JP2640803B2 - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

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JP2640803B2 JP28735993A JP28735993A JP2640803B2 JP 2640803 B2 JP2640803 B2 JP 2640803B2 JP 28735993 A JP28735993 A JP 28735993A JP 28735993 A JP28735993 A JP 28735993A JP 2640803 B2 JP2640803 B2 JP 2640803B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/104Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using an open deck, i.e. the water jacket is open at the block top face

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  • Gasket Seals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のオープンデ
ッキ型シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面
に介挿する積層型の金属ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダブロックとシ
リンダヘッドの合わせ面に金属ガスケットを介挿し、こ
の金属ガスケットの燃焼室周りにビードを形成すること
によって、燃焼室内で発生する高圧の燃焼ガスやシリン
ダブロックとシリンダヘッドとを流通する冷却水及び潤
滑油が外部に漏洩するのを防止するようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
オープンデッキ型シリンダブロック36は、燃焼室33
の周囲に沿ってデッキ面を開放した冷却水通路39を形
成してあるため、燃焼室側ブロック36aと外郭側ブロ
ック36bとが冷却水通路39を隔てて分離した構成と
される。
【0004】このようなオープンデッキ型シリンダブロ
ックには、図9に示すようなシリンダブロック36側に
位置する基板31とシリンダヘッド37側に位置する副
板32との積層型金属ガスケットを介挿し、その基板1
には断面半円形のビード35を形成し、副板32の燃焼
室孔33周りには折返し部34を形成して基板31の燃
焼室孔33の内端を挟持し、また基板31と副板32と
には冷却水通路39に対応して絞り孔41が形成してあ
る。
【0005】このような金属ガスケットには、オープン
デッキ型シリンダブロックの構成に起因して以下のよう
な問題点がある。
【0006】(1)燃焼室33内での燃焼爆発時には、
燃焼室側ブロック36aと外郭側ブロック36bとの各
デッキ面の振動及び動きに大きな変化が生じる。従っ
て、基板31と副板32とを夫々一体的な板材で積層構
成した従来の金属ガスケットでは、燃焼室側ブロック3
6aと外郭側ブロック36bの異なる動きに追従するこ
とができず、それによるシール性能にも限度があった。
【0007】(2)金属ガスケットはシリンダヘッド3
7とシリンダブロック36とをネジ締結することにより
固定されるが、この際シリンダヘッド37のボルト締結
間に締め付け歪が生じることによって、シリンダヘッド
37とシリンダブロック36の合わせ面であってボルト
締結間の中央に最大隙間が生じるため、金属ガスケット
にも合わせ面の位置に応じて厚さを変化させることが要
求される。また、このような合わせ面の隙間変化によ
り、燃焼爆発時において締付け面間にたたかれが生じ、
燃焼ガスの吹抜けの原因ともなっていた。
【0008】(3)シリンダブロック36の冷却水通路
39からシリンダヘッド37の冷却水通路40へと流通
する冷却水の流通量は、金属ガスケットに設けた絞り孔
41の内径を考慮し、また長孔とすることによって流量
コントロールするようにしてあるため、金属ガスケット
の絞り孔41の周面がシリンダブロック36の冷却水通
路39内に突出した露出部を形成する。
【0009】しかして、内燃機関の運転中における冷却
水キャビテーションによる影響のほかに、内燃機関の停
止直後に冷却水通路39内にて冷却水内に存在する気泡
42が浮上し、この気泡42が基板31における冷却水
通路39の上流側にエアー溜り43として滞留すると、
このエアー溜り43が接触した基板31の上流側面に温
度上昇及び冷却水の部分的沸騰を生じ、その結果、基板
31の上流側露出部に塗布したゴムコーティング31a
を剥離するという問題が生じていた。
【0010】本発明は、オープンデッキ型シリンダブロ
ックとシリンダヘッドとの合わせ面に介挿するのに適す
る金属ガスケットであって、上記のような従来の問題点
を解消し得た金属ガスケットを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の金属ガスケットは、デッキ面が冷却水通路
を隔てて燃焼室側ブロックと外郭側ブロックとに分離し
たオープンデッキ型シリンダブロックとシリンダヘッド
間に介挿する金属ガスケットにおいて、前記シリンダブ
ロック側に位置し、前記冷却水通路を隔てて燃焼室側基
板と外郭側基板とに分離独立した第一基板と、前記シリ
ンダヘッド側に位置する一体形の第二基板と、前記第一
及び第二基板間に介挿した一体形且つ平坦な副板とを積
層し、前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックとの
合わせ面の外周に突出させた前記外郭側基板と前記副板
と前記第二基板の各突出部をリベット等で固着すると共
に前記燃焼室孔周りにて少なくとも前記燃焼室側基板と
前記副板とをグロメットで挟持して成り、前記第一基板
と第二基板とには前記冷却水通路を挟んで互いに反対方
向に形成した段差ビードを設け、前記第二基板と前記副
板とには前記冷却水通路位置にて冷却機能に対応した内
径の冷却水孔を穿設し、前記副板又は該副板のシリンダ
ブロック側に付設した補助板における前記冷却水通路の
上流側はシール用ゴムコーティング等を施さない非コー
ティング面としたのである。
【0012】
【作用】図1において、本発明の金属ガスケットは、第
一基板1が冷却水通路5を隔てて燃焼室側基板1aと外
郭側基板1bとに分離され、第二基板2と副板3が一枚
板で形成され、燃焼室側基板1aと副板3とはグロメッ
ト7で挟持され、第二基板2と副板3と外郭側基板1b
とはリベット9等にて固着されているから、全体が一体
的に結合された金属ガスケットを形成する。
【0013】このような金属ガスケットにおいて、燃焼
室側基板1aと外郭側基板1bとは燃焼室側ブロック2
1aと外郭側ブロック21bの各デッキ面に分離独立し
て接触し、ブロック21a、21bの各デッキ面の異な
る振動及び動きに追従することができる。
【0014】また、第一基板1の燃焼室側基板1aと副
板3を挟持したグロメット7は燃焼室孔6周りにて一次
シールを成し、第一基板1と第二基板2とに形成した段
差ビード11、12はグロメット7まわりを囲んで二次
シールを成す。
【0015】また、燃焼室側基板1aと外郭側基板1b
と第二基板2と副板3とは夫々別個の板材から形成され
ているため、各板材の厚さ、材質、コーティング層の厚
さ(ただし、副板3にはコーティングを施さない)等を
締付け隙間の変化等に対応させた際に要求されるシール
性能に応じて自由に選定することができる。
【0016】さらに、冷却水通路5の位置において、燃
焼室側基板1aと外郭側基板1bとが冷却水通路5を開
放し、副板3の冷却水通路5の上流側を非コーティング
面3bとしたことにより、冷却水通路5内に発生した気
泡は、副板3の非コーティング面3aに対してエアー溜
り15を形成するから、ゴムコーティングの剥れ現象は
何ら生じない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0018】図1はオープンデッキ型シリンダブロック
とシリンダヘッドの合わせ面に介挿した本発明による金
属ガスケットの図8のA−A線に沿う断面図である。図
2乃至図7は本発明による金属ガスケットの各種の実施
例を示す断面図である。図8(a) は本発明による金属ガ
スケットを第二基板側から見た平面図、図8(b) は第一
基板側から見た平面図である。
【0019】図1において、オープンデッキ型シリンダ
ブロック21は、デッキ面が冷却水通路5を隔てて燃焼
室側ブロック21aと外郭側ブロック21bとに分離し
てある。このシリンダブロック22とシリンダヘッド2
2との間に介挿した金属ガスケットの積層材のうち、シ
リンダブロック22側に位置する基板1は、このシリン
ダブロック22の冷却水通路5を隔てて燃焼室側基板1
aと外郭側基板1bとに分離した硬質金属板で独立的に
形成してある。この燃焼室側基板1aと外郭側基板1b
との両面にはゴムコーティング1cを施してある。
【0020】シリンダヘッド22側に位置する第二基板
2は一枚板の硬質金属板から成り、第一基板1よりも燃
焼室孔6の内径を広げてある。この第二基板2の両面に
もゴムコーティング2cを施してある。
【0021】これらの第一基板1と第二基板2には冷却
水通路5を挟んで燃焼室側ブロック21aと外郭側ブロ
ック21bとに段差を成す段差ビード11、12を互い
に反対方向に突出形成してある。
【0022】第一基板1と第二基板2との間に介挿され
た副板3は一枚のメッキ等を施した軟質金属板、又は硬
質或は軟質のステンレス板等で形成し、両面にゴムコー
ティングを施さずにおく。この副板3には、シリンダブ
ロック21の冷却水通路5からの冷却水量を制御するた
めに、開口径を冷却水通路5よりも小径に絞り込んだ絞
り孔3aが穿設してある。そして、第二基板2にも副板
3の絞り孔3aに対応して同位置に同径の絞り孔2aを
穿設してある。
【0023】上記の積層材を結合するには、燃焼室孔6
周りにて、燃焼室側基板1aと副板3とをグロメット7
で挟持する。
【0024】上記の各積層材は、夫々別体に構成されて
いるから、シリンダヘッド22のボルト締結の際に生じ
るシリンダヘッド22とシリンダブロック21の合わせ
面の隙間変化に応じて、燃焼室側基板1aと外郭側基板
1bの厚さを自由に選定し、また段差ビード11、12
の高さに応じてグロメット7の厚さを自由に選定するこ
とができる。このとき、第二基板2側のグロメット7の
外周は、第二基板2の段差ビード12の撓み量を考慮し
た隙間を設けておき、段差ビード12が撓んだときでも
第二基板2の内周がグロメット7の折返し部7aの内端
に当たらないような外径としておく。
【0025】また、燃焼室側基板1a側のグロメット7
の外周は、燃焼室側基板1aの段差ビード11が撓んだ
ときでも、その撓み量を考慮して段差ビード11の段差
形成部がグロメット7の外周に当たらない外径としてお
く。
【0026】一方、シリンダヘッド22とシリンダブロ
ック21との合わせ面の外周に外郭側基板1bと副板3
と第二基板2とを突出形成し、これらをこの突出部で一
括的にリベット9等で固着し、リベット9がシリンダブ
ロック21とシリンダヘッド22の合わせ面内に入らな
いようにしてある。
【0027】このような結合により、第一基板1の燃焼
室側基板1aと外郭側基板1bと副板3と第二基板2と
は一体的に結合されて一個の積層型金属ガスケットを構
成する。
【0028】なお、図8は図1の金属ガスケットに基づ
いて4気筒のオープンデッキ型シリンダブロックに適用
するようにした金属ガスケットの平面図であって、図8
(a)は第二基板2を表として見た図であり、図8(b) は
図8(a) を反転して第一基板1を表として見た図であ
り、上記の説明のほか締結用ボルト孔17、オイル孔1
8が夫々穿設してある。
【0029】このように構成した金属ガスケットは、シ
リンダヘッド22とシリンダブロック21間でボルト締
結されて面方向に押圧され、第一基板1と第二基板2と
の段差ビード11、12は圧縮されて段差による隙間を
縮小する。その結果、冷却水通路5の上流側には露出し
た副板3の非コーティング面3bを作り、シリンダブロ
ック21側で燃焼室側基板1aと外郭側基板1bとは冷
却水通路5の開口を完全に開放してあるから、両基板1
a、1bのコーティング面は冷却水の流通に対面しな
い。
【0030】従って、冷却水通路5内に発生した気泡が
上昇してエアー溜り15として滞留するのは副板3の非
コーティング面3bに対してであるから、ゴムコーティ
ングの剥れ現象のおそれが全く生じない。ただし、副板
3の両面にはメッキ等の錆び止め処理や両面スライド向
上用の処理は行ってもよい。
【0031】また、燃焼室側ブロック21aのデッキ面
には燃焼室側基板1aが接し、外郭側ブロック21bの
デッキ面には外郭側基板1bが接する。これらの基板1
a、1bは冷却水通路5を隔てて分離独立してあるか
ら、夫々別個に燃焼室側ブロック21aと外郭側ブロッ
ク21bの動きに追従することができる。
【0032】この際、金属ガスケットは、シリンダヘッ
ド22とシリンダブロック21間の隙間に対してグロメ
ット7位置にて1次シールを為し、第一基板1と第二基
板2の段差ビード11、12の形成部位にて2次シール
を為す。
【0033】また、本発明においては、このようなシー
ル性の向上のために、各積層材が別体で構成されたこと
から、コーティング層の厚さを各積層材ごとに自由に選
定することができる。即ち、1次シールを成すグロメッ
ト7はゴムコーティング層を厚くし、2次シールを成す
燃焼室側基板1aは厚くし、外郭側基板1bはボルト締
結時のトルクダウンがなくまた圧縮時のはみ出しがない
ように薄く塗布しておく。またグロメット7と燃焼室側
基板1aの段差ビード1との間に生じる隙間14を充填
材で補充しておくこともできる。
【0034】図2乃至図7に本発明の他の実施例が示し
てある。
【0035】図2の金属ガスケットは、図1のものと略
同様であるが、副板3のシリンダブロック21側にゴム
コーティング層4aを介して補助板4を付設し、この補
助板4の外周側はリベット9で他の積層材と共に締結
し、補助板4の内端は燃焼室側基板1aの段差ビード1
1の段差内に納まるようにしてある。
【0036】この補助板4によって、グロメット7の厚
さ増大による一般部(燃焼室側基板1aと副板3とを挟
持したグロメット7以外の部分)の厚さ減少によって発
生する隙間を補うことができる。
【0037】また、補助板4の冷却水孔5の上流側は非
コーティング面4bが面しているから、図1における副
板3の非コーティング面3aと同様に、冷却水孔5のエ
アー溜り15はこの非コーティング面4bに滞留してゴ
ムコーティングの剥れ現象を生じない。
【0038】図3の金属ガスケットは、図2の金属ガス
ケットと同様に副板3に補助板4を付設し、燃焼室側基
板1aの燃焼室孔径を第二基板2と同径として、保持板
24で燃焼室側基板1aの内周端部をシリンダブロック
21側から保持すると共に、この保持板24に段差2
4’を設けて副板3に添設し、保持板24と副板3の内
端をグロメット7で挟持するようにしたものである。
【0039】図4の金属ガスケットは、副板3の燃焼室
孔側をシリンダブロック21側に折返して(折返し部
3’)その外側をグロメット7で挟持すると共に、この
グロメット7のシリンダブロック21側の外周端部で燃
焼室側基板1aの内端を保持したものである。
【0040】この構成においては、副板3の折返し部
3’内に、厚さ調整のための別体リング(不図示)をか
ませることができる。
【0041】この図4の金属ガスケットにおいて、折返
し部3’の厚さ及び折返し部3’と別体リング(不図
示)の合計厚さを燃焼室側基板1aの厚さより大とする
と、ビード11の作動に応じて燃焼室側基板1aをグロ
メット7の挟持部内で移動可能とすることができる。
【0042】図5の金属ガスケットは、図4の金属ガス
ケットの副板3の折り返し部3’と異なり、副板3のシ
リンダブロック21側に別体リング25をスポット溶
接、接着、溶着等にて一体化するか、又は別体のままで
副板3と折り返し部3’の内端をグロメット7で挟持し
たものである。
【0043】この図5の金属ガスケットにおいては、図
4の金属ガスケットと同様に、別体リング25の厚さを
燃焼室側基板1aの厚さより大とすると、ビード11の
作動に応じて燃焼室側基板1aをグロメット7の挟持部
内で移動可能とすることができる。
【0044】図6の金属ガスケットは、補助板4を副板
3の両側に付設し、副板3の燃焼室孔側に内側グロメッ
ト26を巻き、その外側をグロメット7で挟持すると共
に、グロメット7の外端にて燃焼室側基板1aと第二基
板2の内端を保持したものである。
【0045】この図6の金属ガスケットにおいては、内
側グロメット26の厚さを燃焼室側基板1a及び第二基
板2の厚さより大とすると、ビード11とビード12の
作動に応じて燃焼室側基板1a及び第二基板2をグロメ
ット7の挟持部内で移動可能とすることができる。
【0046】図7の金属ガスケットは、図6の金属ガス
ケットと異なり、内側グロメット26を設けず、燃焼室
側基板1aと第二基板2と副板3の内端を同径として、
これら積層材の内側をグロメット7で挟持したものであ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属ガス
ケットによれば、上記で挙げた従来の問題点に対応して
次の効果を奏することができる。
【0048】(1)シリンダブロック21側に位置する
分離した基板1、即ち燃焼室側基板1aと外郭側基板1
bとが独立してデッキ面の燃焼室側と外郭側の動きに追
従することができ、夫々の動きに応じたシール性能を発
揮することができる。
【0049】この際、グロメット7の形成部が1次シー
ルを為し、段差ビード11、12の形成部が2次シール
を為す。
【0050】(2)燃焼室側基板1aと外郭側基板1b
と副板3と第二基板2は夫々別個の板材から構成されて
いるから、各板材の厚さ、材質等、あるいは塗布すべき
ゴムコーティング層の厚さを自由に選定して、シリンダ
ヘッド22のボルト締結の際に生じるシリンダヘッド2
2とシリンダブロック21の合わせ面の隙間変化に対応
させることができ、シール性能の向上を図ることができ
る。
【0051】(3)冷却水通路5内において、燃焼室側
基板1aと外郭側基板1bとは冷却水通路5に対面せ
ず、副板3の非コーティング面3aが冷却水通路5の上
流側に対面していることから、エアー溜り15は副板3
の非コーティング面3aに対して滞留するからゴムコー
ティングの剥れ現象が発生せず、冷却水経路例えばサー
モスタットのエア抜き孔等への詰まりによる冷却機能の
低減を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はオープンデッキ型シリンダブロックとシ
リンダヘッドの合わせ面に介挿した本発明による金属ガ
スケットの図8のA−A線に沿う断面図である。
【図2乃至図7】図2乃至図7は本発明による金属ガス
ケットの各種の実施例を示す断面図である。
【図8】図8(a) は本発明による金属ガスケットの第二
基板側の平面図、図8(b) は第一基板側の平面図であ
る。
【図9】図9はオープンデッキ型シリンダブロックとシ
リンダヘッドの合わせ面に介挿した従来の金属ガスケッ
トの断面図である。
【符合の説明】
1…第一基板、1a…燃焼室側基板、1b…外郭側基
板、2…第二基板、3…副板、3a…副板の非コーティ
ング面、4…補助板、4a…補助板の非コーティング
面、5…冷却水通路、6…燃焼室孔、7…グロメット、
9…リベット、11…第一基板の段差ビード、12…第
二基板の段差ビード、21…シリンダブロック、21a
…燃焼室側ブロック、21b…外郭側ブロック、22…
シリンダヘッド、25…別体リング、26…内側グロメ
ット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デッキ面が冷却水通路5を隔てて燃焼室側
    ブロック21aと外郭側ブロック21bとに分離したオ
    ープンデッキ型シリンダブロック21とシリンダヘッド
    22間に介挿する金属ガスケットにおいて、前記シリン
    ダブロック21側に位置し、前記冷却水通路5を隔てて
    燃焼室側基板1aと外郭側基板1bとに分離独立した第
    一基板1と、前記シリンダヘッド22側に位置する一体
    形の第二基板2と、前記第一及び第二基板1、2間に介
    挿した一体形且つ平坦な副板3とを積層し、前記シリン
    ダヘッド22と前記シリンダブロック21との合わせ面
    の外周に突出させた前記外郭側基板1bと前記副板3と
    前記第二基板2の各突出部をリベット9等で固着すると
    共に前記燃焼室孔6周りにて少なくとも前記燃焼室側基
    板1aと前記副板3とをグロメット7で挟持して成り、
    前記第一基板1と第二基板2とには前記冷却水通路5を
    挟んで互いに反対方向に形成した段差ビード11、12
    を設け、前記第二基板2と前記副板3とには前記冷却水
    通路5位置にて冷却機能に対応した内径の冷却水孔2
    a、3aを穿設し、前記副板3又は該副板3のシリンダ
    ブロック21側に付設した補助板4における前記冷却水
    通路5の上流側はシール用ゴムコーティング等を施さな
    い非コーティング面3b、4bとしたことを特徴とする
    金属ガスケット。
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