JP2644786B2 - 磁気ヘッド用シールド板 - Google Patents
磁気ヘッド用シールド板Info
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- JP2644786B2 JP2644786B2 JP30584487A JP30584487A JP2644786B2 JP 2644786 B2 JP2644786 B2 JP 2644786B2 JP 30584487 A JP30584487 A JP 30584487A JP 30584487 A JP30584487 A JP 30584487A JP 2644786 B2 JP2644786 B2 JP 2644786B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- plate
- shield plate
- fitting
- magnetic head
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気ヘッド用シールド板に関し、詳しくは磁
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板に関する
ものである。
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板に関する
ものである。
[従来の技術] 従来この種の磁気ヘッド用シールド板(以下シールド
板と略称する)は、例えば第4図および第5図に示すよ
うに、所定形状の磁性金属板21の両側面に非磁性金属板
22、22′を重ねて積層し、接着剤23により接着し、固定
した構造となっている。このシールド板の製造工程で
は、まず磁性金属板21と非磁性金属板22、22′を図示の
ような所定形状に形成し、次に接着剤23を塗布し、治具
を用いて位置を合わせ揃えて両金属板21、22、22′を積
層し、しかる後に加熱および加圧して接着している。
板と略称する)は、例えば第4図および第5図に示すよ
うに、所定形状の磁性金属板21の両側面に非磁性金属板
22、22′を重ねて積層し、接着剤23により接着し、固定
した構造となっている。このシールド板の製造工程で
は、まず磁性金属板21と非磁性金属板22、22′を図示の
ような所定形状に形成し、次に接着剤23を塗布し、治具
を用いて位置を合わせ揃えて両金属板21、22、22′を積
層し、しかる後に加熱および加圧して接着している。
[発明が解決しようとする問題点] ところが上記のような従来のシールド板では、その製
造工程で接着工程を含むため、工数が多く、その分だけ
製造コストが高くつくという欠点があった。
造工程で接着工程を含むため、工数が多く、その分だけ
製造コストが高くつくという欠点があった。
またシールド板の製造工程において両金属板21、22、
22′の位置を高精度に合わせ揃えることは治具を用いて
も難しいとともに、積層後に位置ずれも生じることから
完成品のシールド板に寸法のバラツキが発生するという
欠点があった。
22′の位置を高精度に合わせ揃えることは治具を用いて
も難しいとともに、積層後に位置ずれも生じることから
完成品のシールド板に寸法のバラツキが発生するという
欠点があった。
近年磁気ヘッドのコスト低減とともにその構成部材の
寸法精度の向上が要求されているので上記の両欠点は大
きな問題となる。
寸法精度の向上が要求されているので上記の両欠点は大
きな問題となる。
[問題点を解決するための手段] このような問題点を解決するため本発明によれば、磁
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板におい
て、前記磁性板と非磁性板のそれぞれの対応する所定箇
所に圧入により結合し合う嵌合部を設け、該嵌合部どう
しの圧入による結合により前記磁性板と非磁性板を互い
に固定した構造を採用した。
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板におい
て、前記磁性板と非磁性板のそれぞれの対応する所定箇
所に圧入により結合し合う嵌合部を設け、該嵌合部どう
しの圧入による結合により前記磁性板と非磁性板を互い
に固定した構造を採用した。
[作 用] このような構造によればシールド板の製造工程で上記
嵌合部どうしの位置を合わせて磁性板と非磁性板を積層
し、加圧するのみで嵌合部どうしの圧入による結合によ
って磁性板と非磁性板が互いに固定され、極めて簡単な
工程でシールド板が製造される。また嵌合部どうしの位
置を合わせることにより磁性板と非磁性板の位置を高精
度に合わせ揃えることができ、その後に位置ずれが生じ
ることもなく、シールド板の寸法精度を向上できる。
嵌合部どうしの位置を合わせて磁性板と非磁性板を積層
し、加圧するのみで嵌合部どうしの圧入による結合によ
って磁性板と非磁性板が互いに固定され、極めて簡単な
工程でシールド板が製造される。また嵌合部どうしの位
置を合わせることにより磁性板と非磁性板の位置を高精
度に合わせ揃えることができ、その後に位置ずれが生じ
ることもなく、シールド板の寸法精度を向上できる。
[実施例] 以下、第1図〜第3図を参照して本発明の実施例の詳
細を説明する。
細を説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例による磁気ヘ
ッド用シールド板(以下もシールド板と略称する)の構
造を説明する分解斜視図および同図の矢印Aによる矢視
図である。
ッド用シールド板(以下もシールド板と略称する)の構
造を説明する分解斜視図および同図の矢印Aによる矢視
図である。
両図において符号11は例えばパーマロイなどの磁性金
属からなる、磁性金属板であり、この場合ほぼ矩形で第
1図中不図示の左端下部がへの字形に切り欠かれた形状
に形成されている。
属からなる、磁性金属板であり、この場合ほぼ矩形で第
1図中不図示の左端下部がへの字形に切り欠かれた形状
に形成されている。
また符号12、12′は例えば銅などの非磁性金属からな
る非磁性金属板であり、図示していない磁気ヘッドの磁
気コア先端部の形状に応じて第1図に示すような形状に
形成される。
る非磁性金属板であり、図示していない磁気ヘッドの磁
気コア先端部の形状に応じて第1図に示すような形状に
形成される。
ここで本実施例では従来と異なる点として磁性金属板
11と非磁性金属板12、12′のそれぞれにおいて第1図中
左端部の対応する箇所に、圧入により結合し合う嵌合部
11aおよび12a,12a′が形成されている。ここでは嵌合部
11a,12aは両図中左側から見れば円形の凹部で、右側か
らみれば円形の凸部として断面が台形に形成されてお
り、嵌合部12a′は円形の透孔として形成されている。
11と非磁性金属板12、12′のそれぞれにおいて第1図中
左端部の対応する箇所に、圧入により結合し合う嵌合部
11aおよび12a,12a′が形成されている。ここでは嵌合部
11a,12aは両図中左側から見れば円形の凹部で、右側か
らみれば円形の凸部として断面が台形に形成されてお
り、嵌合部12a′は円形の透孔として形成されている。
そして本実施例のシールド板の製造工程では、まずプ
レス加工により磁性金属板11と非磁性金属板12、12′を
図示の形状に形成するとともにそれぞれに嵌合部11a,12
a,12a′を形成する。
レス加工により磁性金属板11と非磁性金属板12、12′を
図示の形状に形成するとともにそれぞれに嵌合部11a,12
a,12a′を形成する。
次に磁性金属板11の両側を非磁性金属板12、12′で挟
むように、両金属板11、12、12′を第2図中矢印Bで示
すように重ね、嵌合部11a,12a,12a′どうしの位置を合
わせて両金属板11、12、12′どうしの位置を合わせ揃え
る。
むように、両金属板11、12、12′を第2図中矢印Bで示
すように重ね、嵌合部11a,12a,12a′どうしの位置を合
わせて両金属板11、12、12′どうしの位置を合わせ揃え
る。
そして全体を矢印B方向に加圧することにより、嵌合
部11aの凸部が透孔としての嵌合部12a′に圧入し、嵌合
部12aの凸部が嵌合部11aの凹部に圧入する。これにより
嵌合部11aと嵌合部12a,12a′がそれぞれ結合され、この
結合により磁性金属板11と非磁性金属板12、12′が互い
に固定されシールド板が構成される。
部11aの凸部が透孔としての嵌合部12a′に圧入し、嵌合
部12aの凸部が嵌合部11aの凹部に圧入する。これにより
嵌合部11aと嵌合部12a,12a′がそれぞれ結合され、この
結合により磁性金属板11と非磁性金属板12、12′が互い
に固定されシールド板が構成される。
このようにして構成される本実施例のシールド板によ
れば上記のように接着工程を含まず工数の少ない極めて
簡単な工程により製造でき、製造コストを大幅に低減で
きる。
れば上記のように接着工程を含まず工数の少ない極めて
簡単な工程により製造でき、製造コストを大幅に低減で
きる。
また本実施例によれば製造工程において上記嵌合11a,
12a,12a′どうしの位置合わせにより両金属板11、12、1
2′の位置が合わされ揃えられるので、嵌合部の加工位
置精度により両金属板11、12、12′の位置を容易に高精
度に合わせ揃えることができる。
12a,12a′どうしの位置合わせにより両金属板11、12、1
2′の位置が合わされ揃えられるので、嵌合部の加工位
置精度により両金属板11、12、12′の位置を容易に高精
度に合わせ揃えることができる。
しかも嵌合部どうしの圧入による結合後は両金属板1
1、12、12′の互いに対する位置ずれは生じない。従っ
てシールド板の完成品の寸法のバラツキを抑え、寸法精
度を大幅に向上させることができる。
1、12、12′の互いに対する位置ずれは生じない。従っ
てシールド板の完成品の寸法のバラツキを抑え、寸法精
度を大幅に向上させることができる。
なお上記嵌合部11aないし12a,12a′は両金属板11、1
2、12′のそれぞれについて1箇所のみでなく、変形例
として第3図に示すように2箇所ずつ設けもよく、3箇
所以上設けても良い。
2、12′のそれぞれについて1箇所のみでなく、変形例
として第3図に示すように2箇所ずつ設けもよく、3箇
所以上設けても良い。
また嵌合部の形状構造は上記のものに限らず、要は圧
入により結合し合うものであれば良い。
入により結合し合うものであれば良い。
また両金属板の積層枚数および積層順序も上記のもの
に限らない。
に限らない。
さらに磁性金属板11の代りに非金属の磁性材からなる
磁性板を用い、非磁性金属板12、12′の代りに非金属の
非磁性材からなる非磁性板を用いても良いのは勿論であ
る。
磁性板を用い、非磁性金属板12、12′の代りに非金属の
非磁性材からなる非磁性板を用いても良いのは勿論であ
る。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、磁
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板におい
て、前記磁性板と非磁性板のそれぞれの対応する所定箇
所に圧入により結合し合う嵌合部を設け、該嵌合部どう
しの圧入による結合により前記磁性板と非磁性板を互い
に固定した構造を採用したので、極めて簡単な工程で製
造でき、製剤コストの大幅な低減が図れるとともに、寸
法精度を大幅に向上できるという優れた効果が得られ
る。
性板と非磁性板を積層し互いに固定してなり、磁気ヘッ
ドの隣り合うチャンネル間に介在して該チャンネル間の
磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シールド板におい
て、前記磁性板と非磁性板のそれぞれの対応する所定箇
所に圧入により結合し合う嵌合部を設け、該嵌合部どう
しの圧入による結合により前記磁性板と非磁性板を互い
に固定した構造を採用したので、極めて簡単な工程で製
造でき、製剤コストの大幅な低減が図れるとともに、寸
法精度を大幅に向上できるという優れた効果が得られ
る。
第1図は本発明の一実施例による磁気ヘッド用シールド
板の構造を示す分解斜視図、第2図は第1図の矢印Aに
よる矢視図、第3図は嵌合部を2箇所ずつ設けた変形例
の説明図、第4図は従来のシールド板の構造を示す斜視
図、第5図は同シールド板の正面図である。 11……磁性金属板、12……非磁性金属板 11a,12a,12a′……嵌合部
板の構造を示す分解斜視図、第2図は第1図の矢印Aに
よる矢視図、第3図は嵌合部を2箇所ずつ設けた変形例
の説明図、第4図は従来のシールド板の構造を示す斜視
図、第5図は同シールド板の正面図である。 11……磁性金属板、12……非磁性金属板 11a,12a,12a′……嵌合部
Claims (1)
- 【請求項1】磁性板と非磁性板を積層し互いに固定して
なり、磁気ヘッドの隣り合うチャンネル間に介在して該
チャンネル間の磁気シールドを行なう磁気ヘッド用シー
ルド板において、前記磁性板と非磁性板のそれぞれの対
応する所定箇所に圧入により結合し合う嵌合部を設け、
該嵌合部どうしの圧入による結合により前記磁性板と非
磁性板を互いに固定したことを特徴とする磁気ヘッド用
シールド板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30584487A JP2644786B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 磁気ヘッド用シールド板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30584487A JP2644786B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 磁気ヘッド用シールド板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01149205A JPH01149205A (ja) | 1989-06-12 |
JP2644786B2 true JP2644786B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17950047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30584487A Expired - Lifetime JP2644786B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 磁気ヘッド用シールド板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2644786B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2504924Y2 (ja) * | 1989-08-31 | 1996-07-24 | ミツミ電機株式会社 | 磁気ヘッド用シ―ルド板 |
JPH03115903U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-12-02 |
-
1987
- 1987-12-04 JP JP30584487A patent/JP2644786B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01149205A (ja) | 1989-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502 |