JP2638820B2 - 伴奏ライン基音決定装置 - Google Patents
伴奏ライン基音決定装置Info
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- JP2638820B2 JP2638820B2 JP62188917A JP18891787A JP2638820B2 JP 2638820 B2 JP2638820 B2 JP 2638820B2 JP 62188917 A JP62188917 A JP 62188917A JP 18891787 A JP18891787 A JP 18891787A JP 2638820 B2 JP2638820 B2 JP 2638820B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明はメロディラインとは別のライン、すなわち伴
奏ラインを自動生成する伴奏ライン生成装置に関し、特
に伴奏ラインの基本となる音(基音)を実時間ベースで
決定する技術に関する。
奏ラインを自動生成する伴奏ライン生成装置に関し、特
に伴奏ラインの基本となる音(基音)を実時間ベースで
決定する技術に関する。
[発明の背景] ベースやオブリガードなどの伴奏ラインを自動生成す
る技術は既に知られている。この種の技術は電子楽器の
分野において発展してきた。電子楽器の自動伴奏機能と
して組み込むわけである。従来の自動伴奏ライン生成装
置では、伴奏ラインの基本となる音(基音)として根音
を使用する。実時間型の装置では、根音のソースは鍵盤
などの演奏入力装置から与えられる。例えば、鍵盤のあ
る鍵域をコード入力の鍵域として割り当て、この鍵域か
ら入力される鍵情報を基にコードの種類とその根音を決
定する。決定された根音が伴奏ラインの基音として使用
され、この基音を基準として伴奏パターンが出力されて
いく。
る技術は既に知られている。この種の技術は電子楽器の
分野において発展してきた。電子楽器の自動伴奏機能と
して組み込むわけである。従来の自動伴奏ライン生成装
置では、伴奏ラインの基本となる音(基音)として根音
を使用する。実時間型の装置では、根音のソースは鍵盤
などの演奏入力装置から与えられる。例えば、鍵盤のあ
る鍵域をコード入力の鍵域として割り当て、この鍵域か
ら入力される鍵情報を基にコードの種類とその根音を決
定する。決定された根音が伴奏ラインの基音として使用
され、この基音を基準として伴奏パターンが出力されて
いく。
上述した根音アプローチは次の問題をもっている。す
なわち、伴奏ラインの基本となる音がいつも根音である
ため、ラインが非常に変化の乏しいものになるというこ
とである。
なわち、伴奏ラインの基本となる音がいつも根音である
ため、ラインが非常に変化の乏しいものになるというこ
とである。
本件出願人は、この点に鑑み、別のアプローチで伴奏
ラインを自動生成する発明を特許出願している(特願昭
60−207174号、特願昭60−207175号、出願日、昭和60年
9月19日、名称「自動伴奏機能付電子楽器」)。これら
の出願の発明では、根音進行の代りに、隣接音進行を利
用している。すなわち、自動伴奏ライン生成機能は、今
回のコード構成音のうちで直前の伴奏者に最も近い音を
今回の伴奏者とする隣接音ロジックを備えている。さら
に、特願昭60−207175号の方には、ベースライン以外の
伴奏ラインを作成するため、ベースラインと反行するよ
うな隣接音で伴奏ラインを形成する改良ロジックが示さ
れている。上記隣接音ロジックは、根音以外の音も基音
となり得ることを保証するロジックであり、従来の単調
さを改善する。また、改良ロジックは対位法的アプロー
チであり、動きのあるラインの生成に役立つ。
ラインを自動生成する発明を特許出願している(特願昭
60−207174号、特願昭60−207175号、出願日、昭和60年
9月19日、名称「自動伴奏機能付電子楽器」)。これら
の出願の発明では、根音進行の代りに、隣接音進行を利
用している。すなわち、自動伴奏ライン生成機能は、今
回のコード構成音のうちで直前の伴奏者に最も近い音を
今回の伴奏者とする隣接音ロジックを備えている。さら
に、特願昭60−207175号の方には、ベースライン以外の
伴奏ラインを作成するため、ベースラインと反行するよ
うな隣接音で伴奏ラインを形成する改良ロジックが示さ
れている。上記隣接音ロジックは、根音以外の音も基音
となり得ることを保証するロジックであり、従来の単調
さを改善する。また、改良ロジックは対位法的アプロー
チであり、動きのあるラインの生成に役立つ。
まとめると、根音アプローチはコード進行がもつ動き
以上の動きを与えることはない。いったん、現区間のコ
ードが与えられれば、一義的に基音も決まる。この意味
で、根音アプローチは、1区間の基音を決めるために、
1区間の情報しか使用しないアプローチである。隣接音
アプローチは現区間の基音を決定するために、現区間の
コードとともに直前区間の基音を使用するロジックであ
る。直前と現在の2つの基音間の関係を制御するアプロ
ーチである。
以上の動きを与えることはない。いったん、現区間のコ
ードが与えられれば、一義的に基音も決まる。この意味
で、根音アプローチは、1区間の基音を決めるために、
1区間の情報しか使用しないアプローチである。隣接音
アプローチは現区間の基音を決定するために、現区間の
コードとともに直前区間の基音を使用するロジックであ
る。直前と現在の2つの基音間の関係を制御するアプロ
ーチである。
残念ながら、いずれの従来技術も、3つ以上の基音を
制御する詠というコンセプトを欠いている。演奏家や作
曲家による伴奏ラインの作成過程にあっては、3つ以上
の連続する区間にわたる音楽的な状況の特殊性などか
ら、ある種の基音パターンを一括的に想起することがし
ばしばある。例えば、このコード進行にはこの基音パタ
ーンが向いているといった具合である。換言すれば、演
奏家等は、基音進行を決定する際に、比較的短い期間の
音楽的条件を考慮するだけでなく比較的長期間の音楽的
条件をも考慮する。
制御する詠というコンセプトを欠いている。演奏家や作
曲家による伴奏ラインの作成過程にあっては、3つ以上
の連続する区間にわたる音楽的な状況の特殊性などか
ら、ある種の基音パターンを一括的に想起することがし
ばしばある。例えば、このコード進行にはこの基音パタ
ーンが向いているといった具合である。換言すれば、演
奏家等は、基音進行を決定する際に、比較的短い期間の
音楽的条件を考慮するだけでなく比較的長期間の音楽的
条件をも考慮する。
したがって、このような演奏家等の基音進行決定プロ
セスにおける特徴をマシン上に定義、表現することがで
きれば、一層、音楽的な基音進行を自動的に生成するこ
とができよう。
セスにおける特徴をマシン上に定義、表現することがで
きれば、一層、音楽的な基音進行を自動的に生成するこ
とができよう。
[発明の効果] したがって、本発明の目的は演奏家や作曲家等による
伴奏ラインの作成能力は考え方を従来より広い範囲でシ
ュミレートすることであり、より具体的には、ある場面
で短い時間を考慮して基音推定し、別のある場合ではそ
れより長い期間を考慮して基音を推定することのできる
実時間型の伴奏ライン基音決定装置を提供することであ
る。
伴奏ラインの作成能力は考え方を従来より広い範囲でシ
ュミレートすることであり、より具体的には、ある場面
で短い時間を考慮して基音推定し、別のある場合ではそ
れより長い期間を考慮して基音を推定することのできる
実時間型の伴奏ライン基音決定装置を提供することであ
る。
[発明の要点] 上記の目的を達成するため、この発明によれば、伴奏
ラインを構成する複数の音楽区間のそれぞれの区間に対
し、当該伴奏ラインの基本となる音(以下、基音と言
う)を実時間ベースで決定する伴奏ライン基音決定装置
において、着目する区間に対する基音をその直前の区間
に対して決定された基音に基づいて推定し、当該基音を
表す第1の出力信号を生成する単一先行区間依存型基音
推定手段と、上記着目区間に先行する連続する複数区間
に関する音楽データが所定の条件を満たしている場合
に、当該着目区間に対する基音を、上記連続する複数区
間に対して決定された基音に基づいて推定し、当該基音
を表す第2の出力信号を生成する複数先行区間依存型基
音推定手段と、上記単一先行区間依存型基音推定手段と
上記複数先行区間依存型基音推定手段とに動作上結合
し、上記第1と第2の出力信号から上記伴奏ラインを構
成する複数の音楽区間のそれぞれの区間に対する基音を
決定する決定手段と、を有することを特徴とする伴奏ラ
イン基音決定装置が提供される。
ラインを構成する複数の音楽区間のそれぞれの区間に対
し、当該伴奏ラインの基本となる音(以下、基音と言
う)を実時間ベースで決定する伴奏ライン基音決定装置
において、着目する区間に対する基音をその直前の区間
に対して決定された基音に基づいて推定し、当該基音を
表す第1の出力信号を生成する単一先行区間依存型基音
推定手段と、上記着目区間に先行する連続する複数区間
に関する音楽データが所定の条件を満たしている場合
に、当該着目区間に対する基音を、上記連続する複数区
間に対して決定された基音に基づいて推定し、当該基音
を表す第2の出力信号を生成する複数先行区間依存型基
音推定手段と、上記単一先行区間依存型基音推定手段と
上記複数先行区間依存型基音推定手段とに動作上結合
し、上記第1と第2の出力信号から上記伴奏ラインを構
成する複数の音楽区間のそれぞれの区間に対する基音を
決定する決定手段と、を有することを特徴とする伴奏ラ
イン基音決定装置が提供される。
一態様において、上記単一先行区間依存型基音推定手
段は上記着目区間に割り当てられたコード構成音のなか
で直前の基音に対して所定の関係を有する構成音を当該
着目区間に対する基音として推定する手段からなり、上
記複数先行区間依存型基音推定手段は直前の基音がそれ
より前の基音に対し所定の第1の関係を有しかつ当該着
目区間に割り当てられたコード構成音のなかに直前基音
に対し、所定の第2の関係を有する構成音がある場合に
当該構成音を当該着目区間に対する基音として推定する
手段を含む。
段は上記着目区間に割り当てられたコード構成音のなか
で直前の基音に対して所定の関係を有する構成音を当該
着目区間に対する基音として推定する手段からなり、上
記複数先行区間依存型基音推定手段は直前の基音がそれ
より前の基音に対し所定の第1の関係を有しかつ当該着
目区間に割り当てられたコード構成音のなかに直前基音
に対し、所定の第2の関係を有する構成音がある場合に
当該構成音を当該着目区間に対する基音として推定する
手段を含む。
一態様において、上記単一先行区間依存型基音推定手
段は上記着目区間に割り当てられたコード構成音のうち
で直前の基音に対して隣接する音高関係を有する構成音
を当該着目区間に対する基音として推定する手段からな
り、上記複数先行区間依存型基音推定手段は上記直前基
音が当該直前基音前の基音からある方向で順次進行し、
かつ当該着目区間に割り当てられたコード構成音のなか
に上記直前基音から同じ方向で順次進行する構成音が存
在する場合に、当該構成音を当該着目区間に対する基音
として推定する手段を含む。
段は上記着目区間に割り当てられたコード構成音のうち
で直前の基音に対して隣接する音高関係を有する構成音
を当該着目区間に対する基音として推定する手段からな
り、上記複数先行区間依存型基音推定手段は上記直前基
音が当該直前基音前の基音からある方向で順次進行し、
かつ当該着目区間に割り当てられたコード構成音のなか
に上記直前基音から同じ方向で順次進行する構成音が存
在する場合に、当該構成音を当該着目区間に対する基音
として推定する手段を含む。
[発明の作用、展開] 上記の構成によれば、新規な推定手段である先行複数
区間依存型基音推定手段は、先行する複数の連続区間の
音楽的情報(例えば、基音の列)が所定の条件を満足す
るとき、先行単区間依存型基音推定手段に代って現区間
の基音を前記音楽的情報に従って推定する。先行する連
続区間の基音の列に、この手段の推定による現区間の基
音が後続して成る3つ以上の基音の列ないしパターン
は、先行単区間依存型基音推定手段のみでは、作り出す
ことができないパターン、あるいは偶然によってしか作
り出し得ない基音パターンである。なぜなら、先行単区
間依存型基音推定手段は、2つの連続する基音、すなわ
ち基音対における相互関係を規定するに留まっているか
らである。直前に対して規定された関係の音が現基音に
なるにすぎない。先行単区間依存型基音推定手段は、2
つの区間(i、i+1)をみては後の区間(i+1)を
決め、次に、後の区間(i+1)を前の区間として、2
つの区間(i+1、i+2)を検査し、後の区間(i+
2)を決める、ということのくり返しである。これに対
し、先行複数区間依存型基音推定手段は、3つ以上の区
間(例えば、i−1、i、i+1)をみては、区間(i
−1)と区間(i)について既知の音楽情報から区間
(i+1)の基音を選択的に推定する。先行複数区間依
存型基音推定手段には、演奏家や作曲家等が考慮する長
期間ファクタをシミュレートしているといえる。これに
対し、先行単区間依存型基音推定手段は演奏家等が考慮
する短期間条件をシミュレートしている。
区間依存型基音推定手段は、先行する複数の連続区間の
音楽的情報(例えば、基音の列)が所定の条件を満足す
るとき、先行単区間依存型基音推定手段に代って現区間
の基音を前記音楽的情報に従って推定する。先行する連
続区間の基音の列に、この手段の推定による現区間の基
音が後続して成る3つ以上の基音の列ないしパターン
は、先行単区間依存型基音推定手段のみでは、作り出す
ことができないパターン、あるいは偶然によってしか作
り出し得ない基音パターンである。なぜなら、先行単区
間依存型基音推定手段は、2つの連続する基音、すなわ
ち基音対における相互関係を規定するに留まっているか
らである。直前に対して規定された関係の音が現基音に
なるにすぎない。先行単区間依存型基音推定手段は、2
つの区間(i、i+1)をみては後の区間(i+1)を
決め、次に、後の区間(i+1)を前の区間として、2
つの区間(i+1、i+2)を検査し、後の区間(i+
2)を決める、ということのくり返しである。これに対
し、先行複数区間依存型基音推定手段は、3つ以上の区
間(例えば、i−1、i、i+1)をみては、区間(i
−1)と区間(i)について既知の音楽情報から区間
(i+1)の基音を選択的に推定する。先行複数区間依
存型基音推定手段には、演奏家や作曲家等が考慮する長
期間ファクタをシミュレートしているといえる。これに
対し、先行単区間依存型基音推定手段は演奏家等が考慮
する短期間条件をシミュレートしている。
要するに、本発明による伴奏ライン基音決定装置は、
基音を決定する上で、短期間の音楽的状況だけでなく長
期間の音楽的状況をも配慮しているわけであり、結果と
して、より音楽的な伴奏ラインの基音進行を生成するこ
とができる。
基音を決定する上で、短期間の音楽的状況だけでなく長
期間の音楽的状況をも配慮しているわけであり、結果と
して、より音楽的な伴奏ラインの基音進行を生成するこ
とができる。
一構成例において、上記先行単区間依存型基音推定手
段は、現区間のコード構成音のうちで前回基音と所定の
関係(例えば、隣接関係)にある音を現区間の基音と推
定する手段を有する。また、先行複数区間依存型基音推
定手段は、距離2の過去まで遡り、前々回の基音に対
し、前回の基音が規定された第1の関係をもつ場合にお
いて、現区間の基音候補(代表的にはコード構成音)の
なかに、前回の基音に対し、規定された第2の関係を有
する音が含まれるときに、その音を現区間の基音と推定
する手段を有する。
段は、現区間のコード構成音のうちで前回基音と所定の
関係(例えば、隣接関係)にある音を現区間の基音と推
定する手段を有する。また、先行複数区間依存型基音推
定手段は、距離2の過去まで遡り、前々回の基音に対
し、前回の基音が規定された第1の関係をもつ場合にお
いて、現区間の基音候補(代表的にはコード構成音)の
なかに、前回の基音に対し、規定された第2の関係を有
する音が含まれるときに、その音を現区間の基音と推定
する手段を有する。
別の構成例として、先行複数区間依存型基音推定手段
はコード進行を参照するタイプであってもよい。あるい
は、先行する2以上の連続区間に関する既知の基音の列
が、生成しようとする基音パターンの最後の音を除いた
パターンである場合において、現区間のコード構成音の
なかに、基音パターンの最後の音が含まれる場合、その
音を基音として推定することにより、初期の基音パター
ンを得るような構成でもよい。
はコード進行を参照するタイプであってもよい。あるい
は、先行する2以上の連続区間に関する既知の基音の列
が、生成しようとする基音パターンの最後の音を除いた
パターンである場合において、現区間のコード構成音の
なかに、基音パターンの最後の音が含まれる場合、その
音を基音として推定することにより、初期の基音パター
ンを得るような構成でもよい。
より具体的な構成において、上記先行単区間依存型基
音推定手段は、前回の基音に隣接するコード構成音を現
区間の基音と推定する隣接音推定手段であり、上記先行
複数区間依存型基音推定手段は、深さ2の過去まで遡及
するタイプであって、前々回基音と現基音との間にある
前回基音を経過音にするロジックを有する経過音進行推
定手段である。このような深度2の経過音進行推定手段
は、深さ3以上の過去まで遡るタイプの経過音進行推定
手段の役目を兼用することができる。
音推定手段は、前回の基音に隣接するコード構成音を現
区間の基音と推定する隣接音推定手段であり、上記先行
複数区間依存型基音推定手段は、深さ2の過去まで遡及
するタイプであって、前々回基音と現基音との間にある
前回基音を経過音にするロジックを有する経過音進行推
定手段である。このような深度2の経過音進行推定手段
は、深さ3以上の過去まで遡るタイプの経過音進行推定
手段の役目を兼用することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を説明する。本実施例は伴奏ラ
インとしてベースラインの基音を実時間ベースで決定、
生成する装置である。本実施例の場合、事前に用意され
た音楽的情報はなく、演奏入力装置をよりリアルタイム
入力される鍵情報から根音とコードの情報が抽出され
る。演奏入力装置からはメロディ情報も入力される。
インとしてベースラインの基音を実時間ベースで決定、
生成する装置である。本実施例の場合、事前に用意され
た音楽的情報はなく、演奏入力装置をよりリアルタイム
入力される鍵情報から根音とコードの情報が抽出され
る。演奏入力装置からはメロディ情報も入力される。
厳密にいうと過去である情報(演奏入力装置から与え
られた情報)しか参照できない環境を想定してある。
られた情報)しか参照できない環境を想定してある。
全体構成 第1図に本実施例に係る電子楽器の全体構成を示す。
図中、31はメロディ鍵盤、32はその押鍵を検出する押鍵
検出装置、33は伴奏鍵盤、34はその押鍵を検出する押鍵
検出装置であり、これらにより、鍵盤タイプの演奏入力
装置が構成される。35は伴奏鍵情報から、コードと根音
を判別するコード判別・根音検出部である。36は装置に
用意されたコードのセットの各コードの構成に関する情
報を記憶するコード構成音メモリであり、コード判別・
根音検出部35において、伴奏鍵情報と照合するのに使用
されるとともに、ベース基音生成部37においてベースの
基音を決定するプロセスにおいて使用される。コード判
別・根音検出部35は該当するコードがないときなどは、
伴奏鍵情報をそのままのかたちで伴奏データ形成装置39
に渡す。
図中、31はメロディ鍵盤、32はその押鍵を検出する押鍵
検出装置、33は伴奏鍵盤、34はその押鍵を検出する押鍵
検出装置であり、これらにより、鍵盤タイプの演奏入力
装置が構成される。35は伴奏鍵情報から、コードと根音
を判別するコード判別・根音検出部である。36は装置に
用意されたコードのセットの各コードの構成に関する情
報を記憶するコード構成音メモリであり、コード判別・
根音検出部35において、伴奏鍵情報と照合するのに使用
されるとともに、ベース基音生成部37においてベースの
基音を決定するプロセスにおいて使用される。コード判
別・根音検出部35は該当するコードがないときなどは、
伴奏鍵情報をそのままのかたちで伴奏データ形成装置39
に渡す。
ベース基音生成部37は本実施例の特徴部分であり、ベ
ースラインの基音が決定される。ベースライン基音決定
のため、ベース基音生成部37はメロディ鍵盤31を情報ソ
ースとするメロディノート、現在及び過去のコード情
報、過去の基音情報などを参照する。ワークメモリ38に
は、これらの情報が一時的に記憶される。ベース基音生
成部37の決定したベース基音情報は伴奏データ形成装置
39に渡される。伴奏データ形成装置39は楽音形成装置に
ベース基音や、コード判別不成立のときの伴奏鍵情報を
渡す。所望であれば、適当な発音タイミングを制御す
る。楽音形成装置40はメロティ鍵盤31をソースとする情
報、すなわちメロディ鍵情報を受け、メロディラインの
楽音を生成する。
ースラインの基音が決定される。ベースライン基音決定
のため、ベース基音生成部37はメロディ鍵盤31を情報ソ
ースとするメロディノート、現在及び過去のコード情
報、過去の基音情報などを参照する。ワークメモリ38に
は、これらの情報が一時的に記憶される。ベース基音生
成部37の決定したベース基音情報は伴奏データ形成装置
39に渡される。伴奏データ形成装置39は楽音形成装置に
ベース基音や、コード判別不成立のときの伴奏鍵情報を
渡す。所望であれば、適当な発音タイミングを制御す
る。楽音形成装置40はメロティ鍵盤31をソースとする情
報、すなわちメロディ鍵情報を受け、メロディラインの
楽音を生成する。
楽音形成装置40からのメロディ音情報と、楽音形成装
置41からのベース音情報はサウンドシステム42に送ら
れ、ここで増幅された後、音に変換される。
置41からのベース音情報はサウンドシステム42に送ら
れ、ここで増幅された後、音に変換される。
後述するように、ベース基音生成部37は、曲の冒頭の
ベースで基音として根音を選択する論理(第1基音推定
手段)、曲の途中において、前回ベース基音と隣接する
コード構成音を今回のベース基音と推定する論理(第2
基音推定手段)、ベース経過音をつくるため、前々回の
基音から、前回の基音への進行がある方向で順次進行す
る場合に、このある方向と同方向に順次進行する音が現
コードの構成音のなかに含まれるとき、その音を今回の
基音と推定する論理(第3基音推定手段)、仮定現基音
がメロディノートと完全8度の関係にあるとき(同音名
のとき)、その音以外のコード構成音のなかで前回基音
に一番近い音を現基音と推定する論理(第4基音推定手
段)、現コードがマイナーであり、現仮定基音が根音か
第1転回音のとき、その音以外の構成音のなかで前回基
音に一番近い音を現基音と推定する論理(第5基音推定
手段)、及び、これらの基音推定手段間の優先順位を制
御する論理を備えている。
ベースで基音として根音を選択する論理(第1基音推定
手段)、曲の途中において、前回ベース基音と隣接する
コード構成音を今回のベース基音と推定する論理(第2
基音推定手段)、ベース経過音をつくるため、前々回の
基音から、前回の基音への進行がある方向で順次進行す
る場合に、このある方向と同方向に順次進行する音が現
コードの構成音のなかに含まれるとき、その音を今回の
基音と推定する論理(第3基音推定手段)、仮定現基音
がメロディノートと完全8度の関係にあるとき(同音名
のとき)、その音以外のコード構成音のなかで前回基音
に一番近い音を現基音と推定する論理(第4基音推定手
段)、現コードがマイナーであり、現仮定基音が根音か
第1転回音のとき、その音以外の構成音のなかで前回基
音に一番近い音を現基音と推定する論理(第5基音推定
手段)、及び、これらの基音推定手段間の優先順位を制
御する論理を備えている。
予備事項 本実施例で使用する主変数は次の通りである。
KION(I):区間Iのベース基音 CHORD(I):区間Iのコードタイプ CHORDR(CHORD(I)) :区間Iのコード根音 CHORDN(CHORD(I)) 区間Iのコード構成音数 CHORDK(CHORD(I)、J) :区間IのコードのJ番目の構成音 IN(1、SS):メロディノート MKCmax:メロディ鍵情報の最高音 BC:小節カウンタ CHECK:基音を決定すべきか否かを指示するフラグ CH:コード判別・根音検出部35により判別されたコード
タイプ 音高に関するデータ表現、コードに関するデータ表現
は第1実施例と同様でよい。すなわち、音高データは半
音階の半音ごとに1インクリメントする整数値で表現さ
れ、コード構成音メモリ36には、各コード構成音数とコ
ード構成音の音高データが表現されている。
タイプ 音高に関するデータ表現、コードに関するデータ表現
は第1実施例と同様でよい。すなわち、音高データは半
音階の半音ごとに1インクリメントする整数値で表現さ
れ、コード構成音メモリ36には、各コード構成音数とコ
ード構成音の音高データが表現されている。
メインフロー 第2実施例を組み込んだ電子楽器の全体フローを第2
図に例示する。押鍵検出装置34の検出した伴奏鍵情報が
読み取られ(22−1)、コード判別・根音検出部35にお
いて、コード構成音メモリ36をサーチすることにより、
何を根音とするコードであるかが調べられる(22−
2)、該当するコードが見つかれば、ワークメモリ38上
の歴時情報(コード情報、基音情報)が更新される。該
当するコードがないときは、ノンコード処理22−5(周
知の処理)が実行される。
図に例示する。押鍵検出装置34の検出した伴奏鍵情報が
読み取られ(22−1)、コード判別・根音検出部35にお
いて、コード構成音メモリ36をサーチすることにより、
何を根音とするコードであるかが調べられる(22−
2)、該当するコードが見つかれば、ワークメモリ38上
の歴時情報(コード情報、基音情報)が更新される。該
当するコードがないときは、ノンコード処理22−5(周
知の処理)が実行される。
インターラプトルーチン 本例では、基音の決定は分解能と関係する時間間隔で
実行されるインターラプトルーチンのなかで行われる。
このフローを第3図に例示する。チェック33−1におい
て、基音を決定すべきか否かを判別し、決定すべきとき
には、基音決定処理23−2を実行してからメインルーチ
ンに戻り、基音を決める必要のないときにはただちにメ
インルーチンに戻る。いつ基音を決定すべきかは次の項
で述べる。
実行されるインターラプトルーチンのなかで行われる。
このフローを第3図に例示する。チェック33−1におい
て、基音を決定すべきか否かを判別し、決定すべきとき
には、基音決定処理23−2を実行してからメインルーチ
ンに戻り、基音を決める必要のないときにはただちにメ
インルーチンに戻る。いつ基音を決定すべきかは次の項
で述べる。
ワークメモリ管理 メインフロー(第2図)のワークメモリ管理22−4の
詳細フローを第4図に例示する。
詳細フローを第4図に例示する。
このフローでは、チェックフラグCheckの処理とコー
ド、基音の歴時情報の更新を行っている。フラグCheck
は1のとき、次に述べるチェックルーチンで基音を決定
すべきと判別される。すなわち、Check=1は基音の決
定を求める要求を表わす。
ド、基音の歴時情報の更新を行っている。フラグCheck
は1のとき、次に述べるチェックルーチンで基音を決定
すべきと判別される。すなわち、Check=1は基音の決
定を求める要求を表わす。
Checkは次の条件で“1"になる。
(A)小節の頭(BC=0)、または (B)3拍目(BC=8)で(4拍子/小節を想定してい
る)、判別コードCHが、それまでのコードCHORD(I)
と異なること これらの条件判別とチェックフラグCheckの更新を行
っているところが、24−2、24−3、24−4、24−7で
ある。24−5と24−6は、コードの来歴情報の更新、24
−6は基音の来歴情報の更新である。例えば、いままで
区間Iの基音であった情報KION(I)は前区間(I−
1)の基音KION(I−1)となる。ここの処理24−5、
24−6で2つの過去まで記憶しているのは、後述するベ
ース経過音の推定手段(第3基音推定手段)の推定でそ
の情報を使用するためである。
る)、判別コードCHが、それまでのコードCHORD(I)
と異なること これらの条件判別とチェックフラグCheckの更新を行
っているところが、24−2、24−3、24−4、24−7で
ある。24−5と24−6は、コードの来歴情報の更新、24
−6は基音の来歴情報の更新である。例えば、いままで
区間Iの基音であった情報KION(I)は前区間(I−
1)の基音KION(I−1)となる。ここの処理24−5、
24−6で2つの過去まで記憶しているのは、後述するベ
ース経過音の推定手段(第3基音推定手段)の推定でそ
の情報を使用するためである。
さらに、小節の頭(BC=0)のときには、メロディ鍵
情報のうち最高音のデータMKCmaxがIN(1、SS)にセッ
トされる。IN(1、SS)は完全8度を禁止する基音推定
手段(ベース基音生成部37内)で使用される。
情報のうち最高音のデータMKCmaxがIN(1、SS)にセッ
トされる。IN(1、SS)は完全8度を禁止する基音推定
手段(ベース基音生成部37内)で使用される。
チェック 第3図のチェック23−1の詳細を第5図に例示する。
25−1から25−3は小節カウンタの更新処理である。1
小節を“16"とみている。25−4でフラグCheckを参照
し、Check=1なら基音決定ルーチンに進み、そうでな
ければメインルーチンに戻る。
25−1から25−3は小節カウンタの更新処理である。1
小節を“16"とみている。25−4でフラグCheckを参照
し、Check=1なら基音決定ルーチンに進み、そうでな
ければメインルーチンに戻る。
以下、基音生成部37の個々の基本推定手段とこれらの
間の優先順位について述べることにする。
間の優先順位について述べることにする。
第1基音推定手段 第6図に第1基音推定手段の詳細フローを例示する。
第1基音決定手段は曲の冒頭のときに、コード根音を基
音と推定する(26−2参照)。ここでは、伴奏鍵盤33よ
り入力された鍵情報から、最初のコードが判別されたこ
とが曲の冒頭の条件である。ここでは、CHORD(I)
(当初、他のレジスタと同様にクリアされている)には
コードが入っているが、CHORD(I−1)はまだクリア
状態にあることを調べている。
第1基音決定手段は曲の冒頭のときに、コード根音を基
音と推定する(26−2参照)。ここでは、伴奏鍵盤33よ
り入力された鍵情報から、最初のコードが判別されたこ
とが曲の冒頭の条件である。ここでは、CHORD(I)
(当初、他のレジスタと同様にクリアされている)には
コードが入っているが、CHORD(I−1)はまだクリア
状態にあることを調べている。
26−1は第1基音推定手段の条件検査部の動作であ
り、26−2は推定基音生成部の動作である。26−2の後
はメインルーチンに戻る。したがって、最初の基音は根
音に確定する。
り、26−2は推定基音生成部の動作である。26−2の後
はメインルーチンに戻る。したがって、最初の基音は根
音に確定する。
第2基音推定手段 第2基音推定手段の詳細フローを第7図に例示する。
第2基音推定手段は、第2区間以降で動作する。その
目的は、前回基音に一番近いコード構成音(すなわち最
隣接音)を基音と推定することである。27−2、27−3
は、前回基音KION(I−1)と同音名のコード構成音を
隣接音サーチの対象から除外するための処理である。こ
こでは「音高」比較を行っているが「音名」比較でもよ
い。
目的は、前回基音に一番近いコード構成音(すなわち最
隣接音)を基音と推定することである。27−2、27−3
は、前回基音KION(I−1)と同音名のコード構成音を
隣接音サーチの対象から除外するための処理である。こ
こでは「音高」比較を行っているが「音名」比較でもよ
い。
A=(KION(I−1)MOD12) B=(CHORDK(CHORD(I)、J)MOD12) を演算し、A=Bが成立すれば同音名である。
27−4では前回基音とJ番目の構成音との音高差を算
出している。この差が半オクターブより大きいとき、27
−5でD(J)>=7が成立する。(D(J)のとり得
る範囲は1D(J)11であると想定している。これ
は、ラインの音域を制限する)。大きいときは、27−6
でD(J)の12の補数をとり、オクターブ調整用のフラ
グFLを“1"にする。
出している。この差が半オクターブより大きいとき、27
−5でD(J)>=7が成立する。(D(J)のとり得
る範囲は1D(J)11であると想定している。これ
は、ラインの音域を制限する)。大きいときは、27−6
でD(J)の12の補数をとり、オクターブ調整用のフラ
グFLを“1"にする。
27−7でMIN>D(J)が成立するのは、それまでの
一番近いコード構成音の場合である。そこで、D(J)
をMINにとり、J番目のコード構成音の音高をKION
(I)に入れる(27−8)。27−9から27−12は現基音
KION(I)のオクターブ調整処理である。この結果、現
基音は前回基音の音高KION(I−1)に対し半オクター
ブより狭い音程となる。
一番近いコード構成音の場合である。そこで、D(J)
をMINにとり、J番目のコード構成音の音高をKION
(I)に入れる(27−8)。27−9から27−12は現基音
KION(I)のオクターブ調整処理である。この結果、現
基音は前回基音の音高KION(I−1)に対し半オクター
ブより狭い音程となる。
27−4から27−12の処理の代りに、求める基音を前回
の基音に対する音程で評価した後、音高に交換してもよ
い。例えば、上述したJ番目のコード構成音の音名Bと
前回基音の音名Aとの差 U(J)=B−A を演算し、さらに、 DN(J)=−(U(J)の12の補数) を演算し(例えばU(J)=5ならDN(J)=−7、U
(J)=−5ならDN(J)=+7)、U(J)とDN
(J)の絶対値を比較し、 ABSU(J)ABSDN(J) ならば、 D(J)=ABSDN(J)、 d(J)=DN(J) を実行し、 ABSU(J)<ABSDN(J) ならば、 D(J)=ABSU(J)、 d(J)=U(J) を実行する。この結果、D(J)にはBを基準として上
側のAとの音高差と、Bに対す下側のAの音高差(絶対
値)の小さい方が入り、d(J)には前回に基音に対す
る今回の推定基音候補の音程が入る。
の基音に対する音程で評価した後、音高に交換してもよ
い。例えば、上述したJ番目のコード構成音の音名Bと
前回基音の音名Aとの差 U(J)=B−A を演算し、さらに、 DN(J)=−(U(J)の12の補数) を演算し(例えばU(J)=5ならDN(J)=−7、U
(J)=−5ならDN(J)=+7)、U(J)とDN
(J)の絶対値を比較し、 ABSU(J)ABSDN(J) ならば、 D(J)=ABSDN(J)、 d(J)=DN(J) を実行し、 ABSU(J)<ABSDN(J) ならば、 D(J)=ABSU(J)、 d(J)=U(J) を実行する。この結果、D(J)にはBを基準として上
側のAとの音高差と、Bに対す下側のAの音高差(絶対
値)の小さい方が入り、d(J)には前回に基音に対す
る今回の推定基音候補の音程が入る。
そして、最小値(MIN)のサーチにおいて、 MIN>D(J) が成立したら、 MIN=D(J) V=d(J) を実行する。
最後の音高変換において、 KION(I)=KION(I−1)+V を実行して、現基音の音高を求める。
あるいは、隣接音として、前回基音と上向で最も隣接
する音名と、下向で最も隣接する音名とを見つけ出し、
音名/音高変換のプロセスにおいて、音域制限の条件を
行い音域制限外のとき、例えば上限(アッパーリミッ
ト)を越える音になる場合には、下向で最も隣接する音
をつくるようにしてもよい。
する音名と、下向で最も隣接する音名とを見つけ出し、
音名/音高変換のプロセスにおいて、音域制限の条件を
行い音域制限外のとき、例えば上限(アッパーリミッ
ト)を越える音になる場合には、下向で最も隣接する音
をつくるようにしてもよい。
要するに、27−7から27−13は例示にすぎない。
27−13でJ=CHORDN(CHORD(I))が成立すれば、
全てのコード構成音について検査したことになるので第
1基音推定手段の仕事は完了する。このときKION(I)
には、前回の基音KION(I−1)と最も隣接する音が入
っている。
全てのコード構成音について検査したことになるので第
1基音推定手段の仕事は完了する。このときKION(I)
には、前回の基音KION(I−1)と最も隣接する音が入
っている。
第3基音推定手段 第3基音推定手段の詳細フローを第8図に示す。この
手段の目的は経過音ベースをつくることである。そのロ
ジックとして、前々回の確定基音と前回の基音を参照
し、前回の基音がこの前々回の基音からある方向(上向
か下向)に順次進行した音である場合において、今回の
コード構成音のなかに前回の基音を経過音とさせる音、
すなわち、上記ある方向と同方向に順次進行する音があ
るとき、その音を現基音と推定する。
手段の目的は経過音ベースをつくることである。そのロ
ジックとして、前々回の確定基音と前回の基音を参照
し、前回の基音がこの前々回の基音からある方向(上向
か下向)に順次進行した音である場合において、今回の
コード構成音のなかに前回の基音を経過音とさせる音、
すなわち、上記ある方向と同方向に順次進行する音があ
るとき、その音を現基音と推定する。
28−2は、前々回の基音KION(I−2)から前回の基
音への進行が下向順次進行かどうかのチェックであり、
28−3は、前回の基音から今回のJ番目のコード構成音
への進行が下向順次進行であるかどうかのチェックであ
る。同様に、28−4は前々回から前回への基音進行が上
向順次進行かどうかのチェックであり、28−5は前回か
らJ番目の現コード構成音への進行が上向順次進行かど
うかのチェックである。28−2の条件と28−3の条件が
成立するとき、あるいは28−4の条件と28−5の条件が
成立するとき、経過音条件は成立し、J番目のコード構
成音が現基音KION(I)と推定される(28−6)。経過
音条件が成立しないときは、Jをインクリメントして次
のコード構成音について経過音条件の検査を行なう。J
がコード構成音数に達したら終了である。
音への進行が下向順次進行かどうかのチェックであり、
28−3は、前回の基音から今回のJ番目のコード構成音
への進行が下向順次進行であるかどうかのチェックであ
る。同様に、28−4は前々回から前回への基音進行が上
向順次進行かどうかのチェックであり、28−5は前回か
らJ番目の現コード構成音への進行が上向順次進行かど
うかのチェックである。28−2の条件と28−3の条件が
成立するとき、あるいは28−4の条件と28−5の条件が
成立するとき、経過音条件は成立し、J番目のコード構
成音が現基音KION(I)と推定される(28−6)。経過
音条件が成立しないときは、Jをインクリメントして次
のコード構成音について経過音条件の検査を行なう。J
がコード構成音数に達したら終了である。
なお、28−3と28−5の音高による順次進行のチェッ
クの代りに音名によるチェックを行ってもよい。
クの代りに音名によるチェックを行ってもよい。
例えば、前回の基音の高さKION(I−1)の音名X
と、J番目のコード構成音CHORDK(CHORD(I)、J)
の音名Yを算出し(X=0〜11、Y=0〜11)構成音の
音名Yと基音の音名Xとの差C1 C1=X−Y(−11C111) を演算し、さらに C2=−(C1の12の補数) (ここに、C1が正のときC2は負であり、C1が負のときC2
は正をとるとする。例えばC1=11のときC2=−1、C1=
11のときC2=+1)を演算し、C1とC2のうち絶対値の小
さい方をみつけ、それをVに入れ V=1、2 をチェックを28−3に相当するところで行い、 V=−1、−2 のチェックを28−5に相当するところで行う。
と、J番目のコード構成音CHORDK(CHORD(I)、J)
の音名Yを算出し(X=0〜11、Y=0〜11)構成音の
音名Yと基音の音名Xとの差C1 C1=X−Y(−11C111) を演算し、さらに C2=−(C1の12の補数) (ここに、C1が正のときC2は負であり、C1が負のときC2
は正をとるとする。例えばC1=11のときC2=−1、C1=
11のときC2=+1)を演算し、C1とC2のうち絶対値の小
さい方をみつけ、それをVに入れ V=1、2 をチェックを28−3に相当するところで行い、 V=−1、−2 のチェックを28−5に相当するところで行う。
同様に28−6の処理の代りに、 KION(I)=KION(I−1)+V を演算する。Vは前回基音からの上または下向の順次進
行のステップ幅である。
行のステップ幅である。
上記第3基音推定手段は、本例の場合、第2基音推定
手段の次に起動され、経過音条件が成立しておれば、新
しい基音(すなわち、前音を経過音とする音)を作成す
る。成立しなければ、第2基音推定手段の推定基音が依
然として有効である。ここで述べた第3基音推定手段は
2つ以上の経過音の連続発生を許容するように働く。前
回の基音だけでなく、前々回の基音を使用する点がユニ
ークである。より一般的にいえば、連続する2区間以上
の過去情報に依存する性質をもっている。
手段の次に起動され、経過音条件が成立しておれば、新
しい基音(すなわち、前音を経過音とする音)を作成す
る。成立しなければ、第2基音推定手段の推定基音が依
然として有効である。ここで述べた第3基音推定手段は
2つ以上の経過音の連続発生を許容するように働く。前
回の基音だけでなく、前々回の基音を使用する点がユニ
ークである。より一般的にいえば、連続する2区間以上
の過去情報に依存する性質をもっている。
第4演算手段 第9図に第4基音推定手段の詳細フローを例示する。
本例では、第4基音推定手段は第3基音推定手段の次に
起動される。ここに示される第4基音推定手段自体の目
的は、現メロディノートと仮定現基音とが完全8度(同
音名)の関係にあるとき、この仮定現基音を除いた現コ
ード構成音のうちで前回基音に最も近い音を現基音と推
定することである。第4基音推定手段は第3基音推定手
段より下流にあるため、ここでの仮定現基音とは、第3
基音吸定時間以前で推定された基音である。
本例では、第4基音推定手段は第3基音推定手段の次に
起動される。ここに示される第4基音推定手段自体の目
的は、現メロディノートと仮定現基音とが完全8度(同
音名)の関係にあるとき、この仮定現基音を除いた現コ
ード構成音のうちで前回基音に最も近い音を現基音と推
定することである。第4基音推定手段は第3基音推定手
段より下流にあるため、ここでの仮定現基音とは、第3
基音吸定時間以前で推定された基音である。
第9図において、29−1に示すIN(1、SS)はメロデ
ィノートである。より詳しく述べると、IN(1、SS)
は、基音決定ルーチンの動作時(ここでは小節の頭のタ
イミング)にアクティブになっているメロディ鍵情報の
最高音である。この音がOHに入れられる。25−2でこの
OHが仮定現基音KION(I)と完全8度の関係になってい
るかどうかみている。すなわち、25−1、25−2は第4
条件検査部の動作を表わしている。完全8度の関係が成
立するときは、29−3以下に示すように第4推定基音生
成部が動作する。不成立のときは、仮定現基音は依然と
して有効である。
ィノートである。より詳しく述べると、IN(1、SS)
は、基音決定ルーチンの動作時(ここでは小節の頭のタ
イミング)にアクティブになっているメロディ鍵情報の
最高音である。この音がOHに入れられる。25−2でこの
OHが仮定現基音KION(I)と完全8度の関係になってい
るかどうかみている。すなわち、25−1、25−2は第4
条件検査部の動作を表わしている。完全8度の関係が成
立するときは、29−3以下に示すように第4推定基音生
成部が動作する。不成立のときは、仮定現基音は依然と
して有効である。
29−4でJ番目のコード構成音を仮定現基音と一致す
るかどうかみており、不一致ならJをインクリメントし
て(29−17)、次の構成音と再度比較する。一致したコ
ード構成音は29−5に示すように、JJにセーブされる。
そして、29−6では、K番目の構成音が、このJJ番目の
構成音でなく、また、前回基音とも同音名でないことを
条件として、29−7以下の隣接音サーチに進む。なお、
29−4、29−6は音高比較で表現されているが1オクタ
ーブ(=12)のモデュロをとることで音名比較にするこ
とができる。
るかどうかみており、不一致ならJをインクリメントし
て(29−17)、次の構成音と再度比較する。一致したコ
ード構成音は29−5に示すように、JJにセーブされる。
そして、29−6では、K番目の構成音が、このJJ番目の
構成音でなく、また、前回基音とも同音名でないことを
条件として、29−7以下の隣接音サーチに進む。なお、
29−4、29−6は音高比較で表現されているが1オクタ
ーブ(=12)のモデュロをとることで音名比較にするこ
とができる。
29−7で前回基音とK番目の構成音の差をとり、29−
8、29−10でオクターブを検査して、適宜、オクターブ
シフトフラグFLをセットし、29−10で、差D(K)がよ
り隣接した音であれば、29−11でK番目のコードをKION
(I)と推定する。29−12から29−13はフラグFL参照に
よるオクターブシフトである。この結果、推定基音KION
(I)は前回基音KION(I−1)と半オクターブ内で連
結される。ここの処理29−7〜29−15も、まず、音名で
一番近い音を推定した後、その音名を音高に交換するし
かたに変更できる。
8、29−10でオクターブを検査して、適宜、オクターブ
シフトフラグFLをセットし、29−10で、差D(K)がよ
り隣接した音であれば、29−11でK番目のコードをKION
(I)と推定する。29−12から29−13はフラグFL参照に
よるオクターブシフトである。この結果、推定基音KION
(I)は前回基音KION(I−1)と半オクターブ内で連
結される。ここの処理29−7〜29−15も、まず、音名で
一番近い音を推定した後、その音名を音高に交換するし
かたに変更できる。
29−14でK=CHORDN(CHORD(I))が成立すると
き、KION(I)には、メロディノートOHとは同名の仮定
現基音を除くコード構成音のうちで、前回基音KION(I
−1)に最も近い音が入っていることになる。
き、KION(I)には、メロディノートOHとは同名の仮定
現基音を除くコード構成音のうちで、前回基音KION(I
−1)に最も近い音が入っていることになる。
以上のように、第4基音推定手段は、仮定現基音を使
用し、この仮定現基音がメロディノートと所定の関係を
もつとき、別の現基音を推定するロジックをもってい
る。
用し、この仮定現基音がメロディノートと所定の関係を
もつとき、別の現基音を推定するロジックをもってい
る。
第5基音推定手段 第10図に第5基音推定手段の詳細フローを例示する。
本例では、第5基音推定手段は第4基音推定手段の次に
起動される。ここに示される第5基音推定手段の目的
は、現コードがマイナーであり、かつ、仮定現基音が根
音か第1転回音でない場合に、仮定現基音以外のコード
構成音のうちで、前回基音に一番近い音を現基音と推定
することである。
本例では、第5基音推定手段は第4基音推定手段の次に
起動される。ここに示される第5基音推定手段の目的
は、現コードがマイナーであり、かつ、仮定現基音が根
音か第1転回音でない場合に、仮定現基音以外のコード
構成音のうちで、前回基音に一番近い音を現基音と推定
することである。
第5基音推定手段の条件検査部の動作は30−1と30−
2に示され、30−3から30−17は推定基音生成部の動作
を表わしている。30−3から30−17までは第9図の29−
3から29−17と同様のオペレーションなので説明は省略
する。
2に示され、30−3から30−17は推定基音生成部の動作
を表わしている。30−3から30−17までは第9図の29−
3から29−17と同様のオペレーションなので説明は省略
する。
本例では第4基音推定手段の下流に第5基音推定手段
を設けた構成になっているが、この2つのフローは一体
化可能である。例えば、2つの条件検出部をORで結合
し、隣接音サーチを含む推定基音生成部において、メロ
ディノートと完全8度の音を除いたコード構成音につい
て、さらにコードがマイナーのときには根音と第1転回
音のコード構成音について、隣接音サーチを実行するこ
とができる。つまり、コードがマイナーのときは、根音
と第1転回音のうちで(両方ともメロディノートに対し
完全8度でないとする)近い方の音が現基音と推定され
る。
を設けた構成になっているが、この2つのフローは一体
化可能である。例えば、2つの条件検出部をORで結合
し、隣接音サーチを含む推定基音生成部において、メロ
ディノートと完全8度の音を除いたコード構成音につい
て、さらにコードがマイナーのときには根音と第1転回
音のコード構成音について、隣接音サーチを実行するこ
とができる。つまり、コードがマイナーのときは、根音
と第1転回音のうちで(両方ともメロディノートに対し
完全8度でないとする)近い方の音が現基音と推定され
る。
第5気音推定手段の仕事が完了すると、通常のメイン
ルーチンに戻る。
ルーチンに戻る。
基音決定後 基音生成部37の生成(決定)した基音は伴奏データ形
成装置39において、無変換または、その基音を最低音と
する伴奏コードに変換され(後者の場合、コード情報も
装置37からの装置39に渡される)、楽音形成装置41に送
られる。これを受けて楽音形成装置41は伴奏の楽音信号
を形成し、その出力はサウンドシステム42を通って音響
信号に変換され、放音される。
成装置39において、無変換または、その基音を最低音と
する伴奏コードに変換され(後者の場合、コード情報も
装置37からの装置39に渡される)、楽音形成装置41に送
られる。これを受けて楽音形成装置41は伴奏の楽音信号
を形成し、その出力はサウンドシステム42を通って音響
信号に変換され、放音される。
実施例のまとめ 以上の説明から本実施例の特徴は明らかである。その
いくつかを下記に挙げる。
いくつかを下記に挙げる。
(イ)基音生成部37には、複数の異なる基音推定手段が
置かれるとともに、これら複数の基音推定手段間の優先
順位を制御する手段も置かれる。したがって豊富な音楽
知識を統合し、よく表現していることになる。
置かれるとともに、これら複数の基音推定手段間の優先
順位を制御する手段も置かれる。したがって豊富な音楽
知識を統合し、よく表現していることになる。
(ロ)隣接音規則で基音を推定する第2基音推定手段に
一番低い優先順位が与えられ、他の基音推定手段は隣接
音規則を是正するように作用する。
一番低い優先順位が与えられ、他の基音推定手段は隣接
音規則を是正するように作用する。
(ハ)ある種の基音推定手段は仮定現基音を使用して、
選択的に別の現基音を推定するロジックを備えている。
別の基音推定手段は仮定現基音を使用することなく、内
部の条件が成立すれば、独自に現基音を推定するロジッ
クをもっている。このコンプレックスなロジックは、全
体として人間の音楽的知識をよく表現しているものであ
る、と考えられる。
選択的に別の現基音を推定するロジックを備えている。
別の基音推定手段は仮定現基音を使用することなく、内
部の条件が成立すれば、独自に現基音を推定するロジッ
クをもっている。このコンプレックスなロジックは、全
体として人間の音楽的知識をよく表現しているものであ
る、と考えられる。
(ニ)第3基音推定手段は、直前の単区間の自己ライン
情報ではなく、直前の「複数」の連続区間の自己ライン
情報を参照して、現区間の基音を推論する。その他の手
段(第1手段は除く)は直前の単区間の自己ライン情報
に依存する性質をもっている。
情報ではなく、直前の「複数」の連続区間の自己ライン
情報を参照して、現区間の基音を推論する。その他の手
段(第1手段は除く)は直前の単区間の自己ライン情報
に依存する性質をもっている。
(ホ)メロディラインの情報を考慮する基音推定手段が
ある。第4と第5基音推定手段がこれに当る。つまり、
他ライン情報を聞きながら基音を推論するわけであり、
演奏家の演奏にみられる1つの特徴をよく表している。
ある。第4と第5基音推定手段がこれに当る。つまり、
他ライン情報を聞きながら基音を推論するわけであり、
演奏家の演奏にみられる1つの特徴をよく表している。
(ヘ)コードタイプを考慮する手段がある。第5基音推
定手段がこれに当る。コードのタイプにより、推定する
基音のサーチ範囲をしぼり込んでいるわけである。
定手段がこれに当る。コードのタイプにより、推定する
基音のサーチ範囲をしぼり込んでいるわけである。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明の装置は伴奏ライ
ンを形成するための第1段階として伴奏ラインの基本と
なる音(基音)を音楽区間(たとえばコード区間)ごと
に決定するものである。特許請求の範囲第1項記載の発
明において単一先行区間依存型基音推定手段は直前と現
在という2つの基音からなる基音列のパターンを制御す
るように作用、一方複数先行区間依存型基音推定手段よ
り長い区間にわたる基音列パターンの制御、つまり先行
する連続する複数区間の数をNとすれば(N+1)個の
基音から成るパターンを制御するように作用する。そし
て決定手段は両基音推定手段からの推定出力をとりまと
め、区間毎に基音を決定するものである。したがって、
本発明による実時型の伴奏ライン基音決定装置は、既知
となった短期間の音楽的情報だけでなく、それよりも長
い期間の音楽的情報を考慮しながら基音を決定してい
く。これは、演奏家や作曲家などが行うラインディング
の特徴アプローチをとり入れたものであり、従来技術に
は欠けていた技術的課題の解決である。この結果、一
層、音楽的に指向性のある基音進行を得ることができ
る。
ンを形成するための第1段階として伴奏ラインの基本と
なる音(基音)を音楽区間(たとえばコード区間)ごと
に決定するものである。特許請求の範囲第1項記載の発
明において単一先行区間依存型基音推定手段は直前と現
在という2つの基音からなる基音列のパターンを制御す
るように作用、一方複数先行区間依存型基音推定手段よ
り長い区間にわたる基音列パターンの制御、つまり先行
する連続する複数区間の数をNとすれば(N+1)個の
基音から成るパターンを制御するように作用する。そし
て決定手段は両基音推定手段からの推定出力をとりまと
め、区間毎に基音を決定するものである。したがって、
本発明による実時型の伴奏ライン基音決定装置は、既知
となった短期間の音楽的情報だけでなく、それよりも長
い期間の音楽的情報を考慮しながら基音を決定してい
く。これは、演奏家や作曲家などが行うラインディング
の特徴アプローチをとり入れたものであり、従来技術に
は欠けていた技術的課題の解決である。この結果、一
層、音楽的に指向性のある基音進行を得ることができ
る。
第1図は本発明の実施例を組み込んだ電子楽器の全体構
成図、第2図は本実施例の全体の動作を示すフローチャ
ート、第3図は基音決定に関するフローチャート、第4
図はワークメモリ管理のフローチャート、第5図はチェ
ックのフローチャート、第6図は第1基音推定手段の動
作を示すフローチャート、第7図は第2基音推定手段の
動作を示すフローチャート、第8図は第3基音推定手段
の動作を示すフローチャート、第9図は第4基音推定手
段の動作を示すフローチャート、第10図は第5基音推定
手段の動作を示すフローチャートである。 31……メロディ鍵盤、33……伴奏鍵盤、36……コード構
成音メモリ、37……ベース基音生成部。
成図、第2図は本実施例の全体の動作を示すフローチャ
ート、第3図は基音決定に関するフローチャート、第4
図はワークメモリ管理のフローチャート、第5図はチェ
ックのフローチャート、第6図は第1基音推定手段の動
作を示すフローチャート、第7図は第2基音推定手段の
動作を示すフローチャート、第8図は第3基音推定手段
の動作を示すフローチャート、第9図は第4基音推定手
段の動作を示すフローチャート、第10図は第5基音推定
手段の動作を示すフローチャートである。 31……メロディ鍵盤、33……伴奏鍵盤、36……コード構
成音メモリ、37……ベース基音生成部。
Claims (3)
- 【請求項1】伴奏ラインを構成する複数の音楽区間のそ
れぞれの区間に対し、当該伴奏ラインの基体となる音
(以下、基音と言う)を実時間ベースで決定する伴奏ラ
イン基音決定装置において、 着目する区間に対する基音をその直前の区間に対して決
定された基音に基づいて推定し、当該基音を表す第1の
出力信号を生成する単一先行区間依存型基音推定手段
と、 上記着目区間に先行する連続する複数区間に関する音楽
データが所定の条件を満たしている場合に、当該着目区
間に対する基音を、上記連続する複数区間に対して決定
された基音に基づいて推定し、当該基音を表す第2の出
力信号を生成する複数先行区間依存型基音推定手段と、 上記単一先行区間依存基音推定手段と上記複数先行区間
依存型基音推定手段とに動作上結合し、上記第1と第2
の出力信号から上記伴奏ラインを構成する複数の音楽区
間のそれぞれの区間に対する基音を決定する決定手段
と、 を有することを特徴とする伴奏ライン基音決定装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の伴奏ライン基
音決定装置において、 上記単一先行区間依存型基音推定手段は上記着目区間に
割り当てられたコード構成音のなかで直前の基音に対し
て所定の関係を有する構成音を当該着目区間に対する基
音として推定する手段からなり、 上記複数先行区間依存型基音推定手段は直前の基音がそ
れより前の基音に対し所定の第1の関係を有しかつ当該
着目区間に割り当てられたコード構成音のなかに直前基
音に対し、所定の第2の関係を有する構成音がある場合
に当該構成音を当該着目区間に対する基音として推定す
る手段を含むことを特徴とする伴奏ライン基音決定装
置。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の伴奏ライン基
音決定装置において、 上記単一先行区間依存型基音推定手段は上記着目区間に
割り当てられたコード構成音のうちで直前の基音に対し
て隣接する音高関係を有する構成音を当該着目区間に対
する基音として推定する手段からなり、 上記複数先行区間依存型基音推定手段は上記直前基音が
当該直前基音前の基音からある方向で順次進行し、かつ
当該着目区間に割り当てられたコード構成音のなかに上
記直前基音から同じ方向で順次進行する構成音が存在す
る場合に、当該構成音を当該着目区間に対する基音とし
て推定する手段を含むことを特徴とする伴奏ライン基音
決定装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62188917A JP2638820B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 伴奏ライン基音決定装置 |
US07/224,120 US4896576A (en) | 1987-07-30 | 1988-07-25 | Accompaniment line principal tone determination system |
US07/413,546 US4977812A (en) | 1987-07-30 | 1989-09-27 | Accompaniment line principal tone determination system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62188917A JP2638820B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 伴奏ライン基音決定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6433595A JPS6433595A (en) | 1989-02-03 |
JP2638820B2 true JP2638820B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=16232145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62188917A Expired - Fee Related JP2638820B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 伴奏ライン基音決定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638820B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6267593A (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-27 | カシオ計算機株式会社 | 自動伴奏機能付電子楽器 |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62188917A patent/JP2638820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6433595A (en) | 1989-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |