JP2635969B2 - 健康状態データ収集装置および健康状態データ収集方法 - Google Patents

健康状態データ収集装置および健康状態データ収集方法

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JP2635969B2
JP2635969B2 JP62144817A JP14481787A JP2635969B2 JP 2635969 B2 JP2635969 B2 JP 2635969B2 JP 62144817 A JP62144817 A JP 62144817A JP 14481787 A JP14481787 A JP 14481787A JP 2635969 B2 JP2635969 B2 JP 2635969B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は、病院等において多数の患者の体温データ
を計測するに好適な健康状態データ収集装置および健康
状態データ収集方法に関する。
《発明の概要》 この発明では、患者の体温を測定して表示する機能を
有する電子式体温計と、体温データを患者別に記憶して
出力する機能を有する携帯器とを設けるとともに、前記
体温計が前記携帯器の所定部位に位置決めされた状態に
おいて、体温計から携帯器への体温データ移送を無線媒
体を介して行なう手段を設け、病院等において効率よく
患者の体温データを収集できるよにしたものである。
《従来技術とその問題点》 病院における入院患者は、定められた時間の到来とと
もに体温測定を行なうことが義務付けられており、これ
に対応して看護スタッフ側では、当該時間とともに患者
の枕許へ出向き、患者に配布された体温計から計測値を
目線で読取り、メモ帳あるいは体温測定一覧表等に転記
し、これをナースステーションへ持ち帰ってカルテ上の
グラフ作成等に供するわけである。
しかしながら、病院経営の合理化により、看護スタッ
フ一人当たりの患者数が増大しつつある今日、全看護業
務に占める体温測定,転記業務の割合いは相当なものど
なり、そのため各患者に対する本来の看護業務に支障を
来たすという問題があった。
《発明の目的》 この発明の目的は、病院において、各体温計からの計
測値読取及び転記に要する時間と労力を軽減することに
ある。
《発明の構成と効果》 上記目的を達成するため、特許請求の範囲第1項記載
の発明では、患者に接触して当該患者の健康状態に応じ
た健康状態データを検出する小形測定器と、この小形測
定器で検出した前記健康状態データを収集するデータ収
集装置と、を有する健康状態データ収集装置であって、 前記データ収集装置は、患者を区別するための患者識
別データを前記小形測定器を使用する患者が変わる毎に
前記小形測定器に送信する患者識別データ送信手段を備
え、 前記小形測定器は、前記データ収集装置の患者識別デ
ータ送信手段から送信されてきた前記患者識別データを
受信して記憶する患者識別データ記憶手段と、 前記検出した健康状態データを送信する際、その健康
状態データと共に、前記患者識別データ記憶手段に記憶
されている前記患者識別データを前記データ収集装置に
送信する健康状態データ送信手段と、を備えている、 ことを特徴とするものである。
また、特許請求の範囲第2項記載の発明では、小形測
定器によって患者から当該患者の健康状態に応じた健康
状態データを検出して、その健康状態データをデータ収
集装置で収集する健康状態データ収集方法において、 前記データ収集装置が患者を区別するための患者識別
データを前記小形測定器を使用する患者が変わる毎に前
記小形測定器に送信するステップと、 前記小形測定器が前記データ収集装置から送信されて
きた患者識別データを受信して記憶するステップと、 前記小形測定器が健康状態データを検出するステップ
と、 前記小形測定器が検出した健康状態データと共に、記
憶しておいた患者識別データを前記データ収集装置に送
信するステップと、 前記データ収集装置が前記小形測定器から送信されて
きた健康状態データおよび患者識別データを受信するス
テップと、 を有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、各患者から受けとった電子
式体温計等の小形測定器をデータ収集装置にセットする
だけで、自動的に小形測定器からデータ収集装置への健
康状態データの移送を行うことができるため、体温測定
業務等の患者の健康状態データ収集処理の迅速化が図ら
れ、看護スタッフを本来の看護業務に専念させることが
できる。
また、体温計の小形測定器には小型測定器を使用する
患者が変わる毎に、その患者の患者識別データがデータ
収集装置側から送信されて記憶され、その小形測定器が
健康状態データを検出して送信する際には、その健康状
態データと共に患者識別データがデータ収集装置に送信
されるので、小型測定器を使用する患者が変わった場合
でも、データ収集装置が小型測定器からの健康状態デー
タを収集する際には、同時に送られた患者識別データに
より測定データと患者との対応が常にとられており、測
定データ収集の際の看護スタッフ等の手間を減少できる
と共に、その収集が迅速かつ正確に行える。
《実施例の説明》 第1図は本発明に係る健康状態データ収集装置の一実
施例である体温計測装置の外観構成を示す斜視図であ
る。なお、同図は、携帯器内に電子式体温計を挿入した
状態を示している。
同図に示されるように、この体温計測装置は、患者の
健康状態に応じた健康状態データとして患者の体温を測
定して表示する機能を有する小形測定器としての電子体
温計1と、電子体温計1から患者別の体温データを収集
記憶して出力する機能を有するデータ収集装置としての
携帯器2とから構成されている。
第2A図に示されるように、電子式体温計1は、在来の
電子式体温計とほぼ同様な外観形状を有し、その先端部
には感温部10が、またその基部には液晶表示器11及び操
作ボタン12が設けられている。操作ボタン12は、電源投
入,測定開始指令等に利用される。
液晶表示器11には、在来の表示器同様に、7セグメン
ト方式の数字表示部13及び摂氏記号からなる単位表示部
14が設けられている。
以上の従来構成に加え、特にこの実施例では、新たに
液晶表示器11の長手方向両端部に隣接して、受信用フォ
トトラジスタを構成する受光部15及び送信用発光ダイオ
ードを構成する発光部16がそれぞれ設けられている。
受光部15及び発光部16としては、例えば可視光線また
は赤外線を受光,発光するようになされている。
第4A図に示されるように、電子式体温計1のケース内
部には、制御部100,体温計測アルゴリズム演算部102,メ
モリ103,LCD表示制御部104,シリアルデータ送信制御部1
05及びシリアルデータ受信制御部106がそれぞれ内蔵さ
れている。
制御部100はマイクロプロセッサを主体として構成さ
れ、後述する第8A図〜第8C図に示される動作を実行する
ようになされている。
体温計測アルゴリズム演算部102では、感温部10に埋
め込まれた体温ピックアップ101からの信号に基づき、
公知の体温計測アルゴリズムに従って、体温データを算
出するようになされている。
メモリ103はRAM等で構成され、その内部には第7A図に
示されるように、体温データ及び患者識別用のIDデータ
が記憶可能になされている。
LCD表示制御部104では、測定された体温データを、例
えば第2A図に示されるように数値表示させたり、あるい
は従来公知の各種の表示を行うようになされている。
シリアルデータ送信制御部105は、公知のパラレル/
シルアル変換器及びドライバ回路等で構成されており、
発光部16を構成する発光ダイオード16aを点滅駆動する
ようになされている。
シリアルデータ受信制御部106は、公知の波形整形回
路及びシリアル/パラレル変換器等で構成されており、
受光部15を構成するフォトトランジスタ15aを介して検
出されたシリアルデータを受信するようになされてい
る。
一方携帯器2は、電子式体温計1を収納し得る程度の
幅を有する長方形状のケース20を有し、その側面には電
源スイッチ21及びホストコンピュータ接続用のソケット
22が設けられている。
また、ケース20の正面には、LED,LCD等からなる表示
器23,数字キー24A,*キー24B,#キー24C,読出キー24D及
び書込キー24Eが配列されている。
また、ケース20の内部には、電子式体温計1の横断面
形状に対応させた断面形状を有する細長い空洞25が設け
られ、この空洞25の入口はケース20の上面に開口されて
いる。
そして、空洞25の内部側面には、第3図に示されるよ
うに、発光ダイオードを構成する発光部26及び受光トラ
ンジスタを構成する受光部27が取付けられており、同図
に示されるように空洞25内に電子式体温計1を収納した
状態においては、発光部26には電子式体温計1の受光部
15が対向し、また受光部27には電子式体温計1の発光部
16が対向するようになされている。
携帯器2のケース20内には、第5図に示されるよう
に、制御部200,メモリカード201,キー制御部202,シリア
ルデータ送信部203,シリアルデータ受信部204及びRS−2
32Cインタフェース205が内蔵されている。
制御部200は、マイクロプロセッサを主体として構成
され、後述する第9A図〜第9C図のフローチャートに示さ
れる動作を実行するようになされている。
メモリカード201は、いわゆるカード形状のRAM,EEPRO
M等で構成されており、その内部には第7B図に示される
ように、体温データと患者識別用のIDデータとを対とし
て、最大100人分の体温データが記憶可能になされてい
る。
キー制御部200には、いわゆるダイナミック式キーボ
ードエンコーダ等で構成され、前述した数字キー24A,*
キー24B,#キー24C,読出キー24D及び書込キー24Eの中で
操作されたキーに対応するキーコードを検出するように
なされている。
シリアルデータ送信部203は、公知のパラレル/シリ
アル変換器及びドライバ回路等で構成されており、送信
データに応じて発光部26を構成する発光ダイオード26A
を点滅駆動するようになされている。
シリアルデータ受信部204は、波形整形回路及び公知
のシリアル/パラレル変換器等で構成され、受光部27を
構成する受光トランジスタ27Aからの信号に基づき受信
データを検出するようになされている。
RS−232Cインタフェース205は、携帯器2を例えばナ
ースステーションに設置されたホストコンピュータ(パ
ソコン等)に接続する際のインターフェースとして機能
するものである。
次に、以上の構成よりなる体温計測装置の動作である
本発明に係る健康状態データ収集方法の一実施例を第8A
図〜第8C図に示される電子式体温計1の動作フローチャ
ート及び第9A図〜第9C図に示される携帯器2の動作フロ
ーチャートを参照しながら説明する。
まず、各電子式体温計1内にIDコードを登録する操作
から説明する。
この場合、まず操作ボタン12を押圧して電子式体温計
1の電源を投入し、その状態で電子式体温計1を第3図
に示されるように、携帯器2の空洞25内に装着する。
一方、携帯器2側でも同様に電源スイッチ21を操作し
て電源を投入させた後、数字キー24A,*キー24B,#キー
24C,書込キー24Eを適宜操作して当該患者のIDコードに
相当するキー入力操作を行なう。
すると、第9A図のフローチャートにおいて、初期化処
理(ステップ901)に続いてキー入力有りとの判定がな
され(ステップ902肯定)、更にIDデータ送信処理との
判定がなされて(ステップ903肯定)、第9B図へ移っ
て、IDデータ受信コマンド送信処理が行なわれ(ステッ
プ912)、以後送信終了を待機する(ステップ913に否
定)。
ここで、IDデータ受信コマンドのフォーマットは、第
6A図に示されるように、STX,コマンド,パラメータ及び
BCCからなる4バイト構成となされている。
一方、電子式体温計1側では、第8A図に示されるよう
に、初期化処理(ステップ801)に続いてシリアルデー
タ受信準備処理を行ない(ステップ802)、その後携帯
器2側から送信されたIDデータ受信コマンドを受けて受
信データ有りとの判定を行ない(ステップ803肯定)、
第8B図へ移って、IDデータ受信コマンドである旨の確認
を行ない(ステップ810)、直ちにシリアルデータ送信
準備処理に入り(ステップ811)、IDデータ受信準備完
データACKの送信処理を行ない(ステップ812)、その後
受信データ待機状態に入る(ステップ813否定)。
ここで、IDデータ受信準備完データACKのフォーマッ
トは、前述した第6A図と同様4バイト構成になってい
る。
一方、携帯器2側では、第9B図において、送信処理の
終了を持って(ステップ913肯定)、体温計1からのACK
受信処理を行ない(ステップ914)、それが正常である
ことを条件として(ステップ915肯定)、IDデータの送
信処理を開始し(ステップ916)、以後送信処理の終了
を待機する(ステップ917否定)。
一方、電子式体温計1側では、携帯器2側から送られ
てくるIDコードに基づいて受信データ有りを確認し(ス
テップ831肯定)、直ちに受信データのロードを行ない
(ステップ814)、データ受信終了を待って(ステップ8
15肯定)、IDデータ受信終了データACKの送信処理を行
ない(ステップ816)、その後受信されたIDデータをメ
モリへ記録する(ステップ817)。
このとき受信されたIDデータは、前述したように、第
7A図に示されるように、メモリ103内に記憶される。
一方、携帯器2側では、体温計1側からのACK受信処
理を行ない(ステップ918)、それが正常であることを
条件として(ステップ919肯定)、IDデータ送信処理を
終了し、第9A図に戻って新たなキー入力を待機する状態
となる(ステップ902否定)。
次に、電子式体温計1側で行なわれる計測制御につい
て説明する。
電源を投入した状態において、操作ボタン12を押圧し
公知の計測開始指令を与えると、第8A図のフローチャー
トにおいて、計測開始が判定され(ステップ804肯
定)、直ちにシリアルデータ受信状態をディセーブルと
する(ステップ805)。
その後、公知の手法により、感温部10に内蔵された体
温ピックアップ101からの信号に基づき、体温計測アル
ゴリズム演算部102の作用により、体温計測処理を行な
い(ステップ806)、検温測定終了を待って(ステップ8
07肯定)、シリアルデータ受信準備処理に復帰し(ステ
ップ808)、以後、新たな受信データを待機する状態と
なる。(ステップ809否定)。
なお、説明は省略したが、体温計測処理(ステップ80
6)においては、公知の手法により、測定された体温を
液晶表示器11を用いて外部へ表示するわけである。
そして、測定された体温データは、第7A図に示される
ように、メモリ103内に記憶される。
次に、計測された体温データを電子式体温計1から携
帯器2へと移送する場合の処理について説明する。
体温測定が終了したならば、終了直後電源が投入され
たままの体温計1をそのまま第3図に示されるように、
携帯器2の空洞25内に挿入する。
一方、携帯器2側では、前述した各種のキー24A〜24E
に用いて、検温データ収集処理に相当するキー入力操作
を行なう。
すると、第9A図のフローチャートにおいて、検温デー
タ収集処理との判定がなされ(ステップ905肯定)、直
ちに計測データ受信コマンド送信処理がなされ(ステッ
プ906)、以後送信処理の終了を待機する状態となる
(ステップ907否定)。
一方、電子式体温計1側では、第8A図のフローチャー
トにおいて受信データ有りとの判定が行なわれた後(ス
テップ803肯定)、更にIDデータ受信コマンドでないこ
との確認を経て(ステップ810否定)、第8C図に移り、
計測データ受信コマンドである旨を確認した後(ステッ
プ815肯定)、シリアルデータ送信準備処理を行ない
(ステップ819)、以後検温計測データ送信処理を開始
し(ステップ820)、送信終了を待機する状態となる
(ステップ821否定)。
一方携帯器2側では、計測データ受信コマンド送信処
理の終了を待って(ステップ907肯定)、データ受信処
理へ移行し、電子式体温計1側から体温データが送信さ
れたことを受けて受信データ有りの確認を行ない(ステ
ップ908肯定)。直ちに受信データをロードするととも
にこれを第1図に示されるように表示器23に表示させ
(ステップ909)、受信終了を待って(ステップ910肯
定)、受信されたデータをメモリカード201内に、第7B
図に示されるように、患者別に整理して記憶させる(ス
テップ911)。
ここで、体温データのフォーマットは、第6B図に示さ
れるように、STX,ヘッダ,有効バイト数,検温データ及
びBCCからなる6バイト構成となされている。
次に、各体温計1から収集された体温データを、ホス
トコンピュータへ送信する処理について説明する。
この場合、第1図に示されるように、ホストコンピュ
ータ(図示せず)に通ずるケーブル3の先端に取付けら
れたプラグ4を、携帯器2のケース20側面に設けられた
ソケット22に差込み、次いで携帯器2の各種キー24A〜2
4Dを利用し、患者別収集データ送信指令に相当する入力
操作を行なう。
すると、第9A図のフローチャートにおいて、患者別収
集データ送信処理との判定がなされ(ステップ904肯
定)、第9C図に移って、ホストコンピュータからの受信
データ有り(ステップ920肯定)及び患者別収集データ
送信コマンドの確認(ステップ921肯定)を経て、患者
別収集データをホストコンピュータへと送信し(ステッ
プ922)、その終了を待って(ステップ923肯定)、ホス
トコンピュータより正常終了ACKを受信し(ステップ92
4)、それが正常であることを条件として(ステップ925
肯定)、患者別収集データの送信を終了する。
ここで、患者別収集データのフォーマットは、第6C図
に示されるように、STX,ヘッダ,開始レコード/終了レ
コード,有効バイト長,患者別検温データ及びBCC等か
らなり、最大128バイトの可変長になされている。
このように以上の実施例装置によれば、計測の完了し
た体温計1を携帯器2の空洞25内に挿入するだけで、体
温計1から携帯器2へのデータ移送を非接触的に行なう
ことができる。
従って、多数の患者の体温を測定,収集するに際して
も、メモ帳,体温測定一覧表等への転記作業が一切不要
となり、著しい時間の節約となるほか、収集されたデー
タをそのままホストコンピュータ等の外部装置へ移送で
きるため、以後のデータ解析,グラフ作成等を極めてス
ムーズに行なわせることができる。
また、特にこの実施例では、予め携帯器2側の操作で
電子式体温計1側に各患者に対応したIDデータを登録可
能としているため、体温を収集する場合その都度患者の
IDデータをキー入力する手間が省けるほか、多数の患者
の体温データをランダムな順序で収集した場合にも、以
後IDデータに基づいて患者別体温データを簡単に整理す
ることができる等の効果を有する。
また、電子体温計1側には予め患者を区別するための
識別データが携帯器2側から送信されて記憶されてお
り、電子体温計1が健康状態データを検出して送信する
際には、その健康状態データと共に、その識別データを
携帯器2に送信するので、電子体温計1を使用する患者
が同一人物である限り、健康状態データの検出や送信毎
に識別データを入力する必要がなくなり、看護スタッフ
等の手間が減少すると共に、識別データの入力間違いが
減少するので、携帯器2では迅速かつ正確な健康状態デ
ータの収集が行える。
なお、以上の実施例では、電子体温計1から携帯器2
へのデータ移送を光を介して行なうための手段として、
液晶表示器22に新たに受光部15及び発光部16を設けた
が、これに代えて第2B図に示されるように、液晶表示部
で構成された単位表示部14を送信用発光部として用い、
これを点滅制御するようにしてもよい。このようにすれ
ば、第2A図の場合に比べ、コストダウンが可能となる。
更に、この実施例では体温計1から携帯器2へとデー
タを無線媒体を介して移送する手段として光によるもの
を示したが、移送手段はこれに限定されるものではな
い。
例えば、第10A図に示されるように、電子式体温計1
内に小型の鉄心入ループコイル17を内蔵させる一方、携
帯器2側には電子式体温計1が挿入される大径のループ
コイル28を同心に配置し、磁束18を介して誘導電磁界に
よりデータを移送してもよい。
更に、第10Bに示されるように、電子式体温計1内に
超音波振動子19を内蔵する一方、携帯器2側には超音波
受信子29を内蔵して、超音波30を介してデータの移送を
行なってもよい。
更に、以上の実施例では、体温計1を携帯器2に位置
決めする手段として、携帯器2のケース内に空洞25を設
けたが、位置決め手段もこれに限定されない。
例えば、ケース20の外側に電子式体温計1が嵌入され
る溝を形成したり、あるいはクランプ機構を設けて体温
計1を所定部位に保持するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る健康状態データ収集装置の一実施
例である体温計測装置の全体構成を示す斜視図、第2A図
及び第2B図は電子式体温計の外観の一例をそれぞれ示す
正面図、第3図は第1図におけるIII−III線断面図、第
4A図は第2A図の体温計に内蔵された電気回路の構成を示
すブロック図、第4B図は第2B図の体温計に内蔵された電
子回路の構成を示すブロック図、第5図は携帯器に内蔵
された電子回路の構成を示すブロック図、第6A図はコマ
ンドのフォーマットを示す説明図、第6B図は体温データ
のフォーマットを示す説明図、第6C図は患者別収集デー
タのフォーマットを示す説明図、第7A図は体温計内のメ
モリの内容を示すメモリマップ、第7B図は携帯器内のメ
モリの内容を示すメモリマップ、第8A図〜第8C図は体温
計の制御プログラムの構成を示すフローチャート、第9A
図〜第9C図は携帯器の制御プログラムの構成を示すフロ
ーチャート、第10A図及び第10B図はそれぞれデータ移送
手段の他の一例を示す模式図である。 1……電子式体温計 2……携帯器 11……液晶表示器 13……数字表示部 14……単位表示部 15……受光部 16……発光部 26……発光部 27……受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−83463(JP,A) 特開 昭61−155715(JP,A) 米国特許4642785(US,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者に接触して当該患者の健康状態に応じ
    た健康状態データを検出する小形測定器と、この小形測
    定器で検出した前記健康状態データを収集するデータ収
    集装置と、を有する健康状態データ収集装置であって、 前記データ収集装置は、患者を区別するための患者識別
    データを前記小型測定器を使用する患者が変わる毎に前
    記小形測定器に送信する患者識別データ送信手段を備
    え、 前記小形測定器は、前記データ収集装置の患者識別デー
    タ送信手段から送信されてきた前記患者識別データを受
    信して記憶する患者識別データ記憶手段と、 前記検出した健康状態データを送信する際、その健康状
    態データと共に、前記患者識別データ記憶手段に記憶さ
    れている前記患者識別データを前記データ収集装置に送
    信する健康状態データ送信手段と、を備えている、 ことを特徴とする健康状態データ収集装置。
  2. 【請求項2】小形測定器によって患者から当該患者の健
    康状態に応じた健康状態データを検出して、その健康状
    態データをデータ収集装置で収集する健康状態データ収
    集方法において、 前記データ収集装置が患者を区別するための患者識別デ
    ータを前記小型測定器を使用する患者が変わる毎に前記
    小形測定器に送信するステップと、 前記小形測定器が前記データ収集装置から送信されてき
    た患者識別データを受信して記憶するステップと、 前記小形測定器が健康状態データを検出するステップ
    と、 前記小形測定器が検出した健康状態データと共に、記憶
    しておいた患者識別データを前記データ収集装置に送信
    するステップと、 前記データ収集装置が前記小形測定器から送信されてき
    た健康状態データおよび患者識別データを受信するステ
    ップと、 を有することを特徴とする健康状態データ収集方法。
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