JP5520608B2 - 血糖測定値管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、血糖測定値管理システムに適用して好適な技術に関する。
より詳細には、病院内で複数の患者を対象として、血糖値の測定とインスリンの投与を、安全且つ確実に実行できる血糖値測定装置を含む血糖測定値管理システムに関する。
周知のように、糖尿病は膵臓のインスリン分泌異常に起因する。そのため、糖尿病患者は食事前に血糖値を測定し、その値に応じてインスリンを投与する必要がある。
従来、家庭内で患者或はその家族が患者の血糖値を簡便に測定するために、小型化した血糖値測定装置を、出願人は開発し、製造販売している。出願人による血糖値測定装置の特許出願を、特許文献1及び2として示す。
特開平10−19888号公報 特開平10−318928号公報
多くの患者が入院している病院では、この家庭用血糖値測定装置をそのまま医療現場にて使用している、という実態が報告されている。
しかし、家庭用途の血糖値測定装置では、単に血糖値を測定する機能しか備わっておらず、患者の取り違えやインスリン重複投与等の事故を未然に防止するための、安全面の工夫が設けられていない。
更に、多くの患者の血糖値測定処理とインスリン投与処置をそれぞれまとめて行うような、医療作業効率を考慮した機能が設けられていない。
今、医療現場向けに、安全面や作業効率等の観点から機能を洗練させた、新たな血糖値測定装置が求められている。
血糖値測定装置を病院で使う場合、複数個使うことが想定される。同じ形状のものが複数並ぶと、どれがどれだか判らない。このため、血糖値測定装置を取り違える、という事故が生じる可能性が高い。
このような場合、医療現場では、看護師等の医療業務従事者が各々の血糖値測定装置にシール等を貼付して、名前をつける、という運用が行われることが考えられる。
ところが、このシールは、雑菌の住処となる可能性が極めて高い。
血糖値測定装置は血液を扱う機器なので、雑菌が付着し易い。したがって、常にアルコール消毒する等のメンテナンスが必要である。このため、血糖値測定装置の筐体はアルコール消毒に適した防滴処理が施されている。
この防滴処理が施された筐体にシールを貼付すると、折角アルコール消毒をしても、シールの貼付面に塗布されている粘着剤と筐体との隙間等に雑菌が入り込み、消毒の効果が得られない可能性が高い。このことは院内感染の事故を引き起こす要因となる。また、アルコールは粘着剤を溶かす作用もあるので、アルコール消毒でシールが剥がれてしまう場合も起こりうる。このような理由から、筐体にシール等を貼付することは決して好ましいこととはいえない。
本発明は、かかる課題を解決し、衛生的で、且つ血糖値測定装置を取り違える事故を防ぐことができる新規な血糖測定値管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の血糖測定値管理システムは、血糖値測定装置と測定データ管理装置とを具備する。
複数の個体がシリアルナンバーによって一意に識別される血糖値測定装置は、内部の所定の場所にシリアルナンバーを格納するシリアルナンバー領域と、ニックネームを格納するニックネーム領域とを備える不揮発性ストレージと、不揮発性ストレージに格納され、複数の患者を一意に識別する患者IDが格納される患者IDフィールドと、患者の血糖値が格納される血糖値フィールドとを有する患者測定テーブルとを有する。更に、所定の命令を受けてシリアルナンバー領域からシリアルナンバーを読み出す読出制御部と、読出制御部に接続され、外部装置とのデータ通信を行う第一の通信部と、第一の通信部に接続され、通信相手からニックネームを第一の通信部を通じて受信したときのみ、ニックネーム領域にニックネームを記録する書込制御部と、を有する。
測定データ管理装置は、ユーザの操作を受け付ける操作部と、第一の通信部と通信を行い、所定の命令及びニックネームを第一の通信部に送信する第二の通信部と、シリアルナンバーが格納されるシリアルナンバーフィールドと、シリアルナンバーに対応し、ユーザによって設定されるニックネームが格納されるニックネームフィールドとを備える血糖値測定装置個別設定テーブルと、第二の通信部に接続され、第一の通信部と第二の通信部との通信の確立を検出する血糖値測定装置検出部とを有する。更に、血糖値測定装置検出部が第一の通信部と第二の通信部との通信の確立を検出したことに呼応して、読出制御部にシリアルナンバー領域からシリアルナンバーを読み出す命令を送信し、読出制御部から受信したシリアルナンバーを用いて血糖値測定装置個別設定テーブルを検索することにより、ニックネームを取得すると共に、操作部によって設定されたニックネームを第二の通信部に渡す、血糖値測定装置操作部と、血糖値測定装置操作部が取得したニックネームを表示する第一表示部とを有する。
また、本発明の好ましい形態として、血糖値測定装置内の不揮発性ストレージに、外部からのみ書き込みが可能なニックネーム領域を設けた。
そして、血糖値測定装置の電源オン時に、表示部にニックネームを表示するように構成した。
更に、測定データ管理装置は、血糖値測定装置のシリアルナンバーとニックネームを紐付けて登録する血糖値測定装置個別設定テーブルを設けている。そして、測定データ管理装置が血糖値測定装置と接続されて通信を開始した時に、自動的に血糖値測定装置のシリアルナンバーを読み出し、表示部に血糖値測定装置個別設定テーブルから得たニックネームを表示するようにしている。
また、本発明に用いられる血糖値測定装置は、
電源スイッチと、
前記電源スイッチの操作を受けて電源オンオフを制御する電源制御部と、
内部の所定の場所にシリアルナンバーを格納するシリアルナンバー領域とニックネームを格納するニックネーム領域とを備える不揮発性ストレージと、
所定の文字列等を表示する表示部と、
前記電源制御部から発される電源オン状態の通知に呼応して、前記ニックネーム領域から前記ニックネームを読み出し、前記表示部に前記ニックネームを表示させるべく制御すると共に、所定の命令を受けて前記シリアルナンバー領域から前記シリアルナンバーを読み出す読出制御部と、
前記読出制御部に接続され、外部装置に前記シリアルナンバーを送信する通信部と
を具備するものである。
そして、本発明に用いられる血糖値測定装置の好ましい形態として、更に、
前記通信部に接続され、前記外部装置からニックネーム文字列を前記通信部を通じて受信したときのみ、前記ニックネーム領域に前記ニックネーム文字列を記録する書込制御部と
を具備するものである。
そして、本発明に用いられる血糖値測定装置の好ましい形態として、更に、
電源端子と、
前記電源端子に加わった電圧を検出する電圧検出部を備え、
前記電源制御部は、前記電圧検出部が電圧を検出した後、電圧を検出しなくなったことに呼応して、電源をオフ制御するものである。
そして、本発明に用いられる血糖値測定装置の好ましい形態として、更に、
前記読出制御部に接続される操作部を備え、
前記読出制御部は、前記操作部において特定の操作が行われたことに呼応して、前記ニックネーム領域から前記ニックネームを読み出し、前記ニックネームを表示させるべく前記表示部を制御するものである。
血糖値測定装置はシリアルナンバーでユニークに識別できるが、ユーザにシリアルナンバーを覚えて貰う訳にはいかない。そこで、測定データ管理装置ではシリアルナンバーとニックネームを紐付けて、設定値と共に血糖値測定装置個別設定テーブルに登録する。そして、血糖値測定装置と測定データ管理装置の通信が確立したら、血糖値測定装置からシリアルナンバーを読み出し、血糖値測定装置個別設定テーブルを当該シリアルナンバーで検索して、ニックネームを読み出し、表示部に表示する。こうすることにより、ユーザが測定データ管理装置上で取り扱う血糖値測定装置を容易に識別することができる。
また、測定データ管理装置に一旦登録した血糖値測定装置のレコードを削除する際にも、ニックネームの存在により、容易に識別することができる。
本発明の血糖測定値管理システムに係る血糖値測定装置は、内部の不揮発性ストレージ内にニックネーム領域を設け、そこに測定データ管理装置からのみ書き込み可能なニックネームを記録できるようにした。そして、電源オン時に行われるセルフチェックの時間を利用して、LCDに表示するようにした。こうすることで、電源オンの際に血糖値測定装置の識別ができる。
また、ニックネームの書き込みに制限を加え、測定データ管理装置からのみ書き込みを許可することで、血糖値測定装置を取り違える事故を防止できる。
本発明によれば、衛生的で、かつ血糖値測定装置を取り違える事故を未然に防ぐことができる血糖測定値管理システムを提供することができる。
本発明の一実施の形態による血糖測定値管理システムの全体概略図である。 血糖測定器の外観斜視図である。 血糖測定器を四方向から見た図である。 血糖測定器をクレードルから離脱した状態での、クレードルの外観図である。 血糖測定器をクレードルに装着した状態での、クレードルの外観図である。 血糖測定器の内部ブロック図である。 クレードルの内部ブロック図である。 血糖測定器とクレードルと測定データ管理装置との接続状態を示すブロック図である。 測定データ管理装置のブロック図である。 血糖測定器にて行う血糖測定作業の流れを説明する概略図である。 測定データ管理装置の機能ブロック図である。 血糖測定器個別設定テーブルのフィールドを示す図である。 測定データ管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。 血糖測定器確認及びデータ受信処理の動作を示すフローチャートである。 「未登録」メッセージウィンドウを示す図である。 メインメニューウィンドウを示す図である。 メインメニューウィンドウを示す図である。 メインメニューウィンドウを示す図である。 測定器設定転送ウィンドウを示す図である。 ニックネーム管理ウィンドウを示す図である。 血糖測定器の機能ブロック図である。 血糖測定器の状態遷移図である。 血糖測定器がクレードルに載置された際の動作の流れを示すフローチャートである。 血糖測定器の電源オン時の処理を示すフローチャートである。 測定データ管理装置と、クレードルを通じた血糖測定器との、通信の流れを示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図25を参照して説明する。
[血糖値測定システム101]
図1は、本実施の形態の例である、血糖値測定システムの全体概略図である。
血糖値測定システム101は、血糖値測定装置である血糖計102と、クレードル103と、測定データ管理装置104で構成される。
血糖計102は、リチウムイオンバッテリ等の二次電池で動作する携帯型機器であり、概ね大人の手に収まる大きさである。
医師や看護師等が患者の血糖値を測定する場合には、通常、血糖計102を病院内の病棟に持ち込み、患者からごく微量の採血を行い、血糖値を測定する。
血糖計102は、血糖値の測定及びインスリンの投与を行った後、必ずクレードル103に載置する。
クレードル103は、血糖計102のバッテリを充電すると共に、血糖計102が測定データ管理装置104とのデータの送受信を行うインターフェースの役割を担っている。
この、クレードル103を介して血糖計102がデータを送受信する相手が、測定データ管理装置104である。
パソコンよりなる測定データ管理装置104は、クレードル103とUSBケーブル105にて接続されている。
測定データ管理装置104には周知のOSが稼動している。更にOS上では、パソコンに測定データ管理装置104としての機能を実現するプログラムが稼動している。
血糖計102をクレードル103に装着すると、直ちにクレードル103を介して血糖計102と測定データ管理装置104との通信が実行される。その際、血糖計102内に患者測定テーブル112が存在していれば、この患者測定テーブル112に記憶されている測定データが、直ちに測定データ管理装置104へ送信される。
また、測定データ管理装置104から所定のコマンドを送信することで、測定データ管理装置104は血糖計102から血糖計設定データ113をダウンロードすることができる。
更に、測定データ管理装置104は、患者テーブル114、使用者テーブル115、チップロットテーブル116、血糖計基礎データ117を血糖計102へアップロードすることができる。
これらデータの詳細は後述する。
[外観:血糖計102]
図2(a)及び(b)は、血糖計102の外観斜視図である。
図3(a)、(b)、(c)及び(d)は、血糖計102を四方向から見た図である。
なお、説明の便宜上、図2(a)及び図3(a)に示す、LCDが設けられている面を本体表面、図2(b)に示す、バッテリ蓋が設けられている面を本体裏面と称する。
図3(a)及び(c)に示すように、血糖計102の先端には、光学測定部202が設けられている。
光学測定部202は血糖測定チップ212(以下「測定チップ212」)が着脱可能な形状になっている。使用済みの測定チップ212は、イジェクトレバー302を操作することで光学測定部202から取り外すことができる。
図2(a)及び図3(a)に示す、液晶表示装置であるLCD203が設けられている側面(本体表面)には、LCD203の横に電源スイッチ204とカーソルキー205、エンターキー206、そしてバーコードキー207が設けられている。
電源スイッチ204は血糖計102の電源オン/オフのためのスイッチである。
カーソルキー205は、LCD203に表示される複数の項目のうちの一つを選択するために、カーソルを移動するキーである。
エンターキー206はカーソルで選択した項目を「実行する」或は「選択する」指示を行うキーである。
バーコードキー207は、図3(d)に示す、血糖計102の光学測定部202とは反対の側面に設けられているバーコードリーダ208を稼動させるためのボタンである。
バーコードリーダ208は、周知の赤色レーザダイオードとフォトトランジスタ等の受光素子の組み合わせよりなるバーコード読取装置である。なお、受光素子に代えてCCD或はCMOS等のイメージセンサを用いることもできる。
血糖計102の基本的な血糖測定の仕組みは、従来技術と同様である。以下、概略を簡単に説明する。
光学測定部202に測定チップ212を取り付け、例えば指先を穿刺具で穿刺して染み出させた測定対象者の血液を測定チップ212に吸収させる。この測定チップ212には、ポリエーテルサルホン等の多孔質膜等でできた試験紙が内蔵されている。そして、測定チップ212に吸引された血液は、試験紙に染み込むと、試験紙に含まれている試薬と反応して、発色する。この発色反応には数秒から10数秒前後の時間を要するが、この反応時間は、周囲の気温によって影響を受ける。
所定の反応時間を経過した後に、発光素子を発光させて試験紙に光を当て、試験紙からの反射光を受光素子にて受光する。そして、受光素子から得られたアナログの受光強度信号をデジタル値に変換した後、このデジタル値を血糖値に変換してLCD203に表示する。
なお、血糖計102側の血糖値測定の仕組みは、発色試薬を利用した前記光学測定方式に限らず、電気化学センサー方式など、従来から血糖測定に使用され得る仕組みを採用することができる。
図2(b)に示すように、本体裏面の、バーコードリーダ208の側には、電源端子209と赤外線通信窓210が設けられている。血糖計102をクレードル103に装着すると、電源端子209がクレードル103に設けられている充電端子402(図4参照)と接触し、充電が行われると共に、クレードル103との赤外線通信が行われる。なお、本体裏面にはバッテリ蓋211も設けられている。
[外観:クレードル103]
図4(a)及び(b)は、血糖計102をクレードル103から離脱した状態での、クレードル103の外観図であり、図5(a)及び(b)は、血糖計102をクレードル103に装着した状態での、クレードル103の外観図である。
図4(a)及び(b)に示すように、クレードル103の、血糖計102の電源端子209に相対する箇所には充電端子402が設けられている。同様に、クレードル103の、血糖計102の赤外線通信窓210に相対する箇所には赤外線通信窓403が設けられている。
血糖計102の赤外線通信窓210及びクレードル103の赤外線通信窓403の中には、それぞれ赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタが内蔵されている。これらは周知のIrDA(アイアールディーエー: Infrared Data Association)規格に従う赤外線シリアル通信インターフェースを構成する。
図1に示すように、クレードル103はUSBケーブル105を通じて、測定データ管理装置104に接続されている。クレードル103は、血糖計102のバッテリを充電する役目をもっており、一台の測定データ管理装置104に多数のクレードル103が接続され得ることから、測定データ管理装置104のUSB端子から電源供給を受けないセルフパワードデバイスとして構成されている。
[ハードウェア:血糖計102]
図6は血糖計102の内部ブロック図である。
血糖計102には、CPU602、ROM603及びRAM604と、それらを接続するバス605が備わっている。バス605には、上記の構成以外に、主にデータ入力機能を提供する部分と、データ出力機能を提供する部分も接続されている。
これより、CPU602、ROM603、RAM604及びバス605を、血糖計102を構成するマイコンとして、便宜的に呼ぶ。
血糖計102のデータ入力機能部分には、血糖値測定データを得るための光学測定部202と、温度データを得るためのサーミスタ606、バーコードリーダ208、カレンダクロック607、そして操作部608がある。
光学測定部202は、発光ダイオード609、そのドライバ610、ドライバ610に接続されるD/A変換器611よりなる発光部と、フォトトランジスタ612とA/D変換器613よりなる受光部よりなる。
発光ダイオード609は、適切な強度の光を測定チップ212内の試験紙に照射する必要があるので、予め後述する不揮発性ストレージ614に記憶してある強度データに基づいて発光するように制御される。つまり、発光強度データを不揮発性ストレージ614から読み出し、D/A変換器611でアナログの電圧信号に変換後、ドライバ610で電力増幅して、発光ダイオード609を発光駆動する。
一方、フォトトランジスタ612が受光した光の強度信号電圧は、A/D変換器613によって数値データに変換される。そして、この変換された数値データは、CPU602が実行する所定の演算処理によって血糖値データに変換された後、RAM604及び不揮発性ストレージ614の所定領域に記録される。
また、血糖計102はサーミスタ606を備えており、このサーミスタ606の抵抗変化によって血糖計102が存在する環境の気温を測定できる。前述のフォトトランジスタ612と同様に、サーミスタ606の抵抗値はA/D変換器613によって数値化され、数値データはRAM604及び不揮発性ストレージ614の所定領域に記録される。なお、受光強度と気温を同時に測定する必要はないので、A/D変換器613はフォトトランジスタ612とサーミスタ606とで共用されている。
バーコードリーダ208は、赤色レーザダイオード622を発光させ、フォトトランジスタ623で反射光を受光して、バーコードを読み取り、バーコードに記録されているデータをバス605に出力する。
カレンダクロック607は「リアルタイムクロック」とも呼ばれる、周知の日時データ出力機能を提供するICであり、多くのマイコンやパソコン等に標準搭載されているものである。
本発明の実施の形態の血糖計102では、血糖値を測定した時点の日時情報を得る必要があるため、日時情報は重要な情報である。つまり、収集するデータと日時情報は極めて深い関係を有する。そして、血糖値を測定した時点の日時情報は、血糖値と共に患者測定テーブル112に記録する必要がある。このため、図中で敢えてカレンダクロック607を明記している。
操作部608は周知の押しボタンよりなるキースイッチであり、カーソルキー205とエンターキー206を有する。使用者が、後述するLCDよりなる表示部615に表示される内容に従って、血糖計102を操作するために用いられる。
血糖計102のデータ出力機能部分としては、LCD203よりなる表示部615と、ブザー616と、赤外線通信部617がある。
表示部615には、ROM603に格納され、CPU602によって実行されるプログラムによって、様々な画面が表示される。表示画面の詳細は後述する。
ブザー616は、主にバーコードリーダ208がバーコードを正常に読み取ったことや、血糖値測定における測定完了、赤外線通信の完了、或はエラーメッセージを操作者に告知するために利用される。設定次第では、操作部608の操作の度毎に鳴らすこともできる。
赤外線通信部617は、前述の通り、赤外線発光ダイオード619とフォトトランジスタ620が接続されており、IrDA規格のシリアルインターフェースを構成している。電源回路618が、電源端子209の電圧変化によりクレードル103から電源供給を受けたことを検出すると、電源回路618はバス605を通じてCPU602に報告する。そして、CPU602の制御によって赤外線通信部617の赤外線通信機能が起動され、クレードル103との赤外線通信が行われると、不揮発性ストレージ614に格納されている各種テーブルの、測定データ管理装置104との送受信と更新が行われる。
つまり、クレードル103との赤外線通信の際は、血糖計102の操作部608などの操作は不要で、クレードル103に装着すると直ちに赤外線通信が実行される。
血糖計102には、データ入出力機能の他に、データ記憶機能を提供する、EEPROMよりなる不揮発性ストレージ614がある。この不揮発性ストレージ614には、患者テーブル114、使用者テーブル115、チップロットテーブル116、患者測定テーブル112、血糖計設定データ113等が格納される。これらはクレードル103を介した測定データ管理装置104との通信の際に更新される。なお、EEPROMの代わりにフラッシュメモリ等を用いてもよい。
[ハードウェア:クレードル103]
図7はクレードル103の内部ブロック図である。
図8は、血糖計102とクレードル103と測定データ管理装置104との接続状態を示す概略図である。
図7に示すように、クレードル103は、マイコンを構成するCPU702、ROM703、RAM704と、赤外線発光ダイオード719とフォトトランジスタ720が接続される赤外線通信部717と、USBインターフェース(I/F)706と、充電回路718と、これらを接続するバス705により構成される。
充電回路718は、充電端子402の電圧変化から負荷である血糖計102が接続されたことを検出すると、バス705を通じてCPU702にその旨を報告する。そして、CPU702の制御によって赤外線通信部717の赤外線通信機能が起動され、赤外線通信部717とUSBインターフェース706を介して、血糖計102と測定データ管理装置104との間の通信が行われる。
以上説明したように、血糖計102とクレードル103の間はIrDAによって接続され、クレードル103と測定データ管理装置104の間はUSBによって接続されている。この点で、クレードル103は、測定データ管理装置104と血糖計102との間のデータ通信を仲介するインターフェースの役割を担っている。
[ハードウェア:測定データ管理装置104]
図9は、測定データ管理装置104のブロック図である。
前述のように、測定データ管理装置104の実体は周知のパソコンである。
測定データ管理装置104の内部にはバス902がある。このバス902には、CPU903、ROM904、RAM905、ハードディスク装置等の不揮発性ストレージ906、LCD等の表示部907及びUSBインターフェース(I/F)908が接続されている。USBインターフェース908には、キーボード及びマウス等の操作部909が接続されている他、クレードル103も接続されている。
[血糖計102の血糖測定作業]
次に、図10を参照して、血糖計102にて行う血糖測定作業の流れを説明する。
図10は、血糖計102にて行う血糖測定作業の流れを説明する概略図である。
(1)患者1002の名札等に付されている、バーコードよりなる患者ID1003を、バーコードリーダ208で読み取る。
読み取った患者ID1003は、先ず、患者テーブル114の検索キーに用いられる。予め測定データ管理装置104から送信されて不揮発性ストレージ614に記憶されている患者テーブル114を、患者ID1003で検索する。そして、当該患者1002のレコードに記録されている、血糖測定予定時刻を読み出す。こうして得た血糖測定予定時刻を、患者ID1003と共に、患者測定テーブル112の新規レコードとして、それぞれ「患者ID」フィールド及び「血糖測定予定時刻」フィールドに追記録する。
(2)次に、看護師1004の名札等に付されている、バーコードよりなる使用者ID1005を、バーコードリーダ208で読み取る。
読み取った使用者ID1005は、使用者テーブル115に含まれているか否かが検証される。使用者IDを検索キーとして使用者テーブル115を検索して、当該使用者IDが存在すれば、患者測定テーブル112の先に追記録したレコードの「使用者ID」フィールドに上書きする。
(3)次に、測定チップ212の箱1006に印刷されている、バーコードよりなるチップロットナンバー1007を、バーコードリーダ208で読み取る。
読み取ったチップロットナンバーは、チップロットテーブル116に含まれているか否かが検証される。チップロットナンバーを検索キーとしてチップロットテーブル116を検索して、当該チップロットナンバーが存在すれば、患者測定テーブル112の先に追記録したレコードの「チップロットナンバー」フィールドに上書きする。
(4)(3)で患者測定テーブル112の「チップロットナンバー」フィールドにチップロットナンバーを記録した直後、サーミスタ606で外気温を測定する。そして、外気温が所定範囲内に収まっていると判断したら、患者測定テーブル112の先に追記録したレコードの「測定時温度」フィールドに上書きする。
(5)血糖計102の光学測定部に測定チップ212を装着し、血糖値を測定する。そして、測定した時点の日時データをカレンダクロック607から得る。
測定した血糖値を、患者測定テーブル112の先に追記録したレコードの「血糖値」フィールドに上書きする。日時データを、患者測定テーブル112の先に追記録したレコードの「測定日時」フィールドに上書きする。
また、「血糖値を測定した」という「事実」を示すフラグが、「血糖測定フラグ」フィールドに記録される。
その後、LCD203(表示部615)に測定した血糖値を表示する。
(6)先に取得した患者ID1003と血糖値で、当該患者1002の処方テーブル1009を検索し、当該患者1002に処方する、インスリン等の薬剤の種類とその投与量を、LCD203に表示する。なお、処方テーブル1009は患者テーブル114内に、患者ID毎に格納されている。
(7)看護師1004がLCD203に表示された処方に従って、注射器1008にてインスリン等の投与を行った後、その事実をエンターキー206で入力する。すると、「処方した」という「事実」を示すフラグが、「血糖測定フラグ」フィールドに記録される。
以上に示した測定作業によって、
・どの患者の、
・測定予定時刻に対し、
・どの測定者が、
・どのチップロットナンバーのチップを用いて、
・どんな外気温の環境下において、
・血糖値を測定したか否か、
・(血糖値を測定したなら)血糖値はどんな値か、
・(血糖値を測定したなら)そのときの日時はいつなのか、
・インスリン等の処方をしたか否か
が、患者測定テーブル112に記録される。
血糖値測定作業とインスリン処方作業は、概ね患者の食後の決まった時間帯に行われる。また、食前の決まった時間帯に行うこともある。測定作業及び処方作業は、複数名の患者に対し、決まった時間帯にまとめて行われる。
この、複数名の患者に対し、所定の時間帯にまとめて行われる、血糖値測定及び/またはインスリン処方の作業単位を、「ラウンド」と呼ぶ。例えば、「朝食後30分の1ラウンド」等と呼び、取り扱われる。
血糖計102は、血糖値測定作業及びインスリン等処方作業の間違いを起こさないために、1ラウンドに必要なデータのみが、測定データ管理装置104から送信される。これが、患者テーブル114、使用者テーブル115、チップロットテーブル116である。
そして、ラウンド終了後は、必ず血糖計102をクレードル103に載置しなければならない。血糖計102をクレードル103に載置すると、直ちに患者測定テーブル112が血糖計102から測定データ管理装置104に送信される。測定データ管理装置104はこれを内部のテーブルに記録する。
[測定データ管理装置104のニックネーム管理機能]
図11を参照して、測定データ管理装置104にて行うニックネーム管理機能を説明する。
図11は、測定データ管理装置104の機能ブロック図である。測定データ管理装置104には、本実施形態で開示する以外にも多種多様な機能が備わっているが、本実施形態ではあくまでもニックネームに纏わる機能に限って説明する。
血糖計検出部1102は、USBインターフェース908を通じて血糖計102がクレードル103に載置されたか否かを絶えず監視する。血糖計102がクレードル103に載置されたとき、或は逆に血糖計102がクレードル103から取り外されたとき、血糖計検出部1102は血糖計操作部1103にその旨を報告する。
血糖計検出部1102は、測定データ管理装置104と血糖計102との通信の確立を検出する機能を提供する。このことに関する詳細な内容は、図25にて後述する。
血糖計操作部1103は、主に二つの作業を行う。
一つは、血糖計102がクレードル103に載置されたことを血糖計検出部1102が報告したら、基本的にユーザに対する問い合わせをすることなく直ちに行う、必須のデータ通信作業である。
もう一つは、ユーザによる操作に呼応して、血糖計102がラウンドを行うために必要なデータを、血糖計102に送信する、任意のデータ通信作業である。
つまり、測定データ管理装置104が血糖計102からデータを回収する作業は、基本的には、血糖計102をクレードル103に載置した直後に、自動的に行われる。
一方、測定データ管理装置104が血糖計102にデータを送信する作業は、必ずユーザによる操作に呼応して(手動で)行われる。
入力部909はキーボード及びマウス等である。表示部907はLCDディスプレイ等である。入力部909及び表示部907はユーザインターフェース制御部1104に接続されている。
ユーザインターフェース制御部1104は、表示部907に所定の操作画面を表示する。また、入力部909からユーザの操作を受けて、表示部907に表示される操作画面を変更したり、血糖計検出部1102に所定の命令を送ったり、テーブル入出力部1105から必要なデータの入出力を行ったりする。
テーブル入出力部1105は、測定データ管理装置104の不揮発性ストレージ内に格納されている、血糖計個別設定テーブル1106、患者情報テーブル1107等の、多くのテーブルと、ユーザインターフェース制御部1104と血糖計操作部1103との、データの入出力を行うインターフェースである。具体的には、ミドルウェアと呼ばれるデータベースマネージャである。
測定データ管理装置104は、大量のデータを保持する必要がある。特に、ラウンド終了の度に血糖計102から患者測定テーブル112をダウンロードし、不揮発性ストレージに保持するので、データ量は日々膨れ上がる。このような大量のデータに対して、迅速なデータ入出力機能を実現するには、ミドルウェアが存在することが好ましい。また、プログラムを構築する上でも、ミドルウェアが存在すると、プログラムの作成効率が向上する。
なお、図11では、血糖計個別設定テーブル1106と患者情報テーブル1107だけが表示されているが、実際にはもっと多くのテーブルが存在する。図11では、本実施形態で説明する際に不要なテーブルの存在を省略している。
図12は、血糖計個別設定テーブル1106のフィールドを示すものである。
血糖計個別設定テーブル1106には、「シリアルナンバー」フィールドと、「ニックネーム」フィールドと、「各種設定値」フィールドがある。これらフィールドの値は、「血糖計個別設定テーブル」という名の通り、血糖計102毎に設定される設定値であり、シリアルナンバーをキーにして記録されている。なお、シリアルナンバーとは、血糖計102の、工場出荷時に付される、ユニークな番号である。
測定データ管理装置104は、取り扱う血糖計102のシリアルナンバーを、血糖計個別設定テーブル1106に登録する。ユーザは、複数の血糖計102を識別するために、登録した血糖計102にニックネームを付与する。付与したニックネームは、血糖計102に記録されると共に、血糖計個別設定テーブル1106にも記録される。
血糖計個別設定テーブル1106に記録されている各種設定値は、図16にて後述する「測定器設定転送」ボタンを押して、測定器設定転送ウィンドウを表示すると、図19にて後述するように、その内容が表示される。そして、測定器設定転送ウィンドウにて、ニックネームも含めて設定値の変更が可能になっている。
図13は、測定データ管理装置104の動作の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S1301)、血糖計検出部1102は、USBインターフェース908を通じて、クレードル103に血糖計102が載置されたか否かを確認する(S1302)。血糖計102が存在しないことを確認したら、血糖計検出部1102は、次にユーザインターフェース制御部1104に対し、メインメニューウィンドウを表示済みか否か、確認する(S1303)。
まだユーザインターフェース制御部1104がメインメニューウィンドウを表示していなければ(S1303のNO)、血糖計102が未接続である状態を示すメインメニューウィンドウを表示する(S1304)。そして、血糖計検出部1102は再び血糖計102の存在の確認作業を繰り返す(S1302)。
表示済みであれば(S1303のYES)、血糖計検出部1102は、そのまま再度血糖計102の存在の確認作業を繰り返す(S1302)。
ステップS1302からS1303及びS1304に至るポーリング動作は、およそ100msec間隔である。
血糖計検出部1102が血糖計102が存在することを確認したら(S1302のYES)、血糖計操作部1103は、血糖計確認及びデータ受信処理を行う(S1305)。
これ以降はループ処理である。
ユーザが入力部909を操作することにより、ユーザインターフェース制御部1104が血糖計操作部1103に対し、データ送信命令を発生させた場合は(S1306及びS1307)、血糖計操作部1103は、所定のデータ送信処理を行う(S1308)。
そうでない場合(S1307のNO)は、クレードル103から血糖計102が取り外されない限り(S1309のNO)、血糖計102の存在を確認する処理のみが続けられる(S1309のNO、S1306、S1307のNO)。
クレードル103から血糖計102が取り外されたことを血糖計検出部1102が検出すると(S1309のYES)、一旦処理が終了する(S1310)。しかし、再び処理が開始され(S1301)、血糖計検出部1102が、USBインターフェース908を通じて、クレードル103に血糖計102が載置されたか否かを確認し続ける(S1302)。
つまり、クレードル103に血糖計102が載置されていない時は、ステップS1302及びS1303のポーリングが継続する。
そして、クレードル103に血糖計102が載置されている時は、(ステップS1306及びステップS1307を介して)ステップS1309のポーリングが継続する。
図14は、血糖計確認及びデータ受信処理の動作を示すフローチャートである。図13のステップS1305の中身に該当する。
処理を開始すると(S1401)、血糖計操作部1103は、USBインターフェース908を通じて、血糖計102へ「状態確認コマンド」を送信する(S1402)。すると、血糖計102から測定データ管理装置104に向けて、図1の血糖計設定データ113が送信される。これにはシリアルナンバーと環境設定データが含まれている。血糖計操作部1103はこの血糖計設定データ113を受信して、保持する(S1403)。
次に、血糖計操作部1103は、血糖計設定データ113から読み取ったシリアルナンバーを検索キーにして、テーブル入出力部1105を通じて、血糖計個別設定テーブル1106を検索する(S1404)。
検索の結果、検索にヒットせず、シリアルナンバーが血糖計個別設定テーブル1106内に存在しないことが判った場合は(S1405のNO)、血糖計操作部1103は、シリアルナンバーが血糖計個別設定テーブル1106内に存在しないという報告を、ユーザインターフェース制御部1104に伝える。ユーザインターフェース制御部1104は、「未登録」メッセージウィンドウを表示する(S1406)。このメッセージウィンドウには、「確認」ボタンが設けられている。そして、ユーザインターフェース制御部1104は、「確認」ボタンが押されるのを待つ(S1407)。
ユーザによって「確認」ボタンが押されたら、ユーザインターフェース制御部1104は、表示部907にメインメニューウィンドウを表示する。このメインメニューウィンドウには、血糖計102が接続されている状態と、血糖計102のニックネームの代わりに「未登録」という表示を含むイラストが含まれている(S1408)。そして、処理を終了する(S1415)。
ステップS1405において、検索の結果、検索にヒットして、シリアルナンバーが血糖計個別設定テーブル1106内に存在することが判った場合は(S1405のYES)、血糖計操作部1103はテーブル入出力部1105を通じて、血糖計個別設定テーブル1106からニックネームを読み取り、その結果をユーザインターフェース制御部1104に渡す(S1409)。次に、ユーザインターフェース制御部1104は、血糖計操作部1103から渡されたニックネームには何らかの文字列が存在するか否かを確認する(S1410)。
ニックネームが何らかの有効な文字が含まれていた場合(S1410のYES)は、ユーザインターフェース制御部1104は、血糖計操作部1103から渡されたニックネームを表示するメインメニューウィンドウを表示する(S1411)。このメインメニューウィンドウには、血糖計102が接続されている状態と、血糖計102のニックネームを表示するイラストが含まれている。
ニックネームが空文字列であった場合(S1410のNO)は、ユーザインターフェース制御部1104は、血糖計操作部1103から渡されたニックネームを表示するメインメニューウィンドウを表示する(S1412)。このメインメニューウィンドウには、血糖計102が接続されている状態と、血糖計102のニックネームの代わりに「未登録」という表示を含むイラストが含まれている。
次に、血糖計操作部1103は、USBインターフェース908を通じて、血糖計102へ「状態確認コマンド」を送信し、患者データが存在するか否か問い合わせる(S1413)。
血糖計102から「患者データがある」旨の応答があれば(S1413のYES)、患者データを受信し(S1410)、処理を終了する(S1414)。
血糖計102から「患者データはない」旨の応答があれば(S1413のNO)、そのまま処理を終了する(S1414)。
図15は、「未登録」メッセージウィンドウを示す図である。図14のステップS1406で表示部907に表示されるウィンドウである。
「未登録」メッセージウィンドウ1502には、ユーザに対する指示を示すメッセージ1503が表示されている。そして、ユーザインターフェースとしては、「確認」ボタン1504だけが設けられている。
なお、「未登録」メッセージウィンドウ1502と、これ以降の図16、図17、図18、図19及び図20にて示される表示部の表示内容に記される「血糖測定器」及び「測定器」の表記は、血糖計102を指す言葉である。
図16は、メインメニューウィンドウを示す図である。図14のステップS1408及びS1412で表示部907に表示されるウィンドウである。
メインメニューウィンドウ1602の中央下側には、血糖計状態表示欄1603が設けられている。血糖計状態表示欄1603には、血糖計102のイラスト1604が表示されている。この、イラスト1604の、LCDに該当する部分が、接続状態表示欄1605である。
図16では、血糖計個別設定テーブル1106の、クレードル103に載置されている血糖計102のシリアルナンバーに該当するレコードにニックネームが登録されていない(図14のステップS1405のNO、又はS1410のNO)ので、ニックネーム表示欄1606に「未登録」の文字列が表示されている。
図17は、メインメニューウィンドウを示す図である。図13のステップS1304で表示部907に表示されるウィンドウである。
図17では、血糖計102がクレードル103に載置されていない状態であるので、接続状態表示欄1605には「未接続」の文字列が表示されていると共に、ニックネーム表示欄1606には何も表示されていない。
図18は、メインメニューウィンドウを示す図である。図14のステップS1411で表示部907に表示されるウィンドウである。
図18では、血糖計個別設定テーブル1106の、クレードル103に載置されている血糖計102のシリアルナンバーに該当するレコードにニックネームが登録されている(図14のステップS1410のYES)ので、ニックネーム表示欄1606にニックネームとして「ニシ5F」という文字列が表示されている。
図19は、測定器設定転送ウィンドウを示す図である。
図16及び図18の「測定器設定転送」ボタン1607を押すと、この測定器設定転送ウィンドウ1902が表示部907に表示される。
「測定器シリアルNo.」欄1903は、血糖計102のシリアルナンバーを表示する欄である。この内容は変更ができない。
「ニックネーム」欄1904は、血糖計102のニックネームを表示する欄であると共に、変更もできる入力欄である。
「機能設定」欄1905は、複数のチェックボックスの項目よりなる欄である。これら項目は、1ビットのフラグ形式である。
以上の欄に記述されている内容は、「転送」ボタン1906を押すことにより、血糖計102の動作環境設定値として、血糖計個別設定テーブル1106に記憶されると共に、血糖計102基礎データとして血糖計102に転送される。
図20は、ニックネーム管理ウィンドウを示す図である。
図16、図17及び図18の「PCS管理」ボタン1608を押し、所定の操作を経て、表示される。
この画面は、測定データ管理装置104の血糖計個別設定テーブル1106に登録されている血糖計102のレコードを削除するための画面である。ニックネーム管理ウィンドウ2002には、血糖計表示欄2003が表示されている。血糖計表示欄2003は、シリアルナンバーのフィールドと、ニックネームのフィールドがある。これは、血糖計個別設定テーブル1106の「シリアルナンバー」フィールドと、「ニックネーム」フィールドの内容と等しい。
一例として、ある病院を想定する。
甲病院は、ナースステーションが一箇所存在し、そこに測定データ管理装置104を一台設置している。看護師は自分が担当する病棟毎に血糖計102を所持し、ラウンド業務を遂行している。
ここで、糖尿病患者の人数が増えて、これに呼応する形で病棟が拡張されたとする。
ナースステーションが一箇所だけでは、看護師の業務の遂行に支障を来たすようになり、ナースステーションの分室を設ける。
その分室で、測定データ管理装置104を新たに設置した場合、以前の測定データ管理装置104に登録していた一部の血糖計102を、新たな測定データ管理装置104に登録し直す必要が生じる場合がある。その際、ニックネーム管理ウィンドウで、当該血糖計102のレコードを削除する必要がある。
シリアルナンバーだけでは、外見が殆ど同じである複数の血糖計102を区別することは困難である。しかし、ニックネームを設定することにより、識別が容易にできる。複数の血糖計102の識別が容易にできることは、複数の血糖計102を混同することなく、正しく運用することができることを意味する。
[血糖計102のニックネーム表示機能]
図21を参照して、血糖計102に備わっているニックネーム表示機能を説明する。
図21は、血糖計102の機能ブロック図である。血糖計102には、本実施形態で開示する以外にも多種多様な機能が備わっているが、本実施形態ではあくまでもニックネームに纏わる機能に限って説明する。
電圧検出部2102は、電源端子209とクレードル103の充電端子402との接続を検出すると、検出信号を出力する。
電源制御部2103は、検出信号を受けて、バッテリ621の充電を開始する。
赤外線通信部617は、検出信号を受けて、クレードル103との通信を開始する。
書込制御部2104は、検出信号を受けて、赤外線通信部617とクレードル103を介して、測定データ管理装置104から来るコマンドを受信する。もし、当該コマンドが書込制御部2104に対する、ニックネーム書き込み命令である場合は、不揮発性ストレージ614のニックネーム領域2105に、受信したニックネームを記録する。
読出制御部2106は、検出信号を受けて、赤外線通信部617とクレードル103を介して、測定データ管理装置104から来るコマンドを受信する。もし、当該コマンドが読出制御部2106に対する、ニックネーム読み出し命令である場合は、不揮発性ストレージ614のニックネーム領域2105からニックネームを読み出すと共に、シリアルナンバー領域2107からシリアルナンバーを読み出し、赤外線通信部617及びクレードル103を通じて、測定データ管理装置104に送信する。
ここで、ニックネーム領域2105は、書込制御部2104が測定データ管理装置104から所定の命令を受信した時のみ、ニックネームの書込みが行われる。したがって、操作部608から変更することはできない。
また、シリアルナンバー領域2107は、工場出荷時に記録されるのみであり、測定データ管理装置104から変更することも、操作部608からも変更できない。
読出制御部2106は更に、電源スイッチ204が押されて電源がオン状態になったことを、電源制御部2103から通知されると、不揮発性ストレージ614のニックネーム領域2105からニックネームを読み出し、表示部907に表示する。
読出制御部2106は更に、操作部608の二つのカーソルキーが同時に押されて約0.5秒程度経過したことを検出すると、不揮発性ストレージ614のニックネーム領域2105からニックネームを読み出し、表示部907に表示する。
図22は、血糖計102の状態遷移図である。
血糖計102aは、クレードル103から取り外され、且つ電源オフの状態(P2201)である。この状態から、電源スイッチ204を押すと(S2211)、血糖計102aはLCD203にニックネームを表示する(P2202)。このとき、血糖計102b内部ではセルフチェック動作が行われる。セルフチェックが終了すると(S2212)、LCD203からニックネームの表示2212が消去され、所定のメニュー画面が表示される(P2203)。
血糖計102cが電源オンの状態(P2203)であっても、電源オフの状態(P2201)であっても、一旦クレードル103に載置して(P2203→S2213→P2204、P2201→S2214→P2204)、その後クレードル103から血糖計102を取り出すと(S2215)、必ず電源オフの状態になる(P2201)。
図23は、血糖計102がクレードル103に載置された際の動作の流れを示すフローチャートである。
血糖計102は、クレードル103に載置されると、図23に示す処理を行うプログラムが起動する(S2301)。
先ず、読出制御部2106及び書込制御部2104は、測定データ管理装置104からコマンドが来たか否か、確認する(S2302)。コマンドが来ていなければ、電圧検出部2102は、血糖計102がクレードル103から取り外されたか否か確認する(S2303)。血糖計102がクレードル103から取り外された場合は、電源制御部2103は、電源をオフ制御して(S2304)、処理を終了する(S2305)。
測定データ管理装置104からコマンドが来たら、読出制御部2106及び書込制御部2104は、それ自身が取り扱うコマンドであるか否かを確認する。
続いて、書込制御部2104は、コマンドが血糖計基礎データ117の書き込み命令であるか否か、確認する(S2306)。もし書き込み命令であれば、書込制御部2104はニックネーム領域2105にニックネームを書き込む(S2307)。
次に、コマンドが血糖計102基礎データの書き込み命令でない場合(S2306のNO)、読出制御部2106はそのコマンドが血糖計設定データ113の読出し命令であるか否か、確認する(S2308)。もし読み出し命令であれば、読出制御部2106はニックネーム領域2105からニックネームを読み出すと共に、シリアルナンバー領域2107からシリアルナンバーを読み出し、赤外線通信部617及びクレードル103を通じて、測定データ管理装置104に送信する(S2309)。
コマンドが血糖計設定データ113の読出し命令でない場合(S2308のNO)、読出制御部2106及び書込制御部2104は、自身に対するコマンドであると認識した場合に、対応する処理を行う(S2310)。
以上説明したように、血糖計102は、クレードル103から取り外されるまで、測定データ管理装置104から来るコマンドに対し、対応する処理を行う。測定データ管理装置104からコマンドが来ない場合は、コマンドが来るのを待つ。このような処理の中で、ニックネームに関するコマンドに対しては、ニックネーム領域2105に対する読み出し或は書き込みを行う。
図24は、血糖計102の電源オン時の処理を示すフローチャートである。
電源オンからマイコンのROMからRAMへプログラムが読み込まれ、プログラムの処理が開始されると(S2401)、読出制御部2106は電源制御部2103から電源が投入された旨を知る。そこで、読出制御部2106はニックネーム領域2105からニックネームを読み出し(S2402)、表示部907にニックネームを表示する(S2403)。
次に、セルフチェック動作を開始する。セルフチェック動作とは、血糖計102の内部の各機能部分が正常に動作するか否かを検証する動作である。具体的には、
・電池チェック(バッテリ残量の確認)
・温度チェック(動作保証温度範囲内であるかの確認)
・メモリデータチェック(不揮発性ストレージ614に保存されているデータに異常がないかの確認)
・バーコードチェック(バーコードリーダ208が正常に動作するかの確認)
を行う。
セルフチェック動作の間は、セルフチェックが終了したか否か、確認し続ける(S2405)。セルフチェック動作が終了したら、表示部907に表示したニックネームの表示を消去し(S2406)、一連の動作を終了する(S2407)。
図25は、測定データ管理装置104と、クレードル103を通じた血糖計102との、通信の流れを示す模式図である。特に、測定データ管理装置104に未登録の血糖計102を接続した際の動作を説明する。
測定データ管理装置104は、クレードル103に対し、100msec毎にポーリングコマンドを送信する(S2501)。
クレードル103に血糖計102が載置されていない状態では、血糖計102から発される返信がないので、測定データ管理装置104は血糖計102がクレードル103に載置されていないことを認識する。
時点T2502において、血糖計102がクレードル103に載置されると、血糖計102は、その直後に測定データ管理装置104が発したポーリングコマンド(S2503)に呼応して、ポーリング応答コマンドを返信する(S2504)。この、ステップS2504でポーリング応答コマンドを返信した時点で、測定データ管理装置104と血糖計102との通信が確立したといえる。
測定データ管理装置104は、血糖計102から発されたポーリング応答コマンドを受信することで、血糖計102がクレードル103に載置されたことを認識する。すると、測定データ管理装置104はポーリング応答コマンドに呼応して、血糖計102へ状態確認コマンドを送信する(S2505)。血糖計102は状態確認コマンドに呼応して、測定データ管理装置104へ血糖計設定データ113を送信する(S2506)。
測定データ管理装置104は、受信した血糖計設定データ113から、シリアルナンバーを取り出す。そして、当該シリアルナンバーで血糖計個別設定テーブル1106を検索する(S2507=図14のS1404)。検索の結果、血糖計個別設定テーブル1106に当該シリアルナンバーが存在しないことがわかると(図14のS1405のNO)、「未登録」メッセージウィンドウを表示する(S2508=図14のS1406)。そして、「確認」ボタンが押されるのを待つ(S2509=図14のS1407)。「確認」ボタンが押されたら、ニックネームが未登録である旨を示すメインメニューを表示する(S2510=図14のS1408)。
次に、ユーザが図16及び図18の「測定器設定転送」ボタン1607を押すと、図19の測定器設定転送ウィンドウ1902が表示部907に表示される。
そして、ユーザが「ニックネーム」欄1904にニックネームを記入して、「転送」ボタン1906を押すと、測定データ管理装置104から、「ニックネーム」欄1904に記載したニックネームと、「機能設定」欄1905に記載した設定項目が、血糖計基礎データ117として、血糖計102に送信される(S2511)。なお、この血糖計基礎データ117と同じ設定内容は、血糖計個別設定テーブル1106にも記録される。
血糖計102は、受信した血糖計基礎データ117を、不揮発性ストレージ614の所定の領域に記録する。その中で、ニックネームについては、ニックネーム領域2105に記録する。これら記録が完了すると、血糖計102は、書き込みを完了した旨を示すメッセージを、測定データ管理装置104に返信する(S2512)。
以上のように、血糖計102のニックネームは、ユーザの発意に基づいて、測定データ管理装置104からのみ記録できる。
本実施形態には、以下のような応用例が考えられる。
(1)電源オン直後のニックネーム表示は、セルフチェックが終わってもそのまま表示し続けさせ、任意のキーを押して、ニックネームの表示を消去するように、プログラムを構成することもできる。この場合、任意のキーを押さない限りはニックネームを表示し続けるので、使用を開始する直前までニックネームを表示させ、他の血糖計と明確に区別させることもできる。
血糖計がニックネームを表示するタイミングは、電源投入時及び特定のキー操作の時だけには限られない。血糖値測定中、或はインスリン投与量表示中等の動作中においても、表示部615であるLCD203の左下隅等の片隅に小さいフォントを用いて常時表示させることも可能である。
本実施形態においては、血糖計と、これを用いた血糖測定値管理システムを開示した。
病棟向けの血糖計は、一つの病院に複数台導入されることを想定して作られる。その際、全く同じ形状の血糖計が複数台並ぶと、どれが自分の担当する血糖計なのか、外見からでは区別できない。かといって、シールを貼付する等の運用は、使用する現場が病棟であることを鑑みると、衛生上好ましくない。
本実施形態の血糖計は、内部の不揮発性ストレージ内にニックネーム領域を設け、そこにニックネームを記録できるようにした。そして、電源オン時に行われるセルフチェックの時間を利用して、LCDに表示するようにした。こうすることで、電源オンの際に血糖計の識別ができる。
また、血糖計は、クレードルから取り出したら必ず電源がオフされるようにプログラムを構成した。このように血糖計のプログラムを構成すると、ユーザは、血糖計をクレードルから取り出して使用する際には必ず電源スイッチを操作して電源オンさせることを強制させられる。その際、LCDにはニックネームが表示される。したがって、ユーザに対し、血糖計の使用を開始する際にニックネームの目視確認を強制でき、血糖計を取り違える事故を防止できる。
更に、ラウンド中でもニックネームを確認できるように、例えばカーソルキーの同時長押しという、特定のキー操作を行うことで、ニックネームを表示できるように、血糖計のプログラムを構成した。したがって、ユーザは血糖計の使用中でもニックネームの目視確認ができるので、血糖計を取り違える事故を防止できる。また、この機能により、激務に追われる看護師等のユーザに、使用中においても安心感を与える効果もある。
もし、血糖計に対するニックネームの書き込みが血糖計からできてしまうと、却って取り違えの事故の元になる。そこで、血糖計に対するニックネームの書き込みは、測定データ管理装置からしかできないように、プログラムを構成した。つまり、血糖計内の、ニックネームの書き込みを行うプログラムは、測定データ管理装置から発されるコマンドでしか実行できないように構成した。したがって、ニックネームの書き込みに制限を加えることで、血糖計を取り違える事故を防止できる。
血糖計はシリアルナンバーでユニークに識別できるが、ユーザにシリアルナンバーを覚えて貰う訳にはいかない。そこで、測定データ管理装置ではシリアルナンバーとニックネームを紐付けて、設定値と共に血糖計個別設定テーブルに登録する。そして、血糖計をクレードルに載置して、血糖計と測定データ管理装置との通信が確立したら、血糖計からシリアルナンバーを読み出し、血糖計個別設定テーブルを当該シリアルナンバーで検索して、ニックネームを読み出し、表示部に表示する。こうすることにより、ユーザが測定データ管理装置上で取り扱う血糖計を容易に識別することができる。
また、測定データ管理装置に一旦登録した血糖計のレコードを削除する際にも、ニックネームの存在により、容易に識別することができる。
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
引用符号の説明
102…血糖計、103…クレードル、104…測定データ管理装置、105…USBケーブル、112…患者測定テーブル、113…血糖計設定データ、114…患者テーブル、115…使用者テーブル、116…チップロットテーブル、117…血糖計基礎データ、202…光学測定部、203…LCD、204…電源スイッチ、205…カーソルキー、206…エンターキー、207…バーコードキー、208…バーコードリーダ、209…電源端子、210…赤外線通信窓、211…バッテリ蓋、212…測定チップ、302…イジェクトレバー、402…充電端子、403…赤外線通信窓、602…CPU、603…ROM、604…RAM、605…バス、606…サーミスタ、607…カレンダクロック、608…操作部、609…発光ダイオード、610…ドライバ、611…D/A変換器、612…フォトトランジスタ、613…A/D変換器、614…不揮発性ストレージ、615…表示部、616…ブザー、617…赤外線通信部、618…電源回路、702…CPU、703…ROM、704…RAM、717…赤外線通信部、706…USBインターフェース、718…充電回路、705…バス、902…バス、903…CPU、904…ROM、905…RAM、906…不揮発性ストレージ、907…表示部、908…USBインターフェース、909…入力部、1002…患者、1003…患者ID、1004…看護師、1005…使用者ID、1006…箱、1007…チップロットナンバー、1008…注射器、1009…処方テーブル、1202…血糖計検出部、1203…血糖計操作部、1204…ユーザインターフェース制御部、1205…テーブル入出力部、1206…血糖計個別設定テーブル、1207…患者情報テーブル、1502…「未登録」メッセージウィンドウ、1503…メッセージ、1504…「確認」ボタン、1602…メインメニューウィンドウ、1603…血糖計状態表示欄、1604…イラスト、1605…接続状態表示欄、1606…ニックネーム表示欄、1902…測定器設定転送ウィンドウ、1903…「測定器シリアルNo.」欄、1904…「ニックネーム」欄、1905…「機能設定」欄、1906…「転送」ボタン、2002…ニックネーム管理ウィンドウ、2003…血糖計表示欄、2102…電圧検出部、2103…電源制御部、2104…書込制御部、2105…ニックネーム領域、2106…読出制御部、2107…シリアルナンバー領域

Claims (4)

  1. 内部の所定の場所にシリアルナンバーを格納するシリアルナンバー領域と、ニックネームを格納するニックネーム領域とを備える不揮発性ストレージと、
    前記不揮発性ストレージに格納され、複数の患者を一意に識別する患者IDが格納される患者IDフィールドと、前記患者の血糖値が格納される血糖値フィールドとを有する患者測定テーブルと、
    所定の命令を受けて前記シリアルナンバー領域から前記シリアルナンバーを読み出す読出制御部と、
    前記読出制御部に接続され、外部装置とのデータ通信を行う第一の通信部と
    前記第一の通信部に接続され、通信相手からニックネームを前記第一の通信部を通じて受信したときのみ、前記ニックネーム領域に前記ニックネームを記録する書込制御部と、
    を有す複数の個体が前記シリアルナンバーによって一意に識別される血糖値測定装置と、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    前記第一の通信部と通信を行い、前記所定の命令及び前記ニックネームを前記第一の通信部に送信する第二の通信部と、
    前記シリアルナンバーが格納されるシリアルナンバーフィールドと、前記シリアルナンバーに対応し、ユーザによって設定されるニックネームが格納されるニックネームフィールドとを備える血糖値測定装置個別設定テーブルと、
    前記第二の通信部に接続され、前記第一の通信部と前記第二の通信部との通信の確立を検出する血糖値測定装置検出部と、
    前記血糖値測定装置検出部が前記第一の通信部と前記第二の通信部との通信の確立を検出したことに呼応して、前記読出制御部に前記シリアルナンバー領域から前記シリアルナンバーを読み出す命令を送信し、前記読出制御部から受信した前記シリアルナンバーを用いて前記血糖値測定装置個別設定テーブルを検索することにより、前記ニックネームを取得すると共に、前記操作部によって設定された前記ニックネームを前記第二の通信部に渡す、血糖値測定装置操作部と、
    前記血糖値測定装置操作部が取得した前記ニックネームを表示する第一表示部と
    を有する測定データ管理装置と
    を具備する、血糖測定値管理システム。
  2. 前記血糖値測定装置は更に、
    電源スイッチと、
    前記電源スイッチの操作を受けて電源オンオフを制御する電源制御部と、
    所定の文字列を表示する第二表示部と
    を備え、
    前記読出制御部は、前記電源制御部から発される電源オン状態の通知に呼応して、前記ニックネーム領域から前記ニックネームを読み出し、前記第二表示部に前記ニックネームを表示させるべく制御するものである、請求項記載の血糖測定値管理システム。
  3. 前記血糖値測定装置は更に、
    電源端子と、
    前記電源端子に加わった電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記電源制御部は、前記電圧検出部が電圧を検出した後、電圧を検出しなくなったことに呼応して、電源をオフ制御するものである、請求項記載の血糖測定値管理システム。
  4. 前記血糖値測定装置は更に、
    前記読出制御部に接続される操作部を備え、
    前記読出制御部は、前記操作部において特定の操作が行われたことに呼応して、前記ニックネーム領域から前記ニックネームを読み出し、前記ニックネームを表示させるべく前記第二表示部を制御するものである、請求項記載の血糖測定値管理システム。
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