JP2629534B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP2629534B2
JP2629534B2 JP4276887A JP27688792A JP2629534B2 JP 2629534 B2 JP2629534 B2 JP 2629534B2 JP 4276887 A JP4276887 A JP 4276887A JP 27688792 A JP27688792 A JP 27688792A JP 2629534 B2 JP2629534 B2 JP 2629534B2
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coil bobbin
resin material
electromagnetic actuator
coil
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垣 旭 男 稲
井 清 隆 中
村 完 中
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ム内に配置される電磁弁等、水に晒される電磁アクチュ
エータの防水性能の向上に関し、特にコイルボビンとボ
デーカバーとの間の隙間を無くして水の浸入を防止した
電磁アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術としては、例えば特
開昭58−61378号公報に記載されたものがある。
この公開公報には、図1に示したように、樹脂材料より
なるコイルボビン2の外周にコイルワイヤ3を巻回し、
該コイルボビン2の中心孔内に移動鉄心6及び固定鉄心
5を配置し、その可動鉄心6に弁体を支持させてなる電
磁弁1であって、コイルワイヤ3を巻回したコイルボビ
ン1をその外周側から被覆するように樹脂材料よりなる
ボデーカバー4を成形してコイルボビン2と一体化した
電磁弁1において、コイルボビン2及びボデーカバー4
の各々を、66ナイロンを基材とし且つガラス繊維を混
入させてなる同種の樹脂材料を用いて成形し、コイルボ
ビン2とボデーカバー4との間の密着性(親密性)を向
上させると同時に成形後の収縮を少なくして、コイルボ
ビンとボデーカバーとの間に隙間が生じないようにする
ことが記載されている。尚、図1において、7,8,9
はポートである。
【0003】また、特開昭56−8239号公報には、
ポリアミド樹脂(例えば6ナイロン,66ナイロン),
ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂よりなる予備成形部
分の所定の表面側に、該予備成形部分の樹脂材料と同種
で且つ融点が30℃以上高い樹脂材料よりなる後充填樹
脂部分を射出成形して両者を融着すると共に、予備成形
部分または後充填樹脂部分に繊維強化剤を混入させるこ
とにより、所定の表面が滑らかで且つ全体として高剛性
のものとすることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−6137
8号公報に記載された技術においては、コイルボビン2
とボデーカバー4とが同種の樹脂材料であるため、コイ
ルボビン2とボデーカバー4の双方に優れた機械的性質
(例えば耐熱性,破壊強度等)を備えた同種の樹脂材料
を使用することにより、機械的性質に優れたものとする
ことができるが、コイルボビン2とボデーカバー4との
間に図2に示したように隙間2a,4aがあることか
ら、この隙間からの水の浸入を防止するためのシールリ
ング,シール剤等を配置する等、シール手段を別途配設
しなければならず、構成部品点数の増加および組立工数
の増加によりコストが高くなると言う問題がある。
【0005】また、特開昭56−8239号公報に記載
された技術を上記電磁弁に使用すれば、コイルボビンと
ボデーカバーの隣接部分が融着し、シール手段を別途配
設する必要性は解消するが、溶融点が異なる2種の樹脂
材料を使用することから、コイルボビンとボデーカバー
の双方に優れた機械的性質を持たせることができないと
言う問題がある。つまり、ボデーカバーに機械的性質が
優れた樹脂材料を用いるとすれば、コイルボビンの樹脂
材料は融点が30℃以上低い同種の樹脂材料を用いなけ
ればならず、機械的性質が劣ることになる。
【0006】本発明は、上記した問題を解消すること、
つまりコイルボビンとボデーカバーとに同種の樹脂材料
を用いてこれらを機械的性質が優れたものとすることが
できるとともに、コイルボビンとボデーカバーの隣接部
分を融着・封止させることによりシール手段を別途配設
することの必要性を無くすことをその技術的課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するため、本発明は、樹脂材料よりなるコイルボビンの
外周にコイルワイヤを巻回し、該コイルボビンの中心孔
内に移動鉄心及び固定鉄心を配置した電磁アクチュエー
タであって、コイルワイヤを巻回したコイルボビンをそ
の外周側から被覆するように樹脂材料よりなるボデーカ
バーを成形してコイルボビンと一体化してなる電磁アク
チュエータにおいて、熱可塑性ポリエステルを主成分と
し且つニトリル基含有ゴム変性ビニル系共重合体を配合
してなる樹脂材料を用いて前記コイルボビンを成形する
と共に、熱可塑性ポリエステルを主成分とする樹脂材料
を用いて前記ボデーカバーを成形することにより前記ボ
デーカバーをコイルボビンと融着・封止したものであ
る。
【0008】
【作用】上記の構成においては、コイルボビンとボデー
カバーとは共に熱可塑性ポリエステルを主成分とする同
種の樹脂材料であるためその双方に優れた機械的性質を
持たせることができる。そして、コイルボビンは熱可塑
性ポリエステル且つニトリル基含有ゴム変性ビニル系共
重合体を配合した樹脂材料であるため、ニトリル基含有
ゴム変性ビニル系共重合体がコイルボビンの成形時にお
いてポリエステルの結晶化の度合いを低くし、ボデーカ
バーの成形時にボデーカバーからの熱でコイルボビンの
表層部が深部まで溶融することを促進するので、コイル
ボビンとボデーカバーとが良好に融着・封止されるもの
である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について説
明する。
【0010】
【実施例1】ニトリル基含有ゴム変性ビニル系共重合体
(ブタジエン:アクリルニトリル:スチレンが70:2
1:9)を20重量%、ガラス繊維15重量%を配合し
たポリブチレンテレフタレートを用いてコイルボビンを
成形し、コイルワイヤを巻回後、ガラス繊維30重量%
を配合したポリブチレンテレフタレートを用いて射出成
形によりボデーカバーを成形して電磁弁を製作した。こ
の時の射出成形条件は、シリンダ温度が280℃、型温
度が60℃、射出一次圧力が35kg/cm2 (ケージ圧)
である。
【0011】この実施例において、コイルボビンとボデ
ーカバーとの間の封止性能を日本工材(株)の「ミクロ
チェック」染色浸透探傷剤を用いて行った結果、浸透が
無いことが確認された。つまり、コイルボビンとボデー
カバーとの間の良好な(完全な)封止状態が確認され
た。
【0012】これに対する比較例として、ガラス繊維1
5重量%を配合したポリブチレンテレフタレートを用い
てコイルボビンを成形し、ガラス繊維30重量%を配合
したポリブチレンテレフタレートを用いて上記射出成形
条件にてボデーカバーを成形して電磁弁を製作したが、
このものにおいて上記の検査方法によりコイルボビンと
ホデーカバーとの間の封止状態を検査した結果、浸透の
存在が確認され、封止状態が不完全であった。
【0013】
【実施例2】ニトリル基含有ゴム変性ビニル系共重合体
(ブタジエン:アクリルニトリル:スチレンが70:2
1:9)を5重量%、ガラス繊維15重量%を配合した
ポリブチレンテレフタレートを用いてコイルボビンを成
形し、コイルワイヤを巻回後、ガラス繊維30重量%を
配合したポリブチレンテレフタレートを用いて射出成形
によりボデーカバーを成形して電磁弁を製作した。この
時の射出成形条件は、シリンダ温度が280℃、型温度
が60℃、射出一次圧力が35kg/cm2 (ケージ圧)で
ある。
【0014】ニトリルゴム15重量%、ガラス繊維30
重量%を配合した66ナイロンを用いてコイルボビンを
成形し、コイルワイヤを巻回後、ガラス繊維33重量%
を配合した66ナイロンを用いて射出成形によりボデー
カバーを成形して電磁弁を製作した。この時の射出成形
条件は、シリンダ温度が285℃、型温度が70℃、射
出一次圧力が35kg/cm2 (ケージ圧)である。
【0015】この実施例において、実施例1と同じ検査
方法によりコイルボビンとホデーカバーとの間の封止状
態を検査した結果、良好な、つまり完全な封止状態が確
認された。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電磁アクチュエータにおけるコイルボビンとボデーカバ
ーとの間の完全な封止を別途封止手段を配設することな
く達成できるから、コストを低くすることができる上、
コイルボビンとボデーカバーの双方に機械的性質が優れ
た同種の樹脂材料を適用することができ、電磁アクチュ
エータの適用範囲を拡大する(環境条件が厳しい装置に
適用する)ことができると言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電磁アクチュエータの1種である電磁弁の縦
断面図である。
【図2】 図1の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1・・・電磁弁(電磁アクチュエータ) 2・・・コイルボビン 3・・・コイルワイヤ 4・・・ボデーカバー 2a,4a・・・隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料よりなるコイルボビンの外周に
    コイルワイヤを巻回し、該コイルボビンの中心孔内に移
    動鉄心及び固定鉄心を配置した電磁アクチュエータであ
    って、コウルワイヤを巻回したコイルボビンをその外周
    側から被覆するように樹脂材料よりなるボデーカバーを
    成形してコウルボビンと一体化してなる電磁アクチュエ
    ータにおいて、 熱可塑性ポリエステルを主成分とし且つニトリル基含有
    ゴム変性ビニル系共重合体を配合してなる樹脂材料を用
    いて前記コイルボビンを成形すると共に、熱可塑性ポリ
    エステルを主成分とする樹脂材料を用いて前記ボデーカ
    バーを成形することにより前記ボデーカバーとコイルボ
    ビンとを融着・封止したことを特徴とする電磁アクチュ
    エータ。
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