JP2634413B2 - 部品取付構造 - Google Patents

部品取付構造

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JP2634413B2
JP2634413B2 JP19235487A JP19235487A JP2634413B2 JP 2634413 B2 JP2634413 B2 JP 2634413B2 JP 19235487 A JP19235487 A JP 19235487A JP 19235487 A JP19235487 A JP 19235487A JP 2634413 B2 JP2634413 B2 JP 2634413B2
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宣行 古賀
軍忠 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばテープレコーダ等における部品取付
構造に適用するのに最適なものであって、摺動部品もし
くは回転部品を金属板上に摺動自在もしくは回転自在に
取付けるようにした部品取付構造に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、摺動部品もしくは回転部品を金属板上に摺
動自在もしくは回転自在に取付けるようにした部品取付
構造において、金属板上に突出するガイド部と、このガ
イド部の先端に連続しかつこのガイド部の肉厚よりも薄
い肉厚を有する抜止部とを、その金属板にバーリング加
工によって一体に設けて、部品をこれに設けた被ガイド
孔によってガイド部に挿入して金属板上に取付けると共
に、部品の上方で抜止部のみを外方へ折り曲げてガイド
部に対する部品の抜け止めを行うようにすることによ
り、摺動部品もしくは回転部品を金属板上に摺動自在も
しくは回転自在に取付ける際に、部品点数及び組立工数
を大幅に削減することができ、しかも部品を極めて高精
度に取付けることができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
周知のように、テープレコーダ等において、モード切
換用のスライダ、レバー、回転駆動系のギア等、各種の
摺動部品もしくは回転部品をシャーシである金属板上に
摺動自在もしくは回転自在に取付けたものがある。この
場合、従来から、金属板上にガイド軸を垂直状に植設し
てそのガイド軸の基端をかしめ、部品をこれに設けた被
ガイド孔によってガイド軸に挿入して取付け、ガイド軸
の先端に設けた係止溝にワッシャー等を取付けてガイド
軸に対する部品の抜け止めを行うのが一般的であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上述のような従来の部品取付構造では、金
属板に対して別部品であるガイド軸やワッシャー等が必
要で、それらガイド軸の植設及びかしめ作業とワッシャ
ー等の取付作業とが必要になるので、部品点数及び組立
工数が著しく多く、生産性が低くてコスト高につく問題
があった。
なお、金属板に筒状のガイド部を一体に設け、このガ
イド部に部品の被ガイド孔を挿入して取付け、部品の上
方でガイド部の先端を外方へ折り曲げて部品の抜け止め
を行うようにする考えもある。ところがこの場合は、ガ
イド部の先端に加えられた折曲力がガイド部の基端まで
伝達されてしまい、これによってガイド部の外径及び垂
直度が変化し、部品を高精度に取付けることができない
問題があった。
そこで本発明は、摺動部品もしくは回転部品を金属板
上に摺動自在もしくは回転自在に取付ける際に、部品点
数及び組立工数を大幅に削減することができ、しかも部
品を極めて高精度に取付けることができるようにした部
品取付構造を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の部品取付構造は、金属板上に突出するガイド
部とこのガイド部の先端に連続する抜止部とをその金属
板にバーリング加工によって一体に設け、前記ガイド部
と前記抜止部との間の外周部分に段部を設けて抜止部の
肉厚をガイド部の肉厚よりも薄く形成し、摺動部品もし
くは回転部品をこれに設けた被ガイド孔によって前記ガ
イド部に挿入して前記金属板上に摺動自在もしくは回転
自在に取付けると共に、前記部品の上方で前記抜止部の
みを外方へ折り曲げて前記ガイド部に対する前記部品の
抜け止めを行うように構成したものである。
〔作用〕
本発明の部品取付構造によれば、摺動部品もしくは回
転部品の摺動もしくは回転をガイドするためのガイド部
と、このガイド部に対する部品の抜け止めを行うための
抜止部とが、金属板にバーリング加工によって一体に設
けられているので、金属板に対して別部品であるガイド
軸やワッシャー等が不必要になる。
そして、ガイド部と抜止部との間の外周部分に段部が
設けられて、抜止部の肉厚がガイド部の肉厚よりも薄く
形成され、抜止部のみが外方へ折り曲げられるので、そ
の折り曲げの際に折曲力がガイド部に伝達されることは
なく、ガイド部の外径及び垂直度の変化が防止され、高
精度なものが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明をテープレコーダにおける部品取付構造
に適用した実施例を図面に基づいて説明する。
まず、第3図に示すように、先端に押釦1、2が取付
けられた薄板からなる平行な摺動部品3、4と、これら
摺動部品3、4に対して直角に配置された薄板からなる
摺動部品5とが、これらに各々設けられた長孔からなる
被ガイド孔6、7、8によって、シャーシである金属板
9上に一体に設けられたガイド部10、11、12に挿入され
て、各々長手方向である矢印a、a′、b、b′、c、
c′方向に摺動自在に構成されている。なおこれら摺動
部品3、4、5は、金属板9との間に張架された引張コ
イルばね13、14、15によって各々矢印a、b、c方向に
復動付勢されている。また薄板からなる回転部品16が、
これに設けられた円孔からなる被ガイド孔17によって、
金属板9上に一体に設けられたガイド部18に挿入され
て、矢印d、d′方向に回転自在に構成されている。そ
して摺動部品3、4、5及び回転部品16は、ガイド部1
0、11、12及び18の先端に一体に設けられた抜止部19、2
0、21及び22によって、それぞれガイド部10、11、12及
び18に対する抜け止めが行われている。なお摺動部品
3、4、5及び回転部品16は金属板材または合成樹脂の
モールド材によって形成されている。
ところで、上記一方の押釦1が記録釦、再生釦、早送
り釦、巻戻し釦等のモード切換用の押釦に構成されてい
て、上記他方の押釦2が停止釦に構成されている。従っ
て、摺動部品3は記録、再生、早送り、巻戻し等のモー
ド切換用のスライダに構成されており、摺動部品4は停
止用のスライダに構成されている。また摺動部品5はい
わゆるロック板に構成されていて、この摺動部品5の側
面には係止爪23と非係止爪24とが一体に設けられてお
り、これら爪23、24は摺動部品3、4の遊端部に一体に
設けられた係止爪25と非係止爪26とに係合されるように
構成されている。即ち、押釦1が押されて摺動部品3が
引張コイルばね13に抗して矢印a′方向に摺動操作され
ると、係止爪25が係止爪23に係止されてロックされる。
但しこの際、摺動部品5が引張コイルばね15との協働作
用により矢印c、c′方向に一往復動作される。またこ
のロック状態で、押釦2が押されて摺動部品4が引張コ
イルばね14に抗して矢印b′方向に摺動操作されると、
非係止爪24が非係止爪26に押圧されて、摺動部品5が引
張コイルばね15に抗して矢印c′方向に往動され、係止
爪23による係止爪25のロックが解除されて、摺動部品3
が引張コイルばね13によって矢印a方向に復動される。
さらに前記回転部品16は回転駆動系のギアに構成されて
いて、この回転部品16によって他のギア等(図示せず)
が回転駆動されるように構成されている。
次に、金属板9上に一体に設けられたガイド部10、1
1、12及び18と抜止部19、20、21及び22とを詳細に説明
する。なおこれらは何れもほぼ同様であるから、以下の
説明はガイド部10及び抜止部19について行う。
まず、第1A図及び第1B図は第1実施例を示すものであ
る。第1A図において、金属板9上に高さH1で垂直状に突
出する外径D1の円筒状のガイド部10と、このガイド部10
の先端に連続する高さH2の円筒状の抜止部19とが、その
金属板9にバーリング加工によって一体に設けられてい
る。なおガイド部10の外径D1は3mm程度である。そして
ガイド部10と抜止部19との間の外周部分には環状の段部
30が設けられており、この段部30によって抜止部19の肉
厚t2がガイド部10の肉厚t1よりも薄く、例えば半分程度
に形成されている。また金属板9から段部30までの高さ
即ちガイド部10の高さH1は、これに挿入される摺動部品
3の厚さH3よりも高く形成されている。さらにガイド部
10の基端の外周囲で金属板9には、環状の凹部31が設け
られている。そして摺動部品3がこれに設けられた被ガ
イド孔6によってガイド部10に挿入されて、金属板9上
に摺動自在に取付けられる。
次に、第1B図に示すように、摺動部品3の上方で抜止
部19のみが曲げ加工によって矢印e方向である外方へ折
り曲げられて、ガイド部10に対する摺動部品3の抜け止
めが行われる。なお抜止部19が折り曲げられた際、その
抜止部19と摺動部品3との間には高さwの隙間32が設け
られる。
上述のように構成された部品取付構造によれば、摺動
部品3をガイドするためのガイド部10とその部品3の抜
け止めを行うための抜止部19とが、金属板9にバーリン
グ加工によって一体に設けられているので、金属板9に
対して別部品であるガイド軸やワッシャー等が全く不必
要になる。そしてガイド部10と抜止部19との間の外周部
分に段部30が設けられて、抜止部19の肉厚t2がガイド部
10の肉厚t1よりも薄く形成され、その抜止部19のみが外
方へ折り曲げられるので、その折り曲げの際に折曲力が
ガイド部10に伝達されることはない。従って、ガイド部
10の外径D1及び垂直度の変化が防止されるので、高精度
なガイド部10が得られ、このガイド部10によって摺動部
品3は極めて高精度にガイドされる。
また、金属板9から段部30までの高さH1が摺動部品3
の厚さH3よりも高く形成されているので、摺動部品3の
被ガイド孔6はガイド部10のみに接触することになる。
さらに抜止部19と摺動部品3との間に高さwの隙間32が
設けられているので、摺動部品3が抜止部19に接触する
ことはない。従って、摺動部品3は極めて高精度かつ円
滑にガイドされることになる。さらにガイド部10の基端
の外周囲で金属板9に環状の凹部31が設けられているの
で、摺動部品3の被ガイド孔6の下縁にバリがある場合
でも、このバリを凹部31によって逃げることができ、摺
動部品3の円滑な摺動が保証される。
次に、第2A図及び第2B図は第2実施例を示すものであ
る。第2A図において、金属板9上に高さH1で垂直状に突
出する外径D2の円筒状のガイド部10と、このガイド部10
の先端に連続する高さH2の円筒状の抜止部19とが、その
金属板9にバーリング加工によって一体に設けられてい
る。なおガイド部10の外径D2は2mm程度である。そして
この第2実施例では、ガイド部10と抜止部19との間の外
周部分に設けた環状の段部30と共に、ガイド部10と抜止
部19との間の内周部分にも環状の段部35が設けられてお
り、これら段部30及び35によって抜止部19の肉厚t2がガ
イド部10の肉厚t1よりも薄く、例えば半分程度に形成さ
れている。そして第2B図に示すように、ガイド部10に挿
入された摺動部品3の上方で抜止部19のみが曲げ加工に
よって矢印e方向である外方へ折り曲げられて、ガイド
部10に対する摺動部品3の抜け止めが行われる。なお第
1実施例と同一の符号及び記号を付した部分は、その第
1実施例と同様である。
上述した第2実施例は、ガイド部10の外径D2が第1実
施例におけるガイド部10の外径D1よりも小さいものであ
る。このように小さな外径D2の場合、外周部分の環状の
段部30だけでは抜止部19の肉厚t2をガイド部10の肉厚t1
よりも薄くするのが難しくなる。ところが第2実施例に
よれば、内周部分にも環状の段部35が設けられているの
で、ガイド部10の外径D2が小さい場合でも、そのガイド
部10の肉厚t1よりも薄い肉厚t2の抜止部19を高精度に得
ることができる。
次に、第4図は上述した部品取付構造の応用例を示す
ものであり、テープレコーダにおけるカセットホルダー
の取付構造を示している。即ち、金属板によって形成さ
れたカセットホルダー40の相対向する側板41、42のう
ち、一方の側板41には前述と同様なガイド部43と抜止部
44とがバーリング加工によって一体に設けられ、他方の
側板42にはガイド部45のみがバーリング加工によって一
体に設けられている。そして金属板からなるシャーシ46
の相対向する側板47、48にそれぞれ被ガイド孔49、50が
設けられている。そしてシャーシ46の被ガイド孔49、50
がカセットホルダー40のガイド部43、45にそれぞれ挿入
されて、シャーシ46とカセットホルダー40とが矢印f、
f′方向に相対的に回動自在に取付けられる。そしてシ
ャーシ46の一方の側板47の上方でカセットホルダー40の
抜止部44のみが曲げ加工によって外方へ折り曲げられ
て、シャーシ46に対するカセットホルダー40の抜け止め
が行われている。
この応用例によれば、シャーシ46及びカセットホルダ
ー40のように両側がほぼコ字状に連結された2つの部品
どうしでも、別部品であるガイド軸やワッシャー等を必
要とせずに、互いに回転自在に取付けかつ抜け止めを行
うことができる。
以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は実施
例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づい
て各種の有効に変更が可能である。
なお本発明は、テープレコーダにおける部品取付構造
に限定されることなく、各種の電子機器等における部品
取付構造に適用可能である。
〔発明の効果〕
本発明は、部品をガイドするためのガイド部とその部
品の抜け止めを行うための抜止部とを金属板にバーリン
グ加工によって一体に設けたものであるから、金属板に
対して別部品であるガイド軸やワッシャー等が全く不必
要になり、それらガイド軸の植設及びかしめ作業とワッ
シャー等の取付け作業も廃止されるので、部品点数及び
組立工数を大幅に削減することができ、生産性の著しい
向上と大幅な低コスト化とを図ることができる。
しかも本発明によれば、抜止部を折り曲げる際に折曲
力がガイド部に伝達されることはないので、ガイド部の
外径及び垂直度の変化を防止することができる。従って
部品を極めて高精度に取付けることができ、例えばテー
プレコーダ等の小型薄型化を大幅に促進することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明をテープレコーダにおける部品取付構造に
適用した実施例を示すものであって、第1A図は第1実施
例においてガイド部に部品を挿入した状態の縦断面図、
第1B図は同上において抜止部を折り曲げた状態の縦断面
図、第2A図は第2実施例における第1A図と同様の縦断面
図、第2B図は同上における第1B図と同様な縦断面図、第
3図は部品取付構造の使用例を示すテープレコーダの要
部の斜視図、第4図は部品取付構造の応用例を示すテー
プレコーダのカセットホルダー部分の一部断面状態の平
面図である。 なお図面に用いた符号において、 3,4,5……摺動部品 6,7,8,17,49……被ガイド孔 9……金属板 10,11,12,18,43……ガイド部 16……回転部品 19,20,21,22,44……抜止部 30,35……段部 31……凹部 である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−122257(JP,A) 特開 昭54−92565(JP,A) 実開 昭51−14230(JP,U) 実開 昭60−34325(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板上に突出するガイド部とこのガイド
    部の先端に連続する抜止部とをその金属板にバーリング
    加工によって一体に設け、前記ガイド部と前記抜止部と
    の間の外周部分に段部を設けて抜止部の肉厚をガイド部
    の肉厚よりも薄く形成し、 摺動部品もしくは回転部品をこれに設けた被ガイド孔に
    よって前記ガイド部に挿入して前記金属板上に摺動自在
    もしくは回転自在に取付けると共に、前記部品の上方で
    前記抜止部のみを外方へ折り曲げて前記ガイド部に対す
    る前記部品の抜け止めを行うように構成した部品取付構
    造。
  2. 【請求項2】前記金属板から前記段部までの高さを前記
    部品の厚さよりも高くした特許請求の範囲第1項に記載
    の部品取付構造。
  3. 【請求項3】前記ガイド部と前記抜止部との間の内周部
    分に段部を設けた特許請求の範囲第1項に記載の部品取
    付構造。
  4. 【請求項4】前記ガイド部の基端の外周囲で前記金属板
    に凹部を設けた特許請求の範囲第1項に記載の部品取付
    構造。
JP19235487A 1987-07-31 1987-07-31 部品取付構造 Expired - Lifetime JP2634413B2 (ja)

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WO2010073347A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置のリンク連結構造

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