JP2638373B2 - 高圧トランス - Google Patents

高圧トランス

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JP2638373B2
JP2638373B2 JP4008322A JP832292A JP2638373B2 JP 2638373 B2 JP2638373 B2 JP 2638373B2 JP 4008322 A JP4008322 A JP 4008322A JP 832292 A JP832292 A JP 832292A JP 2638373 B2 JP2638373 B2 JP 2638373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電装用、産業用、民生用
に用いられる放電灯ランプを用いた複写機及び、投影
機、照明用等に使用される放電灯用点灯装置の高圧トラ
ンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧チョークコイルが使用されて
いる放電灯用の点灯装置の動作の概要説明を図9を用い
て説明する。
【0003】スイッチング電源30からの出力電圧Vo
utは、鋸歯状波発生回路31に供給され回路内の時定
数で決定される周波数で鋸歯状波を発生する。この出力
はVla−f変換部32に入力される。Vla−f変換
部32の出力が定電流回路33に供給され、Vla−f
変換部32の出力電圧に応じた一定の電流を流す。すな
わち、シリーズインバータ制御IC34の入力から見た
等価抵抗がVla−f変換部32の出力に応じて一定と
なる。
【0004】動作開始直後は鋸歯状波発生回路31の動
作にしたがってシリーズインバータ制御IC34は動作
し、Vla−f変換部32の出力に応じた周波数を出力
する。すなわち、鋸歯状波発生回路31は起動時の発振
周波数範囲を設定する。
【0005】現状の回路では、起動時にシリーズインバ
ータ制御IC34から92kHzから108kHzまで掃引
した2相信号が約20Hzの繰り返し周波数で出力される
ように設定されている。シリーズインバータ制御IC3
4の出力は、シリーズインバータ回路35のトランジス
タQ10とQ11、トランスT1を介して半導体スイッ
チング素子Q12,Q13に供給され、オン/オフ動作
を繰り返す。半導体スイッチング素子Q12,Q13に
よる交流電圧はコンデンサC1とチョークコイルL1の
共振回路を通して放電灯8に印加される。ここで、コン
デンサC1とチョークコイルL1の共振周波数は約5k
Hz弱に設定してある。
【0006】シリーズインバータ回路35に中心周波数
100kHzのドライブ信号(V1,V2)が入力される
とチョークコイルL1とコンデンサC2からなる直列共
振回路が動作する。ここで、チョークコイルL1に直列
に接続されているコンデンサC2とコンデンサC3は、
容量がコンデンサC2に比べてコンデンサC3が大きい
ため、100kHz領域ではインピーダンスが小さくコン
デンサC3は共振動作には影響しない。従って、チョー
クコイルL1とコンデンサC2の共振でコンデンサC2
の両端(放電灯8の両端)に発生した約15kVの電圧
が放電灯8に印加されて放電灯8を起動させる。
【0007】放電灯8が起動すると、放電灯電圧Vla
SIGは急激に低下し、放電灯点灯検出回路36によ
り、鋸歯状波発生回路31の動作を止める。鋸歯状波発
生回路31が停止するとVlaSIGがVla−f変換
部32に供給され、VlaSIGに応じた周波数に制御
される。さらに、放電灯8の始動電流は放電灯8の規定
電流になるように電流検出回路37で、Ila制御回路
38により放電灯電流を制御しながら始動電流を供給
し、放電灯電圧に応じた点灯周波数で安定点灯を維持す
る。
【0008】安定点灯時の動作は、放電灯個々のバラツ
キや点灯環境条件が変化し、放電灯電圧が変化すると、
VlaSIGが変化し、これに応じてVla−f変換部
32の出力が変化して発振周波数を変える。すなわち、
放電灯電圧が上昇すると点灯周波数を上昇させ、チョー
クコイルL1のインピーダンスを高め放電灯電流を減少
させる。一方、放電灯電圧が低下すると逆方向に働き、
放電灯電流を増加させ、放電灯電力をほぼ一定に保つ。
【0009】この回路構成でチョークコイルL1に使用
されているのが高圧チョークコイルである。
【0010】この高圧チョークコイルについて、以下に
その動作について説明する。まず、高圧チョークコイル
の使用回路は、図10のシリーズインバーターのLC共
振回路のL部に用いられ、等価回路は図11に示す。R
はコンデンサ及びコイルの直流抵抗分を示す。前段の半
導体スイッチング素子Q12,Q13のスイッチング周
波数をLC共振周波数に合わせるとLのQ値により高電
圧が発生する。この発生する高電圧値は次式で計算する
ことができる。
【0011】
【数1】
【0012】但し、実際には高圧チョークコイルの磁芯
が飽和するため、飽和以上ではインダクタンスがゼロに
なる。よって、飽和以上では高電圧が出ず磁芯の飽和ま
でが限界といえる。
【0013】従来の高圧チョークコイルにおいては、図
12のように複数個に分割されたボビン39の中間鍔4
0間の巻線溝41内に銅線43を巻回している。ボビン
39の両端鍔42の一方の巻線配線用端子42aに絡げ
た銅線43を第一の巻線溝41に所定数巻回し、次の巻
線溝41へ移層するには銅線43を中間鍔40の分割鍔
41a,41b間の移層溝54を通り次の巻線溝41に
移層し、この巻線溝41に巻線を行う。
【0014】この巻回を規定の溝数だけ繰返し最終の巻
回後で他方の巻線配線用端子42bに絡げる。両端の巻
線配線用端子42a,42bを半田付け後、巻線配線用
端子42bに高圧の引出しリード線49を取付けて半田
付けする。組み立てられたコイル部を、絶縁ケース44
の円筒部50の貫通穴51に高圧リード線49を通し、
絶縁ケース44に収納する。高圧リード線49の引出し
部52をゴムブッシング53又は収縮チューブで固定す
る。絶縁ケース44に組み込まれたコイル部を真空で絶
縁樹脂45を注型している。
【0015】注型済みコイル部に、磁芯(フェライトコ
ア)46を組み込みコイル側と反対の磁芯脚を締付金具
47で締付けて磁芯46を固定する。この磁芯46のコ
イル装着部の磁脚には磁気ギャップ48を設けている。
【0016】高圧チョークコイルの磁芯46が飽和する
ため、飽和以上ではインダクタンスがゼロになる。よっ
て、飽和以上では高電圧が出ず磁芯46の飽和までが限
界といえる。すなわち、コアサイズの大型化、又、LC
共振方式であるがゆえ高耐電圧のコンデンサが必要とな
り点灯装置の大型化、絶縁処理に問題がある。又、高圧
の発生時に巻線済みの成型ボビンと磁芯間でコロナ54
が発生し長期的な信頼性に欠ける問題も有している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述のような放電灯用
点灯装置の構成では、装置の小型化が図れない。又、L
とコンデンサの接続の絶縁処理部分がシリコン樹脂のた
め、樹脂と素子の密着性が乏しく長期的な信頼性に欠け
るという問題点を有していた。
【0018】対策としては、絶縁樹脂にエポキシ樹脂等
の密着性の良い樹脂を用いればよいが、磁芯も同じよう
に封止する必要があり磁芯の割れの問題が発生してしま
う(磁芯には、高電圧が誘起しているため樹脂絶縁が必
要となる。)。
【0019】又、高圧チョークコイルの巻線済み成型ボ
ビンと磁芯間でコロナが発生し長期的な信頼性に欠ける
という問題点も有していた。
【0020】本発明は以上のような従来の欠点を除去し
信頼性に富んだ高圧トランスを提供することを目的とす
るものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁芯の磁脚に装着するとともに、複数の中
間鍔および複数の巻線溝を有する一次ボビンと、前記一
次ボビンの前記巻線溝に巻回した一次巻線と、前記一次
ボビンの外方に嵌合した二次ボビンと、前記二次ボビン
に巻回した二次巻線とを備え、前記巻線溝は、前記一次
巻線の線径と同 程度の幅とし、前記二次ボビンは、前記
二次巻線の巻回方向を反対方向にする中間部を有し、前
記一次巻線は、前記巻線溝を一つまたは数個飛ばして巻
回するとともに、前記二次巻線は、前記二次ボビンの中
間部で、巻回方向を反対方向になるように巻回した構成
である。
【0022】
【作用】上記構成により、二次巻線は、前記二次ボビン
の中間部で、巻回方向を反対方向になるように巻回して
いるので、高圧トランスの出力波形が正負対称な波形と
なる。これにより、正負の高圧出力は、15kVの1/
2の7.5kVo-p出力でよいため、高圧の絶縁処理が
容易になるとともに、グラウンドから出力波形の電位を
みると、正負間で打ち消しあっているので、磁芯には高
圧が誘起されない。
【0023】また、一次巻線は、一次巻線の線径と同程
度の幅の巻線溝に巻回するとともに、この巻線溝を一つ
または数個飛ばして巻回するようにしているので、二次
巻線との結合を調整しやすく、高圧トランスの出力波形
を確実に正負極性の同位相の波形にすることができる。
【0024】したがって、安全性が高く高信頼性で、且
つ、点灯装置の小型化が図れる製品とすることができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例の高圧トランスを用
いて構成する放電灯用点灯装置を図7、図8を用いて説
明する。入力電源1にAC/DCインバータ又はDC/
DCコンバータ2が接続され、AC/DCインバータ又
はDC/DCコンバータ2に制御回路3及びスイッチン
グブリッジ回路4を接続し、上記制御回路3にスイッチ
ングブリッジ回路4を駆動させる駆動回路5を接続する
とともに高圧発生起動回路6に接続され、高圧発生トラ
ンス7の一端の一次巻線10と、AC/DCインバータ
又はDC/DCコンバータ2の出力が他端側の一次巻線
10に接続される。
【0026】この一次巻線10と結合度が等しくなる二
つの二次巻線11a,11bを放電灯8とスイッチング
ブリッジ回路4に接続された構成で、スイッチングブリ
ッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q2,
Q3は、交互に同時にオンになるようスイッチングブリ
ッジ回路4を駆動させる駆動回路5から制御されている
スイッチ9のオン直後は、未点灯時の放電灯のインピー
ダンスは高いため、二次電流IL1,IL2は流れない
ため、AC/DCインバータ又はDC/DCコンバータ
2の出力は設定された電圧にある。
【0027】次に、AC/DCインバータ又はDC/D
Cコンバータ2の出力は制御回路3に供給され、AC/
DCインバータ又はDC/DCコンバータ2の出力が初
期の設定された定電圧にあることを検出し、高圧発生起
動回路6を駆動させるパルスを高圧発生トランス7の一
次巻線10に流す。
【0028】一次巻線10に誘起した電圧は、巻線比に
応じた高電圧が二次巻線11a,11bに誘起される。
この時、二つの二次巻線11aと11bの各々の二次巻
線に誘起された高電圧が正負極性の同位相の波形12の
出力になるように、巻方向及び結合を調整してある。
【0029】正負の高電圧が放電灯8に印加されるた
め、放電灯8内で放電が起こる。この時、スイッチング
ブリッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q
2,Q3は交互に同時にオンになるため、二次電流IL
1,IL2が交互に流れ負荷のインピーダンスが極端に
低下し、AC/DCインバータ又はDC/DCコンバー
タ2の出力は低下する。制御回路3はこの電圧変化を検
出して定電流制御し放電灯8の点灯を制御する。
【0030】AC/DCインバータ又はDC/DCコン
バータ2の動作は、初期では定電圧モード(CV)で、
放電灯8が放電し電流が流れ出すと定電流モード(C
C)に電源モードが変わり、放電灯8の特性に見合った
電力制御をするように制御回路3が制御する。
【0031】従来のLC共振方式と制御は異なるが、L
C共振に必要な高耐電圧なコンデンサが不要になり、高
圧トランスは、正負極性を持った高電圧なため、LC共
振の高圧の1/2の片側極性の高電圧出力で良く、高電
圧の絶縁処理は容易で且つ、高電圧回路部分の小型化が
図れ装置全体の軽量化、小型化が図れる構成にしてい
る。
【0032】又、放電灯8に流れる電流は、スイッチン
グブリッジ回路4により交互に半導体Q1,Q4、又、
Q2,Q3は同時にオンになるため、二次電流IL1,
IL2が交互に流れ矩形波状の電流波形となるため放電
灯8の寿命にも良い方向である。
【0033】以上の放電灯用点灯装置に用いる高圧発生
トランス7に使用されているのが高圧トランスである。
【0034】以下、高圧トランスの一実施例を図1〜図
6を用いて説明する。複数個に分割された一次ボビン2
0の中間鍔20aの巻線溝20b内に銅線26を巻回し
ている。尚、高圧波形の位相ズレが出ないように巻線溝
20bは、溝の底部を銅線径に合わせ開口側を銅線径以
上に広げたV字状の溝構成にして、巻線時の作業性と巻
線後の銅線のズレが無いようにしてある。一次ボビン2
0の一端の巻線配線用端子20cに絡げた銅線26を任
意の位置から巻ける引込み口20eを通り、所定数巻線
溝20b内に巻回し、引出し口20fより配線用端子2
0dに絡げて一次コイルを構成する。この一次コイルに
嵌合される二次ボビン21は左右に分割され、且つ、そ
の分割されたものが複数個に分割整列巻された二次コイ
ルを絶縁ケース22に収納し、絶縁樹脂27で注型絶縁
処理している。
【0035】二次ボビン21は、左右分割の中央部の二
つの二次巻線用の巻始め配線用端子21dに銅線を絡
げ、180°異なる位置にある引込み口21aより二次
巻線溝21fに入り込ませ、分割鍔21g間に所定巻数
巻回し、180°異なる位置に設けた分割鍔21gの引
出し口21bを通り移層する。引出し口21bは、巻回
された巻線の最外層部分より引出されるような切り欠き
溝にし、引出し口21bと引込み口21cを180°異
なる位置関係に設け、移層配線溝21hは、配線の溝の
底部は使用する銅線径に合わせたV溝になるような移層
部の構成とし、高電位部から引出口21bを通り、同細
溝の次溝への底電位部へ引込み口21cより移層の配線
を規制し、整列巻線を所定溝数に巻回する。
【0036】同二次ボビン21の反対側の分割溝も同様
に巻線を行い、左右に分割され、且つ、その分割された
ものが複数個に分割整列巻された二次巻線11の巻方向
は、二つの二次巻線11a,11bの各々の誘起された
高電圧が正負極性の同位相の波形12になるように一次
巻線10との結合を考慮しながら、左右の分割の中央を
基準に左右逆の巻回方向27a,27bになる移層溝が
構成されたものである。
【0037】又、本発明は、二次ボビン21の中央部よ
り左右に分割し、中央部より巻線をしているが、最外一
端側からもう一端側に向かって巻回し、中央部にタップ
方式で回路接続端子へ巻線の取り出しを設けても同様の
波形が得られることは言うまでもない。
【0038】注型絶縁処理済みコイル部に、一次ボビン
20内に、磁芯(フェライトコア)23を組込みコイル
側と反対の磁芯脚を締付金具24で締付けて磁芯23を
固定する。
【0039】この磁芯23の両磁芯脚突き合わせ部に、
磁気ギャップ28を設けている。尚、一次ボビン20
は、二次ボビン21の内側に嵌合させるため、一次ボビ
ン20の一端は二次ボビン21の内径以内にする必要が
あり、巻線の配線用端子20c,20dは片側に設けて
ある。
【0040】このとき、巻線の配線用端子20c,20
dが片側に設けてあるので、巻線の配線用端子20c,
20dから巻線の巻始め部分までの引き出し線の長さ
と、巻線の巻終わり部分から巻線の配線用端子20c,
20dまでの引き出し線の長さとが異なり、一次巻線1
0と二次巻線11a,11bとの結合のバランスを考慮
しなければ、高圧出力の正負出力波形の位相がずれる。
【0041】また、例え、巻線の配線用端子20c,2
0dを両側に分けて設けたとしても、一次巻線10の一
次ボビン20への巻回時に、引き出し線の長さを同等に
することは難しいので、高圧出力の正負出力波形の位相
がずれやすい。
【0042】そこで、巻線溝20bを、一次巻線10の
線径と同程度の幅として、一次巻線10を、この巻線溝
20bに一つまたは数個飛ばして巻回することにより、
一次巻線10の位置決めが容易に正確にできるととも
に、一次巻線10と二つの二次巻線11a,11bの結
合の調整も容易に互いに同等な結合にでき、正負出力波
形を正負極性の同位相に確実にすることができる。
【0043】さらに、二次巻線11a,11bは、任意
の巻線溝20bから巻回できるように、巻線引っかけ用
に、一次ボビン20の中間鍔20aに、一次巻線10の
巻き始め部を係止する係止部を設けている。
【0044】この係止部は、中間鍔20aを切り欠いて
形成したリブ20gとするとともに、リブ20gは、隣
接する中間鍔20aのリブ20gに対して、一次巻線1
0の巻回進行方向に向かって、リブ20gの高さを、一
次巻線10の線径以上低くなるように、階段状にしたも
のである。
【0045】従来コロナが発生していたコイル、磁芯間
では、高圧が従来の1/2のため、又、電圧の低い一次
コイルがあるためコロナは発生していない。さらに、高
圧波形が正負対称なことから、グラウンドから電位を見
ると打ち消しあっているため、磁芯には高圧が誘起され
ないため、磁芯の絶縁処理は必要ない。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、二次巻線
は、二次ボビンの中間部で、巻回方向を反対方向になる
ように巻回しているので、高圧トランスの出力波形が正
負対称な波形となる。これにより、正負極性を持った高
電圧の出力となり、正負の高圧出力は、LC共振の高圧
の1/2の片側極性の高電圧の出力でよく、高圧の絶縁
処理が容易になるとともに、グラウンドから出力波形の
電位をみると、正負間で打ち消しあっているので、磁芯
には高圧が誘起されない。
【0047】また、一次巻線は、一次巻線の線径と同程
度の幅の巻線溝に巻回するとともに、この巻線溝を一つ
または数個飛ばして巻回するようにしているので、高圧
トランスの出力波形を確実に正負極性の同位相の波形に
することができる。
【0048】したがって、安全性が高く高信頼性で、且
つ、点灯装置の小型化が図れる高圧トランスを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高圧トランスの断面図
【図2】(a),(b)同一次ボビンの分割鍔を示した
要部斜視図と正面図
【図3】同ボビンの斜視図
【図4】同一次ボビンの要部の側面図
【図5】同二次ボビンの移層部を示した一部切欠斜視図
【図6】(a),(b)同二次巻線の巻方向を示した説
明図
【図7】本発明の高圧トランスを用いた放電灯用点灯装
置のブロック図
【図8】放電灯用点灯装置の高圧波形図
【図9】一般的な放電灯用点灯装置のブロック図
【図10】従来例の動作説明のシリーズインバータのL
C共振回路図
【図11】シリーズインバータのLC共振等価回路図
【図12】従来例の高圧チョークコイルの断面図
【符号の説明】
20 一次ボビン 21 二次ボビン 22 絶縁ケース 23 磁芯 24 締付金具 25 絶縁樹脂 26 銅線 27 絶縁樹脂 28 磁気ギャップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁芯の磁脚に装着するとともに、複数の
    中間鍔および複数の巻線溝を有する一次ボビンと、前記
    一次ボビンの前記巻線溝に巻回した一次巻線と、前記一
    次ボビンの外方に嵌合した二次ボビンと、前記二次ボビ
    ンに巻回した二次巻線とを備え、前記巻線溝は、前記一
    次巻線の線径と同程度の幅とし、前記二次ボビンは、前
    記二次巻線の巻回方向を反対方向にする中間部を有し、
    前記一次巻線は、前記巻線溝を一つまたは数個飛ばして
    巻回するとともに、前記二次巻線は、前記二次ボビンの
    中間部で、巻回方向を反対方向になるように巻回した
    圧トランス。
  2. 【請求項2】 一次ボビンの巻線溝が断面V字状に形成
    された請求項1記載の高圧トランス。
  3. 【請求項3】 一次ボビンの中間鍔に、一次巻線の巻き
    始め部を係止する係止部を設け、前記係止部は、前記分
    割鍔を切り欠いて形成したリブとするとともに、前記リ
    ブは、隣接する前記分割鍔のリブに対して、前記一次巻
    線の巻回進行方向に向かって、前記リブの高さを、前記
    一次巻線の線径以上低くなるようにした請求項1記載の
    高圧トランス。
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