JP2635715B2 - 高分子固体電解質 - Google Patents
高分子固体電解質Info
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- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C71/00—After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor
- B29C71/0081—After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor using an electric field, e.g. for electrostatic charging
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
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- H01M10/0565—Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電池、コンデンサ、EC素子、センサー等に
有用な高分子電解質に関する。
有用な高分子電解質に関する。
[従来の技術] 従来より電池やコンデンサー、センサー等の電気化学
素子は電解液を用いるため漏液、デバイスの実装、加工
性の点で問題があり、固体化が検討されている。
素子は電解液を用いるため漏液、デバイスの実装、加工
性の点で問題があり、固体化が検討されている。
固体電解質の中でも高分子固体電解質は、その可撓
性、加工性の点で注目されている。
性、加工性の点で注目されている。
高分子固体電解質の代表的なイオン解離性高分子であ
るポリエチレンオキシド(PEO)は100℃において〜10-4
S/cmと高いイオン伝導度を有するリチウムイオン伝導体
であると報告されているが[Polymer,14,586(197
3)]、室温ではPEO鎖の結晶化によるイオン伝導度の低
下が著るしく素子への適用は困難であった。
るポリエチレンオキシド(PEO)は100℃において〜10-4
S/cmと高いイオン伝導度を有するリチウムイオン伝導体
であると報告されているが[Polymer,14,586(197
3)]、室温ではPEO鎖の結晶化によるイオン伝導度の低
下が著るしく素子への適用は困難であった。
PEOの結晶化を抑制し、かつ、強度の高い材料を得る
ための1つの手段としてPEO鎖末端を架橋する方法が試
みられている[Polymer J.,18(11),809(1986)]。
しかしながら架橋によっても結晶化は完全には抑制され
ず膜中に残存した結晶部分によるイオン伝導度低下の問
題は解決されなかった。
ための1つの手段としてPEO鎖末端を架橋する方法が試
みられている[Polymer J.,18(11),809(1986)]。
しかしながら架橋によっても結晶化は完全には抑制され
ず膜中に残存した結晶部分によるイオン伝導度低下の問
題は解決されなかった。
さらに、上記の問題を解決するために、無定形高分子
であるポリプロピレンオキシド(PPO)をPEOとランダム
に共重合させることにより架橋体中に導入し、室温付近
における結晶化を抑制する方法が試みられており(特開
昭62−249361)、これによりPEO鎖は完全に無定形とな
り室温におけるイオン伝導度の向上もみられている。し
かしながら、PPOのイオン解離能はPEOに比べて、低いた
め、イオン伝導度が最大となる電解質塩の濃度領域も低
濃度側へ移動した。このため高濃度の塩が必要である、
ある種の素子、例えば電極へのイオンのドープ、脱ドー
プやインターカレート、ディインターカレートを利用し
た電池などに適用すると固体電解質のイオン伝導度が高
い領域では、ドーパントイオンの供給源である電解質塩
の濃度が低いため、高いエネルギー容量を取り出すこと
ができなかった。
であるポリプロピレンオキシド(PPO)をPEOとランダム
に共重合させることにより架橋体中に導入し、室温付近
における結晶化を抑制する方法が試みられており(特開
昭62−249361)、これによりPEO鎖は完全に無定形とな
り室温におけるイオン伝導度の向上もみられている。し
かしながら、PPOのイオン解離能はPEOに比べて、低いた
め、イオン伝導度が最大となる電解質塩の濃度領域も低
濃度側へ移動した。このため高濃度の塩が必要である、
ある種の素子、例えば電極へのイオンのドープ、脱ドー
プやインターカレート、ディインターカレートを利用し
た電池などに適用すると固体電解質のイオン伝導度が高
い領域では、ドーパントイオンの供給源である電解質塩
の濃度が低いため、高いエネルギー容量を取り出すこと
ができなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実情に鑑み、高いイオン伝導度を
有し、イオン伝導度の塩濃度領域依存性が小さく、高い
塩濃度においても高いイオン伝導度を保持できる高分子
固体電解質を提供することを目的とするものである。
有し、イオン伝導度の塩濃度領域依存性が小さく、高い
塩濃度においても高いイオン伝導度を保持できる高分子
固体電解質を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記課題を解決するにはエチレンオキシ
ド(EO)単位とプロピレンオキシド(PO)単位の繰返し
数及び繰返し形態が重要であると考え、検討を重ねた結
果、本発明に至った。
ド(EO)単位とプロピレンオキシド(PO)単位の繰返し
数及び繰返し形態が重要であると考え、検討を重ねた結
果、本発明に至った。
すなわち、本発明は少なくともポリマーマトリックス
と電解質塩からなる高分子固体電解質において、該ポリ
マーマトリックスがEOの繰返し単位8〜30ごとにPOの繰
返し単位が1〜5であるPEO鎖とPPO鎖の交互ブロック共
重合体であり、かつ該ポリマー鎖中のPEOとPPOからなる
各々の連鎖において、PEO鎖が3ブロック以上含まれて
いることを特徴とする高分子固体電解質である。特に該
ポリマーマトリックスが架橋体であることが好ましい。
と電解質塩からなる高分子固体電解質において、該ポリ
マーマトリックスがEOの繰返し単位8〜30ごとにPOの繰
返し単位が1〜5であるPEO鎖とPPO鎖の交互ブロック共
重合体であり、かつ該ポリマー鎖中のPEOとPPOからなる
各々の連鎖において、PEO鎖が3ブロック以上含まれて
いることを特徴とする高分子固体電解質である。特に該
ポリマーマトリックスが架橋体であることが好ましい。
以下、本発明について、詳細に説明する。
高分子固体電解質、即ち、イオン伝導性高分子は、少
なくとも、マトリックスとなる高分子とキャリアとなる
電解質塩とから構成されている。イオン伝導は高分子マ
トリックス中へ溶媒和された電解質塩が、解離してマト
リックス中を電界に沿った拡散移動をすることによって
実現される。
なくとも、マトリックスとなる高分子とキャリアとなる
電解質塩とから構成されている。イオン伝導は高分子マ
トリックス中へ溶媒和された電解質塩が、解離してマト
リックス中を電界に沿った拡散移動をすることによって
実現される。
本発明で用いられるポリマーマトリックスはPEO鎖とP
PO鎖が交互に規則的に共重合した構造を有する。ポリマ
ーマトリックスは電解質塩を解離し、キャリアーイオン
の生成をも担うためポリマーマトリックスの解離能が高
くないと、高いイオン伝導度が得られにくい。また、キ
ャリアーイオンはポリマーマトリックスの熱運動により
マトリックス中を拡散移動するため、ポリマーマトリッ
クスは動き易い分子であることが望まれる。さらにポリ
マーマトリックスの分子内に結晶部分が存在すると、イ
オン伝導の妨げとなり、導電率は低下する。本発明にお
いては上記の特性を満足させるため、塩の解離を促進さ
せるPEOとPEO鎖の室温付近における結晶性を低下させる
PPO鎖を交互に共重合体させて用いた。PPO鎖はPEO鎖が
アモルファス状態を保つ必要最小量導入するのが好まし
い。ポリマーマトリックス中のPEO鎖が短かすぎると塩
の解離能が低下し、また長すぎると結晶化しやすくなる
ので、イオン伝導度が低くなる。このため、最適な繰返
し数が必要である。
PO鎖が交互に規則的に共重合した構造を有する。ポリマ
ーマトリックスは電解質塩を解離し、キャリアーイオン
の生成をも担うためポリマーマトリックスの解離能が高
くないと、高いイオン伝導度が得られにくい。また、キ
ャリアーイオンはポリマーマトリックスの熱運動により
マトリックス中を拡散移動するため、ポリマーマトリッ
クスは動き易い分子であることが望まれる。さらにポリ
マーマトリックスの分子内に結晶部分が存在すると、イ
オン伝導の妨げとなり、導電率は低下する。本発明にお
いては上記の特性を満足させるため、塩の解離を促進さ
せるPEOとPEO鎖の室温付近における結晶性を低下させる
PPO鎖を交互に共重合体させて用いた。PPO鎖はPEO鎖が
アモルファス状態を保つ必要最小量導入するのが好まし
い。ポリマーマトリックス中のPEO鎖が短かすぎると塩
の解離能が低下し、また長すぎると結晶化しやすくなる
ので、イオン伝導度が低くなる。このため、最適な繰返
し数が必要である。
すなわち、EOの繰返し単位8〜30ごとにPOの繰返し単
位が1〜5、特には1〜3を導入するのが良い。さらに
該PEO−PPOのブロック共重合ユニットをPEOユニットが
3つ以上、即ちPEOPPO−PEOn(nは2以上)
となるように導入すれば後述するようにポリマーマトリ
ックスの分枝鎖間のイオン解離基が長くなり、イオン伝
導度の塩濃度依存性が小さく、しかも高濃度の塩の添加
によるイオン伝導度の低下がほとんどみられなかった。
以上のようにPEOとPPOは、それぞれが担う役割が異なる
ため両者の配列の仕方は特に重要である。
位が1〜5、特には1〜3を導入するのが良い。さらに
該PEO−PPOのブロック共重合ユニットをPEOユニットが
3つ以上、即ちPEOPPO−PEOn(nは2以上)
となるように導入すれば後述するようにポリマーマトリ
ックスの分枝鎖間のイオン解離基が長くなり、イオン伝
導度の塩濃度依存性が小さく、しかも高濃度の塩の添加
によるイオン伝導度の低下がほとんどみられなかった。
以上のようにPEOとPPOは、それぞれが担う役割が異なる
ため両者の配列の仕方は特に重要である。
本発明におけるPEO−PPO交互ブロック共重合体は、単
独で用いても第2のポリマーにグラフト、共重合等の化
学修飾をして用いてもよいが単独で用いる場合は、上記
のPEO−PPO交互ブロック共重合体の末端を架橋させた三
次元網目構造とすると良い。PPO鎖の導入により無定形
となったポリマーマトリックスは分子鎖の熱運動が激し
いため自己担持性のある鎖になりにくく、これを単独で
素子に適用すると導通や破損がさけられない。
独で用いても第2のポリマーにグラフト、共重合等の化
学修飾をして用いてもよいが単独で用いる場合は、上記
のPEO−PPO交互ブロック共重合体の末端を架橋させた三
次元網目構造とすると良い。PPO鎖の導入により無定形
となったポリマーマトリックスは分子鎖の熱運動が激し
いため自己担持性のある鎖になりにくく、これを単独で
素子に適用すると導通や破損がさけられない。
高分子固体電解質を広くデバイスに応用させるにあた
っては素子の導通や破損を防ぐため十分な機械的強度と
柔軟性を有することが望まれる。
っては素子の導通や破損を防ぐため十分な機械的強度と
柔軟性を有することが望まれる。
PEO−PPO架橋体は末端に2個以上の官能基を有する多
官能性のPEO−PPO共重合体と、該官能基と反応する基を
分子内に2個以上有する多官能性架橋剤とを反応させて
得られる。ただし、両者を同時に2官能とすることはで
きない。
官能性のPEO−PPO共重合体と、該官能基と反応する基を
分子内に2個以上有する多官能性架橋剤とを反応させて
得られる。ただし、両者を同時に2官能とすることはで
きない。
架橋部位はウレタン結合、ウレア結合、エステル結
合、アミド結合、エーテル結合、あるいはメタル、セミ
メタルを介した結合等が選ばれるが、これに限っている
わけではない。これらの結合は例えばPEO−PPO共重合体
の末端を−OH基とし、架橋剤として、イソシアネート、
アミン、カルボン酸または酸クロリド、エポキシを用い
ることにより、それぞれ、ウレタン、ウレア、エステ
ル、エーテル結合を生成することができる。またハロゲ
ン化シリル、アルキルアルミニウム等をいることによ
り、メタル、セミメタルを介した結合を生成することが
できる。
合、アミド結合、エーテル結合、あるいはメタル、セミ
メタルを介した結合等が選ばれるが、これに限っている
わけではない。これらの結合は例えばPEO−PPO共重合体
の末端を−OH基とし、架橋剤として、イソシアネート、
アミン、カルボン酸または酸クロリド、エポキシを用い
ることにより、それぞれ、ウレタン、ウレア、エステ
ル、エーテル結合を生成することができる。またハロゲ
ン化シリル、アルキルアルミニウム等をいることによ
り、メタル、セミメタルを介した結合を生成することが
できる。
アミンとしてはH2N(CH2)nNH2、(n=1〜6)、 およびこれら誘導体などがカルボン酸としてはHOOC(CH
2)nCOOH(n=1〜6)、 およびこれら誘導体などが、エポキシとしては (R=CH2、C2H4、C3H6、CH2CH2On n=1以上)お
よびこれら誘導体などがあげられる。
2)nCOOH(n=1〜6)、 およびこれら誘導体などが、エポキシとしては (R=CH2、C2H4、C3H6、CH2CH2On n=1以上)お
よびこれら誘導体などがあげられる。
以下、イソシアネートを用いるウレタン結合による架
橋について詳細に説明する。
橋について詳細に説明する。
多官能性イソシアネートとしては、例えばNCOCH2
nNCO、 などがあげられる。
nNCO、 などがあげられる。
PEO−PPO共重合体とイソシアネートの反応には一般の
ウレタン化硬化触媒を用いることにより、反応が促進さ
れる。硬化触媒としては、ジブチル錫ジラウレート、ジ
ブチル錫(2−エチルヘキソエート)、オクトエ酸錫ナ
フテン酸亜鉛、2−エチルヘキソエート鉛、塩化錫、塩
化鉄、2−エチルヘキソエート鉄、2−エチルヘキソエ
ートコバルト、アンチモントリクロリド等の有機金属化
合物、またはトリエチルアミン、トリエチレンジアミ
ン、1,8−ジアゾ−ビシクロ[5,4,0]、ウンデセン−7
等の3級アミンが選ばれる。特に錫系触媒を用いると副
反応が抑えられ良質な膜が得られた。調整時の濃度はイ
ソシアネートの活性によって、また種類によって異なる
が一般的にはPEOに対して1wt%以下が望ましい。
ウレタン化硬化触媒を用いることにより、反応が促進さ
れる。硬化触媒としては、ジブチル錫ジラウレート、ジ
ブチル錫(2−エチルヘキソエート)、オクトエ酸錫ナ
フテン酸亜鉛、2−エチルヘキソエート鉛、塩化錫、塩
化鉄、2−エチルヘキソエート鉄、2−エチルヘキソエ
ートコバルト、アンチモントリクロリド等の有機金属化
合物、またはトリエチルアミン、トリエチレンジアミ
ン、1,8−ジアゾ−ビシクロ[5,4,0]、ウンデセン−7
等の3級アミンが選ばれる。特に錫系触媒を用いると副
反応が抑えられ良質な膜が得られた。調整時の濃度はイ
ソシアネートの活性によって、また種類によって異なる
が一般的にはPEOに対して1wt%以下が望ましい。
本発明で用いられる反応溶媒としては各官能基や触媒
に不活性で、かつ、これらを溶解させるものが選ばれ
る。例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチルエチ
ルケトン、シクロフキサノン、メチルイソブチルケト
ン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等
があげられるが、なかでも上記のケトン系溶媒はイソシ
アネートに対してマスキング効果があるためキャスティ
ング溶媒のポットライフを延長することができ、操作性
もよく、均一な膜を得ることができた。
に不活性で、かつ、これらを溶解させるものが選ばれ
る。例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチルエチ
ルケトン、シクロフキサノン、メチルイソブチルケト
ン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等
があげられるが、なかでも上記のケトン系溶媒はイソシ
アネートに対してマスキング効果があるためキャスティ
ング溶媒のポットライフを延長することができ、操作性
もよく、均一な膜を得ることができた。
PEO−PPO架橋体の成膜は上記の多官能性ポリエチレン
オキシドと当量の多官能性イソシアネート、所定量の触
媒を溶媒に溶かし基板上に成膜する。反応温度及び反応
時間はイソシアネートの活性度に応じて、触媒量を調整
して任意に変えることができる。
オキシドと当量の多官能性イソシアネート、所定量の触
媒を溶媒に溶かし基板上に成膜する。反応温度及び反応
時間はイソシアネートの活性度に応じて、触媒量を調整
して任意に変えることができる。
高分子固体電解質のキャリアとなる電解質塩として
は、SCN-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、ClO4 -、
SbF6−、CF3SO3 -、B(C6H5)4 -等のアニオンと、Li+、
Na+、K+等のアルカリ金属カチオン、(C4H9)4N+、(C2
H5)4N+等の有機カチオン等のカチオンとからなる電解
質塩あげられる。
は、SCN-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、ClO4 -、
SbF6−、CF3SO3 -、B(C6H5)4 -等のアニオンと、Li+、
Na+、K+等のアルカリ金属カチオン、(C4H9)4N+、(C2
H5)4N+等の有機カチオン等のカチオンとからなる電解
質塩あげられる。
高分子固定電解質、すなわちポリマーマトリックスと
電解質塩の複合体を作製するには、電解質塩を溶解せし
めた、ポリマーが不溶の溶液にポリマーマトリックスフ
ィルムを浸漬して、膜中に塩を含有させる方法、あるい
は架橋成膜過程で塩をあらかじめキャスティング溶液に
溶解させることにより膜中に含有させる方法などがある
が、どちらの方法を用いてもよい。
電解質塩の複合体を作製するには、電解質塩を溶解せし
めた、ポリマーが不溶の溶液にポリマーマトリックスフ
ィルムを浸漬して、膜中に塩を含有させる方法、あるい
は架橋成膜過程で塩をあらかじめキャスティング溶液に
溶解させることにより膜中に含有させる方法などがある
が、どちらの方法を用いてもよい。
以上のようにエチレンオキシドの8〜30量体とプロピ
レンオキシドの1〜3量体を交互に、かつポリエチレン
オキシドが3ブロック以上となるように共重合させたポ
リエーテルの架橋体をポリマーマトリックスとして用い
ることにより、イオン伝導度の塩濃度依存性がほとんど
ない高イオン伝導体が得られた。
レンオキシドの1〜3量体を交互に、かつポリエチレン
オキシドが3ブロック以上となるように共重合させたポ
リエーテルの架橋体をポリマーマトリックスとして用い
ることにより、イオン伝導度の塩濃度依存性がほとんど
ない高イオン伝導体が得られた。
実施例1 上式であらわされるPEO−PPOブロック共重合トリオー
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.44g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケトン10gに
溶かし、さらにLiClO4を0.23gを溶かして膜厚が100μm
となるようにキャスティングし、100℃で20分加熱し
た。
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.44g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケトン10gに
溶かし、さらにLiClO4を0.23gを溶かして膜厚が100μm
となるようにキャスティングし、100℃で20分加熱し
た。
得られた膜の室温におけるイオン伝導度を白金電極を
用いてケミカルインピーダンス法により測定し、第1表
に示した。
用いてケミカルインピーダンス法により測定し、第1表
に示した。
実施例2、3 実施例1においてLiClO4の量を0.46g、0.92gとし、同
様に架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
様に架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
実施例4 上式であらわされるPEO−PPOブロック共重合トリオー
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.4g、ジブ
チル錫ジラウレート0.01g、LiClO40.229gをメチルエチ
ルケトン10gに溶かしてキャスティングし、100℃で20分
加熱し、厚さ約100μmの膜を作成した。実施例1と同
様に室温におけるイオン伝導度を測定した。
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.4g、ジブ
チル錫ジラウレート0.01g、LiClO40.229gをメチルエチ
ルケトン10gに溶かしてキャスティングし、100℃で20分
加熱し、厚さ約100μmの膜を作成した。実施例1と同
様に室温におけるイオン伝導度を測定した。
実施例5、6 実施例4においてLiClO4の量を0.46g、0.92gとし、同
様に架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
様に架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
実施例7 上式であらわされるPEO−PPOブロック共重合トリオ
ールを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.27g、
ジブチル錫ジラウレート0.01g、LiClO4を0.23gをメチル
エチルケトン10gに溶かし、実施例1と同様に成膜し、
室温におけるイオン伝導度を測定した。
ールを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.27g、
ジブチル錫ジラウレート0.01g、LiClO4を0.23gをメチル
エチルケトン10gに溶かし、実施例1と同様に成膜し、
室温におけるイオン伝導度を測定した。
実施例8、9 実施例7においてLiClO4を0.46g、0.93gとし、同様に
架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定した。
架橋成膜させて室温におけるイオン伝導度を測定した。
比較例1、2、3 上式で表わされるPEOトリオールを10g、トリレン−2,
4−ジイソシアネート0.85g、ジブチル錫ジラウレート0.
01gをメチルエチルケトン10gに溶解し、LiClO4を0.24
g、0.48g、0.97gとなるようにそれぞれ加えて、実施例
1と同様に成膜し、室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
4−ジイソシアネート0.85g、ジブチル錫ジラウレート0.
01gをメチルエチルケトン10gに溶解し、LiClO4を0.24
g、0.48g、0.97gとなるようにそれぞれ加えて、実施例
1と同様に成膜し、室温におけるイオン伝導度を測定し
た。
比較例4、5、6 上式であらわされるPEO−PPOブロック共重合トリオー
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.69g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルエトン10gに
溶解し、LiClO4を0.23g、0.47g、0.93gとなるようそれ
ぞれ加えて、実施例1と同様に成膜し、室温におけるイ
オン伝導度を測定した。
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.69g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルエトン10gに
溶解し、LiClO4を0.23g、0.47g、0.93gとなるようそれ
ぞれ加えて、実施例1と同様に成膜し、室温におけるイ
オン伝導度を測定した。
比較例7、8、9 上式の割合でEOとPOがランダムに共重合したPEO−PPO
トリオールを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.
69g、ジブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケト
ン10gに溶かし、LiClO4を0.23g、0.46g、0.93gとなるよ
うにそれぞれ加えて実施例1と同様に成膜し、室温にお
けるイオン伝導度を測定した。
トリオールを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.
69g、ジブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケト
ン10gに溶かし、LiClO4を0.23g、0.46g、0.93gとなるよ
うにそれぞれ加えて実施例1と同様に成膜し、室温にお
けるイオン伝導度を測定した。
比較例10、11、12 上式であらわされるPEO−PPOブロック共重合トリオー
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.29g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケトン10gに
溶解し、LiClO4を0.21g、0.42g、0.84gとなるようにそ
れぞれ加えて実施例1と同様に成膜し、室温におけるイ
オン伝導度を測定した。
ルを10g、トリレン−2,4−ジイソシアネート0.29g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.01gをメチルエチルケトン10gに
溶解し、LiClO4を0.21g、0.42g、0.84gとなるようにそ
れぞれ加えて実施例1と同様に成膜し、室温におけるイ
オン伝導度を測定した。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の構成による高分子固体
電解質は、塩濃度に対する依存性が小さく、高い濃度に
おいても高いイオン伝導度を保持することができる。
電解質は、塩濃度に対する依存性が小さく、高い濃度に
おいても高いイオン伝導度を保持することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 10/36 H01G 9/02 331G
Claims (2)
- 【請求項1】少くともポリマーマトリックスと電解質塩
からなる高分子固体電解質において、該ポリマーマトリ
ックスが式 (EO)X{(PO)Y(EO)X}Z (X=8〜30、Y=1〜5、Z≧2 EO;−CH2CH2O−、 で現わされるイオン解離ユニットを有することを特徴と
する高分子固体電解質。 - 【請求項2】ポリマーマトリックスが架橋体である請求
項(1)記載の高分子固体電解質。
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WO2008149850A1 (ja) | 2007-06-08 | 2008-12-11 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 電気化学表示素子の製造方法及び電気化学表示素子 |
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1988
- 1988-09-14 JP JP63228545A patent/JP2635715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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