JP3260013B2 - プラズマトーチのノズル - Google Patents

プラズマトーチのノズル

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JP3260013B2 JP17869393A JP17869393A JP3260013B2 JP 3260013 B2 JP3260013 B2 JP 3260013B2 JP 17869393 A JP17869393 A JP 17869393A JP 17869393 A JP17869393 A JP 17869393A JP 3260013 B2 JP3260013 B2 JP 3260013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマアークの周囲に
沿わせて二次気流を噴射するプラズマトーチのノズルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板やステンレス鋼板等の被切断材を切
断するプラズマトーチでは、特表平2−504603号公報,
特表平5−501081号公報等に開示されるように、被切断
材に向けてオリフィスから噴射されるプラズマアークに
沿って窒素ガス等のガスを二次気流として噴射すること
が行われている。
【0003】上記技術は、ノズルの表面側に該ノズルと
電気的に絶縁されたシールドを設け、該シールドとノズ
ルの間にガスを流通させて冷却すると共に二次気流を噴
射し得るように構成したものである。このため、被切断
材を切断する際に発生する溶融金属がシールドの表面に
付着した場合であっても、ダブルアークが発生すること
を防止することが出来る。
【0004】プラズマアークに沿って噴射される二次気
流は、切断面の品質の向上に寄与することが知られてい
る。特に、二次気流を旋回流とした場合、プラズマ切断
の特徴である切断面の傾斜を改善することが可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラズマトーチに装着
された電極は使用時間の増加に応じて消耗するため定時
的に交換することが必要となる。従って、ノズルとシー
ルドを異なる部材として構成した上記公報の技術では、
電極を交換する都度、ノズル,シールドをプラズマトー
チから着脱することとなり、プラズマアークの軸心(ノ
ズルオリフィスの軸心)と二次気流の旋回中心(出口オ
リフィスの軸心)を一致させることが困難となり、プラ
ズマアークによる切断面の品質、特に、切断面の傾斜の
改善は上記技術では達成し得ないという問題がある。
【0006】二次気流を旋回させてオリフィスから噴射
させる場合、外側ノズル部材と内側ノズル部材とで構成
された流通路に二次気流となるガスを供給する孔の位置
とオリフィスを一定の関係に保持しないと二次気流を効
果的に利用することが困難であるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、プラズマアークを噴射す
るオリフィスと二次気流を噴射するオリフィスの同軸性
を確保し、且つ溶融金属の付着を可及的に低減させ、更
に切断面の傾斜を改善することが可能なプラズマトーチ
のノズルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るプラズマトーチのノズルは、電極と,ト
ーチ本体及びノズルを冷却する冷却水の通路と前記通路
に冷却水を供給する供給路と前記通路を流通した冷却水
を排水する排水路と,を有するプラズマトーチに於ける
前記電極の軸心と一致して配置され且つプラズマアーク
を噴射するノズルであって、プラズマアークを通過させ
る第1オリフィスを有し且つ電極との間にアーク放電し
てパイロットアークを形成する内側ノズル部材と、プラ
ズマアーク及び二次気流を通過させる第2オリフィスと
所定位置に形成され第2オリフィスの軸心に対して所定
の旋回角度を持った孔とを有し前記内側ノズル部材との
間に二次気流となる旋回したガスを通過させる流通路を
形成する外側ノズル部材とを有し、第1オリフィスと第
2オリフィスの軸心を一致させて内側ノズル部材の外周
に外側ノズル部材を直接装着して一体的に構成され、前
記外側ノズル部材の孔を介してガスを供給することで旋
回させた二次気流を形成することを特徴としたものであ
る。
【0009】また上記プラズマトーチのノズルに於い
て、外側ノズル部材の先端に円筒部を形成すると共に該
円筒部の基部に段部を形成し、前記円筒部をキャップに
形成した孔に嵌合させると共に該キャップをプラズマト
ーチの本体に螺合させて固定し得るように構成すること
が好ましい。
【0010】更に、上記プラズマトーチのノズルに於い
て、外側ノズル部材の所定位置に該ノズル部材の第2オ
リフィスの軸心に対して所定の旋回角度を持った孔を形
成し、前記孔を介して二次気流となるガスを供給し得る
ように構成することが好ましい。
【0011】
【作用】上記プラズマトーチのノズルによれば、長期間
にわたって内側ノズル部材に形成した第1オリフィスと
外側ノズル部材に形成した第2オリフィスの同軸性を確
保すると共に、第2オリフィスからプラズマアークと該
アークに沿った二次気流を噴射することが出来る。
【0012】即ち、第1オリフィスと第2オリフィスの
軸心を一致させて内側ノズル部材の外周に外側ノズル部
材を装着して一体的に構成したので、トーチ本体に装着
した電極を交換するような場合であっても、ノズルを構
成する内側ノズル部材と外側ノズル部材を分離する必要
がない。このため、第1オリフィスと第2オリフィスの
同軸性を確保することが出来る。
【0013】また内側ノズル部材の外周と外側ノズル部
材の内周との間に二次気流を構成するガスの流通路を形
成したので、前記流通路を介してガスを供給すること
で、このガスを第2オリフィスから二次気流として噴射
することが出来る。
【0014】また外側ノズル部材の先端に円筒部を形成
すると共に該円筒部の基部に段部を形成し、前記円筒部
をキャップに形成した孔に嵌合させて該キャップをプラ
ズマトーチの本体に螺合させることでノズルを固定し得
るように構成した場合には、ノズルの露出部分の面積を
可及的に小さくすることが出来、これにより、溶融金属
の付着量を可及的に少なくすることが出来る。
【0015】また外側ノズル部材の所定位置に該ノズル
部材の第2オリフィスの軸心に対して所定の旋回角度を
持った孔を形成し、前記孔を介して二次気流となるガス
を供給し得るように構成した場合には、外側ノズルと内
側ノズルの間に形成された流通路にガスを供給すること
によって、該ガスを旋回させることが可能となり、第2
オリフィスから噴射する二次気流を旋回流とすることが
出来る。このため、切断面の傾斜を改善することが出来
る。
【0016】
【実施例】以下、上記プラズマトーチのノズルの一実施
例について図により説明する。図1はノズルの断面図、
図2はノズルを構成する部品の展開図、図3はプラズマ
トーチの構成を説明する断面図である。
【0017】図に於いて、ノズルAは内側ノズル部材1
の先端部分の外周に外側ノズル部材2を一体的に装着し
て構成されている。内側ノズル部材1と外側ノズル部材
2は圧入,接着等の方法によって強固に一体化されてい
る。ノズルAは1個の部材として構成され、使用中に内
側ノズル部材1と外側ノズル部材2が分離することがな
く、且つ電極を交換するような場合であっても、内側ノ
ズル部材1と外側ノズル部材2を分離する必要がない。
【0018】内側ノズル部材1は全体がロート状に形成
されており、外面には後端側(図に於ける右側、以下同
じ)から先端側(図に於ける左側、以下同じ)に向かっ
て順に、胴部1a,シール部1b,筒状部1c,テーパ
部1dが形成されている。前記シール部1bには、図示
しないOリングを装着する溝3が形成されており、また
筒状部1cの基部には段部4が形成されている。
【0019】内側ノズル部材1の内面には後端側から先
端側に向かって順に平行部1e,テーパ部1fが形成さ
れている。そしてテーパ部1fの先端に連続し且つ筒状
部1cの内部に第1オリフィス5が形成されている。
【0020】内側ノズル部材1は図3に示す電極9との
間にアーク放電してパイロットアークを形成する機能を
有する。このため、内側ノズル部材1は導電性を有し且
つ適度な熱伝導性を有する金属材料である銅又は銅合金
によって形成されている。
【0021】外側ノズル部材2は全体がカップ状に形成
されており、外面には後端側から先端側に向かって順
に、胴部2a,筒状部2b,テーパ部2cが形成されて
いる。そして筒状部2bの基部であって胴部2aとの接
続部分には段部2dが形成されている。また外側ノズル
部材2の内面には同様に平行部2e,テーパ部2fが形
成され、テーパ部2fの先端に連続し且つ筒状部2bの
内部に第2オリフィス6が形成されている。
【0022】外側ノズル部材2は内側ノズル部材1の外
周に一体的に装着される。本実施例では、内側ノズル部
材1に形成した段部4を外側ノズル部材2に嵌合させて
一体化し得るように構成している。
【0023】このため、外側ノズル部材2の内面に形成
された平行部2eは内側ノズル部材1の外面に形成され
た段部4の直径と略等しい値を有している。即ち、内側
ノズル部材1と外側ノズル部材2を打ち込みによって一
体化する場合、段部4の直径と平行部2eの直径は等し
い値を持って形成され、また両者を接着によって一体化
する場合、段部4の直径は平行部2eの直径よりも僅か
に小さい値を持って形成される。更に、内側ノズル部材
1を外側ノズル部材2に対し螺合させて一体化すること
も可能であり、この場合、段部4,平行部2eには夫々
予め設定されたネジが形成される。
【0024】内側ノズル部材1の筒状部1cの直径は段
部4の直径よりも小さい寸法を持って形成され、テーパ
部1dの寸法は外側ノズル部材2のテーパ部2fの寸法
よりも小さい値を持って形成されている。このため、平
行部2eと筒状部1cとの間、及びテーパ部2fとテー
パ部1dの間には通路7が形成されている。
【0025】外側ノズル部材2の胴部2aであって該部
材2の後端面からの距離が内側ノズル部材1の段部4の
高さよりも大きい位置に複数の孔8が形成されている。
この孔8は、二次気流を形成するガスを内側ノズル部材
1と外側ノズル部材2の間に形成された通路7に供給す
るものであり、外面から内面にわたって斜めに形成され
ている。即ち、孔8は第2オリフィス6の軸心に対し旋
回角度を持って形成され、従って、孔8を介して供給さ
れたガスは通路7内を旋回流となって流通する。
【0026】外側ノズル部材2を構成する材料は特に限
定するものではない。然し、プラズマアークの輻射熱に
よる熱膨張を考慮した場合、内側ノズル部材1を構成す
る材料と同一の金属を用いることが好ましい。即ち、内
側ノズル部材1と外側ノズル部材2を同一の金属材料に
よって構成することで、プラズマアークの輻射熱によっ
てこれ等の部材1,2が熱膨張した場合であっても、打
ち込み,接着,ネジ込み等による両者の一体化を強固な
状態で維持することが可能である。
【0027】また内側ノズル部材1と外側ノズル部材2
を同一の金属で構成して一体化させた場合、これ等のノ
ズル部材1,2は同電位となる。このため、パイロット
アークを形成する際に、アークの基点が電極9から内側
ノズル部材1〜外側ノズル部材2に順次移行するため、
良好な着火性を得ることが可能である。特に、各オリフ
ィス5,6が小径である場合にパイロットアークの着火
性が良好であることは好ましいことである。
【0028】またメインアーク形成する際にも同様の効
果を発揮することが可能である。即ち、外側ノズル部材
2が内側ノズル部材1と同電位となることから、被加工
材の表面から最も近い位置は外側ノズル部材2の端面と
なる。このため、外側ノズル部材が絶縁性を有する材料
によって構成されている場合に被加工材の表面からの距
離が内側ノズル部材1の端面となるのに比較して、プラ
ズマトーチの被加工材からの距離を大きくすることが可
能となる。従って、プラズマトーチに対するスパッタ等
の付着を軽減させるという効果を派生する。
【0029】上記の如く構成されたノズルAに於いて、
第1オリフィス5からはプラズマアークと作動ガスが噴
射され、第2オリフィス6からは前記プラズマアーク,
作動ガスに加えて旋回させた二次気流が噴射される。こ
のため、被切断材に対する切断面の品質を向上させるに
は、第1オリフィス5と第2オリフィス6の直径比,離
隔距離L,噴射角度,第2オリフィス6の径と内側ノズ
ル部材1のノズル先端の径との関係が夫々微妙な関係を
有している。
【0030】また外側ノズル部材2に形成された孔8の
ノズル先端からの距離,形成部位,も同様に極めて微妙
な関係を有している。
【0031】本件発明者が実験的に求めたところ、第1
オリフィス5と第2オリフィス6直径は、面積比で1対
1.2 〜1対5の範囲にあることが好ましく、また両者の
離隔距離Lは 0.2mm〜5mmの範囲にあることが好まし
く、且つ二次気流のプラズマアークに対する噴射角度は
5度〜 175度の範囲にあることが好ましく、更に、第2
オリフィス6の直径と内側ノズル部材1の先端径との差
が−0.5 mm〜1mmの範囲にあることが好ましいことが判
明した。
【0032】また外側ノズル部材2の胴部2aに形成さ
れた孔8のノズル先端からの距離は20mm以下であること
が好ましく、且つ外径40mm以下の寸法を有する位置に形
成することが好ましいことが判明した。
【0033】即ち、ノズルAに於ける内側ノズル部材1
と外側ノズル部材2を上記関係を持って形成すること
で、第2オリフィス6から噴射される二次気流を良好な
状態で旋回することが可能であり、切断面の傾斜を改善
することが可能である。
【0034】上記の如く構成されたノズルAは電極9に
対向してトーチ本体10に装着される。電極9はトーチ本
体10に螺合されて着脱可能に装着されている。電極9に
は、電気的な絶縁体からなり、且つ所定位置に作動ガス
を旋回させて電極9の周囲に形成した室11に供給するセ
ンタリングストーン12が装着されている。このセンタリ
ングストーン12の外径はノズルAに於ける内側ノズル部
材1の平行部1eの直径と略等しい値を有しており、ノ
ズルAをトーチ本体10に固定すると同時に固定される。
【0035】ノズルAは内側キャップ13及びガードキャ
ップ14を介してトーチ本体10に固定される。即ち、内側
キャップ13の先端にはノズルAに於ける内側ノズル部材
1のシール部1bの外径と対応した寸法を持った孔が形
成されており、該孔にノズルAを嵌合すると共に、内側
キャップ13をトーチ本体10に螺合することで、ノズルA
はトーチ本体10に固定される。また内側キャップ13をト
ーチ本体10に取り付けることによって、該キャップ13と
トーチ本体10との間に冷却水通路15が形成される。
【0036】従って、トーチ本体10に設けた図示しない
冷却水供給路から供給された冷却水は、内側キャップ13
とトーチ本体10の間に形成された冷却水通路15を流れて
図示しない排水路から排水される。冷却水が流通する過
程でトーチ本体10及びノズルAを冷却することが可能で
ある。尚、電極9はトーチ本体10に形成した冷却水通路
17を流通する冷却水によって冷却される。
【0037】ガードキャップ14は、内側キャップ13との
間に二次気流を形成するガスを流通させる通路16を形成
する機能と、被切断材を切断する際に発生する溶融金属
からノズルAを保護する機能を有している。ガードキャ
ップ14の先端にはノズルAに於ける外側ノズル部材2の
筒状部2bの外径と略等しい直径を持った孔が形成され
ている。
【0038】このため、内側キャップ13によってノズル
Aをトーチ本体10に固定した後、ノズルAにガードキャ
ップ14を嵌挿してトーチ本体10に装着すると、ガードキ
ャップ14の先端内面がノズルAに於ける外側ノズル部材
2の段部2dと当接し、両者の間に通路16を形成すると
共にノズルAを保護することが可能である。
【0039】従って、トーチ本体10に形成したガス供給
路18から供給された二次気流を形成するガスは、通路16
を通ってノズルAに於ける外側ノズル部材2に形成した
孔8によって旋回しつノズルAの内部に形成した通路7
を通り第2ノズル6から噴射される。前記ガスの流通過
程でノズルAを冷却することが可能である。
【0040】またノズルAに於ける外側ノズル部材2に
形成した筒状部2bの外径を小さくすることによって、
ガードキャップ14から突出して露出するノズルAの表面
積を可及的に小さくすることが可能となり、被切断材を
切断する際に発生した溶融金属がノズルAに付着するこ
とを防止或いは減少させることが可能である。
【0041】上記ノズルAでは、図4(A)に示すよう
に、プラズマアーク19の周囲に矢印a方向の旋回を与え
て二次気流20を噴射させると共に、プラズマトーチを矢
印b方向に移動させて被切断材を切断した場合、移動方
向である矢印b方向と対抗する矢印aのベクトル(矢印
a1)とが互いに相殺され、同図(B)に示すように、切
断の進行方向右側の切断面21の傾斜が改善される。
【0042】従って、被切断材の材質及び板厚に応じて
予め設定されている切断速度(矢印b方向のベクトル)
と対抗し得るように二次気流20の流速を設定すること
で、切断面21を垂直に形成することが可能である。また
切断の進行方向に対する製品側の面の位置に応じて二次
気流の旋回方向を設定することで、切断面の品質を向上
させることが可能である。
【0043】然し、プラズマアーク19の軸心と二次気流
20の軸心が一致しない場合、プラズマアーク19に対する
二次気流20のベクトルのバランスが崩れるため、切断面
21の傾斜を改善することは困難となる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
プラズマトーチのノズルでは、第1オリフィスと第2オ
リフィスの軸心を一致させて内側ノズル部材の外周に外
側ノズル部材を直接装着して一体的に構成したので、プ
ラズマトーチに装着した電極を交換する際にノズルを着
脱しても、且つノズルが熱影響を受けても第1,第2オ
リフィスの同軸性が損なわれることがない。このため、
切断面の品質を向上させると共に安定して維持すること
が出来る。
【0045】またノズルを構成する外側ノズル部材の先
端に円筒部を形成すると共に該円筒部の基部に段部を形
成し、前記円筒部をキャップに形成した孔に嵌合させて
トーチ本体に固定することによって、ノズルの露出面積
を可及的に減少させ、切断に際し発生する溶融金属のノ
ズルに対する付着を防止或いは減少させることが出来
る。
【0046】また外側ノズル部材に形成された孔を第2
オリフィスの軸心に対し所定の旋回角度を持って形成し
たので、二次気流を良好な状態で旋回させて第2オリフ
ィスから噴射させることが出来る等の特徴を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズルの断面図である。
【図2】ノズルを構成する部品の展開図である。
【図3】プラズマトーチの構成を説明する断面図であ
る。
【図4】(a)はプラズマアークと二次気流の関係を説
明する平面図、(b)は切断面の状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
A ノズル 1 内側ノズル部材 2 外側ノズル部材 1a,2a 胴部 1c,2b 筒状部 1e,2e 平行部 4,2d 段部 5 第1オリフィス 6 第2オリフィス 7 通路 8 孔 9 電極 10 トーチ本体 13 内側キャップ 14 ガードキャップ 16 通路 19 プラズマアーク 20 二次気流 21 切断面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−142936(JP,A) 特開 平5−84579(JP,A) 実開 平6−34875(JP,U) 特表 平7−506052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 10/00 H05H 1/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と,トーチ本体及びノズルを冷却す
    る冷却水の通路と前記通路に冷却水を供給する供給路と
    前記通路を流通した冷却水を排水する排水路と,を有す
    るプラズマトーチに於ける前記電極の軸心と一致して配
    置され且つプラズマアークを噴射するノズルであって、
    プラズマアークを通過させる第1オリフィスを有し且つ
    電極との間にアーク放電してパイロットアークを形成す
    る内側ノズル部材と、プラズマアーク及び二次気流を通
    過させる第2オリフィスと所定位置に形成され第2オリ
    フィスの軸心に対して所定の旋回角度を持った孔とを有
    し前記内側ノズル部材との間に二次気流となる旋回した
    ガスを通過させる流通路を形成する外側ノズル部材とを
    有し、第1オリフィスと第2オリフィスの軸心を一致さ
    せて内側ノズル部材の外周に外側ノズル部材を直接装着
    して一体的に構成され、前記外側ノズル部材の孔を介し
    てガスを供給することで旋回させた二次気流を形成する
    ことを特徴としたプラズマトーチのノズル。
  2. 【請求項2】 外側ノズル部材の先端に円筒部を形成す
    ると共に該円筒部の基部に段部を形成し、前記円筒部を
    キャップに形成した孔に嵌合させると共に該キャップを
    プラズマトーチの本体に螺合させて固定し得るように構
    成したことを特徴とした請求項1記載のプラズマトーチ
    のノズル。
  3. 【請求項3】 外側ノズル部材に於ける孔の形成位置が
    外側ノズル部材の先端から20mmまでの間であることを
    特徴とした請求項1又は2記載のプラズマトーチのノズ
    ル。
  4. 【請求項4】 外側ノズル部材に於ける孔の形成位置が
    外側ノズル部材の外径40mm以下の部分であることを特
    徴とした請求項1又は2記載のプラズマトーチのノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 内側ノズル部材の第1オリフィスの径及
    び該第1ノズル部材の先端径と外側ノズル部材の第2オ
    リフィスの径の関係に於いて、第1オリフィスの径が第
    2オリフィスの径と等しいか或いは小さく、且つ第2オ
    リフィスの径と内側ノズル部材の先端径との差が−0.
    5mmから1mmの範囲であることを特徴とした請求項1又
    は2記載のプラズマトーチのノズル。
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KR101132925B1 (ko) * 2010-06-07 2012-04-27 현대중공업 주식회사 수동 플라즈마 용접기의 토치

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