JP2638188B2 - 模様を有する無釉陶磁器の製造方法 - Google Patents

模様を有する無釉陶磁器の製造方法

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JP2638188B2
JP2638188B2 JP1060080A JP6008089A JP2638188B2 JP 2638188 B2 JP2638188 B2 JP 2638188B2 JP 1060080 A JP1060080 A JP 1060080A JP 6008089 A JP6008089 A JP 6008089A JP 2638188 B2 JP2638188 B2 JP 2638188B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は模様を有する無釉陶磁器の製造方法に関し、
特に便器,洗面器,カウンター,タイル,アクセサリー
等の衛生用陶磁器類や陶磁器製の墓石及び陶磁器製工芸
品等の無釉製品を製造する方法に関するものである。
<従来の技術> 一般に、陶磁器の表面に石目調や流れ模様や各種色彩
の模様パターンを出す場合には、通常、成形品の表面に
釉薬を塗布した後に焼成する方法がとられている。これ
に対して一部の陶磁器成品には無釉陶磁器として製造さ
れるものがあり、このような無釉陶磁器の表面に模様を
出す方法としては、模様となるフィラーや顔料を含む素
地粉末を乾式プレス法や、泥漿鋳込み法により一体成形
する方法(第1の方法と云う)や、模様となるフィラー
や顔料を含む泥漿を型表面に塗布した後に、型内に鋳込
み泥漿を流し込む方法(第2の方法と云う)がある。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら前記第1の方法を用いると、模様となる
フィラーや顔料を含む素地は通常可塑性が小さいため、
鋳込成形を行うと、クラックが発生する危険性があり、
又、乾式プレス法等では、複雑な形状の製品を造る事が
できない。又、成形品全体がフィラーや顔料を含む素地
でできているため、コスト高になる欠点がある。又、第
2の方法は型表面に模様となるフィラーや顔料を含む泥
漿を塗布する作業が型形状によっては困難となる場合が
あり、しかも生産性の高い乾式プレス等により成形する
と表面の模様パターンが壊れてしまうため、生産性の低
い鋳込み成形法しか用いることができない。
本発明は従来技術が有する上記問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、模様を有する陶磁器
を、クラックの発生や、模様パターンが壊れる等の危険
性がなく、複雑な形状のものであっても、安価に、かつ
簡単に製造し得る方法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために本発明の模様を有する無釉
陶磁器の製造方法にあっては、陶磁器素地成形品の表面
に模様出しのための陶磁器素地質からなるフィラーを含
む陶磁器泥漿を塗布した後に、乾燥、焼成するものであ
る。
この発明において、陶磁器素地成形品の成形方法は、
特に限定されるものではなく、いかなる成形方法でも用
いる事ができる。例えば板状品では乾式プレス、管状品
では押出成形、複雑な形状を持つ成品では塑性プレス、
鋳込成形等を用いる事ができる。
また、成形品の表面に模様出しのための陶磁器泥漿を
塗布する方法も特に限定される必要はなく、成形品の形
状や模様パターン等に応じてスプレー,励毛塗り,ディ
ッピング等を任意に選択して用いる事ができる。
また、塗布の時期としては、成形品の乾燥前,半乾燥
状態,乾燥後のいずれでも良く、成形品の変形が問題と
なる場合には乾燥後が、塗布泥漿と成形品の付着性が問
題となる場合には乾燥前が好ましい。ただし、乾式プレ
ス成形の様に成形品に最初から水分が含まれていない場
合には、塗布の時期が何時であっても結果は同じであ
る。
模様出しのための陶磁器泥漿は、フィラーを含むもの
であり、天然石を模した石目調の模様を出すのに好適で
ある。また、使用するフィラーが模様出しのための陶磁
器泥漿と同じ様な陶磁器素地質のものであれば、フィラ
ーと素地(母体)マトリックスはほぼ同じ焼成収縮を示
すためにクラックが発生しにくい。
この陶磁器素地質のフィラーの製造方法としては、バ
インダー及び顔料を添加した陶磁器素地質の泥漿を、乾
燥後、粉砕・節分したり、スプレードライヤー法等で粒
状に成形したりする方法があげられる。
上記模様出しのための陶磁器泥漿は、その塗布方法や
含有物の質・量(例えば陶磁器素地質フィラーは添加量
が多くなるほど粘性が高くなる)に応じて、水分量を調
節する必要がある。
1例をあげると、フィラー含有泥漿をスプレーガンで
塗布する場合、水分量(泥漿重量に対する水重量)は35
〜75%が適当である。これは通常の鋳込泥漿の水分(約
30%)よりもかなり高いが、その理由は、フィラーやバ
インダーを含んでいるため粘性が高くなる事と、スプレ
ー塗布するためには、粘性が低い方が好ましいためであ
る。
模様出しのための陶磁器泥漿の塗布厚みは、特に限定
されないが、好ましくは0.2〜5mmであり、深みのある模
様を出すためには厚く、乾燥時焼成時のクラック発生を
防止するためには薄く塗布する事が好ましい。
模様出しのための陶磁器泥漿の素地成分は成形品の素
地成分と同じものでも良く、又異るものでも良いが、同
じ素地成分のものを用いた場合、焼成品の収縮が同じで
あるため、焼成時のクラック発生の危険が小さくなる利
点がある。
また、焼成品表面から吸水性を小さくする必要がある
場合には、模様出しのための陶磁器泥漿の素地成分を成
形品のそれと比べて耐火度を低いものにすれば良い。た
だし、塗布時の泥漿の物性や、成形品素地との焼成収縮
を合せる必要から、模様出しのための陶磁器泥漿の素地
成分の耐火度を低くする事ができない場合には、焼成後
に、焼成品の表面に不飽和ポリエステルやビニル系モノ
マー等を含む樹脂液等を含漬させて、表面の吸水性を低
下させても良い。
なお、模様出しのための陶磁器泥漿の塗布方法によっ
ては、表面の平滑性が十分でない場合があり、この場合
には上記泥漿乾燥後、表面に研磨布紙等を用いて研磨加
工を施す必要がある。
また、上記模様出しのための陶磁器泥漿は、泥漿の粘
性やヘィラーの量によっては、フィラーが十分表面に出
てこなかったり、逆にフィラー部分が塗布面から突出す
ることもあるが、この様な場合にも塗布泥漿乾燥後、表
面に研磨加工を施して、フィラーを露出させたり、表面
を平滑にしたりする必要がある。このような場合でもフ
ィラーに陶磁器素地質のものを用いていると、研磨が容
易である。
また、製品の表面に光沢を与えたり、表面の平滑性を
さらに高めたりするために、焼成後の焼成品に研磨加工
を施す事もできる。焼成品の研磨加工の方法としては、
一般に陶磁器の研磨仕上方法として採用されている、ト
イシ,研磨布紙,バフ研磨剤等による研磨が用いられ
る。
<実施例> 陶石59重量部、粘土25重量部、長石16重量部よりなる
ビトレアスチャイナ素地でできた成形品に、フィラー含
有泥漿を2mm厚でスプレーした。上記フィラー含有泥漿
の組成は、陶石59重量部,粘土25重量部,長石16重量
部,フィラー20重量部,水100重量部,水ガラス0.3重量
部,C・M・C(バインダー)0.3重量部である。またフ
ィラーは陶磁器素地質のものであり、陶石59重量部、粘
土25重量部、長石16重量部、ジルコン10重量部、顔料5
重量部から成るものである。
そして、スプレーした泥漿が乾燥した後、研磨紙を用
いて、表面を研磨し、フィラーを露出させると共に、表
面を平滑にした。研磨後、最高温度1180℃で焼成し、焼
成品にバフ仕上を施して製品とした。
製品には表面にあたかも自然石のような石目調の模様
が表出し、クラックの発生はなかった。
<効果> 本発明の模様を有する無釉陶磁器の製造方法は以上説
明した様に構成されているため、以下に記載される様な
効果を奏する。
模様出しのための泥漿がフィラーを含み、この泥漿を
陶磁器素地成形品の表面に塗布、乾燥、焼成して表面に
模様を表出させるので、フィラーの形状、着色によっ
て、石目調や流れ模様等の様々な模様を容易に現出する
ことができる。
模様出しのための泥漿に含まれるフィラーは、当該泥
漿と同じ陶磁器素地質からなるため、素地(母体)マト
リックスとほぼ同じ焼成収縮を示すことになり、クラッ
クが発生しにくい。
模様を有する層は製品の表面だけであり、そのため高
価な顔料やフィラーの使用量を節約することができる。
可塑性の小さな模様出しのための泥漿を成形品の成形
に用いる必要がないため、成形時、(成形品の)乾燥時
にクラック等の欠点が発生する危険性が少ない。
成形品の成形方法として、製品の形状や生産性の要求
に応じて、粉体プレス,塑性成形,鋳込み成形等の様々
な成形方法を用いる事ができる。
成形終了後の製品に模様出しのための泥漿を塗布する
ため、型に模様出しのための泥漿を塗布した後に成形す
る従来の方法と比べて工程が簡単であるばかりでなく、
複雑な形状の製品の模様付けも容易に出来、しかも模様
が壊れるような恐れもない。
乾燥後や焼成後の研磨を組み合せる事により、表面に
光沢や平滑性を与えたり、様々なパターンの模様出しを
行う事ができ、しかも前述のようにフィラーが陶磁器素
地質からなるため、研磨が容易である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陶磁器素地成形品の表面に、模様出しのた
    めの陶磁器素地質フィラーを含む陶磁器泥漿を塗布した
    後に、乾燥、焼成することを特徴とする無釉陶磁器の製
    造方法。
  2. 【請求項2】表面に陶磁器泥漿を塗布した陶磁器素地成
    形品を、乾燥後、焼成する前に表面の研磨加工を行うこ
    とを特徴とする請求項(1)記載の模様を有する陶磁器
    の製造方法。
  3. 【請求項3】焼成品の表面に研磨加工を施すことを特徴
    とする請求項(1)記載の模様を有する陶磁器の製造方
    法。
  4. 【請求項4】フィラーが、バインダー及び顔料を添加し
    た陶磁器素地を主成分とする泥漿を粒状に成形したもの
    であることを特徴とする請求項(1)乃至(3)のいず
    れかに記載の無釉陶磁器の製造方法。
JP1060080A 1989-03-13 1989-03-13 模様を有する無釉陶磁器の製造方法 Expired - Lifetime JP2638188B2 (ja)

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JPS53145819A (en) * 1977-05-25 1978-12-19 Seiji Mizuno Method and apparatus for making pottery painting surface
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