JP2632847B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2632847B2
JP2632847B2 JP62113300A JP11330087A JP2632847B2 JP 2632847 B2 JP2632847 B2 JP 2632847B2 JP 62113300 A JP62113300 A JP 62113300A JP 11330087 A JP11330087 A JP 11330087A JP 2632847 B2 JP2632847 B2 JP 2632847B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカメラの露出決定方式、特に日中閃光モード
が設定されたときの露出決定方式、及び閃光発光装置の
制御方式に関する。
〔従来の技術〕
元来、日中閃光モードが選択されるのは、逆光シーン
等で、主要被写体部分と背景部分の輝度差が大きく、主
要被写体部分と背景部分の両方に適正な露出を与えるこ
とが困難な場合である。即ちスポツト測光等により主要
被写体部分に適正な露出を与えようとすると高輝度の背
景部分は相当に露出オーバーになってしまい、中央部重
点平均測光により全画面に適正な露出を与えようとする
と、比較的低輝度の主要被写体部分が相当に露出アンダ
ーになってしまう様なシーンの場合である。日中閃光モ
ードはこの様なシーンの場合に背景部分に適正な露出を
与えながらも、主要被写体部分が露出アンダーにならな
い様に比較的近距離に配置されている主要被写体部分を
閃光照明するモードである。
日中閃光モードは以上延べたことを目的としているた
め、従来このモードが選択されたときには背景部分に適
度な露出を与えるため、被写界の略全域を平均的に測光
する平均測光又は中央重点平均測光によって、露出を決
定する様に構成され、かつ主要被写体部分に適度な露出
を与える様に閃光発光装置又はレンズの絞り等を制御す
る様に構成されたものが多かった。そのため、通常の日
中閃光撮影を行った場合、主要被写体部分にも背景部分
にもともに良い露出が与えられていた。しかしながら、
この方式では背景部分に晴天時の空等が配置された逆光
気味のシーン等では撮影者の観察した被写界とかけ離れ
た描写がなされるため、かえって不自然な写真になって
しまっていた。そこで、この欠点を克服するために、被
写界の輝度が所定の輝度レベルより高輝度であると判断
された場合には、主要被写体部分をややシヤドウ描写す
る様に閃光発光装置又はレンズの絞り等を制御する様に
構成されたものもあった。しかしながら、この方式では
相当に高輝度の被写体であるのにかかわらず、全画面が
ややシヤドウに描写されてしまうため、やはり撮影者の
観察した被写界とかけ離れた描写となっており、写真の
不自然さは完全には克服されていなかった。
〔発明の目的〕
本発明は日中閃光撮影の場合には、撮影者の観察した
主被写体と背景との関係を忠実に再現した露出ができる
カメラを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、撮影画面の少な
くとも周辺領域を含む輝度情報を検出する受光手段と、
閃光発光を制御する閃光発光手段と、閃光撮影が設定さ
れており且つ前記受光手段にて求められた閃光前の輝度
情報が、予め高輝度側に設定された所定の輝度値より大
きくなる日中閃光撮影の場合には、該閃光前の輝度情報
に基づく露光はオーバーとなるように制御し、前記閃光
発光手段による閃光発光の調光に基づく露光はアンダー
となるように制御する制御手段を設け、前記制御手段は
前記オーバーの程度とアンダーの程度の両方を、前記閃
光前の輝度情報の値が高輝度になるほど大きくなるよう
に変化させたカメラを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例の光学系の概略図であり、撮
影画面としての被写界を観察する状態を示している。
同図において、1は撮影レンズ、2はクイツクリター
ンミラー、3は焦点板、4はペンタプリズム、5は結像
レンズ、6は測光用受光部、7は接眼レンズ、8はフイ
ルム面、9は集光レンズ、10は調光用受光部、11は内蔵
もしくは着脱可能な閃光発光装置である。なお、図にお
いて、1aはレンズ内に配設された絞りを示し、8aは先幕
及び後幕から成るシヤツターである。
本実施例では撮影レンズ1により焦点板3上に結像し
た被写体像を結像レンズ5により測光用受光部6上に導
光及び結像させて測光している。また、本実施例では、
撮影状態、即ちクイツクリターンミラー2が図に示す下
降位置(フアインダー観察位置)から上昇(露光退避位
置)した状態で、撮影レンズ1によりフイルム面8(も
しくはシヤツタ幕面)上に結像した被写界光の反射光を
集光レンズ9により、調光用受光部10上に集光さて調光
する通称TTL調光を行っている。
第2図は、日中シンクロモードが選択された場合の被
写界の平均的な輝度値と、そのときの露出レベル、及び
主要被写体部分の調光レベルを示す説明図である。同図
において横軸は被写界の輝度を表し、縦軸は露出の程度
を表しており、また実線は背景部分の露出に相当する露
出レベルを示し、破線は主要被写体部分の露出に相当す
る調光レベル示している。
第2図(a)及び(b)は従来の露光レベル及び調光
レベルを示す図である。第2図(a)では、輝度レベル
にかかわらず、背景部分にも主要被写体部分にもともに
適度な露出が与えられる様に設定されている。そのため
背景部分に晴天時の空等(相当に高輝度の被写体)が多
く配置された逆行シーン等では撮影者の観察した明暗比
の大きな被写体とはかけ離れた描写が為され、現実には
存在し得ない様な非常に不自然な写真になってしまうと
いう欠点があった。
第2図(b)は、この不自然さを解消するために主要
被写体部分の調高レベルをアンダー気味に設定して、明
暗比をある程度再現しようとしたものである。そのため
明暗比のないものに比べれば自然な描写が可能となった
が、被写界全体の露出レベルが露出アンダー気味に設定
されているために、被写界が相当に高輝度の場合に撮影
者が観察して感じる「明るい」というイメージとはかけ
離れた不自然な写真になってしまうという欠点は残って
いた。
第2図(c)及び(d)は本発明の露出レベル及び調
光レベルの関係を示すための説明図である。本実施例で
は被写界の輝度レベルが所定の輝度値V1より小さい場合
には、背景部分に対しても主要被写体部分に対しても、
適度な露出を与えており、被写界の輝度レベルが所定の
輝度値V1より大きい場合には、背景部分に対してはオー
バー気味の露出を与え、主要被写体部分にはアンダー気
味の露出を与えている。この様に露出レベルと調光レベ
ルを設定することによって極端に高輝度に被写体が背景
に配置されている場合にも、配置されていない場合に
も、十分に閃光発光の効果が現れ、かつ撮影者が観察し
た被写界の雰囲気に近い自然な描写が可能となってい
る。
第3図は本発明の実施例としてのカメラの全体的な制
御を説明する為のブロツク図である。図において、100
は測光手段を示し、第1図での測光用受光部6から得ら
れる輝度情報を後述の制御手段140へ供給するものであ
る。ただし、この測光手段は閃光装置170の電源ON(閃
光可能状態であり、メインコンデンサーが充完されてい
れば通常シヤツター先幕が走行完了してシヤツターが開
放した時点で発光が行われる)の状態であって且つ日中
閃光撮影の際の測光出力となる露光レベルと、それ以外
の通常撮影時の露出レベルとを異なる演算で求めてい
る。具体的に言うと、上記通常撮影時に比べて上記日中
閃光撮影時には上記露出レベルを高く補正して、それに
基づいてシヤツター秒時及び絞りを後述の制御手段で制
御して、被写界を露出基準に対して、ハイライト描写す
るようにしている。110は調光基準値設定手段を示し、
閃光撮影の際の調光レベルを設定するものである。この
設定手段110は測距情報もしくはプリ閃光による被写体
からの反射光量情報に基づき調光レベルを設定するもの
であり、この設定された調光レベルは制御手段140に供
給されて、フイルム感度情報を考慮して最終的な調光レ
ベルが設定される。閃光撮影時には、調光手段112にお
いて閃光量が上述の調光レベルに達したことを検知した
時点で、制御手段140は閃光停止の制御を行う。ただ
し、この調光手段112は、第1図に示した調光用受光部1
0にて、実際の閃光撮影時での被写体からの反射光量を
検知して、所定の調光レベルに達したら閃光を停止する
方式と、実際の閃光撮影の前に閃光装置170をプリ発光
させて被写体からの反射光量を検知して、その情報に基
づき実際の閃光撮影に際しては演算値だけ閃光発光させ
る方式とが現状知られている。120はフイルム感度検出
手段を示し、マニユアル設定値もしくはパトローネ情報
を検知して、フイルム感度(ISO)を制御手段140へ供給
する。130は撮影モード設定手段を示し、シヤツター秒
時優先モード,絞り優先モード,プログラムモード等の
選択と、各絞り値,シヤツター秒時等のマニユアル入力
を可能とする。150はシヤツター機構(第1図でのシヤ
ツター8a)、160は絞り機構(第1図での絞り1a)、170
は閃光装置(第1図での閃光発行装置11)、172は該閃
光装置内の電源スイツチを示している。なお、電源スイ
ツチ172は、閃光装置170をカメラ本体に対して着脱可能
とするタイプでは閃光装置に設けられ、一方、閃光装置
170がカメラ本体に内蔵しているタイプではホツプアツ
プ等の使用状態への操作にて自動的に電源ONするものが
多い。
制御手段140は、各種情報を受けて、シヤツター秒
時,絞り値,閃光発光量等を制御するものである。
本発明実施例において特に従来と異なるのは、日中閃
光撮影時に測光手段100から通常の露出レベルより高く
補正された露出レベル情報を受け、シヤツター秒時及び
絞り値をそれに基づいて制御して、被写界をオーバー露
光してハイライド描写(測光により求めた被写体の輝度
情報に基づいて適正露光量より露光量を少なくする。例
えば絞り優先撮影においては適正シヤツター秒時よりシ
ヤツター秒時を高速側に補正する。)し、一方、調光基
準値設定手段110から通常の調光レベルより低く補正さ
れた調光レベル情報を受け、閃光発光量をそれに基づい
て制御して、閃光照明される被写体をアンダー露光して
シヤドウ描写(上述のハイライト描写の逆の補正)する
ことである。
第4図は本発明の実施例の測光手段及び調光基準値設
定手段の回路図であり、第2図(c)に示す露出レベル
及び調光レベルの設定方式に対応している。第4図にお
いて、12は第1図の測光用受光部6に配置された、飛車
界の略全域の光を受光して測光(中央重点平均測光もし
くは純粋な平均測光)するシリコンフオトダイオード
(SPD)であり、輝度に応じた光電流iAを発生させる。1
3はこの光電流iAを対数圧縮して電圧値VAを出力する対
数圧縮回路である。電圧VAは定数a(0),b(>0)
及び光電流iA用いて次の様に表わせる。
VA=a+b・lniA 14は基準電圧発生回路であり、4つの基準電圧V1,V2,
V3,V4(V1<V2<V3<V4)を発生している。15,16,17,18
はコンパレータであり、正相入力端電圧Vと逆相入力端
電圧Vが、VVのときには出力端からHレベルの電圧
を出力し、V<VのときにはLレベルの電圧を出力す
る。コノパレータ15〜18の正規入力端はそれぞれ対数圧
縮回路13の出力端と接続され、それぞれの正規入力端に
は電圧VAが入力されている。コンPパレータ15の逆相入
力端には、基準電圧発生回路14の出力電圧V4が入力され
ており、コンパレータ16の逆相入力端には基準電圧発生
回路14の出力電圧V3が入力されており、コンパレータ17
の逆相入力端には基準電圧発生回路14の出力電圧V2が入
力されており、コンパレータ18の逆相入力端には基準電
圧発生回路14の出力電圧V1が入力されている。このよう
にして対数圧縮回路13の出力電圧VAを基準電圧発生回路
14の4つの出力電圧V1,V2,V3,V4と比較している。19,2
0,21,22はインバータ、23,24,25はアンドゲートであ
る。インバータ19の入力はコンパレータ15の出力に、イ
ンバータ20の入力はコンパレータ16の出力に、インバー
タ21の入力はコンパレータ17の出力に、インバータ22の
出力はコンパレータ18の出力にそれぞれ接続されてお
り、アンドゲート23の2つの入力は、インンバータ19の
出力とコンパレータ16の出力に、アンドゲート24の2つ
の入力は、インンバータ20の出力とコンパレータ17の出
力に、アンドゲート25の2つの入力は、インンバータ21
の出力とコンパレータ18の出力にそれぞれ接続されてい
る。インバータ19〜22とアンドゲート23〜25によってコ
ンパレータ15〜18における比較結果をまとめ、5通りの
場合に分類している。コンパレータ15の出力電圧をVa,
アンドゲート23の出力電圧をVb,アンドゲート24の出力
電圧をVc,アンドゲート25の出力電圧をVd,インバータ22
の出力電圧をVeとすると、対数圧縮回路13の出力電圧VA
と基準電圧発生回路14の4つの出力電圧V1,V2,V3,V4
比較結果は次の様にまとめられる。
26は基準電圧発生回路であり、5つの基準電圧V5,V6,
V7,V8,V9(V5<V6<V7<V8<V9)を発生している。27,2
8,29,30,31はアナログスイツチであり、コントロール端
子に印加される電圧がHレベルのとき導通状態となりL
レベルのときには開放状態となる。アナログスイツチ27
のコントロール端子はコンパレータ15の出力に接続され
ており、基準電圧発生回路26の出力電圧V5を導通又は非
導通としている。アナログスイツチ28のコントロール端
子は、アンドゲート23の出力に接続されており、基準電
圧発生回路26の出力端子V6を導通又は非導通としてい
る。アナログスイツチ29のコントロール端子はアンドゲ
ート24の出力に接続されており、基準電圧発生回路26の
出力電圧V7を導通又は非導通としている。アナログスイ
ツチ30のコントロール端子はアンドゲート25の出力に接
続されており、基準電圧発生回路26の出力電圧V8を導通
又は非導通としている。アナログスイツチ31のコントロ
ール端子はインバータ22の出力と接続されており、基準
電圧発生回路26の出力電圧V9を導通又は非導通としてい
る。コンパレータ15の出力電圧Va,アンドゲート23の出
力電圧Vb,アンドゲート24の出力電圧Vc,アンドゲート25
の出力電圧Vd,インバータ22の出力電圧Veは対数圧縮回
路13の出力電圧VAのレベルに応じてどれか1つがHレベ
ルとなり他の4つはLレベルになる様に構成されている
ため、電圧VAのレベルに応じてアナログスイツチ27〜31
はどれか1つが導通状態となり、他の4つは開放状態と
なる。32はオペアンプであり、逆相入力端と出力端が接
続され、ボルテージフオロアとして用いられている。オ
ペアンプ32の出力端電圧はその出力端以降の回路状態に
よらず正相入力端電圧に等しい。ここではオペアンプ32
の正相入力端には基準電圧発生回路26の出力電圧V5,V6,
V7,V8,V9のうちいずれか1つが電圧VPとして入力されて
おり、この電圧VPを出力端から出力している。この出力
電圧VPが本実施例の調光レベルを表している。
33は基準電圧発生回路で4つの基準電圧V10,V11,V12,
V13(V1011<V12<V13)を発生している。34,35,36,3
7,38はアナログスイツチである。アナログスイツチ34の
コントロール端子はコンパレータ15の出力に接続されて
おり、基準電圧発生回路33の出力電圧V13を導通又は非
導通としている。アナログスイツチ35のコントロール端
子はアンドゲート23の出力に接続されており、基準電圧
発生回路33の出力電圧V12を導通又は非導通としてい
る。アナログスイツチ36のコントロール端子はアンドゲ
ート24の出力に接続されており、基準電圧発生回路33の
出力電圧V11を導通又は非導通としている。アナログス
イツチ37のコントロール端子はアンドゲート25の出力に
接続されており、基準電圧発生回路33の出力電圧V10
導通又は非導通としている。アナログスイツチ38のコン
トロール端子はインバータ22の出力に接続されており、
0Vを導通又は非導通としている。アナログスイツチ34〜
38は、アナログスイツチ27〜31と同様に対数圧縮回路13
の出力電圧VAのレベルに応じて、どれか1つが導通状態
となり、他の4つは開放状態となる。39,40,41,42は同
一の抵抗値を持つ抵抗、43はオペアンプであり、引算回
路を構成している。オペアンプ43の正相入力端には、抵
抗40を介して対数圧縮回路13の出力電圧VAが入力され、
逆相入力端には、抵抗42を介して、基準電圧発生回路33
の出力電圧V10,V11,V12,V13又は0Vのうちのいずれか1
つが電圧VQとして入力されており、この引算回路の出力
電圧VRはVA−VQとなっている。この出力電圧VRが本実施
例の露出レベルを表している。50は測距回路であり、主
要被写体(被写界における測距領域にある被写体を主要
被写体とする)の距離情報を求める。52は制御回路であ
り、上記距離情報を受けて上記基準電圧発生回路26の基
準電圧V5〜V9のレベルを可変する。この可変とは、主要
被写体が遠くなればなるほど該基準電圧のレベルを高く
する制御を意味する。
次に第4図の測光回路の出力電圧VP,VRをまとめて示
す。
なお、ここで調光レベルは出力電圧が大きい程、露出
オーバーとなる様に符号を設定し、露出レベルは出力電
圧が小さい程露出オーバーとなる様に符号を設定してい
る。この露出レベル及び調光レベルと各電圧値の関係を
第5図に示す。
なお、図において、60は閃光装置の電源スイツチ(第
3図参照)を示しており、閉成にて電源ONとなる。62は
インバータ、64,65,66,67はアナログスイツチであり、
アナログスイツチ64,67の出力が閃光発光を行わせない
通常撮影時の露出レベル,調光レベルの出力となり、ア
ナログスイツチ65,66の出力が閃光発光時の露出レベ
ル,調光レベルの出力となる。
次に第5図を参照しなが第4図の回路動作を説明す
る。最初に閃光撮影時について説明する。なお、電源ス
イツチ60は閉成であり、アナログスイツチ65,66が導通
状態となっている。
i)VA<V1のとき このときは被写界の輝度レベルがあまり高くない場合
で、背景に樹木等が多く配置されながら、木洩れ日の差
し込む日中閃光撮影を示す逆光シーンもしくは暗中閃光
撮影がこの一例となる。即ち、日中閃光撮影においては
主要被写体として画面に人物等を配置するのだが、逆光
シーンであるため、人物等がほとんど自然光では照射さ
れず、背景部分との輝度差が著しく大きくなってしま
い、全面的に適正な露出を与えるためには人物等を閃光
照明する必要のあるシーンである。このとき背景部分は
あまり高輝度でないために通常の露出基準の露出レベル
で描写すれば撮影者の観察した被写界の雰囲気を再現す
ることができ、また主要被写体部分についても、現実に
は背景部分との輝度差が大きいのだが、この様なシーン
では撮影者が主要被写体を観察する際に特に凝視する傾
向があるため、主要被写体部分の調光レベルも通常の露
出基準の調光レベルとして描写すれば、自然な雰囲気と
なる。即ち、被写界の輝度レベルがあまり高くない場合
には露出レベルも調光レベルも通常の露出基準のレベル
に設定すれば良い。
回路動作としては対数圧縮回路13の出力電圧VAが基準
電圧V1より小さいため、Va,Vb,Vc,Vd,VeのうちVeのみが
Hレベルとなり、Va〜VdはすべてLレベルとなって、ア
ナログスイツチ27〜31のうちアナログスイツチ31のみが
導通状態となり、他のアナログスイツチ27〜30は開放状
態となって、オペアンプ32の出力電圧VPはV9となり、一
方でアナログスイツチ34〜38のうちアナログスイツチ38
のみが導通状態となり、他のアナログスイツチ34〜37は
開放状態となって、オペアンプ43の出力電圧VはVA
等しくなる。
この様にして、調光レベルVP及び露出レベルVRは通常
の露出基準の露出レベルと等しい値が出力される。
ii)V4VAのとき このときは被写界の輝度レベルが相当に高い場合で、
背景に晴天時の空や海、或いは太陽等が配置された逆光
シーン等がこの一例となる。即ち、主要被写体として画
面に人物等を配置するのだが、逆光シーンであるため人
物等と背景との輝度差が大きくなり、適正露出を得るた
めには人物等を閃光照明する必要のあるシーンである。
このとき背景部分は相当に高輝度の被写体であるため、
撮影者の眼には、ハイライトに感じられているので、露
出レベルは通常の露出基準よりオーバーに設定すれば自
然な描写ができる。また、このとき主要被写体部分に関
しては通常の露出基準の調光レベルに描写してしまう
と、画面が全体にハイライトに描写されやや不自然に感
じられてしまう。従って、この場合主要被写体部分は通
常の露出基準よりややアンダーに描写される様に調光レ
ベルを設定すれば自然な雰囲気に描写できる。即ち、被
写界の輝度レベルが相当に高い場合には、通常の露出基
準に対して露出レベルをややオーバーに、調光レベルを
ややアンダーに設定すれば良い。
回路動作としては対数圧縮回路13の出力電圧VAが基準
電圧V4より大きいため、Va,Vb,Vc,Vd,VeのうちVaのみが
Hレベルとなり、Vb〜VeはすべてLレベルとなって、ア
ナログスイツチ27〜31のうち、アナログスイツチ27のみ
が導通状態となり、他のアナログスイツチ28〜31は開放
状態となってオペアンプ32の出力電圧VPはV5となり、一
方でアナログスイツチ34〜38のうちアナログスイツチ34
のみが導通状態となり、他のアナログスイツチ35〜38は
開放状態となってオペアンプ43の出力電圧VRはVA−V13
となる。
この様にして、調光レベルVPは通常の露出基準よりア
ンダーな値が出力され、露出レベルVRは、通常の露出基
準よりオーバーな値が出力される。
iii)V1VA<V4のとき このときはi)の場合とii)の場合の中間であるた
め、VAの輝度レベルに応じて露出レベルをオーバーにす
る割合と調光レベルをアンダーにする割合を徐々に変化
させてある。回路動作についても同様のため説明を省略
する。
次に閃光発光を用いない通常撮影時での動作を説明す
る。この時には撮影スイツチ60が開成されているので、
アナログスイツチ64,67が導通状態となっており、露出
レベルを表す電圧値はVAが常に出力し、一方、調光レベ
ルを表す電圧値は必要がないので零である。
次に第6図,第7図に基づいて他の実施例を説明す
る。
第6図は測光用受光部6の測光領域を中央領域6Aと周
辺領域6Bとに独立して測光できるように構成した通称分
割測光での測光パターンを示している。第7図は上述の
中央領域6Aの測光輝度と、周辺領域6Bの測光輝度の両出
力を用いた測光手段及び調光基準値設定手段の回路図で
あり、一部を除いて上述の第3図と同一である。
従って、第7図の説明は第3図と異なる部分のみとす
る。
図において、70は中央領域6Aに対応するSPDであっ
て、73は周辺領域6Bに対応するSPDであり、それぞれの
領域の輝度に応じた光電流i6A,i6Bを発生させる。72,74
はこれら光電流を対数圧縮して、V6A,V6Bなる電圧値を
出力する対数圧縮回路である。V6A,V6Bは定数a1,a2
0),b(>0)及び光電流j6A,i6Bを用いて次のように
表わせる。
V6A=a1+b・lni6A V6B=a2+b・lni6B ただし、a1,a2は各領域の輝度が等しいときにはV6A
V6Bとなるように対数圧縮回路72,74内で予め設定されて
いるものとする。75,76は同一の抵抗値を持つ抵抗であ
り、V6A,V6Bを平均するためのものである。77はオペア
ンプであり、出力端と逆相入力端が接続され、ボルテー
ジフオロアとして用いられている。オペアンプ24の出力
端電圧はアナログスイツチ64及びオペアンプ43の正相入
力端に供給されている。
第7図に示す他の実施例の特徴は、閃光撮影時での日
中閃光撮影の際での露出レベルVR及び調光レベルVPの補
正を、被写界の周辺領域(6B)の輝度情報のみに基づい
て行うことである。この方式は上述第3図の方式に比べ
て、画面中央部に配置される主要被写体の輝度の影響を
少なくすることができ、より正確にハイライト描写及び
シヤドウ描写の補正値を得ることができる。
なお、上述の2つの実施例において補正を必要とする
日中閃光撮影の判別は、電圧6A,V6Bのレベルをコンパレ
ータ15〜18にて検知して行っているので、特に日中閃光
撮影の判別の為の構成を付設しないで済み、構成面を容
易化した。すなわち、コンパレータ15〜18が本実施例で
の補正が必要な日中閃光撮影の判別手段を兼用してい
る。
又、前記実施例において、露出レベルと調光レベルは
輝度レベルに応じて段階的に変化させたが、第2図
(d)に示す様に輝度レベルの関数として連続的に変化
させる様にしても良い。また前記実施例では露出レベル
と調光レベルを同じ輝度レベルから変化させたが、異な
った輝度レベルから変更しても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、閃光前の輝度情報に基
づく露光はオーバーとなるように制御し、閃光発光の調
光に基づく露光はアンダーとなるように制御し、更にオ
ーバーの程度とアンダーの程度の両方を閃光前の輝度情
報の値が高輝度になるほど大きくなるように変化させた
ことにより、撮影者の観察した撮影画面の雰囲気をより
忠実に再現することができる。例えば逆光の際での暗い
主被写体と明るい背景との関係をより忠実に再現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の光学系の概略図。 第2図は従来例及び本発明の実施例の露出レベルと調光
レベルを説明する説明図。 第3図は実施例としてのカメラの全体的な制御を説明す
る為のブロツク図。 第4図は第3図における測光手段及び調光基準値設定手
段の回路図。 第5図(a),(b)は露出レベル,調光レベルの説明
図。 第6図は本発明の他の実施例としての測光領域を示す説
明図。 第7図は他の実施例としての測光手段及び調光基準値設
定手段の回路図。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面の少なくとも周辺領域を含む輝度
    情報を検出する受光手段と、 閃光発光を制御する閃光発光手段と、 閃光撮影が設定されており且つ前記受光手段にて求めら
    れた閃光前の輝度情報が、予め高輝度側に設定された所
    定の輝度値より大きくなる日中閃光撮影の場合には、該
    閃光前の輝度情報に基づく露光はオーバーとなるように
    制御し、前記閃光発光手段による閃光発光の調光に基づ
    く露光はアンダーとなるように制御する制御手段を設
    け、前記制御手段は前記オーバーの程度とアンダーの程
    度の両方を、前記閃光前の輝度情報の値が高輝度になる
    ほど大きくなるように変化させることを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】上記受光手段は撮影画面の中央を含む領域
    と周辺領域とを少なくとも分けて輝度検出できるように
    領域分割され、上記所定の輝度値と比較する輝度情報は
    該周辺領域の輝度としたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のカメラ。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168239A (en) * 1981-04-10 1982-10-16 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Correcting device for daylight flash photography
JPS5888729A (ja) * 1981-11-21 1983-05-26 Minolta Camera Co Ltd カメラの閃光撮影用露出制御装置
JPS597934A (ja) * 1982-07-07 1984-01-17 Fuji Photo Film Co Ltd 自動調光装置
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