JP2630683B2 - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置

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JP2630683B2
JP2630683B2 JP3008568A JP856891A JP2630683B2 JP 2630683 B2 JP2630683 B2 JP 2630683B2 JP 3008568 A JP3008568 A JP 3008568A JP 856891 A JP856891 A JP 856891A JP 2630683 B2 JP2630683 B2 JP 2630683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホワイトバランス調
整装置に関し、特に、ホワイトバランス調整の動作速度
を、該調整装置が搭載される撮像装置の撮像時の絞り値
に応じて変化させるホワイトバランス調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー撮像装置は、被写体を人間の目で
見た色と同じ色で画面上に映し出すためのホワイトバラ
ンス調整装置を有する。
【0003】カラー撮像装置では、被写体を撮像して得
られた色情報に、そのときの撮像条件(照明など)に応
じた補正を自動的に加える必要がある。そのために設け
られたものがホワイトバランス調整装置である。
【0004】従来のホワイトバランス調整装置は、被写
体の像の色の信号を光学系を介した撮像素子からの出力
電圧信号として得ている。この出力電圧信号は、色の3
原色信号R、GおよびBで得ることができる。ホワイト
バランスが正常にとれたとき、前記信号R、GおよびB
の各電圧レベルは等しいことが知られている。したがっ
て、前記3原色信号の関係について(R=G=B)とな
るように各信号についての利得調整を行なうようにすれ
ば、常に正しいホワイトバランスがとれるわけである。
【0005】従来のホワイトバランス調整装置は、各信
号R、GおよびBを入力し、応じて前記各利得調整量を
決定し、各信号がR=G=Bとなるようにレベル調整さ
れる。
【0006】上述した従来のホワイトバランス調整装置
は、原色信号R、GおよびBを入力し、その電圧レベル
についてホワイトバランス調整量を決定し、この調整量
で原色信号R、GおよびBをゲイン調整しホワイトバラ
ンスするという一種の閉ループが構成されて、撮像中は
常にホワイトバランス調整が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したホワイトバラ
ンス調整装置の調整速度は、この装置に搭載されるコン
デンサ、抵抗などによる時定数によって一意に決定され
る固定値である。または、該装置に電源投入された時点
で、調整用の初期の所定電圧が印加されるようにして、
すばやくホワイトバランス調整動作の立上りを得て、そ
の後上述したような閉ループを一定の動作速度で繰返し
てホワイトバランス調整するように設定されていた。
【0008】さて、撮像装置には一般に、その撮像素子
面に入射する光量が適正値を維持するようにアイリス絞
りが設けられる。このアイリス絞りは、同心円上に開閉
することにより前記入射光量を制限している。前記開閉
動作は、前記撮像素子を介して得られた映像信号の輝度
信号成分が予め定められた適正値を維持するように自動
的に制御される。したがって、照明光が比較的暗い屋内
では、このアイリス絞りは開方向に設定されるが、逆に
太陽光などによる照明光が極めて明るい屋外では、この
入射光量を絞ろうとアイリス絞りは閉方向に設定され
る。
【0009】ところで、このような撮像装置の撮像動作
において、室内から室外へパンしたときは、このアイリ
ス絞りの状態は大きく閉方向へと状態遷移する。逆に室
外から室内へパンしたときは、前記アイリス絞りの状態
は大きく開方向へと状態遷移する。つまり、撮影条件が
大幅にかつ急激に変化すると、アイリス絞り値もこれに
追従して急激にかつ大幅に変化する。このように、撮影
条件が急変したとき、アイリス絞りの変位に追従して入
射光量は急変するので、色温度も急変し、前記3原色信
号の信号レベルもまた大幅に変化する。したがって、こ
のような場合、前記3原色信号から得られた映像信号の
ホワイトバランスは大幅に崩れることになる。これを、
上述した従来の固定した動作速度を有するホワイトバラ
ンス調整を用いてホワイトバランスを回復させようとす
れば、ホワイトバランスが正常に回復するまでに時間が
かかりすぎ、実用的でないという問題があった。そこ
で、この問題を解消するためにホワイトバランス調整の
動作速度を高速に設定して、前記撮像条件の急激かつ大
幅な変化にすみやかに調整動作を追従させればよいと考
えられる。しかし、前記撮影条件の急激かつ大幅な変化
に追従できるホワイトバランス調整速度では、逆に通常
の撮影動作時には調整速度が速すぎて安定したホワイト
バランス調整が得られなくなる。つまり、たとえば、上
述したような高速調整速度に設定し、該撮像装置のズー
ムレンズによる倍率がワイド側に設定された場合、視野
範囲に頻繁に物体が出たり入ったりしている状態を想定
したとき、ホワイトバランス調整はこの出入りの激しい
物体の色を基準にして効果的に作用する。したがって、
映像信号全体のホワイトバランスがいつまでたっても安
定せず、前記解消策は根本的な解決策とはならなかっ
た。
【0010】それゆえに本発明の目的は、撮像時の入射
光量の変位に追従してホワイトバランス調整できるホワ
イトバランス調整装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るホワイト
バランス調整装置は、撮像して得られる映像信号を逐次
入力し、応じて前記映像信号のホワイトバランスを調整
する調整手段と、前記撮像時の絞り値を検出する絞り値
検出手段と、前記絞り値検出手段によって検出された絞
り値に応答して、前記調整手段の調整速度を可変制御す
る制御手段とを備えて構成される。
【0012】また、本発明に係るホワイトバランス調整
装置は、上述したような装置において前記制御手段は、
さらに前記絞り値検出手段によって検出された絞り値の
変位を算出する変位算出手段と、前記変位算出手段によ
って算出された前記絞り値変位が所定の値より大きいこ
とを判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応
答して、前記ホワイトバランス調整の速度を高速に設定
する速度設定手段と、前記速度設定手段によって設定さ
れた速度に従って前記調整手段を駆動する駆動手段とを
備えて構成されるようにしてもよい。
【0013】
【作用】この発明に係るホワイトバランス調整装置は上
述のように構成されるので、前記絞り値検出手段によっ
て検出された絞り値に応答して、前記制御手段は調整手
段の調整速度を可変制御できるので、前記絞り値が大き
く変化したことが検出されたときは、ホワイトバランス
を調整する調整手段の調整速度を高速に設定することに
より、撮影条件が大幅に急変したときのホワイトバラン
ス調整動作の追従性が向上される。つまり、前記絞り値
検出手段による検出絞り値の変位は変位算出手段により
算出され、この算出変位が所定の値より大きいと判別さ
れたとき、速度設定手段は前記調整手段の調整速度を高
速に設定し、駆動手段は、設定された速度に従って前記
調整手段を駆動するので、該ホワイトバランス調整装置
が搭載される撮像装置の絞り値の変位に追従して、ホワ
イトバランス調整速度を正常なホワイトバランスが得ら
れるように可変調整できて、撮像条件の変化に対してホ
ワイトバランスがリアルタイムに追従可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0015】第1図は、本発明の一実施例によるビデオ
カメラに搭載されたホワイトバランス調整装置の機能構
成を示す概略ブロック図である。
【0016】図示されるホワイトバランス調整装置は、
入力映像信号INが与えられ、応じて前記信号INにつ
いてホワイトバランス調整などの各種信号処理を行なっ
て出力映像信号OUTを出力する信号処理部1、マイク
ロコンピュータ2、D/A変換器3、アイリス絞り4お
よび前記アイリス絞り4に関連して設けられるホール素
子5を含む。
【0017】前記アイリス絞り4は、図示されない光学
系に入射する光量などを制限するために設けられ、同心
円上に口径が連続的に変化するような構造を備えてい
る。このアイリス絞り4には図示されないが磁石が設け
られ、前記アイリス絞り4の開閉の程度に応じてそこに
発生する磁界強度が変化する。このアイリス絞り4の開
閉の程度に応じて変化する前記磁界強度は、アイリス絞
り4の付近に設けられるホール素子5によって検知さ
れ、ホール素子5は、いわゆるホール効果によりホール
電圧を発生する。このホール電圧は、磁気センサとして
動作するホール素子5の出力信号であるので、ホール電
圧を検出することにより、アイリス絞り4の開閉の程度
を検出することが可能となる。前記ホール素子5による
ホール電圧は、電圧レベルを有する絞り値信号S1とし
てマイクロコンピュータ2に与えられる。
【0018】前記マイクロコンピュータ2はCPU21、
メモリ22およびA/D変換器23を含み、前記絞り値信号
S1、前記入力映像信号INから抽出される垂直ブラン
キングパルスVDおよび信号処理部1から与えられる色
信号R、GおよびBを入力し、応じてD/A変換器3を
介してホワイトバランス制御信号WBを信号処理部1に
与えるように動作する。
【0019】前記メモリ22にストアされるデータは、C
PU21によって読書きされてデータ更新される。前記ス
トアデータは設定値M1、絞り値S2、フラグF1、V
Dカウント値V1および所定時間値T1である。
【0020】前記設定値M1は、アイリス絞り4におけ
る絞りの変位の大小を判別するための基準値として予め
設定される値である。また、絞り値S2はアイリス絞り
4における絞りの変位を算出するために、予め記憶され
るべき前回検出された絞り値である。つまり、CPU21
は前記絞り値信号S1をA/D変換器23を介してデジタ
ル信号として入力し、応じて所定の演算に従って絞り値
に換算した後、メモリ22に絞り値S2としてストアする
ことで、常に前回の絞り値を絞り値S2としてメモリ22
に記憶する。
【0021】なお、この絞り値S2の初期値としては標
準時の絞り値が設定される。また、前記フラグF1は現
在のホワイトバランス調整の動作速度モードを指定する
値である。つまり、CPU21はメモリ22をアクセスしフ
ラグF1がセット状態であることを読取れば、該ホワイ
トバランス調整装置は高速にホワイトバランス調整中で
あると判別する。逆にフラグF1がリセット状態である
ことを読取れば、該ホワイトバランス調整装置は通常速
度でホワイトバランス調整中であると判別する。なお、
フラグF1は初期状態はリセット状態である。
【0022】さらに、前記VDカウント値V1は、該ホ
ワイトバランス調整装置のホワイトバランス調整の調整
速度を決定する値であり、CPU21によって設定され
る。
【0023】前記VDカウント値V1の値は次のように
設定される。まず、初期値として値1が設定される。そ
の後、該ホワイトバランス調整装置が搭載されるビデオ
カメラにおいて撮像動作が行なわれると、最初の垂直ブ
ランキングパルスVDの入力に応答して、ホワイトバラ
ンス調整が開始される。そして、撮像動作開始ととも
に、CPU21は絞り値信号S1を入力し、応じてメモリ
22にストアされている絞り値S2に基づいて絞り値の変
位を演算処理して算出する。このとき、CPU21は算出
変位がメモリ22に予めストアされている設定値M1より
も小さいと判断すれば、VDカウント値V1にたとえば
値15ないし20のいずれかの値を設定し、逆に大きいと判
断すればVDカウント値V1にたとえば値4を設定す
る。つまり、撮像動作中、アイリス絞り4の絞り値に大
きな変化が検出されない場合は、VDカウント値V1に
は垂直ブランキングパルスVDが15ないし20回のいずれ
かの回数だけ入力するごとにホワイトバランス調整動作
が行なわれるような通常速度が設定される。逆に、撮像
動作中、アイリス絞り4の絞り値に大きな変化が検出さ
れた場合は、VDカウント値V1には垂直ブランキング
パルスVDが4回入力されるごとにホワイトバランス調
整動作が行なわれるような高速度が設定される。このよ
うに、CPU21は、撮像中に与えられる絞り値信号S1
に従って絞り値の変位を算出し、前記算出変位に応じた
値をVDカウント値V1に設定することにより、絞り値
の変位に追従したホワイトバランスの調整速度を得るよ
うに処理している。
【0024】また、前記所定時間値T1は、高速なホワ
イトバランス調整動作が継続されるべき時間期間を規定
しており、たとえば1秒が設定される。つまり、大きく
ホワイトバランスが崩れるような場合でも、十分に正常
なホワイトバランスを回復するまでに高速なホワイトバ
ランス調整が1秒間継続されることになる。
【0025】前記信号処理部1は、前記ホワイトバラン
ス制御信号WBに基づいて与えられる入力映像信号IN
のホワイトバランス調整を行なう。このホワイトバラン
ス調整は、前記色信号R、GおよびBのそれぞれについ
て、従来と同様にその信号レベルについて(R=G=
B)となるように利得調整が行なわれることであり、こ
のようにして調整された映像信号はその他各種処理され
た後、出力映像信号OUTとして次段以降の回路に与え
られる。また、調整されて得られた映像信号に含まれる
色信号R、GおよびBは、映像信号からそれぞれ分離さ
れて再びマイクロコンピュータ2に与えられる。
【0026】以上のように、マイクロコンピュータ2は
信号処理部1からホワイトバランス調整された映像信号
に含まれる色信号R、GおよびBを入力し、応じてホワ
イトバランス調整量であるホワイトバランス制御信号W
Bを生成し、信号処理部1に与え、この信号WBにより
調整されて得られた色信号R、GおよびBを再び入力す
る。このように、ホワイトバランス調整のために制御ル
ープが構成されている。
【0027】第2図(a)および(b)は、本発明の一
実施例によるホワイトバランス調整装置におけるホワイ
トバランス調整動作を示す処理フロー図である。
【0028】図示される処理フローは予めプログラムと
してマイクロコンピュータ2のメモリ22にストアされ
て、CPU21の制御に基づいて実行される。また、この
処理フローはCPU21の割込制御に従って実行開始され
る割込処理である。つまり、CPU21は撮像時の入力映
像信号INから得られる垂直ブランキングパルスVDを
常時入力しており、前記パルスVDの入力に応答して、
この割込処理を実行開始しホワイトバランス調整するよ
うにしている。
【0029】なお、第2図(a)は、前記割込処理の概
略を示し、(b)は前記割込処理の詳細を示す。
【0030】次に、第2図(a)の概略処理フローを参
照して、CPU21の制御によるホワイトバランス調整動
作について説明する。
【0031】まず、CPU21は、垂直ブランキングパル
スVD入力による割込処理を実行開始すると、まずステ
ップS1(図中は、S1と略す)において、VDカウン
ト値V1の値を(V1=V1−1)と演算処理し、その
演算結果が0であるか否かを次のステップS2の処理で
判別する。このとき、(V1=0)でなければ、CPU
21は該割込処理から抜け、割込前に実行されていた処理
に戻るが、(V1=0)が成立すれば、前述したような
ホワイトバランス調整動作を次のステップS3の処理で
行なう。
【0032】ステップS3のホワイトバランス調整動作
後、CPU21はステップS20の処理においてホール素
子5からの絞り値信号S1を読込み、ステップ30の処理
においてこの信号S1に基づきホワイトバランスの調整
速度を決定するVDカウント値V1を設定する。その
後、再び割込処理前に実行されていた処理に戻るように
している。
【0033】以上が、CPU21による、おおよそのホワ
イトバランス調整動作である。このように、ホワイトバ
ランス調整動作は絞り値信号S1に応答して決定された
VDカウント値V1(ホワイトバランス調整速度を決定
する値)に従った速度で行なわれる。
【0034】上述した概略処理フローをさらに詳細にし
たものが第2図(b)の処理フローである。
【0035】第2図(b)の処理フローで、CPU21
は、垂直ブランキングパルスVD入力による割込処理を
実行開始すると、上述したようなステップS1およびス
テップS2の処理を実行する。前記ステップS2の処理
において(V1=0)が成立すれば、ステップS3のホ
ワイトバランス調整が行なわれる。
【0036】前記ホワイトバランス調整動作後、CPU
21は現在がホワイトバランス調整の高速動作中であると
判別すれば、予め定められた所定時間期間だけホワイト
バランスの高速調整を行なうが、現在が高速動作中でな
いと判別すれば、そのつど現在のアイリス絞り4の絞り
値の変位を算出し、その算出値に応じてホワイトバラン
ス調整速度を高速側に設定するか、または通常速度に設
定するかを決定するように処理している。この詳細につ
いて以下に説明する。
【0037】ホワイトバランス調整装置が搭載されたビ
デオカメラにおいて撮像動作が開始されると、入力映像
信号INが信号処理部1に与えられるとともに、垂直ブ
ランキングパルスVDがCPU21に与えられる。CPU
21は、前記垂直ブランキングパルスVDの入力に応答し
た割込制御により第2図(b)の割込処理を実行開始す
る。
【0038】なお、メモリ22の設定値M1ないし所定時
間値T1の各値は、予め初期値が設定されていると想定
する。
【0039】まず、ステップS1において、CPU21は
メモリ22をアクセスして、予めストアされているVDカ
ウント値V1を読出し、(V1=V1−1)とデクリメ
ント処理してデータ更新する。続くステップS2の処理
において、前記データ更新されたVDカウント値V1の
値について(V1=0)か否かを判別する。(V1=
0)不成立であれば、CPU21はこの割込処理から抜
け、割込前に実行されていた処理に戻る。
【0040】逆に、(V1=0)成立であれば、CPU
21は次のステップS3以降のホワイトバランスの調整処
理に移行して、調整後は現在の絞り値に従った調整速度
を設定するようにしている。
【0041】まずステップS3の処理において、ホワイ
トバランス調整動作が行なわれる。詳細には、信号処理
部1に与えられた入力映像信号INについての3原色信
号R、GおよびBの各成分がA/D変換器23を介してC
PU21に与えられる。CPU21は、前記信号R、Gおよ
びBの各成分をデジタル信号として入力し、各信号成分
について(R=G=B)となるようなデジタル信号をD
/A変換器3を介してホワイトバランス制御信号WBと
して信号処理部1に与える。前記制御信号WBはDC電
圧レベルを有しており、信号処理部1における前記3原
色信号R、GおよびBのそれぞれに対してそのゲイン調
整量として作用する。これにより、各信号成分について
(R=G=B)となってホワイトバランス調整された出
力映像信号OUTが次段以降の回路に与えられるととも
に、3原色信号R、GおよびBが再度マイクロコンピュ
ータ2に与えられる。
【0042】上述したホワイトバランス調整動作後、次
のステップS4の処理においてCPU21はメモリ22にス
トアされているフラグF1を読出し、ホワイトバランス
調整動作が高速動作中であるか否かを判別する。フラグ
F1がセット状態であれば、高速動作中であるので、後
述するステップS8以降の処理に分岐するが、フラグF
1がリセット状態であれば通常速度で動作中であるので
次のステップS5以降の処理に分岐する。
【0043】ステップS5の処理において、CPU21は
現在のアイリス絞り4の変位の大小判別を行なう。つま
り、CPU21は絞り値信号S1をA/D変換器23を介し
てデジタル信号として入力し、応じて所定の換算処理に
従って絞り値に変換する。そして、この変換された現在
の絞り値とメモリ22にストアされている前回の絞り値S
2との差を算出し、その算出値が同じくメモリ22にスト
アされている設定値M1よりも大きいか否かを判別す
る。つまり、アイリス絞り4の絞りが大きく変化したか
否かが判別される。この判別とともに、現在の絞り値信
号S1から換算して得られた絞り値はメモリ22の絞り値
S2にストアされる。このとき、絞り変位大と判別され
れば、後述するステップS8以降の処理が実行される
が、絞り変位小と判別されれば、次のステップS6以降
の処理が実行される。
【0044】ステップS6の処理において、CPU21は
絞り量の変位は小さいことに応じて、通常速度のホワイ
トバランス調整が行なわれるように、VDカウント値V
1に値15〜20のいずれかの値を設定する。そして、次の
ステップS7の処理において、メモリ22のフラグF1を
リセットし、さらに所定時間値T1にも1秒を設定して
リセット処理する。その後、CPU21はこの割込処理実
行前に実行していた処理に戻る。
【0045】以上のように、撮像時においてアイリス絞
り4の絞りが大幅に変化しなければ、撮影条件の急変も
なく映像信号のホワイトバランスが大幅に崩れることは
ないので、通常のホワイトバランス調整の動作速度でも
十分にホワイトバランス調整できる。すなわち垂直ブラ
ンキングパルスVDが15〜20回のいずれかの回数分だけ
与えられるごとにホワイトバランス調整が行なわれるよ
うにすれば十分である。
【0046】前記ステップS4またはステップS5の処
理において、CPU21はフラグF1がセット状態にあり
現在のホワイトバランス調整は高速動作中である、また
は撮像中のアイリス絞り4の絞り値の変位が急に大きく
なったことを判別すると、処理をステップS8以降に移
行させる。
【0047】つまり、アイリス絞り4の絞り値の変位が
急に大きくなった場合、該ビデオカメラへの入射光量が
急変をきたすような撮像状態に移行したと判断される。
したがって、ホワイトバランスが大幅に崩れることにな
るので、ホワイトバランス調整の動作速度を速くしてす
みやかにホワイトバランスを正常に回復させる必要があ
る。そのために、まずステップS8の処理において、す
でに高速動作中であればこの高速ホワイトバランス調整
が所定時間値T1で規定された期間すでに継続されたか
否かが判別される。このとき、すでに所定時間期間、高
速なホワイトバランス調整が行なわれたことが判断され
れば、十分にホワイトバランスは回復されたと判別され
て、前述したステップS6の処理に移行して通常のホワ
イトバランス調整動作に移行する。
【0048】一方、前記所定時間内であれば、絞り値の
急変にともなって崩れたホワイトバランスは、まだ正常
に回復されていないと判断され、次のステップS9の処
理においてVDカウント値V1に高速動作のための値4
が設定され、さらに次のステップS10の処理においてフ
ラグF1はセット状態に設定される。これにより、現
在、ホワイトバランス調整は高速動作モードであること
が規定される。その後、CPU21はこの割込処理から
抜け、割込処理実行前の処理に戻る。
【0049】以上のように、撮像条件の急変にともなっ
てアイリス絞り4の絞り値が大きく変化した後の一定時
間期間だけは、ホワイトバランス調整が垂直ブランキン
グパルスVDが4回入力するごとに行なわれるような高
速モードに設定されて、すみやかにホワイトバランスを
正常状態へと回復させるようにしている。その後は、再
度通常のホワイトバランス調整速度に戻り、回復された
正常なホワイトバランスを維持するようにしている。
【0050】以上のように本実施例によれば、該ビデオ
カメラによる撮影が、たとえば最初から最後まで一つの
光源の下で行なわれる場合は、安定したホワイトバラン
ス調整動作が得られる。また、撮影途中で室内から室外
へパンしたときなど、光源の大きな変化が起こった場合
は、高速なホワイトバランス調整が行なわれてすみやか
に正常なホワイトバランスを回復することができる。
【0051】なお、メモリ22にストアされる設定値M
1、VDカウント値V1および所定時間値T1の各値
は、この実施例中で規定される値に特定されるものでは
ない。
【0052】
【発明の効果】この発明によるホワイトバランス調整装
置は、絞り値検出手段によって検出された撮像時の絞り
値に応答してホワイトバランスの調整速度を可変制御し
ているので、撮像条件となる光源の変化に追従してリア
ルタイムにホワイトバランス調整することができるとい
う効果がある。
【0053】また、変位算出手段は前記絞り値検出手段
による検出絞り値の変位を算出し、前記算出変位が所定
値よりも大きいと判別されたとき、パンまたはチルトな
どにより撮影条件が大きく変化したと判断されて、応じ
て速度設定手段は前記ホワイトバランス調整が高速に行
なわれるように作用するので、撮影条件の大きくかつ急
激な変化に対するホワイトバランスの追従性が大きく向
上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるビデオカメラに搭載さ
れたホワイトバランス調整装置の機能構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図2】(a)および(b)は本発明の一実施例による
ホワイトバランス調整装置におけるホワイトバランス調
整動作を示す処理フロー図である。
【符号の説明】
1 信号処理部 2 マイクロコンピュータ 4 アイリス絞り 5 ホール素子 21 CPU 22 メモリ M1 設定値 S2 絞り値 F1 フラグ V1 VDカウント値 T1 所定時間値 R、G、B 色信号 WB ホワイトバランス制御信号 S1 絞り値信号 VD 垂直ブランキングパルス なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像して得られる映像信号を逐次入力
    し、応じて前記映像信号のホワイトバランスを調整する
    調整手段と、前記撮像時の絞り値を検出する絞り値検出
    手段と、前記絞り値検出手段によって検出された絞り値
    に応答して、前記調整手段の調整速度を可変制御する制
    御手段とを備えた、ホワイトバランス調整装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記絞り値検出手段に
    よって検出された絞り値の変位を算出する変位算出手段
    と、前記変位算出手段によって算出された前記絞り値変
    位が所定の値よりも大きいことを判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に応答して、前記ホワイトバラ
    ンス調整の速度を高速に設定する速度設定手段と、前記
    速度設定手段によって設定された速度に従って前記調整
    手段を駆動する駆動手段とをさらに備えた、請求項1記
    載のホワイトバランス調整装置。
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