JP2615522B2 - 放電灯用点灯装置 - Google Patents
放電灯用点灯装置Info
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- JP2615522B2 JP2615522B2 JP4008321A JP832192A JP2615522B2 JP 2615522 B2 JP2615522 B2 JP 2615522B2 JP 4008321 A JP4008321 A JP 4008321A JP 832192 A JP832192 A JP 832192A JP 2615522 B2 JP2615522 B2 JP 2615522B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電装用、産業用や民生用
に用いられる放電灯ランプ用の放電灯用点灯装置に関す
るものである。
に用いられる放電灯ランプ用の放電灯用点灯装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧チョークコイルが使用されて
いる放電灯の点灯装置の動作概要の説明を図8を用いて
説明する。
いる放電灯の点灯装置の動作概要の説明を図8を用いて
説明する。
【0003】スイッチング電源30からの出力電圧Vo
utは、鋸歯状波発生回路31に供給され回路内の時定
数で決定される周波数で鋸歯状波を発生する。この出力
はVla−f変換部32に入力される。Vla−f変換
部32の出力が定電流回路33に供給され、Vla−f
変換部32の出力電圧に応じた一定の電流を流す。すな
わち、シリーズインバーター制御IC34の入力から見
た等価抵抗がVla−f変換部32の出力に応じて一定
となる。
utは、鋸歯状波発生回路31に供給され回路内の時定
数で決定される周波数で鋸歯状波を発生する。この出力
はVla−f変換部32に入力される。Vla−f変換
部32の出力が定電流回路33に供給され、Vla−f
変換部32の出力電圧に応じた一定の電流を流す。すな
わち、シリーズインバーター制御IC34の入力から見
た等価抵抗がVla−f変換部32の出力に応じて一定
となる。
【0004】動作開始直後は鋸歯状波発生回路31の動
作にしたがってシリーズインバーター制御IC34は動
作し、Vla−f変換部32の出力に応じた周波数を出
力する。すなわち、鋸歯状波発生回路31は起動時の発
振周波数範囲を設定する。現状の回路では、起動時にシ
リーズインバーター制御IC34から92KHzから10
8KHzまで掃引した2相信号が約20Hzの繰り返し周波
数で出力されるように設定されている。
作にしたがってシリーズインバーター制御IC34は動
作し、Vla−f変換部32の出力に応じた周波数を出
力する。すなわち、鋸歯状波発生回路31は起動時の発
振周波数範囲を設定する。現状の回路では、起動時にシ
リーズインバーター制御IC34から92KHzから10
8KHzまで掃引した2相信号が約20Hzの繰り返し周波
数で出力されるように設定されている。
【0005】シリーズインバーター制御IC34の出力
は、シリーズインバーター回路35のトランジスタQ1
0とQ11、トランスT1を介して半導体スイッチング
素子Q12,Q13に供給され、オン/オフ動作を繰り
返す。半導体スイッチング素子Q12,Q13による交
流電圧はコンデンサC1とチョークコイルL1の共振回
路を通して放電灯8に印加される。ここで、コンデンサ
C1とチョークコイルL1の共振周波数は約5KHz弱に
設定してある。
は、シリーズインバーター回路35のトランジスタQ1
0とQ11、トランスT1を介して半導体スイッチング
素子Q12,Q13に供給され、オン/オフ動作を繰り
返す。半導体スイッチング素子Q12,Q13による交
流電圧はコンデンサC1とチョークコイルL1の共振回
路を通して放電灯8に印加される。ここで、コンデンサ
C1とチョークコイルL1の共振周波数は約5KHz弱に
設定してある。
【0006】シリーズインバーター回路35に中心周波
数100KHzのドライブ信号(V1,V2)が入力され
るとチョークコイルL1とコンデンサC2からなる直列
共振回路が動作する。ここで、チョークコイルL1に直
列に接続されているコンデンサC2とコンデンサC3
は、容量がコンデンサC2に比べてコンデンサC3が大
きいため、100KHz領域ではインピーダンスが小さく
コンデンサC3は共振動作には影響しない。従って、チ
ョークコイルL1とコンデンサC2の共振でコンデンサ
C2の両端(放電灯8の両端)に発生した約15KVの
電圧が放電灯8に印加されて放電灯8を起動させる。
数100KHzのドライブ信号(V1,V2)が入力され
るとチョークコイルL1とコンデンサC2からなる直列
共振回路が動作する。ここで、チョークコイルL1に直
列に接続されているコンデンサC2とコンデンサC3
は、容量がコンデンサC2に比べてコンデンサC3が大
きいため、100KHz領域ではインピーダンスが小さく
コンデンサC3は共振動作には影響しない。従って、チ
ョークコイルL1とコンデンサC2の共振でコンデンサ
C2の両端(放電灯8の両端)に発生した約15KVの
電圧が放電灯8に印加されて放電灯8を起動させる。
【0007】放電灯8が起動すると、放電灯電圧Vla
SIGは急激に低下し、放電灯点灯検出回路36によ
り、鋸歯状波発生回路31の動作を止める。鋸歯状波発
生回路31が停止するとVlaSIGがVla−f変換
部32に供給され、VlaSIGに応じた周波数制御さ
れる。さらに、放電灯8の始動電流は放電灯8の規定電
流になるように電流検出回路37で、Ila制御回路3
8により放電灯電流を制御しながら始動電流を供給し、
放電灯電圧に応じた点灯周波数で安定点灯を維持する。
SIGは急激に低下し、放電灯点灯検出回路36によ
り、鋸歯状波発生回路31の動作を止める。鋸歯状波発
生回路31が停止するとVlaSIGがVla−f変換
部32に供給され、VlaSIGに応じた周波数制御さ
れる。さらに、放電灯8の始動電流は放電灯8の規定電
流になるように電流検出回路37で、Ila制御回路3
8により放電灯電流を制御しながら始動電流を供給し、
放電灯電圧に応じた点灯周波数で安定点灯を維持する。
【0008】安定点灯時の動作は、放電灯個々のバラツ
キや点灯環境条件が変化し、放電灯電圧が変化すると、
VlaSIGが変化し、これに応じてVla−f変換部
32の出力が変化して発振周波数を変える。すなわち、
放電灯電圧が上昇すると点灯周波数を上昇させ、チョー
クコイルL1のインピーダンスを高め放電灯電流を減少
させる。一方、放電灯電圧が低下すると逆方向に働き、
放電灯電流を増加させ、放電灯電力をほぼ一定に保つ。
キや点灯環境条件が変化し、放電灯電圧が変化すると、
VlaSIGが変化し、これに応じてVla−f変換部
32の出力が変化して発振周波数を変える。すなわち、
放電灯電圧が上昇すると点灯周波数を上昇させ、チョー
クコイルL1のインピーダンスを高め放電灯電流を減少
させる。一方、放電灯電圧が低下すると逆方向に働き、
放電灯電流を増加させ、放電灯電力をほぼ一定に保つ。
【0009】この回路構成でチョークコイルL1に使用
されているのが高圧チョークコイルである。
されているのが高圧チョークコイルである。
【0010】この高圧チョークコイルについて、以下に
その動作について説明する。まず、高圧チョークコイル
の使用回路は、図9のシリーズインバーターのLC共振
回路のL部に用いられ、等価回路は図10に示す。Rは
コンデンサ及びコイルの直流抵抗分を示す。前段の半導
体スイッチング素子Q12,Q13のスイッチング周波
数をLC共振周波数に合わせると高圧チョークコイルL
のQ値により高電圧が発生する。この発生する高電圧値
は次式で計算することができる。
その動作について説明する。まず、高圧チョークコイル
の使用回路は、図9のシリーズインバーターのLC共振
回路のL部に用いられ、等価回路は図10に示す。Rは
コンデンサ及びコイルの直流抵抗分を示す。前段の半導
体スイッチング素子Q12,Q13のスイッチング周波
数をLC共振周波数に合わせると高圧チョークコイルL
のQ値により高電圧が発生する。この発生する高電圧値
は次式で計算することができる。
【0011】
【数1】
【0012】但し、実際には高圧チョークコイルの磁芯
が飽和するため、飽和以上ではインダクタンスがゼロに
なる。よって、飽和以上では高電圧が出ず磁芯の飽和ま
でが限界といえる。
が飽和するため、飽和以上ではインダクタンスがゼロに
なる。よって、飽和以上では高電圧が出ず磁芯の飽和ま
でが限界といえる。
【0013】従来の高圧チョークコイルにおいては、図
11のように複数個に分割されたボビン39の中間鍔4
0間の巻線溝41内に銅線43を巻回している。ボビン
39の両端鍔42の一方の巻線配線用端子42aに絡げ
た銅線43を第一の巻線溝41に所定数巻回し、次の巻
線溝41へ移層するには銅線43を中間鍔40の分割鍔
41a,41b間の移層溝54を通り次の巻線溝41に
移層し、この巻線溝41に巻線を行う。
11のように複数個に分割されたボビン39の中間鍔4
0間の巻線溝41内に銅線43を巻回している。ボビン
39の両端鍔42の一方の巻線配線用端子42aに絡げ
た銅線43を第一の巻線溝41に所定数巻回し、次の巻
線溝41へ移層するには銅線43を中間鍔40の分割鍔
41a,41b間の移層溝54を通り次の巻線溝41に
移層し、この巻線溝41に巻線を行う。
【0014】この銅線43の巻回を規定の溝数行い、最
終の巻回後で他方の巻線配線用端子42bに絡げる。両
端の巻線配線用端子42a,42bを半田付け後、巻線
配線用端子42bに高圧の引出しリード線49を取付け
て半田付けする。組み立てられたコイル部を、絶縁ケー
ス44の円筒部50の貫通穴51に高圧リード線49を
通し、絶縁ケース44に収納する。高圧リード線49の
引出し部52をゴムブッシング53又は収縮チューブで
固定する。絶縁ケース44に組み込まれたコイル部を真
空で絶縁樹脂45を注型している。
終の巻回後で他方の巻線配線用端子42bに絡げる。両
端の巻線配線用端子42a,42bを半田付け後、巻線
配線用端子42bに高圧の引出しリード線49を取付け
て半田付けする。組み立てられたコイル部を、絶縁ケー
ス44の円筒部50の貫通穴51に高圧リード線49を
通し、絶縁ケース44に収納する。高圧リード線49の
引出し部52をゴムブッシング53又は収縮チューブで
固定する。絶縁ケース44に組み込まれたコイル部を真
空で絶縁樹脂45を注型している。
【0015】注型済みコイル部に、磁芯(フェライトコ
ア)46を組み込みコイル側と反対の磁芯脚を締付金具
47で締付けて磁芯46を固定する。この磁芯46のコ
イル装着部の磁脚には磁気ギャップ48を設けている。
ア)46を組み込みコイル側と反対の磁芯脚を締付金具
47で締付けて磁芯46を固定する。この磁芯46のコ
イル装着部の磁脚には磁気ギャップ48を設けている。
【0016】高圧チョークコイルの磁芯46が飽和する
ため、飽和以上ではインダクタンスがゼロになる。よっ
て、飽和以上では高電圧が出ず磁芯46の飽和までが限
界といえる。すなわち、コアーサイズの大型化、又、L
C共振方式であるがゆえ高耐電圧のコンデンサが必要と
なり点灯装置の大型化、絶縁処理に問題がある。
ため、飽和以上ではインダクタンスがゼロになる。よっ
て、飽和以上では高電圧が出ず磁芯46の飽和までが限
界といえる。すなわち、コアーサイズの大型化、又、L
C共振方式であるがゆえ高耐電圧のコンデンサが必要と
なり点灯装置の大型化、絶縁処理に問題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述のような放電灯用
点灯装置の構成では、装置の小型化が図れない、又、L
とコンデンサの接続の絶縁処理部分がシリコン樹脂のた
め、樹脂と素子の密着性が乏しく長期的な信頼性に欠け
るという問題点を有していた。
点灯装置の構成では、装置の小型化が図れない、又、L
とコンデンサの接続の絶縁処理部分がシリコン樹脂のた
め、樹脂と素子の密着性が乏しく長期的な信頼性に欠け
るという問題点を有していた。
【0018】対策としては、絶縁樹脂をエポキシ樹脂等
の密着性の良い樹脂を用いればよいが、磁芯も高電圧が
誘起しているため樹脂絶縁が必要で同じように封止する
必要があり磁芯の割れの問題が発生してしまう。
の密着性の良い樹脂を用いればよいが、磁芯も高電圧が
誘起しているため樹脂絶縁が必要で同じように封止する
必要があり磁芯の割れの問題が発生してしまう。
【0019】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、信頼性に優れ、小型化の図れる放電灯用点灯装置を
提供することを目的とするものである。
し、信頼性に優れ、小型化の図れる放電灯用点灯装置を
提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電源に制御回路及び、スイッチングブリッ
ジ回路を接続し、上記制御回路にスイッチングブリッジ
回路を駆動させる駆動回路を接続するとともに高圧トラ
ンスの一次巻線を接続し、この一次巻線と結合する二つ
の二次巻線を放電灯ランプとスイッチングブリッジ回路
に接続しており、高圧トランスは、磁芯の磁脚に装着さ
れる複数個の巻線溝を有する一次ボビンと、この一次ボ
ビンの各巻線溝に巻回され、且つ、その両端を一方向に
引出すに当たり引出線が長くなる側の部分を一つ又は、
数個の巻線溝を飛ばして巻回した一次巻線と、この一次
巻線上に嵌合された二次ボビンに左右に分割され、且
つ、その分割されたものが複数個に分割整列巻された二
次巻線とを有しており、二つ の二次巻線は、一次巻線と
結合度を等しくするとともに、巻回方向を左右逆方向に
して、二つの二次巻線の各々に誘起された高電圧の波形
を正負極性の同位相の波形とした構成であり、グラウン
ドに対して正負の高電圧を発生させるような回路構成に
して、高耐圧のコンデンサを用いない回路構成にしたも
のである。
に本発明は、電源に制御回路及び、スイッチングブリッ
ジ回路を接続し、上記制御回路にスイッチングブリッジ
回路を駆動させる駆動回路を接続するとともに高圧トラ
ンスの一次巻線を接続し、この一次巻線と結合する二つ
の二次巻線を放電灯ランプとスイッチングブリッジ回路
に接続しており、高圧トランスは、磁芯の磁脚に装着さ
れる複数個の巻線溝を有する一次ボビンと、この一次ボ
ビンの各巻線溝に巻回され、且つ、その両端を一方向に
引出すに当たり引出線が長くなる側の部分を一つ又は、
数個の巻線溝を飛ばして巻回した一次巻線と、この一次
巻線上に嵌合された二次ボビンに左右に分割され、且
つ、その分割されたものが複数個に分割整列巻された二
次巻線とを有しており、二つ の二次巻線は、一次巻線と
結合度を等しくするとともに、巻回方向を左右逆方向に
して、二つの二次巻線の各々に誘起された高電圧の波形
を正負極性の同位相の波形とした構成であり、グラウン
ドに対して正負の高電圧を発生させるような回路構成に
して、高耐圧のコンデンサを用いない回路構成にしたも
のである。
【0021】
【作用】この構成により、高圧トランスの出力が正負高
圧になり15kVの1/2の7.5kVo−p出力でよ
いため高圧の絶縁処理が容易で安全性が高く高信頼性
で、且つ、小型化が図れる製品とすることができる。
圧になり15kVの1/2の7.5kVo−p出力でよ
いため高圧の絶縁処理が容易で安全性が高く高信頼性
で、且つ、小型化が図れる製品とすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1と図2を用い
て説明する。入力電源1にAC/DCインバータ又は、
DC/DCコンバータ2が接続され、AC/DCインバ
ータ又はDC/DCコンバータ2に制御回路3及びスイ
ッチングブリッジ回路4を接続し、上記制御回路3にス
イッチングブリッジ回路4を駆動させる駆動回路5を接
続するとともに、高圧発生起動回路6に接続され、高圧
発生トランス7の一端の一次巻線10と、AC/DCイ
ンバータ又はDC/DCコンバータ2の出力が他端側の
一次巻線10に接続される。
て説明する。入力電源1にAC/DCインバータ又は、
DC/DCコンバータ2が接続され、AC/DCインバ
ータ又はDC/DCコンバータ2に制御回路3及びスイ
ッチングブリッジ回路4を接続し、上記制御回路3にス
イッチングブリッジ回路4を駆動させる駆動回路5を接
続するとともに、高圧発生起動回路6に接続され、高圧
発生トランス7の一端の一次巻線10と、AC/DCイ
ンバータ又はDC/DCコンバータ2の出力が他端側の
一次巻線10に接続される。
【0023】この一次巻線10と結合度が等しくなる二
つの二次巻線11a,11bを放電灯8とスイッチング
ブリッジ回路4に接続された構成で、スイッチングブリ
ッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q2,
Q3は、交互に同時オンになるようスイッチングブリッ
ジ回路4を駆動させる駆動回路5から制御されている。
スイッチ9のオン直後は、未点灯時の放電灯のインピー
ダンスは高いため、二次電流IL1,IL2は流れない
ため、AC/DCインバータ又はDC/DCコンバータ
2の出力は設定された電圧にある。
つの二次巻線11a,11bを放電灯8とスイッチング
ブリッジ回路4に接続された構成で、スイッチングブリ
ッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q2,
Q3は、交互に同時オンになるようスイッチングブリッ
ジ回路4を駆動させる駆動回路5から制御されている。
スイッチ9のオン直後は、未点灯時の放電灯のインピー
ダンスは高いため、二次電流IL1,IL2は流れない
ため、AC/DCインバータ又はDC/DCコンバータ
2の出力は設定された電圧にある。
【0024】次に、AC/DCインバータ又はDC/D
Cコンバータ2の出力は制御回路3に供給され、AC/
DCインバータ又はDC/DCコンバータ2の出力が初
期の設定された定電圧にあることを検出し、高圧発生起
動回路6を駆動させるパルスを高圧発生トランス7の一
次巻線10に流す。
Cコンバータ2の出力は制御回路3に供給され、AC/
DCインバータ又はDC/DCコンバータ2の出力が初
期の設定された定電圧にあることを検出し、高圧発生起
動回路6を駆動させるパルスを高圧発生トランス7の一
次巻線10に流す。
【0025】一次巻線10に誘起した電圧は、巻数比に
応じた高電圧が二次巻線11a,11bに誘起される。
この時、二つの二次巻線11aと11bの各々の二次巻
線に誘起された高電圧が正負極性の同位相の波形12の
出力になるように巻方向及び結合を調整してある。
応じた高電圧が二次巻線11a,11bに誘起される。
この時、二つの二次巻線11aと11bの各々の二次巻
線に誘起された高電圧が正負極性の同位相の波形12の
出力になるように巻方向及び結合を調整してある。
【0026】正負の高電圧が放電灯8に印加されるた
め、放電灯8内で放電が起こる。この時、スイッチング
ブリッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q
2,Q3は交互に同時オンになるため、二次電流IL
1,IL2の電流が交互に流れ負荷のインピーダンスが
極端に低下し、AC/DCインバータ又はDC/DCコ
ンバータ2の出力は低下する。制御回路3はこの電圧変
化を検出して、定電流制御し放電灯8の点灯を制御す
る。
め、放電灯8内で放電が起こる。この時、スイッチング
ブリッジ回路4に接続された半導体Q1,Q4、又、Q
2,Q3は交互に同時オンになるため、二次電流IL
1,IL2の電流が交互に流れ負荷のインピーダンスが
極端に低下し、AC/DCインバータ又はDC/DCコ
ンバータ2の出力は低下する。制御回路3はこの電圧変
化を検出して、定電流制御し放電灯8の点灯を制御す
る。
【0027】AC/DCインバータ又はDC/DCコン
バータ2の動作は、初期では定電圧モード(CV)で、
放電灯8が放電し電流が流れ出すと定電圧モード(C
C)に電源モードが変わり、放電灯8の特性に見合った
電力制御をするように制御回路3が制御する。
バータ2の動作は、初期では定電圧モード(CV)で、
放電灯8が放電し電流が流れ出すと定電圧モード(C
C)に電源モードが変わり、放電灯8の特性に見合った
電力制御をするように制御回路3が制御する。
【0028】従来のLC共振方式と制御は異なるが、L
C共振に必要な高耐電圧なコンデンサが不要になり、高
圧トランスは、正負極性を持った高電圧なため、LC共
振の高圧の1/2の片側極性の高電圧出力で良く、高電
圧の絶縁処理は容易で且つ、高電圧回路部分の小型化が
図れ装置全体の軽量化、小型化が図れる構成になってい
る。
C共振に必要な高耐電圧なコンデンサが不要になり、高
圧トランスは、正負極性を持った高電圧なため、LC共
振の高圧の1/2の片側極性の高電圧出力で良く、高電
圧の絶縁処理は容易で且つ、高電圧回路部分の小型化が
図れ装置全体の軽量化、小型化が図れる構成になってい
る。
【0029】又、放電灯8に流れる電流は、スイッチン
グブリッジ回路4により交互に半導体Q1,Q4、又、
Q2,Q3は同時オンになるため、二次電流IL1,I
L2の電流が交互に流れ矩形波状の電流波形となるため
放電灯8の寿命にも良い方向である。
グブリッジ回路4により交互に半導体Q1,Q4、又、
Q2,Q3は同時オンになるため、二次電流IL1,I
L2の電流が交互に流れ矩形波状の電流波形となるため
放電灯8の寿命にも良い方向である。
【0030】以上の装置に用いる高圧発生トランス7に
使用されているのが高圧トランスである。
使用されているのが高圧トランスである。
【0031】以下、高圧トランスの一実施例を図3〜図
7を用いて説明する。複数個に分割された一次ボビン2
0の中間鍔20aの巻線溝20b内に銅線26を巻回し
ている。一次ボビン20の一端の巻線配線用端子20c
に絡げた銅線26を任意の位置から巻ける引込み口20
eを通り、所定数巻線溝20b内に巻回し、引出し口2
0fより配線用端子20dに絡げる。一次コイルに嵌合
される二次ボビン21は、左右に分割され、且つ、その
分割されたものが複数個に分割整列巻された二次コイル
を絶縁ケース22に収納し、絶縁樹脂25で注型絶縁処
理している。
7を用いて説明する。複数個に分割された一次ボビン2
0の中間鍔20aの巻線溝20b内に銅線26を巻回し
ている。一次ボビン20の一端の巻線配線用端子20c
に絡げた銅線26を任意の位置から巻ける引込み口20
eを通り、所定数巻線溝20b内に巻回し、引出し口2
0fより配線用端子20dに絡げる。一次コイルに嵌合
される二次ボビン21は、左右に分割され、且つ、その
分割されたものが複数個に分割整列巻された二次コイル
を絶縁ケース22に収納し、絶縁樹脂25で注型絶縁処
理している。
【0032】二次ボビン21は、左右分割の中央部の二
つの二次巻線用の巻始め配線用端子21dに銅線を絡
げ、180°異なる位置にある引込み口21aより二次
巻線溝21fに入り込ませ、分割鍔21g間に所定巻数
巻回し、180°異なる位置に設けた分割鍔21gの引
出し口21bを通り移層する。引出し口21bは、巻回
された巻線の最外層部分より引出されるような切り欠き
溝にし、引出し口21bと引込み口21cを180°異
なる位置関係に設け、移層配線溝21hは、配線の溝の
底部は使用する銅線径に合わせたV溝になるような移層
部の構成とし、高電位部から引出し口21bを通り、同
細溝の次溝への底電位部へ引込み口21cより移層の配
線を規制し、整列巻線を所定溝数に巻回する。
つの二次巻線用の巻始め配線用端子21dに銅線を絡
げ、180°異なる位置にある引込み口21aより二次
巻線溝21fに入り込ませ、分割鍔21g間に所定巻数
巻回し、180°異なる位置に設けた分割鍔21gの引
出し口21bを通り移層する。引出し口21bは、巻回
された巻線の最外層部分より引出されるような切り欠き
溝にし、引出し口21bと引込み口21cを180°異
なる位置関係に設け、移層配線溝21hは、配線の溝の
底部は使用する銅線径に合わせたV溝になるような移層
部の構成とし、高電位部から引出し口21bを通り、同
細溝の次溝への底電位部へ引込み口21cより移層の配
線を規制し、整列巻線を所定溝数に巻回する。
【0033】同ボビンの反対側の分割溝も同様に巻線を
行い、左右に分割され、且つ、その分割されたものが複
数個に分割整列巻された二次巻線11の巻方向は、二つ
の二次巻線11a,11bの各々の誘起された高電圧が
正負極性の同位相の波形12になるように一次巻線10
との結合を考慮しながら、左右の分割の中央を基準に左
右逆の巻回方向27a,27bになる移層溝が構成され
たものである。
行い、左右に分割され、且つ、その分割されたものが複
数個に分割整列巻された二次巻線11の巻方向は、二つ
の二次巻線11a,11bの各々の誘起された高電圧が
正負極性の同位相の波形12になるように一次巻線10
との結合を考慮しながら、左右の分割の中央を基準に左
右逆の巻回方向27a,27bになる移層溝が構成され
たものである。
【0034】又、本発明は二次ボビン21の中央部より
左右に分割し、中央部より巻線をしているが、最外一端
側からもう一端側に向かって巻回し、中央部にタップ方
式で回路接続端子へ巻線の取り出しを設けても同様の波
形が得られることは言うまでもない。
左右に分割し、中央部より巻線をしているが、最外一端
側からもう一端側に向かって巻回し、中央部にタップ方
式で回路接続端子へ巻線の取り出しを設けても同様の波
形が得られることは言うまでもない。
【0035】注型絶縁処理済みコイル部に、一次ボビン
20内に、磁芯(フェライトコア)23を組込みコイル
側と反対の磁芯脚を締付け金具24で締付けて磁芯23
を固定する。
20内に、磁芯(フェライトコア)23を組込みコイル
側と反対の磁芯脚を締付け金具24で締付けて磁芯23
を固定する。
【0036】この磁芯23の両磁芯脚突き合わせ部に磁
気ギャップ28を設けている。尚、この高圧トランス7
は、一次巻線10と二つの二次巻線11a,11bの結
合を同じにするため、一次ボビン20に巻回する巻線溝
20bを一つ又は、数個の巻線溝を飛ばして一次巻線1
0を巻回することもありうる。
気ギャップ28を設けている。尚、この高圧トランス7
は、一次巻線10と二つの二次巻線11a,11bの結
合を同じにするため、一次ボビン20に巻回する巻線溝
20bを一つ又は、数個の巻線溝を飛ばして一次巻線1
0を巻回することもありうる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の回路構成によれ
ば、従来のLC共振方式と制御は異なるが、LC共振に
必要な高耐電圧なコンデンサが不要になり、高圧トラン
スは、正負極性を持った高電圧なため、LC共振の高圧
の1/2の片側極性の高電圧出力でよく、高電圧の絶縁
処理は容易で且つ、高電圧回路部分の小型化が図れ装置
全体の軽量化、小型化が図れると共に高圧トランスの絶
縁耐圧不良の出ない安全性、信頼性の高い放電灯用点灯
装置とすることができる。又、本発明の回路構成にする
ことにより矩形波状電流とすることができるため、放電
灯の寿命を伸ばすことができる。
ば、従来のLC共振方式と制御は異なるが、LC共振に
必要な高耐電圧なコンデンサが不要になり、高圧トラン
スは、正負極性を持った高電圧なため、LC共振の高圧
の1/2の片側極性の高電圧出力でよく、高電圧の絶縁
処理は容易で且つ、高電圧回路部分の小型化が図れ装置
全体の軽量化、小型化が図れると共に高圧トランスの絶
縁耐圧不良の出ない安全性、信頼性の高い放電灯用点灯
装置とすることができる。又、本発明の回路構成にする
ことにより矩形波状電流とすることができるため、放電
灯の寿命を伸ばすことができる。
【図1】本発明の一実施例の放電灯用点灯装置のブロッ
ク図
ク図
【図2】同高圧波形図
【図3】本発明の一実施例の高圧トランスの断面図
【図4】同ボビンの斜視図
【図5】同一次ボビンの要部の側面図
【図6】同二次ボビンの移層部を示した一部切欠斜視図
【図7】(a),(b)同二次巻線の巻方向を示した説
明図
明図
【図8】従来例の放電灯の点灯装置動作説明ブロック図
【図9】従来例の動作説明のシリーズインバータのLC
共振回路図
共振回路図
【図10】シリーズインバータのLC共振等価回路図
【図11】従来例の高圧チョークコイルの断面図
1 入力電源 2 AC/DCインバータ又はDC/DCコンバータ 3 制御回路 4 スイッチングブリッジ回路 5 駆動回路 6 高圧発生起動回路 7 高圧発生トランス 8 放電灯 9 スイッチ 10 一次巻線 11a,11b 二次巻線 20 一次ボビン 21 二次ボビン 22 絶縁ケース 23 磁芯 24 締付金具 25 絶縁樹脂 26 銅線 27 二次巻線の巻方向 28 磁気ギャップ
Claims (1)
- 【請求項1】 電源に制御回路及び、スイッチングブリ
ッジ回路を接続し、上記制御回路にスイッチングブリッ
ジ回路を駆動させる駆動回路を接続するとともに高圧ト
ランスの一次巻線を接続し、この一次巻線と結合する二
つの二次巻線を放電灯ランプとスイッチングブリッジ回
路に接続しており、高圧トランスは、磁芯の磁脚に装着
される複数個の巻線溝を有する一次ボビンと、この一次
ボビンの各巻線溝に巻回され、且つ、その両端を一方向
に引出すに当たり引出線が長くなる側の部分を一つ又
は、数個の巻線溝を飛ばして巻回した一次巻線と、この
一次巻線上に嵌合された二次ボビンに左右に分割され、
且つ、その分割されたものが複数個に分割整列巻された
二次巻線とを有しており、二つの二次巻線は、一次巻線
と結合度を等しくするとともに、巻回方向を左右逆方向
にして、二つの二次巻線の各々に誘起された高電圧の波
形を正負極性の同位相の波形とした放電灯用点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008321A JP2615522B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 放電灯用点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008321A JP2615522B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 放電灯用点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05198382A JPH05198382A (ja) | 1993-08-06 |
JP2615522B2 true JP2615522B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=11689902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4008321A Expired - Fee Related JP2615522B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 放電灯用点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615522B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4011289B2 (ja) * | 1999-04-15 | 2007-11-21 | 三菱電機株式会社 | 放電灯点灯装置 |
JP4846420B2 (ja) * | 2006-04-03 | 2011-12-28 | スミダコーポレーション株式会社 | インバータトランスおよび放電灯駆動回路 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3210690B2 (ja) * | 1991-07-25 | 2001-09-17 | 松下電工株式会社 | 放電灯点灯装置 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP4008321A patent/JP2615522B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05198382A (ja) | 1993-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |