JP2636925B2 - 熱接着性複合繊維からなる不織布 - Google Patents

熱接着性複合繊維からなる不織布

Info

Publication number
JP2636925B2
JP2636925B2 JP1032326A JP3232689A JP2636925B2 JP 2636925 B2 JP2636925 B2 JP 2636925B2 JP 1032326 A JP1032326 A JP 1032326A JP 3232689 A JP3232689 A JP 3232689A JP 2636925 B2 JP2636925 B2 JP 2636925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
weight
heat
fiber
per unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1032326A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02216251A (ja
Inventor
康伸 三嶋
敏 ▲かせ▼谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNICHIKA KK
Original Assignee
YUNICHIKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUNICHIKA KK filed Critical YUNICHIKA KK
Priority to JP1032326A priority Critical patent/JP2636925B2/ja
Publication of JPH02216251A publication Critical patent/JPH02216251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2636925B2 publication Critical patent/JP2636925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/16Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
    • B01D39/1607Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous
    • B01D39/1623Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous of synthetic origin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/08Filter cloth, i.e. woven, knitted or interlaced material
    • B01D39/083Filter cloth, i.e. woven, knitted or interlaced material of organic material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/02Types of fibres, filaments or particles, self-supporting or supported materials
    • B01D2239/0216Bicomponent or multicomponent fibres
    • B01D2239/0233Island-in-sea
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/08Special characteristics of binders
    • B01D2239/086Binders between particles or fibres

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱接着性複合繊維からなる不織布に関するも
のである。
(従来の技術) 不織布の製造において繊維と繊維を固着させる方法と
してはニードルパンチ法のような繊維間の交絡による方
法や種々の接着剤をバインダーとして使用する方法があ
る。近年急激に需要量が増大している使い捨ておむつや
生理用吸収体の被覆紙等の不織布においては肌ざわりの
よいソフトな風合が要求される。これらの要求品質をで
きる限り満足させるために主としてバインダー法による
不織布の生産方式が採用されてきている。バインダー法
としては接着剤溶液をウエブに付着させる方法が主とし
て採られていたが、接着剤溶液の溶媒を取り除くために
エネルギーが必要なことおよび作業環境がよくない等の
問題がある。これらを解決するためにウエブを構成する
繊維よりも融点の低い繊維をバインダーとしてウエブに
混合し,ウエブを構成した後に繊維と繊維を熱処理で接
着させる方法が用いられるようになってきた。そして強
度が高く風合のよい不織布用バインダーとして融点を異
にする繊維形成重合体を複合成分とする複合繊維も用い
られるようになった。これに関しては,特広昭61−1058
3合公報において公知である。
(発明が解決しようとする課題) 従来から用いられてきている不織布用複合熱接着性繊
維の低融点成分は通常ポリエチレンであり,中密度また
は高密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレン(以
下,LLDPEと呼称する。)である。中密度または高密度ポ
リエチレンを低融点成分とする熱接着性複合繊維からな
る不織布は風合が硬い欠点がある。一方,炭素数4〜8
のα−オレフィンを共重合して得られる一般に市販され
ているLLDPEを低融点成分とする熱接着性複合繊維から
なる不織布は性能面ではソフトな風合が期待できるが,
高速紡糸が困難であることからスパンボンド方式にて均
質な不織布が得られにくいという問題がある。また,可
紡性の良好なLLDPEを鞘成分とし,ポリエチレンテレフ
タレートを芯成分とする複合繊維からなる不織布がある
が,この場合,低目付では柔らかさが損なわれないが,
芯成分としてポリエチレンテレフタレート使用すること
から中目付以上の不織布ではどうしても柔らかさの点で
限界がある。
本発明の目的は,可紡性が良好なLLDPEを鞘成分,ポ
リアミドを芯成分とする複合繊維からなるソフトな風合
にスパンボンド不織布を提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明者は,上記課題を解決すべく鋭意研究した結果
発明に到達したものである。すなわち,本発明は,エチ
レンとオクテン−1とのコポリマーで,オクテン−1を
実質的に1〜15重量%含有し,密度か0.900〜0.940g/cm
3,メルトインデツクス値がASTMのD−1238(E)の方法
で測定して5〜45g/10分であり,融解熱がDSCで測定し
て25cal/g以上である線状低密度ポリエチレンを鞘成分
とし,96%硫酸溶媒中で25℃で得られる相対粘度が2.5〜
2.6のナイロン6を芯成分とし,これら鞘成分と芯成分
との複合比が20/80〜80/20重量%である単糸繊度5デニ
ール以下の熱接着性複合繊維からなる繊維集合体であ
り,溶融押出された該複合繊維がエア・サツカーにて延
伸と送り出し作用を受けた後,移動する多孔性捕集器上
に吹きつけることにより形成された繊維集合体であっ
て,該繊維集合体が上記複合繊維を構成する鞘成分の融
点より15〜30℃低い温度で熱圧接され,圧接面積率が7
〜40%,目付が10〜200g/m2,単位目付当たりの強力が9
(kg/3cm幅)/(100g/m2)以上,かつ目付が15g/m2
ときの単位目付当たりのトータルハンドが0.53g/(g/
m2)以下であるとともに目付が40g/m2のときの単位目付
当たりのトータルハンドが1.70g/(g/m2)以下であるこ
とを特徴とする熱接着性複合繊維からなる不織布を要旨
とするものである。ここで,本発明における圧接面積率
はシート面積に対する圧接面積の割合を示すもので圧接
面積率が大きい程強力が高くなるが,風合が粗硬にな
る。
また,該LLDPEは,オクテン−1の含有量のうち,15%
以下の範囲では他のα−オレフィンを含有してもよい。
なお,該LLDPEには潤滑剤,顔料,安定剤,難燃剤等の
添加剤を含有してもよい。
本発明における繊維はスパンボンド不織布に好適なも
のであり単糸繊度が太くなると風合の良いものが得られ
ず,単糸繊度5デニールを超える繊維を対象とするもの
ではない。
複合繊維に用いるナイロン6は,その単体,あるいは
これを主体とする共重合体であればよい。このナイロン
6は,艶消剤,安定剤,顔料,染料,難燃剤,帯電防止
剤などの添加剤を含有していても差しつかえない。複合
繊維の鞘成分であるLLDPEと芯成分であるナイロン6と
の構成比は,LLDPE20〜80重量%に対し,ポリアミド80〜
20重量%とする必要がある。LLDPEが20重量%未満の場
合は繊維強力が高くなっても接着力が弱くなり,風合的
にも粗硬となり好ましい不織布が得られない。
逆に,LLDPEが80重量%を超える場合の不織布は繊維の
接着力は高く風合的にもソフトであるが,強度が低くな
って好ましくない。本発明においてオクテン−1の含有
量が15重量%を超えると細デニール化するのが難しく,
一方,1重量%未満の場合は得られる繊維が硬くなり風合
がよくない。また,LLDPEの密度が0.940g/cm3を超えると
風合が粗硬で,かつ繊維の軽量化が図れず,逆に0.900g
/cm3未満の場合,高い強度の繊維を得ることが困難とな
る。
MI値をASTMのD−1238(E)の方法で測定して5〜45
g/10分のLLDPEに限定した理由は,LLDPE単体で製糸する
とMI値が5g/10分未満では吐出糸条の変形がスムーズに
行なわれず高速紡糸は不可能となる。つまり,紡糸温度
を極端に高くしなければ高速紡糸が容易にできないこと
であり,極端な高温での紡糸ではノズル面の汚れが発生
し易く操業上好ましくないことになる。逆にMI値が45g/
10分を超えると得られた繊維の強度が低くなり好ましく
ない。
融解熱が25cal/g未満のLLDPEは現在のところ原因は不
明であるが可紡性が良くない。連続フィラメントをエア
・サッカーにより延伸した後、すなわち紡糸ノズルから
吐出された溶融ポマリーをエア・サッカーによって高速
で牽引・引き取ることにより,ほとんど配向の進んでい
ない状態とした後,直接不織布を製造するスパンボンド
法においては,細デニール化する場合融解熱が25cal/g
未満のLLDPEはエア・サッカーの空気圧を高くする必要
がある。ところが,融解熱が25cal/g以上のLLDPEの場
合,空気圧力を低くして引き取ることができ,かつ,よ
り細デニール化ができるものである。
本発明における融解熱は以下のようにして測定したも
のである。つまりパーキンエルマー社(Perkin−Elme
r)DSC−2Cを使用し,試料約5mgを採取し,昇温速度(s
can rate)を20℃/分とし,室温より昇温して得られる
DSC曲線について同装置マニユアルに従って求める。
本発明の繊維は従来公知の複合繊維用の溶融紡糸装置
を用いて紡糸することができる。LLDPEのポリマーの紡
糸温度は,210〜270℃で好ましくは230〜260℃である。
一方,ナイロン6は,96%硫酸溶媒中で25℃で測定して
得られる相対粘度が2.5〜2.6の範囲であることが,ソフ
トな風合の不織布を得るために必要な条件となる。ま
た,その紡糸温度は250〜280℃が好ましい。
上記範囲外の紡糸温度で行なうと紡糸調子が不良とな
り満足できる不織布が得られにくくなる。つまり,紡糸
温度を上記範囲より低くした場合には紡糸速度を高くす
ることが困難であり,細デニール繊維を得ることが難し
く,さらにエア・サッカーのエア圧力を高くする必要が
ある。また,得られる不織布は紡糸の糸切れが多発する
ため均質な不織布が得られにくいことになる。逆に紡糸
温度を上記温度範囲より高くした場合にはノズル表面が
汚れやすくなり,長時間操業した時にはノズル表面汚れ
による糸切れにより不均質な不織布となる。これを防ぐ
ためにノズル表面を定期的にしかも短期間ピッチでのノ
ズル表面の洗浄が必要であるのでロスが大きくなる。
すなわち,本発明では両者の溶融紡糸時の温度差が小
さいので溶媒押出後の複数繊維の冷却がスムーズとな
り,糸条への冷却不良均一による歪みが残りにくい。こ
のため,得られる複合繊維が均一でしかも可紡性も良好
となる。つまり高温で紡糸性が良好であるLLDPEを選択
し,両者の紡糸温度を近づけることで初めて糸切れ率の
少ない複合繊維が得られるわけである。
本発明のスパンボンド不織布を製造する場合,紡糸時
に糸切れ生じると必ず目付斑のある不織布あるいは大き
な穴のある不織布となる。大きな穴の欠点は,目付重量
が10〜50g/m2の低目付不織布の場合,加工工程において
ロール状から引き出す際に破断するか,あるいは欠点箇
所でシワ又は吊りが発生し不織布欠点となり,外観品位
が悪くなる。一方,目付垂量が50g/m2以上の高目付不織
布をカーペット基布に用いた場合,糸切れにより穴があ
いているとパイルの打ち込みができない。また,加工時
のシワや吊りのためウェブが重なり過ぎて不織布の厚み
が増加しすぎるとパイリングがスムーズに行なわれず,
時により針が折れることになる。このため操業性及び外
観品位が悪くなる。いずれの場合も糸切れによる欠点が
そのまま不織布の欠点となる。したがって,このような
紡糸の糸切れにより生じた欠点は出荷時カットする必要
があるため,短尺反ができ,歩留りが悪くなる。
不織布の目付重量を10〜200g/m2とした理由は,不織
布重量が200g/m2を超えると不織布が粗硬になり,かつ
嵩高くなり好ましくない。また,10g/m2未満では風合は
ソフトである強力が低く実用性に乏しいことになる。
不織布の単位目付当たりの強力が9(kg/3cm幅)/
(100g/m2)以上,かつ目付が15g/m2のときの単位目付
当たりのトータルハンドが0.53g/(g/m2)以下であると
ともに目付が40g/m2のときの単位目付当たりのトータル
ハンドが1.70g/(g/m2)以下とした理由は,これらの条
件をともに満足しなければ,実用的な強力を有しかつ柔
軟性にもすぐれた不織布とはならないためである。
また,ウェブの熱処理を行い繊維同志を熱圧着させる
時の圧接面積率は不織布の風合と強力の関係から7〜40
%が必要である。7%未満では風合はソフトであるが強
力が不十分である。逆に圧接面積率が40%を超えると強
力は高くなるが硬い不織布となり本発明では好ましくな
い。なお,不織布ウエブをLLDPEのソフトな風合を生か
し,不織布の強力を高めるため熱圧接を行う。
圧接方法は例えばエンボス加熱ロール等を用いて熱と
圧力にてウエブを構成する交絡フイラメントを接着させ
る。この熱接着温度は,不織布の風合及び強力に影響を
与えるもので,本発明においては,鞘成分のLLDPEの融
点より15〜30℃低い温度で熱処理し,熱接着させること
が重要となる。つまり,エンボス加熱ロールの表面温度
が上記温度範囲より高くなると不織布の強力が高くなる
が風合が硬くなり好ましくない。一方,エンボス加熱ロ
ールの表面温度が上記範囲より低くなると不織布の風合
はソフトであるがフィラメント間の接着が不十分である
ため強力が低くなる。次に,繊維の断面形状としては円
形断面図の他に異形あるいは扁平とすることにより断面
形状の特徴を生かしたシートを得ることができる。以上
詳述したように,本発明の不織布は欠点が少なく,かつ
風合が良好なものである。
(実施例) 以下,実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
なお,実施例中に示した物性値の測定方法は次のとお
りである。
(1) 不織布の引張強力 JIS L−1096に記載のストリップ法に準じ,巾30mm,長
さ100mmの試験片から最大引張強力を測定した。
(2) 不織布のトータル・ハンド JIS L−1096に記載のハンドル・オ・メーター法に準
じ,スロット巾10mmで測定した。
数値の小さい方が柔らかい風合を示す。
実施例1 オクテン−1を5重量%含有し,密度が0.937g/cm3,M
1値がASTMのD−1238(E)の方法で測定して25g/10分,
DSCで測定して得られる融解熱が40calg,融点が125℃のL
LDPEを鞘成分とし,相対粘度が2.6のナイロン6(25℃9
6%硫酸100ccに試料1g溶解して測定)の相対粘度が2.6
を芯成分とし,複合紡糸用溶融紡糸装置を用いて,鞘成
分であるLLDPEの紡糸温度230℃,芯成分のナイロン6の
紡糸温度265℃,ノズル0.4mmΦ×200孔数,単孔吐出量
1.25g/分の条件下においてLLDPEとナイロン6の複合比
を重量比50:50の割合で溶融押出し,ノズル下2000mmの
位置に設けたエア・サッカーを使用して連続マルチフィ
ラメントを引き取った。その結果を第1表に示す。
比較例1 オクテン−1を7重量%含有し,密度が0.931g/cm3,
メルトインデックス値がASTMのD−1238(E)の方法で
測定して25g/10分,融解熱がDSCで測定して23cal/g融点
124℃のLLDPEを用いて実施例1と同様の方法で連続マル
チフィラメントを引き取った。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように,実施例1のLLDPEを用い
た場合,比較例1のLLDPEに比べて紡糸速度を高くする
ことが可能で,単糸繊度の細かいものが得られた。ま
た,エア・サッカーの空気圧力を低くすることが可能で
あり,糸質性能の強伸度特性も優れていた。
実施例2 実施例1のエア・サッカーを用いて得たマルチフィラ
メントを移動するエンドレスの金網上に捕集し,目付15
g/m2と40g/m2のウェブとした後,エンボス加熱ロールと
金属加熱ロールとで構成されるロール群により線圧力30
kg/cm,圧接面積率15%を一定とし,熱処理温度を95℃か
ら110℃まで変えて熱処理温度の影響を検討した。得ら
れた不織布の性能結果を第2表に示す。
比較例2 熱処理温度を90℃,115℃に変更する以外,他の条件は
全て実施例2に準じて不織布を製造した。得られた不織
布の性能結果を第2表に示す。
比較例3 実施例1で用いたLLDPEを鞘成分とし,固有粘度=0.7
0(フェノール:テトラクロルエタン=1:1の混合溶媒使
用,20℃で測定)のポリエチレンテレフタレートを芯成
分とし,実施例1と同様の孔数200の複合ノズルを複数
個使用し,鞘成分であるLLDPEの紡糸温度250℃,芯成分
のポリエチレンテレフタレートの溶融紡糸温度290℃,
単孔吐出量1.25g/分,LLDPEとポリエチレンテレフタレー
トの複合比を重量比50:50で溶融押出し,実施例1に準
じてフィラメントを引き取り,実施例2に準 じてフイラメントをウエブとし不織布を得た。不織布の
特性を第2表に示す。第2表より明らかなように,熱処
理温度が鞘成分の融点より15〜30℃低い温度範囲で性能
のよい不織布が得られることが分かる。また,芯成分を
ポリエチレンテレフタレートからナイロン6に変えるこ
とにより不織布の目付が大きくなっても風合のソフトな
ものが得られる。
(発明の効果) 本発明の熱接着性複合長繊維からなる不織布は,繊維
の鞘成分を特定構造の線状低密度ポリエチレンで構成し
た点と,繊維の芯成分を96%硫酸溶媒中で25℃で得られ
る相対粘度が2.5〜2.6のナイロン6とした点と,溶融押
出時にエア・サツカーにて延伸をかけただけの長繊維ス
パンボンド不織布であるという点と,繊維どうしを熱圧
接するときの温度を鞘成分の融点より15〜30℃低い温度
範囲に規定した点と,その熱圧接の際の圧接面積率を7
〜40%という低い値に規定した点と,目付を10〜200g/m
2とした点とに加え,さらにナイロン6を繊維の芯成分
とした点とのいずれによっても,不織布の風合の向上に
寄与することができ,特に繊維の鞘成分を上述の特定構
造の線状低密度ポリエチレンで構成するとともに,その
芯成分を上述の特定のナイロン6とすることで,繊維の
構成材料の面から不織布の風合を格段に向上させること
ができ,また不織布の単位目付当たりの強力を9(kg/3
cm幅)/(100g/m2)以上,かつ目付が15g/m2のときの
単位目付当たりのトータルハンドが0.53g/(g/m2)以下
であるとともに目付が40g/m2のときの単位目付当たりの
トータルハンドが1.70g/(g/m2)以下であるようにした
ため,所要の不織布強力を低下させることがないうえ
に,柔らかさと手ざわりの風合いが非常にすぐれてお
り,しかも上述のように15g/m2という低目付の場合はも
ちろんのこと,目付が40g/m2と高くなってもなお風合の
ソフトな不織布を得ることができるという顕著な効果が
あり,このため低目付の不織布は使い捨ておむつの内張
りとして特に適したものとなり一方,高目付の不織布は
袋物,カーペット基布,フィルター等広範囲の用途に適
用できるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−6160(JP,A) 特開 平1−20322(JP,A) 特開 昭63−243324(JP,A) 「熱融着木織布およびスパンボンド木 織布大阪ケミカル・リサーチシリーズV ol.3 No.95」(株)大阪ケミカ ルマーケティングセンター(昭和60年5 月1日)第6頁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンとオクテン−1とのコポリマー
    で,オクテン−1を実質的に1〜15重量%含有し,密度
    が0.900〜0.940g/cm3,メルトインデツクス値がASTMのD
    −1238(E)の方法で測定して5〜45g/10分であり,融
    解熱がDSCで測定して25cal/g以上である線状低密度ポリ
    エチレンを鞘成分とし、96%硫酸溶媒中で25℃で得られ
    る相対粘度が2.5〜2.6のナイロン6を芯成分とし,これ
    ら鞘成分と芯成分との複合比が20/80〜80/20重量%であ
    る単糸繊度5デニール以下の熱接着性複合繊維からなる
    繊維集合体であり,溶融押出された該複合繊維がエア・
    サツカーにて延伸と送り出し作用を受けた後,移動する
    多孔性捕集器上に吹きつけることにより形成された繊維
    集合体であって,該繊維集合体が上記複合繊維を構成す
    る鞘成分の融点より15〜30℃低い温度で熱圧接され,圧
    接面積率が7〜40%,目付が10〜200g/m2,単位目付当た
    りの強力が9(kg/3cm幅)/(100g/m2)以上,かつ目
    付が15g/m2のときの単位目付当たりのトータルハンドが
    0.53g/(g/m2)以下であるとともに目付が40g/m2のとき
    の単位目付当たりのトータルハンドが1.70g/(g/m2)以
    下であることを特徴とする熱接着性複合繊維からなる不
    織布。
JP1032326A 1989-02-10 1989-02-10 熱接着性複合繊維からなる不織布 Expired - Lifetime JP2636925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1032326A JP2636925B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 熱接着性複合繊維からなる不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1032326A JP2636925B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 熱接着性複合繊維からなる不織布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02216251A JPH02216251A (ja) 1990-08-29
JP2636925B2 true JP2636925B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=12355820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1032326A Expired - Lifetime JP2636925B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 熱接着性複合繊維からなる不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2636925B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK132191D0 (da) * 1991-07-05 1991-07-05 Danaklon As Fibre og fremstilling deraf
JPH06126871A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Kao Corp 不織布及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0811864B2 (ja) * 1986-10-03 1996-02-07 ユニチカ株式会社 熱接着性繊維からなる不織布及びその製造方法
JPS63243324A (ja) * 1987-03-25 1988-10-11 Unitika Ltd 熱接着繊維及びその不織布
JPS6420322A (en) * 1987-07-13 1989-01-24 Mitsubishi Petrochemical Co Conjugated fiber

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「熱融着木織布およびスパンボンド木織布大阪ケミカル・リサーチシリーズVol.3 No.95」(株)大阪ケミカルマーケティングセンター(昭和60年5月1日)第6頁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02216251A (ja) 1990-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4981749A (en) Polyolefin-type nonwoven fabric and method of producing the same
US5068141A (en) Polyolefin-type nonwoven fabric and method of producing the same
EP0277707B1 (en) Polyolefinic biconstituent fiber and nonwoven fabric produced therefrom
US20030171054A1 (en) Multiple component spunbond web and laminates thereof
JP2000502411A (ja) メルトブローン(meltblown)ポリエチレン布および同一物の製造方法
EP0579883B1 (en) Hotmelt-adhesive fiber sheet and process for producing the same
JP2636925B2 (ja) 熱接着性複合繊維からなる不織布
JP2909164B2 (ja) 吸水性能の優れた複合繊維および不織布
JPS63243324A (ja) 熱接着繊維及びその不織布
JPH0643660B2 (ja) 熱接着長繊維からなる不織布
JPH0811864B2 (ja) 熱接着性繊維からなる不織布及びその製造方法
JP2010196226A (ja) 原着ポリアミド繊維
JPH10331063A (ja) 複合不織布およびその製造方法
JP3101414B2 (ja) 伸縮性を有するポリエステル系弾性不織布及びその製造方法
JP5148959B2 (ja) ポリアミド繊維
JPH07103507B2 (ja) 熱接着性長繊維からなる不織布
JP4582886B2 (ja) 耐候性長繊維不織布
JP3107626B2 (ja) 熱接着長繊維不織布
JPH1161618A (ja) 極細繊維不織布及びその製造方法
JPH05186955A (ja) 熱接着長繊維不織布
JP2533289B2 (ja) ポリエチレンとポリプロピレンとのブレンド構造体からなる繊維
JPS63227814A (ja) 熱接着繊維及びその不織布
JP2768461B2 (ja) ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド構造体からなる繊維及びその繊維を用いた不織布
JPH07138863A (ja) ポリエステル系極細繊維不織ウエブ及びその製造方法
JP5704875B2 (ja) 熱接着性ポリエステル系長繊維不織布の製造方法およびそれにより構成される熱接着シート材