JP2635334B2 - フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置 - Google Patents
フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置Info
- Publication number
- JP2635334B2 JP2635334B2 JP62234577A JP23457787A JP2635334B2 JP 2635334 B2 JP2635334 B2 JP 2635334B2 JP 62234577 A JP62234577 A JP 62234577A JP 23457787 A JP23457787 A JP 23457787A JP 2635334 B2 JP2635334 B2 JP 2635334B2
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- steel
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフランジを有する形鋼、例えばＨ形鋼、Ｉ形
鋼、溝形鋼、鋼矢板等のユニバーサル圧延装置列におい
て、最終仕上げ圧延機後段に配設するフランジを有する
形鋼のフランジ冷却装置に関する。
鋼、溝形鋼、鋼矢板等のユニバーサル圧延装置列におい
て、最終仕上げ圧延機後段に配設するフランジを有する
形鋼のフランジ冷却装置に関する。
フランジを有する形鋼、例えはＨ形鋼、Ｉ形鋼、溝形
鋼、鋼矢板等をユニバーサル圧延装置で熱間圧延する場
合、冷却後に大きな残留応力が生じ、また断面形状不
良、長さ方向の曲がり、あるいはウェブ波等も生ずるこ
とが知られている。その主な原因は、被圧延材の断面内
におけるウェブとフランジの肉厚が異なるため、肉厚差
によって圧延中あるいは圧延終了後に熱容量差が生じ、
薄肉部（一部にウェブ部）の冷却が先行して、薄肉部の
冷却がほぼ終了したのち厚肉部（一般にフランジ部）が
冷却収縮し、この厚肉部の収縮応力が薄肉部にも大きな
影響を与えるためである。このような従来の問題を解決
する手段として、Ｈ形鋼を対象とした例では特公昭１−
20336号公報に示す、各圧延機に案内するサイドガイド
の側壁開孔部に冷却ノズルを設けた構成、あるいは実公
昭45−18679号公報の、被圧延材の通路両側に設けた冷
却ヘッダー管に曲管を回動可能に螺着した構造等が周知
である。
鋼、鋼矢板等をユニバーサル圧延装置で熱間圧延する場
合、冷却後に大きな残留応力が生じ、また断面形状不
良、長さ方向の曲がり、あるいはウェブ波等も生ずるこ
とが知られている。その主な原因は、被圧延材の断面内
におけるウェブとフランジの肉厚が異なるため、肉厚差
によって圧延中あるいは圧延終了後に熱容量差が生じ、
薄肉部（一部にウェブ部）の冷却が先行して、薄肉部の
冷却がほぼ終了したのち厚肉部（一般にフランジ部）が
冷却収縮し、この厚肉部の収縮応力が薄肉部にも大きな
影響を与えるためである。このような従来の問題を解決
する手段として、Ｈ形鋼を対象とした例では特公昭１−
20336号公報に示す、各圧延機に案内するサイドガイド
の側壁開孔部に冷却ノズルを設けた構成、あるいは実公
昭45−18679号公報の、被圧延材の通路両側に設けた冷
却ヘッダー管に曲管を回動可能に螺着した構造等が周知
である。
ところで、最近の形鋼圧延分野ではウェブとフランジ
の厚み比が３以上のいわゆる薄肉ウェブ形鋼の製造、あ
るいは冷却制御による形状・材質の改善等についての技
術開発が進められているが、これらの新しいニーズに応
えるには上記従来の各冷却手段では形鋼の被冷却部に対
する冷却制御の精度が充分でないことが判った。即ち、
最近の新しいニーズではＨ形鋼の場合、短時間でフラン
ジ部を強制冷却する技術、あるいはフランジ部の均一冷
却技術の確立が強く望まれている。上記従来の各冷却手
段はいずれも被圧延材が圧延中または移送中に冷却する
ことを前提にし装置を提供したもので、仮に従来法で短
時間での強制冷却を行うとすれば、圧延材の搬送方向に
長大な冷却装置を必要とし、一方、停止状態で冷却時間
を長くすれば被冷却面の部位毎に冷却ムラを生ずる等の
問題があった。
の厚み比が３以上のいわゆる薄肉ウェブ形鋼の製造、あ
るいは冷却制御による形状・材質の改善等についての技
術開発が進められているが、これらの新しいニーズに応
えるには上記従来の各冷却手段では形鋼の被冷却部に対
する冷却制御の精度が充分でないことが判った。即ち、
最近の新しいニーズではＨ形鋼の場合、短時間でフラン
ジ部を強制冷却する技術、あるいはフランジ部の均一冷
却技術の確立が強く望まれている。上記従来の各冷却手
段はいずれも被圧延材が圧延中または移送中に冷却する
ことを前提にし装置を提供したもので、仮に従来法で短
時間での強制冷却を行うとすれば、圧延材の搬送方向に
長大な冷却装置を必要とし、一方、停止状態で冷却時間
を長くすれば被冷却面の部位毎に冷却ムラを生ずる等の
問題があった。
本発明はフランジを有する形鋼の最終仕上圧延終了後
にフランジ部を冷却する際に、移送を停止した状態でフ
ランジ面の巾方向および形鋼の長さ方向において、均一
な冷却制御が可能で構造および操作も簡単な冷却装置を
提供するものである。
にフランジ部を冷却する際に、移送を停止した状態でフ
ランジ面の巾方向および形鋼の長さ方向において、均一
な冷却制御が可能で構造および操作も簡単な冷却装置を
提供するものである。
本発明は上述の問題点を解決したものでありその要旨
は １ 形鋼のユニバーサル圧延装置列の最終仕上げ圧延機
後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装置であっ
て、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に左右一対
のフレームを設け、揺動装置を介し、形鋼のフランジ面
に直交する水平面内で回転自在に軸支したノズル支持部
を前記フレームの長さ方向に所定間隔で複数個設けると
ともに、前記各ノズル支持部に複数個の流量調整可能な
冷却ノズルを多段に縦設したことを特徴とするフランジ
を有する停止状態形鋼の冷却装置。
は １ 形鋼のユニバーサル圧延装置列の最終仕上げ圧延機
後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装置であっ
て、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に左右一対
のフレームを設け、揺動装置を介し、形鋼のフランジ面
に直交する水平面内で回転自在に軸支したノズル支持部
を前記フレームの長さ方向に所定間隔で複数個設けると
ともに、前記各ノズル支持部に複数個の流量調整可能な
冷却ノズルを多段に縦設したことを特徴とするフランジ
を有する停止状態形鋼の冷却装置。
２ 形鋼のユニバーサル圧延装置列の最終仕上げ圧延機
後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装置であっ
て、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に揺動装置
を介し、圧延ライン方向に往復自在に左右一対の可動フ
レームを併設するとともに、形鋼のフランジ面に指向せ
しめた複数個の流量調整可能な冷却ノズルを多段に縦設
した冷却ノズル群を前記可動フレームの長さ方向に所定
間隔で複数個設けたことを特徴とするフランジを有する
停止状態形鋼の冷却装置である。
後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装置であっ
て、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に揺動装置
を介し、圧延ライン方向に往復自在に左右一対の可動フ
レームを併設するとともに、形鋼のフランジ面に指向せ
しめた複数個の流量調整可能な冷却ノズルを多段に縦設
した冷却ノズル群を前記可動フレームの長さ方向に所定
間隔で複数個設けたことを特徴とするフランジを有する
停止状態形鋼の冷却装置である。
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
する。
第１図（ａ）はＨ形鋼のユニバーサル圧延装置列に本
発明冷却装置１を設けた全体の構成を示したもので、被
圧延材２は図示を省略した前段のブレークダウン圧延
機、中間粗ユニバーサル圧延機の各圧延機で圧延された
後、ユニバーサル最終仕上げ圧延機３に至る。直線４は
圧延ライン、7a,7bは最終仕上げ圧延機３の前後面に設
けられたサイドガイド装置を示す。この最終仕上げ圧延
機３は水平ロール3aと縦ロール3bから構成されており、
被圧延材はＨ姿勢で１パス圧延され、フランジ面をウェ
ブ軸心に対して垂直に起こし、且つフランジ端部の成形
が行われる。図中５は圧延終了後の製品を所定の長さに
切断する熱間鋸断機、６は冷却床を示す。第１図
（ｂ），（ｃ）は最終仕上げ圧延後、搬送ローラ８に載
置されたＨ形鋼21と本発明冷却装置１との位置関係をさ
らに詳細に説明したものであり、最終仕上げ圧延機３の
後段に圧延ライン４の長さ方向に沿って圧延ラインの両
側に左右一対設けられた冷却ノズルを支持するための長
尺のフレーム1a,1bが特徴的である。第２図（ａ），
（ｂ）は本発明実施例装置の要部を示すが、左右に対象
な装置なので右側部の構成を詳細に図示し、以下の説明
もこれに準ずる。ノズル支持部10は前記フレーム1bの上
下に設けられた軸受９を介して水平方向に回動自在に軸
支されている。このノズル支持部10には複数個の冷却ノ
ズル11が上下方向に縦設されている。この各冷却ノズル
11はフレキシブルホース12を介しヘッダー管13に接続さ
れている。図中14は前記冷却ノズル11とヘッダー管13の
途中に管路に設けた流量調整弁である。前記ノズル支持
部10はフレーム1bの長さ方向（圧延ライン方向）に沿っ
て所定間隔ｌの間隔で複数個配列されている。揺動装置
15は前記フレーム1bの下部に取付けられており、空気圧
または油圧で作動されるシリンダー15a、前記ノズル支
持部10の軸心に一端が固着され、他の一端がシリンダー
15aのピストンに回動自在に軸支されたリンク片15b、お
よび隣合う他のノズル支持部10のリンク片15bとを連接
する連接ロット15cから構成されている。
発明冷却装置１を設けた全体の構成を示したもので、被
圧延材２は図示を省略した前段のブレークダウン圧延
機、中間粗ユニバーサル圧延機の各圧延機で圧延された
後、ユニバーサル最終仕上げ圧延機３に至る。直線４は
圧延ライン、7a,7bは最終仕上げ圧延機３の前後面に設
けられたサイドガイド装置を示す。この最終仕上げ圧延
機３は水平ロール3aと縦ロール3bから構成されており、
被圧延材はＨ姿勢で１パス圧延され、フランジ面をウェ
ブ軸心に対して垂直に起こし、且つフランジ端部の成形
が行われる。図中５は圧延終了後の製品を所定の長さに
切断する熱間鋸断機、６は冷却床を示す。第１図
（ｂ），（ｃ）は最終仕上げ圧延後、搬送ローラ８に載
置されたＨ形鋼21と本発明冷却装置１との位置関係をさ
らに詳細に説明したものであり、最終仕上げ圧延機３の
後段に圧延ライン４の長さ方向に沿って圧延ラインの両
側に左右一対設けられた冷却ノズルを支持するための長
尺のフレーム1a,1bが特徴的である。第２図（ａ），
（ｂ）は本発明実施例装置の要部を示すが、左右に対象
な装置なので右側部の構成を詳細に図示し、以下の説明
もこれに準ずる。ノズル支持部10は前記フレーム1bの上
下に設けられた軸受９を介して水平方向に回動自在に軸
支されている。このノズル支持部10には複数個の冷却ノ
ズル11が上下方向に縦設されている。この各冷却ノズル
11はフレキシブルホース12を介しヘッダー管13に接続さ
れている。図中14は前記冷却ノズル11とヘッダー管13の
途中に管路に設けた流量調整弁である。前記ノズル支持
部10はフレーム1bの長さ方向（圧延ライン方向）に沿っ
て所定間隔ｌの間隔で複数個配列されている。揺動装置
15は前記フレーム1bの下部に取付けられており、空気圧
または油圧で作動されるシリンダー15a、前記ノズル支
持部10の軸心に一端が固着され、他の一端がシリンダー
15aのピストンに回動自在に軸支されたリンク片15b、お
よび隣合う他のノズル支持部10のリンク片15bとを連接
する連接ロット15cから構成されている。
第３図（ａ），（ｂ），（ｃ）は本発明の他の実施例
装置を示し、可動フレーム1b′には形鋼21のフランジ面
21aに指向する複数個の冷却ノズル11が上下方向に縦設
されていて、これら複数個の冷却ノズルで構成された冷
却ノズル群Ｎが前記可動フレーム1b′の圧延ライン方向
に所定間隔ｌで複数群N1〜Nn設けられている。各冷却ノ
ズル11はフレキシブルホース、流量調整弁等を介してヘ
ッダー管に接続されているのは前記第２図の例と同じで
あるので図示および説明を省略する。可動フレーム1b′
の側面に設けられた摺動把持部16は揺動装置15の側面に
設けられた案内レール15dに摺動可能に嵌合し、可動フ
レーム1b′は圧延ライン方向に往復動自在に支持されて
いる。往復動させるための揺動装置15は、駆動モータ15
eで駆動される駆動軸15fに設けられたクランク部15g、
クランク部15gに回動自在に軸支されたロッド15hで構成
されている。ロッド15hの他の一端は前記可動フレーム1
b′に突設された支持部1cに回動自在に軸支されてい
る。
装置を示し、可動フレーム1b′には形鋼21のフランジ面
21aに指向する複数個の冷却ノズル11が上下方向に縦設
されていて、これら複数個の冷却ノズルで構成された冷
却ノズル群Ｎが前記可動フレーム1b′の圧延ライン方向
に所定間隔ｌで複数群N1〜Nn設けられている。各冷却ノ
ズル11はフレキシブルホース、流量調整弁等を介してヘ
ッダー管に接続されているのは前記第２図の例と同じで
あるので図示および説明を省略する。可動フレーム1b′
の側面に設けられた摺動把持部16は揺動装置15の側面に
設けられた案内レール15dに摺動可能に嵌合し、可動フ
レーム1b′は圧延ライン方向に往復動自在に支持されて
いる。往復動させるための揺動装置15は、駆動モータ15
eで駆動される駆動軸15fに設けられたクランク部15g、
クランク部15gに回動自在に軸支されたロッド15hで構成
されている。ロッド15hの他の一端は前記可動フレーム1
b′に突設された支持部1cに回動自在に軸支されてい
る。
まず、本発明の冷却ノズル11を水平面内で回動自在に
設けた装置の場合の作用を説明する。最終仕上げ圧延機
３で圧延終了したＨ形鋼21は搬送ローラ８で移送され、
Ｈ形鋼の全長が左右のフレーム1a,1bの全長以内に位置
する状態で一旦停止させる。停止直後に冷却水のヘッダ
ー13から送水が開始され、各ノズル毎の送水量が流量調
整弁14で調整され、冷却ノズル11から冷却水がＨ形鋼21
のフランジ面21aに向けて噴射される。ここで、縦設さ
れた各ノズルへの送水量を可変とした理由は、フランジ
面21aが受ける冷却能は例えば各ノズルの流量を一定と
すれば上方に位置するノズルから噴射された冷却水がフ
ランジ面21aに当たった後、フランジ面21aを下方に伝い
落ちるのでフランジ面21aの下方になる程、過度に冷却
されてしまうためである。さて、噴射開始と同時に揺動
装置15が作動し、リンク機構15b,15cを介して前記冷却
ノズル11は軸受９を中心とする平面内での円弧状の揺動
運動を行う。第４図（ａ），（ｂ）は冷却ノズル11自体
のノズル噴射角をθ１、揺動によるノズルの揺れ角をθ
２とした時のフランジ面21aに対する冷却水の被水状態
を示している。図から明らかなようにフランジ面の冷却
範囲は前記θ1,θ２、平面内での隣合う冷却ノズル11間
の間隔ｌおよび冷却ノズル11の先端からフランジ面12a
までの距離に関係する。実際の装置においては形鋼のサ
イズ、冷却ノズルの能力、設備条件等を勘案して設備配
置を決定すべきである。勿論、総冷却能は冷却時間にも
関係するので、形鋼の冷却終了温度に応じて冷却水の噴
射時間は設定しなければならない。第４図（ｂ）の破線
で示すフランジ面の冷却水噴射範囲Ａはノズルの特性に
もよるが、一般には水噴射範囲の中心付近に対して周辺
部が流量が少なくなるので、隣接するノズルの噴射範囲
は適度に重なり合うように設定するのが望ましい。な
お、左右のフレーム1a,1bを各々圧延方向に直行する方
向に進退自在に設ければ形鋼の幅（Ｈ形鋼の場合ではウ
ェブ高さ）に応じて任意の幅方向位置に冷却ノズルを設
定できるので有効である。
設けた装置の場合の作用を説明する。最終仕上げ圧延機
３で圧延終了したＨ形鋼21は搬送ローラ８で移送され、
Ｈ形鋼の全長が左右のフレーム1a,1bの全長以内に位置
する状態で一旦停止させる。停止直後に冷却水のヘッダ
ー13から送水が開始され、各ノズル毎の送水量が流量調
整弁14で調整され、冷却ノズル11から冷却水がＨ形鋼21
のフランジ面21aに向けて噴射される。ここで、縦設さ
れた各ノズルへの送水量を可変とした理由は、フランジ
面21aが受ける冷却能は例えば各ノズルの流量を一定と
すれば上方に位置するノズルから噴射された冷却水がフ
ランジ面21aに当たった後、フランジ面21aを下方に伝い
落ちるのでフランジ面21aの下方になる程、過度に冷却
されてしまうためである。さて、噴射開始と同時に揺動
装置15が作動し、リンク機構15b,15cを介して前記冷却
ノズル11は軸受９を中心とする平面内での円弧状の揺動
運動を行う。第４図（ａ），（ｂ）は冷却ノズル11自体
のノズル噴射角をθ１、揺動によるノズルの揺れ角をθ
２とした時のフランジ面21aに対する冷却水の被水状態
を示している。図から明らかなようにフランジ面の冷却
範囲は前記θ1,θ２、平面内での隣合う冷却ノズル11間
の間隔ｌおよび冷却ノズル11の先端からフランジ面12a
までの距離に関係する。実際の装置においては形鋼のサ
イズ、冷却ノズルの能力、設備条件等を勘案して設備配
置を決定すべきである。勿論、総冷却能は冷却時間にも
関係するので、形鋼の冷却終了温度に応じて冷却水の噴
射時間は設定しなければならない。第４図（ｂ）の破線
で示すフランジ面の冷却水噴射範囲Ａはノズルの特性に
もよるが、一般には水噴射範囲の中心付近に対して周辺
部が流量が少なくなるので、隣接するノズルの噴射範囲
は適度に重なり合うように設定するのが望ましい。な
お、左右のフレーム1a,1bを各々圧延方向に直行する方
向に進退自在に設ければ形鋼の幅（Ｈ形鋼の場合ではウ
ェブ高さ）に応じて任意の幅方向位置に冷却ノズルを設
定できるので有効である。
次に、本発明装置の他の態様である可動フレーム1
a′,1b′を圧延ライン方向に往復動自在に設けた構成の
作用は、冷却ノズル11がＨ形鋼のフランジ面21aに対し
平行運動することによって冷却する以外は、前記のノズ
ル回動方向式と同様であり説明は省略する。以上の説明
はＨ形鋼を例に説明したがフランジを有する他のＩ形
鋼、薄形鋼、鋼矢板等の冷却にも本発明装置が適用でき
るのは勿論である。
a′,1b′を圧延ライン方向に往復動自在に設けた構成の
作用は、冷却ノズル11がＨ形鋼のフランジ面21aに対し
平行運動することによって冷却する以外は、前記のノズ
ル回動方向式と同様であり説明は省略する。以上の説明
はＨ形鋼を例に説明したがフランジを有する他のＩ形
鋼、薄形鋼、鋼矢板等の冷却にも本発明装置が適用でき
るのは勿論である。
本発明は装置は簡単な構造であるが、停止状態の形鋼
フランジ面と冷却にあたり、巾方向および長さ方向に対
してムラの無い均一な精度の高い冷却制御が可能となる
ので形状・品質の選れた形鋼を製造することができる顕
著な効果がある。
フランジ面と冷却にあたり、巾方向および長さ方向に対
してムラの無い均一な精度の高い冷却制御が可能となる
ので形状・品質の選れた形鋼を製造することができる顕
著な効果がある。
第１図は本発明装置の全体概念図であり、（ａ）は圧延
装置列と本発明装置の配置関係を示す平面略図、（ｂ）
図は（ａ）図の部分拡大平面図、（ｃ）図は（ｂ）図の
Ａ−Ａ′方向断面正面図、第２図は（ａ），（ｂ）は本
発明実施例装置の構成を示す説明図であり、（ａ）図は
正面略図、（ｂ）図は平面略図、第３図は本発明装置の
他の実施例装置を示す説明図であり、（ａ）図は正面略
図、（ｂ）図は平面略図、（ｃ）図は冷却ノズルの配置
を示す部分拡大図、第４図は形鋼のフランジ面に対する
冷却水噴射状況の説明図であり、（ａ）図は平面略図、
（ｂ）図は正面略図である。 １……冷却装置、1a,1b……フレーム 21……Ｈ形鋼、８……搬送ローラ ９……軸受、10……ノズル支持部 11……冷却ノズル、14……流量調整弁 15……揺動装置。
装置列と本発明装置の配置関係を示す平面略図、（ｂ）
図は（ａ）図の部分拡大平面図、（ｃ）図は（ｂ）図の
Ａ−Ａ′方向断面正面図、第２図は（ａ），（ｂ）は本
発明実施例装置の構成を示す説明図であり、（ａ）図は
正面略図、（ｂ）図は平面略図、第３図は本発明装置の
他の実施例装置を示す説明図であり、（ａ）図は正面略
図、（ｂ）図は平面略図、（ｃ）図は冷却ノズルの配置
を示す部分拡大図、第４図は形鋼のフランジ面に対する
冷却水噴射状況の説明図であり、（ａ）図は平面略図、
（ｂ）図は正面略図である。 １……冷却装置、1a,1b……フレーム 21……Ｈ形鋼、８……搬送ローラ ９……軸受、10……ノズル支持部 11……冷却ノズル、14……流量調整弁 15……揺動装置。
Claims (2)
- 【請求項１】形鋼のユニバーサル圧延装置列の最終仕上
げ圧延機後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装
置であって、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に
左右一対のフレームを設け、揺動装置を介し、形鋼のフ
ランジ面に直交する水平面内で回転自在に軸支したノズ
ル支持部を前記フレームの長さ方向に所定間隔で複数個
設けるとともに、前記各ノズル支持部に複数個の流量調
整可能な冷却ノズルを多段に縦設したことを特徴とする
フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置。 - 【請求項２】形鋼のユニバーサル圧延装置列の最終仕上
げ圧延機後段に配設する停止状態形鋼のフランジ冷却装
置であって、前記仕上げ圧延機後段の圧延ライン両側に
揺動装置を介し、圧延ライン方向に往復自在に左右一対
の可動フレームを併設するとともに、形鋼のフランジ面
に指向せしめた複数個の流量調整可能な冷却ノズルを多
段に縦設した冷却ノズル群を前記可動フレームの長さ方
向に所定間隔で複数個設けたことを特徴とするフランジ
を有する停止状態形鋼の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62234577A JP2635334B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62234577A JP2635334B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6475628A JPS6475628A (en) | 1989-03-22 |
| JP2635334B2 true JP2635334B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=16973194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62234577A Expired - Lifetime JP2635334B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | フランジを有する停止状態形鋼の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2635334B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200447178Y1 (ko) * | 2007-12-04 | 2009-12-31 | 현대제철 주식회사 | 압연공정용 냉각 장치 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0462783B1 (en) * | 1990-06-21 | 1995-09-27 | Nippon Steel Corporation | Process and apparatus for producing thin-webbed H-beam steel |
| US5259229A (en) * | 1990-06-21 | 1993-11-09 | Nippon Steel Corporation | Apparatus for cooling thin-webbed H-beam steel |
| JP2653279B2 (ja) * | 1991-07-29 | 1997-09-17 | 日本鋼管株式会社 | 軌条熱処理装置 |
| JP3552563B2 (ja) * | 1998-12-24 | 2004-08-11 | Ｊｆｅスチール株式会社 | Ｈ形鋼のフランジ冷却装置およびフランジ冷却方法 |
| KR100863855B1 (ko) * | 2007-05-04 | 2008-10-15 | 현대제철 주식회사 | 형강용 승하강 냉각수 분사 장치 |
| JP4858411B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2012-01-18 | 住友金属工業株式会社 | 鋼材の冷却方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4213768Y1 (ja) * | 1966-07-08 | 1967-08-07 | ||
| JPS60221524A (ja) * | 1984-04-17 | 1985-11-06 | Nippon Steel Corp | Ｈ形鋼のフランジ冷却装置 |
-
1987
- 1987-09-18 JP JP62234577A patent/JP2635334B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200447178Y1 (ko) * | 2007-12-04 | 2009-12-31 | 현대제철 주식회사 | 압연공정용 냉각 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6475628A (en) | 1989-03-22 |
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