JP2634556B2 - プラスチック段ボールの曲げ加工装置 - Google Patents

プラスチック段ボールの曲げ加工装置

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JP2634556B2 JP18708393A JP18708393A JP2634556B2 JP 2634556 B2 JP2634556 B2 JP 2634556B2 JP 18708393 A JP18708393 A JP 18708393A JP 18708393 A JP18708393 A JP 18708393A JP 2634556 B2 JP2634556 B2 JP 2634556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック段ボール
を適宜な角度に折曲げるための曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように紙製の両面段ボール1
は、波型の中芯2を二枚のライナー3A,3Bでサンド
イッチ状に挟み込んだ構造である。この両面段ボール1
を中芯2の波の進行方向と直交する方向に、しかも中芯
2を押し潰すことなく綺麗に折曲げるために、一枚のラ
イナー3Bを残してV溝4をカッターで切り込み、その
残った一枚のライナー3Bを蝶番代わりにして折曲げる
方法が従来からある。一方、図4に示すようにプラスチ
ック段ボール5は、中芯2が波型に連続していない点を
除いて紙製の両面段ボール1と同じ構造であり、従っ
て、上記のように中芯2と直交する方向に折曲げる場合
もV溝4を形成する必要がある。しかし、プラスチック
は常温では硬く加工し難い性質があるため、V型刃6を
300℃前後に加熱してプラスチックを溶かしながらV
溝4を形成すると共に該V溝4部分が冷めて硬化しない
うちに折曲げなければならない特異性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】V型刃6は、図4
(a)に示すように、帯板状の鉄材の下縁をV字型に成
形したものであって、両端フリーの状態で加熱すると軸
方向に伸びる。一方、曲げ加工装置のV型刃6の取付部
材7(図1,2参照)は殆ど変形しない。従って、V型
刃6を取付部材7にボルトで剛接すると、両者の熱膨張
率の違いからV型刃6に熱応力が発生し、V型刃6が剛
接部を支点にして逆アーチ型に反る。前記のようにV型
刃6はプラスチック段ボール5のライナー3Bを残すよ
うにしてV溝4を形成するものであるため、このような
反りがあるとV溝4の深さが一様でなくなり、逆アーチ
型の頂点ではライナー3Bをも切断してしまう虞があ
る。本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は、
加熱してもV型刃に反りが生じないプラスチック段ボー
ルの曲げ加工装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、プラスチック段ボールを熱で溶かしながら
V溝を作るV型刃と、該V型刃を取り付けるための取付
部材と、を有し、前記V型刃を取付部材から離間させて
配置すると共に、該V型刃と取付部材とを二本以上の吊
りアームで連結せしめてなるプラスチック段ボールの曲
げ加工装置を提供する。
【0005】
【作用】加熱されたV型刃に熱応力が発生すると、吊り
アームが変形してその熱応力を吸収する。従って、V型
刃の反りが防止できる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。なお、図1は曲げ加工装置の正面図、図2は要
部を示す曲げ加工装置の一部拡大縦断面図である。曲げ
加工装置Aは、細長い帯板状の鉄材の下縁をV字型に成
形したV型刃6と、該V型刃6を取り付ける取付部材7
と、この取付部材7を支持する機台8と、からなる。前
記V型刃6にはヒーター9,9…と温度センサー10が
組み込まれており、曲げ加工装置Aの作動時には約30
0℃程度に加熱・保持される。
【0007】取付部材7は、機台8の両側上部に突出す
る伸縮自在なロッド11,11の上端に固着されてお
り、該ロッド11,11の伸縮によって上下に昇降す
る。この取付部材7は前後方向に長いレール部材12を
二本有する。該レール部材12にはT型溝13が形成さ
れ、また、一側面全部に長さを表示する目盛り14が設
けられている。一方、機台8は、図示しないが、操作パ
ネルや前記ロッド11,11を駆動するシリンダーを有
し、さらに、上面にプラスチック段ボール5の一端を受
け止める位置決め用の突起15が設けられている。
【0008】而して、前記V型刃6と取付部材7は、図
1,2に示すように、二本の吊りアーム16によって連
結されている。すなわち、吊りアーム16は、鉄材を略
コ字状に成形したものであり、上の水平部材16Tを取
付部材7のレール部材12にボルト17で締め付け、下
の水平部材16UをV型刃6にボルト18で締め付け、
そうしてV型刃6を取付部材7から離間させた位置に固
定する。なお、V型刃6は、上のボルト17をレール部
材12のT型溝13内で摺動させることにより前後方向
に自由に位置を変えられる。このとき、レール部材12
側面の目盛り14を利用すれば、基準点から正確な位置
にV型刃6をセッティングすることができる。
【0009】次に、本発明の曲げ加工装置Aの作動説明
をする。先ず、ヒーター9,9…をONにしてV型刃6
を270℃〜300℃に加熱する。このときV型刃6に
熱応力が発生するが、二本の吊りアーム16が夫々外向
きに若干変形してV型刃6の熱応力を吸収するためV型
刃6に反りが生じない。次に、図2二点鎖線に示すよう
に機台8の上面にプラスチック段ボール5を置き、折曲
げ対象部分をV型刃6の真下にセットする。そして、取
付部材7を下降させて図2一点鎖線及び図4(a)のよ
うにV型刃6をプラスチック段ボール5に押し付ける。
前記のようにV型刃6は高温に加熱された状態であるた
め、V型刃6が触れるとプラスチック段ボール5が溶け
てV溝4が形成されると共に、該V溝4の周囲も熱で軟
化する。次に、取付部材7を上昇させて図2実線のよう
にV型刃6をプラスチック段ボール5から離し、プラス
チック段ボール5が冷めて硬化する前にV溝4部分から
折曲げる。そして、V溝4の溶融した端部同士を突き合
わせるとその端部の溶けた部分同士が一体的に結合する
から、そのまま冷まして硬化させる。そうすると、接着
剤を使用しなくとも図4(b)のように折れ曲がった形
態で安定する。
【0010】以上、本発明を実施例について説明した
が、もちろん本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、実施例では吊りアーム16を二本使用し
てV型刃6を支持させるようにしたが、V型刃6の長さ
に応じて吊りアーム16を三本以上使用してもよい。ま
た、実施例では取付部材7の下側にV型刃6を配置する
ようにしたが、取付部材7の上にV型刃6を配置し、該
V型刃6を両端支持梁のようにして取り付けることも可
能である。また、実施例では取付部材7にV型刃6を一
本だけ取り付けるようにしたが、取付部材7にはV型刃
6を複数本セットすることもできる。そうすることによ
り、複数本のV溝4を一回の操作で形成することがで
き、能率が向上する。
【0011】
【発明の効果】本発明の曲げ加工装置Aは、V型刃6と
取付部材7を剛接することなく両者の間に吊りアーム1
6を介装するようにしたため、V型刃6に生じる熱応力
を吊りアーム16で吸収させることができる。従って、
V型刃6が熱応力で反るようなことがなくなり、一様な
深さでV溝4を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 曲げ加工装置の正面図である。
【図2】 要部を示す曲げ加工装置の一部拡大縦断面図
である。
【図3】 (a)は紙製段ボールのV溝を示す一部正面
図、(b)は紙製段ボールの折曲げ状態を示す一部正面
図である。
【図4】 (a)はプラスチック段ボールのV溝加工状
態を示す一部正面図、(b)はプラスチック段ボールの
折曲げ状態を示す一部正面図である。
【符号の説明】
A …曲げ加工装置 4 …V溝 5 …プラスチック段ボール 6 …V型刃 7 …取付部材 16…吊りアーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック段ボールを熱で溶かしなが
    らV溝を作るV型刃と、 該V型刃を取り付けるための取付部材と、を有し、 前記V型刃を取付部材から離間させて配置すると共に、
    該V型刃と取付部材とを二本以上の吊りアームで連結せ
    しめてなることを特徴とするプラスチック段ボールの曲
    げ加工装置。
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