JP2633229B2 - 多極構造永久磁石の製造方法 - Google Patents

多極構造永久磁石の製造方法

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    • H01F7/02Permanent magnets [PM]
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモータやアクチュエータに用いられる永久磁
石、特にその回転数や位置制御のための信号発生に用い
られる多極構造永久磁石の製造方法に関するものであ
る。
従来の技術 多極構造の永久磁石は、従来からステップモータやサ
ーボモータ、リニアアクチュエータなどの制御機器にお
ける駆動源として、あるいはホール素子や磁気抵抗素子
などの磁気検出器と組合わせて利用した制御用信号発生
源として使用されている。特に最近では、精度の高い制
御機器の需要増大とともに、高精度の信号発生用しての
利用が増えてきており、より極数の多い多極着磁が可能
な多極構造の永久磁石が開発されている。たとえば、特
公昭57−32885号公報には、高透磁率部材を埋め込んだ
直径16mmのマンガン−アルミニウム−炭素系永久磁石に
おいて40極の磁極を形成した例、すなわち磁極間ピッチ
(隣接する同磁極間の距離)で約2.5mmの高密度に多極
着磁した例が開示されている。
発明が解決しようとする問題点 このような信号発生に利用する永久磁石においては、
制御機器の小型化および制御の高精度化のため、たとえ
ば磁極間ピッチが0.5mm以下となるような非常に高密度
の多極着磁が可能な永久磁石が要望されていた。しか
し、マンガン−アルミニウム炭素系合金磁石や希土類コ
バルト系磁石などの高保磁力磁石では、この保磁力に打
ち勝つだけの高い磁場を発生し、かつこのような高密度
の多極着磁ができる着磁ヨークを作成することが極めて
難しく、永久磁石に直接多極着磁する方法では高密度の
多極構造永久磁石を得ることが困難であった。また、前
述の高透磁率材料を埋め込んだ永久磁石においても0.2m
m以下の極細線を精度よく埋め込むことは極めて難し
く、磁極間ピッチが0.5mm以下となるような高密度の多
極構造永久磁石を得ることは極めて困難であった。
本発明は、磁極間ピッチの非常に細かな、高密度に多
極着磁可能な多極構造永久磁石の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の多極構造永久磁
石の製造方法は、強磁性体を主体とする永久磁石の所望
する多数箇所の部分を、局部的な加熱処理により強磁性
相から非磁性相へ相変換したのち一様な磁場内で着磁す
ることを特徴とするものである。
作用 例えば、マンガン−アルミニウム−炭素系合金磁石や
希土類コバルト系磁石などに、例えばレーザービームを
照射して加熱すれば、加熱された部分が強磁性相から非
磁性相へ相変換(マンガン−アルミニウム−炭素系合金
磁石では変態、希土類コバルト系磁石では酸化物の生
成)される。従って、微小間隔おきに加熱処理を加える
ことが可能となり、強磁性相と非磁性相が交互に並び、
高密度に多極着磁した多極構造の永久磁石が構成され
る。
実施例 以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。図は
本発明の一実施例の多極構造の永久磁石を示したもの
で、1は強磁性相を主体とするマンガン−アルミニウム
−炭素系永久磁石の円板(直径10mm、厚さ0.5mm)、2
はその円板1の表面にレーザービームを断続的に照射し
て相変換された、幅0.1mm、深さ0.1mmの非磁性相であ
る。図のように、約0.1mmおきに非磁性相2を形成し、
あたかも永久磁石の円板面に300極の着磁をしたかのよ
うに、強磁性相と非磁性相とを交互に配置することがで
きる。
マンガン−アルミニウム−炭素系永久磁石は正方晶構
造の強磁性相を主体としているが、この強磁性相は、六
方晶構造の高温相からAlMn(r)相およびβ−Mn相と呼
ばれるこの二相の混合相もしくはどちらかの単一相であ
る常温相への相変態過程の中間に現われる準安定相であ
る。したがって、強磁性相を加熱するといずれも非磁性
相である高温相もしくは常温相に変態し、上記のように
レーザービームを照射することによって強磁性相中に部
分的に非磁性相を形成することができる。
このような方法によって作製した円板をその円板面に
垂直な方向に磁場を加えて着磁し、円板表面の磁束密度
を微小ホール素子を用いて測定した。その結果、非磁性
相間の強磁性相部分の表面磁束密度は280ガウス、非磁
性相部分の表面磁束密度は200ガウスであり、さらにこ
の円板磁石を回転して表面磁束密度を検出したところ、
振幅±40ガウス、波長0.2mmの繰返し波形信号が得ら
れ、磁極間ピッチが0.2mmの300極を有する永久磁石であ
った。
次に、さらに高密度な多極構造の永久磁石を得るため
非磁性相の幅0.02mm、深さ0.01mm、磁極間ピッチが0.04
mmのマンガン−アルミニウム−炭素系永久磁石円板を作
成し、上記実施例と同様の測定を行なった。その結果、
振幅±15ガウス、波長0.04mmの繰返し波形信号が得ら
れ、振幅は小さいものの実用的に使用可能なより高密度
の多極構造の永久磁石が得られた。
尚、本発明の実施例を円板状磁石の端面に非磁性相を
形成した例で説明したが、本発明のこのような例だけに
限定されるものではなく、たとえば円筒状磁石の外周側
面に非磁性相を形成してもよいし、また長尺の棒状磁石
の表面に直線的に非磁性相を繰返し形成すればリニアモ
ータなど直線運動機器の信号発生用磁石として利用でき
る。また本発明の永久磁石は単にマンガン−アルミニウ
ム−炭素系永久磁石に限定されるものではなく、他の高
保磁力磁石、たとえば希土類コバルト系磁石であっても
よい。すなわち、希土類コバルト系磁石においてもレー
ザービームを照射することによって酸化物の非磁性相を
形成した多極構造の永久磁石が得られる。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、強磁性体を主体
とする永久磁石の所望の多数箇所の部分を局部的な加熱
処理により強磁性相から非磁性相へ相変換したのちに一
様な磁場内で着磁処理するため、高保磁力磁石に対して
磁極間ピッチの非常に細かな高密度の多極着磁が可能と
なる。したがって、この永久磁石を回転機器や直線運動
機器の信号発生用磁石に利用すれば極めて精度の高い回
転制御や位置制御ができる。また、本発明による永久磁
石は穴開け加工や他材料の挿入等の手間が不必要で容易
に作製できるものであり、その実用上の効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例の多極構造永久磁石を示す部分拡
大図である。 1……永久磁石の円板、2……非磁性相部分。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁性体を主体とする永久磁石の所望する
    多数箇所の部分を、局部的な加熱処理により強磁性相か
    ら非磁性相へ相変換したのち一様な磁場内で着磁処理す
    ることを特徴とする多極構造永久磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】永久磁石はマンガン−アルミニウム−炭素
    系磁石合金からなり、非磁性相が、前記マンガン−アル
    ミニウム−炭素系磁石合金の高温相または常温相からな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の多
    極構造永久磁石の製造方法。
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