JP2638756B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2638756B2
JP2638756B2 JP14596595A JP14596595A JP2638756B2 JP 2638756 B2 JP2638756 B2 JP 2638756B2 JP 14596595 A JP14596595 A JP 14596595A JP 14596595 A JP14596595 A JP 14596595A JP 2638756 B2 JP2638756 B2 JP 2638756B2
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magnetron
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理などに使用される
高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、高周波出力を
発生するマグネトロン、および高周波出力を伝送する導
波管結合器、そして、高周波出力が放射される加熱室な
どから構成されている。
【0003】上記した構成において、導波管結合器に外
部から異物が流入しないように、導波管結合器内部は、
例えば密閉した構造にされる。しかし、導波管結合器内
部を密閉する構造にした場合、マグネトロンに高周波出
力が発生すると、その高周波出力によって導波管結合器
内部の温度が上昇する。このため、負荷インピーダンス
が、マグネトロンの高周波出力部の温度が高くなるよう
な条件の場合、高周波出力部周辺の雰囲気の温度が上昇
する。これにより雰囲気の絶縁耐力が低下し、放電が発
生することがある。
【0004】このような放電を防止するために、マグネ
トロンを冷却する空気を導波管結合器の内部に導き、導
波管結合器を冷却する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マグネトロンを冷却す
る空気を導波管結合器の内部に導く場合、導波管結合器
の内部に冷却風と一緒に油分など周辺の異物が外部から
流入してくる。この結果、マグネトロンの高周波出力部
や導波管結合器内部に、異物が付着し蓄積する。したが
って、これらの異物が焼損したりすると放電発生の原因
になる。
【0006】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、導波管結合器内部に異物が流入せず、またマグネト
ロンの高周波出力部周辺の雰囲気の温度上昇を抑える高
周波加熱装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波出力部
から高周波出力を出力するマグネトロンと、前記高周波
出力部に結合し、前記高周波出力を伝送する導波管結合
器と、この導波管結合器を伝送した前記高周波出力が放
射される加熱室とを具備した高周波加熱装置において、
前記導波管結合器の側壁部分に形成され、前記高周波出
力が漏洩しない寸法を持つ2つの空気出入口と、この2
つの空気出入口間を連結するように前記導波管結合器外
に形成され、外部から遮断された空気循環路とを設けて
いる。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、導波管結合器と2つの空
気出入口、そして空気循環路をそれぞれ結ぶ空気の流路
が形成される。この流路を流れる空気によって、マグネ
トロンの高周波出力部周辺の雰囲気の温度上昇が抑えら
れる。したがって空気の絶縁耐力の低下を軽減でき、放
電の発生を抑制できる。また、マグネトロンの高周波出
力部の温度の上昇が抑えられことから、高周波出力部の
熱による損傷が軽減され、マグネトロンの寿命を延長で
きる。また、導波管結合器は、外部から遮断された空気
循環路と連結しているため、導波管結合器内部に異物が
流入することもない。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例について図1を参照して
説明する。
【0010】11は、高周波出力を発生するマグネトロ
ンである。マグネトロン11が発生した高周波出力は導
波管結合器12に出力される。そして、導波管結合器1
2を伝送し、矢印Yのように加熱室13内に放射され
る。また、マグネトロン11の近くに、マグネトロン1
1を冷却する空気循環路14が構成されている。
【0011】ここで、マグネトロン11を冷却する空気
循環路14の構造について、図2を参照して説明する。
21はマグネトロンで、その上部に高周波出力部22が
設けられている。高周波出力部22は導波管結合器23
内部に位置し、マグネトロン21が発生した高周波出力
は、高周波出力部22から導波管結合器23に出力され
る。
【0012】また、高周波出力部22を挟むような位置
関係にある導波管結合器2の対向する側壁部分に空気出
入口24a、24bが形成されている。そして、空気出
入口24a、24b間を連結するように空気循環路25
が設けられ、その一部に冷却ファン26が配置されてい
る。
【0013】なお、導波管結合器23の側壁部分に形成
される空気出入口24a、24bは、例えば、複数の小
さな透孔を側壁部分に設けたパンチング構造で、高周波
出力が漏洩せず空気が通る構造になっている。そして、
空気循環路25は導波管結合器23外に設けられ、密閉
された通路を形成し外部から遮断された構造になってい
る。
【0014】上記した構造によれば、空気出入口24a
から出て、空気循環路25、空気出入口24b、そして
導波管結合器23に戻るという空気の流路が形成され
る。このため、冷却ファン26を動作させることによっ
て、例えば矢印Yで示すように空気が循環する。
【0015】したがって、マグネトロン21が発生する
高周波出力の影響で、マグネトロン21の高周波出力部
22の温度が上昇しても、空気循環路25を通して流れ
る空気によって高周波出力部22が冷却され、温度上昇
が抑えられる。このため、高周波出力部22やその周辺
の温度上昇を抑えられ、放電の発生を防止できる。ま
た、導波管結合器23内部が外部から遮断された構造に
なっているため、導波管結合器23内部に異物が流入す
ることもない。
【0016】なお、空気出入口24a、24bを形成す
る場合、マグネトロンの高周波出力部23と空気出入口
24a、24bがそれぞれ1つの直線上にあるようにす
れば、高周波出力部22が冷却空気の通り道に位置し、
冷却効果が大きくなる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、導波管結合器内部に異
物が流入せず、放電の発生を抑制する高周波加熱装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の動作を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
11、21…マグネトロン 12、23…導波管結合器 13…加熱室 14、25…空気循環路 24a、24b…空気出入口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波出力部から高周波出力を出力する
    マグネトロンと、前記高周波出力部に結合し、前記高周
    波出力を伝送する導波管結合器と、この導波管結合器を
    伝送した前記高周波出力が放射される加熱室とを具備し
    た高周波加熱装置において、前記導波管結合器の側壁部
    分に形成され、前記高周波出力が漏洩しない寸法を持つ
    2つの空気出入口と、この2つの空気出入口間を連結す
    るように前記導波管結合器外に形成され、外部から遮断
    された空気循環路とを設けたことを特徴とした高周波加
    熱装置。
JP14596595A 1995-06-13 1995-06-13 高周波加熱装置 Expired - Lifetime JP2638756B2 (ja)

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