JP2640707B2 - 切断用プラズマトーチ - Google Patents
切断用プラズマトーチInfo
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- JP2640707B2 JP2640707B2 JP4072109A JP7210992A JP2640707B2 JP 2640707 B2 JP2640707 B2 JP 2640707B2 JP 4072109 A JP4072109 A JP 4072109A JP 7210992 A JP7210992 A JP 7210992A JP 2640707 B2 JP2640707 B2 JP 2640707B2
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- JP
- Japan
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- nozzle
- passage
- cap
- plasma
- electrode
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05H—PLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
- H05H1/00—Generating plasma; Handling plasma
- H05H1/24—Generating plasma
- H05H1/26—Plasma torches
- H05H1/32—Plasma torches using an arc
- H05H1/34—Details, e.g. electrodes, nozzles
- H05H1/3457—Nozzle protection devices
Description
られる切断用プラズマトーチに関するものである。
却水により冷却されるものは、トーチ本体に電極が取り
つけられ、それに絶縁体及び電極の軸の周囲に旋回させ
て作動ガスを噴出させるためのガス噴出口を介して、ノ
ズルが取り付けられ、そのノズルのノズルオリフィスを
含む先端部を除く他の部分を被覆し、ノズルをトーチ本
体に固定するノズルキャップがトーチ本体に螺着され
る。そして電極を冷却した冷却水は、トーチ本体内部に
形成された冷却水通路を通り、トーチ本体とノズルとノ
ズルキャップにより成形される空間の経由して、ノズル
を冷却し、再びトーチ本体に形成された冷却水通路に戻
る構成となっている。
ズル保護キャップ) プラズマトーチにおいてノズル先端が露出していると、
切断開始時に厚板のピアッシング(穴開け切断)を行う
とノズルに吹き上がった溶融金属(ドロス)がノズルに
付着しノズルを溶損したり、あるいは、ノズルと被切断
材が接触するとダブルアークと呼ばれる不正放電が起こ
りノズルを損傷することがある。そのため空冷ノズルに
於いて、ノズル先端部を保護するためにノズルとは電気
的に絶縁された金属製のノズル保護キャップを取り付け
るとともに、ノズルを冷却するガスをそのままノズルと
ノズル保護キャップの間に流すことで、吹き上がってく
る溶融金属を吹き飛ばし、ノズルを保護する方法が米国
特許第4861962号(ハイパー 1989年8月2
9日出願)に開示されている。
ズル保護キャップ) 上記第2の従来技術と同様に、ノズルの周囲に、ノズル
とは電気的に絶縁された金属製のノズル保護キャップを
取り付け、ノズルとノズル保護キャップの間に2次ガス
を流す構成となっているプラズマ溶接トーチが特公昭5
3−119753号公報(日立精工 昭和52年3月3
0日出願)に開示されている。
断面の傾斜) プラズマ切断では一般的に切断溝(カーフ)の表側が広
く、裏側が狭くなっている。そのため切断面は垂直とな
らず傾いている。しかし一方で、アークの安定化のため
に、電極の軸の周囲に作動ガスを旋回させて噴出する構
成のプラズマトーチに於いては、その切断面が左右対象
とはならず、非対象となることが知られている。このこ
とを利用すると、表カーフ幅が広く、裏カーフ幅が狭く
なっている状況に於いても、作動ガスの旋回によって、
片側の接断面だけであれば、垂直な切断を行うことがで
きることが溶接技術1988年6月号に開示されてい
る。
ては、(1)ノズルの保護と、(2)2次ガスによるプ
ラズマアークの緊縮、(3)ノズル保護キャップの温度
上昇、(4)旋回気流効果の調整、(5)冷却水面路の
電気腐食の点について以下のような問題があった。
ング(穴開け切断)を行うとノズルに吹き上がった溶融
金属がノズルに付着しノズルを溶損したり、あるいは、
ノズルと被切断材が接触するとダブルアークと呼ばれる
不正放電が起こりノズルを損傷することがある。従っ
て、第1の従来技術にあるようにノズルが露出している
プラズマトーチでは厚板のピアッシングを行う際には、
メインアークが移行する最高の高さでピアッシングを行
い、ピアッシング時の溶融金属(ドロス)の吹き上がり
を避けて、穴が貫通した後、トーチを切断に適した高さ
まで下げて切断を開始するという方法が採用されてい
る。しかし、この方法によると切断開始時のトーチの高
さ制御が複雑となることは避けられず、また、切断中あ
るいは終了時に、被切断材が熱変形や支持の状態によっ
ては、跳ね上がってくることがあり、それを避けるのは
困難で、ノズルと被切断材が接触することでダブルアー
クが発生し、ノズルを損傷する危険性を回避することは
できない。このようなことを考慮して、第2の従来技術
にあるように空冷されたノズルを有するトーチに於いて
は、上記のピアッシング時のノズルへのドロスの付着や
被切断材との電気的な接触を防止するための、ノズル保
護キャップの機構が開示されている。しかしながら、第
2の従来技術では、空冷ノズル方式のプラズマトーチに
対して適用されており、第2の従来技術にあるようなノ
ズルを水冷するプラズマトーチにはトーチ先端部の形状
が異なるため適用できない。また、ノズルを空冷してい
る冷却ガスを利用する機構となっているため、多量の冷
却ガスを流す必要があり、これを確保するためにノズル
保護キャップにはトーチ軸上プラズマアークを通す開口
部以外にこの複数の開口部が設けられている。このた
め、被切断材の表面には多量の冷却ガスが噴出するた
め、プラズマアークへの擾乱が増加し切断に悪影響がで
る問題があった。また、第3の従来技術では、水冷のノ
ズルに対して保護キャップが適応されているが、その機
能は、被切断材とノズルの接触を防止する機能は有する
ものの、2次ガスで溶接部を大気から遮断するためのも
ので、ノズル保護キャップの開口部が広く開いているた
め、切断の場合のビアッシング時のドロスの吹き上がり
からノズルを守る機能は有していない。
縮 プラズマ切断では、アークをノズルにより細く絞り込む
ことで、高温高速のアークプラズマを得ている。小さい
ノズル径を有するノズルに、より多くの電流を流すこと
ができれば、狭い切断溝幅で高速で切断できる。しか
し、電流を増大していくと、電流がノズルオリフィスを
通過せずノズルの金属部を流れるダブルアークと呼ばれ
る現象が起こり、切断能力が低下するだけではなくノズ
ルを損傷してしまう。第1の従来技術では、アークを細
く絞り込むために、電極の周囲に作動ガスを強く旋回さ
せて噴出させるとともに、ノズルを水冷することでダブ
ルアークが起こりにくくしている。しかし、ノズルを噴
出したプラズマアークは、ノズルによる拘束が解除され
膨脹するので、切断溝幅が広がってしまう問題が残って
いる。第2の従来技術では、ノズルが水冷されていない
ためノズルの冷却が不十分でダブルアークが起こり易
く、電流を大幅に増大することが困難である。また、ノ
ズル保護キャップによりプラズマアークを包囲するよう
に供給される2次ガスを使って、ノズルから噴出したア
ークを更に絞り込むことができるが、この第2の従来技
術では、プラズマガスを包囲する様に2次ガスを流すた
めの中央の開口部以外に、ノズル冷却のためにガス流量
を増やすための開口部が設けられており、アークを包囲
する2次ガスだけを独立して制御することができず、そ
のためにプラズマアークを更に絞り込むのに十分な2次
ガスの流速あるいは圧力を得ることが困難である。
護キャップは、2次ガスによる空冷しか行われないた
め、プラズマアークあるいは切断面からの輻射により温
度が上がってしまう。そのため、ノズルや電極などの消
耗部品の交換の際には、アーク停止後しばらく2次ガス
を流して冷却するか、あるいは、手袋をはめて交換する
かしなければならず、交換時の作業性が悪かった。
切断面が傾斜することを利用して、片側の切断面につい
て垂直な切断面を得ることが可能である。しかし、被切
断材の板厚や切断速度に合わせて、接断面の傾斜の程度
を調整しようとすると、旋回気流の強度つまり作動ガス
流量の増減が必要となる。しかし、作動ガス流量はアー
クを安定に保持するための最適値があり、作動ガス流量
を増減するとアークが不安定となってしまい、切断面の
傾斜の程度を調整することは困難である。
れるプラズマトーチでは電極及びノズルは、トーチ本体
のそれぞれ絶縁された金属部に当接され固定されるとと
もに、それぞれの金属部には、直流電源から電力が供給
されている。そして、冷却水は電極とノズルを冷却する
ように、電極側金属部とノズル側金属部を連結する冷却
水通路が設けられている。プラズマアークが発生してい
る時には、電極側金属部とノズル側金属部との間には電
位差が発生している。この時それぞれの金属部は電気的
に絶縁された状態でトーチ本体が構成されているが、そ
れぞれの金属部が冷却水通路で連結されており、そこに
冷却水が流れているため、冷却水を介して微弱な電流が
流れる。この電流は微弱なのでアークの発生には何等支
障は起きないが、この電流によって、トーチ本体の金属
部が徐々に電気化学的な作用によって腐食が進行し、ト
ーチが、いずれは使用不能に陥る問題を、電極及びノズ
ルが水冷されるトーチでは抱えている。
ので、ノズルが水冷されているようなトーチ構造のもの
に対しても有効にノズル保護の機能を発揮することがで
き、ノズル2の寿命が大幅に改善され、また2次ガス通
路内にインシュレータを介装したことにより、2次ガス
がこのインシュレータにて整流されて、この2次ガスに
よりノズル2より噴出したプラズマアークが再度絞り込
まれて、切断溝幅の細い精密な切断を行なうことがで
き、さらに、ノズルキャップとノズル保護キャップとは
インシュレータにて調心されると共に、インシュレータ
も偏心することなく取付けることができ、また吹き上げ
ドロスからノズルを保護でき、また、十分な流量及び流
速にて2次ガスを供給でき、また、冷却水による電気化
学的な腐食を低減できるようにした切断用プラズマトー
チを提供することを目的とするものである。
に、本発明に係る切断用プラズマトーチは、水冷された
電極1を用い、この電極1をプラズマガス通路6を隔て
て被覆するように配置されたノズル2のオリフィス16
を通じてプラズマアークを電極1と被切断材24間で発
生させる切断用プラズマトーチにおいて、ノズルキャッ
プ4の外側に、先端側にノズル2のオリフィス16に対
向する開口部を有し、この開口部に連通する環状の2次
ガス通路8をノズルキャップ4との間で構成するノズル
保護キャップ5を上記電極1及びノズル2と電気的に絶
縁して固着し、上記2次ガス通路8内に、2次ガス通路
8を流れるガス流を整流する整流通路を有するインシュ
レータ14を介装し、このインシュレータ14を矩形の
断面形状にすると共に、このインシュレータ14をノズ
ルキャップ4の外周面とノズル保護キャップの内周面に
それぞれ設けた段部に嵌着した構成となっている。
フィス径φ 1 とノズル保護キャップ5,5a,5bの開
口径φ 2 との比φ 2 /φ 1 を1.0〜5.0にした構成
とした。
1をプラズマガス通路6を隔てて被覆するように配置さ
れたノズル2のオリフィス16を通じてプラズマアーク
を電極1と被切断材24間で発生させる切断用プラズマ
トーチにおいて、ノズルキャップ4の外側に、先端側に
ノズル2のオリフィス16に対向する開口部を有し、 こ
の開口部に連通する環状の2次ガス通路8をノズルキャ
ップ4との間で構成するノズル保護キャップ5を上記電
極1及びノズル2と電気的に絶縁して固着し、上記2次
ガス通路8内に、2次ガス通路8を流れるガス流を整流
する整流通路を有するインシュレータ14を介装すると
共に、上記ノズル2の先端面とノズル保護キャップ5,
5a,5bの開口部内側面との間のギャップ17の寸法
hが0.5〜1.5mmにした構成となっている。
1をプラズマガス通路6を隔てて被覆するように配置さ
れたノズル2のオリフィス16を通じてプラズマアーク
を電極1と被切断材24間で発生させる切断用プラズマ
トーチにおいて、ノズルキャップ4の外側に、先端側に
ノズル2のオリフィス16に対向する開口部を有し、こ
の開口部に連通する環状の2次ガス通路8をノズルキャ
ップ4との間で構成するノズル保護キャップ5を上記電
極1及びノズル2と電気的に絶縁して固着し、上記2次
ガス通路8内に、2次ガス通路8を流れるガス流を整流
する整流通路を有するインシュレータ14を介装すると
共に、電極1側の冷却水室9とノズル2側の冷却水通路
7とを連通する流入路25を電気絶縁材料にて構成した
チューブ26にて構成した。
マアークはノズル2及びオリフィス16を通って噴出さ
れる。このとき、ギャップ17より上記プラズマアーク
に向けて2次ガスが噴出されるが、このときの2次ガス
はインシュレータ14により整流される。そしてインシ
ュレータによりノズルキャップとノズル保護キャップと
が調心されて結合されると共に、インシュレータも偏心
することなく取付けられる。また、ノズルのオリフィス
径φ 1 とノズル保護キャップの開口径φ 2 との比φ 2 /
φ 1 が1.0〜5.0であることにより、ピアッシング
時のドロスの吹き上がりからノズルが保護される。
mmにしたギャップから十分な流量 を十分速い流速で供
給される。また、冷却水が流れる流路に電気絶縁材料に
て構成したチューブ26を嵌合することで、冷却水室の
電気的な腐食が防止される。
(e)に基づいて説明する。図中1は電極、2はこの電
極1の先端に対向する位置にノズル保持部材3にて保持
されて設けられたノズル、4は上記ノズル1の下端部分
を除き、その他の部分を被覆するノズルキャップ、5は
このノズルキャップ4の外側を被覆するノズル保護キャ
ップである。そして上記電極1の周囲には、この周囲か
らノズル2に連通するプラズマガス通路6が設けてあ
り、またノズル2とノズルキャップ4との間には冷却水
通路7が設けてあり、さらに、ノズルキャップ4とノズ
ル保護キャップ5との間にはノズル2の先端側に開放さ
れた2次ガス通路8が設けられている。これによってノ
ズル2は第1のノズルを構成し、2次ガス通路8は第2
のノズルを構成することになる。上記ノズル保護キャッ
プ5はノズルキャップ4に対して電気的に絶縁された状
態となっており、またノズル2はノズルキャップ4の先
端部でも支持されている。
あり、この冷却水室9は上記冷却水通路7に連通されて
いる。そしてこれらの一方の冷却水室9に冷却水流入路
10が接続してあり、他方の冷却水通路7に冷却水流出
路10aが接続してある。一方上記プラズマガス通路6
にはプラズマガス流入路11が、また2次ガス通路8に
は2次ガス流入路12がそれぞれ接続してある。13は
上記各部材を支持するトーチ本体で、これは電極1及び
ノズル2に対して絶縁されている。そして上記ノズル保
護キャップ5はこのトーチ本体13に螺着されている。
との間に構成される2次ガス通路8はテーパ環状に形成
されているが、この2次ガス通路8内に絶縁材料にて構
成され、かつスペーサをかねるインシュレータ14が、
ノズルキャップ4及びノズル保護キャップ5のそれぞれ
の壁面に対して気密状にして介装してある。そしてこの
インシュレータ14にはこれの上流側と下流側とを連通
する整流路となる小孔15が円周方向に複数個開口して
ある。なおこの整流通路となる小孔15は図2(a)に
示す小孔15に替えて図2(b)に示すように、内面
(あるいは外面)に軸方向に溝15aにしてもよい。ま
た上記整流通路となる小孔15及び溝15aは軸心に対
してうず巻き状に設けてもよい。なお図2(a),
(b)に示したインシュレータ14は2次ガス通路8の
テーパ環状の形状にあわせてテーパ状に形成されている
が、このように形状にかぎるものではなく、図2の
(c),(d),(e)に示すように断面矩形状にし
て、整流された2次ガスは軸心方向に流れるようにして
もよい。
ノズル保護キャップ5の開口径φ2との比(φ2/
φ1)は1.0〜5.0が適当であり、また好ましくは
2.0〜4.0である。ここでφ2/φ1<1.0の場
合にはノズル保護キャップ5の先端がプラズマアークの
熱で変形して損傷してしまい、その上、2次ガスの流れ
を乱してしまう。またφ2/φ>5.0の場合には、ド
ロスの吹き返りがノズル2及びノズル2の下端面とノズ
ル保護キャップ5の間のギャップ17に付着してダブル
アークが発生してしまう。また上記ギャップ17のギャ
ップ寸法hは0.5〜1.5mmが適当である。ここで
h<0.5mmとした場合、2次ガスの噴出する流速が
速くなりすぎてアークを乱してしまう。上記インシュレ
ータ14はふっ素系等の合成樹脂あるいはセラミックに
て構成する。
アークは、この電極1の周囲に設けられたプラズマガス
通路6に供給されたプラズマガスと共にノズル2及びノ
ズル保護キャップ5の開口部を通って噴出される。この
とき、ノズル2は冷却水通路7を通る冷却水にて冷却さ
れる。また2次ガスは2次ガス通路8を通ってギャップ
17より上記プラズマの周囲を囲繞するようにして噴出
されるが、このときの2次ガスはインシュレータ14を
通る間に整流される。すなわち、環状の2次ガス通路8
を通ってきた2次ガスはインシュレータ14の小孔15
あるいは溝15aにて構成される整流通路を通る間に整
流される。
保護キャップ5の間のギャップ17のギャップ寸法hを
最適値とすることにより、プラズマアークを包囲するよ
うに噴出される2次ガスを十分な流量を十分速い流速で
供給される。またノズル保護キャップ5の開口径φ2を
最適にとることにより、ピアッシング時のドロスの吹き
上がりからノズル2が保護される。
で、インシュレータ14aは断面形状を矩形にした部材
にて環状に構成されており、このインシュレータ14a
はノズルキャップ4aとノズル保護キャップ5aのそれ
ぞれ対向部に形成した段部に嵌合して取付けられてい
る。そしてこのインシュレータ14aに整流通路18が
設けられている。
ノズル保護キャップ5aとはインシュレータ14aにて
調心され、両部材の位置決めが容易に行なわれる。
において、これに設けた整流通路18をトーチの中心に
対してうず巻き状にすることにより、ノズル保護キャッ
プのギャップから噴出する2次ガス流を旋回流にするこ
とができる。さらに電極1の周囲に設けられたプラズマ
ガス通路6にプラズマガスを流入するための複数本のプ
ラズマガス流入路6aを図5に示すようにトーチの軸心
に対して傾斜させて、プラズマガス通路6に流入するプ
ラズマガスに旋回流を与えるようにする。またこのと
き、ノズル2のオリフィス長Lはオリフィス径φ1に対
してL/φ1≦2の関係にする。この構成において、2
次ガスの旋回方向とプラズマガスの旋回方向とが同一に
なるようにする。
て図4に示すよう被切断材24を切断したときに、2次
ガスの旋回流の上流側の切断壁24aが垂直になり、他
方の切断壁24bが開先状に傾斜されて切断される。こ
のように、例えば、2次ガスが上からみて右方向に旋回
している場合、右側の切断壁24aが垂直状になる。
る電気化学的な腐食を低減するためには、冷却水を介し
て流れる電流を減少してやらねばらないが、そのために
は、冷却水に接するトーチ本体の金属部分の面積を狭く
してやる必要がある。このことから図1に示すように、
電極1側の冷却水室9とノズル2側の冷却水通路7とを
連通する流入路25に電気絶縁材料にて構成したチュー
ブ26を嵌合する。
いるようなトーチ構造のものに対しても有効にノズル保
護の機能を発揮することができて、ノズル2の寿命が大
幅に改善され、また2次ガス通路内にインシュレータを
介装したことにより、2次ガスがこのインシュレータに
て整流されて、この2次ガスによりノズル2より噴出し
たプラズマアークが再度絞り込まれて、切断溝幅の細い
精密な切断を行なうことができる。そして、上記インシ
ュレータを矩形の断面形状にすると共に、このインシュ
レータをノズルキャップの外周面とノズル保護キャップ
の内周面にそれぞれ設けた段部に嵌着したことにより、
ノズルキャップとノズル保護キャップとはインシュレー
タにて調心されて、両部材の位置決めが容易に行なうこ
とができ、その上このインシュレータも偏心することな
く取付けることができる。
保護キャップの開口径φ 2 との比φ 2 /φ 1 が1.0〜
5.0になっていることにより、ピアッシング時におけ
るドロスの吹き上がりからノズルを保護することができ
る。
ップの開口部内側面との間のギャップの寸法hが0.5
〜1.5mmになっていることにより、このギャップか
ら噴出する2次ガスは十分な流量で、かつ十分な流速で
供給される。
却水通路とを連通する流入路を電気絶縁材料にて構成し
たチューブにて構成したことにより、冷却水による電気
化学的な腐食を低減することができる。
ンシュレータのそれぞれ異なる実施例を示す説明図であ
る。
断面図である。
る。
ルキャップ、5,5a…ノズル保護キャップ、6…プラ
ズマガス通路、7…冷却水通路、8…2次ガス通路、9
…冷却水室、10…冷却水流入路、10a…冷却水流出
路、11…プラズマガス流入路、12…2次ガス流入
路、13…トーチ本体、14,14a…インシュレー
タ、15…小孔、15a…溝、16…オリフィス、17
…ギャップ、18…整流通路、24…被切断材、25…
流入路、26…チューブ。
Claims (4)
- 【請求項1】 水冷された電極1を用い、この電極1を
プラズマガス通路6を隔てて被覆するように配置された
ノズル2のオリフィス16を通じてプラズマアークを電
極1と被切断材24間で発生させる切断用プラズマトー
チにおいて、ノズルキャップ4の外側に、先端側にノズ
ル2のオリフィス16に対向する開口部を有し、この開
口部に連通する環状の2次ガス通路8をノズルキャップ
4との間で構成するノズル保護キャップ5を上記電極1
及びノズル2と電気的に絶縁して固着し、上記2次ガス
通路8内に、2次ガス通路8を流れるガス流を整流する
整流通路を有するインシュレータ14を介装し、このイ
ンシュレータ14を矩形の断面形状にすると共に、この
インシュレータ14をノズルキャップ4の外周面とノズ
ル保護キャップの内周面にそれぞれ設けた段部に嵌着し
たことを特徴とする切断用プラズマトーチ。 - 【請求項2】 ノズル2のオリフィス径φ 1 とノズル保
護キャップ5,5a,5bの開口径φ 2 との比φ 2 /φ
1 を1.0〜5.0にしたことを特徴とする請求項1記
載の切断用プラズマトーチ。 - 【請求項3】 水冷された電極1を用い、この電極1を
プラズマガス通路6を隔てて被覆するように配置された
ノズル2のオリフィス16を通じてプラズマアークを電
極1と被切断材24間で発生させる切断用プラズマトー
チにおいて、ノズルキャップ4の外側に、先端側にノズ
ル2のオリフィス16に対向する開口部を有し、この開
口部に連通する環状の2次ガス通路8をノズルキャップ
4との間で構成するノズル保護キャップ5を上記電極1
及びノズル2と電気的に絶縁して固着し、上記2次ガス
通路8内に、2次ガス通路8を流れるガス流を整流する
整流通路を有するインシュレータ14を介装すると共
に、上記ノズル2の先端面とノズル保護キャップ5,5
a,5bの開口部内側面との間のギャップ17の寸法h
が0.5〜1.5mmである ことを特徴とする切断用プ
ラズマトーチ。 - 【請求項4】 水冷された電極1を用い、この電極1を
プラズマガス通路6を隔てて被覆するように配置された
ノズル2のオリフィス16を通じてプラズマ アークを電
極1と被切断材24間で発生させる切断用プラズマトー
チにおいて、ノズルキャップ4の外側に、先端側にノズ
ル2のオリフィス16に対向する開口部を有し、この開
口部に連通する環状の2次ガス通路8をノズルキャップ
4との間で構成するノズル保護キャップ5を上記電極1
及びノズル2と電気的に絶縁して固着し、上記2次ガス
通路8内に、2次ガス通路8を流れるガス流を整流する
整流通路を有するインシュレータ14を介装すると共
に、電極1側の冷却水室9とノズル2側の冷却水通路7
とを連通する流入路25を電気絶縁材料にて構成したチ
ューブ26にて構成したことを特徴とする切断用プラズ
マトーチ。
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---|---|---|---|
JP1715491 | 1991-02-28 | ||
JP3339991 | 1991-04-12 | ||
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---|---|---|---|
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