JP2606233Y2 - 寝台の折り畳み式側柵 - Google Patents

寝台の折り畳み式側柵

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JP2606233Y2
JP2606233Y2 JP1993064381U JP6438193U JP2606233Y2 JP 2606233 Y2 JP2606233 Y2 JP 2606233Y2 JP 1993064381 U JP1993064381 U JP 1993064381U JP 6438193 U JP6438193 U JP 6438193U JP 2606233 Y2 JP2606233 Y2 JP 2606233Y2
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武男 中川
光次 加藤
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株式会社関西製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、病院あるいは家庭など
で用いられる患者用寝台に設けられる折り畳み式側柵に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この寝台に設けられる折り畳み式の側柵
は、寝台に横臥した患者が寝台から転落したり、寝具が
落下したりすることを防止する目的で設けられており、
患者が寝台から降りるときなどには邪魔にならないよう
に折り畳むことができる。この折り畳み式側柵として
は、例えば実公平2−16688号に開示されているよ
うなものが代表的なものである。
【0003】この従来の側柵は、例えば図14に示すよ
うに、寝台のサイドフレーム101上に設けられてい
る。この側柵100は、上下に平行な横部材102、1
03を配し、前記上下横部材102、103の互いに対
向する内面にそれぞれ複数の取付部材104が所定間隔
で対応して設けられ、これらの取付部材104に上下端
を枢着されて複数の縦杆105が平行に設けられてい
る。前記縦杆105の端部を枢着している取付部材10
4は、その水平面および一側面が開放した形状に形成さ
れており、上下の横部材102、103のそれぞれに設
けられる取付部材104を、その開放した一側面を互い
に逆方向に向けて設けることで一方向のみに倒伏可能と
なっている。そして、この側柵100は、その端部に位
置する縦杆105Aと上横部材102との間に設けられ
たロック装置110によって立起状態に保持しうるよう
になっている。
【0004】従来のロック装置110は、例えば実開平
4−89053号に開示されたようなものである。この
ロック装置110は、図14、図15に示すように、上
横杆102の端部に端部の縦杆105Aの取付部材を兼
ねるカバー部材113が取り付けられており、このカバ
ー部材113に枢着された端部の縦杆105Aに取り付
けられた受け部材111に上向きの嵌合孔112が設け
られており、前記カバー部材113内に上下移動可能に
設けられた可動レバー嵌合部材114の下向き突起部1
15を、略U字形の板バネ116によって前記受け部材
111の嵌合孔112に弾発的に嵌合するように設けて
なるものである。
【0005】そして、前記可動レバー嵌合部材114の
下向き突起部115が、板バネ116の弾発力によって
受け部材111の上向き嵌合孔112内に嵌合している
ときには、縦杆105Aの回動が阻止されて側柵100
は図14に実線で示すような立起状態に保持される。こ
の状態から前記可動レバー嵌合部材114を握って板バ
ネ116の弾発力に抗して可動レバー嵌合部材114を
上方に移動させると、下向き突起部115と、受け部材
111の嵌合孔112との嵌合が解除され、縦杆105
Aが回動可能な状態となり、側柵100を図14に想像
線で示すように折り畳むことができるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の折り畳み式側柵100におけるロック装置11
0の場合、側柵1の上横杆102を手掛かりとして患者
が立ち上がろうとした場合に、該上横杆102の端部に
設けられたロック装置110の可動レバー嵌合部材11
4を上横杆11とともに握ってしまってロックが解除さ
れ、側柵100が不意に倒れて患者が側柵100ととも
に倒れたり、あるいは倒れた側柵の間に手指を挟んだり
する危険がある。このため、例えば前記特公平2−16
688号に開示されたように、前記ロック装置に二重に
ロック機構を設けたようなものもあるが、このように二
重にロック機構を設けると装置構造が複雑となるだけで
なく、通常の側柵の折り畳み操作も面倒なものとなる。
【0007】そこで、本考案は上記の点に鑑み、寝台な
どに設けられる折り畳み式側柵として、ロック装置の構
造および折り畳みの操作も簡単で、しかも誤操作などで
不意にロックが解除されて倒れたりする危険のない折り
畳み式側柵を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る折り畳み式
側柵は、寝台のサイドフレーム上に起伏自在に設けた複
数の縦杆の上端に上横杆を枢着して一方向のみに折り畳
み自在とし、ロック装置として、前記上横杆における側
柵折り畳み方向前方側の端部に設けたストッパー部材
と、上横杆の前記端部に位置する縦杆に設けた受け部材
とのいずれか一方に垂直方向の嵌合孔を設け、ストッパ
ー部材と受け部材との他方にはバネの作用により弾発的
に前記嵌合孔に嵌合する嵌合軸を設けるとともに、上横
杆の前記端部内に水平方向移動可能に設けた作動杆を側
柵の折り畳み方向と逆の方向へ移動させることにより前
記嵌合軸と嵌合孔との嵌合を解除して折り畳み可能な状
態とするようにしたことで上記の目的を達成した。
【0009】また、本考案では、上記の側柵において、
ロック装置として、上横杆の端部に位置する縦杆に設け
た受け部材に上方に開孔した嵌合孔を設け、前記上横杆
の端部に設けたストッパー部材に前記嵌合孔の上方から
バネの作用により弾発的に嵌合する嵌合軸を設け、上横
杆の端部に設けた作動杆の水平方向の移動により前記嵌
合軸を上方へ引き上げて嵌合孔との嵌合を解除するよう
にした側柵を提供する。
【0010】更に、本考案では、上記側柵において、ロ
ック装置として、上横杆の端部に設けたストッパー部材
に上下に貫通した嵌合孔を設け、前記上横杆の端部に位
置する縦杆に設けた受け部材に前記嵌合孔の下方からバ
ネの作用で弾発的に嵌合する嵌合軸を設けるとともに、
前記嵌合孔内に作動軸を上下動可能に嵌挿し、上横杆の
端部に設けた作動杆の水平方向の移動により前記作動軸
を下方へ押し下げて嵌合軸と嵌合孔との嵌合を解除する
ようにした側柵を提供する。
【0011】また、本考案では、上記側柵において、ロ
ック装置として、作動杆を上面および一側面に開放して
形成したカバー部材で被覆してなる側柵を提供する。
【0012】
【作用】前記のような本考案に係る折り畳み式側柵は、
側柵が立起状態にあるときには、上横杆の端部に設けた
ロック装置のストッパー部材と上横杆の端部に位置する
縦杆に設けた受け部材とのいずれか一方に設けた嵌合孔
に、ストッパー部材と受け部材との他方に設けた嵌合軸
がバネの作用により弾発的に嵌合していて縦杆の回動が
阻止されて側柵は立起状態に保持される。この側柵を折
り畳むには、上横杆の端部に設けたロック装置の作動杆
を水平方向に移動させて前記嵌合軸と嵌合孔との嵌合を
解除して縦杆を回動可能な状態とするとともに、前記作
動杆の移動方向と逆方向に折り畳む。
【0013】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づき、本考案
を更に詳細に説明する。
【0014】図1は、本考案の折り畳み式側柵1を取り
付けた寝台2の一例を示すものである。この寝台2は、
床支持部材を構成するサイドフレーム3の前後に脚を兼
ねるヘッドボード4およびフットボード5が取り付けら
れており、前記ヘッドボード4およびフットボード5に
はキャスター6が設けられている。前記床支持部材とし
てのサイドフレーム3には図示しない床板が設けられて
おり、この床板上にマットレス7が載置されている。そ
して、前記サイドフレーム3上に、折り畳み式側柵1が
設けられている。
【0015】この折り畳み式側柵1は、寝台2のサイド
フレーム3上に取り付けた下横杆12に複数の縦杆13
が所定の間隔で起伏自在に設けられており、前記縦杆1
3の上端に上横杆11が枢着されていて、垂直に立起し
た状態に保持し、かつ、図中想像線で示すように一方向
のみに折り畳み可能に設けられている。そして、前記上
横杆11の端部に位置する縦杆13Aと上横杆11との
間にはロック装置14が設けられており、このロック装
置14によって側柵1が垂直に立起した状態に保持され
る。尚、この側柵1は、前記下横杆12下面に突設した
取付軸15を寝台2のサイドフレーム3に適宜設けられ
た図示しない取付孔に嵌合することで着脱自在に取り付
けられている。
【0016】前記側柵1の下横杆12に起伏自在に設け
られた縦杆13は、図3に示すように下横杆12上に固
定された取付部材16に縦杆13の下端が支軸17で回
動自在に軸着されており、前記取付部材16は、その上
面および一方の側面が開放されていて、縦杆13は垂直
に立起した状態から一方向のみに倒伏可能になってい
る。一方、前記縦杆13の上端は略L形に折曲形成され
ており、この折曲端13a部分を上横杆11内に挿入し
て支軸18で回動自在に軸着されている。この縦杆13
の上端は、例えば図4、図5に示すように、アルミニウ
ム製の角パイプなどで作製された杆体13bの上端に、
ポリアミド樹脂などで略L形に成形された端部部材13
aを嵌着して構成されている。また、上横杆11は、ア
ルミニウムの押し出し成形などで略U字形に作製された
フレーム20を、その下面を残して合成樹脂製のカバー
21で被覆して構成されており、前記カバー21の表面
には塩化ビニル樹脂の押し出し成形等により木目模様等
を付して作製される化粧シート22が適宜張着されてい
る。そして、前記縦杆13の上端に設けられた端部部材
13aは、縦杆13の倒伏方向と逆方向に折曲するよう
に杆体13bの上端に取り付けられており、この端部部
材13aを、前記上横杆11のフレーム20下面に形成
された開口部23からフレーム20の左右の縦辺20
a、20a間に挿入して支軸18にて回動自在に軸着さ
れている。前記フレーム20下面の開口部23は、縦杆
13の端部部材13aが支軸18を中心として回動可能
な大きさで、かつ、縦杆13を垂直状態に立起させたと
きに、縦杆13上端の端部部材13aの側面が開口部2
3一側の開口縁23aに当接して、縦杆13がそれ以上
回動しないように、つまり、一方のみに倒伏可能に形成
されている。
【0017】そして、図7および図8に示したものが前
記側柵1を立起状態に保持するためのロック装置14の
一実施例である。このロック装置14は、上横杆11の
端部に位置する縦杆13Aの上部に設けた受け部材30
に垂直方向上方に開孔した嵌合孔31が設けられ、一
方、上横杆11の端部に設けられたストッパー部材40
にはバネ41の作用により前記嵌合孔31に弾発的に嵌
合する嵌合軸42が設けられており、上横杆11の端部
に水平方向に移動可能に設けられた作動杆43の水平方
向への移動により前記嵌合軸42を上方へ引き上げて嵌
合孔31との嵌合を解除するように構成されている。
【0018】前記嵌合軸42は、ストッパー部材40に
垂直方向上下に貫通して形成された軸孔44内に上下移
動可能に嵌挿され、バネ41によって軸孔44から下方
へ弾発的に突出して受け部材30の嵌合孔31に嵌合す
るように設けられるとともに、その上端部は軸孔44か
ら上方に突出して上横杆11内に位置するように設けら
れており、この突出した上端部42a部分に前記作動杆
43へ係合する係合軸45が設けられている。一方、作
動杆43は、その先端上面を傾斜状に形成して前記嵌合
軸42の係合軸45に係合する係合部46とするととも
に、他端を上横杆11の端部に設けられた端部カバー4
7を貫通して上横杆11の側方へ突出した状態に設けら
れており、バネ48により水平方向側方へ弾発的に付勢
されるとともに、前記係合部46の先端に設けた当止部
49が前記嵌合軸42の上端部42aと係合することで
上横杆11内に保持されている。また、前記端部カバー
47は、図9に示すように、上面および一側に開放した
形状に形成されていて、左右の縦片47a、47a部分
で該端部カバー47を貫通して設けられた作動杆43の
突出端43aを両側から取り囲むように設けられてい
る。
【0019】上記のようなロック装置14を設けた本考
案に係る側柵1は、垂直に立起した状態では、ストッパ
ー部材40に設けた嵌合軸42が受け部材30の嵌合孔
31に嵌合していて縦杆13Aの回動が阻止されて立起
状態に保持されている。そして、側柵1を折り畳むに
は、ロック装置14を設けた上横杆11の端部を握り、
該端部にある作動杆43の突出部分43aを、バネ48
の付勢力に抗して上横杆11内へ押し込むように水平方
向に移動させることで、図8に示すように作動杆43先
端上面の傾斜した係合部46部分にそって係合軸45が
上方に移動して嵌合軸42がバネ41の弾発力に抗して
軸孔44内を上方に引き上げられて縦杆13Aに設けた
受け部材30の嵌合孔31との嵌合が解除される。これ
によって、縦杆13Aが回動可能な状態となり、図2に
示すように、側柵1を折り畳んだ状態1’とすることが
できる。また前記ロック装置14の作動杆43を離して
側柵1を立起状態1”とすると、前記作動杆43がバネ
48によって上横杆11の端部カバー47から側方へ突
出した状態に復帰すると同時に、該作動杆43の係合部
46に係合している係合軸45が下方へ移動して嵌合軸
42はバネ41の作用によって軸孔44から下方へ弾発
的に突出して縦杆13Aに設けた受け部材30の嵌合孔
31に嵌合し、縦杆13Aの回動が阻止されて側柵1は
立起状態に保持されるのである。
【0020】上記のように、このロック装置14によれ
ば、立起状態の側柵1を折り畳むには、上横杆11から
側方へ突出した作動杆43を上横杆11内へ押し込むよ
うに水平に移動させることで嵌合軸42と嵌合孔31と
の嵌合を解除し、縦杆13Aを前記作動杆43の押し込
み方向とは逆方向へ回動して折り畳み可能とするもので
ある。したがって、上横杆11の下面に設けたロック解
除レバーを握ることでロック解除する従来のロック装置
の場合のように、患者が上横杆11を握っただけでロッ
クが解除されて不意に側柵1が倒れるようなおそれはな
い。また、このロック装置14によるロック解除の操作
は、前記の作動杆43の水平方向への移動だけであり、
一回の操作でロックを解除することができ、二重のロッ
ク機構を設ける場合のように操作が面倒になるようなこ
ともなく操作性がよいうえに、装置の構造も簡単であ
る。更に、実施例のように、作動杆43の突出端43a
部分を端部カバー47で覆い、作動杆43の操作をロッ
ク装置14の上方からのみ行うようにしたことで、作動
杆43の誤動作をより確実に防止することができるので
ある。
【0021】尚、上記実施例の側柵1においては、縦杆
13の上端に略L字形に形成した端部部材13aを取り
付け、この端部部材13aを上横杆11のフレーム20
内に挿入して回動自在に軸着している。したがって、側
柵1を折り畳むときには、図3に示すように上横杆11
の下面に杆体13bが略平行に重なるように折り畳むこ
とができ、従来のように縦杆13を上横杆11下面に設
けた取付部材に軸着する場合のように、上横杆11と下
横杆12との間が大きく離間して嵩張るようなことがな
い。また、この実施例では、側柵1は、寝台2のサイド
フレーム3上に着脱自在に取り付けた下横杆12に縦杆
13を起伏自在に軸着して着脱自在としているが、縦杆
13はサイドフレーム3に直接軸着してあってもよい。
また、ここでは、縦杆13の上端部のみに略L字形に形
成した端部部材13aを設けて、これを上横杆11内に
軸着しているが、縦杆13の下端部においても同様に端
部を折曲形成して、折曲端部を下横杆12あるいは寝台
のサイドフレーム3に対して倒伏自在に軸着して取り付
けるようにすることもできる。
【0022】次に、図10および図11に示したものは
ロック装置14の第二実施例である。このロック装置1
4は、上横杆11の端部に設けたストッパー部材40に
上下に貫通した嵌合孔31が設けられており、前記上横
杆11の端部に位置する縦杆13Aの上部に設けた受け
部材30に前記嵌合孔31の下方からバネ41の作用で
弾発的に嵌合する嵌合軸42が設けられている。前記嵌
合孔31内には作動軸50が上下動可能に嵌挿されてお
り、上横杆11の端部に設けた作動杆43の水平方向の
移動により前記作動軸50を下方へ押し下げて嵌合軸4
2と嵌合孔31との嵌合を解除して縦杆13Aを回動可
能としている。
【0023】前記嵌合軸42は、受け部材30に垂直方
向上下に貫通して形成された軸孔44内に上下移動可能
に嵌挿され、バネ41によって軸孔44から上方へ弾発
的に突出してストッパー部材40の嵌合孔31に下方か
ら嵌合するように設けられている。一方、前記作動軸5
0は、これを上下動可能に嵌挿した嵌合孔31の上下長
さと略同一長さに設けられており、嵌合孔31の下方か
ら嵌合軸42が嵌合しているときには上端部50aが嵌
合孔31から上方に突出して上横杆11内に位置するよ
うに設けられている。また、前記作動杆43は、その先
端下面を傾斜状に形成して前記作動軸50の上端部50
aに係合する係合部46とするとともに、バネ48によ
り水平方向側方へ弾発的に付勢されて他端が上横杆11
の端部に設けられた端部カバー47を貫通して上横杆1
1の側方へ突出した状態に設けられるとともに、内面に
設けた当止部49にて上横杆11内に保持されている。
また、前記端部カバー47は、前記図9に示した第一実
施例と同様に上面および一側に開放した形状に形成され
ていて、左右の縦片47a、47a部分で該端部カバー
47を貫通して設けられた作動杆43の突出端43aを
両側から取り囲むように設けられている。
【0024】このロック装置14では、ロックを解除す
るには、作動杆43の突出端部43aを、バネ48の付
勢力に抗して端部カバー47から上横杆11内に押し込
むように水平方向に移動させると、図11に示すように
作動杆43先端下面の傾斜した係合部46が作動軸50
を押し下げ、作動軸50の先端が嵌合孔31の下端開孔
位置まで移動し、この作動軸50によって嵌合孔31に
嵌合していた嵌合軸42が、バネ41の弾発力に抗して
軸孔44内を下方に押し下げられて嵌合孔31との嵌合
が解除される。これによって、縦杆13Aは回動可能な
状態となり、側柵1を折り畳むことができるのである。
【0025】更に、図12および図13に示したもの
は、ロック装置14の第三実施例である。このロック装
置14は、上横杆11の端部に設けたストッパー部材4
0に上下に貫通した嵌合孔31が設けられ、前記上横杆
11の端部に位置する縦杆13Aに設けた受け部材30
に前記嵌合孔31の下方からバネ41の作用で弾発的に
嵌合する嵌合軸42が設けられている。また、前記嵌合
孔31内には作動軸50が上下動自在に嵌挿されてお
り、ストッパー部材40の上面には、一端を回動自在に
固定した作動腕51が設けられていて、その先端は前記
作動軸50の上端部50aの上に当接するようになって
おり、上横杆11の端部に設けた作動杆43の水平方向
の移動により前記作動腕51を下方へ回動させることで
前記作動軸50を下方へ押し下げて嵌合軸42と嵌合孔
31との嵌合を解除するようにしてなるものである。
【0026】このロック装置14では、ロックを解除す
るには、作動杆43の突出端部43aを、バネ48の付
勢力に抗して端部カバー47から上横杆11内に押し込
むように水平方向に移動させると、図12に示すように
作動杆43先端が作動腕51を下方に回動させ、この作
動腕51の先端で作動軸50を押し下げ、該作動軸50
の先端が嵌合孔31の下端開孔位置まで移動する。これ
によって、嵌合孔31に嵌合していた嵌合軸42が、バ
ネ41の弾発力に抗して軸孔44内を下方に押し下げら
れて嵌合孔31との嵌合が解除される。したがって、縦
杆13Aは回動可能な状態となり、側柵1は折り畳み可
能な状態となるのである。
【0027】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る折り畳み式
側柵は、ロックを解除するには、上横杆の端部に設けた
ロック装置の作動杆を水平に移動させることで、ストッ
パー部材と受け部材に設けた嵌合軸と嵌合孔との嵌合を
解除して縦杆を前記作動杆の移動方向とは逆方向へ回動
可能とするものであるため、上横杆の下面に設けたレバ
ーを握ることでロック解除される従来のロック装置のよ
うに、患者が上横杆を握っただけでロックが解除されて
不意に側柵が倒れるようなおそれはない。しかも、この
ロック装置によるロックは、前記の作動杆の水平方向へ
の移動だけであり、安全のために二重のロック機構を設
ける場合のように構造が複雑となるようなこともなく、
また一回の操作でロック解除することができるので操作
性もよい。更に、前記作動杆の突出端部分をカバーで覆
うことにより、作動杆の誤動作をより確実に防止するこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の側柵を取り付けた寝台の側面図。
【図2】 前記側柵を折り畳む状態を示す側面図。
【図3】 前記側柵を折り畳んだ状態を示す一部を破断
した拡大側面図。
【図4】 前記側柵における縦杆と上横杆との連結部分
の分解斜視図。
【図5】 縦杆と上横杆との連結部分の縦断面図。
【図6】 縦杆と下横杆との連結部分の縦断面図。
【図7】 ロック装置の第一実施例を示す拡大側断面
図。
【図8】 前記ロック装置の動作を示す拡大側断面図。
【図9】 前記ロック装置の作動杆端部の斜視図。
【図10】 ロック装置の第二実施例を示す拡大側断面
図。
【図11】 前記ロック装置の動作を示す拡大側断面
図。
【図12】 ロック装置の第三実施例を示す拡大側断面
図。
【図13】 前記ロック装置の動作を示す拡大側断面
図。
【図14】 従来のロック装置を設けた側柵を取り付け
た寝台の側面図。
【図15】 従来のロック装置の拡大側断面図。
【符号の説明】
1:折り畳み式側柵、2:寝台、3:サイドフレーム、
4:ヘッドボード、5:フットボード、6:キャスタ
ー、7:マットレス、11:上横杆、12:下横杆、13:縦
杆、13a 端部部材、14:ロック装置、15:取付軸、16:
取付部材、17:支軸、18:支軸、20:フレーム、21:カ
バー、22:化粧シート、23:開口部、30:受け部材、3
1:嵌合孔、40:ストッパー部材、41:バネ、42:嵌合
軸、43:作動杆、44:軸孔、45:係合軸、46:係合部、
47:端部カバー、48:バネ、49:当止部、50:作動軸、
51:作動腕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/05 A47C 21/08

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台のサイドフレーム上に起伏自在に設
    けた複数の縦杆の上端に上横杆を枢着して一方向のみに
    折り畳み自在としてなる折り畳み式側柵において、ロッ
    ク装置として、前記上横杆における側柵折り畳み方向前
    方側の端部に設けたストッパー部材と、上横杆の前記
    部に位置する縦杆に設けた受け部材とのいずれか一方に
    垂直方向の嵌合孔を設け、ストッパー部材と受け部材と
    の他方にはバネの作用により弾発的に前記嵌合孔に嵌合
    する嵌合軸を設けるとともに、上横杆の前記端部に水
    平方向移動可能に設けた作動杆を側柵の折り畳み方向と
    逆の方向へ移動させることにより前記嵌合軸と嵌合孔と
    の嵌合を解除して折り畳み可能な状態とするようにした
    ことを特徴とする寝台の折り畳み式側柵
  2. 【請求項2】 前記ロック装置として、上横杆の端部に
    位置する縦杆に設けた受け部材に上方に開孔した嵌合孔
    を設けるとともに、上横杆の端部に設けたストッパー部
    材に前記嵌合孔の上方からバネの作用により弾発的に嵌
    合する嵌合軸を設け、上横杆の端部に設けた作動杆の水
    平方向の移動により前記嵌合軸を上方へ引き上げて嵌合
    孔への嵌合を解除するようにしてなる請求項1記載の
    台の折り畳み式側柵
  3. 【請求項3】 前記ロック装置として、上横杆の端部に
    設けたストッパー部材に上下に貫通した嵌合孔を設ける
    とともに、上横杆の端部に位置する縦杆に設けた受け部
    材に前記嵌合孔の下方からバネの作用で弾発的に嵌合す
    る嵌合軸を設け、前記嵌合孔内には作動軸を上下動可能
    に嵌挿してなり、上横杆の端部に設けた作動杆の水平方
    向の移動により前記作動軸を下方へ押し下げて嵌合軸と
    嵌合孔との嵌合を解除するようにしてなる請求項1記載
    寝台の折り畳み式側柵
  4. 【請求項4】 前記ロック装置の作動杆を上面および一
    側面に開放して形成したカバー部材で被覆してなる請求
    項1または請求項2または請求項3記載の寝台の折り畳
    み式側柵
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