JP2630558C - - Google Patents

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JP2630558C
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Toyo Kanetsu KK
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Toyo Kanetsu KK
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は仕分装置に関し、特に、外形や大きさの異なる物品を搬送するときに
好適なスラットコンベヤを用いて仕分けする場合の仕分けコンベヤの切換装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】 従来周知の仕分装置としてホイール浮き出し式、押し出し式、傾倒式及び斜行
ベルト、或はスラットコンベヤ上の移動シュー等の種々の仕分装置が知られてい
る。これらの仕分装置のうちスラットコンベヤは、外形や大きさの異なる物品を
搬送するときに好適であり、この場合の仕分け装置としてスラットの長手方向(
コンベヤ移動方向に対して横方向)へ該スラット上にて移動する移動シューを用
いた仕分装置がある。 【0003】 この仕分装置は、例えば特公昭60−10971号、米国特許4,738,347 号等 に開示されている。これらの公報に開示された装置の基本構造は、各スラットが
その長手方向にスライド自在な移動シューを備えている。そして、この移動シュ
ーは図9に示すように、スラット下方に延びた回転体8(単に下方に延びたピン
部材或はローラを備えた部材)が、スラット下側に敷設されたガイドレール9の
主レール10或は分枝レール11に案内される構成であり、該回転体8がコンベ
ヤ幅方向に傾斜して延びる分枝レール11により案内されてスラット長手方向に
移動する構成である。すなわち、所定の仕分け位置に配置された切換装置の切換
部材である切換レバー30が適宜信号により支点31を回転中心にして時計回り
(矢印C方向)に動作し、所望の方向(矢印C方向)に移動している回転体8を
分枝レール11側に引き込むように案内し、このときその仕分け位置に到達して
いた搬送物を移動シューによってコンベヤ横方向(分枝レールに沿った方向)に
移動させて仕分けをする。 【0004】 また、同様に、移動シューを備えた仕分装置における搬送方向の切り換え機構
として、磁気吸引力を利用したものがある。例えば、特公昭52−12982号
公報に開示された切り換え機構は、図10に示されるように、摺動部材32に永
久磁石33を取り付け、磁気ガイド34の導入端部と搬送経路切り換え位置に配
設した電磁石35を永久磁石33と同極性に励磁して、磁性体を取り付けた摺動
部材32を磁気ガイド34から反発力により離間させることにより分岐方向の搬
送路を形成して、物品Xを分岐搬送路D,E及びFに仕分けするものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 上述のように従来の切り換えレバーによる切り換え機構では、張出部材8の径
(d)が大きくなるのに伴って切換レバー22の長さが大きくなったり、或は主
レール10と分枝レール11の開き角度θが大きくなるのにしたがって、切換レ
バー22の開き角度αも角度θとほぼ一致させる必要があるために該角度αも大
きくなる。これは、切換レバー22の長さが大きくなるのにしたがって該切換レ
バーの回転モーメントが大きくなり、この切換レバー22を動作させるために必
要な駆動力も大きくする必要がある。又、切換レバー22の開き角度αを大きく したりすることは、該切換レバー22の回転移動量が大きくなり、所定の動作を
完了するまでに時間がかかる。 【0006】 そこで、コンベヤ搬送速度を速くしようとした場合、切換レバー22の駆動系
、例えば電磁弁やエアシリンダ等の駆動速度を速くするなどの解決方法も考えら
れるが、この場合は、駆動系の性能アップに伴って装置が大型化したり、コスト
アップになるだけでなく、例えば切換レバー22は長さを長くすればするほど回
転速度の高まりに伴ってその先端部の移動速度も速くなり、レバー回転停止時の
衝撃等が増大し、該切換レバーのみならずその周辺部材の機械的強度の増強が必
要になる等の問題があった。 【0007】 従って、切換レバー22の動作を速くしようとした場合に、開き角度αを小さ
くして所定動作完了までの時間を速くしたのでは、前述のように張出部材8の径
が大きい場合や分枝レール11の角度θが大きい場合に対応できない。 一方、前記特公昭52−12982号公報に記載されるような磁気吸引力によ
り搬送路を切り換える機構では、搬送路を構成する多数の摺動部材24の一つ一
つに永久磁石25を取り付けなければならずコストが高くなる。 【0008】 また、分岐方向の搬送経路は、永久磁石を取り付けた摺動部材を磁気ガイド2
6に吸引させることにより形成されるため、磁気ガイド26は、分岐方向の搬送
路の全長にわたって形成する必要があり、コスト高となる。 更に、分岐方向の搬送路は、摺動部材を磁気ガイドに吸引させることにより形
成されるから、高速搬送のために摺動部材24を高速で移動させたり、摺動部材
24上の物品Xの重量が重い場合には、摺動部材の永久磁石と磁気ガイドとの間
の吸引力もそれに応じて強力にしなければならず、そのために磁力の強化、高性
能化が必要になり、結果として、磁気特性の高い高価な磁石や磁性体を使用しな
ければならず、コスト高となる。 【0009】 ところが、摺動部材や磁気ガイドの磁気特性が高くなると、搬送路の切り換え 時に、摺動部材を反発力により磁気ガイドから離間させるための電磁石の磁気能
力もそれに応じて高いものが要求され、電磁石の大型化という問題が生じる。 本発明の目的は、上記問題点、特に磁気吸引力を利用した搬送路切り換え機構
における上記問題点を解消することにあり、低コストで、簡単な構造によりコン
ベヤの高速搬送に適応可能な高速かつ確実に仕分けを行うことのできる仕分けコ
ンベアの切換装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】 本発明に係る上記目的は、スラットを連結して成る搬送面上の物品を仕分け位
置にスラット長手方向へ移動させる移動手段を具備し、前記移動手段の搬送面下
方に突出する支軸に外嵌された回転体が、搬送面下方に本線方向並びに分岐方向
に沿って敷設されたガイドレールにより案内されて前記移動を行う仕分けコンベ
ヤの切換装置において、前記ガイドレールを主レール及び分岐レールにより構成
するとともに、該分岐レールの主レールとの枝分かれ部分に電磁石並びに該電磁
石の下流側に磁石を配設し、且つ、前記電磁石の上流側の前記主レールには、前
記回転体を該電磁石側へ幅寄せする案内手段を設け、物品を分岐方向に搬送する
際に、前記案内手段により、前記回転体を前記電磁石に近づくように位置規制し
てから、前記回転体を電磁石に吸引し、次いで磁石に沿って移動させることによ
り前記分岐レール側に導くことを特徴とする仕分けコンベヤの切換装置により達
成される。 【0011】 同様の目的は、前記仕分けコンベヤの切換装置において、分岐レールの主レー
ルとの枝分かれ部入口部分の側壁の一部を、前記回転体が接触した際に該回転体
との間で閉磁路を形成するように構成することによっても達成される。 また、同様の目的は、前記仕分けコンベヤの切換装置において、分岐レールと
主レールとの枝分かれ部分に、前記回転体の支軸を案内する支軸ガイド部材を配
設することによっても達成される。 【0012】 更に、同様の目的は、スラットを連結して成る搬送コンベヤ上の物品を仕分け 位置にてスラット長手方向へ移動させる移動手段を具備し、前記移動手段から搬
送面下方に突出する支軸に外嵌された回転体が、コンベヤ搬送面下方に本線方向
並びに分岐方向に沿って敷設されたガイドレールにより案内されて前記移動を行
う仕分けコンベヤの切換装置において、前記ガイドレールを主レール及び分岐レ
ールにより構成するとともに、該主レールと分岐レールとの枝分かれ部上流のガ
イドレールのレール幅を、前記回転体の外寸と同程度に狭くなるように幅寄せし
たのち下流側に向かうに従って徐々に広がるように左右一対の電磁石を配設し、
更に前記分岐レールの前記主レールとの枝分かれ部入り口部分の側壁の一部を磁
石で形成して、物品を分岐方向に搬送する際には、前記回転体を前記左右一対の
電磁石のうち分岐レール側に配置された電磁石に吸引し、次いで分岐レール側壁
の磁石に沿って移動させることにより前記分岐レール側に導き、物品を本線方向
に搬送する場合には、前記回転体を前記主レール側に配置された電磁石に吸引し
、次いで該主レールの側壁に沿って移動させることを特徴とする仕分けコンベヤ
の切換装置によっても達成される。 【0013】 【実施例】 以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。 図11は本発明によるスラットコンベヤの一実施例の斜視図である。 図11に示すスラットコンベヤ1は、物品Xを載置するための複数のスラット
2を近接して連続的に並列に配設することにより構成され、物品Xは、スラット
両端に固着した駆動チェーン4を物品搬送方向に駆動することにより所定の方向
(矢印B方向)に搬送される。仕分けは、スラット2上の移動シュー3を後述す
る機構により矢印B方向に対して直角方向(矢印A方向)に移動させることによ
り分岐搬送路5に向かう経路を形成して、物品Xを該分岐搬送路5に送ることに
より行われる。スラットコンベア1の全体は図示しないが、複数のスラット2及
び駆動チェーン4により閉ループに構成されていることは勿論である。 【0014】 各スラット2は、その長手方向両端のエンドブロック7がコンベヤ両側の駆動
チェーン4の延長ピンに適宜連結されており、エンドブロック7に二本のスラッ ト棒6が架け渡されて、このスラット棒6がスラットコンベヤ1の荷搬送面を構
成し且つスラット棒6に貫通された該棒に沿って荷搬送方向(矢印B方向)に直
交して移動可能な移動シュー3が設けられている。この移動シュー3は、スラッ
ト下方に延びた支軸に外嵌された回転体8を備えており、回転体8は後述する切
り換え機構により、スラット下側に敷設されたガイドレール9の主レール10あ
るいは分枝レール11に案内される。 【0015】 図1は、本発明による搬送路の切り換え機構の一実施例を説明するための図で
あり、搬送路の分岐部分の要部上面図である。 ガイドレール9は一対の側壁9b,9bから構成されるとともに、コンベヤ上
の物品Xを直進方向(本線方向)に搬送させるための主レール10と、仕分け方
向(分岐方向)に搬送させるための分岐レール11から構成される。分岐レール
11を構成する左右一対の側壁12a及び12bのうち電磁石13が配設される
側の側壁12aは、主レール10との枝分かれ部入り口部分を電磁石13を備え
る上部側壁14並びに永久磁石15又は電磁石15aを備える下部側壁16によ
り構成される。 【0016】 尚、側壁12aの下部側壁16の下流側部分は、一方の側壁12bと平行して
分岐レール全長に亘り設けられてもよいし、図示されるように下流側の一部分に
設けられてもよい。これは、後述される仕分けにより回転体8が分岐レール11
側に案内された際に、回転体8は図示省略されるスラットの移動に伴い、図中
上方から下方に向かう力を受けるため、下部側壁16を通過した後(回転体8d
の状態)は側壁12bに当接しながら分岐レール11を移動するためである。ま
た、側壁12aが下部側壁16の下流側の一部分にのみ設けられる場合には、側
壁12aを非磁性材料で形成して、分岐レール11に案内された回転体8が側壁
12a側に引き寄せられることなく、他方の側壁12bに沿って分岐レール11
を移動できるようにする。 【0017】 また、下部側壁16に配設された永久磁石15又は電磁石15aは、単一部材 であってもよいし、複数個に分割して分岐レール11に沿って配列してもよい。 センサ17は、ガイドレール9の主レール10と分岐レール11の枝分かれ部
上流に位置し、ガイドレール9に沿って移動する回転体8の通過を検出する。セ
ンサ17からの検出信号と図示されない仕分け情報との適当な演算により、第1
の電磁石13の導通が制御される。 【0018】 移動シュー3の回転体8は、磁性材料からなるローラまたはベアリングで構成
され、搬送時、ガイドレール9に沿って、図1の図中上方から下方に向かって移
動する。 以上のように構成される切り換え機構において、仕分けを行わない場合、即ち
コンベヤ上の物品を直進させる場合には、回転体8は、図中上方から下方に向か
って直進して、ガイドレール9において下流に向かって狭まるように傾斜した側
壁9b(案内手段)により、電磁石13に接近する状態に位置規制され、主レー
ル10に沿って進む(図中、回転体8aの状態)。この時、側壁9bにより、電磁
石13に接近する状態に位置規制されるが、電磁石13のコイルへの給電は行わ
れずに、回転体8は電磁石13に吸引されることなく直進して、主レール10へ
と進む。 【0019】 これに対し、仕分けを行う場合には、回転体8は側壁9bにより、電磁石13
に接近した状態に位置規制され、この位置規制状態で電磁石13のコイルに電流
を流すことにより、回転体8を上部側壁14に効果的に引き寄せ(図中、回転体
8bの状態)、その後永久磁石15または電磁石15aの磁気作用により下部側
壁16に沿って分岐レール11へと導く。この時、下部側壁16の磁石が電磁石
15aの場合には、電磁石15aは電磁石13と同時に導通される。 【0020】 また、主レール10と分岐レール11との枝分かれ部分の構造は、図1に示さ
れた構造の他にも種々の変更が可能である。例えば、図2に示されるように、電
磁石13と永久磁石15又は電磁石15aとを磁性材料からなるヨーク18で連
結するとともに、該ヨーク18を分岐レール11の側壁12aの一部とすること ができる。ここで、ヨーク18並びにガイドレール9aを、ガイドレール9aが
ヨーク18の接線となるように連続して形成することにより、回転体8をヨーク
18に沿って円滑に移動させることができる。 【0021】 更に、ヨーク18は、図3(図2のAA矢視図)に示されるように、電磁石1
3の一方の磁極13aに接続して電磁石13のコイルの上面を覆ってガイドレー
ル9b側に屈曲する第1のヨーク18aと、電磁石13の他方の磁極13bに接
続してガイドレール9b側に屈曲する第2のヨーク18bとにより構成される。
また、第1及び第2のヨーク18a,18bは、図4に示されるように、電磁石
13が導通された状態で回転体8が接触した際に、回転体8との間で磁束Mで示
される閉磁路を形成するように、移動シュー3に吊設された回転体8の垂下位置
に対応する位置で、あるギャップ幅をもって対向して配設される。尚、必要に応
じて前記ギャップ部に適当なスペーサを設けてもよい。 【0022】 更に、第1及び第2のヨーク18a,18bは永久磁石15又は電磁石15a
の下流側端部にまで延在しており、下流側の磁石が永久磁石15の場合、図5(
図2のBB矢視図)に示されるように、第1及び第2のヨーク18a,18bが
前記ギャップ幅に相当する厚さの永久磁石15を挟持した構造となる。この場合
も、図6に示されるように、回転体8とので磁束Mで示される閉磁路が形成され
る。尚、永久磁石15のN極とS極は、電磁石13の磁極の極性と一致するよう
に第1及び第2のヨーク18a,18bとの接触面を選択しなければならない。 【0023】 また、ヨーク18と永久磁石15との構成は、第1及び第2のヨーク18a,
18bにより永久磁石15を挟持した構造に限らず、種々の構造が可能である。
例えば、図7(a)に示されるように、永久磁石15を複数(図の例では2つの
永久磁石15b,15c)で構成し、永久磁石15とヨーク18とを交互に積層
した構造とすることもできる。この場合、永久磁石15の数に応じて複数の閉磁
路が回転体8との間に形成される。更に、図7(b)に示されるように、ヨーク
18を省略して永久磁石15だけで回転体8との間で閉磁路を形成することも可 能である。 【0024】 一方、下流側の磁石が電磁石15aの場合には、図3と同様の構造となる。 上記図1において説明したように、本発明に係る切換機構は仕分けに際して、
移動シュー3の回転体8を分岐レール11に案内する際に電磁石13が導通され
るが、この導通に伴い熱が発生し、この熱がヨーク18を介して永久磁石15又
は電磁石15aに伝わり、これら磁石の磁力を減衰させるおそれがある。特に、
磁石が永久磁石15の場合には、熱による影響を受けやすい。また、磁石が永久
磁石15の場合ヨーク18全体が帯磁した状態となるため、回転体8は電磁石1
3の導通が無い場合でもヨーク18に吸引され、主レール10側に案内する際に
その直進性が阻害されるおそれがある。 【0025】 そこで、ヨーク18の電磁石13と永久磁石15又は電磁石15aとの境界付
近にスリット19を穿設することにより、電磁石13から発生した熱が永久磁石
15又は電磁石15aに伝わるのを抑制したり、磁束を外部に逃して電磁石13
が配設された部分の帯磁を少なくすることができる。また、スリット19に限ら
ず、例えば複数の貫通孔を穿設することによっても同様の効果が得られる。更に
、ヨーク18を電磁石13部分と永久磁石15又は電磁石15a部分とに分割し
て境界部分の隙間を非磁性材料を充填してもよい。 【0026】 以上の如く主レール10と分岐レール11との枝分かれ部分を構成し、仕分け
に際して電磁石13を導通すると、回転体8は電磁石13に引き寄せられるとと
もに(回転体8bの状態)、ヨーク18に当接して該ヨーク18との間で閉磁路を
形成し、その後このヨーク18に沿って下流側へと移動し(回転体8c及び8d
の状態)、分岐レール11に案内される。 【0027】 ここで、ガイドレール側壁9bの電磁石13の配設位置よりも上流側に移動シ
ュー3の支軸21を案内する支軸ガイド部材22a(案内手段)を配設して、回
転体8をガイドレール側壁9aに当接させて移動させることにより、回転体8を ヨーク18に確実に当接させることができる。この支軸ガイド部材22aは、図
3に示されるように、その側壁面に移動シュー3に突設された支軸21の回転体
8下方に突出する部分が当接するように構成されている。 【0028】 更に、主レール10と分岐レール11との分岐頂部20の上流側に、移動シュ
ー3の支軸21を案内する支軸ガイド部材22bを配設することができる。支軸
ガイド部材22bは、上流側を頂点とし、主レール10及び分岐レール11に沿
って斜辺が伸びた略三角形状を呈し、更に図5に示されるように、その側壁面に
移動シュー3に突設された支軸21の回転体8下方に突出する部分が当接するよ
うに構成されている。 【0029】 この支軸ガイド部材22bにより、仕分けの際に回転体8を分岐レール11側
に確実に案内するとともに、仕分け完了位置を回転体8dの位置から回転体8c
の位置にまで早めることができるため、搬送面の幅方向(図中左右方向)のデッ
ドスペースを小さくすることができる。 次に、本発明に係る搬送路の切り換え機構の別態様に関して、図8を参照して
説明する。 【0030】 ガイドレール9は、図1に示される切り換え機構同様に、主レール10及び分
岐レール11から構成される。ガイドレール9は、また、主レール10と分岐レ
ール11の枝分かれ部上流部分において、レール幅が回転体23の外寸と同程度
に狭くなるように幅寄せしたのち下流側に向かうに従って広くなるように形成さ
れ、即ちレール幅が「L′<L<L″」の関係になるように形成され、このレー
ル幅が下流側に向かって徐々に広がる部分には、その左右に一対の電磁石24a
、24bが配設される。尚、電磁石24a、24bの配置はこれに限定されるこ
とはなく、前記のガイドレール9の側壁のレール幅が下流側に向かって徐々に広
がる部分を欠落させ、該欠落部分に相当して側壁を形成するように左右一対の電
磁石24a、24bを配設してもよい。このように、ガイドレール9のレール幅
を、一旦回転体23の外寸と同程度に狭くすることにより、その下流側に位置す
る 徐々にレール幅が広くなる部分との境界部分において、回転体23と電磁石24
a、24bとの距離を狭めて回転体23を吸引する吸引力を高め、分岐レール1
1方向への導入をより確実なものにすることができる。 【0031】 更に、分岐レール11の主レール10との枝分かれ部入り口部分の側壁12a
には永久磁石25又は電磁石25aが配設される。ここで、側壁12aの一部を
磁性材料で形成するとともに、該磁性材料部分26を永久磁石25又は電磁石2
5aで磁化することもできる。その場合、永久磁石25又は電磁石25aは、磁
性材料部分26の全長にわたって存在する必要はなく、またその形状も図8に示
されるような直方体に限らず、円筒状その他種々の形状でも構わず、磁性材料部
分26を磁化できる構造であればよい。 【0032】 一対の電磁石24a、24bの上流には、回転体23の通過を検出するセンサ
17が配置され、検出信号と仕分け情報により電磁石24a、24bの導通が制
御される。 移動シュー3の回転体23は、ローラまたはベアリングで構成され、搬送時、
ガイドレール9に沿って、図8の図中上方から下方に向かって移動する。 【0033】 仕分けを行わない場合、即ちコンベヤ上の物品を直進させる場合には、左右一
対の電磁石のうち図中左側の電磁石24bだけを導通して、レール幅が広げられ
た部分を通過する回転体23を電磁石24bに引き寄せる(図中、回転体23a
の状態)。その後、回転体23はガイドレール9の図中左側の側壁に沿って移動
し(図中、回転体23bの状態)、主レール10へと進む(図中、回転体23cの
状態)。尚、回転体23を電磁石24bに引き寄せた後、より確実にガイドレー
ルの左側の側壁に沿って移動させるために、該側壁の一部を永久磁石で磁化した
磁性体で形成してもよい。 【0034】 これに対し、仕分けを行う場合には、左右一対の電磁石のうち図中右側の電磁
石24aを導通して回転体23を電磁石24aに引き寄せる(図中、回転体23 dの状態)。その後、回転体23は分岐レール側壁12aの磁性材料部分26に
沿って移動し(図中、回転体23e及び23fの状態)、分岐レール11へと進む
(図中、回転体23gの状態)。 【0035】 このような回転体8の移動に伴い、移動シュー3が次々にスラット長手方向に
移動するので、コンベヤ上にある物品Xは、図11に示す如く矢印A方向に押さ
れて、コンベヤ横方向の分岐搬送路5に向かって行き、所望の仕分けをすること
ができる。 本発明に係る切り換え機構は、上記実施例に限るものではなく、種々の変更を
加えることができる。 【0036】 【発明の効果】 以上述べたように、本発明に係る仕分コンベヤの切換装置は、ガイドレールの
分岐レール側壁の主レールとの枝分かれ部入り口部分に第1の電磁石並びに永久
磁石又は第2の電磁石を配設し、また、電磁石の上流側にて回転体を、電磁石に
接近させるように位置規制する案内手段を設け、この位置規制状態で磁性体から
なる回転体を第1の電磁石の導通により分岐レール側に導くという極めて簡単な
構成により、コンベア上の物品の搬送経路を直進または分岐方向へ確実に切り換
えることができる。 【0037】 しかも、枝分かれ部分の側壁を回転体との間で閉磁路を形成する構造としたた
め、回転体が側壁から離間することを抑制して、回転体を円滑に分岐レールに案
内することができる。更に、枝分かれ部分に支軸ガイド部材を配設することによ
り、回転体を分岐レール側に確実に案内するとともに、仕分完了位置を上流側に
することができるため、搬送面幅方向のデッドスペースを少なくすることができ
る。 【0038】 更に、物品の仕分けは単に第1の電磁石の導通だけで制御できるため、搬送路
の切り換えを確実に、且つ切り換え時間を大幅に短縮することができる。 また、スラット上を摺動する移動シューも、従来のように移動シューの各々に
磁石を取り付ける必要がなくなり、コストも低減できる。 切り換え機構も、電磁石の導通によるものであるから構成も簡単で、部品数が
少なくてすむためコスト並びに装置の規模において有益である。また、機械的な
切り換えではないために、故障が少なく、切り換え時の騒音を低減できる。 【0039】 更に、回転体は、ローラまたはベアリングで構成されるため、ガイドレールに
沿って移動する際、その移動を円滑に行うことができ、搬送路切り換え時におい
ても、低騒音化できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による仕分コンベヤの切換装置の切換機構の一実施例を示す
要部上面図である。 【図2】 本発明による仕分コンベヤの切換装置の切換機構の他の実施例を示
す要部上面図である。 【図3】 図2のAA´矢視図である。 【図4】 図3のヨークと回転体との接触状態を示す要部拡大図であり、閉磁
路の形成を説明するための図である。 【図5】 図2のBB´矢視図である。 【図6】 ヨークの構造の一実施例を示す図である。 【図7】 ヨークの構造の他の実施例を示す図である。 【図8】 本発明による仕分コンベヤの切換装置の切換機構の他の実施例を示
す要部上面図である。 【図9】 従来の切り換えレバー式仕分装置の、レバー切り換え機構を説明す
るための図である。 【図10】 従来の磁気作用を利用した仕分装置の一例を示す図である。 【図11】 本発明による仕分コンベヤの切換装置の仕分け部周辺の概略斜視
である。 【符号の説明】 1 スラットコンベヤ 2 スラット 3 移動シュー 4 駆動チェーン 5 分岐搬送路 6 スラット棒 7 エンドブロック 8〜8d 回転体 9 ガイドレール 9a,9b ガイドレール側壁 10 主レール 11 分岐レール 12a,12b 分岐レール 側壁 13 電磁石 14 上部側壁 15,15b,15c 永久磁石 15a 電磁石 16 下部側壁 17 センサ 18〜18c ヨーク 19 スリット 20 分岐頂部 21 支軸 22a,22b 支軸ガイド部材 23〜23g 回転体 24a、24b 電磁石 25 永久磁石 25a 電磁石 26 磁性材料部分 30 切り換えレバー 31 支点 32 摺動部材 33 永久磁石 34 磁気ガイド 35 電磁石

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 スラット(2)を連結して成る搬送面上の物品を仕分け位置に
    スラット長手方向へ移動させる移動手段(3)を具備し、前記移動手段(3)の
    搬送面下方に突出する支軸(21)に外嵌された回転体(8)が、搬送面下方に
    本線方向並びに分岐方向に沿って敷設されたガイドレール(9)により案内され
    て前記移動を行う仕分けコンベヤの切換装置において、前記ガイドレール(9)
    を主レール(10)及び分岐レール(11)により構成するとともに、該分岐レ
    ール(11)の主レール(10)との枝分かれ部分に電磁石(13)並びに該電
    磁石(13)の下流側に磁石(15)を配設し、且つ、前記電磁石(13)の上
    流側の前記主レールには、前記回転体(8)を該電磁石(13)側へ幅寄せする
    案内手段(9b,22a)を設け、物品を分岐方向に搬送する際に、前記案内手
    段(9b,22a)により、前記回転体(8)を前記電磁石(13)に近づくよう
    に位置規制してから、前記回転体(8)を電磁石(13)に吸引し、次いで磁石
    (15)に沿って移動させることにより前記分岐レール(11)側に導くことを
    特徴とする仕分けコンベヤの切換装置。 【請求項2】 前記分岐レール(11)の主レール(10)との枝分かれ部入
    口部分の側壁(12)の一部は、前記回転体(8)と接触した際に該回転体(8
    )との間で閉磁路を形成することを特徴とする請求項1に記載の仕分けコンベヤ
    の切換装置。 【請求項3】 前記分岐レール(11)と主レール(10)との枝分かれ部分
    には、前記回転体(8)の支軸(21)を案内する支軸ガイド部材(22b)が
    配設されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の仕分けコンベヤの切換装置
    。 【請求項4】 スラット(2)を連結して成る搬送コンベヤ上の物品を仕分け
    位置にてスラット長手方向へ移動させる移動手段(3)を具備し、前記移動手段
    (3)から搬送面下方に突出する支軸(21)に外嵌された回転体(8)が、コ
    ンベヤ搬送面下方に本線方向並びに分岐方向に沿って敷設されたガイドレール(
    9)により案内されて前記移動を行う仕分けコンベヤの切換装置において、前 記ガイドレール(9)を主レール(10)及び分岐レール(11)により構成す
    るとともに、該主レール(10)と分岐レール(11)との枝分かれ部上流のガ
    イドレール(9)のレール幅を、前記回転体(8)の外寸と同程度に狭くなるよ
    うに幅寄せしたのち下流側に向かうに従って徐々に広がるように左右一対の電磁
    石(24a,24b)を配設し、更に前記分岐レール(11)の前記主レール(
    10)との枝分かれ部入り口部分の側壁(12)の一部を磁石(26)で形成し
    て、物品を分岐方向に搬送する際には、前記回転体(8)を前記左右一対の電磁
    石(24a,24b)のうち分岐レール(11)側に配置された電磁石(24a
    )に吸引し、次いで分岐レール側壁(12)の磁石(26)に沿って移動させる
    ことにより前記分岐レール(11)側に導き、物品を本線方向に搬送する場合に
    は、前記回転体(8)を前記主レール(10)側に配置された電磁石(24b)
    に吸引し、次いで該主レール(11)の側壁に沿って移動させることを特徴とす
    る仕分けコンベヤの切換装置。

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