JP2642418B2 - 電子素子の製造方法 - Google Patents

電子素子の製造方法

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英一 太田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は炭素原子および水素原子を主な組織形成元素
とし、非晶質あるいは微結晶質の少なくとも一方を含む
硬質炭素膜を用いた電子素子の製造方法に関する。
〔従来技術〕
本発明者らは上記のような硬質炭素膜(通常、i−C
膜、ダイヤモンド状炭素膜、並びにダイヤモンド薄膜を
含む)はプラズマCVD法、イオンビーム法、気相成膜法
にて特定の製膜条件下で得られることを既に確認してい
る。特に、プラズマCVD法においては製膜条件と膜特性
との関係が明確になり、膜質を自由にコントロールでき
るまでに至った。
このような硬質炭素膜は化学的に非常に安定で通常の
酸、アルカリ、有機溶剤に侵されず耐食性に優れ、かつ
ダイヤモンド並の硬度を有している。さらに、絶縁性、
膜表面の平坦性、均一性に優れ、また適切な範囲のドー
ピングにより比抵抗率の制御も可能である。
このように、硬質炭素膜は他に比類のない優れた特性
を有しており、各種電子デバイスの絶縁膜、保護膜ある
いは機能性膜に応用が期待されている。
しかし硬質炭素膜はその化学的安定性のため、ウェッ
トエッチ等従来のSiプロセス技術が使えず、デバイス化
を阻害する一要因となっていた。
〔目的〕
本発明は上記したように極めて優れた特性を有する硬
質炭素膜の微細加工方法を提供し、もって硬質炭素膜を
用いた電子素子を製造する方法を提供することを目的と
するものである。
〔構成〕
本発明は炭素原子および水素原子を主な組織形成元素
とし、非晶質あるいは微結晶質の少なくとも一方を含む
硬質炭素膜を使用した電子素子のパターニングに際し、
気相反応を利用したドライエッチ法により硬質炭素膜を
エッチング除去することを特徴とするものである。
このような気相反応を利用したドライエッチ法は使用
するエッチャント(エッチングガス)の種類が多く、ま
たその他のプラズマ条件(圧力、RFパワー、温度、ガス
流量)を適切に設定することで、エッチングの選択性、
異方性エッチ等も比較的容易に実現できるものである。
本発明者らはエッチャントについていえば、CO2またはC
OとAr,N2,Kr,He等の不活性ガスとの混合ガスにて精度よ
くエッチングできることを知見した。そして、典型的な
エッチング条件は第1表に示すことができる。
第1表 ガス組成:CO2(またはCO2)/Ar等 不活性ガス=2/1〜7/1 圧力 :0.01〜1.0Torr RFパワー:20〜150W トータルガス量:30〜200SCCM また、CO2,COガス等分解エネルギーの低いガスではよ
り低パワーでエッチングされ、高パワーほど硬質炭素膜
のエッチレイトは大きくなる傾向にある。ただし、高パ
ワーではレジストも若干エッチングされるので注意を要
する。
ここで、本発明に使用される硬質炭素膜の合成(形
成)方法の一例をプラズマCVD法により説明する。
この例では、平行平板型プラズマCVD装置が使用され
ている。膜を形成させる基板は、セルフバイアスのため
正イオンの衝撃が促進されるRF給電側に取り付けられて
いる。例えば、CH4,C2H6,C3H8,またはC4H10等の炭化水
素と水素とを混合した原料ガスを装置に導入し、平行平
板の電極間に約13.56MH2の高周波電界を印加するとグロ
ー放電が発生し、原料ガスはラジカルとイオンとに分解
され反応することによって、基板の上に炭素原子とから
なるアモルファスあるいは微結晶質を一部含む硬質炭素
膜が堆積する。この硬質炭素膜はダイヤモンド状炭素
膜、i−C膜、アモルファスダイヤモンド薄膜と一般的
に云われている。上記の反応に必要な条件は、第2表に
示されている。
第2表 RF出力 0.1〜5.0W/cm2 圧力 1013〜10Torr 原料ガス 炭化水素/(炭化水素+水素)=100〜0.5Vol% 堆積温度 室温〜950℃ 以上の製膜方法により製膜された硬質炭素膜は、添付
された第3表に示されているような物性を有しており、
X線および電子回折分析によればアモルファス状態(a
−C:H)、または約50オングストローム〜100オングスト
ローム程度の微結晶粒を含むアモルファス状態である。
IR吸収法およびラマン分光法による分析の結果、第3図
および第4図に示されているように炭素原子がSP3の混
成軌道とSP2の混成軌道とを形成した原子間結合が混在
していることが明らかになっている。なお、以上の硬質
炭素膜は、SP3を主体としてSP2を含むものと、SP2を主
体としてSP3を含むものとがある。
また製膜においては、RF出力が小さく圧力が低いほど
膜の比抵抗値および硬度が増加し、水素混合比が大きい
ほど屈折率が増加して欠陥密度が減少する、つまり良質
な膜を得ることができる。
さらに、硬質炭素膜は、常温から約150℃というよう
に比較的低い温度において製造した場合でもあまり膜質
が劣化しない特徴を有しているため、素子製造プロセス
の低温化には最適であり、使用する基板材料の選択自由
度が広がる。
なお、この例では製膜にプラズマCVD法を使用した
が、この例で使用した原料ガスによるイオンビーム法に
よってもあるいは熱フィラメント法によってもほぼ同質
な膜を製作することができる。
第3表 比抵抗(ρ) 106〜1013Ωcm ビッカース硬度(H) 〜9500kg・mm-2 屈折率(n) 1.9〜2.4 欠陥密度 6×1017〜1019cm-3 注)測定法; 比抵抗(ρ):コンプレナー型セルによるI−V特性よ り. ビッカース硬度(H):マイクロビッカース計 屈折率(n):エリプソメータ 欠陥密度:ESR さらに、第3表より容易に推察できるように、硬質炭
素膜の物性(特性)は非常に広範囲に変えられることが
わかる。
このような硬質炭素膜は下記の実施例以外にも多用な
応用があり(例えばパッシベーション膜、EL素子絶縁
層、発光層、半導体素子の層間絶縁、サーマルヘッドの
発熱層、その他電子デバイス全般)、それら全てに本発
明は適用可能である。
次に実施例を示す。
実施例1 本実施例は本発明により液晶駆動用MIM素子(ないし
はMSI素子)を製造した例を示す。
第1図はその全工程のうち、ドライエッチ法を使用し
た部分を示す。この第1図において、基板1上にはパタ
ーン化された下部電極2が形成されている。この上から
硬質炭素膜3をプラズマCVD法、イオンビーム法あるい
は熱フィラメント法等で全面に製膜する。硬質炭素膜3
の膜厚は数百〜数千Å(通常は250〜3000Å)である。
次に、硬質炭素膜3の必要な部分にレジストパターン4
を形成する。レジスト材料としてはポジ型(例えば、東
京応化OMR800、TSMR8800、シュプレ1400等)、ネガ型
(例えば、東京応化OFR80等)どちらでもよく、膜厚は3
000Å〜5μm(望ましくは0.5〜2μm)とした。これ
を第1表に示した条件にそってプラズマエッチング装置
でドライエッチングを行なった。エッチングレイトは条
件によっても異なるが、CO2/Ar=4/1、圧力0.05Torr、R
Fパワー100W、トータルガス流量50SCCMで約150Å/minで
あった。次いで、レジストパターン4を除去し、硬質炭
素膜3上に上部電極パターン5を形成することにより、
MIM(MSI)素子が完成する。
実施例2 本実施例は本発明により薄膜トランジスタ(TFT)を
製造した例を示す。
第2図において、基板1には半導体薄膜6、ソース電
極7およびドレイン電極8が形成されている。この上に
硬質炭素膜3を実施例1と同様に形成する。この硬質炭
素膜の膜厚は5000〜3000Åが適当であり、製膜温度は室
温〜150℃とした。次に、硬質炭素膜3の上にレジスタ
パターン4を形成し(レジスト材料および膜厚は実施例
1に準ずる)、前記第1表に示した条件にそってドライ
エッチを行った。その後、レジストパターン4を除去
し、その上にゲート電極9を形成することにより、TFT
が完成する。
〔効果〕
本発明により、硬質炭素膜の微細加工が可能となり、
電子デバイスへの応用がはかられる。
硬質炭素膜は、結晶ダイヤモンドに近い物性を有し、
電子デバイスとして応用した場合次の効果を生む。
化学的に安定で耐薬品性、耐環境性に強い素子がで きる。
高硬度であり、機械的損傷に強い素子ができる。
硬質炭素膜は低温で製膜でき、電極材料との界面が きれいで特性の向上がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の製造工程を示し、(a)は(b)の
Xにおける断面図であり、(b)は上面図である。第2
図は実施例2の製造工程を示す。第3図、第4図は本発
明硬質炭素膜のIR吸収スペクトルおよびラマン分光の測
定図である。 1……基板、2……下部電極 3……硬質炭素膜、4……レジストパターン 5……上部電極パターン、6……半導体薄膜 7……ソース電極、8……ドレイン電極 9……ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 克彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−76438(JP,A) 特開 平1−105542(JP,A) 特開 平1−239931(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素原子および水素原子を主な組織形成元
    素とし、非晶質あるいは微結晶質の少なくとも一方を含
    む硬質炭素膜を使用した電子素子のパターニングに際
    し、CO2またはCOを用いる気相反応を利用したドライエ
    ッチ法により硬質炭素膜をエッチング除去することを特
    徴とする電子素子の製造方法。
JP63159735A 1988-03-03 1988-06-28 電子素子の製造方法 Expired - Lifetime JP2642418B2 (ja)

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