JP2636934B2 - 製本装置 - Google Patents

製本装置

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JP2636934B2
JP2636934B2 JP22690889A JP22690889A JP2636934B2 JP 2636934 B2 JP2636934 B2 JP 2636934B2 JP 22690889 A JP22690889 A JP 22690889A JP 22690889 A JP22690889 A JP 22690889A JP 2636934 B2 JP2636934 B2 JP 2636934B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、シート状の原稿等のシート材を綴じる製本
装置に係り、詳しくはシート材の背部と表紙材の底部と
を接着剤で接着して綴じ合わせる製本装置に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、シート材の背部と表紙材の底部とを接着する接
着剤の融解・凝固を利用して綴じ合わせる製本装置で
は、接着剤を融解させる加熱手段の設定温度は製本作業
の開始から唯一の温度に設定され、所定時間後加熱が停
止され、放熱されていた。
また、電源投入後、シート材の製本作業にかかわらず
(中断しているときでも)常に投入されたままにしてお
くよう構成されたものがある。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、製本開始より加熱を行ない、所定時間
後加熱を停止する構成では、製本動作開始から常温状態
の装置を加熱して接着剤を融解するので、充分な製本作
業を行なうためには予熱時間も作業時間に加わり、総合
的な製本作業時間が長くなるという不具合があった。
また、電源投入後、製本作業にかかわらず加熱部材が
常に一定に保たれる構成では、この一定温度を接着剤溶
解可能な高温(例えば100度)に設定する必要がある。
かくすることにより、製本作業時間は短時間になるが、
製本作業以外では設定された温度がかなりの高温になる
ため、装置の構成部材が昇温して、寿命、性能等に悪影
響を及ぼすと供に、操作者等が接触して人体に様々な障
害を受ける危険性がある等、装置の安全性に問題があっ
た。
そこで、加熱手段を、予熱状態と加熱状態の2段階の
温度に保持するようにして、装置の安全性を向上すると
共に、消費電力を節減できる製本装置を提供することを
目的とするものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであっ
て、底部に熱接着性接着剤を取付けた表紙材にシート材
の束を挟み込み、該表紙材を装置の保持部材上にセット
し、加熱手段により前記接着剤を加熱し、前記シート材
の背部と前記表紙材の底部とを接着して綴じる製本装置
において、前記保持部材に前記表紙材がセットとされた
ことを検知する検知手段とを設け、更に、該検知手段の
検知信号が入信しないときには前記加熱手段を所定の第
1の温度に設定し、前記検知手段の検知信号が入信した
ときには前記加熱手段を所定の第2の温度に設定する制
御手段を設けたことを特徴とする製本装置。
また、前記第1の温度が前記接着剤を完全に溶融しな
い温度であり、前記第2の温度が前記接着剤を充分に溶
融して製本作業が可能になる温度であることを特徴とす
る。
また、前記第1の温度が70℃以下であることを特徴と
する。
また前記検知手段の検知信号が入信した後、所定の時
間が経過すると、前記第2の温度から第1の温度に自動
的に切換える制御機能を前記制御手段に付加してなるこ
とを特徴とする。
また、所定時間内に前記検知手段から検知信号が入信
しない時には、温度制御を禁止し、前記加熱手段の加熱
を停止する制御機能を前記制御手段に付加してなること
を特徴とする。
また、温度制御を禁止し、前記加熱手段の加熱を停止
した後、前記検知手段から検知信号が入信すると、前記
加熱手段を加熱し、かつ温度制御を再開する制御機能を
前記制御手段に付加してなることを特徴とする。
(ホ) 作用 以上の構成に基づき、シート材の束を、底部に接着剤
を取付けた表紙材に挟み込み、該表紙材を装置の保持部
材にセットし、加熱手段により前記接着剤を加熱し、前
記シート材の背部部と前記表紙材の底部に接着して、製
本する。この際、装置に電源を投入すると、装置の前記
加熱手段は第1の温度に設定され、前記表紙材を前記保
持部材にセットすると、検知手段が検知信号を制御手段
に送り、該制御手段により、前記加熱手段が第2の温度
に設定される。
また、前記第1の温度では、前記接着剤を完全に溶融
しない。また、前記第2の温度で前記接着剤を充分に溶
融し、製本作業が可能にする。
また、前記検知手段の検知信号が前記制御手段に入信
した後、所定の時間を経過すると、前記加熱手段の温度
を前記第2の温度から第1の温度に切換える。
また、装置に電源を入れると、前記第1の温度に前記
加熱手段が加熱されるが、所定時間経過しても、前記表
紙材が前記保持部材に挿入されれないと、前記制御手段
の温度制御は停止し、前記加熱手段は加熱されない。
また、前記装置の電源が投入され、前記加熱手段が第
1の温度に加熱されていても、所定時間内に前記表紙材
が前記保持部材に挿入されないと、前記制御手段は温度
制御を止め、加熱を停止するが、その後、前記表紙材を
前記保持部材に挿入すると、前記加熱手段を加熱しかつ
温度制御を再開する。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例を第1図乃至第8図を参照して
説明する。
第1図に示すように、1は製本装置であり、断面がほ
ぼ台形状の本体2の頂部を貫通して、一対の保持部材3
が平行に対向して設けられ、この保持部材3の間隔は調
整できるようになっている。そして、この保持部材3の
底部にヒータ4が水平に取付けられ、このヒータ4の裏
面に電気抵抗によりヒータ4の温度を検出するサーミス
タ5が取付けられており、また、保持部材3の基部に対
向する孔が設けられて、この孔に、透過型のセンサ6が
取付けられ、前記本体2の肩部に電源スイッチオンなど
を表示するLED(発光ダイオード)よりなる表示灯7が
取付けられている。
また、第2図(a)に示すように、8は表紙材であ
り、その底部に、固形の接着剤9が取付けられている。
この接着剤9は高温で融解するが、70℃以下では融解し
ない特殊のものである。
そして、第2図(b)に示すシート材10の束を表紙材
8に第2図(c)に示すように挟み込み、保持部材3,3
の間に挿入し、製本作業を行なうものである。
次に、第3図を参照して、本実施の制御構成をブロッ
ク図で示すと、センサ(検知手段)6はシート材10を挟
持した表紙材8が保持部材3に挿入されていることを検
知すると検知信号を制御部(制御手段)11に発信するも
のである。
また、サーミスタ(温度検出手段)5はヒータ(加熱
手段)4の温度を検出し、制御部11に送信して、制御部
11がこの温度信号によりヒータ4をオン、オフして、ヒ
ータ4の温度を所定の温度に制御するようになってい
る。
また、制御部11に指示されて表示灯7が電源がオンし
ていること等を表示するようになっている。
なお、上記を回路構成のブロック図で示すと第4図の
ようになる。すなわち、中央演算処理装置CPU(制御
部)11には、検知回路6が入力ポート6aにより、温度検
出回路(サミースタ)5がA/D変換入力とポート5aによ
り、ヒータ4と表示回路7とが出力ポート47aにより、
連結されており、CPU11は検知回路6及び温度検出回路
5から入力するデータによりROM11aに格納された制御プ
ログラムに従って、ヒータ4及び表示回路7を制御す
る。なお、RAM11bは入力データや作業用データを記憶す
るものである。
次に、本実施例の作用を第5図乃至第8図を参照して
説明する。
第5図は全体のフローを示している。電源がオンされ
たら、所定の初期設定(初期制御)(S10)を行なう。
その後、シート材10挟持した表紙材8をセンサ6が検知
するまで、予熱制御(S20)を行なう。そして、(S30)
でセンサ6の検知信号が有れば(S40)に進んで製本作
業が終了する。そして、(S40)で製本終了後または製
本動作中、センサ6からの検知信号がない場合には、
(S20)に進み、以下上述の制御を繰返して行なう。
予熱制御(S20)は、操作者が接触しても様々な障害
を受けず、かつ、接触剤9が溶融しない70℃以下の温度
を制御する必要がある。本実施例では、予熱制御温度を
変えて実験した結果60℃の予熱が最適であった。ただ
し、70℃以下であれば60℃以上であっても実施は可能で
ある。
上記(S10)のイニシャル制御は第6図に示されてい
る。即ち、電源がオン(即ちLEDオン)(S11)後ヒータ
4をオフにするものである。
また、上記(S20)の予熱制御は、第7図に示されて
いる。即ち、製本動作に対する準備として行なわれ、準
備温度を60℃として、(S21)でサーミスタ5によりヒ
ータ4の温度が60℃よりも小さい時には、ヒータ4をオ
ンし(S22)、ヒータ4の温度が60℃または60℃よりも
大きい時にはヒータ4をオフする(S23)。
このように、(S30)においで、センサ6の検知信号
がない場合、以上の予熱制御が連続的に行なわれて、ヒ
ータ4が60℃に保持される。
また、(S40)の製本制御は第8図に示されている。
即ち、センサ6の検知信号が制御部11に入信することか
ら始まる。従って、表紙材8を抜き出した時には検知信
号が途切れる。すると、直ちにヒータ4をオフして、
(S40)から外れ、第5図及び第7図に示す予熱制御(S
20)に進む。
また、(S41)でセンサ6の検知信号が制御部11に入
信すると、(S42)で接着剤9が融解し、製本が可能に
なる温度150℃より低いヒータ4の温度に対してはヒー
タ4がオンし(S43)、ヒータ4の温度が150℃か、150
℃よりも高い温度に対してはヒータ4がオフする(S4
4)。この作動を連続的に繰返して行なう。そして、接
着剤9が融解して、表紙材8とシート材10との接着が可
能となる。
次に、他の実施例を第9図を参照して説明する。
イニシャル制御(S10)、予熱制御(S20)、検知信号
有無(S30)は前記同様であり、説明を省略する。
(S30)においてセンサ6の検知信号が制御部11に入
信すると、制御部11のヒートタイマをスタートさせる
(S51)。そして、検知信号が続いていると、(S53)で
ヒータ4の温度を150℃に保持する作動を(S54),(S5
5)により行ない、接着剤9が融解してシート材10に充
分に浸透する時間を60秒間とすると、ヒートタイマが60
秒を超える(S56)と、製本作業が終了するのでヒータ
をオフ(S57)して、ステップ(S20)(第5及び第7図
参照)に進む。
(S52)において、表紙材8が保持部材11から抜かれ
てセンサ6の検知信号が途絶えると、ヒートタイマがク
リアされ、ヒータ4がオフされ、ステップ(S20)(第
5図及び第7図参照)に進む。
上述の実施例で使用する接着剤9は150℃に60秒保持
すれば、融解した後充分シート材10の間に浸透するの
で、それ以上加熱するのは電力を無駄使いすることにな
るので、省エネルギー性及び装置1の安全性を向上せし
めるものである。
次に、更に他の実施例を第10図を参照して説明する。
電源投入後、イニシャル制御(S10)(第6図参照)
を行ない、続いてセンサ6が表紙材8を検知するまでの
時間を計るタイマ(制御部11に設ける)をスタートさせ
る(S61)。ついで、予熱制御(S20)(第7図参照)を
行ない、(S62)で前記タイマが設定時間(本実施例で
は10分間とする)を超えない時間中に検知信号を受けた
場合には、製本制御(S40)(第8図参照)に進み、製
本作業終了後、前記タイマをクリアして(S63)、再ス
タートして(S64)、予熱制御(S20)に進む。
前記(S62)において、10分間を超えても、表紙材8
が保持部材3に挿入されない場合には、温度制御を止
め、ヒータ4をオフし(S65)、作業を中止する(S6
6)。このとき、再び装置1を使用する時は、電源をリ
セクトする。
上述実施例では、10分間以上装置1が放置されたとき
には、予熱状態保持に使用する電力の無駄使いを禁止し
消費電力を節減すると共に、装置1の安全性を向上する
ものである。
次に別の実施例を第11図を参照して説明する。
この実施例においては、第10図に示す更に他の実施例
(S65)においてヒータ4はオフが続けられるが、セン
サ4が表紙材8を検知すると、その検知信号により、予
熱制御(S20)に進み(S71)、通常製本作業を行なう。
かくすることにより、再び製本作業をする場合、電源
をリセットする手間を省くことができる。
(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、装置に電源が
投入されると、第1の温度に加熱手段が設定され、シー
ト材を挟んだ表紙材を保持部材に挿入すると、前記加熱
手段が第2の温度に設定されるので、常に前記加熱手段
を製本可能な温度に加熱している場合や、製本時のみ前
記加熱手段を製本可能な温度に加熱している場合より
も、前記加熱手段を含めた加熱部の急激加熱を避けるた
め、装置の安全性を大幅に向上できる。また、常時製本
可能な温度に前記加熱手段を加熱している場合よりも電
力消費量を節減できるまた、製本時のみ前記加熱手段を
製本可能な温度に加熱する場合よりも製本効率を向上で
きる。
また、前記シート材を挟持した前記表紙材を前記保持
部材にセットした後、所定時間経過すると、前記加熱手
段を第2の温度から第1の温度に切換えることによって
は、電力消費量を大幅に節減できる。
また、電源投入後、前記加熱手段が第1の温度に加熱
されるが、所定時間経過後、前記表紙材が前記保持部材
に挿入されないと、前記制御部は温度制御を停止し、前
記加熱手段が加熱されないことによっては、電力消費量
を大幅に節減できる。
また、第1の温度に加熱中に、所定時間経過しても、
前記表紙材の挿入がなければ、温度制御が停止され、前
記加熱手段の加熱が中断しているが、その後前記表紙材
がセットされると、前記加熱手段を加熱し、かつ温度制
御を再開することによっては、電源のリセットをする手
間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における実施例の構成を示す総断側面
図、第2図(a)は接着剤を取付けた表紙材の斜視図、
第2図(b)はシート材の束の斜視図、第2図(c)は
シート材を表紙材に挟持した状態を示す斜視図、第3図
は制御手段のブロック図、第4図は制御回路構成を示す
ブロック図、第5図は全体のフローチャート、第6図は
初期制御のフローチャート、第7図は予熱制御のフロー
チャート、第8図は製本作業のフローチャート、第9図
は他の実施例の製本作業のフローチャート、第10図は更
に他の実施例の全体作業のフローチャート、第11図は別
の実施例の全体作業のフローチャートである。 1……製本装置、3……保持部材、4……加熱手段(ヒ
ータ)、6……検知手段(センサ)、8……表紙材、9
……接着剤、10……シート材、11……制御手段(制御
部)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に熱接着性接着剤を取付けた表紙材に
    シート材の束を挟み込み、該表紙材を装置の保持部材上
    にセットし、加熱手段により前記接着剤を加熱し、前記
    シート材の背部と前記表紙材の底部とを接着して綴じる
    製本装置において、 前記保持部材に前記表紙材がセットされたことを検知す
    る検知手段と、 該検知手段の検知信号が入信しないときには前記加熱手
    段を所定の第1の温度に設定し、前記検知手段の検知信
    号が入信したときには前記加熱手段を所定の第2の温度
    に設定する制御手段と、 を設けたことを特徴とする製本装置。
  2. 【請求項2】前記第1の温度が前記接着剤を完全に溶融
    しない温度であり、前記第2の温度が前記接着剤を充分
    に溶融して製本作業が可能になる温度である請求項1記
    載の製本装置。
  3. 【請求項3】前記第1の温度がほぼ70℃以下である項2
    記載の製本装置。
  4. 【請求項4】前記検知手段の検知信号が入信した後、所
    定の時間が経過すると、前記第2の温度から第1の温度
    に自動的に切換える制御機能を前記制御手段に付加して
    なる請求項2記載の製本装置。
  5. 【請求項5】所定時間内に前記検知手段からの検知信号
    が入信しないときには、温度制御を禁止し、前記加熱手
    段の加熱を停止する制御機能を前記制御手段に付加して
    なる請求項2記載の製本装置。
  6. 【請求項6】温度制御を禁止し、前記加熱手段の加熱を
    停止した後、前記検知手段から検知信号が入信すると、
    前記加熱手段を加熱し、かつ温度制御を再開する制御機
    能を前記制御手段に付加してなる請求項5記載の製本装
    置。
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