JP2527982B2 - エンジンオイル用フイルタ― - Google Patents

エンジンオイル用フイルタ―

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JP2527982B2
JP2527982B2 JP62295986A JP29598687A JP2527982B2 JP 2527982 B2 JP2527982 B2 JP 2527982B2 JP 62295986 A JP62295986 A JP 62295986A JP 29598687 A JP29598687 A JP 29598687A JP 2527982 B2 JP2527982 B2 JP 2527982B2
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聖 宮下
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Nippon Muki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用などのエンジンオイル用フイルタ
ーに関する。
(従来の技術) 従来の自動車用などのエンジンオイル用フイルターと
して、セルロースパルプと合成繊維とを混抄して成るも
のが公知である。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来のフイルターを使用し、自動車用エンジンオ
イルを過すると、オイル中の金属粒子その他の不溶解
成分粒子の捕集効率は20%未満であるが、オイル中に含
まれている炭素粒子は捕集することができず、繰り返し
の使用で、炭素粒子の混入量が増大し汚染するばかりで
あり、この点においてエンジンオイル用フイルターとし
ては不適であつた。
(問題を解決するための手段) 本発明は、かゝる従来のエンジンオイル用フイルター
の欠点を解消し、その中に含まれる炭素粒子を除去する
ことができるエンジンオイル用フイルターを提供するも
ので、セピオライト繊維を他の繊維に混在せしめて成
る。
(作用) 本発明のフイルターは、その混合繊維層をオイルが通
過する間に機械的に金属粒子などを捕集することができ
ると同時に、その混在するセピオライト繊維によりオイ
ル中に含まれる炭素粒子は吸着されるので、炭素粒子も
除去のできるフイルターとして有効に作用する。
(実施例) 次に本発明の実施例につき詳述する。
自動車用エンジンオイルは、そのエンジンの行動過程
において、金属部品の磨耗などにより、金属微粉やカー
ボン微粉などの不溶解成分粒子がオイル中に混入し汚染
される。エンジンオイルは非極性分散媒であり、カーボ
ン粒子も非極性の分散質であるため、カーボン粒子は、
エンジンオイルとの相溶性は高い。その上カーボン粒子
の粒径は1.0μm以下であるため、従来の自動車用エン
ジンオイル用フイルターでは、その抄紙繊維の微細な組
織網目を通過し、実質上、これによる機械的過による
除去は不可能であり、このフイルターにより捕集できる
不溶解成分粒子は、金属粒子、無機粒子などオイルに対
し非相溶性の粒子に限られ、かゝる粒子を機械的に捕集
できるにとヾまつた。かくして、オイル中よりカーボン
粒子(通常0.05〜1.0μmの粒径)を除去することがで
きず、長期の使用ができなかつた。本発明者は、天然鉱
物繊維であるセピオライト繊維に着目し、これを他の繊
維に混合しシート状とすれば、カーボン粒子を含めて各
種の不溶解性成分粒子を除去できるフイルターが得られ
ることを知見した。該セピオライト繊維としては、0.01
〜1μmの平均繊維径を有するものが一般であり、その
表面には無数の微細孔が存し、単位当りの表面積は著し
く大きく、試験により、平均繊維径0.01〜1μm、長さ
1μm〜数cmを持つものはカーボン粒子を良好に吸着す
ることが認められた。
その吸着試験例を次に説明する。
試験例 カーボン粒子を0.1重量パーセント含有する汚染自動
車エンジンオイル50gに対し、0.01μmの平均繊維径を
もつセピオライト繊維を2g、5g及び10g投入し撹拌した
後25℃で12時間放置した後、過して該繊維を除いてそ
の液につきカーボン粒子の残存の有無を測定した。同
様に、0.1μmの平均繊維径をもつセピオライト繊維を
同様に前記オイル50g中に投入して前記と同様に吸着処
理を行なつた後、該繊維を分離し、その液につきカー
ボン粒子の残存の有無を測定した。その結果は下記表1
の通りであつた。
上記表から明らかなように、セピオライト繊維はカー
ボン粒子に対し吸着捕集効果を有し、特に1μm以下の
平均繊維径の場合は、著しい吸着捕集効果を有する。
次に、本発明の具体的な実施例を説明する。
実施例1 平均繊維径0.01μmのセピオライト繊維5%、平均繊
維径0.5μmのガラス繊維65%、繊維長5mmのポリエステ
ルモルモノフイラメント30%を水に添加混合して作成し
た懸濁水に、バインダーとしてフイブリル化したセルロ
ースパルプをこれら配合材全量に対し、1%添加混合し
たものを、通常の抄紙機で抄造し、乾燥して目付(秤
量)100g/m2の自動車エンジンオイル用フイルターを製
造した。
実施例2 実施例1と同じ原料であるセピオライト繊維とガラス
繊維と合成繊維とを百分率で50:20:30の配合割合で水に
添加混合して懸濁水を作成した後、該懸濁水を実施例1
と同じ方法で処理し秤量100g/m2の自動車エンジンオイ
ル用フィルターを製造した。
比較例 実施例1と同じ原料であるガラス繊維と合成繊維とを
70対30の配合割合で水に添加混合して懸濁水を作成した
後、該懸濁水を実施例1と同じ方法で処理し秤量100g/m
2の自動車エンジンオイル用フイルターを製造した。
上記2つの実施例で製造した本発明のフイルターと比
較例のフイルターにつき夫々のカーボン粒子の捕集効率
(%)などの各種特性を測定した。その結果を下記表1
に示す。
尚、バインダーとして、フイブリル化セルロースに代
え、フエノール樹脂などの樹脂類を添加して作成したフ
イルターは、セピオライト繊維の表面は、これにより複
覆されるため、吸着捕集効率は低下するので、フイブリ
ル化セルロースなどの細い繊維をバインダーとして使用
することが好ましい。樹脂類をバインダーとして使用す
る場合は、5%までにとヾめる。
尚、フイルターの圧力損失は、3000mmAq以下であるこ
とが好ましく、この点において本発明フイルターはこれ
を満足し得る。多くの試験研究の結果、エンジンオイル
フイルターとして好ましい配合は、セピオライト5〜50
%、平均繊維径0.2〜1μm〔最適(0.3〜0.7μm)〕
のガラス繊維20〜65%、合成繊維モノフイラメント20〜
30%、フイブリル化セルロース数%の範囲から夫々100
%配合になるように選択配合することである。セピオラ
イト50%以上の配合は、水性の低下をもたらし、圧力
損失の過大をもたらすので50%以下の配合にとヾめるこ
とが一般である。
セピオライト繊維とガラス繊維は共に無機繊維である
ので、この両者のみのフイルターは組立作業性が悪いの
で、これを改善するため合成繊維の短繊維や長繊維の配
合が有効であり、更には0.1〜0.5μmの繊維径の叩解フ
イブリル化繊維の配合が有効である。
又本発明フイルターは、ポリエステル不織布などの補
強材との貼り合わせによつてその強度を改善できると共
にカーボン以外の粒子の捕集効率の増大をもたらし得
る。
(発明の効果) このように本発明によるときは、エンジンオイル用フ
イルターとしてセピオライト繊維を混在せしめたので、
オイル中のカーボン粒子を吸着除去できる効果をもたら
す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セピオライト繊維を他の繊維に混在せしめ
    て成るエンジンオイル用フイルター。
  2. 【請求項2】セピオライト繊維とガラス繊維と合成繊維
    との配合混合繊維を少量のバインダーで相互に結着して
    成る特許請求の範囲1に記載のフイルター。
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