JP2642376B2 - 濾 材 - Google Patents

濾 材

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JP2642376B2
JP2642376B2 JP63018508A JP1850888A JP2642376B2 JP 2642376 B2 JP2642376 B2 JP 2642376B2 JP 63018508 A JP63018508 A JP 63018508A JP 1850888 A JP1850888 A JP 1850888A JP 2642376 B2 JP2642376 B2 JP 2642376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、濾材、特に空気調整装置のフィルタに使
用されかつ通気抵抗が小さくかつダスト透過率が小さい
濾材に関連する。
従来の技術 例えば、特開昭59−10319号公報に示されるように、
平均直径の小さい化学繊維を含む濾材は公知である。こ
の濾材は、単繊維直径が0.1〜1.5μの極細可燃性合成繊
維を主体とするウェブの単独又は複数枚が重なり合って
一体化された繊維積装物であり、可燃性であり、使用後
に焼却廃棄が可能である。
また、特開昭59−36514号公報には、焼却可能な換気
フィルタ用メディアが開示されている。このフィルタ用
メディアは、ガラス繊維、再生セルロース繊維及び天然
セルロース繊維をそれぞれ配合した原紙に難燃剤、耐水
剤を含有したバインダを添加した焼却可能な濾材であ
る。この濾材は着火点の低い可燃材料とは異なり、着火
点が比較的高くかつ可燃性を有するので、原子力発電装
置に使用する濾材に適している。
発明が解決すべき課題 ところで、空気清浄器用濾材には種々の特性が要求さ
れる。例えば、大気中には粒子状物質とガス状物質が含
まれる。濾材で除去可能な粒子状物質は煙霧体、ばい煙
又は粉塵等のばいじんがある。このうち、煙霧体はじん
あい(ダスト)、飛沫、煙、霧等があり、10-2〜100μ
程度の大きさである。特に、自動車の室内で除去しなけ
ればならないタバコの煙霧中に含まれるタール及びニコ
チン等の有害物質は10-2〜60μの大きさである。従っ
て、これらの有害物質を十分に除去するには、孔径の小
さい濾材を使用しなければならない。しかし、孔径が小
さいと、短期間の使用により濾材が目詰まりするので、
短期間で濾材を交換しなければならない難点がある。逆
に、孔径の大きい濾材を使用すると、空気中の有害物質
を十分に濾過できない欠点が生ずる。
この発明は化学繊維の量が少なくても通気抵抗が小さ
くかつダスト透過率が小さく空気中の有害物質を十分に
除去できる濾材を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この発明の濾材は、重量基準により16〜44重量%のガ
ラス繊維と、残部が天然繊維及び化学繊維とを含む。天
然繊維はウッドパルプ及びリンターの混合物35〜50%で
ありかつ40〜80μの平均直径を有し、化学繊維は16〜22
%である。ガラス繊維は、例えば、重量基準により約1.
5μの平均直径を有するガラス繊維及び約2.5μの平均直
径を有するガラス繊維から選択された16〜44%とからな
る。ウッドパルプは40〜80μの平均直径を有するものが
好適であり、化学繊維は13μの平均直径を有するものが
好ましい。
作 用 天然繊維であるウッドパルプ及びリンターは空気中に
浮遊する有害物質の捕捉性を向上する。また、ガラス繊
維はフィルタでの空気の圧力損失を減少する。更に、化
学繊維は濾材に強度及び弾力性を与えて、濾材を所定の
形状に保持する作用がある。このように、化学繊維の量
が少なくても通気抵抗が小さくかつダスト透過率が小さ
い。
実施例 以下、この発明による濾材の実施例を説明する。
この発明の濾材は、重量基準により16〜44重量%のガ
ラス繊維と、残部が天然繊維及び化学繊維とを含む、天
然繊維はウッドパルプ及びリンターの混合物35〜50%で
ありかつ40〜80μの平均直径を有し、化学繊維は16〜22
%である。ガラス繊維は、例えば、重量基準により約1.
5μの平均直径を有するガラス繊維及び約2.5μの平均直
径を有するガラス繊維から選択された16〜44%とからな
る。ウッドパルプは、所謂木材パルプであり、メカニカ
ルパルプ、ケミカルパルプ等種々のパルプを使用するこ
とができる。リンターは綿の種子毛繊維のうち長さ約10
mm以下の短繊維からなる通常の材料を使用できる。
基本的には、ウッドパルプとリンターとの混合比は、
重量で50%対50%の比率である。ウッドパルプ及びリン
ターは濾材を高密度化にして、空気中に浮遊する有害物
質の捕捉性を向上する。しかし、ウッドパルプとリンタ
ーとの混合物の含有量が50%を越えると通気抵抗が大き
くなり、濾材の濾過効率が低下する。また、ウッドパル
プとリンターとの混合物が35%以下では空気中の有害物
を十分に捕捉できない。16〜44%含まれるガラス繊維
は、1.5μのガラス繊維16〜22%、2.5μのガラス繊維16
〜22%が好適である。これらのガラス繊維は、アルカリ
ガラス繊維又は無アルカリガラス繊維であり、例えば、
重量基準により約1.5μの平均直径を有するガラス繊維
及び約2.5μの平均直径を有するガラス繊維から選択さ
れたもので極めて細いのが特徴である。ガラス繊維はフ
ィルタでの空気の圧力損失を減少する。このように、ガ
ラス繊維は濾材にち密な気孔を形成し比較的小さな浮遊
物を捕集する。ガラス繊維の混入により、濾材の体積に
比較して、空気中の有害物質との接触面積を約40倍に増
加することができため、有害物質がガラス繊維に接触及
び付着しやすくなり、濾過効果が大幅に向上する。ガラ
ス繊維が44%を越えると、濾材が脆くなる反面、16%以
下では所定の濾過性能が得られない。
16〜22%の化学繊維は、ウッドパルプとガラス繊維と
の中間的性質を有し、レーヨン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ナイロン、塩化ビニル等種々の有機材料から
製造される。一般的に、化学繊維は13μの平均直径を有
するものが好ましい。また、化学繊維は濾材に強度及び
弾力性を与えて、所定の紙相を形成すると共に、濾材を
所定の形状に保持する作用がある。化学繊維は濾材の不
必要な高密度化を防止する作用も併有する。また、この
発明の濾材は、残部を構成する添加剤として3%以下の
耐水剤等が添加される。
この発明の濾材を製造する場合は、重量基準によりウ
ッドパルプ及びリンターの混合物35〜50%と、ガラス繊
維16〜44%と、化学繊維16〜22%とを配合して、従来の
製紙技術により抄造を行えば良い。
本発明者は、第I表に示すように、各組成を含むサン
プルA〜Oを作成して通気抵抗及びダスト透過率を測定
した。この結果、D〜Kのサンプルについて所定の通気
抵抗及びダスト透過率を有する良好な結果が得られた。
通気抵抗は空気圧力が加えられた濾材の上流及び下流の
圧力差を測定したものである。また、ダスト透過率は、
所定の時間内に補集した捕捉物質の総量である。
第I表から明らかなように、重量基準ではウッドパル
プ及びリンターの混合物は35〜50%、ガラス繊維は16〜
44%、化学繊維は16〜22%の範囲で良好な通気抵抗及び
ダスト透過率が得られることが判明した。
前記のように、この発明では、天然繊維であるウッド
パルプ及びリンターは空気中に浮遊する有害物質の捕捉
性を向上する。また、ガラス繊維はフィルタでの空気の
圧力損失を減少する。更に、化学繊維は濾材に強度及び
弾力性を与えて、濾材を所定の形状に保持する作用があ
る。このように、化学繊維の量が少なくても通気抵抗が
小さくかつダスト透過率が小さい。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量基準により16〜44重量%のガラス繊維
    と、残部が天然繊維及び化学繊維とを含む濾材におい
    て、 天然繊維はウッドパルプ及びリンターの混合物35〜50%
    でありかつ40〜80μの平均直径を有し、化学繊維は16〜
    22%であることを特徴とする濾材。
  2. 【請求項2】ガラス繊維は、約1.5μの平均直径を有す
    るガラス繊維及び約2.5μの平均直径を有するガラス繊
    維から選択された16〜44重量%からなる請求項1に記載
    の濾材。
  3. 【請求項3】化学繊維は13μの平均直径を有する請求項
    1に記載の濾材。
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