JP2632770B2 - セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置 - Google Patents
セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置Info
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- JP2632770B2 JP2632770B2 JP5059592A JP5959293A JP2632770B2 JP 2632770 B2 JP2632770 B2 JP 2632770B2 JP 5059592 A JP5059592 A JP 5059592A JP 5959293 A JP5959293 A JP 5959293A JP 2632770 B2 JP2632770 B2 JP 2632770B2
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Description
し素材(以下、単に押出し素材という。)の湾曲矯正装
置に関する。
大型のセラミックの製造においては、坏土を押出機によ
り外径450〜650mm,長さ2400〜3600m
mで重量1.0〜1.5トンの円柱状又は円筒状に押出
し成形する押出工程が設けられている。この押出工程か
らの押出し素材Wは切削成形工程により、旋盤にセット
して略製品形状に切削成形され、その後、製品乾燥工程
を経て焼成工程により焼成されている。
製造工程において押出し成形機により押出された押出し
素材Wは直進状に押出されるにも拘らず、搬送途中に湾
曲することがある。また、切削成形工程の前には、押出
し素材Wの水分量Aをその切削に適したものとするた
め、押出素材Wの水分量Aから0.7A〜0.9Aの水
分量%程度迄乾燥する素材乾燥工程が設けられており、
この素材乾燥により図5に示すように中心軸線Cが中心
軸線C´となるように湾曲しやすく、かかる湾曲した状
態で旋盤により製品形状に切削成形すると、その中心軸
線Cに対する円周方向の切削量が不均一となり、その後
の製品乾燥工程や焼成工程で再び湾曲したり、ひびを発
生する等製品不良を生じることがある。
Wは完全には可塑性を失っていない程度の乾燥状態とな
っており、係る乾燥状態にある押出し素材Wでは、一旦
湾曲すると自然矯正をすることができなかった。このた
め、従来から湾曲部分に当て木を沿わせてカケヤ等によ
り作業員が外力を加えて矯正していたが、かかる矯正を
うけた押出し素材Wは坏土の密度が偏重して製品精度に
欠け、歩留りの低下を招く問題があった。また、円筒状
の押出し素材Wの場合には、外力が強すぎると内径部側
へ打ち出してしまい、内径部側の変形を伴うことがあっ
た。さらに、たとえ押出し素材Wを矯正しても、搬送途
中で横置状態から起立させる際に、その一端側にロープ
等を掛けてホイスト等により吊持すると図6のように再
び湾曲してしまうという問題点があった。
くなされたもので、押出工程後において湾曲した押出し
素材を機械的にその軸心を真っ直ぐに矯正する湾曲矯正
装置を提供することを目的とするものである。
上記技術課題を解決するために、機枠に一端を回動可能
に取付けるとともに他端を傾動シリンダ上に配設して傾
動シリンダの伸長動作によって起立可能に設けた傾動フ
レームには、駆動モータの回転により回転する一対の回
転軸を並列して設けて、この回転軸間上に円柱又は円筒
状の押出し素材を載置可能に設けるとともに、傾動フレ
ームが起立された際に押出し素材の一端面を支持する支
持部が設けられている。
加えて、一対の回転軸の側方に、略鈍角V形状の送込み
板が揺動可能に配設され、該送込み板を揺 動して載置さ
れたセラミック用押出し素材を一対の回転軸の間上に送
込み可能に構成されている。
の押出し素材を、一対の回転軸間上に載置する。駆動モ
ータの回転により回転軸を回転すると、これに伴って押
出し素材も回転する。未だ可塑性を失っていない円柱又
は円筒状の押出し素材が回転するにつれて自重によりそ
の湾曲が矯正され、中心軸心が直線状の真っ直ぐに矯正
される。次に傾動シリンダを伸長駆動すると、機枠に一
端を回動可能に取付けた傾動フレームが起立する。起立
していく過程で一対の回転軸間上に載置された押出し素
材はスリップして、その端面が支持部に当接して支持さ
れる。更に傾動フレームが傾動して、垂直に近くなる
と、押出し素材は支持部上に起立する。この起立過程は
押出し素材が矯正ローラにより支持された状態でなされ
るので、再び湾曲すること無く起立する。
込み板上に搬入されたセラミック用押出し素材は、送込
み板が揺動すると転がって一対の回転軸の間上に載置さ
れる。
動可能に取付けるとともに他端を傾動シリンダ上に配設
して傾動シリンダの伸長動作によって起立可能に設けた
傾動フレームには、駆動モータの回転により回転する一
対の回転軸を並列して設けて、この回転軸間上に円柱又
は円筒状の押出し素材を載置可能に設けるとともに、傾
動フレームが起立された際に押出し素材の一端面を支持
する支持部が設けられている。これにより、押出し素材
に生じる湾曲を素材内での坏土の密度の変化を与えずに
矯正した上で、湾曲を生じさせること無く起立させるこ
とができる。特に円筒形の押出し素材においては内径部
の変形を伴わないセラミック用押出し素材の湾曲矯正装
置とすることができる。
方に、略鈍角V形状の送込み板が揺動可能に配設され、
送込み板を揺動して載置されたセラミック用押出し素材
を一対の回転軸の間上に送込み可能に構成されているこ
とによって 、セラミック用押出し素材を、一対の回転軸
の間上に容易に載置できる効果を奏する。
例を図1〜図4にしたがって説明すると、図1は湾曲矯
正装置の正面図、図2は側面図、図3は平面図を示すも
ので、この湾曲矯正装置5は図2に示すように段差状の
下部フロアーFaに設置され、上部フロアーFbには図
示はしないが坏土の押出機と素材乾燥工程が近接状に配
設されている。
接して図2に示すように押出し素材Wの送込み装置1が
埋設状に設けられている。この送込み装置1は上部フロ
アーFbに埋設される基枠2には上方に素材Wを載置可
能とする略鈍角V形状の送込み板3が支持軸4を介して
揺動可能に枢着支持されて、同送込み板3に載置された
素材Wを揺動操作することで湾曲矯正装置5へ送込み可
能に構成されている。
14と作動シリンダ23とより構成されている。この機
枠6は略長方形状に枠組みされた基台7と同基台7上に
立設される複数本の支柱8とその上部には略長方形状に
枠組みされた支持枠9が取付けられている。このように
形成された機枠6には図1に示すように支持枠9の図示
右側には所定の高さの受け枠10が立設されている。ま
た、これと対応する図示左側の左右には軸受部材11が
取付けられ、この軸受部材11間には支軸12が回転可
能に設けられて、ブラケット13を介して傾動フレーム
14を回動可能に支持している。
置可能な長さを有する略長方形状の基フレーム15が設
けられていて、図示のようにブラケット13を介して支
軸12に取付けた状態で傾動側へ所定の長さ張出し状に
取付けられている。この基フレーム15の上面側の左右
の長手方向には所定の間隔で対応して複数の軸受部材1
6が配設され、この軸受部材16にはそれぞれ回転軸1
7,18が回転可能に支承されている。この回転軸1
7,18の軸受部材16間には所定の径の矯正ローラ1
9が着脱可能に取着されている。このように設けられた
一方の回転軸17の一端には駆動モータ20がカップリ
ング21を介して取付けられている。また、基フレーム
15の傾動側の端部には素材Wの端面側を支持する支持
部22が立設されている。このように設けられた傾動フ
レーム14は軸受部材11に回転可能に取付けた支軸1
2にブラケット13を介して取付けその右側自由端側を
受け枠10上に載置した状態で水平に支持され、この状
態で送込み装置1により押出し素材Wを左右の矯正ロー
ラ19上に継承可能に設けられている。
4と機枠6の基台7との間には傾動シリンダ23が介装
されている。この傾動シリンダ23は基台7の所定の位
置に設けられた支持台24のそのシリンダ基部23aが
軸ピン25を介して枢着され、また、同ピストンロッド
23bの先端は基フレーム15の下面側の所定位置に取
付けられた支持部材26の軸ピン27を介して枢着され
ている。このように取付けられた傾動シリンダ23の伸
長作動により図4に示すように傾動フレーム14は支軸
12を中心として前傾動されていき、同傾動フレーム1
4の先端側に設けた支持部22は下部フロアーFaに近
接状に所定の角度に傾動される。この傾動に際しその傾
動角度を規制するため支持枠9の軸受部材11に近接し
た位置にはリミットスイッチ28が設けられるととも
に、支軸12側にはこのリミットスイッチ28を作動す
る作動片29が所定の角度位置に位置調整可能に取付け
られて傾動フレーム14を所定の角度位置で傾動シリン
ダ23を停止するように設けられている。
製造工程について説明すると、先ず、上部フロアーFb
側に配設された押出機により坏土が押出されて所定の径
の円柱状又は円筒状の押出し素材Wとされ、この押出し
素材Wは素材乾燥工程を経た上で送込み装置1へ搬送さ
れる。
材Wは送込み板3に転がり状にして載置されるととも
に、同送込み板3を湾曲矯正装置5側へ揺動することで
押出し素材はWは2列状に配列された矯正ローラ19の
間上に載置される。この状態で駆動モータ20が起動さ
れると回転軸17が回転され、同上の矯正ローラ19は
所定の周速度で回転されるとともに、回転軸18側の矯
正ローラ19も従動回転される。この左右の矯正ローラ
19の回転により同上に載置された押出し素材Wは回転
が与えられて、押出し工程から、素材乾燥工程および搬
送時に発生した中心軸線方向の湾曲が経時的に矯正され
る。
と駆動モータ20が停止され、この停止信号により傾動
シリンダ23が伸長作動される。この作動シリンダ23
の伸長作動により傾動フレーム14は支軸12を中心と
した前傾動されていく過程で矯正ローラ19上に載置さ
れた押出し素材Wはこの上をスリップして、傾動フレー
ム14の回転端に立設された支持部22にその端面が当
接してこれに支持される。更に傾動フレーム14が傾動
して、垂直に近くなると、押出し素材Wは支持部22上
に起立する。この起立過程は押出し素材Wが矯正ローラ
19により支持されているので、湾曲すること無く起立
される。そして所定の傾動角度に達すると作動片29が
リミットスイッチ28を作動して傾動シリンダ23の作
動は停止される。
が支持部22側部下方から押出し素材Wを持ち上げて、
起立状態のまま次の中継所へ搬送される。そしてこの起
立状態を保持したままで縦型旋盤に搬送されてセット固
定され、碍子形状に旋削される。
後、送込み装置1により、矯正装置5に2列状に配列さ
れた矯正ローラ19上に載置し、この状態で駆動モータ
20を起動することで矯正ローラ19が回転され、これ
により同矯正ローラ19上に載置された押出し素材Wは
ともに回転される。この素材Wの回転によりその湾曲を
生じた部分は同素材Wの自重により矯正ローラ19上で
回転する過程で中心軸線を真っ直ぐに矯正される。した
がって、従来のようにカケヤ等により外力を加えるもの
ではなく回転による矯正であるから、素材W内での坏土
の押出し密度の変化を著減することができ、とくに円筒
形状の素材Wにおいては内径側への打出しがなく精度良
く矯正することができる。
は同傾動フレーム14を所定の角度に傾動して起立する
ものであるため、押出し素材Wを起立させる際に湾曲す
ることを著減することができる。また、矯正するもので
あるから、押出し素材W内での坏土の押出し密度に局所
的な変化を与えることがなく、製品精度を向上すること
ができのとともに、歩留りをも向上することができる。
スト吊持の際の湾曲説明図である。
…傾動フレーム 17,18…回転軸 19…矯正ロー
ラ 20…駆動モータ 23…傾動シリンダW…押出し
素材
Claims (2)
- 【請求項1】 機枠に一端を回動可能に取付けるととも
に他端を傾動シリンダ上に配設して該傾動シリンダの伸
長動作によって起立可能に設けた傾動フレームには、駆
動モータの回転により回転する一対の回転軸を並列して
設けて、この回転軸間上に円柱又は円筒状のセラミック
用押出し素材を載置可能に設けるとともに、該傾動フレ
ームが起立された際に該セラミック用押出し素材の一端
面を支持する支持部が設けられていることを特徴とする
セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置。 - 【請求項2】 一対の回転軸の側方に、略鈍角V形状の
送込み板が揺動可能に配設され、該送込み板を揺動して
載置されたセラミック用押出し素材を一対の回転軸の間
上に送込み可能に構成されていることを特徴とする請求
項1記載のセラミック用押出し素材の湾曲矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5059592A JP2632770B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5059592A JP2632770B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06246720A JPH06246720A (ja) | 1994-09-06 |
JP2632770B2 true JP2632770B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=13117669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5059592A Expired - Lifetime JP2632770B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セラミック用押出し素材の湾曲矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2632770B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5291650B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2013-09-18 | 日本碍子株式会社 | 坏土の押出成形方法 |
DE112012003532T5 (de) * | 2011-08-26 | 2014-05-08 | Dow Global Technologies Llc | Verbessertes Verfahren zur Herstellung von keramischen Körpern |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550763A (en) * | 1978-10-06 | 1980-04-12 | Hitachi Ltd | Code conversion system |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP5059592A patent/JP2632770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06246720A (ja) | 1994-09-06 |
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Legal Events
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