JP2638806B2 - 反射防止膜 - Google Patents

反射防止膜

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は紫外領域の光に有効な反射防止膜に関する。
従来技術 最近、紫外領域(例えば365nm)の光源を利用した投
影型露光の半導体露光装置が実用化されている。投影型
露光の半導体露光装置の解像力は光源波長に比例するた
め、光源の短波長化が図られ、193nm、248nmあるいは30
8nm等の紫外線が用いられている。
しかし、上記露光装置は通常15〜20枚の多数のレンズ
から構成される照明系、縮小系を有するため、それらの
系における各レンズ面での反射によるゴースト等が像に
おいて照度むらを発生させる。係る反射を防止するため
には上記の光を吸収しない材料で反射防止膜を設けるこ
とが考えられるが、従来のカメラレンズ等に用いられる
反射防止膜はほとんどの場合紫外領域において吸収があ
り、これらの反射防止材料をそのまま流用することはで
きない。
一方、波長160〜230nmの真空紫外領域の光に有効な反
射防止膜が、例えば特開昭61−77001号公報、特開昭61
−77002号公報あるいは特開昭61−77003号公報に開示さ
れている。上記技術は真空紫外領域の光を透過する低屈
折率(n<1.5)物質と中間屈折率(n=1.6〜1.8)物
質を使用し、所定の厚さで3層あるいは5層に積層した
反射防止膜に関するものである。
また、曲面を有するレンズの中心部と周辺部では、1
個1個単独で反射防止膜を形成する場合は別として、量
産を目的に反射防止膜を形成する場合は、レンズの曲率
半径あるいはレンズと蒸発源の距離に依存して異なった
厚さの膜が形成されるため、レンズの中心部の反射防止
有効波長域と周辺部それとは異なる。従って、有効波長
域の狭い反射防止膜の場合、レンズ全面で同一波長域に
有効な反射防止膜を1度に多数のレンズ上に設けること
は、レンズ曲率は大きくなればなるほど、また反射防止
有効波長域が狭くはればなるほど困難となる。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上記のような事情に鑑みなされたものであっ
て、その目的とするところは、広範囲の紫外領域の光に
対して有効な反射防止膜を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明は入射媒質側から基板側へ順に、基
板よりも低い屈折率を有する低屈折率物質からなる第1
層、屈折率が1.5〜1.8の中間屈折率物質からなる第2
層、基板よりも低い屈折率を有する低屈折率物質からな
る第3層、及び屈折率が1.5〜1.8の中間屈折率物質から
なる第4層の4層構造からなり、160nm〜400nmの波長域
に対して有効な反射防止膜に関する。
本発明の反射防止膜は160〜400nmの広範囲の紫外領域
の光に対して有効に機能する。
本発明の反射防止膜は第1図に示したように、入射媒
質側から、基板(5)より小さい屈折率を有する低屈折
率物質(以下単に低屈折率物質という)からなる膜を第
1層(1)、基板より大きい屈折率を有する中間屈折率
物質(以下単に中間屈折率物質という)からなる膜を第
2層(2)、低屈折率物質からなる膜を第3層(3)、
中間屈折率物質からなる膜を第4層(4)としてレンズ
基板(5)上に形成した構成である。
本発明に使用できるレンズ基板(5)としては、屈折
率1.47〜1.60からなる物質、具体的にはSiO2、CaF2、BK
−7等から構成されるものを使用することができる。
低屈折率物質としては屈折率が1.6以下の物質、例え
ばMgF2、CaF2あるいはSiO2等を使用することができ、特
にMgF2が好ましい。
中間屈折率物質としては屈折率が1.5と1.8の間の値を
有する物質、例えばLaF3、NdF3、SiO2、Al2O3、MgO、Y2
O3等を使用することができ、特にLaF3、Al2O3が好まし
い。
本発明において、レンズ基板の種類にもよるが低屈折
率物質としてMgF2、中間屈折率物質としてLaF3もしくは
Al2O3を組み合わせて使用するのが好ましい。
またSiO2は低屈折率物質および中間屈折率物質の両方
に有効であるが、本発明の効果を得るためには低屈折率
物質として中間屈折率物質として両方にSiO2を使用する
ことはできない。
基板上の第4層は基板が構成される物質と異なる中間
屈折率物質を、厚さ約0.50λ(λは設計主波長)に
形成する。本発明においては第4層の厚さは±0.05λ
の範囲の誤差であれば許容できる。その誤差が±0.05λ
より大きくなると反射防止効果が劣化する。
第3層は第4層上に、厚さ約0.50λの低屈折率物質
によって形成される。その厚さは0.05λの範囲の誤差
であれば許容できる。その誤差が±0.05λより大きく
なると反射防止効果が劣化する。
第3層形成のための低屈折率物質は基板と同一物質を
使用することは可能である。
第2層は第3層上に、厚さ約0.25λの中間屈折率物
質によって形成される。その膜層は±0.05λの範囲の
誤差であれば許容できる。その誤差が±0.05λより大
きくなると反射防止効果が劣化する。
第2層形成のための中間屈折率物質は第4層形成に使
用した中間屈折率物質と同じ物質あるいは異なる物質の
いずれも使用可能であるが、材料の種類をなるべく少な
くして製造面で扱いやすくするため等の理由により第4
層と同一の物質を使用するこのが好ましい。
第1層は第2層上に、低屈折率物質から厚さ約0.25λ
に形成される。その膜厚は±0.05λの範囲の誤差で
あれば許容できる。その誤差が±0.05λより大きくな
ると反射防止効果が劣化する。
第1層形成のための低屈折率物質は第3層形成に使用
した低屈折率物質と同じ物質あるいは異なる物質のいず
れも使用可能であるが、材料の種類をなるべく少なくし
て製造面で扱いやすくする等の理由により第3層と同一
の物質を用いることが好ましい。
第1層から第4層の製造方法としては、公知の方法、
例えばイオンプレーティング法、スパッタリング法等の
真空蒸着法を使用することができる。
真空蒸着法で反射防止膜を形成する場合、蒸着源はレ
ンズから十分距離をおいて設置するのが好ましく、その
場合、曲面を有するレンズは、レンズ中心部と周辺部で
は、レンズ中心部でのコート膜厚(d1)とレンズ周辺部
でのコート膜厚(d2)がd2≒d1cosθ(θはレンズ
周辺上での中心軸とコート膜上の法線のなす角度)の関
係で、膜が形成されるため、周辺部の方が薄い膜が形成
される。そのため、レンズ中心部と周辺部では反射防止
に有効な波長域が異なってくる。しかし、本発明の反射
防止膜は本質的に広範囲の波長域の紫外線に対して有効
であるため、中心部と周辺部において反射防止に有効な
波長域に重なりが生じる。従って、レンズ全面の反射防
止に有効な波長域が結果として狭くなるが、反射防止膜
はその狭くなった波長域で、あるいはその範囲の特定の
波長域で有効に利用することができる。この利点は特
に、本発明の反射防止膜を、レンズ曲率の大きいレンズ
上に形成する時、あるいは工業的に量産する時に有効で
ある。
実施例 レンズ基板上に、表1から表8に示した膜構成の反射
防止膜を作製した。
得られたレンズの反射防止特性を第2図〜第9図に示
した。
以上の間うにして得られた膜構成1〜8の反射防止膜
を有するレンズの反射防止特性を第2図〜第9図に示し
た。
本発明の反射防止膜は、例えば第2図から明らかなよ
うに波長210〜340nmの広範囲の波長域で反射率1%以下
に押さえることができた。
発明の効果 本発明の反射防止膜は広範囲の紫外線波長領域におい
て有効である。
本発明の反射防止膜を特定の波長あるいは狭い波長域
で用いる場合は、本発明の反射防止膜を、レンズ曲率の
大きいレンズに形成するとき、あるいは工業的に量産す
るとき等に製造的な有利さが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の反射防止膜の構成例を示す模式的断面
図である。 第2図から第9図は反射防止特性を示す図である。 1……第1層、2……第2層 3……第3層、4……第4層 5……レンズ基板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射媒質側から基板側へ順に、基板よりも
    低い屈折率を有する低屈折率物質からなる第1層、基板
    よりも高い屈折率を有する中間屈折率物質からなる第2
    層、基板よりも低い屈折率を有する低屈折率物質からな
    る第3層、及び基板よりも高い屈折率を有する中間屈折
    率物質からなる第4層の4層構造からなる反射防止膜で
    あって、基板は160nm〜400nmの波長域に対する屈折率が
    1.47以上1.60以下の範囲にあり、低屈折率物質は前記波
    長域に対する屈折率が1.60以下の範囲にあり、中間屈折
    率物質は前記波長域に対する屈折率が1.50以上1.80以下
    の範囲にあり、第1層及び第2層が設計主波長(λ
    に対してそれぞれ約0.25λの光学的膜厚を有し、第3
    層及び第4層が設計主波長(λ)に対してそれぞれ約
    0.50λの光学的膜厚を有する反射防止膜。
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