JP2630379B2 - 3―カルバモイルピラジン―2―カルボン酸化合物の製造法 - Google Patents

3―カルバモイルピラジン―2―カルボン酸化合物の製造法

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JP2630379B2 JP32774088A JP32774088A JP2630379B2 JP 2630379 B2 JP2630379 B2 JP 2630379B2 JP 32774088 A JP32774088 A JP 32774088A JP 32774088 A JP32774088 A JP 32774088A JP 2630379 B2 JP2630379 B2 JP 2630379B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬、農薬等の中間体として有用な化合物で
ある3−カルバモイルピラジン−2−カルボン酸化合物
の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の3−カルバモイルピラジン−2−カルボン酸化
合物の製造方法としては、ピラジン−2,3−ジカルボキ
シアミド化合物をアルカリ水溶液で処理する方法、3−
シアノピラジン−2−カルボン酸をアルカリ中で加水分
解する方法があるが、これらの方法ではピラジン−2,3
−ジカルボキシアミド化合物や3−シアノピラジン−2
−カルボン酸化合物を得るまでの工程が非常に煩雑であ
り、副生成物も多く収率も低いものである。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明は容易な操作で高収率に3−カルバモイル−2
−カルボン酸化合物を製造する方法を見出す事にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は一般式〔I〕 (式中、R1,R2はそれぞれ水素、アルキル基、又はフェ
ニール基、)で表わされる2,3−ジシアノピラジン化合
物(以下化合物Iと略記する)を低級アルコール又は水
中もしくはその混合液中で、当モル以上のアルカリ金属
の重炭酸塩、炭酸塩、若しくは水酸化物の存在下、20℃
以下で一次加水分解した後、酸を加えアルカリ濃度を調
整し、さらに60℃以上で二次加水分解する事を特徴とす
る一般式〔II〕 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表され
る3−カルバモイルピラジン−2−カルボン酸化合物
(以下化合物IIと略記する)の製造方法である。
化合物Iは例えばジアミノマレオニトリル(以下DAMN
と略記する。)と一般式R3COCHO(式中のR3は水素原
子、アルキル基、又はフェニル基)で表わされるα−ケ
トンアルデヒド化合物又は、α,β−ジケトン化合物か
ら容易に得られ、単離すること無く本発明製造方法を実
施することもできる。
本発明製造方法は従来の方法に比べ操作工程が短縮さ
れると共に操作が容易になり、更に選択率、収率も大幅
に向上した。
本発明に使用するアルカリ金属の重炭酸塩としては、
NaHCO3、KHCO3、炭酸塩としてはNa2CO3、K2CO3、水酸化
物としてはNaOH、KOHである。特に良好なものは重炭酸
塩と水酸化物である。アルカリ金属の使用量は化合物I
1molに対し一次加水分解においては1〜3mol好ましく
は1.2〜1.5molである。
一次加水分解終了後、通常塩酸、硫酸を用い、アルカ
リ濃度を調整する。その後二次加水分解を行なう。その
際、アルカリの重炭酸塩、炭酸塩等の弱アルカリを添加
して反応を行ってもよい。反応温度、反応時間は一次加
水分解時−10℃〜+20℃(好ましくは5℃以下)で2〜
7Hr、二次加水分解時は60〜100℃、3〜5Hrである。こ
れらの諸条件を組み合わせて反応する事により、化合物
IIのアルカリ金属塩として得られるので、反応終了後は
これを塩酸等の酸により遊離の、化合物IIとした後、通
常の後処理を行うことにより目的物を収得する。
〔実施例〕
以下実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。
実施例−1 300ml四ツ口フラスコに2,3−ジシアノピラジン0.25mo
l,メタノール125ml,H2O30mlを加え−5℃に冷却し25%N
aOH水溶液0.30molを滴下する。同温で5時間攪拌の後、
35%HCl0.05mol加え、70℃で3時間攪拌後、メタノール
を減圧留去する。留去後、室温まで冷却し活性炭処理
し、35%HClで酸析後、結晶を濾過乾燥し、3−カルバ
モイルピラジン−2−カルボン酸45.3g,融点161.5℃
(分解)を得た。
実施例−2 300ml四ツ口フラスコにDAMN0.25mol 1.40%グリオギ
ザール0.26mol,メタノール125ml,95%硫酸0.0125molを
入れ2Hr還流する。H2O30mlを加え−5℃に冷却し25%Na
OH水溶液0.35molを滴下する、同温で3Hr攪拌、次いで35
%HCl0.05molを加え70℃で3Hr攪拌後、メタノールを留
去する(減圧で)。留去後、室温まで冷却し活性炭処理
し35%HClにて酸析後、結晶を濾過、乾燥し、3−カル
バモイルピラジン−2−カルボン酸40.8g、収率78.1%
を得た。
実施例−3 実施例−2のNaOHをKOH0.35mol、に代え同様に行なっ
た結果3−カルバモイルピラジン−2−カルボン酸、2
7.5gを得た。
実施例−4 300ml四ツ口フラスコにDAMN0.25mol,40%グリオギザ
ール0.26mol,メタノール125ml,95%硫酸0.0125molを入
れ2Hr還流する、H2O30mlを加え−5℃に冷却し25%NaOH
水溶液0.30molを滴下する、同温で5Hr攪拌、次いで35%
HClにてPH7に中和しNaHCO30.3molを加えメタノールを留
去する(クラスコ内温90℃まで)。留去後、後室温まで
冷却し活性炭処理し35%HClにて酸析、結晶を濾過、乾
燥し3−カルバモイルピラジン−2−カルボン酸31.9g
収率59.4% 融点161.5℃(分解)を得た。
実施例−5 実施例−4の40%グリオキザール0.26mol,をフェニー
ルグリオギザール0.26mol,に代え実施例−4と同様に行
なった結果フェニル−3−カルバモイルピラジン−2−
カルボン酸、27.0g 収率44.4% 融点185.0℃(分解)
を得た。
NMR分析の結果5−フェニル、6−フェニル、1:1の混
合物であった。
実施例−6 300ml四ツ口フラスコに5−メチル−2,3−ジシアノピ
ラジン0.25mol,メタノール125ml,H2O30mlを加え−5℃
に冷却し25%NaOH水溶液0.30molを滴下する。同温で5
時間攪拌の後35%HClでPH7にする。NaHCO30.3mol加えた
のちメタノールを留去する(内温90℃迄)。留去後、室
温まで冷却し活性炭処理し、塩酸で酸析後、結晶を濾
過、乾燥しメチル−3−カルバモイルピラジン−2−カ
ルボン酸、18.7g 融点143.0℃(分解)を得た。NMR分
析の結果5−メチル、6−メチル、1:1の混合物であっ
た。
実施例−7 実施例−4のNaHCO3をKHCO30.3mol,に代え実施例−4
と同様に行なった結果3−カルバモイルピラジン−2−
カルボン酸、24.4g 収率52.3%を得た。
実施例−8 実施例−6のNaHCO3をKHCO30.3mol,に代え実施例−6
と同様に行なった結果メチル−3−カルバモイルピラジ
ン−2−カルボン酸、9.6g収率17.9%を得た。
NMRの分析の結果5−メチル、6−メチル、1:1の混合
物であった。
実施例−9 実施例−4のNaHCO3をNa2CO30.3mol,に代え実施例−
4と同様に行なった結果3−カルバモイルピラジン−2
−カルボン酸、20.9g 収率42.9%を得た。
実施例−10 実施例−4のNaHCO3をK2CO30.3mol,に代え実施例−4
と同様に行なった結果3−カルバモイルピラジン−2−
カルボン酸、21.6g 収率45.5%を得た。
実施例−11 300ml四ツ口フラスコに5−メチル−2,3−ジシアノピ
ラジン0.25mol、メタノール125m、H2O30mlを加え−5℃
に冷却し25%KOH水溶液0.35molを滴下する、以後実施例
−6と同様に行なった結果メチル−3−カルバモイルピ
ラジン−2−カルボン酸、11.3g 収率23.4%を得た。N
MR分析の結果5−メチル、6−メチル、1:1の混合物で
あった。
実施例−12 300ml四ツ口フラスコに5,6−ジメチル−2,3−ジシア
ノピラジン0.25mol,メタノール125ml,H2O30mlを加え−
5℃に冷却し25%KOH水溶液0.35molを滴下する、以後実
施例−6と同様に行なった結果5,6−ジメチル−3−カ
ルバモイルピラジン−2−カルボン酸、27.0gを得た。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中のR1,R2はそれぞれ水素原子、アルキル基、又は
    フェニル基)を低級アルコール又は水又はその混合溶媒
    中、当モル以上のアルカリ金属の重炭酸塩、炭酸塩、若
    しくは水酸化物の存在下、20℃以下で一次加水分解した
    後、酸を加えアルカリ濃度を調整し、さらに60℃以上で
    二次加水分解する事を特徴とする一般式〔II〕 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表わさ
    れる化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】アルカリ金属がナトリウム又はカリウムで
    ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
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