JP2640219B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JP2640219B2
JP2640219B2 JP6319205A JP31920594A JP2640219B2 JP 2640219 B2 JP2640219 B2 JP 2640219B2 JP 6319205 A JP6319205 A JP 6319205A JP 31920594 A JP31920594 A JP 31920594A JP 2640219 B2 JP2640219 B2 JP 2640219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
light
optical recording
recording medium
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6319205A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07329424A (ja
Inventor
憲良 南波
茂 浅見
顕彦 黒岩
士郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP6319205A priority Critical patent/JP2640219B2/ja
Publication of JPH07329424A publication Critical patent/JPH07329424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2640219B2 publication Critical patent/JP2640219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体、特にヒー
トモードの光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、媒体と書き込みないし読
み出しヘッドが非接触であるので、記録媒体が摩耗劣化
しないという特徴をもち、このため種々の光記録媒体の
開発研究が行われている。このような光記録媒体のう
ち、暗室による画像処理が不要である等の点で、ヒート
モード光記録媒体の開発が活発になっている。
【0003】このヒートモードの光記録媒体は、記録光
を熱として利用する光記録媒体であり、その1例とし
て、レーザー等の記録光で媒体の一部を融解、除去等し
て、ピットと称される小穴を形成して書き込みを行い、
このピットにより情報を記録し、このピットを読み出し
光で検出して読み出しを行うものがある。そして、この
ようなピット形成型の媒体の1例として、基体上に、光
吸収色素を塗設ないし蒸着して記録層を形成し、色素を
昇温、融解させてピットを形成するものが知られてい
る。
【0004】このようなヒートモードの光記録媒体に書
き込みを行うための記録光および読み出し光としては、
書き込みおよび読み出し装置を小型なものとするため
に、750〜830nmの発振波長の半導体レーザーや
発光ダイオード等の長波長記録光を用いることが好まし
い。
【0005】ところで、長波長光に吸収をもつ色素の一
つとして、シアニン色素やジチオール錯体などがある。
しかし、シアニン色素のうち、代表的に用いられるチア
ゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、
ベンゾセレナゾール環、ベンゾオキサゾール環などをビ
ニレン鎖の両端に有するものでは、塗布溶媒に対する溶
解度が低く、塗膜性が悪く、反射率が低く、読み出しの
S/N比が小さい。また、熱的安定性も低い。
【0006】一方、PtないしNiジチオール錯体で
は、吸光係数と反射率とが低く、書き込み感度と読み出
しの、反射率が低く、読み出しのS/N比とが小さい。
【0007】このため、これら通常のシアニン色素やジ
チオール錯体を用いるときには、半導体レーザー用とし
て実用に耐える媒体は実現しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、半導体レーザー等の長波長の記録光、読み出し光を
用いる場合、読み込み感度が高く、反射率が高いため読
み出しのS/N比あるいはC/Nが高く、しかも生保存
性が良好であるなど、すぐれた特性をもち、生産性にす
ぐれた記録層塗膜を有する光記録媒体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。 (1)基体上に、下記化1で示される光吸収色素を含有
し、樹脂成分を含有しない記録層を有し、この記録層上
に反射層を有する光記録媒体。
【0010】
【化2】 φ−L=ψ(X)m
【0011】{上記化2において、φおよびψは、そ
れぞれ、インドレニン環残基、ベンゾインドレニン環残
基またはジベンゾインドレニン環残基を表わす。ただ
し、φおよびψがともに4,5−ベンゾインドレニン
環残基となることはない。Lは、モノまたはジカルボシ
アニン色素を形成するための連結基を表わす。Xは陰
イオンを表わす。mは0または1の整数である。}
【0012】
【具体的構成】以下、本発明の具体的実施例を示し、本
発明をさらに詳細に説明する。
【0013】本発明によって製造される光記録媒体の記
録層中には、上記化2で示される光吸収色素が含まれ
る。
【0014】上記化2において、インドレニン環または
ベンゾインドレニン環の残基であるΦおよびΨは、Φが
インドレニン核のN原子に+電荷を有し、Ψが中性N原
子を有するものである。そして、それぞれは同一でも、
異なっていてもよく、種々の置換基が結合することがで
きる。これらのうち、ΦおよびΨは同一であることが好
ましく、特に、下記化5〜化8で示されるものであるこ
とが好ましい。ただし、φおよびψがともに化7の4,
5−インドレニン環残基となることはない。
【0015】この場合、インドレニン環の2位に付した
電荷記号(・)は、Φでは化3、Ψでは化4となること
を表わす。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】上記化5〜化8において、Rは、置換ま
たは非置換のアルキル基を表わす。アルキル基の炭素原
子数は1〜5であることが好ましく、また、好ましい置
換基としては、スルホン酸基、アルキルカルボキシオキ
シ基等をあげることができる。この他、置換基として
は、アルキルアミド基、アルキルオキシ基、カルボン酸
基、水酸基等も可能である。なお、Rは、置換または
非置換のアリール基であってもよい。このような場合、
後述のmが0であるときには、ΦのRは−電荷をも
つ。
【0023】またRおよびRは、それぞれ、アルキ
ル基またはフエニル基等のアリール基、好ましくはアル
キル基を表わす。この場合アルキル基は非置換のもので
あり、特に炭素原子数1または2、特に1であることが
好ましい。
【0024】さらに、Rは置換基を表わすが、アルキ
ル基、アリール基、複素環残基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、アルキルヒドロキシカルボニ
ル基、カルボン酸基等が可能である。
【0025】そして、pは、通常、0〜4の整数であ
り、pが2以上のとき複数のRは互いに異なってもよ
い。
【0026】他方、Lはカルボシアニン、ジカルボシア
ニンのシアニン色素を形成するための連結基を表わす
が、特に下記化9または化10のいずれかであることが
好ましい。
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】ここに、Yは、水素原子または1価の基を
表わす。この場合、1価の基としては、メチル基等の低
級アルキル基、メトキシ基等の低級アルコキシ基、ジメ
チルアミノ基、ジフエニルアミノ基、メチルフエニルア
ミノ基、モルホリノ基、イミダゾリジン基、エトキシカ
ルボニルピペラジン基などのジ置換アミノ基、アセトキ
シ基等のアルキルカルボニルオキシ基、メチルチオ基等
のアルキルチオ基、Br、Cl等のハロゲン原子、シア
ノ基、ニトロ基などであることが好ましい。ただし、こ
れらのうちでは下記のn=1または2の化11が好まし
い。
【0030】
【化11】
【0031】さらに、Xは陰イオンであり、その好ま
しい例としては、I、Br、C10 、B
、化12等を挙げることができる。
【0032】
【化12】
【0033】なお、mは0または1であるが、mが0で
あるときには、通常、ΦのRが−電荷をもち、分子内
塩となる。
【0034】次に、本発明の光吸収色素の具体例として
は 1,3,3−トリメチル−インドレニンモノカルボシア
ニン アイオダイド 1,3,3−トリメチル−インドレニンモノカルボシア
ニン パークロレート 1,3,3−トリメチル−インドレニンジカルボシアニ
ン アイオダイド等を挙げることができる。
【0035】このような色素は、レーザー研究(4)
色素レーザー用有機化合物総覧、大有機化学(朝倉書
店)含窒素複素環化合物IP438等に記載されてお
り、公知の方法によって合成することができる。
【0036】本発明において、記録層は、このような色
素の塗膜を塗設する。このため量産性にすぐれる。記録
層を塗設するには、例えば、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、
酢酸ブチル、酢酸エチル、カルビトールアセテート、ブ
チルカルビトールアセテート等のエステル系、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテル系、ジクロロ
エタン等のハロゲン化アルキルなどの溶媒を用いて、常
法に従い塗設する。
【0037】なお、記録層を塗設する際に、可塑剤、界
面活性剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、安定剤、分散剤
等を含有させてもよい。ただし、樹脂成分をバインダ成
分として含有するものではない。樹脂成分を含有する
と、感度、反射率、S/N比等の点で不利である。
【0038】このような記録層を塗設する基体の材質に
は特に制限はなく、各種樹脂、ガラス等いずれであって
もよいが、記録光および再生光に対して透明なものであ
る。また、その形状は使用用途に応じ、テープ、ディス
ク、ドラム、ベルト等いずれであってもよい。なお、基
体は必要に応じ、下地層や蓄熱層などを有するものであ
ってもよい。記録層上には、透明基体をとおして書き込
みおよび読み出しの裏面として機能する反射層が設けら
れる。そして、この上にはさらに各種最上層保護層など
を設けることもできる。
【0039】本発明における媒体は、このような基体の
一面上に上記の記録層を有するものであってもよく、そ
の両面に記録層を有するものであってもよい。また、基
体の一面上に記録層を塗設したものを2つ用い、それら
を記録層が向かいあうようにして、所定の間隔をもって
対向させ、それを密閉したりして、ホコリやキズがつか
ないようにすることもできる。
【0040】本発明によって製造される媒体は、走行な
いし回転下において、基体裏面側から記録光をパルス上
に照射する。このとき、記録層中の色素が発熱融解し、
ピットが形成される。この場合、750〜850nmの
波長の記録用半導体レーザー、ダイオードなどを用いた
とき、きわめて良好な書き込みを行うことができる。
【0041】このように形成されたピットは、やはり媒
体の走行ないし回転下、上記の波長の読み出し光の反射
光ないし透過光、特に基体をとおしての反射光を検出す
ることにより読み出される。また、記録および読み出し
光としては、He−Neレーザー等を用いることもでき
る。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0043】実施例1 1,3,3−トリメチル−インドレニンモノカルボシア
ニン アイオダイドまたは1,3,3−トリメチル−イ
ンドレニンジカルボシアニン アイオダイド1重量部
を、シクロヘキサノン−ジクロロエタン(1:1)20
0重量部に溶解したのち、直径15cmのアクリル樹脂
ディスク基板上に、0.04μmの厚さに塗布設層し
て、2種の本発明の色素を用いた媒体を得た。
【0044】このようにして作成した媒体につき、これ
を1800rpmで回転させながら、波長750nmの
半導体レーザー記録光を1μmφに集光し(集光部出力
10mV)、所定周波数で、基板をとおしてパルス列状
に照射した。
【0045】各媒体につき、基板側から書き込み光のパ
ルス幅を変更して照射し、消光比2.5が得られるパル
ス幅を測定し、その逆数をとって、書き込み感度とし
た。この場合、消光比は、後述の読み出し光の反射率の
ピット部における減衰度である。感度はいずれも1×1
−2(nsec)−1以上であった。
【0046】また、C/Nと基板をとおしての反射率を
測定したところ、それぞれ50dB以上、30%以上で
あった。
【0047】これとは別に 1−エチルベンゾチアゾールモノカルボンアニン アイ
オダイド 1−エチルベンゾチアゾールジカルボンアニン アイオ
ダイド 1−エチルベンゾオキサゾールモノカルボンアニン ア
イオダイド 1−エチルベンゾオキサゾールジカルボンアニン アイ
オダイド 等にかえたところC/Nは40dB程度以下、反射率は
15%以下であった。
【0048】これらの結果から、本発明の色素を用いる
と、反射率書き込み感度および読み出しのC/N比がき
わめて高いことがわかる。次に、これらの媒体の記録層
上に金属反射層を積層した。このときも良好な記録再生
を行うことができた。また、書き込み後に暗中にて、6
0℃、相対湿度90%の条件下で、500時間保存した
C/N比を測定したところ、本発明の色素を用いたもの
は、比較用の色素と比較して、格段と高い保存性を示し
た。
【0049】
【発明の効果】本発明によって製造される媒体は、75
0、780、830nm等の波長の半導体レーザー、発
光ダイオードを用いて、きわめて感度の高い書き込みを
行うことができる。
【0050】また、きわめて良好な形状のピットを形成
することができ、しかも、塗膜性が良好であり、基体を
とおしての反射率が他のシアニン色素やNi、Ptジチ
オール錯体と比較してきわめて高いので、読み出しのS
/N比やC/N比もきわめて高い。
【0051】さらに、熱などに対する安全性が高く、生
保存性が良く、書き込み特性の劣化が少ない。
【0052】そして、記録層を塗布膜として形成するの
で生産性にすぐれる。しかも、記録層塗膜中にバインダ
ーとしての樹脂成分を必要としないので、感度、反射
率、S/N比等が高いものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 士郎 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−194595(JP,A) 特開 昭59−24692(JP,A) 特開 昭59−85791(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、下記化1で示される光吸収色
    素を含有し、樹脂成分を含有しない記録層を有し、この
    記録層上に反射層を有する光記録媒体。 【化1】 φ−L=ψ(X)m {上記化1において、 φおよびψは、それぞれ、インドレニン環残基、ベン
    ゾインドレニン環残基またはジベンゾインドレニン環残
    基を表わす。ただし、φおよびψがともに4,5−ベ
    ンゾインドレニン環残基となることはない。Lは、モノ
    またはジカルボシアニン色素を形成するための連結基を
    表わす。Xは陰イオンを表わす。mは0または1の整
    数である。}
JP6319205A 1994-11-29 1994-11-29 光記録媒体 Expired - Lifetime JP2640219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6319205A JP2640219B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6319205A JP2640219B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 光記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2195663A Division JPH0613237B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 光記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07329424A JPH07329424A (ja) 1995-12-19
JP2640219B2 true JP2640219B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=18107588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6319205A Expired - Lifetime JP2640219B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2640219B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58194595A (ja) * 1982-05-10 1983-11-12 Canon Inc 光学記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07329424A (ja) 1995-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0121797B2 (ja)
US7674569B2 (en) Optical recording material and optical recording medium
JPH0461792B2 (ja)
JPH0613238B2 (ja) 光学的情報記録媒体
JP2000108513A (ja) 光記録媒体
JP2006104387A (ja) シアニン化合物及び光学記録材料
KR20030083593A (ko) 신규한 인돌스티릴 화합물 및 고밀도 레코딩 매체에서의이들의 용도
JP2640219B2 (ja) 光記録媒体
JPH0440194B2 (ja)
JP2001328350A (ja) 光記録媒体
JPH1120317A (ja) 光情報記録媒体
JPH0342193B2 (ja)
JP3841534B2 (ja) 光学記録材料
JPH1086519A (ja) 光記録媒体
JP2640219C (ja)
JPH11138993A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JPH0613237B2 (ja) 光記録媒体の製造方法
JPH0630965B2 (ja) 光記録媒体および光記録方法
JPH0441671B2 (ja)
JPH01133791A (ja) 光記録媒体
TWI244494B (en) Optical recording medium dye
JP2001150816A (ja) 光情報記録媒体
JP3028520B2 (ja) 光学情報記録媒体
JPS60204395A (ja) 光記録媒体
JP2006151823A (ja) シアニン化合物、該化合物を用いた光学記録材料、及び光学記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970218