JP2629619B2 - 対空音声処理システム - Google Patents

対空音声処理システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対空音声処理システムに
係り、特に地上と航空機等との間の音声の送受信のため
に使用する無線機を設置した送受信所と無線機の遠隔操
作を行う管制センター間の中継機能を果たし、また、送
信音声及び受信音声を端末装置でモニターする対空音声
処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地上の管制センターと航空機
との間の音声通信は、地上の送受信所を介して行う対空
音声処理システムが知られている。この対空音声処理シ
ステムでは、送受信所が場所的に固定であると、航空機
の位置によっては地形的な影響などにより送受信所の電
波到達範囲外の航空機との通信が不可能となる。また、
送受信所が地震等の自然災害により故障した場合には、
故障した送受信所の近傍位置に代替運用する送受信所が
必要となる。そこで、従来より送受信所を移動可能とす
ることにより、広い範囲にわたって航空機と管制センタ
ーとの通信を可能とすると共に、故障送受信所との代替
運用を可能とすることが行われている。
【0003】図2は従来の対空音声処理システムの一例
のブロック図を示す。同図に示すように、この従来シス
テムでは、管制センター(図示せず)との間で音声を送
受信する通信装置1により受信した管制センターからの
送信音声は、その送信音声に含まれているPTTトーン
がPTTトーン検出回路2により検出される一方、PT
Tトーン除去回路3によりPTTトーンが除去されて第
1切換器4に入力される。
【0004】一方、操作員が送受話を行う端末装置5か
らのキーイング信号がキーイング信号検出回路6により
検出され、このキーイング信号とPTTトーン検出回路
2により検出されたPTTトーンとにより先着優先処理
回路7によりどちらが先着したかの先着優先処理が行わ
れる。PTTトーンがキーイング信号より先着した場合
は、先着優先処理回路7は第1切替器4をPTTトーン
除去回路3の出力音声を選択させるように制御し、また
PTTトーン検出回路2が第3切替器14をクローズ状
態とする。
【0005】第1切換器4はPTTトーン除去回路3よ
り入力される管制センターからの送信音声と、端末装置
5より入力される音声のうちいずれか一方を、先着優先
処理回路7の出力信号に応じて選択し、送信機8へ出力
する。送信機8はPTTトーン検出回路2によりPTT
トーンが検出されたときには、第2切替器10がクロー
ズ状態とされて動作可能となり、PTTトーン除去回路
3によりPTTトーンが除去された管制センターからの
送信音声を送信に必要な信号形態に変換した後、アンテ
ナ9を介して航空機(図示せず)へ無線送信する。
【0006】なお、先着優先処理回路7により端末装置
5からの送信音声が先着されたと判断されたときには、
先着優先処理回路7の出力信号により第1切替器4が端
末装置5側に切替接続されるとともに、端末装置5から
のキーイング信号をキーイング信号検出回路6により検
出して得られた信号により第2切換器10がクローズ状
態とされるため、送信機8からアンテナ9を介して端末
装置5からの送信音声が航空機へ無線送信される。
【0007】他方、航空機からの送信音声やアンテナ9
より送信された音声は、アンテナ11を介して受信機1
2で受信された後、AGC信号検出回路13及び第3切
換器14に入力される一方、端末装置5に入力されてモ
ニターされる。AGC信号検出回路13は、受信した音
声中に含まれるAGC信号を検出したときは、第4切換
器17をクローズ状態に切換制御する。また、第3切換
器14は上記の入力受信音声を先着優先処理回路7の出
力結果に応じて通過又は遮断する。
【0008】また、AGCトーン発生回路16はAGC
トーンを発生し、クローズ状態に制御されているときの
第4切換器17を介してミキシング回路15へ供給し、
ここで第3切換器14を介して入力される受信機12よ
りの受信音声とをミキシングさせる。ミキシング回路1
5の出力受信音声及びAGCトーンは、通信装置1によ
り管制センターへ送信される。
【0009】このように、この従来の対空音声システム
では、管制センターと送受信所(送信機8、アンテナ9
及び11、受信機12からなる)間の中継機能を有し、
また管制センター又は端末装置5からの送信音声は送信
機8から受信機12への回り込みにより端末装置5でモ
ニターし、更に、端末装置5からの音声は送信機8から
受信機12への回り込みにより管制センターへ送信して
いる(特開平4−321326号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な対空音声処理システムでは、航空機に関する情報を最
も保有しているのは、管制センターではなく送受信所と
共に設けられている端末装置であり、緊急に発生した事
象に対しては端末装置の操作員から航空機に対して通報
が必要であり、また管制センターから管制を委託された
場合にも端末装置から送受信所を介しての音声通信が管
制センターに優先して必要である。
【0011】しかるに、上記の従来の対空音声処理シス
テムでは、管制センターと送受信所間の中継機能及び端
末装置での音声モニター機能しか有していないため、端
末装置からの優先制御による送信(緊急電話)及びその
通話内容の管制センターにおける音声モニターを行うこ
とができないという問題がある。
【0012】また、従来の対空音声処理システムでは、
管制センターでの通話内容を端末装置でモニターする場
合には、送受信所の送受信機から受信機の回り込みによ
りモニターしているので、音声の遅延が生じ、また品質
が悪いという問題がある。
【0013】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
端末装置からの送信を優先的に行うと共に、その通信内
容を管制センター及び端末装置にて直接モニターして音
声の遅延及び品質劣化を防止し得る対空音声処理システ
ムを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、端末装置でモ
ニターされる音声の混信を防止し得る対空音声処理シス
テムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、地上と航空機の間の音声による交信のため
に使用する無線送受信所を備えた第1の対空音声処理部
と、端末装置を備えると共に無線送受信所を遠隔操作す
る管制センターと第1の対空音声処理部との間の音声の
中継を行う第2の対空音声処理部とを有する対空音声処
理システムであって、その第2の対空音声処理部を、第
1及び第2の切替部、通信装置、入力手段、出力手段及
び制御手段より構成したものである。
【0016】ここで、上記の第1の切替部は、管制セン
ターより入力された送信音声と端末装置より入力された
送信音声のうちの一方を選択し、第2の切替部は、端末
装置より入力された送信音声を通過又は遮断する。ま
た、上記の通信装置は、第2の切替部の出力音声及び第
1の対空音声処理部により受信された音声を管制センタ
ーへ出力すると共に、管制センターより入力された送信
音声を第1の切替部に入力する。上記の入力手段は、第
1の対空音声処理部から入力された受信音声を端末装置
へ入力し、また、出力手段は、第1の切替部により選択
された送信音声を端末装置へ出力すると共に、第1の対
空音声処理部へ出力する。
【0017】更に、制御手段は、端末装置の送信音声優
先時にのみ端末装置の出力信号に基づいて、第1の切替
部に端末装置より入力された送信音声を選択させ、か
つ、第2の切替部に端末装置より入力された送信音声を
通過させるように、それぞれ第1及び第2の切替部を切
替制御する。
【0018】また、本発明は第1の対空音声処理部を、
第2の対空音声処理部より入力された送信音声を無線送
信する送信機と、航空機より無線送信された音声を受信
する受信機とからなる無線送受信所を備えると共に、第
2の対空音声処理部より送信音声が入力された時には送
信機を動作状態とすると同時に、受信機より取り出され
た受信音声の第2の対空音声処理部への出力を遮断する
切替手段を有する構成としたものである。
【0019】
【作用】本発明では、制御手段により端末装置の送信音
声優先時にのみ端末装置の出力信号に基づいて、第1の
切替部に端末装置より入力された送信音声を選択させ、
かつ、第2の切替部に端末装置より入力された送信音声
を通過させるように、それぞれ切替制御するようにした
ため、端末装置から送信音声が出力されたときには第1
の切替部により管制センターからの送信音声に代えて端
末装置からの送信音声が取り出されて端末装置に入力さ
れてモニターされると共に、第1の対空音声処理部を介
して航空機へ無線送信される。
【0020】また、本発明では、管制センターからの送
信音声は端末装置から送信音声が出力されていないとき
には、第1の切替部を通して端末装置に入力されてモニ
ターされると共に、第1の対空音声処理部を介して航空
機へ無線送信される。
【0021】更に、本発明では、切替手段により、第2
の対空音声処理部より送信音声が入力された時には送信
機を動作状態とすると同時に、受信機より取り出された
受信音声の第2の対空音声処理部への出力を遮断するよ
うにしたため、航空機への音声送信期間中には、入力手
段による端末装置への受信音声の入力及び管制センター
への通信装置による受信音声の入力を阻止できる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例の構成図を示す。本実施例は、地
上と航空機(図示せず)との間の交信のために使用する
送受信所21を有する第1の対空音声処理部20と、送
受信所21の遠隔操作を行う管制センター(図示せず)
と第1の対空音声処理部20との間の中継を行う第2の
対空音声処理部40とよりなる。第1及び第2の対空音
声処理部20及び40はそれぞれ互いに独立して移動可
能な構成とされている。
【0023】第1の対空音声処理部20は、送受信所2
1、AGC信号検出部26、AGCトーン発生部27、
切替部28、29、ミキシング回路30、通信装置3
1、PTTトーン除去部32、PTTトーン検出部33
及び切替部34とからなる。送受信所21は、アンテナ
22、無線機(受信機)23、無線機(送信機)24、
アンテナ25より構成されており、航空機との間で無線
通信を行う無線送受信所である。
【0024】ここで、AGC(Automatic G
ain Control)信号は無線機(受信機)23
が受信状態であることを示す識別信号で、無線機(受信
機)23により出力される無電圧接点信号である。ま
た、AGCトーンは、無線機(受信機)23が受信状態
であることを示す識別信号で、例えば2700Hzの一
定振幅のトーン信号である。また、PTT(push
to talk)トーンは、無線機(送信機)24を送
信状態にするための制御信号で、例えば2800Hzの
一定振幅のトーン信号である。
【0025】切替部28はAGC信号検出部26の出力
信号により切替制御され、また切替部29及び34はP
TTトーン検出部33の出力信号により切替制御される
構成であり、PTTトーン検出部33と共に前記切替手
段を構成している。また、ミキシング回路30は加算回
路である。
【0026】第2の対空音声処理部40は、通信装置4
1、AGCトーン除去部42、ミキシング回路43及び
51、切替部44及び49、端末装置46、プレス信号
検出部47、PTTトーン合成部48及びPTTトーン
除去部50とから構成されている。
【0027】通信装置41は通信装置31及び管制セン
ターとの間で例えば無線通信を行う。通信装置41は図
1では図示の便宜上2つに分割して図示されている。切
替部44及び49はプレス信号検出部47の出力信号に
より切替制御される構成であり、切替部49が前記第1
の切替部を構成し、切替部44が前記第2の切替部を構
成している。端末装置46は操作員により操作され、送
受話を行う。
【0028】プレス信号検出部47が検出するプレス信
号は、端末装置46が送話状態であることを示す識別信
号で、通常端末装置46の操作員がヘッドセット(又は
ハンドセット)のプレススイッチをオン/オフすること
により、端末装置46から出力される無電圧接点信号で
ある。
【0029】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、航空機から管制センターへ音声を送信する場合の
動作について説明する。航空機から無線送信された送信
音声は、第1の対空音声処理部20の送受信所21内の
アンテナ22を介して無線機23で受信された後、通常
はクローズ状態(オン状態)にある切替部29を介して
ミキシング回路30に供給される。また、これと同時に
無線機23が動作状態であることを示すAGC信号が発
生されてAGC信号検出部26に供給される。
【0030】AGC信号検出部26は、AGC信号を検
出した場合、切替部28をクローズ状態とし、AGCト
ーン発生部27より発生したAGCトーンを切替部28
を通してミキシング回路30へ供給させる。これによ
り、ミキシング回路30からは受信音声とAGCトーン
とが加算されたミキシング信号が取り出され、通信装置
31を通して第2の対空音声処理部40内の通信装置4
1へ無線送信される。
【0031】なお、通信装置31及び41はそれぞれ入
力信号を多重し、例えばUHF帯の周波数に変換してア
ンテナより無線送信したり、UHF帯の周波数を受信し
て分離する移動用UHF多重通信装置を使用できる。
【0032】この通信装置41に入力された受信音声と
AGCトーンとのミキシング信号は、AGCトーン除去
部42によりAGCトーンが除去されて受信音声のみと
されてミキシング回路51を介して端末装置46に供給
される。従って、端末装置46は航空機から管制センタ
ーへ送信された音声をモニターすることができる。
【0033】また、上記の通信装置41から取り出され
た受信音声とAGCトーンとのミキシング信号は、ミキ
シング回路43を通して通信装置41に入力され、更に
これより管制センターへ送信される。これにより、管制
センターは航空機からの送信音声を受信することができ
る。このようにして、航空機からの送信音声は、第1の
対空音声処理部20及び第2の対空音声処理部40によ
り中継されて管制センターにより受信される。なお、ミ
キシング回路43には端末装置46からの音声もミキシ
ングされることがあるが、それについては後述する。
【0034】次に、管制センターから航空機への音声の
送信時の動作について説明する。管制センターからの送
信音声は、通信装置41を介して切替部49に入力され
る。この切替部49はプレス信号検出部47よりの制御
信号により、プレス信号が検出されたときのみPTTト
ーン合成部48の出力PTTトーンを選択し、それ以外
のときには通信装置41の出力送信音声を選択する。従
って、通常時には通信装置41から取り出された送信音
声は、切替部49を通して通信装置41に入力され、更
にこれより第1の対空音声処理部20内の通信装置31
を経てPTTトーン除去部32及びPTTトーン検出部
33に供給される。
【0035】また、上記の切替部49から取り出された
管制センターからの送信音声は、同じ第2の対空音声処
理部40内のPTTトーン除去部50によりPTTトー
ンが除去された後、ミキシング回路51を通して端末装
置46に供給され、ここでモニターされる。すなわち、
本実施例では、管制センターから航空機への送信音声
は、送受信所21での無線送信信号の受信により得られ
た信号から間接的にモニターするのではなく、無線送信
される前の送信音声を直接モニターすることができる。
【0036】従って、従来は管制センターと第1及び第
2の対空音声処理部20、40間の距離が大であるとき
には音声遅延による違和感や音質劣化が生じるが、本実
施例ではそのようなモニター音声の遅延や品質劣化を解
消することができる。
【0037】一方、上記のPTTトーン検出部33は管
制センターからの送信音声が入力されることにより、そ
れに含まれるPTTトーンを検出した場合、切替部34
をクローズ状態に制御すると共に、切替部29をオープ
ン状態(オフ状態)に制御する。切替部34のクローズ
状態により、無線機24は動作状態となり、PTTトー
ン除去部32によりPTTトーンが除去された管制セン
ターからの送信音声を送信に必要な信号形態に変換した
後、アンテナ25を介して航空機へ無線送信する。
【0038】また、これと同時に行われた上記の切替部
29のオープン状態への制御により、無線機23で受信
された航空機等からの信号の後段への伝送を遮断する
(すなわち、無線受信をカットする)。このようにし
て、本実施例によれば、管制センターからの送信音声
は、第2の対空音声処理部40及び第1の対空音声処理
部20により中継されて航空機へ無線送信され、航空機
に受信させることができる。
【0039】次に、端末装置46から行う緊急通話時の
動作について説明する。この時には、端末装置46の操
作員は端末装置46を操作してまずプレス信号を送出す
る。プレス信号検出部47は、このプレス信号を検出す
ると、切替部44をクローズ状態に、かつ、切替部49
をPTTトーン合成部48の出力選択状態にそれぞれ切
替制御する。
【0040】続いて、端末装置46からは操作員の通話
音声が出力され、この操作員の音声はクローズ状態にあ
る切替部44を通してミキシング回路43に入力され、
更にこれより通信装置41を介して管制センターへ送信
され、管制センターで直接モニターされる。従って、本
実施例によれば、端末装置46からの送信音声も、送受
信所21での無線送受信の回り込みによるものではな
く、第2の対空音声処理部40から直接管制センターへ
無線送信されるため、音声遅延が従来よりも大幅に短縮
された状態で、かつ、音声品質が良好な状態で管制セン
ターでモニターされることができる。
【0041】また、これと同時に、上記の端末装置46
からの送信音声(操作員の音声)は、PTTトーン合成
部48でPTTトーンが合成された後、切替部49を通
して通信装置41に入力される一方、PTTトーン除去
部50に入力されてPTTトーンが除去された後、ミキ
シング回路51を介して端末装置46に供給されて端末
装置46自身でもモニターされる。
【0042】また、通信装置41に入力された端末装置
46からの送信音声は、第1の対空音声処理部20内の
通信装置31を介してPTTトーン除去部32に入力さ
れてPTTトーンが除去される一方、PTTトーン検出
部33に入力されてPTTトーンが検出される。PTT
トーン検出部33の出力検出信号により、管制センター
からの送信音声送信時と同様に、切替部34がクローズ
状態に制御されて無線機24を送信可能状態とされるた
め、PTTトーン除去部32でPTTトーンが除去され
た、端末装置46からの送信音声のみが無線機24及び
アンテナ25を介して航空機へ無線送信される。
【0043】これにより、航空機により端末装置46か
らの送信音声が受信される。また、切替部29がこれと
同時にPTTトーン検出部33の出力検出信号によりオ
ープン状態とされるため、無線受信がカットされる。
【0044】なお、航空機から端末装置46への送信音
声は、前記した航空機から管制センターへの送信音声と
同様の動作により、アンテナ22、無線機23、切替部
29、ミキシング回路30、通信装置31、41、AG
Cトーン除去部42、ミキシング回路51を介して端末
装置46に受信入力され、また管制センターでもモニタ
ーされる。
【0045】このように、本実施例では、航空機に関す
る情報を最も保有している端末装置46からの送信音声
は切替部49により管制センターからの送信音声に優先
して航空機へ送信する優先処理を行うため、管制センタ
ー及び航空機との間で通話を行っていても、その通話を
中断して端末装置46と管制センター及び航空機との間
で緊急通話を行うことができる。
【0046】また、このとき、管制センターでは送受信
所21での無線送受信の回り込みによりモニターするの
ではなく、第2の対空音声処理部40から直接管制セン
ターへ送信された端末装置46の音声をモニターするよ
うにしているため、端末装置46からの緊急通話内容を
殆ど遅延なく管制センターでモニターさせることができ
ると共に、音声品質も向上できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端末装置から送信音声が出力されたときには第1の切替
部により管制センターからの送信音声に代えて端末装置
からの送信音声が取り出されて端末装置に入力されてモ
ニターされると共に、第1の対空音声処理部を介して航
空機へ無線送信されるため、端末装置からの音声を管制
センターからの送信音声に優先して航空機へ無線送信す
ることができる。
【0048】また、本発明によれば、端末装置からの送
信音声及び管制センターからの送信音声は、第1の対空
音声処理部へ出力される前に第2の対空音声処理部内で
端末装置へ入力されるため、無線送信された送信音声を
受信して得た受信音声に基づいて端末装置でモニターす
る従来システムのような無線送受信による音声遅延がな
く、しかもより高品質で端末装置及び管制センターの通
話内容を音声モニターすることができ、よって、以上よ
り端末装置を用いた緊急通話に特に好適である。
【0049】更に、本発明によれば、切替手段により、
第2の対空音声処理部より送信音声が入力された時には
送信機を動作状態とすると同時に、受信機より取り出さ
れた受信音声の第2の対空音声処理部への出力を遮断す
ることにより、航空機への音声送信期間中には、入力手
段による端末装置への受信音声の入力及び管制センター
への通信装置による受信音声の入力を阻止するようにし
たため、端末装置でモニターされる音声の混信を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】従来の一例の構成図である。
【符号の説明】 20 第1の対空音声処理部 21 送受信所 23 無線機(受信機) 24 無線機(送信機) 26 AGC信号検出部 27 AGCトーン発生部 28、29、34、44、49 切替部 31、41 通信装置 32、50 PTTトーン除去部 33 PTTトーン検出部 40 第2の対空音声処理部 42 AGCトーン除去部 46 端末装置 47 プレス信号検出部 48 PTTトーン合成部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上と航空機の間の音声による交信のた
    めに使用する無線送受信所を備えた第1の対空音声処理
    部と、端末装置を備えると共に前記無線送受信所を遠隔
    操作する管制センターと該第1の対空音声処理部との間
    の音声の中継を行う第2の対空音声処理部とを有する対
    空音声処理システムであって、前記第1の対空音声処理部は、 前記第2の対空音声処理部より入力された送信音声を無
    線送信する送信機と、前記航空機より無線送信された音
    声を受信する受信機とからなる前記無線送受信所を備え
    ると共に、前記第2の対空音声処理部より送信音声が入
    力された時には前記送信機を動作状態とすると同時に前
    記受信機より取り出された受信音声の前記第2の対空音
    声処理部への出力を遮断する切替手段を有し、 前記第2の対空音声処理部は、 前記管制センターより入力された送信音声と前記端末装
    置より入力された送信音声のうちの一方を選択する第1
    の切替部と、 前記端末装置より入力された送信音声を通過又は遮断す
    る第2の切替部と、 該第2の切替部の出力音声及び前記第1の対空音声処理
    部により受信された音声を前記管制センターへ出力する
    と共に、該管制センターより入力された送信音声を前記
    第1の切替部に入力する通信装置と、 前記第1の対空音声処理部から入力された受信音声を前
    記端末装置へ入力する入力手段と、 前記第1の切替部により選択された送信音声を前記端末
    装置へ出力すると共に、前記第1の対空音声処理部へ出
    力する出力手段と、 前記端末装置の送信音声優先時にのみ該端末装置の出力
    信号に基づいて、前記第1の切替部に該端末装置より入
    力された送信音声を選択させ、かつ、前記第2の切替部
    に該端末装置より入力された送信音声を通過させるよう
    に、それぞれ該第1及び第2の切替部を切替制御する制
    御手段とを有することを特徴とする対空音声処理システ
    ム。
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