチルピリミジニ
ル−(2))−安息香酸と、市販のR−プロピレンオキ
シドとヘプチルオキシフェニルマグネシウムブロミドと
から調製された2.5g(0.01モル)の左旋性3−(4−ヘ
プチルオキシフェニル−(1))−プロパノール−
(2)、α20=−3.15(CH2Cl2中c=1)と、2.3gのジ
シクロヘキシルカルボジイミドと0.2gの4−N,N−ジメ
チルアミノピリジンと、25mlのジクロロエタンとを室温
で48時間攪拌した。次に、反応混合物を外部から氷冷
し、ジシクロヘキシルウレアの沈殿物を別し、ジクロ
ロメタンで洗浄した。ジクロロメタン溶液の液を合わ
せて蒸発後トルエン/2%酢酸エチルでのシリカゲル上の
クロマトグラフにかけた。主画分からエタノールよりの
再結晶化後、1−(p−ヘプチルオキシフェニル)−2
−プロピル−4−(5−ヘプチルピリミジニル−
(2))−ベンゾエートを得、このHPLC純度は99.1%で
あった。
(▲α20 D▼=−80.6) 融点76.2℃ 融解エンタルピー 8.16kcal/モル 同様にして以下の酸から、左旋性1−(4−ヘプチル
オキシフェニル)−2−プロパノールとのエステル化に
よって対応するエステルを生成した。
参考例3 (R−プロピレンオキシドと4′−ヘプチルオキシビ
フェニル−4−イル−マグネシウムブロミドとから調製
された)光学活性1−(4′−ヘプチルオキシビフェニ
ル−4−イル)−プロパン−2−オールをブチル酸と共
に参考例2と同様に処理してエステル化し、光学活性1
−(4′−ヘプチルオキシビフェニル−4−イル)−2
−プロピルブチレートを調製した。同様にして以下の2
−プロパノール誘導体は脂肪族カルボン酸とのエステル
化によって対応するエステルを生成した。
参考例4 3.16g(0.01モル)の4−(5−ヘプチルオキシピリ
ミジニル−(2))−安息香酸クロリドを、市販のS−
プロピレンオキシドとヘプチルオキシフェニルマグネシ
ウムブロミドとから調製された2.5g(0.01モル)の右旋
性3−(4−ヘプチルオキシフェニル−(1))−プロ
パノール−(2)、▲α20 D▼=+3.14(CH2Cl2中のc
=1)を含有する15mlのピリジンに0℃で攪拌下に添加
する。添加完了後、反応混合物を室温まで温めて1晩攪
拌する。次に、混合物を150mlの水に注ぎ、トルエンで
抽出する。次に、トルエン層を希HCl、希NaOH及び水で
順次洗浄し、Na2SO4で乾燥し蒸発させる。残渣をトルエ
ンで溶出することによってシリカゲルクロマトグラフに
かけ、エステルを生成する。これをアセトニトリル及び
シクロヘキサンから再結晶化すると純粋物質1−(p−
ヘプチルオキシフェニル)−2−プロピル−4−(5−
ヘプチルピリミジニル−(2))−ベンゾエートを得
る。
▲α20 D▼=+79.6 融点76.2℃ 同様にして、以下の酸塩化物と右旋性3−(4−ヘプ
チルオキシフェニル−(1))−プロパノール−(2)
とのエステル化によって対応するエステルを調製した。
参考例5 テトラヒドロフラン中5%Pd/活性炭を用い対応する
2−ブテン酸の水素添加及び(+)エフェドリン(2−
メチルアミノ−1−フェニルプロパノール−(1))、
▲α20 D▼=+3.30(CH2Cl2中のc=1)による分解と
によって調製された3.4g(0.01モル)の右旋性3−[4
−(5−ヘプチルピリミジニル−(2))−フェニル−
(1)]−ブチル酸を、1.42gのトランス4−プロピル
シクロヘキサノールと共に参考例1の方法でエステル化
する。クロマトグラフィーで精製し結晶化して光学活性
トランス−4−プロピルシクロヘキシル−3−[4−
(5−ヘプチルピリミジニル−(2))−フェニル−
(1)]−ブチレートが得られる。
同様にして以下のアルコールとのエステル化によって
対応するエステルを調製した。
参考例6 前記参考例と同様に分解によって得られた1.7gの左旋
性3−[4−(5−ヘプチルピリミジニル−(2))−
フェニル−(1)]−ブチル酸(▲α20 D▼=−3.30)
をSOCl2によって常法で対応する酸塩化物に変換した。
これを10mlのジエチルエーテルに溶解し、15mlのジエチ
ルエーテル中に3mlのピリジンと1.64gの4−ペンチルフ
ェノールとを含有する溶液に0℃で滴下した。0℃で更
に1時間攪拌後、混合物を室温で1晩攪拌した。中性成
分の抽出及びクロマトグラフ分離後に光学活性p−ペン
チルフェニル−3−[4−(5−ヘプチルピリミジニル
−(2))−フェニル−(1)]−ブチレートが得られ
た。
同様にして以下のアルコールのエステル化によって対
応するエステルが得られた。
参考例7 all−トランス4−(4′−プロピルシクロヘキシ
ル)−シクロヘキサン−酢酸から、該酸と等価量の炭酸
セシウム(Cs2CO3)である成分をジメチルホルムアミド
中で混合しジメチルホルムアミドを蒸発させて調製する
ことによって誘導された3.97gのCs−塩を、2.55gの右旋
性1−ブロモ−1−(4−ペンチルフェニル)−エタン
と共に30mlのジメチルホルムアミド中で60℃の攪拌下に
1晩反応させる。反応混合物を水に注ぎ、n−ヘキサン
で抽出し、乾燥し、蒸発させシリカゲルで過する。ア
セトニトリルから再結晶化後、1−(p−ペンチルフェ
ニル)−1−エチルall−トランス−4(4′−プロピ
ルシクロヘキシル)−シクロヘキシルアセテートが得ら
れる。
同様の方法で以下の酸から対応するエステルが得られ
る。
(右旋性及び左旋性) 参考例8 ドイツ特許出願DE-OS3515373に記載の3.47g(0.01モ
ル)の光学活性p−(5−ヘキシルピリミジン−2−イ
ル)−フェノールのα−クロロプロピオン酸エステルを
2.15gのp−ヘプチルフェノールナトリウムと共に20ml
のN−メチルピロリドン中で80℃で2時間反応させる。
得られた反応混合物を水に注ぎ、トルエンで抽出し、ト
ルエン層を乾燥し蒸発させる。残渣をトルエン/1%アセ
トンを用いてシリカゲルクロマトグラフにかけた。再結
晶化後の主画分から、光学活性p−(5−ヘキシルピリ
ミジン−2−イル)−フェニル2−(p−ヘプチルフェ
ノキシ)−プロピオネートを得た。
以下の求核物質を同様にして反応させると対応する誘
導体が得られた。 O-(CH2)6-CH3 O-(CH2)7-CH3 CH2-CN 参考例9 (+)エフェドリンによる分解とテトラヒドロフラン
中の5%Pd/活性炭の存在下での対応するα−メチルシ
ンナミン酸の水素添加によるラセミ酸の調製とによって
得られた3.4g(0.01モル)の左旋性3−[4−(5−ヘ
プチルピリミジニル−(2))−フェニル−(1)]−
2−メチルプロピオン酸(CH2Cl2中で▲α20 D▼=2.3
°)を2.20gのノニルフェノールで参考例2と同様にエ
ステル化する。光学活性p−ノニルフェノール3−[4
−(5−ヘプチルピリミジニル−(2))−フェニル−
(1)]−2−メチルプロピオネートが得られる。
同様にして以下のα−メチルプロピオン酸誘導体を対
応する4−ノニルフェノールエステルに変換した。
参考例10 30mlのテトラヒドロフランに入れた2.7g(0.01モル)
の左旋性4−(2−ブロモ−1−メチルエチル−
(1))−1−ペンチルベンゼンと66mgのLi2CuCl4(3m
ol%)との混合物に、2.69g(0.01モル)の1−ブロモ
−4−(4−プロピルシクロヘキシル)−ベンゼンと0.
24gのマグネシウムとから調製されたグリニャール試薬
を含む10mlのテトラヒドロフラン溶液を窒素下で滴下
し、室温で攪拌する。室温で16時間攪拌後、反応混合物
を6NのHClで加水分解し、蒸発させる。残渣を希HClとジ
エチルエーテルとで処理する。エーテル層を中性まで洗
浄し、乾燥し、蒸発させる。残渣をn−ヘキサンでクロ
マトグラフにかけ結晶化した後に、光学活性クロス結合
化合物1−[p−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−フェニル]−2−(p−ペンチルフェニル)−
プロパンが得られる。
同様にして以下のブロミドのグリニャール化合物がク
ロス結合させた。
参考例11 対応する酢酸のα−メチル化と対応するフェニルグリ
シノールアミドのジアステレオマーの分離と加水分解と
によって調製された2.26g(0.01モル)の左旋性トラン
ス2−(4−ペンチルシクロヘキシル−(1)−プロピ
オン酸を、対応する酸塩化物を介して参考例5と同様に
エステル化する。光学活性トランス−4−プロピル−シ
クロヘキシルメチル2−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル−(1)−プロピオネートが得られる。
以下のアルコールを使用して対応するエステルが得ら
れた。
参考例12 150mlのテトラヒドロフラン中の10.9gのp−(トラン
ス−4−プロピル−シクロヘキシル)−フェノールと5.
8mlの(S)−エチルラクテートと3.1gのトリフェニル
ホスフィンとの溶液に、7.9mlのアゾビスエトキシカル
ボニルを室温で滴下する。
得られた混合物を1晩攪拌して蒸発させる。90mlのCH
3OH(90%)と50mlのCH2Cl2との混合物中の残渣の懸濁
液を5mlのH2O2と混合する。15分後に水性Na2S2O5及び10
0mlの水を順次添加する。有機層をNaHCO3及び水で順次
洗浄し、Na2SO4で乾燥する。蒸発後残渣をシリカゲルク
ロマトグラフにかける。沸点180℃(0.06Torr)の光学
活性エチル−2−[p−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル(−フェノキシ]−プロピオネートが得られ
る。
同様にして、エチルラクテート、メチルラクテート、
プロピルラクテート、ヘキシルラクテート、ヘプチルラ
クテート、2−メチルブチルラクテート又は同様のラク
テートとのエーテル化によって以下のフェノールから対
応するラクテートエーテルが得られる。
参考例13 テトラヒドロフラン(300ml)中の4−(4′−ヒド
ロキシビフェニル−4−イル−1)−シアン−1−オク
チルシクロヘキサン(19.4g)エチルラクテート(6.5
g)とトリフェニルホスフィン(13.1g)との混合物に、
テトラヒドロフランに溶解したジエチルアゾジカルボキ
シレート(9.6g)を添加した。混合物を50℃で1時間攪
拌し1晩静置した。溶媒を除去し、残渣を熱いトルエン
(100ml)に溶解し、次に0℃に冷却して過した。ク
ロマトグラフィーによって生成物を液から単離した。
この手順によって光学活性2−(4′−(4−シアン
−4−オクチルシクロヘキシル)−ビフェニル−4−イ
ルオキシ)プロピオン酸エステルが得られた。
のアルキルラクテートとフェノールとを使用し同様の方
法で類似化合物が得られた。
参考例14 4−シアノ−4−シクロヘキサノールとp−ベンジル
オキシ安息香酸とを反応させ接触水素添加によってベン
ジル基を除去することによって調製されたp−ヒドロキ
シ安息香酸−(4−シアノ−4−ヘプチルシクロヘキシ
ル)−エステル(20.6g)と、光学活性ヘキシルラクテ
ート(11.5g)と、トリフェニルホスフィン(15.7g)と
を含むテトラヒドロフラン(150ml)中の混合物に、ジ
エチルアゾジカルボキシレートのテトラヒドロフラン溶
液を添加した。混合物を50℃で1時間攪拌し、12時間静
置後溶媒を除去した。残渣を熱いトルエン(100ml)に
溶解し、冷却し、過し、クロマトグラフィー及び結晶
化によって生成物を単離した。
この手順で光学活性p−(4−シアノ−4−ヘプチル
シクロヘキシルオキシカルボニル)−フェノキシプロピ
オン酸ヘキシルエステルが得られた。
以下のアルキルラクテート及びフェノールを用い同様
の手順で処理して類似化合物を得た。
実施例1 (S−1−メチルヘプチル4−n−デシルビフェニル−
4′−オキシアセテート)の調製 第一段階(エチル−4−n−デシルビフェニル−4′−
オキシアセテート) 4−n−デシル−4′−ヒドロキシビフェニル(10
g)とエチルブロモアセテート(6.5g)と無水炭酸カリ
ウム(6.6g)とブタノン(160ml)とを500mlの丸底フラ
スコに充填した。得られた混合物を攪拌し還流下に20時
間沸騰させた。反応混合物を熱いうちにWhatman541紙
で過し、回転蒸発器でブタノンを除去して、淡黄色固
体の粗生成物(12g)を得た。24mlの工業用メチルアル
コールで再結晶化して物質を精製し、白色結晶質生成物
(8.9g)を得た。
第二段階(4−n−デシルビフェニル−4′−オキシ酢
酸) エチル4−n−デシルビフェニル−4′−オキシアセ
テート(9.8g)と、水酸化カリウム(3.5g)と、水(11
ml)と工業用メチルアルコール(400ml)との混合物を
攪拌し還流下で1晩加熱した。反応混合物を冷却し、2l
の冷水に添加し、濃塩酸の添加によってpH1に酸性化し
た。得られた沈殿固体を別し、乾燥し、それ以上精製
しないで合成の次の段階で使用した。収量は8.3gであっ
た。
第三段階(S−1−メチルヘプチル4−n−デシルビフ
ェニル−4′−オキシアセテート) 4−n−デシルビフェニル−4′−オキシ酢酸(4g)
とS−2−オクタノール(1.56g)とジシクロヘキシル
カルボジイミド(2.47g)と4−ジメチルアミノピリジ
ン(0.2g)とジシクロメタン(50ml)とを室温で1晩攪
拌した。反応混合物を過し、固体残渣をジシクロメタ
ン(25ml)で洗浄し合わせた液体抽出物を回転蒸発器で
蒸発乾固した。生成物は黄白色の固体であった。52gの
中性アルミナを用いたクロマトグラフィーによって生成
物を精製し、石油エーテルで溶出し、10mlの工業用メチ
ルアルコールから再結晶化した。HPLCで純度99.9%の純
白生成物1.15gが得られた。融点は42〜42.5℃であっ
た。
同様の方法で以下の化合物(B) をHPLCで純度99.5%、融点53.5〜54℃の白色固体として
調製し、化合物(C) 固体結晶−Sc=87℃、Sc−N=110℃、N−I=111℃を
調製した。
上記化合物(A)及び(B)を含む強誘電性スメクチ
ック液晶組成物を調製した。各組成物は から成るホスト中に10重量%の化合物を含有し、ホスト
と化合物(A)又は(B)との合計が100重量%であ
る。混合物は以下に示すように混合物(A)又は(B)
と指称される。
参考例15 S−(−)プロピレンオキシドから調製された1−
(4′−オクトキシビフェニル−4−イル)プロパン−
2−オールとp−ヘキシル安息香酸とから(+)−p−
ヘキシル安息香酸(1−)(4′−オクトキシビフェニ
ル−4−イル)−2−プロピルエステルを生成した。
これは融点67℃でジクロロメタン中5重量%の濃度で
▲[α]20 D▼が+66.6°であった。
参考例16 前記方法を使用して調製した式Iのいくつかの別の化
合物の特性を以下に示す。
参考例17 式Iの化合物を含む強誘電性スメクチック液晶組成物
の例を以下に示す。
成分 重量% 2−p−ノニルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 2−p−ヘキシルオキシフェニル−5−ノニルピリミジン 7 2−p−ノニルオキシフェニル−5−ノニルピリミジン 23 r−1−シアノ−シス−4−(4′−オクチルオキシビフェニル−4−イル)−
1−ブチルシクロヘキサン 28 r−1−シアノ−シス−4−(4′−ヘプチルビフェニル−4−イル)−1−ヘ
キシルシクロヘキサン 14 r−1−シアノ−シス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−シクロヘキサン 6 2−p−ヘプチルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 2−p−オクチルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 2−p−ヘキシルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 上記混合物は SC 54 SA 56 Ch 95 Iを示した。
自発分極Psは25℃で+4.3nCcm-2であった。
参考例18 強誘電性スメクチック液晶組成物の例。
成分 重量% 2−p−ノニルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 2−p−ヘキシルオキシフェニル−5−ノニルピリミジン 7 2−p−ノニルオキシフェニル−5−ノニルピリミジン 23 r−1−シアノ−シス−4−(4′−オクチルオキシビフェニル−4−イル)−
1−ブチルシクロヘキサン 28 r−1−シアノ−シス−4−(4′−ヘプチルビフェニル−4−イル)−1−ヘ
キシルシクロヘキサン 14 r−1−シアノ−シス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−シクロヘキサン 6 2−p−ヘプチルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 2−p−オクチルオキシフェニル−5−ヘプチルピリミジン 3 上記混合物は 63 SA 64 Ch 89 Iを示した。
自発分極Psは20℃で+10.4nCcm-2であった。
参考例19 エチルラクテートに代えて公知のα−ヒドロキシカル
ボン酸C4H9CH(OH)COOHを使用しこれからスルホネートを
生成するように手順Aを修正してラセミ化合物 を調製した。公知の別のα−ヒドロキシカルボン酸、例
えば C2H5CH(OH)COOH C3H7CH(OH)COOH C5H11CH(OH)COOH を使用しかかる酸、類似化合物の別のアルキル、シクロ
アルキル又はフェニル等のエステルを調製し得る。
または、公知のアルデヒドからシアノヒドリンを介し
て以下の加水分解手順でα−ヒドロキシカルボン酸を合
成してもよい。
HCN(無水) 濃HCl,50℃, KCN(微量),H+ 12時間 ブルシンを使用し公知の方法でラセミ酸を光学的に分
離し得る。Rは適当なアルキル基を示す。
または、市販の(Aldrich)(±)−エチル−2−ブ
ロモヘキサノエートと適当なフェノールとを反応させて
前記化合物を調製してもよい。
生成物を単離し標準方法で精製した。
式Iの化合物を液晶材料に使用した例、及び本発明デ
バイスの具体例を第2図に基づいて以下に説明する。
第2図において液晶セルは、例えば酸化スズ又は酸化
インジウムから成る透明導電層3を表面にもつガラスス
ライド2と表面に透明導電層5をもつガラススライド4
との間にサンドイッチ状に挾持されたキラルスメクチッ
ク相を示す液晶材料層1を含む。層3,5を夫々担持する
スライド2,4は夫々、ポリイミドポリマー薄膜6,7で被覆
されている。セルを組立てる前に薄膜6,7を柔らかい布
で所与の方向にこする。こすり方向はセルを組立たとき
にこすった方向が平行に配列するような方向である。例
えばポリメチルメタクリレートから成るスペーサー8が
スライド2と4とを所望の間隔、例えば5μだけ離間さ
せている。液晶材料1はスライド2,4の間に所望の厚さ
例えば5μまで導入される。液晶材料1を導入しスライ
ド2.4とスペーサー8との間のスペースに充填してスペ
ーサー8を公知の方法で真空封止する。好ましくは液晶
分子がスライド2,4上でこすり方向で容易に整列するよ
うに、スライド2,4間に導入されるときの液晶材料が、
スメクチックA又は等方性液相(材料の加熱によって得
られる)である。
薄膜6,7の上でこすり方向に平行な偏光軸をもつよう
に偏光子9が配置され、こすり方向に垂直な軸をもつよ
うに検光子(交差偏光子)10が配置されている。
約+10Vと−10Vとの間で変化する(図示しない従来の
ソースから)矩形波電圧が層3と5に接触させることに
よってセルに印加されると、前記したように電圧の符号
変化によってセルは暗状態と明状態との間でスイッチン
グされる。
第2図のセル構造に基づくデバイスの(図示しない)
変形具体例においては、公知の方法、例えばホトエッチ
ング又はマスクデポジションによって層3,5に選択的な
形状が与えられ、これらは例えば従来のディスプレイデ
バイスと同様の1つ以上のディスプレイ記号、例えば文
字、数字、単語又は図形等を示し得る。これにより形成
される電極部分はマルチプレックス駆動のような種々の
方法でアドレスされ得る。
室温でSC相を示す前記のごとき強誘電性スメクチック
液晶組成物を液晶材料1として使用することができる。
このデバイスでの使用には実施例1の組成物が特に適
当である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00 (72)発明者 ジエンナ−,ジヨン・アンソニ− イギリス国、ド−セツト・ビイ・エイ チ・12・4・エヌ・エヌ、プ−ル、ブル −ム・ロ−ド、シ−/オ−・ビイ・デイ −・エイチ・リミテツド (番地なし) (72)発明者 クルマイア−,ハンス・アドルフ ドイツ連邦共和国、デ−−6104・ゼ−ハ イム−ユ−ゲンハイム、ミンタ−・デ ア・シユ−レ・3・ア− (72)発明者 パウルト,デトレフ ドイツ連邦共和国、デ−−6100・ダルム シユタツト、ロイタ−アレ−・44 (72)発明者 エツシヤ−,クラウス ドイツ連邦共和国、デ−−6109・ニ−ダ −−ランシユタツト、アムゼルベ−ク・ 3 (72)発明者 ペ−チ,アイケ ドイツ連邦共和国、デ−−6109・ム−ル タル・6、アム・ブツフバルト・4

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I−A: (式中、R1はC1-12の直鎖または分枝アルキルまたはア
    ルコキシであり、R2はC1-12のキラルアルキルであり、
    フェニル環は個々に1つの側方ハロゲン置換基を有して
    いても良い)を有する強誘電性スメクチック液晶混合物
    に含有させるのに適した化合物。
  2. 【請求項2】R2が光学活性な1−メチルヘプチルである
    請求の範囲1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がC3-10のn−アルキルである請求の範
    囲1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R2が光学活性な1−メチルヘプチルであ
    り、R1がn−デシル及びn−ノニルオキシからなる群か
    ら選択される請求の範囲1または2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】化合物の混合物である強誘電性スメクチッ
    ク液晶材料であって、該化合物中、少なくとも1種が式
    I−A (式中、R1はC1-12の直鎖または分枝アルキルまたはア
    ルコキシであり、R2はC1-12のキラルアルキルであり、
    フェニル環は個々に1つの側方ハロゲン置換基を有して
    いても良い)の化合物であり、少なくとも1種がスメク
    チック相を示す化合物であり、該混合物が、 1種以上の式I−Aの化合物 1-50重量% スメクチック相を示す1種以上の化合物 50-99重量% の組成を有する前記液晶材料。
  6. 【請求項6】スメクチック相を示す少なくとも1種の化
    合物が式 (式中、RA及びRBは、個々にC1-12のアルキルまたはア
    ルコキシである)を有する請求の範囲5に記載の材料。
  7. 【請求項7】RAがn−アルキルまたはn−アルコキシで
    あり、RBがアルキルであり、且つフッ素置換基が−COO
    −結合に隣接している請求の範囲6に記載の材料。
  8. 【請求項8】化合物の混合物である強誘電性スメクチッ
    ク液晶材料を使用する液晶電気光学ディスプレイデバイ
    スであって、該化合物中、少なくとも1種が式I−A (式中、R1はC1-12の直鎖または分枝アルキルまたはア
    ルコキシであり、R2はC1-12のキラルアルキルであり、
    フェニル環は個々に1つの側方ハロゲン置換基を有して
    いても良い)の化合物であり、少なくとも1種がスメク
    チック相を示す化合物であり、該混合物が、 1種以上の式I−Aの化合物 1-50重量% スメクチック相を示す1種以上の化合物 50-99重量% の組成を有する強誘電性スメクチック液晶材料を使用す
    る液晶電気光学ディスプレイデバイス。
JP50136687A 1986-02-21 1987-02-20 液晶化合物、混合物及びデバイス Expired - Fee Related JP2645048B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB868604330A GB8604330D0 (en) 1986-02-21 1986-02-21 Liquid crystal compounds mixtures
GB8604739 1986-02-26
GB8604330 1986-02-26

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7324863A Division JP2637942B2 (ja) 1986-02-21 1995-12-13 液晶化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63502435A JPS63502435A (ja) 1988-09-14
JP2645048B2 true JP2645048B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=10593449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50136687A Expired - Fee Related JP2645048B2 (ja) 1986-02-21 1987-02-20 液晶化合物、混合物及びデバイス

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2645048B2 (ja)
GB (1) GB8604330D0 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4764557B2 (ja) * 2000-03-13 2011-09-07 Agcセイミケミカル株式会社 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物および液晶素子

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63502435A (ja) 1988-09-14
GB8604330D0 (en) 1986-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2637942B2 (ja) 液晶化合物
KR920004141B1 (ko) 스멕틱 액정조성물
US5723069A (en) Anti-ferroelectric liquid crystal compound and anti-ferroelectric liquid crystal composition
US5110497A (en) Component for liquid crystal composition and liquid crystal composition containing the same
JPH0416454B2 (ja)
JP2645048B2 (ja) 液晶化合物、混合物及びデバイス
JPH0645573B2 (ja) 液晶化合物および液晶組成物
JPH056535B2 (ja)
JP2786414B2 (ja) 液晶デバイス
JPH0761973B2 (ja) 光学活性な2―フルオロアルカン酸およびそれを含む液晶組成物
JP2857230B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物及び光スイッチング素子
JP2925682B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物及び光スイッチング素子
JP2938623B2 (ja) 新規なフェニルキノリン化合物、これを含む液晶組成物および光スイッチング素子
JP2796722B2 (ja) 光学素子用液晶
JP2923001B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物および光スイッチング素子
JP2933688B2 (ja) 液晶素子
JPH0768519B2 (ja) 液晶組成物
JP2632683B2 (ja) 極めて大きな自発分極を有する液晶性化合物
JP2558488B2 (ja) 極めて大きな自発分極を誘起する液晶性化合物
JP3169396B2 (ja) 光学的三安定状態液晶化合物用希釈剤とそれを含む光学的三安定状態を示す反強誘電性液晶組成物
JP2865891B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物および光スイッチング素子
JPH0643376B2 (ja) 液晶性化合物
JPH0629222B2 (ja) 新規化合物とその製造法および液晶組成物
JPH01319459A (ja) 光学活性化合物及びその用途
JPH0665660B2 (ja) 液晶化合物及び液晶組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees