JP2632029B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は反射板を有する照明器具に関する。
(ロ)従来の技術 反射板を有するこの種の照明器具は、反射板に形成し
たランプ挿通孔にランプを挿通し、ランプ挿通孔の周縁
部とランプソケットを当接させてランプと反射板との位
置関係を固定することにより所望の配光を得る。
例えば実開昭60−172219号公報に示された照明器具に
おいては、ランプソケットを器具本体には固定せず、圧
縮ばねによってランプソケットを器具本体に進退自在に
保持している。そして、その圧縮ばねによってランプソ
ケットを反射板方向へ押圧した反射板とランプソケット
を当接させている。ところがこの方法ではランプソケッ
トが器具本体に対して上下動するため、ランプソケット
への配線コードが移動、屈曲し、コードに傷がついたり
断線したりする虞れがあった。
また、前記公報に開示の構造では反射板と天井面に接
する反射板の枠体とが一体的なものであるため、例えば
天井面の凹凸等によって枠体(反射板)が傾くと、反射
板とランプとの位置関係がズレて、求める配光が得られ
ない虞れがあった。
それに対し本願出願人は、第7図に示す如きものを実
開昭62−152890号として既に提案した。
第7図において、(30)は天井、(31)は該天井に固
定される本体、(32)は図示しない電気部品ユニットを
介して本体(31)に対して一定位置に固定されるランプ
ソケット、(33)は該ランプソケットに装着されるラン
プ、(34)は図示しないV字バネにより上方へ付勢され
た枠体、(35)は該枠体に固着されたバネ(36)により
枠体(34)の下面よりも上方位置にて上方へ付勢された
反射板である。斯かる構成によれば、反射板(35)の上
面(35a)はバネ(36)の付勢により同図(a)に示す
如くランプソケット(32)に当接するので、反射板(3
5)とランプソケット(32)及びランプ(33)の位置関
係は一定となり、所望の配光特性を得ることができる。
しかも、同図(b)に示す如く天井(30)に凹凸状の非
平坦部(30a)があって本体(31)と枠体(34)との位
置関係が変わったとしても、バネ(36)の作用により反
射板(35)とランプ(33)との位置関係は変わらず、安
定した配光特性が得られる。また、ランプソケット(3
2)は本体(31)に対して移動しないので、配線コード
(図示せず)の移動屈曲やそれによる断線等の虞れはな
い。
しかしながら上記構成では、同図(b)に示す如く枠
体(34)の位置が下方に移動した場合に、枠体(34)の
開口部周縁(34a)によりランプ(33)からの光(33a)
が遮蔽され、照射範囲が狭くなってしまう危惧がある。
また上記構成では、反射板(35)を付勢するバネ(36)
やその近傍の構造が下方から視認されてしまい外観が悪
い。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明はランプと反射板との位置関係を一定にして所
望の配光特性が得られ、且つ光が遮蔽されて照射範囲が
狭くなることもなく、しかも外観が良い照明器具を提供
するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明の照明器具は、ランプソケットを備えた本体
と、前記ランプソケットに装着されるランプと、反射部
材の挿通孔を有し前記本体に取り付けられるカバーと、
前記挿通孔の周囲で前記本体の内方に立設されるガイド
壁と、該ガイド壁内に位置して上下動自在とした反射部
材と、該反射部材をランプソケット方向に常時付勢する
弾性体と、からなり、前記反射部材は底部にランプ挿通
孔を有する逆椀状反射板と、該反射板の開口縁から反射
板の底部方向に立ち上げられ且前記カバーの挿通孔の周
縁に案内されて、該挿通孔を出没自在とする案内筒部
と、該案内筒部の上部からガイド壁に何かって延出した
鍔部とから構成したことを特徴とする。
(ホ)作用 反射板はその開口縁からの案内筒部を反射部材の挿通
孔に挿通して、該挿通孔の周縁及びガイド壁にて案内さ
れ、弾性体によってランプソケット方向へ押圧付勢され
る。
(ヘ)実施例 第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示し、(1)
は天井(2)に取り付けられた本体、(3)は該本体に
対して電気部品ユニット(4)を介して取り付けられた
ランプソケット、(5)は該ランプソケットに装着され
たハロゲンランプ、(6)は本体(1)に取り付けられ
たV字バネ、(7)は該V字バネを取付金具(8)に係
合し、そのV字バネ(6)の弾性により上方へ付勢した
本体(1)に取り付けられる有底円筒状のカバー、
(9)は該カバーに形成された反射部材の円形挿通孔、
(10)は該挿通孔の周縁のカバー(7)内面に溶接固定
した補強リング、(11)は該補強リング(10)の外縁か
ら垂直に立ち上がって挿通孔(9)の周囲に立設された
円筒状のガイド壁である。(12)はガイド壁(11)内に
上下動自在に装着した反射部材で、この反射部材(12)
は内面にメッキを施し、且底部(13)にランプ挿通孔
(14)を有する逆椀状の反射板(15)と、該反射板(1
5)の開口縁に装着されたリング状鍔部(16)とから構
成されている。リング状鍔部(16)は、反射板(15)の
開口寸法と略一致した開口を設けると共にこの開口周縁
をカバー(7)の挿通孔(9)に案内されて出没自在と
なる案内筒部(17)と、該案内筒部(17)の上端からガ
イド壁(11)に向って延出した鍔部(18)とから構成さ
れている。
(19)は2枚の弾性片(20)(20)を有し、ガイド壁
(11)に取り付けられてそのガイド壁(11)に形成した
小孔(21)(21)から弾性片(20)(20)をカバー
(7)の挿通孔(9)に受けて突出させた弾性体として
のE字バネである。
而して、反射部材(12)はその案内筒部(17)を挿通
孔(9)に挿通すると共に、鍔部(18)をガイド壁(1
1)内に位置せしめて弾性片(20)上に載置し、反射部
材(12)が上下動する場合には挿通孔(9)の周縁及び
ガイド壁(11)の内面により案内されるE字バネ(19)
はその弾性片(20)により鍔部(18)を上方へ押圧して
反射部材(12)をランプソケット(3)方向へ付勢す
る。
本照明器具の設置にあたっては、まず本体(1)を天
井(2)に図示しないネジ等により取り付ける。そして
反射部材(12)をカバー(7)の弾性片(20)(20)上
に載置し、V字バネ(6)を取付金具(8)に係合する
(第2図参照)。この状態において案内筒部(17)の下
端面は挿通孔(9)の周縁面とほぼ同一面になってい
る。しかる後にカバー(7)を上方へ持ち上げると、カ
バー(7)はV字バネ(6)の弾性によって上方へ付勢
され、上縁端(7a)を天井(2)に当接した状態で保持
されて設置が完了する。このとき反射部材(12)はE字
バネ(19)によって上方へ付勢され、反射板(15)の底
部(13)をランプソケット(3)の下面に当接させる。
鍔部(18)の径はランプソケット(3)の径よも十分に
大きく、従って反射部材(12)は複数個のE字バネ(1
9)(実施例では2個)により均等な力で押し上げら
れ、ランプソケット(3)の下面にすき間なく当接す
る。
以上の構成によれば、ランプソケット(3)やそこに
装着されるランプ(5)と反射部材(12)の位置関係は
一定となり、所望の配光特性を得ることができる。しか
も、もし天井(2)に凸状部分があってその凸状部分に
カバー(7)の上縁部(7a)(第1、第2図参照)が当
たり、本体(1)とカバー(7)との位置関係が変わっ
たとしても、E字バネ(19)の押圧付勢作用により煩瑣
部材(12)とランプ(5)との位置関係は、変わらず、
安定した配光特性が得られる。また、反射部材(12)の
案内筒部(17)を挿通孔(9)に挿通しているので、カ
バー(7)の位置が天井(2)の凸状部分により下がっ
ても、ランプ(5)からの光(5a)が挿通孔(9)の周
縁によって遮蔽されることはなく、照射範囲が狭くなる
危惧もない。またE字バネ(19)が鍔部(18)は下方か
らは見えず、従って器具の外観も良好である(第6図参
照)。
更に、反射部材(12)がカバー(7)に対して上下動
する時には、反射部材(12)は鍔部(18)がガイド壁
(11)に、また、それらよりも径の小さな案内筒部(1
7)は挿通孔(9)の周縁に、夫々案内され、結局2ケ
所で案内されることになるため、上下動の動きが円滑に
なり、また、反射部材(12)の鍔部(18)がE字バネ
(19)の弾性片(20)上からズレて外れてしまうような
虞れも少ない。
尚、V字バネ(6)がカバー(7)を上方へ付勢する
弾性力は、E字バネ(19)が反射部材(12)を上方へ付
勢する弾性力よりも強く設定されている。また反射部材
(12)の上方への移動はガイド壁(11)から内方へ折曲
形成した爪(22)により規制されており、案内筒部(1
7)が挿通孔(9)から外れてしまうことはない。
(ト)発明の効果 本発明によれば、配光特性が天井の状態等に左右され
ることはなく、所望の特性が安定して得られ、また、照
射光が遮蔽されることもなく照射範囲も一定で、しかも
外観が良い照明器具が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示し、第1図及
び第2図は断面図、第3図は外観斜視図、第4図はカバ
ーと反射部材を示す斜視図、第5図はE字バネとガイド
壁を示す斜視図、第6図は要部断面図、第7図は従来例
を示す断面図である。 (1)……本体、(3)……ランプソケット、(5)…
…ランプ、(7)……カバー、(9)……挿通孔、(1
1)……ガイド壁、(12)……反射部材、(14)……ラ
ンプ挿通孔、(17)……案内筒部、(18)……鍔部、
(19)……E字バネ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプソケットを備えた本体と、前記ラン
    プソケットに装着されるランプと、反射部材の挿通孔を
    有し前記本体に取り付けられるカバーと、前記挿通孔の
    周囲で前記本体の内方に立設されるガイド壁と、該ガイ
    ド壁内に位置して上下動自在とした反射部材と、該反射
    部材をランプソケット方向に常時付勢する弾性体と、か
    らなり、前記反射部材は底部にランプ挿通孔を有する逆
    椀状反射板と該反射板の開口縁から反射板の底部方向に
    立上げられ且前記カバーの挿通孔の周縁に案内されて、
    該挿通孔を出没自在とする案内筒部と、該案内筒部の上
    部からガイド壁に向かって延出した鍔部とから構成した
    ことを特徴とする照明器具。
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