JP2634797B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2634797B2
JP2634797B2 JP61014144A JP1414486A JP2634797B2 JP 2634797 B2 JP2634797 B2 JP 2634797B2 JP 61014144 A JP61014144 A JP 61014144A JP 1414486 A JP1414486 A JP 1414486A JP 2634797 B2 JP2634797 B2 JP 2634797B2
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雄三 小野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、いわゆる光ディスク、ディジタルオーディ
オディスク、ビデオディスクなどの記録再生に用いる光
ヘッド装置に関する。
〔従来の技術〕
ビデオディスク、ディジタルオーディオディスク、光
ディスク(以下光ディスクと総称)の従来の光ヘッド装
置は、第3図に示すように、光源である半導体レーザ1
と、半導体レーザ1の放射光をコリメート光にするコリ
メートレンズ23と、収束レンズ24と、ビームスプリッタ
プリズム21の他に焦点誤差検出手段とトラッキング誤差
検出手段とを備えて構成されている。焦点誤差検出手段
には種々の方式があるが、本発明の方式と最も関連の深
い方式としてウェッジプリズム方式をあげることができ
る。ウェッジプリズム方式の焦点誤差検出手段は、第3
図に示すようにウェッジプリズム22と、光検出器25及び
26から成る2分割光検出器と、光検出器27及び28から成
る2分割光検出器とから構成されている。ディスク面4
に対し、収束ビームが焦点を結んでいる時は、ウェッジ
プリズムからの光ビーム29及び30は各々光検出器25及び
26の間と、光検出器27及び28の間に収束しているが、デ
ィスク面4が焦点からずれたとき、光ビーム29及び30は
互に離れる方向に、又は、互に接近する方向にデフォー
カスするので、光検出器25及び26の差動出力、又は光検
出器27及び28の差動出力をとることで焦点誤差信号が得
られる。
トラッキング誤差検出手段にも種々の方式があるが、
本発明の方式と最も関連の深い方式としてプッシュプル
方式をあげることができる。プッシュプル方式はディス
ク反射光をファーフィールドで2分割して光量の偏りを
検出する方式で、光検出器25及び26の出力の和と、光検
出器27及び28の出力の和との差をとることでトラッキン
グ誤差信号が得られる。第3図に示した従来技術の光ヘ
ッド装置は、フィリップステクニカルレビュー(Philip
s Technical Review)第40巻(1982年発行)第6号第15
1〜156頁に詳しく述べられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の光ヘッド装置は、実用化されているも
のでも大きさが40×40×30mm程度あり、従って重量も重
く、光ディスク装置全体の小型化、軽量化、あるいはス
タック型大容量光ディスク実現の障害となっている。こ
の原因の1つは光ディスクからの反射光をハーフプリズ
ムあるいは偏光ビームスプリッタプリズムにより光軸を
90゜曲げて光源から分離させ、その後方に光検出器を配
置するという方法がとられているため、光学系の1軸化
が難しい点にある。
このような問題に対して、半導体レーザ光源の発光部
に光を戻した際、自己結合効果によって発振出力が増加
するいわゆるSCOOP効果を利用した小型光ヘッド装置が
提案されている。
しかしながら、自己結合効果は、半導体レーザの発振
現象の不安定性から生じるものであり、信号再生時のS/
Nは従来の方式に比べて低下する。
光学部品の小型の軽量化等を目的として回折格子によ
るホログラムレンズをエラー検出系に用いる光ヘッド装
置も提案されているが、光源の波長ゆらぎにより回折角
が変化するという本質的な問題があり、ホログラムレン
ズでは焦点距離が変化しエラー検出信号にオフセットが
生じてしまう。
本発明の目的は、上述の光ヘッド装置の小型化に伴う
諸欠点を解消する光ヘッド装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の光ヘッド装置は、光源と、この光源からの出
射光を記録媒体上に絞り込むレンズ系と、このレンズ系
と前記光源との間に設けられ格子分割線で分割された第
1及び第2の領域それぞれに互いに周期が異なるがいず
れも前記格子分割線と直交する方向の格子を有する回折
格子と、それぞれが前記格子分割線と同一方向の検出器
分割線で2分割され前記レンズ系を経て来た前記記録媒
体からの反射光の前記第1または第2の領域を通った回
折光を受光するように前記光源の脇に配置された複数の
2分割光検出器とを含み、前記光検出器分割線と前記回
折格子の回折方向が一致しており、かつ光源の波長変動
によって発生する回折光の受光位置の変化量に対し光検
出器の分割線方向の受光部の形状が大きいことを特徴と
する。
〔作用〕
本発明の作用・原理は次の通りである。本発明の光ヘ
ッド装置では、光学系の1軸化を達成するために、光デ
ィスク面からの反射光を光検出器に導くために回折格子
を用いる。回折格子には、高次の回折光を除くと、0次
回折光、±1次回折光の3つの回折光がある。0次回折
光は回折格子を直接透過した光である。この回折格子を
半導体レーザ光源と収束レンズ系との間に配置する。半
導体レーザからディスク面に行く光に対しては、0次回
折光を用いると、単に透明板があるのと同じになる。一
方、ディスク面からの反射光に対しては、±1次回折光
を用いるとハーフプリズムや、偏光ビームスプリッタプ
リズムを用いることなく情報光を光軸外にとり出すこと
ができる。すなわち、回折格子はビームスプリッタとし
て作用することになる。この結果、小型軽量の光ヘッド
装置を構成できる。
また、回折格子を2分割して互に周期を変えることで
ウェッジプリズムと同等な作用を実現することができ、
焦点およびトラック誤差信号を得ることができる。
ところで、回折格子を用いるときの問題点として、光
源の波長が変化すると回折角も変化するという現象があ
る。従って2分割光検出器により差動出力を得る場合は
分割線と直交方向にビームが移動すると検出信号のオフ
セットとなってしまう。本発明では回折角の変化による
ビームの移動方向と光検出器の分割線の方向とを一致さ
せることでこの問題を解決した。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の基本構成を示す側面図で
ある。半導体レーザ1の出射光は回折格子2を0次回折
光として通過し、収束レンズ3によりディスク面4に収
束される。ディスク面からの反射光は回折格子2により
回折され半導体レーザの脇にある2分割光検出器5およ
び6に到達する。収束レンズ3は第3図のようにコリメ
ータレンズと集光レンズから成るレンズ系でもよい。回
折格子2を半導体レーザ1の側から見たときの格子の配
置と光検出器の配置の関係を第2図に示す。
回折格子2は2つの領域9と10に分解され、分解線と
直交方向に互に異なる周期の格子が形成されている。領
域9の1次回折光の収束位置に2分割光検出器6が、領
域10の1次回折光の収束位置に2分割光検出器5が配置
されている。光検出器5,6の分割線と回折格子の分割線
は同一方向にある。
1次回折光の収束位置を光検出器5,6の分割線に合わ
せることで、次のように焦点およびトラッキング誤差信
号を得ることができる。ディスク面4が変動すると、ウ
ェッジプリズム方向と同様に1次回折光は回折格子2の
分割線と直交方向に変化する。したがって、2分割光検
出器5,6の分割線と直交方向に光ビームが移動すること
になり、光検出器5,6それぞれにおいて分割された2つ
の受光面の差動出力を得ることで、焦点誤差信号が検出
できる。トラッキング誤差信号は、プッシュプル方式に
より領域9と領域10からの回折光量の差で得られるの
で、2分割光検出器5の和出力と2分割光検出器6の和
出力との差を取ることで検出することができる。
これらの誤差信号は、2分割検出器5と6の出力を第
4図のように回路接続することにより得られる。第4図
において2分割光検出器5は光検出器5a,5bに分割さ
れ、2分割光検出器6は光検出器6a,6bに分割され、分
割線に対し光検出器5a,6aが一方の側に位置し、光検出
器5b,6bが他方の側に位置する。光検出器5a,5b,6a及び6
cそれぞれの出力を増幅器33,34,31及び32に入力する。
増幅器41は増幅器31の出力から増幅器32の出力を減算し
て出力し、増幅器42は増幅器34の出力から増幅器33の出
力を減算して出力する。増幅器43は増幅器31の出力と増
幅器32の出力の和を出力し、増幅器44は増幅器33の出力
と増幅器34の出力を和を出力する。増幅器51は増幅器41
の出力と増幅器42の出力の和を焦点誤差信号として出力
する。増幅器52は増幅器43の出力から増幅器44の出力を
減産してトラッキング誤差信号として出力する。
以上の実施例では第2図の右側の1次回折光のみを利
用しているが、左側にも対称に1次回折光が発生する。
そこで第2図に破線で示したように2分割光検出器7と
8を設置することで右側と同様に誤差信号の検出がで
き、左右の検出器出力を同時に用いればさらに安定した
サーボ動作が可能となる。
本実施例の配置においては光源の波長シフトによる1
次回折光の動作は2分割光検出器の分割線方向に発生す
るので、光検出器の大きさに移動量を見込んだ余裕を持
たせておけば、誤差信号への影響はなくなる。
〔発明の効果〕
本発明の光ヘッド装置は、小型で部品数の少ない光ヘ
ッド装置を実現することを可能とし、光ディスク装置全
体を小型化することができる効果がるある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の基本構成を示す側面図、第
2図は第1図に示す回折格子2と2分割光検出器5,6の
関係を模式的に示す平面図、第3図は従来の光ヘッド装
置の側面図である。 1……半導体レーザ、2……回折格子、3……収束レン
ズ、4……ディスク面、5〜8……2分割光検出器、9,
10……回折格子分割領域、21……ビームスプリッタプリ
ズム、22……ウェッジプリズム、23……コリメートレン
ズ、24……集光レンズ、25,26,27,28……光検出器、29,
30……光ビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−129942(JP,A) 特開 昭59−231736(JP,A) 特開 昭56−57013(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、この光源からの出射光を記録媒体
    上に絞り込むレンズ系と、このレンズ系と前記光源との
    間に設けられ格子分割線で分割された第1及び第2の領
    域それぞれに互いに周期が異なるがいずれも前記格子分
    割線と直交する方向の格子を有する回折格子と、それぞ
    れが前記格子分割線と同一方向の検出器分割線で2分割
    され前記レンズ系を経てきた前記記録媒体からの反射光
    の前記第1または第2の領域を通った回折光を受光する
    ように前記光源の脇に配置された複数の2分割光検出器
    とを含み、前記光検出器分割線と前記回折格子の回折方
    向が一致しており、かつ光源の波長変動によって発生す
    る回折光の受光位置の変化量に対し光検出器の分割線方
    向の受光部の形状が大きいことを特徴とする光ヘッド装
    置。
JP61014144A 1985-12-10 1986-01-24 光ヘッド装置 Expired - Lifetime JP2634797B2 (ja)

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EP86117152A EP0228620B1 (en) 1985-12-10 1986-12-09 Optical head comprising a diffraction grating for directing two or more diffracted beams to optical detectors
DE8686117152T DE3679648D1 (de) 1985-12-10 1986-12-09 Optischer kopf mit einem beugungsgitter zum richten von zwei oder mehreren gebeugten lichtstrahlen auf optische detektoren.
US06/940,007 US4945529A (en) 1985-12-10 1986-12-10 Optical head comprising a diffraction grating for directing two or more diffracted beams to optical detectors

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