JP2634576B2

JP2634576B2 - 支持位置調節自在な備品支持手段

Info

Publication number: JP2634576B2
Application number: JP7027032A
Authority: JP
Inventors: 優鈴木
Original assignee: Paramount Bed Co Ltd
Current assignee: Paramount Bed Co Ltd
Priority date: 1995-02-15
Filing date: 1995-02-15
Publication date: 1997-07-30
Anticipated expiration: 2012-07-30
Also published as: JPH08215258A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばベッドの傍らに
おいて、テレビ等の備品類を置くようにしたテーブルを
使いやすい位置に持っていくことができるとともに、不
使用時には、じゃまにならない位置に戻すことができる
ようにした、支持位置調節自在な備品支持手段に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】病院や家庭内において、寝たり起きたり
のベッド生活を送るには、ベッドは勿論、種々の生活必
需品を収容するような棚、ベッドサイドキャビネット類
は不可欠のものである。かかる病室内において、テレビ
ジョン（以下、テレビという）は、最近では、ベッド毎
に設けられていることが多くなってきており、入院者が
個々に、番組を楽しむことができるようになっている。
その場合、テレビをベッドサイドキャビネット上に置く
ことは、多く見受けられることである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベッド
サイドキャビネット上のテレビを見る際、ベッド生活者
は、上半身および顔を向けるというような、不自然な体
勢を取らざるを得ず、そのままでは、テレビが非常に見
づらいことが多い。従って、ベッドサイドキャビネット
を動かしてテレビを見やすい位置に持ってきたり、ベッ
ド上で身体を動かして、見やすい位置に身体を移動した
りして見なければならない。本発明はこのような背景か
らなされたもので、ベッドの傍らにおいて、テレビ等の
備品類を置くようにしたテーブルを使いやすい位置に持
っていくことができるとともに、不使用時には、じゃま
にならない位置に戻すことができるようにした、支持位
置調節自在な備品支持手段を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、支持位置調節自在な備品支持手段で
あって、ベッド等の傍らの床面に載置した基体に、一対
の等長の支持杆を起伏自在に連結し、これら支持杆頂点
に、旋回自在に物品載置台を装着し、前記基体は、基台
と基台に立設した、天井まで延在する支柱とによって構
成し、前記支持杆間において、支持杆の起伏動作を拘束
するためのガススプリングを介在し、このガススプリン
グのロック解除操作手段を前記物品載置台に設けた構成
としたことを特徴とする。前述の構成において、ガスス
プリングのロック解除操作手段は、物品載置台を引き降
ろす方向と、持ち上げる方向に操作可能に構成した、操
作レバーを備えたことを特徴とする。さらに、前記物品
載置台を支持する一対の等長の支持杆、およびガススプ
リングをカバー部材により蔽う構成とすることができ
る。

【０００５】

【作用】当初、物品載置台上の備品を必要としないとき
は、支持杆を基台に対して鉛直状に保持して、支柱側に
物品載置台を引き寄せておく。このとき、支持杆は、ガ
ススプリングによって起伏動作を拘束した状態にあるの
で、物品載置台はぐらつくことなく保持される。かかる
場合物品載置台は、治療行為、介護行為のじゃまになる
ようなことはない。前記物品載置台上の備品を手に取っ
たり、必要とするときは、物品載置台に設けたガススプ
リングのロック解除操作手段を操作して、ロック状態を
解除するようにする。そして、ロック解除操作手段を操
作しながら、物品載置台を支える一対の支持杆を手前側
に傾斜させ、物品載置台を所望の位置に持って来ること
ができる。途中で前記ロック解除操作手段の操作を中断
すると、再びガススプリングはロック状態となるので、
一対の支持杆はその状態で拘束され、物品載置台は、そ
の位置に保持される。なお、物品載置台は一対の支持杆
により、常に水平状態に支持される。そして、物品載置
台を所望の方向に旋回し、これによって、物品載置台が
ベッド生活者の手の届く範囲に持ち来される。

【０００６】

【実施例】次に、本発明にかかる支持位置調節自在な備
品支持手段について、一実施例を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下説明する。図１〜図３に支持位置調節自
在な備品支持手段１を示す。この備品支持手段１は、病
室におけるベッド２傍らの床面に載置した基体３に、一
対の等長の支持杆４ａ、４ｂを起伏自在に連結し、これ
ら支持杆４ａ、４ｂ頂点に、旋回自在に物品載置台５を
装着し、前記基体３は、基台６と基台６に立設した、病
室壁面に沿って、天井まで延在する支柱７とによって構
成し、前記支持杆４ａ、４ｂ間において、支持杆４ａ、
４ｂの起伏動作を拘束するためのガススプリング８を介
在し、このガススプリング８のロック解除操作手段９を
前記物品載置台５に設ける構成としたものである。

【０００７】前記基体３における基台６は、直線状の枠
体６ａと、枠体６ａ中央から直角状に突出した一対の突
出枠６ｂによって構成したものであり、前記枠体６ａ両
端面と、突出枠６ｂ先端側に、床面にがたつかないよう
に接地させるための、高さ調節手段１０を介して床面に
接地している。かかる基台６の突出枠６ｂに、前記支持
杆４ａ、４ｂが所定間隔おいて回動可能に取り付けられ
ている。また、基体３における支柱７は、基台６に鉛直
状に立設したもので、中空状角枠７ａと、中空状角枠７
ａに伸縮可能な伸縮枠７ｂとを有し、伸縮枠７ｂを中空
状角枠７ａから伸縮調節して先端を天井に突き当てるよ
うにし、中空状角枠７ａ先端側に設けた固定手段１１に
よって、伸縮枠７ｂを固定して、支柱７を動かないよう
に保持した構造である。

【０００８】前記支持杆４ａ、４ｂに設けたガススプリ
ング８は、シリンダ８ａと、シリンダ８ａから進退可能
に構成したロッド８ｂとを備えている。ここで、ガスス
プリング８について説明すると、ガススプリング８は、
シリンダ８ａ内に移動可能に設けた隔壁（図示せず）に
よって、シリンダ８ａ内の末端側に高圧ガスを封入して
ガス室を構成すると共に、前記隔壁を隔ててオイルを隔
壁を介して封入してオイル室を構成し、このオイル室内
にロッド８ｂをピストンを介して進退可能に装着し、ピ
ストンは、オイル室を二分すると共に、ピストンに前記
二分されたオイル室を連通するオイル流路を形成して、
このオイル流路に流路を開閉する開閉弁を設け、この開
閉弁を開閉するための作動軸１２をロッド８ｂ内に軸方
向に移動自在に設けると共に、作動軸１２先端をロッド
８ｂから突出させる構成としたものである。すなわち、
前記作動軸１２を押圧することで、開閉弁を作動してオ
イル流路を開放して、ピストンをオイル室内で移動でき
るようにしてロッド８ｂを、シリンダ８ａに対し伸縮作
動する構成とし、前記作動軸１２を開放して開閉弁によ
りオイル流路を遮断してピストンをオイル室内で拘束
し、ロッド８ｂを拘束状態とする構成としている（図４
参照）。かかる構成のガススプリング８において、シリ
ンダ８ａの基端部を、支持杆４ｂの基台６の突出枠６ｂ
との取付け箇所近傍に固定する一方、ロッド８ｂ先端部
を、支持杆４ａの中間部に固定するようにしている。そ
して、このロッド８ｂ先端部に近接して、後述するロッ
ク解除操作手段９を構成する操作片１３を変位可能に設
けている。

【０００９】そこで、次にロック解除操作手段９につい
て説明する。ロック解除操作手段９は、物品載置台５を
掴んで回動引上げ操作するためのハンドル１４に、握り
操作レバー１５を設け、握り操作レバー１５の握り操作
によって変位移動するワイヤ１６を内蔵した鞘パイプ１
７を物品載置台５の下面を経て支持杆４ａに沿って、支
持杆４ａの中間部に設けた操作片１３に配線し、前記ワ
イヤ１６先端を操作片１３の一端側に連結する構成とし
たものである。なお、前記握り操作レバー１５は、ばね
等の反発力に抗して握り操作するようにしてあり、操作
片１３も、ワイヤ１６によって引っ張られることによ
り、ばね力に抗してロッド８ｂ先端から突出する前記作
動軸１２を押圧する構成としている。

【００１０】そして、支持杆４ａ、４ｂ頂点の物品載置
台５は、図示しない機構によって旋回自在に構成してい
る。また、物品載置台５には、物品、例えばテレビＴｖ
が落下しないように固定ベルト１８が設けられている
（図１参照）。

【００１１】本発明にかかる支持位置調節自在な備品支
持手段は以上のように構成されるものであり、次にその
作用を説明する。当初、物品載置台５上の備品を必要と
しないときは、支持杆４ａ、４ｂを基台６に対して鉛直
状に保持して、支柱７側に物品載置台５を引き寄せてお
く。このとき、支持杆４ａ、４ｂは、ガススプリング８
のシリンダ８ａとロッド８ｂとが支持杆４ａ、４ｂにあ
って、支持杆４ａ、４ｂの起伏動作を拘束した状態にあ
るので、物品載置台５はぐらつくことなく保持される。
従って、かかる状態のときは、物品載置台５は、治療行
為や介護行為のじゃまになるようなことはない。

【００１２】そして、前記物品載置台５上のテレビＴｖ
を観ようとするときは、物品載置台５のハンドル１４を
掴みながら握り操作レバー１５の握り操作を行なう。す
ると、鞘パイプ１７内のワイヤ１６が引っ張られ（図４
参照）、支持杆４ａの中間部に設けた操作片１３の一端
側が引っ張られて操作片１３がばね力に抗して連動変位
し、ガススプリング８のロッド８ｂ先端から突出する前
記作動軸１２を押圧するので、ガススプリング８のロッ
ド８ｂのロック状態が解除され、この結果、物品載置台
５のハンドル１４を引っ張ったりすることにより、支持
杆４ａ、４ｂを起伏させることができる。途中で前記握
り操作レバー１５の握り操作を中断すると、再びガスス
プリング８のロッド８ｂをロック状態とすることができ
るので、一対の支持杆４ａ、４ｂはその状態で拘束さ
れ、物品載置台５は、その位置に保持されるのである。
なお、物品載置台５は一対の支持杆４ａ、４ｂにより、
常に水平状態に支持される。そして、物品載置台５のハ
ンドル１４によって、テレビＴｖが観やすい方向に来る
ように、物品載置台５を旋回させ、これによって、物品
載置台５がベッド生活者の手の届く範囲に持ち来され
る。従って、今までのように、ベッド生活者が、身体を
テレビＴｖの見やすい位置に移動したり、無理な体勢を
とる必要がなく、長時間観賞しても、疲れを少なくする
ことができるという効果を奏する。

【００１３】以上、本発明にかかる支持位置調節自在な
備品支持手段について一実施例を挙げ、説明したが、本
発明は、以下のように構成することもできる。なお、こ
こでは、前述の実施例における構成要素と実質的に同様
のものには同符号を付し、その詳細な説明は省略するも
のとする。すなわち、この実施例における備品支持手段
２０においては、図５に示すように、握り操作だけの握
り操作レバー１５ではなく、握る／開く双方の操作によ
って、ガススプリング８のロッド８ｂのロック状態を解
除して、支持杆４ａ、４ｂの起伏状態を調節できるよう
にしたものである。また、この備品支持手段２０におい
ては、ガススプリング８は、ロッド８ｂの先端側を支持
杆４ａの頂点近傍に固定し、シリンダ８ａの基端部を、
支持杆４ｂの中間部に固定する構成としている。そし
て、図６に示すように、支持杆４ａ、４ｂの頂点側に、
支持杆４ａ、４ｂの先端部を回動可能に軸着した正面扇
型形状の、断面コ型形状の支持枠２１を設けて、支持枠
２１上に物品載置台５を旋回自在に設けている。また、
この支持枠２１の物品載置台５との当接面中央に設けた
断面円形凹部２２に、ガススプリング８のロック解除操
作手段である双方向操作可能な方形状パイプ枠からなる
操作レバー２３が配置されている。そして、断面円形凹
部２２内側において、操作レバー２３に左右に揺動可能
に揺動枠２４を設け、この揺動枠２４の左右両端側にワ
イヤ１６をそれぞれ接続している。なお、これらワイヤ
１６は、前記揺動枠２４に近接した位置に、揺動枠２４
の寸法に対応した保持板２５を配置して、この保持板２
５両端に端部を貫通取り付けた鞘パイプ１７から進退自
在に構成している。また、前記揺動枠２４は、断面円形
凹部２２直下に位置させると共に、支持枠２１に断面円
形凹部２２を両側から囲むように形成した逆ハ型の長穴
２６ａ、２６ｂが形成され、これら長穴２６ａ、２６ｂ
を介して揺動枠２４にピン２７を挿通して長穴２６ａ、
２６ｂの分、揺動させる構成である。

【００１４】他方、前記ワイヤ１６を内蔵した鞘パイプ
１７の他端部は、ロッド８ｂの先端側を固定した支持杆
４ａの頂点近傍に配置した保持板２８両端に取り付け
て、ワイヤ１６を保持板２８反対側から突出させてい
る。前記ロッド８ｂの先端は、支持杆４ａの頂点近傍に
突設したブラケット２９に正面５角形型、断面コ型形状
の取付け枠３０を介して軸着されている。そして、かか
る取付け枠３０内側において、ロッド８ｂ先端から突出
する作動軸１２を臨ませると共に、作動軸１２を押圧す
るための操作片３１を配置している。かかる操作片３１
は、取付け枠３０に設けた逆ハ型の長穴３２ａ、３２ｂ
を介して挿通したピン３３により、揺動自在に設けてあ
る。

【００１５】そして、前記操作片３１両端には、前記保
持板２８両端に取り付けた鞘パイプ１７の他端部から突
出するワイヤ１６を、それぞれ圧縮ばね３４を介して連
結している。

【００１６】以上のような備品支持手段２０によれば、
ガススプリング８のロック解除操作手段である操作レバ
ー２３を、上下双方向どちらへ操作しても、ガススプリ
ング８のロッド８ｂのロック状態を解除することができ
るので、例えば、物品載置台５を鉛直状態に保持してい
るときに、物品載置台５を引っ張ってテレビＴｖを観や
すい位置に持ってこようとするときは、物品載置台５の
ハンドル１４をもちながら、操作レバー２３を引き下げ
るように操作すればよく、一方、物品載置台５を元の鉛
直状態に戻そうとするときは、物品載置台５のハンドル
１４をもちながら、操作レバー２３を引き上げるように
操作すればよく、一層、操作性が向上する。

【００１７】本発明は、さらに、次のように実施するこ
ともできる。すなわち、この実施例における備品支持手
段４０では、図７に示すように、物品載置台５を支える
支持杆４ａ、４ｂをカバー部材４１ａ、４１ｂによって
蔽う構成とすることができる。これらカバー部材４１
ａ、４１ｂは、合成樹脂からなり、押出し成形によって
形成されたものである。カバー部材４１ａは、支持杆４
ａを支持杆４ｂに指向するようにカバーしたもので、カ
バー部材４１ｂは、支持杆４ｂを支持杆４ａに指向する
ようにカバーしたものであり、カバー部材４１ｂがカバ
ー部材４１ａが内側を摺接するように、それぞれ断面幅
寸法が設定してある（図８、図９参照）。

【００１８】このような備品支持手段４０によれば、可
動部分であるガススプリング８が蔽われるので、物など
を巻き込むおそれや、子供の手が触れないようにするこ
とができるため、安全上好ましく、しかも、カバー部材
４１ａ、４１ｂにより、外観上も好ましいものとするこ
とができる。

【００１９】

【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ベッドの
傍らにおいて、テレビ等の備品類を置くようにした物品
載置台を使いやすい位置に持っていくことができるの
で、ベッド生活者は、不自然な体勢を取ることもなく、
また、ベッドサイドキャビネットを動かしてテレビを見
やすい位置に持ってきたり、ベッド上で身体を動かし
て、見やすい位置に身体を移動したりする必要がない。
しかも、必要がないときは、前記テーブルを、ベッド傍
らの支柱側に、後退させておくことができ、ベッド生活
をする上での至便な器具であるといえる。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる支持位置調節自在な備品支持手
段の外観斜視図である。

【図２】図１に示す備品支持手段の構成、および動作状
態を示す全体側面説明図である。

【図３】図１、図２に示す備品支持手段の正面説明図で
ある。

【図４】図１〜図３に示す備品支持手段におけるガスス
プリングの、ロック解除操作手段の一例を示す模式的な
機構説明図である。

【図５】本発明にかかる支持位置調節自在な備品支持手
段の、別の実施例を示す構成、および動作状態を示す要
部側面説明図である。

【図６】図５に示す備品支持手段の、要部拡大説明図で
ある。

【図７】本発明にかかる支持位置調節自在な備品支持手
段の、別の実施例を示す構成、および動作状態を示す全
体斜視説明図である。

【図８】図７において、Ａ−Ａ線に沿って切断して見た
切断矢視図である。

【図９】図７において、Ｂ−Ｂ線に沿って切断して見た
切断矢視図である。

【符号の説明】

１、２０、４０備品支持手段２ベッド３基体４ａ、４ｂ支持杆５物品載置台６基台７支柱７ａ中空状角枠７ｂ伸縮枠８ガススプリング８ａシリンダ８ｂロッド９ロック解除操作手段１０高さ調節手段１１固定手段１２作動軸１３操作片１４ハンドル１５握り操作レバー１６ワイヤ１７鞘パイプ１８固定ベルト２１支持枠２２凹部２３操作レバー２４揺動枠２５、２８保持板２６ａ、２６ｂ長穴２７、３３ピン２９ブラケット３０取付け枠３１操作片３２ａ、３２ｂ長穴３４圧縮ばね４１ａ、４１ｂカバー部材

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】支持位置調節自在な備品支持手段であ
って、ベッド等の傍らの床面に載置した基体に、一対の
等長の支持杆を起伏自在に連結し、これら支持杆頂点
に、旋回自在に物品載置台を装着し、前記基体は、基台
と基台に立設した、天井まで延在する支柱とによって構
成し、前記支持杆間において、支持杆の起伏動作を拘束
するためのガススプリングを介在し、このガススプリン
グのロック解除操作手段を前記物品載置台に設けた構成
としたことを特徴とする支持位置調節自在な備品支持手
段。
【請求項２】前記ガススプリングのロック解除操作
手段は、物品載置台を引き降ろす方向と、持ち上げる方
向に操作可能に構成した、操作レバーを備えたことを特
徴とする請求項１記載の支持位置調節自在な備品支持手
段。
【請求項３】前記物品載置台を支持する一対の等長
の支持杆、およびガススプリングをカバー部材により蔽
う構成としたことを特徴とする請求項１または２記載の
支持位置調節自在な備品支持手段。