JP3020007B2 - 内燃機関用バイパスオイルフィルター用▲ろ▼材 - Google Patents
内燃機関用バイパスオイルフィルター用▲ろ▼材Info
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- JP3020007B2 JP3020007B2 JP2100636A JP10063690A JP3020007B2 JP 3020007 B2 JP3020007 B2 JP 3020007B2 JP 2100636 A JP2100636 A JP 2100636A JP 10063690 A JP10063690 A JP 10063690A JP 3020007 B2 JP3020007 B2 JP 3020007B2
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- Japan
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- internal combustion
- combustion engine
- filter
- bypass oil
- fine particles
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内燃機関に使用されるバイパスオイルフィル
ター用材に関するものである。
ター用材に関するものである。
(従来の技術) 内燃機関においあて、不完全燃焼によりカーボン粒子
が発生し、潤滑油の粘度増大、エンジンの潤滑不良、潤
滑油の寿命短縮等の問題が有る。そこでカーボン粒子除
去のためセルロース繊維、または、セルロース繊維とチ
タン酸カリウムウィスカーを混抄した材が各種形状に
て、使用されている。しかしながら、これらの材のカ
ーボン粒子の除去効率は不十分なものである。
が発生し、潤滑油の粘度増大、エンジンの潤滑不良、潤
滑油の寿命短縮等の問題が有る。そこでカーボン粒子除
去のためセルロース繊維、または、セルロース繊維とチ
タン酸カリウムウィスカーを混抄した材が各種形状に
て、使用されている。しかしながら、これらの材のカ
ーボン粒子の除去効率は不十分なものである。
(発明が解決しようとする課題) 現在使用されているフィルターは、カーボン粒子の除
去効率の点で低く、潤滑油の寿命延長、粘度増大防止に
は、高効率の材が強く望まれている。
去効率の点で低く、潤滑油の寿命延長、粘度増大防止に
は、高効率の材が強く望まれている。
本発明はこの点にかんがみカーボン粒子除去効率の高
い材の提供を目的とするものである。
い材の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、鋭意研究した結果、繊維、微粒子を混
抄して作った新規の材で潤滑油を過する事により、
カーボン粒子が効率的に除去できることを見出し、本発
明をなすに到った。即ち、本発明の材は微粒子を混抄
した新規の材である。
抄して作った新規の材で潤滑油を過する事により、
カーボン粒子が効率的に除去できることを見出し、本発
明をなすに到った。即ち、本発明の材は微粒子を混抄
した新規の材である。
本発明の構成要素の微粒子とは、6ケイ酸マグネシウ
ム、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト類化合物のことで本発明の目的におい
ていづれを使用しても目的を達成できる。
ム、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト類化合物のことで本発明の目的におい
ていづれを使用しても目的を達成できる。
本発明の構成要件の繊維については、木材パルプ、リ
ンターパルプ、レーヨン、ポリエステル、等、抄紙可能
な繊維に濾材の強度を得るため、繊維状であり且つ接着
補強剤として機能するPVA繊維を混抄することにより使
用できる。湿式法において、シートを作る場合、これら
の繊維を1種又は2種以上混合し、叩解度、繊維長、フ
ィブリル化度を調整して用いられるのが、セルロース繊
維は製造時の抄紙性、微粒子の保持性、シートの強度の
上で極めて有効である。
ンターパルプ、レーヨン、ポリエステル、等、抄紙可能
な繊維に濾材の強度を得るため、繊維状であり且つ接着
補強剤として機能するPVA繊維を混抄することにより使
用できる。湿式法において、シートを作る場合、これら
の繊維を1種又は2種以上混合し、叩解度、繊維長、フ
ィブリル化度を調整して用いられるのが、セルロース繊
維は製造時の抄紙性、微粒子の保持性、シートの強度の
上で極めて有効である。
またおどろくべきことに、これら微粒子は酸、アルカ
リの吸着能力を有しており、内燃機関で発生する酸性物
質を吸着し、オイルの劣化を防止する役割を持つことが
分った。
リの吸着能力を有しており、内燃機関で発生する酸性物
質を吸着し、オイルの劣化を防止する役割を持つことが
分った。
本発明の材は次の手順によって製造される。
水を張ったビーター中に所定量の繊維を添加、分散す
る。ビーターの刃を下して、所定の叩解度に調整後、微
粒子を加え均一に混合する。この場合、繊維の分散性を
良くするために界面活性剤等の抄紙用分散剤を加えるこ
とも可能である。この抄紙用原料を用いて常法により抄
紙、乾燥して所望の材を得る。
る。ビーターの刃を下して、所定の叩解度に調整後、微
粒子を加え均一に混合する。この場合、繊維の分散性を
良くするために界面活性剤等の抄紙用分散剤を加えるこ
とも可能である。この抄紙用原料を用いて常法により抄
紙、乾燥して所望の材を得る。
材の各成分の好ましい含有比率は、繊維40〜90%、
微粒子10〜60%の範囲である。
微粒子10〜60%の範囲である。
本発明の材の厚さは0.3〜1mm程度が好ましい。薄す
ぎると液体の透過流路が短すぎてカーボン粒子の除去作
用が不完全になりやすいし、一方厚すぎるプリーツ加工
時の作業性に問題を生じる。
ぎると液体の透過流路が短すぎてカーボン粒子の除去作
用が不完全になりやすいし、一方厚すぎるプリーツ加工
時の作業性に問題を生じる。
本発明の過シートは紙力を向上させるために、一般
に使用されている紙力増力剤を添加すること、および後
加工として熱硬化性樹脂を塗ることが可能である。
に使用されている紙力増力剤を添加すること、および後
加工として熱硬化性樹脂を塗ることが可能である。
本発明の材に使用する微粒子は単体もしくは混合し
て用いることは可能である。
て用いることは可能である。
本発明のシートは強度向上及び構成物である微粒子の
リークを防止するためにシートの裏側に不織布、紙等
を接着、或はホットメルト法等で貼り付けることも可能
である。
リークを防止するためにシートの裏側に不織布、紙等
を接着、或はホットメルト法等で貼り付けることも可能
である。
本発明の材に使用する微粒子は本発明において規定
されていないものと混合使用することも可能である。
されていないものと混合使用することも可能である。
本発明の材は内燃機関のオイルフィルターとして使
用する場合、菊花状、積層タイプなど目的に応じた形状
に加工し、使用することが可能である。
用する場合、菊花状、積層タイプなど目的に応じた形状
に加工し、使用することが可能である。
以下、材製作実施例、試験実施例を具体的に説明す
る。
る。
(実施例−1) リンターパルプ90部を水を張ったビーターに約1%濃
度に添加し、離解後叩解を行い、合成ケイ酸アルミニウ
ム10部、PVA繊維を対原料1%の割合で加え、均一に撹
拌した後、水分を調節し、0.5%の抄紙原料とした。こ
の抄紙原料を用い、乾燥重量250g/m2、厚さ0.5mmのシー
トを得た。
度に添加し、離解後叩解を行い、合成ケイ酸アルミニウ
ム10部、PVA繊維を対原料1%の割合で加え、均一に撹
拌した後、水分を調節し、0.5%の抄紙原料とした。こ
の抄紙原料を用い、乾燥重量250g/m2、厚さ0.5mmのシー
トを得た。
(実施例−2) リンターパルプ90部、6ケイ酸マグネシウム10部、PV
A繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作
にて乾燥重量252g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
A繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作
にて乾燥重量252g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
(実施例−3) リンターパルプ90部、ハイドロタルサイト類化合物10
部、PVA繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様
の操作にて乾燥重量250g/m2、厚さ0.5mmのシートを得
た。
部、PVA繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様
の操作にて乾燥重量250g/m2、厚さ0.5mmのシートを得
た。
(実施例−4) リンターパルプ90部、水酸化マグネシウム10部、PVA
繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作に
て乾燥重量246g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作に
て乾燥重量246g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
(実施例−5) リンターパルプ40部、ハイドロタルサイト類化合物60
部、PVA繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様
の操作にて乾燥重量240g/m2、厚さ0.5mmのシートを得
た。
部、PVA繊維を対原料1%の組成にて実施例−1と同様
の操作にて乾燥重量240g/m2、厚さ0.5mmのシートを得
た。
(比較例−1) リンターパルプ及びPVA繊維を対原料1%の組成にて
実施例−1と同様の操作にて乾燥重量230g/m2、厚さ0.5
mmのシートを得た。
実施例−1と同様の操作にて乾燥重量230g/m2、厚さ0.5
mmのシートを得た。
(比較例−2) リンターパルプ90部、チタン酸繊維10部及びPVA繊維
を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作にて乾
燥重量235g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
を対原料1%の組成にて実施例−1と同様の操作にて乾
燥重量235g/m2、厚さ0.5mmのシートを得た。
(廃油過試験) 実施例及び比較例にて得た材について、下記条件に
て廃油を過し、その除去効率を見た。
て廃油を過し、その除去効率を見た。
試験条件 1) 使用液体 廃油 2) 過性 4.0kg/cm2 3) 有効過面積 19.0cm2 4) 過温度 室温 5) 測 定 液、原液のコンタミ量 (重量法にて測定) 6) 効率測定方法 除去率(%)=(1−液のコンタミ濃度/ 原液のコンタミ濃度)×100 (発明の効果) 以上詳細に説明した如く、従来の技術では得られなか
った高い効率が本発明の材により得られ、業界に益す
るところ極めて大である。
った高い効率が本発明の材により得られ、業界に益す
るところ極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−204211(JP,A) 特開 昭55−136118(JP,A) 特開 昭55−28750(JP,A) 特開 昭62−262741(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 39/14
Claims (1)
- 【請求項1】微粒子及び繊維からなる内燃機関用バイパ
スオイルフィルター用濾材において、前記微粒子は、 粒子径が40μm以下である下記式 2MgO・6SiO2・xH2O(xは整数を示す) で表される6ケイ酸マグネシウム、 または、粒径が150μm以下である下記式 Al2O3・9SiO2・xH2O(xは整数を示す) で表される合成ケイ酸アルミニウム、 または、粒径が150μm以下である下記式 で表されるハイドロタルサイト類化合物、 または、粒径が10μm以下である下記式 Mg(OH)2 で表される水酸化マグネシウム 以上の内のいずれか1種もしくは2種以上からなり、且
つ、前記繊維はPVA繊維を含むことを特徴とする内燃機
関用バイパスオイルフィルター用濾材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2100636A JP3020007B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 内燃機関用バイパスオイルフィルター用▲ろ▼材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2100636A JP3020007B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 内燃機関用バイパスオイルフィルター用▲ろ▼材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03296408A JPH03296408A (ja) | 1991-12-27 |
JP3020007B2 true JP3020007B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=14279320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2100636A Expired - Lifetime JP3020007B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 内燃機関用バイパスオイルフィルター用▲ろ▼材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020007B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2399050C2 (ru) | 2004-12-08 | 2010-09-10 | Герт ХОРСТМЕЙЕР | Тестовая среда для экспресс-анализа моторных масел в двигателях внутреннего сгорания |
JP5494529B2 (ja) * | 2011-03-02 | 2014-05-14 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の潤滑装置 |
EP2687686B1 (en) * | 2011-03-18 | 2015-09-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Oil deterioration suppressing device for internal combustion engines |
WO2012127519A1 (ja) | 2011-03-18 | 2012-09-27 | トヨタ自動車株式会社 | 機械の潤滑装置およびオイルフィルター |
WO2012127517A1 (ja) | 2011-03-18 | 2012-09-27 | トヨタ自動車株式会社 | 添加剤、オイルフィルター、機械の潤滑装置 |
WO2012140699A1 (ja) * | 2011-04-14 | 2012-10-18 | トヨタ自動車株式会社 | 機械の潤滑装置 |
JP5677268B2 (ja) | 2011-11-07 | 2015-02-25 | トヨタ紡織株式会社 | オイル劣化抑制装置 |
JP5639615B2 (ja) | 2011-11-07 | 2014-12-10 | トヨタ紡織株式会社 | オイル劣化抑制装置 |
JP5542289B2 (ja) * | 2012-01-23 | 2014-07-09 | トヨタ自動車株式会社 | オイル添加物およびオイルフィルター |
JP6057541B2 (ja) | 2012-05-07 | 2017-01-11 | トヨタ紡織株式会社 | オイル劣化抑制装置 |
JP5855526B2 (ja) | 2012-05-07 | 2016-02-09 | トヨタ紡織株式会社 | オイル劣化抑制装置 |
US10124329B2 (en) | 2013-04-23 | 2018-11-13 | Toyota Boshoku Corporation | Oil degradation suppressor |
-
1990
- 1990-04-17 JP JP2100636A patent/JP3020007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03296408A (ja) | 1991-12-27 |
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