JP2631136B2 - 感圧導電体の製造方法 - Google Patents
感圧導電体の製造方法Info
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- resin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、パーソナルコンピュータの入力装置等で
使用される感圧導電体の製造方法に関するものである。
使用される感圧導電体の製造方法に関するものである。
外部からの加圧力によって導通状態となる感圧導電体
は、パーソナルコンピュータの座標入力用タブレット及
びスイッチなどに広く使用されている。この感圧導電体
は、例えば、弾性体のゴムの中に金属粒子を充填混合し
たり、あるいは弾性を有する導電性シートに絶縁インク
で絶縁層をパターン印刷したものが一般的であるが、こ
れらの感圧導電体では金属粒子あるいは絶縁インクを使
用しているので、感度特性、耐久性及び分解能などの点
で良好な特性が得られない。
は、パーソナルコンピュータの座標入力用タブレット及
びスイッチなどに広く使用されている。この感圧導電体
は、例えば、弾性体のゴムの中に金属粒子を充填混合し
たり、あるいは弾性を有する導電性シートに絶縁インク
で絶縁層をパターン印刷したものが一般的であるが、こ
れらの感圧導電体では金属粒子あるいは絶縁インクを使
用しているので、感度特性、耐久性及び分解能などの点
で良好な特性が得られない。
そこで、シート状の導電体に、複数の孔を有した樹脂
製絶縁層を積層させたものが提案されている。この感圧
導電体は、絶縁層がポリエステルメッシュなどの樹脂層
となっているので、経時変化がなく、感度特性及び耐久
性などが向上したものとなっている。
製絶縁層を積層させたものが提案されている。この感圧
導電体は、絶縁層がポリエステルメッシュなどの樹脂層
となっているので、経時変化がなく、感度特性及び耐久
性などが向上したものとなっている。
ところで、上記のような樹脂製絶縁層を持つ感圧導電
体の製造に際して、従来では、絶縁体の樹脂材料に接着
剤を塗布し、これを単にシート状の導電体に圧着するだ
けであるため、充分な接着強度が得られず、また感度特
性が良くないという問題点があった。
体の製造に際して、従来では、絶縁体の樹脂材料に接着
剤を塗布し、これを単にシート状の導電体に圧着するだ
けであるため、充分な接着強度が得られず、また感度特
性が良くないという問題点があった。
この発明は、このような問題点に着目してなされたも
ので、導電体と絶縁体の充分な接着強度が得られ、また
感度特性が良好となる感圧導電体の製造方法を提供する
ものである。
ので、導電体と絶縁体の充分な接着強度が得られ、また
感度特性が良好となる感圧導電体の製造方法を提供する
ものである。
この発明の感圧導電体の製造方法は、複数の孔を有し
た可撓性のシート状の樹脂製絶縁体に、トルエンとシリ
コンインクを加えたシリコン接着剤を塗布し、この樹脂
製絶縁体を、加硫成形したシート状の弾性を有する導電
体に接着させ、その後、樹脂製絶縁体と導電体の両側か
ら押圧するようにしたものである。
た可撓性のシート状の樹脂製絶縁体に、トルエンとシリ
コンインクを加えたシリコン接着剤を塗布し、この樹脂
製絶縁体を、加硫成形したシート状の弾性を有する導電
体に接着させ、その後、樹脂製絶縁体と導電体の両側か
ら押圧するようにしたものである。
この発明の感圧導電体の製造方法においては、トルエ
ンとシリコンインクを添加したシリコン接着剤を使用
し、この接着剤を塗布した樹脂製絶縁体を、加硫成形し
た導電体に接着させているので、接着強度が大きく、ま
た良好な感度特性が得られる。
ンとシリコンインクを添加したシリコン接着剤を使用
し、この接着剤を塗布した樹脂製絶縁体を、加硫成形し
た導電体に接着させているので、接着強度が大きく、ま
た良好な感度特性が得られる。
第1図はこの発明の一実施例による感圧導電体の製造
方法を示す製造工程図である。この感圧導電体の製造方
法は、前述のシート状の導電体に複数の孔を有した樹脂
製絶縁層を積層させるようにしたものである。
方法を示す製造工程図である。この感圧導電体の製造方
法は、前述のシート状の導電体に複数の孔を有した樹脂
製絶縁層を積層させるようにしたものである。
先ず、工程P1で、それぞれ触媒と促進剤の入ったLTV
(Low Temperature Vulcanization)型導電性シリコン
ゴム(トーレシリコーン株式会社製の商品名DY−118A/B
を使用)を混合し、次に工程P2で、これを熱を加えて加
硫し、シート状に成形する。
(Low Temperature Vulcanization)型導電性シリコン
ゴム(トーレシリコーン株式会社製の商品名DY−118A/B
を使用)を混合し、次に工程P2で、これを熱を加えて加
硫し、シート状に成形する。
一方、工程P3で、後述するシート状の樹脂製絶縁体に
塗布する接着剤を生成しておく。この接着剤は、シリコ
ン接着剤にトルエンとシリコンインクを加えたもので、
ここではシリコン接着剤(トーレシリコーン株式会社製
の商品名SE1700を使用)7gに対して、トルエン100gを加
え、他に硬化剤0.7gとシリコンインク(トーレシリコー
ン株式会社製の商品名PRK−3を使用)0.1gを添加す
る。
塗布する接着剤を生成しておく。この接着剤は、シリコ
ン接着剤にトルエンとシリコンインクを加えたもので、
ここではシリコン接着剤(トーレシリコーン株式会社製
の商品名SE1700を使用)7gに対して、トルエン100gを加
え、他に硬化剤0.7gとシリコンインク(トーレシリコー
ン株式会社製の商品名PRK−3を使用)0.1gを添加す
る。
次に、工程P4で、前述の複数の孔を有した可撓性のシ
ート状の樹脂製絶縁体に、上記トルエンを加えたシリコ
ン接着剤を塗布して接着処理し、その後乾燥させる。そ
して、工程P5で、上記樹脂製絶縁体と導電体の両側から
押圧する。この押圧による接着加工は、第2図に示すよ
うに金型を用いて行う。即ち、上下の金型1a,1bの中で
下方の金型1bに略5mmの絶縁性シリコンシート(信越化
学工業株式会社製の商品名KE951uを使用)2を取付ける
と共に、上記シート状の樹脂製絶縁体3と上下の金型
1a,1bとの間に略125μのポリエステルフィルム(東レ株
式会社製の商品名ルミラーを使用)4を設け、この上か
らシート状の樹脂製絶縁体3を上記加硫したシート状の
導電体5に接着させる。これで、上述した感圧導電体が
完成する。
ート状の樹脂製絶縁体に、上記トルエンを加えたシリコ
ン接着剤を塗布して接着処理し、その後乾燥させる。そ
して、工程P5で、上記樹脂製絶縁体と導電体の両側から
押圧する。この押圧による接着加工は、第2図に示すよ
うに金型を用いて行う。即ち、上下の金型1a,1bの中で
下方の金型1bに略5mmの絶縁性シリコンシート(信越化
学工業株式会社製の商品名KE951uを使用)2を取付ける
と共に、上記シート状の樹脂製絶縁体3と上下の金型
1a,1bとの間に略125μのポリエステルフィルム(東レ株
式会社製の商品名ルミラーを使用)4を設け、この上か
らシート状の樹脂製絶縁体3を上記加硫したシート状の
導電体5に接着させる。これで、上述した感圧導電体が
完成する。
その際、上記シリコン接着剤としてトルエン及びシリ
コンインクを加えたものを使用しているので、充分な接
着強度が得られる。即ち、一般的な接着剤では樹脂製絶
縁体3の線方向に対して100g/20mm位の強度しか得られ
ないが、本実施例のシリコン接着剤を使用することによ
り、150〜200g/20mmの接着強度が得られることが判明し
た。また、押圧接着の際、絶縁性シリコンシート2及び
ポリエステルフィルム4を介して押圧しているので、樹
脂製絶縁体3が導電体5に食込みすぎることがなく、均
一な厚さの絶縁層が形成される。更に、樹脂製絶縁体3
を用いているので、経時変化がなく、感度特性及び耐久
性などが向上したものとなっている。
コンインクを加えたものを使用しているので、充分な接
着強度が得られる。即ち、一般的な接着剤では樹脂製絶
縁体3の線方向に対して100g/20mm位の強度しか得られ
ないが、本実施例のシリコン接着剤を使用することによ
り、150〜200g/20mmの接着強度が得られることが判明し
た。また、押圧接着の際、絶縁性シリコンシート2及び
ポリエステルフィルム4を介して押圧しているので、樹
脂製絶縁体3が導電体5に食込みすぎることがなく、均
一な厚さの絶縁層が形成される。更に、樹脂製絶縁体3
を用いているので、経時変化がなく、感度特性及び耐久
性などが向上したものとなっている。
なお、接着剤の各成分の配合割合は、上記の例に限定
されるものではなく、表1の配合割合であれば良好な接
着強度が得られる。
されるものではなく、表1の配合割合であれば良好な接
着強度が得られる。
第3図(a),(b)は上記のようにして得られる感
圧導電体の具体的使用例を示す図で、図中6は保護シー
ト、7は電極E1〜E4を設けた基板である。図の矢印方向
から押圧すると、その部分で導通状態となり、対応する
電極間が短絡状態となる。
圧導電体の具体的使用例を示す図で、図中6は保護シー
ト、7は電極E1〜E4を設けた基板である。図の矢印方向
から押圧すると、その部分で導通状態となり、対応する
電極間が短絡状態となる。
また、第4図は樹脂製絶縁体3の具体的形状を示した
ものである。この樹脂製絶縁体3は、糸径とオープニン
グ(孔)を持つポリエステルメッシュとなっており、糸
径を小さく、またオープニングを大きくするほど、入力
感度が高くすることができる。なお、断面形状は円形で
なく色形であってもよく、角形にした場合には糸径のピ
ッチを更に狭くすることができる。また、ポリエステル
メッシュではなくナイロンメッシュでも同様の効果が得
られる。
ものである。この樹脂製絶縁体3は、糸径とオープニン
グ(孔)を持つポリエステルメッシュとなっており、糸
径を小さく、またオープニングを大きくするほど、入力
感度が高くすることができる。なお、断面形状は円形で
なく色形であってもよく、角形にした場合には糸径のピ
ッチを更に狭くすることができる。また、ポリエステル
メッシュではなくナイロンメッシュでも同様の効果が得
られる。
以上のように、この発明によれば、トルエンとシリコ
ンインクを加えたシリコン接着剤を使用し、この接着剤
を塗布した樹脂製絶縁体を、加硫成形した導電体に接着
させるようにしたため、樹脂製絶縁体の導電体に対する
接着強度を充分大きくとることができ、また良好な感度
特性が得られるという効果がある。
ンインクを加えたシリコン接着剤を使用し、この接着剤
を塗布した樹脂製絶縁体を、加硫成形した導電体に接着
させるようにしたため、樹脂製絶縁体の導電体に対する
接着強度を充分大きくとることができ、また良好な感度
特性が得られるという効果がある。
第1図はこの発明の一実施例による感圧導電体の製造方
法を示す工程図、第2図は第1図の接着加工工程の詳細
を説明するための断面図、第3図(a),(b)は第1
図の方法で得られる感圧導電体の具体的使用例を示す断
面図、第4図は樹脂製絶縁体の具体的形状を示す平面図
である。 3……樹脂製絶縁体 5……導電体
法を示す工程図、第2図は第1図の接着加工工程の詳細
を説明するための断面図、第3図(a),(b)は第1
図の方法で得られる感圧導電体の具体的使用例を示す断
面図、第4図は樹脂製絶縁体の具体的形状を示す平面図
である。 3……樹脂製絶縁体 5……導電体
Claims (1)
- 【請求項1】複数の孔を有した可撓性のシート状の樹脂
製絶縁体に、トルエンとシリコンインクを加えたシリコ
ン接着剤を塗布し、この樹脂製絶縁体を、加硫成形した
シート状の弾性を有する導電体に接着させ、その後、樹
脂製絶縁体と導電体の両側から押圧することを特徴とす
る感圧導電体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18801688A JP2631136B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 感圧導電体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18801688A JP2631136B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 感圧導電体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0240818A JPH0240818A (ja) | 1990-02-09 |
JP2631136B2 true JP2631136B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=16216183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18801688A Expired - Lifetime JP2631136B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 感圧導電体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631136B2 (ja) |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP18801688A patent/JP2631136B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0240818A (ja) | 1990-02-09 |
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